オンラインストレージとは、インターネットを介してアクセスできる、データストレージサービスのことです。
この記事では、オンランストレージ(クラウドストレージ)の基本や、おすすめなオンラインストレージサービスを紹介しています。
この記事を読んで、自社でどのようなオンラインストレージを採用するかの参考にしてください。
PHPを独学で勉強した後にWeb業界に参入。大手企業でプログラマーとして活躍後、自社サービスの立ち上げ、大手検索エンジンサービスの保守運用作業、ソーシャルゲーム開発などに携わりながら、SE・管理職の道を歩んで現在に至る。現在は、管理職に携わる傍ら、これまでの経験を活かした執筆活動を続けている。
オンラインストレージとは?

オンラインストレージ(またはクラウドストレージ)とは、インターネットを介してアクセスできるデータストレージサービスです。このサービスを利用することで、ユーザーはファイルやデータをインターネット上のサーバーに保存し、どこからでもアクセスしたり、共有したりすることができます。
以下は、そのおもな特徴です。
- アクセスのしやすさ
 - 共有の容易さ
 - データのバックアップ
 - セキュリティ
 
それぞれの特徴は後述しますが、オンラインストレージは、これらの特徴を活かした利用ができます。
おもに、Googleドライブ・Dropbox・iCloud・OneDriveなどが、有名なオンラインストレージサービスです。これらのサービスは、個人ユーザーから企業まで幅広く利用されています。
オンラインストレージの特徴

オンラインストレージとは、インターネットを介してアクセスできる、データストレージサービスであることがわかりました。
では、このサービスには、どのような特色があるのでしょうか。
ここでは、以下の項目に分けてオンラインストレージの特色を解説します。
- クラウド上のストレージにデータをアップロードできる
 - オンラインストレージ上のファイルを共有、ダウンロードできる
 - デバイスからファイルにアクセスできる
 - アクセスやダウンロードに制限を設けられる
 
それぞれの特色を理解して、自社でどのようにオンラインストレージを活用するかの参考にしてください。
クラウド上のストレージにデータをアップロードできる
オンラインストレージの特色の1つに、クラウド上のストレージにデータをアップロードできることがあげられます。
以下は、そのおもな特色です。
- アクセシビリティと利便性
 - コスト削減
 - データの保護
 - セキュリティ機能
 - スケーラビリティ
 - 共有とコラボレーション
 
オンラインストレージを利用すれば、データへのアクセスがどこからでも可能になります。インターネット接続さえあれば、さまざまなデバイスからファイルにアクセスできるため、場所を選ばず作業が可能です。
オンラインストレージ上のファイルを共有、ダウンロードできる

オンラインストレージ上のファイルを共有したりダウンロードしたりできるのは、オンラインストレージの特色の1つです。
以下は、オンラインストレージ上のファイルを共有したりダウンロードしたりすることで得られる、メリットです。
- 簡単なアクセス提供
 - アクセス制御
 - リアルタイムコラボレーション
 - 全デバイスからのアクセス
 - オンラインアクセス
 - バックアップとしての利用
 
オンラインストレージを利用して、ユーザーは、特定のファイルやフォルダへのアクセスリンクを生成し、メール・メッセージアプリ・また、ソーシャルメディアを通じてほかの人と共有できます。また、ファイルの所有者は、誰がファイルを見るか編集できるかを制御できるため、データのセキュリティと整合性を保つことができます。
デバイスからファイルにアクセスできる
オンラインストレージの大きな特色の1つに、デバイスからファイルにアクセスできることがあげられます。この機能は、個人ユーザーから企業まで幅広く利用でき、さまざまな状況での対応をサポートできるでしょう。
デバイスからファイルにアクセスできれば、以下のようなメリットが得られます。
- 場所を選ばないアクセス
 - 異なるデバイス間でのシームレスな利用
 - デバイスのストレージ容量を節約
 - デバイス損失や故障時のリスク軽減
 
