【無料・有料】バックアップツールおすすめ11選を比較!選び方を詳しく解説

現代のビジネス環境において、データはあらゆる組織にとって最も重要な資産の一つです。

顧客情報、財務記録、知的財産など、これらの貴重なデータを失うことは、企業に深刻な影響を与えかねません。

そのため、包括的なデータ保護戦略の一環として、信頼性の高いバックアップソリューションを導入することが不可欠です。

バックアップツールは、ハードウェアの故障、サイバー攻撃、人的ミスなどによるデータ損失から組織を守ります。

本記事では、バックアップツールおすすめ11選と選択におけるポイントを解説します。

適切なバックアップ戦略とツールを活用し、貴社の大切なデータを守りリスク対策をしましょう。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

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執筆者 エンジニア 石島

某電子専門学校卒業後、サーバー/ネットワーク運用業務を通し、ネットワーク設計/構築事業をメインにインフラ業務全般を担当。その後、某情報セキュリティ会社にて、情報セキュリティ教育事業の教育係も担当。

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    バックアップとは?

    バックアップとは?

    バックアップとは、データを複製し保管する方法です。

    バックアップの概念自体は古くからありましたが、一般ユーザーにとって身近な存在となったのは、Windows95の登場以降です。

    それ以前のWindowsでは、バックアップの重要性が広く認識されておらず、データが消失した場合、一から作業をやり直さなければならないことがよくありました。

    バックアップ技術の進歩により、ユーザーは手間をかけずにPCに存在するデータを複製し、安全に保管することが可能になりました。

    バックアップの目的

    バックアップの目的は、ハードウェアの故障やウイルス感染、誤操作などによってデータが消失した場合でも、データを復元し、作業を続けることです。

    現在では、バックアップはPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス、さらには企業のサーバーや重要なビジネスデータにも適用されています。

    定期的なバックアップを行うことで、データ損失のリスクを最小限に抑え、業務の継続性を確保できます。

    バックアップのメリット

    バックアップを取るメリットは、以下の通りです。

    データ消失のリスクを軽減

    資料作成など業務において必要な情報が存在する場合、バックアップは必ず取る必要があります。

    バックアップを取ることで、ハードウェアの故障やウイルス感染、誤操作などによって資料や情報が消失してしまうリスクを軽減できます。

    万が一データが失われた場合でも、バックアップから復元すれば、業務をほぼ最新の状態から再開することが可能です。

    再度1からデータを集める必要はありません。

    また、必要な情報が消失するリスクを最小限に抑えられるため、業務を安全かつ円滑に実施できます。

    企業の信頼性の向上

    ビジネスの世界で成功を収めるには、取引先や顧客からの信頼が不可欠です。

    この信頼関係は、商談の成否を左右するだけでなく、企業の業績にも大きな影響を及ぼします。

    そのため、データバックアップ環境を整備し、トラブルに備えることは、安定した企業活動を維持するための重要な取り組みです。

    このような姿勢は、取引先や顧客に対して、企業の信頼性をアピールする効果的な方法と言えるでしょう。

    セキュリティ対策

    バックアップはセキュリティ対策にも有効です。企業は社員情報や作業で扱う個人情報など、コンプライアンス的に遵守しなければならない点が多数発生します。

    バックアップツールの中には、ユーザーがバックアップを行った際に、そのデータを暗号化し、第三者が復元したり、データへのアクセスを防止する機能も備わっています。

    バックアップはセキュリティ対策面でも効果を発揮すると言えるでしょう。

    バックアップの種類

    ここではバックアップについて、主に三つの種類から解説していきます。

    バックアップの種類を知る事で、企業にあったバックアップ手法を理解できますので、細かく紹介します。

    ローカルバックアップ

    ローカルバックアップは、その名の通り、自分のPCにあるハードディスクであったり、PCにUSB接続などで繋がっているハードディスクにデータのバックアップを行う手法です。

    Windows95から存在していたバックアップ手法であり、ここ数年でクラウドによる技術が進歩したので、今では一般的なバックアップ手法ではありません。

    しかし、データのバックアップを、少ない容量で行いたい場合や、スマホなどで外部に通信できない場合、PCを使用したバックアップとリカバリにより、スマホのデータを復旧できますので、そういった場合に適しているバックアップ手法と言えます。

