【入門】Vue.jsとは?他フレームとの比較や始め方、DevToolsの導入方法まで初心者向けに丁寧に解説!

近年、AI技術を始めとしたIT技術の進歩には目を見張るものがありますが、それはプログラミング言語に関連したツールに関しても同様です。

コーディングを全て自動でできるAIが開発され、進化していることから、プログラミングを人間が行うのは時代はずれという意見もありますが、プログラマーとしての仕事を全て機械が行う時代はまだまだ先と思われます。

従って、プログラミングを業務で行う場合は、フレームワークやプログラミングツールについて熟知しておく必要があります。今回はそんなプログラミングツールの1つ、Vue.jsについて解説します。

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監修者

文系大学出身で、25歳の時にIT業界に足を踏み入れました。ヘルプデスクから要件定義まで、下流から上流まで文字通り叩き上げでキャリアを築き上げました。取得した資格もいつの間にかもう2桁に。趣味も資格取得。あと、映画鑑賞と飲み会。

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    Vue.jsとは

    機能設計書を作成する時のポイント

    そもそもVue.jsとは、JavaScriptという、画面の表示などのフロント部分の仕組みを構築するのに適しているプログラミング言語のフレームワークを指します。

    ライブラリやツールが豊富にあることが特徴としてあげられ、学習コストも低いため、プログラミング初心者でも使用をおすすめできる代物です。

    アジア系のITエンジニアであるエバンユーが開発したもので、やろうと思えば高機能なシングルページアプリケーションを構築することができるなど、極めて汎用性が高いのも特徴です。

    また、2024年9月の現在でも完成しておらず、開発が進められています。従ってこれから更に進化する可能性が高く、今まで以上に高機能且つ利便性の高いツールになると思われます。

    Vue.jsの特徴

    Vue.jsを使用、若しくは新たに現場で導入する際、あらかじめその特徴を理解しておく必要があります。これを怠ってしまうと、現場の実状に合致していないにも関わらず導入してしまい、導入にかけたコストなどが無駄になってしまいます。

    動的なウェブページが作成できる

    Vue.jsを使用してプログラミングをすることによって、動的なウェブページの作成が可能になります。動的なウェブページとすることで、アクセスするユーザーやタイミングによって画面の表示内容などを変えることができ、ウェブサイトの利用者には多様な情報を提供することが可能になります。

    いつ、だれが見ても同じ情報しか表示しないウェブページを出したとしてもユーザーがアクセスするメリットは殆どないため、すぐに利用者がいなくなってしまいます。

    コンポーネント(小さな部品)ベースなので管理がしやすい

    Vue.jsはシステムやアプリケーションをコンポーネントベースで管理、つまり機能別に、それぞれのコードを小さな部品として管理することができます。

    このように管理することで、後でプログラムに編集を加える際の影響を最小限にとどめることができるため、コストを抑えることができます。

    またこのようにすることで開発の労力や必要となるプログラミング量も削減することに繋がるため、コストだけでなく時間やバグなども削減することに繋がり、効率の良い開発作業を行うことができるようになります。

    SPA(シングルページアプリケーション)によるシンプルな構成

    シングルページアプリケーションとは、サーバーとのやり取りを最小限にしたうえで動的にコンテンツを表示するアプリケーションのことです。サイトやアプリケーションのページの枚数は1枚に収まるため、開発コストを抑えることができます。

    表示される情報に変化を持たせないと貧相な印象になっているので避けたいが、コストをあまりかけたくない、という事情を持っている場合はVue.jsは最適です。ページが1枚しかないため、管理や更新も楽になります。

    小規模から大規模サイトまで構築できる

    Vue.jsは小規模なサイトを構築するのに適していますが、大規模サイトの構築の際にも対応ができます。Vue.jsはシンプルな設計で拡張性が高いため、他のシステムとの連携も容易です。

    従って、業務にも使えますが、初心者の学習、個人事業主やフリーランスの人が展開する事業にも使用することができます。

    ただ、Vue.js単体となると、大規模開発には不向きになります。もしも大規模開発を行いたい場合は、他システムとの連携や、いっそreactなど他の開発ツールの使用も視野に入れましょう。

    Vue.jsのメリット

    Vue.jsには数多くの特徴があり、それに合わせてメリットも沢山あります。

    ITでの経験が浅い初心者や、規模の小さいサイトを運営しようとしている人、まだコンセプトが固まり切っていない段階でサイトなどを構築しようとしている人に特にメリットがあります。

    学習コストが低く、初心者にやさしい

    Vue.jsは学習コストが低く、初心者にやさしいのが特徴です。Vue.jsは設計がシンプルなうえに、プログラミング言語の文法も平易なため、プログラミングを新たに始める人の入門編としても適しています。