インターネットに接続されていれば、世界中のどこからでもファイルへのアクセスが可能です。どこからでもアクセスができるため、出張中や自宅、カフェなど、異なる場所での作業ができます。
アクセスやダウンロードに制限を設けられる
アクセスやダウンロードに制限を設けられることは、オンラインストレージの特色の1つです。ユーザーは、データのセキュリティを向上させるとともに、情報の管理を効率的に行うことができます。
以下は、そのおもなポイントです。
- セキュリティの強化
 - 管理の容易さ
 - 柔軟性の提供
 - データのコントロール
 - 帯域幅の節約
 - 法規制遵守の支援
 
ファイルやフォルダへのアクセス権を制限することで、不正アクセスや情報漏洩のリスクを減少させられます。たとえば、重要なビジネス文書や、個人情報が含まれるファイルは、特定の人々のみにアクセス許可を与えることができます。
クラウドストレージが提供する機能
Cloud Storage
Cloud Storage(クラウドストレージ)は、Googleが提供する管理型の非構造化データの保存サービスです。
保存できるデータ量は無制限であり、保存したデータを必要に応じて何度でも取得できます。
Cloud Storageは、以下の機能を提供しています。
- 自動的なストレージクラスの切り替え:データのアクセス頻度に応じて自動的に適切なストレージクラスに移動します。
 - 大陸規模のSLAバックアップのレプリケーション:広範な地域をサポートし、高い可用性を提供します。
 - 高速で柔軟な転送サービス:データ転送を効率的に行えます。
 - データセキュリティの設定:データを保護するためのセキュリティ機能を提供し、データの漏洩や侵害から保護します。
 
オンラインストレージと他のサービスとの違い

ここまで、オンラインストレージの特色を見てきました。オンラインストレージ以外にも、データを保存する方法はさまざまですが、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、オンライストレージとほかのサービスの違いを、以下の項目に分けて解説します。
- ファイルサーバとの違い
 - オンプレミスとの違い
 - クラウドストレージとの違い
 
それぞれのサービスの内容を理解しながら、オンラインストレージとの違いも理解していきましょう。
ファイルサーバとの違い
オンラインストレージとファイルサーバーは、ともにデータの保存や共有を目的としていますが、その運用環境やアクセス方法に大きな違いがあります。
以下はそのおもなポイントです。
- アクセス方法
 - 管理
 - コスト
 - セキュリティ
 
ファイルサーバーは、おもに内部ネットワーク(LAN)を通じてアクセスしますが、オンラインストレージは、インターネットを通じてどこからでもアクセスが可能です。このため、ファイルサーバーとは違い、モバイルデバイスや異なる場所のコンピューターからも容易にアクセスできます。
管理方法にも大きな違いがあります。
組織自身がファイルサーバーの設置・運用・メンテナンスを行うのと異なり、オンラインストレージでは、サービスプロバイダーがサーバの管理・メンテナンス・セキュリティアップデートなどを行います。
オンプレミスとの違い
オンプレミスとは、組織が自身の物理的な施設内にITインフラ(サーバー・ストレージ・ネットワーク機器など)を設置し、自己管理で運用する方式をさします。
オンラインストレージとオンプレミス環境は、データ保存と管理において、以下の点で違いがあります。
- アクセス方法
 - 管理
 - コスト
 - セキュリティ
 
オンプレミスでは、おもに内部ネットワーク(LAN)を通じてアクセスししますが、オンラインストレージは、インターネットを通じてどこからでもアクセスが可能です。
クラウドストレージとの違い

オンラインストレージとクラウドストレージは、データの保存と管理において似ている点が多いですが、いくつか違いもあります。
以下は、そのおもなポイントです。
- 対象ユーザー
 - 管理レベル
 - スケーラビリティ
 
オンラインストレージは、おもに個人や小規模ビジネス向けですが、クラウドストレージは、大規模な企業や組織向けです。
また、オンラインストレージは、サービスプロバイダーがほとんどの管理を行いますが、クラウドストレージは、ユーザーがより高度な管理機能を持つことができます。
ほかにも、クラウドストレージは需要に応じてスケーリングできるため、大規模なデータやワークロードに適しています。
オンラインストレージのメリット