    クラウドバックアップ

    クラウドバックアップは、現代において最も一般的になっているバックアップ手法です。

    主に保存したデータを、クラウドネットワーク上に存在するストレージへデータ転送し、バックアップする方法です。

    ストレージを物理的に保持する必要がなく、ネットワーク上からアクセスすれば、クリックするだけで簡単にバックアップができます。

    さらに、ローカルとネットワークと通信することで、データに変更があった際にクラウド上のデータと同期可能です。

    その結果、ローカル上のデータとクラウド上のデータを常に最新の情報に保てます。

    オフサイトバックアップ

    オフサイトバックアップは、主にシステム開発会社やIT企業が行うバックアップ手法です。

    例えば、自社が災害により、データの損失をしてしまって、データの復元ができないといったケースがあります。

    そのよなケースでも、すぐに業務を再開できるように、遠隔にあるデータセンターのサーバーへバックアップすることで、企業が災害にあった際重要なデータの損失を防ぎます。

    重要なデータを扱う企業がよく利用するバックアップ方法です。

    【有料】おすすめバックアップツール6選

    ここではビジネスにおいて、おすすめのバックアップツールを紹介します。

    Acronis Cyber Protect

    Acronis Cyber Protectは、アクロニス社が提供している統合バックアップソフトウェアです。

    主に月額や年額で定期的に課金する事で、数TBのオンラインバックアップストレージを使用できます。

    バックアップだけでなく、セキュリティ面にも力を入れており、ランサムウェアなどのウイルスからデータを守ります。

    Veeam Backup & Replication

    VeeamBackup&Replicationは、ハイブリッドクラウドによるデータバックアップにより、安全性と機密性の両立を図ったオンラインバックアップツールです。

    こちらもセキュリティ面にも力を入れたバックアップツールとなっています。

    Arcserve UDP

    引用元:Arcserve UDP

    ArcserveUDPは、オンプレミスとクラウドが混在した環境でも効率的にバックアップができるツールです。

    さらに、さまざまなデータや領域を、丸ごとバックアップするといった機能もあります。

    Zerto Virtual Replication

    ZertoVirtualReplicationは、主に大規模企業に向けたオンラインバックアップツールです。

    支社間やさまざまなクラウドサービスを統合することにより、バックアップにおけるネットワーク帯域を効率よく配分します。

    これにより、データ容量の多いバックアップをしている際も、企業内ネットワークの通信速度の低下を起こすことなくバックアップを可能とします。

    NAKIVO Backup & Replication

    NAKIVOBackup&Replicationは、高速なバックアップと、高い信頼性をもったストレージを用意したバックアップツールです。

    他社と比べてなんと50%に抑えた価格でオンラインストレージを利用できます。

    またセキュリティにも対策をしていて、ランサムウェア等のウイルスからデータを守ります。

    LB イメージバックアップ12Pro

    LB イメージバックアップ12Proは、ハードディスクのデータを丸ごと、ストレージやDVDなどの媒体にバックアップできるツールです。

    復元する際は、全体だけでなく、特定のファイルやフォルダに絞って戻せます。

    主な特徴として、ディスク丸ごとのイメージバックアップ、柔軟な復元オプション、多様なバックアップ先の対応、スケジュールバックアップ機能、圧縮とパスワード保護、差分バックアップと増分バックアップなどが挙げられます。

    ただし、対応OSはWindows 11/10/8.1(32ビット、64ビット)のみで、MACには対応していない点に注意してください。

    パラゴンソフトウェア Hard disc Manager17

    パラゴンソフトウェア Hard disc Manager17は、ハードディスクのパーティション管理、バックアップ、復元、クローン作成などの機能を備えた総合的なディスク管理ソフトウェアです。

    豊富な機能と使いやすいインターフェースを備えた、個人ユーザーから企業まで幅広いニーズに応えます。

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    【無料】おすすめのバックアップ ツール5選

    次に無料で使えるバックアップツール5選を見ていきましょう。

    Bareos

    引用元:Bareos

    Bareos(バレオス)は、オープンソースのバックアップソフトウェアで、データのバックアップ、アーカイブ、リカバリを行うことができます。

    LinuxやmacOS、Windowsなど、様々なオペレーティングシステムに対応しており、それぞれのOSに適したバイナリパッケージが提供されています。

    「Redhat Enterprise Linux」認定を受けているため、信頼性の高く互換性も保証されています。

    Duplicati

    引用元:Duplicati

    Duplicati(デュプリカティ)は、データのバックアップに特化した無料のオープンソースソフトウェアです。

    WindowsやLinux、macOSなど、主要なオペレーティングシステムに対応しており、幅広い環境で利用できます。

    Duplicatiの大きな特徴は、「暗号化された増分圧縮バックアップ」を作成し、それをクラウドストレージサービスやリモートファイルサーバに安全に保存できる点です。