ここまで、オンラインストレージとほかサービスとの違いをみてきました。次に、オンラインストレージのことをより深く知るために、そのメリットをみていきます。
ここでは、以下の項目に分けて、オンラインストレージのメリットを解説します。
- 場所を選ばないアクセス性
 - データ管理の一元化
 - データバックアップの自動化
 - セキュリティリスクの軽減
 - 多様化する働き方に対応
 
それぞれのメリットを理解して、自社がどのサービスでデータ管理を行えばよいかの参考にしてください。
場所を選ばないアクセス性
オンラインストレージのメリットの1つは、場所を選ばないアクセス性です。
以下は、そのおもなポイントです。
- 柔軟性と利便性
 - リモートワークの促進
 - グローバルなチームワーク
 - 緊急時の対応
 
インターネットが利用可能な場所であれば、どこからでもデータにアクセスが可能です。このため、出張中や旅行中、自宅やカフェなど、どこでも作業を継続できます。
データ管理の一元化
データ管理の一元化は、オンラインストレージのメリットの1つです。
以下は、そのおもなポイントです。
- 効率的なデータアクセスと共有
 - データの一元管理
 - セキュリティの向上
 - バックアップと復旧の容易性
 
オンラインストレージを使用することで、組織内の従業員は、同じ場所にデータを保存し、簡単にアクセスができます。このため、必要な情報を迅速かつ効率的に見つけることが可能です。
データバックアップの自動化
オンラインストレージのメリットの1つに、データバックアップの自動化があげられます。
以下は、そのおもなポイントです。
- 手動バックアップが不要
 - 定期的なバックアップが可能
 - 人為的なミスの排除
 - 効率的なリカバリー
 - 時間とコストの節約
 
オンラインストレージでは、データの自動バックアップが定期的に実行されます。従来の手動バックアップと比べて、バックアップの手間や時間を大幅に削減できます。
セキュリティリスクの軽減
オンラインストレージのメリットの1つに、セキュリティリスクの軽減があげられます。
以下は、そのおもなポイントです。
- 専門家によるセキュリティ対策
 - 物理的なセキュリティ対策
 - データの暗号化とアクセス制御
 - セキュリティアップデートの自動化
 
オンラインストレージプロバイダーは、セキュリティに関する専門知識とリソースを保持しています。データセンターのセキュリティを維持し、最新のセキュリティ対策を実装するための、技術的な専門知識を持っているのが特徴です。
多様化する働き方に対応
多用的な働き方に対応できるのは、オンラインストレージのメリットの1つです。
以下はそのおもなポイントです。
- リモートワークの支援
 - フレキシブルな作業環境の提供
 - グローバルなチームワーク
 - モバイルワークのサポート
 
オンラインストレージを利用すれば、リモートワークでの働き方にも対応が可能です。従業員はオフィスにいなくても必要なデータにアクセスでき、作業を継続することができます。
【個人向け】オンラインストレージの選び方

ここまで、オンラインストレージのメリットをみてきました。
次に、このオンラインストレージの選び方をみていきましょう。
ここでは、個人向けのオンラインストレージの選び方を、以下の項目に分けて解説します。
- 無料のデータ保存容量
 - データの同期方法と共有機能
 - PC・スマートフォンで連携できるか
 
個人でオンラインストレージを使用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
無料のデータ保存容量
個人向けのオンラインストレージを選ぶ際に、無料でのデータ保存容量は、重要な要素の1つです。
以下は、その選び方のポイントです。
- 容量
 - アップグレードオプション
 - 特典やサービス
 - 利用制限
 
最初に考慮すべきは、提供される無料データの保存容量です。一般的に、さまざまなオンラインストレージプロバイダーは、無料プランを提供しており、その容量は数GBから数十GBに及ぶことが多いでしょう。
無料のデータ保存容量だけでなく、プロバイダーが提供する特典やサービスも考慮に値するものが多いです。たとえば、無料の容量に加えて、ファイル共有機能やバックアップ機能、セキュリティ機能などを提供しているプロバイダーがあります。
データの同期方法と共有機能
データの同期方法と共有機能は、個人向けのオンラインストレージを選ぶ際に重要なポイントの1つです。
以下は、そのおもなポイントです。
- 同期方法
 - 共有機能
 - プライバシーとセキュリティ
 
オンラインストレージを選ぶ際は、データの自動同期機能があるかどうかが重要なポイントです。ファイルやフォルダがローカルデバイスとオンランストレージの間で自動的に同期されることで、常に最新のデータにアクセスが可能になります。
PC・スマートフォンで連携できるか
個人向けのオンラインストレージサービスを選ぶ際に、PCとスマートフォンでの連携が重要な要素です。
- クロスプラットフォーム対応
 - アプリの提供
 - 同期機能
 - アプリの使いやすさ
 - バージョン管理とバックアップ
 - クロスデバイスのファイル共有
 
選択したオンラインストレージサービスが、PCとスマートフォンの両方で利用可能かどうかを確認しましょう。複数のデバイスを使用してデータにアクセスすることが多いため、両方のプラットフォームでの連携が重要です。
【法人向け】オンラインストレージの選び方

ここまで、個人向けのオンラインストレージの選び方をみてきました。次に、法人向けの場合を見ていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、法人向けのオンラインストレージサービスの選び方を解説します。
- ストレージ容量(データの保存容量)
 - 利用料金・課金方法
 - 機能を追加できるか
 - 自社システムと連携できるか
 - PCやスマートフォン、タブレットに対応しているか
 - セキュリティ(2段階認証)
 - ログ管理機能
 
法人向けのオンラインストレージサービスの利用を検討している人は、これらの項目をぜひ参考にするとよいでしょう。
また、以下の記事でもクラウドストレージサービスに関して解説しているため、参考にしてください。
ストレージ容量(データの保存容量)
法人向けのオンラインストレージを選ぶ際に、ストレージ容量は重要な要素の1つです。
以下は、その選び方のポイントです。
- ビジネスニーズに合った容量
 - スケーラビリティ
 - 共有ストレージと個別ストレージ
 - データの種類と利用目的
 - コストとパフォーマンスのバランス
 
法人向けのオンラインストレージは、大量のデータを保存し、共有するための容量を必要とする場合が多いです。組織内のデータ量や成長の見込みに応じて、十分な容量を利用できるか確認しましょう。
利用料金・課金方法
法人向けのオンラインストレージを選ぶ際に、利用料金や課金方法は重要な要素です。
以下は、そのおもなポイントです。
- プランの比較
 - 料金構成
 - 課金方法
 - 隠れた費用
 - スケーラビリティ
 - サポートと契約条件
 
複数のオンラインストレージプロバイダーが提供する法人向けプランを比較しましょう。それぞれのプランが提供するストレージ容量や機能、価格などを詳細に比較して、組織のニーズに最適なものを選ぶのがポイントです。
機能を追加できるか
機能を追加できるかどうかは、法人向けのオンラインストレージを選ぶ際の重要なポイントの1つです。
以下は、その選び方のおもなポイントです。
- カスタマイズ可能なプラン
 - 追加機能の提供
 - インテグレーションのサポート
 - カスタム開発オプション
 - 将来の成長に対する柔軟性
 
選択したオンラインストレージプロバイダーが、機能の追加やカスタマイズが可能な法人向けプランを提供しているかどうかを確認しましょう。組織のニーズに合わせて機能を追加できる柔軟性が重要です。
自社システムと連携できるか
法人向けのオンラインストレージサービスを選ぶ際に、自社システムと連携が重要な要素です。
以下は、その選び方のポイントです。
- APIの提供
 - サードバーティ製品との統合
 - シングルサインオン(SSO)のサポート
 - カスタム開発オプション
 - セキュリティとコンプライアンス
 