    増分バックアップにより、前回のバックアップからの変更部分のみを保存するため、ストレージ容量を節約しつつ、効率的にデータを保護できます。

    UrBackup

    引用元:UrBackup

    UrBackup(ユーアールバックアップ)は、オープンソースのクライアント・サーバー型バックアップシステムです。

    大きな特徴は、対象ファイルを使用中にもバックアップが取れる点です。

    稼働中のシステムであっても、止めることなくバックアップを取れるため、業務の継続性を維持しつつ、データ保護を実現できます。

    FBackup

    引用元:FBackup

    FBackup(エフバックアップ)は、画面操作が使いやすいバックアップソフトウェアです。

    複雑な操作も必要なく、素早くバックアップを取れるため、ツールの操作が苦手な方でも安心して使用できます。

    また、バックアップを実行する際にファイルごとに時間を設定可能。

    ユーザーは自分のニーズに合わせてバックアップ計画を立てられるため、データ保護の効率が高まります。

    Todo Backup Free 2022

    Todo Backup Free 2022は、フル・差分バックアップ、ファイル指定、クラウドストレージ連携など、豊富な機能を備えた無料バックアップソフトです。

    ユーザーのニーズに合わせた柔軟なバックアップ設定が可能で、個人や中小規模のビジネスに最適です。

    有料版では、スケジュール設定や除外設定などの高度な機能が利用でき、ニーズに応じて選択できます。

    バックアップツールのおすすめの選び方

    ここまでバックアップの基本から種類、バックアップのツール及びサービスについて解説してきました。

    • 自社のOSに対応している
    • バックアップ方式が複数あるか
    • スケジューリング機能があるか
    • 有料のバックアップツールであるか

    上記4点について詳細を見ていきましょう。

    自社のOSに対応している

    自社で使っているOSにバックアップソフトが対応できるかどうか確かめましょう。

    バックアップソフトによって、対応できるOSが異なる場合があります。

    Windowsにしか対応していない場合も珍しくありません。

    また、自社で使っているOS自体には対応していても、古いOSバージョンには対応できない場合があるため注意が必要です。

    たとえば、対応しているOSバージョンがWindows10以降で、Windows7、8は使えないバックアップソフトがあります。

    バックアップ方式が複数あるか

    一般的にバックアップ方式は以下の3つがあります。

    • フルバックアップ
    • 差分バックアップ
    • 増分バックアップ

    自社のニーズに合わせて、適切なバックアップ方式とそれらを組み合わせられるバックアップソフトウェアを選ぶことが重要です。

    フルバックアップは、全データを丸ごとバックアップする方式で、復元が容易な反面、バックアップに時間がかかり、ストレージ容量も多く必要とします。

    差分バックアップは、前回のフルバックアップからの変更点のみをバックアップする方式です。

    フルバックアップと比べて、バックアップ時間とストレージ容量を節約できますが、復元にはフルバックアップと差分バックアップの両方が必要になります。

    増分バックアップは、前回のバックアップ(フル、差分、増分)からの変更点のみをバックアップする方式です。

    バックアップ時間とストレージ容量を最小限に抑えられますが、復元には全ての増分バックアップとフルバックアップが必要となり、復元プロセスが複雑になります。

    フルバックアップは時間がかかるため、差分や増分バックアップと組み合わせることが効率的です。

    例えば、週に1回のフルバックアップと毎日の増分バックアップを組み合わせることで、バックアップ時間を短縮しつつ、データの保護と復元の柔軟性を確保できます。

    スケジューリング機能があるか

    バックアップの日時設定を手動で実行するのは、手間がかかり大変です。そのため、スケジューリング機能がついているバックアップツールを選びましょう。

    スケジューリング機能は、バックアップ作業を自動化し、指定した日時や間隔で実行できるようにする機能です。

    この機能を活用することで、手動でバックアップを行う手間が不要になります。

    ただし、無料または安価なバックアップソフトウェアでは、スケジューリング機能が制限されている場合があります。

    有料のバックアップツールであるか