選択したオンラインストレージプロバイダーがAPIを提供しているかどうかを確認しましょう。APIを介して、自社システムとオンラインストレージを連携させることができます。
PCやスマートフォン、タブレットに対応しているか
PCやスマートフォン、タブレットに対応しているかどうかは、法人のオンラインストレージを選ぶ際の重要なポイントです。
以下は、そのおもなポイントになります。
- クロスプラットフォーム対応
 - デスクトップアプリとモバイルアプリ
 - Webブラウザへの対応
 - 同期機能
 - 使いやすさと操作性
 
選択したオンラインストレージプロバイダーが、PC、スマートフォン、タブレットなどの各種デバイスに対応しているかどうかを確認しましょう。組織内で複数のデバイスが利用されている場合、それらのデバイス間でデータを共有し同期させることが重要です。
セキュリティ(2段階認証)
法人向けオンラインストレージを選ぶ際に、セキュリティ機能としての2段階認証は重要な要素の1つです。
以下はその選び方のポイントとなります。
- 2段階認証のサポート
 - 柔軟な設定オプション
 - 管理者コントロール
 - アプリケーションごとの認証
 - セキュリティログとアラート
 - サードパーティ認証との統合
 
選択したオンラインストレージプロバイダーが、2段階認証をサポートしているかどうかを確認しましょう。2段階認証は、通常のパスワードに加えて、追加の認証情報を要求するセキュリティ機能です。
ログ管理機能
ログ管理機能は、法人向けのオンラインストレージを選ぶ際のポイントの1つです。
以下は、そのおもなポイントです。
- アクセスログ
 - 変更ログ
 - セキュリティイベントログ
 - カスタムログレポート
 - 長期間のログ保持
 - ログの機密性と整合性
 
選択したオンラインストレージプロバイダーが、ユーザーアクセスのログを詳細に記録しているかどうかを確認しましょう。アクセスログには、誰がいつファイルにアクセスしたか、どのファイルが開かれたかなどの情報が必要となる場合が多いです。
個人向けのおすすめサービス

ここまで、個人向け・法人向けそれぞれのオンラインストレージの選び方をみてきました。次に、おすすめのサービスを紹介します。
以下は、個人向けのおすすめサービスの特徴などをまとめたものです。
| 特徴/サービス | Google Drive | iCloud Drive | OneDrive | MEGA | Box | 
| 無料容量 | 15GB | 5GB | 5GB | 20GB | 10GB | 
| ファイル共有 | はい | はい | はい | はい | はい | 
| エンドツーエンド暗号化 | なし | なし | なし | あり | なし | 
| データ同期 | はい | はい | はい | はい | はい | 
| デバイス互換性 | iOS、Android、Windows、Mac | iOS、Mac | Windows、iOS、Android、Mac | iOS、Android、Windows、Mac | iOS、Android、Windows、Mac | 
| 特徴的な機能 | 強力なコラボレーションツール(Google Docs等)、写真バックアップ | Apple製品との深い統合、デバイス間でのシームレスな同期 | Microsoft Office との統合 | 強力なセキュリティ、大容量無料プラン | 企業向け機能、高度な管理オプション、セキュリティ機能 | 
また、以下の項目に分けて、個人向けのおすすめのサービスを紹介します。
- Google Drive
 - iCloud Drive
 - OneDrive
 - MEGA
 - Box
 
それぞれのサービスの特徴をみながら、自社にあったサービスがあるかどうかの参考にしてください。
Google Drive

Google ドライブは、Google が提供する無料のクラウドストレージサービスで、オンライン上にファイルを保存して、どこからでもアクセスできるサービスです。
ドキュメント・写真・動画・Google ドキュメントなどのさまざまなファイルを保存・編集でき、ファイルの共有や管理なども行えます。また、複数人で同時に編集することも可能で、作業効率の向上が期待できます。
iCloud Drive

iCloud Driveは、Appleが提供するオンラインストレージサービスです。
iCloudの一部で、クラウドストレージに保存されたファイルを共有したり、共同編集したりすることができます。
iCloud Driveの主な特徴は、さまざまなAppleデバイスと同期できることです。iCloud DriveのアプリをダウンロードしたAppleデバイス間であれば、写真や書類、ブックマークまで自動的に同期できます。
OneDrive