    バックアップソフトウェアには無料版と有料版が存在しますが、企業に導入するには、機能面の観点から有料版の方がおすすめです。

    有料版では、強力な暗号化やアクセス制御など、高度なセキュリティ機能が提供されます。

    そのため、機密データの保護を強化し、不正アクセスや情報漏洩のリスクを軽減できるため、安心して利用できます。

    ほかにもバックアップ設定が細かくできる点やサポートが手厚い点などが、有料版の大きなメリットです。

    データ量の増加や、バックアップ対象の拡大に対応できるため、企業の長期的な使用に適しています。

     

    企業におけるバックアップの進め方と計画

    ここまでバックアップの基本、種類、各デバイスのバックアップ方法からツールまで紹介しました。

    ここではバックアップツールを導入した際のバックアップの進め方及び計画の方法について、詳しく解説していきます。バックアップを行うにしても、計画性を持ってバックアップをする必要があります。

    バックアップ対象を明確にする

    バックアップを行う際は、ただある情報を集めてバックアップするような方法で行ってはいけません。必要ではない情報をバックアップ対象にしてしまうと、容量の無駄遣いとなります。

    特にクラウドバックアップを行う際は、ネットワーク帯域を使用するので、雑にバックアップを行うと企業内のネットワークが不安定になる上に、クラウド上にあるストレージ使用容量が多くなってしまいます。そのような事にならないよう、どの情報をバックアップするかのデータの資料を作成し、十分に検討を行ってからバックアップを行いましょう。

    バックアップスケジュールを策定

    バックアップをする際は、スケジュールを策定することも必要です。PCなどからデータを抽出し、クラウド上にバックアップする際は、PCの通信とクラウド上のストレージの通信が相互に行われている必要があります。ネットワーク帯域を使用する為、企業によっては夜間にバックアップをスケジュールする必要が出てきます。

    逆に夜間は別の事でネットワーク帯域を使用するので、昼間にバックアップを行いたいといったケースも出てくる可能性があります。このような場合、どの曜日のどの時間帯にバックアップするか、スケジュールを策定します。これにより、企業は安定して日々の業務に支障なくバックアップを行えます。

    バックアップの検証

    バックアップをする際は、各事業者が提供するクラウド上にアップロードされます。アップロードされたデータがきちんと保管されているかどうかの確認や、ファイルが破損していないかチェックする必要があります。

    そこで使用する手順が、バックアップの検証です。バックアップの検証は、各事業者のストレージに対して、Webインターフェース上からストレージの状態や、各ディスクのミラー状況(本番用のディスクと待機ディスクが同じ情報を保てているか)はもちろん、ストレージが故障していないかのヘルスチェックが確認できます。

    バックアップが上手くいかず、失敗していることもまれにありますので、バックアップを行った後は、必ずこの、バックアップ検証を行うようにしましょう。

    バックアップの自動化と管理

    バックアップは手動で行うものと思われている方もいますが、バックアップを全て自動化することもできます。それは、オンプレミスでのバックアップはもちろん、クラウドによるバックアップでも完全に自動化する機能があります。

    これにより、企業が業務を行っていない時間に、バックアップのスケジュールを行うといった事を、計画段階に検討しておけば、バックアップする曜日や日時を年毎にスケジュールできますので、より効率的にバックアップできます。企業でバックアップを考えている場合は、バックアップの自動化を検討する事をおすすめします。

    また、バックアップの自動化を行っている際は、ストレージが故障していないか、バックアップは成功しているかといった管理も、行っていきましょう。

    まとめ:企業にとってどのバックアップツールを選ぶかは重要

    ここまでバックアップの基礎的な事から応用編まで、詳しく解説しました。バックアップ機能はもはや、昨今の業務において必要不可欠な技術です。

    社員も様々なデータを扱うので、できるだけ社員の仕事における生産性向上の為積極的にバックアップツールの導入をするべきだと考えられます。

    もしバックアップについて、どういったツールを導入すればわからないといった場合は、株式会社Jiteraへ相談するとよいでしょう。

    こちらのフォームに聞きたい事や知りたい事を記載し送付すれば、折り返しバックアップツールの詳細について、説明してもらえます。

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