OneDrive(ワンドライブ)は、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。
Microsoftアカウントがあれば無料で利用でき、写真や動画、Officeファイルなどのデータをオンライン上に保存できます。
保存したファイルは、ネットワークに接続していればどのデバイスからでもアクセスでき、閲覧や編集、削除も可能です。
MEGA

MEGA(メガ)は、ニュージーランドの企業であるMega Limitedが提供するオンラインストレージサービスです。
アカウントを作成するだけで無料で20GBまで利用でき、最大16TBまで容量を拡大することができます。
ユーザーが制御する暗号化クラウドストレージが利用できたり、エンドツーエンド機能でファイルとチャットをすべて暗号化できるのが特徴です。
Box

Box(ボックス)は、世界最大シェアを誇る法人向けのオンラインストレージサービスです。
容量無制限で、セキュアな環境でファイルの共有や一元管理、業務アプリケーションとの連携などを行うことができます。
法人向けのおすすめサービス

次に、法人向けのおすすめサービスをみていきましょう。
以下は、それぞれのサービスの特徴などを比較してまとめたものです。
| 特徴/サービス | Google Workspace | Microsoft 365 | Amazon S3 | Dropbox | コワークストレージ | DirectCloud | NotePM | 
| 無料プラン | なし | なし | なし | 限定的(2 GB) | あり(機能制限あり) | あり(機能制限あり) | あり(機能制限あり) | 
| ファイル共有機能 | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい | 
| データ同期 | はい | はい | はい | はい | はい | はい | なし | 
| エンドツーエンド暗号化 | なし | なし | なし | あり | なし | なし | なし | 
| デバイス互換性 | Windows, Mac, iOS, Android | Windows, Mac, iOS, Android | 任意のプラットフォーム | Windows, Mac, iOS, Android | Windows, Mac, iOS, Android | Windows, Mac, iOS, Android | Web, iOS, Android | 
| 主な用途 | オフィススイート、メール、ストレージ | オフィススイート、メール、ストレージ | クラウドストレージ、データホスティング | ファイル同期と共有 | プロジェクト管理、タスク管理 | クラウドストレージ | ノート・ドキュメント管理 | 
| 特徴的な機能 | 高度なコラボレーションツール | 広範囲なオフィスアプリ | 高度なデータ管理オプション | スマート同期、チームスペース | タスク管理、進捗管理 | セキュリティと監視の高い機能 | 特になし | 
また、以下の項目に分けて、それぞれのサービスを詳細に紹介します。
- Google Workspace
 - Microsoft 365
 - AmazonS3
 - Dropbox
 - コワークストレージ
 - DirectCloud
 - NotePM
 
個人向けサービスと比較して、どちらを採用するかどうかの参考にしてください。
Google Workspace

Google Workspace は、Google が提供するビジネス向けのクラウドツールです。
メールやチャット、管理アプリなどにより、メンバー同士の情報共有やコミュニケーションを簡単にできます。また、業務の進捗やスケジュールなどを一括で管理することも可能で、業務の効率化につながります。
Google Workspace は、ブラウザから操作でき、スマートフォンにも対応しています。さらに、20 種類のサービスを低価格で利用でき、支払いも一括で済みます。
Google Workspace は、ビジネスやチームが使うことを前提に設計されています。
Microsoft 365

Microsoft 365(旧称 Office 365)は、Microsoftが提供するサブスクリプション型のOfficeソフトです。
Word、Excel、PowerPointなどのOfficeデスクトップアプリや、最新のWindows OS、デバイスセキュリティ機能などが含まれています。また、1 TBのクラウドストレージや、OfficeやWindowsのテクニカルサポートも無料で利用できます。
Microsoft 365は、PC、Mac、タブレットなどさまざまなデバイスでの利用が可能です。また、Webブラウザを利用してWord、Excel、PowerPoint、OneNoteのファイルを編集・共有できるMicrosoft 365 for the webが無料で利用できます。
AmazonS3

Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)は、Amazonが提供するストレージサービスです。
容量無制限で低コストに利用でき、ディスク管理や冗長化などの考慮が不要なため、サービス開発などの本来の業務に集中できるという特徴があります。
Amazon S3は、Webサイトやアプリケーションなどのデータバックアップや復元、アーカイブ、ファイルの保存、動画や画像ファイルなどの配信など、幅広い用途に使用されます。
Webサービスの普及やアップデートで必要容量が増えても、課金することで追加できるというメリットがあります。
Dropbox

Dropbox(ドロップボックス)は、ファイルやフォルダの保管・管理・共有ができるクラウドストレージです。
パソコンとクラウドストレージ間でファイルを同期することで、どこからでもアクセスできます。また、スマートフォンやタブレット端末用のアプリも用意されているため、ファイルやフォルダを簡単に共有することもできます。
Dropboxは個人用から大企業用までさまざまなプランが用意されており、無料アカウントの「Dropbox Basic」でも利用できます。
Dropbox Basicでは、2 GBのストレージを利用できますが、使用できる容量に限りがあるため、企業で導入する場合は有料プランがおすすめです。
コワークストレージ

コワークストレージは、インターネットを介して社内のファイルサーバーと同様の操作感で利用できるクラウドストレージサービスです。
企業の書類を安全に保管したり、社内外でファイルを共有したり、取引先と連携したりすることができます。
コワークストレージでは、特定フォルダに保存したファイルをAIが自動的に整理する機能があり便利です。
DirectCloud

DirectCloud(ダイレクトクラウド)は、ユーザー数無制限の法人向けクラウドストレージサービスです。
社内や取引先とのファイル共有や送受信を安全かつ快適に行うことができ、ファイルサーバーと同等の使い勝手でスムーズなデータ活用を実現します。
DirectCloudは、国内のデータセンターを利用しているため、官公庁や金融などデータの国外保管が難しい場合でも利用できます。また、社内からのアクセスだけでなく、自宅や外出先からの使用も可能で、柔軟化する働き方に対応が可能です。
NotePM

NotePM(ノートピーエム)は、株式会社プロジェクト・モードが提供するオンライン上の社内wikiツールで、社内のナレッジ(知識・知見)を蓄積・共有する文書管理システムです。
マニュアルや製品設計書、議事録、見積書、業務ノウハウなど、社内で作成した資料や知識、ノウハウを一元管理でき、Word・Excel・PDFなど、書式を問わず全文検索が可能です。
マニュアル作成、社内wiki、ノウハウ共有、社内FAQ、社内ポータル、取引先との情報共有など、さまざまなシーンで活用できます。
オンラインストレージのまとめ

今回は、オンラインストレージに関して、以下のことがわかりました。
- オンラインストレージはインターネットを介してアクセスできるデータストレージサービス
 - クラウド上のストレージにデータをアップロードして共有できるのがオンラインストレージの特色の1つ
 - ファイルサーバーと違い組織自身がサーバーのメンテナンスなどを行う必要がない
 - 場所を選ばないアクセス性がオンランストレージサービスのメリットの1つ
 - 法人向けオンラインストレージサービスを選ぶ際はストレージ容量や課金方法などを比較するとよい
 
オンラインストレージ(またはクラウドストレージ)は、インターネットを介してアクセスできる、データストレージサービスです。
クラウド上のストレージにデータをアップロードして、それらを共有および管理できるのが、オンラインストレージの特色の1つとなっています。
オンランストレージは、ファイルサーバーと違い、組織自身がサーバのメンテナンスなどを行う必要がありません。また、場所を選ばないアクセス性など、オンラインストレージサービスには、多くのメリットがあります。
法人向けオンラインストレージサービスを選ぶ際は、ストレージ容量や課金方法などを比較するとよいでしょう。
このように、大量のデータを扱う際に便利なオンラインストレージサービスですが、どのサービスを利用すればよいかわからないこともあるでしょう。
自社でオンランストレージを利用する際に、わからない点や困ったことがあれば、多くの知見を持つ、株式会社Jiteraへご相談ください。
どのようなオンラインストレージサービスを利用したいかをヒアリングさせていただき、適切なアドバイスをご提案させていただきます。

                
                