    また、Vue.jsはソースを変更したらすぐにサイトの見た目に変化が起こりやすいため、修正がJavaなどよりもやりやすくなります。

    Javaなどの言語はコンパイルと言って、1度ソースをパソコンが理解できる言語に翻訳した後でないと動かせませんが、Vue,jsはその手間を省くことができます。

    ツールや日本語のドキュメントが豊富にある

    Javaなどのプログラミング言語やeclipseなどのプログラミングツールの多くは海外が発祥であるからか、ネットで展開されているドキュメントの多くが英語になっています。専門的な用語や独特な言い回しが多い事もあり、IT業界での経験がそれなりにあるうえで英語がそれなりに堪能でないと上手く使いこなせません。

    それに比べてVue.jsは日本語のドキュメントが多くあるため、英語の熟練度に関係なく使いこなしやすいです。更に、拡張機能のツールも豊富で、例えばdevtoolsなどのツールをインストールすればやり取りされるデータの中身を見ることができます。

    柔軟な構成で自由にカスタマイズできる

    Vue.jsは前述した通り、コンポーネントベースで開発が進められており、コンポーネント間の依存度を最小限に抑えることができるため、全体の構成を柔軟にし、自由にカスタマイズすることができます。

    コンポーネント間の依存度が高いと、何か1つの部品の処理を変えたり、何かの部品を増減させたりすると、影響が全体に波及して開発作業や機能の拡張をスムーズに進められなくなる可能性があります。

    しかし、Vue.jsはそのような心配がないため、要件定義から開発、テストまでの工程をスムーズに進めやすくなります。

    Vue.jsと他フレームの比較

    Vue.jsや前述したReact以外にもJavascriptは幾つかの開発用のフレームがあります。それぞれ異なる特徴やメリットがあるため、導入に適した開発現場やプロジェクトも異なります。

    Vue.js React Angular Laravel
    開発コスト
    導入に最適なプロジェクト
    データベースとの連携

    React

    Reactは前述した通り、大規模開発に適しているフレームです。将来性があり、モバイルアプリなどもこのフレームで開発可能となることから、Vue.jsよりも汎用性は上回ります。ただそれと引き換えに、学習コストはVue.jsよりも高くつきます。

    従って、ある程度プログラミングに熟練しているエンジニアが集っていて、尚且つそれなり以上の規模を有するプロジェクトで導入するのに最適なフレームとなっています。

    プログラミングの学習という側面だけで言えば、Vue.jsで学習した後にReactに挑戦する、というコースが最適です。

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    Angular

    AngularとはGoogleが開発しているフレームワークで、Reactと同様、大規模開発に適しています。

    Vue.jsと同様に、ユーザーの操作をデータに反映する、つまりJavascriptというフロント側のプログラミング言語のフレームワークでありながら、データベースと連携させ、データの参照だけでなく更新や削除なども行うことができます。

    しかし、本フレームワークも学習コストは比較的高くなってしまうため、ある程度の技量があるエンジニアやプログラマーでなければ業務上での使用はおすすめできません。

    Angularはこちら

    Laravel

    Laravelとは主にPHPというプログラミング言語が使用されるフレームワークですが、Javascriptについても対応可能となっています。

    データベースとの連携なども容易にできる反面、学習コストもReactなどと比べると低くなるなど、バランスが取れたフレームワークとなっています。業務システムからSNSなど、様々なアプリケーションの開発にも適しているため、どんな現場でもマッチしやすいことが予想されます。

    Laravelはこちら

    Vue.jsの始め方

    Vue.jsを始めるには当然、フレームワークをインストールして適切な設定を行わなければなりません。本章では環境のセットアップからツールの導入までをそれぞれ画像付きで解説していきます。

    環境構築とセットアップ

    Vue.jsを扱うにはまずVue.jsをインストールし、環境構築を行わなければなりません。インストールの際はこちらのリンクからインストールすることをおすすめします。有料版の場合、コストは増大する者の、使用できるツールなどの種類に幅が増えます。

    Vue CLIのインストール

    Vue.cliをインストールすることで、Vue.jsを使ってプロジェクトをそれぞれ作成することができます。プロジェクトを作成することで、複数のアプリケーションの作成を同時並行で進めることができますし、バージョン管理も容易になります。

    バージョン管理を行うことで何か不測の事態が起こったら、問題なく動いていた時期のバージョンにシステムを戻すことができます。

    新しいVueプロジェクトの作成と起動

    前述した通り、複数のプロジェクトを展開することでVue.jsをより有意義に使用することができます。上述の画像のように、Vue.cliで「vue create プロジェクト名」というコマンドを打ち込むことでプロジェクトを作成することが可能になります。

    Vue.jsの基本的な構造を確認する

    Vue.jsを正しく機能させるためには、まず基本的な構造が自分が思った通りのものとなっているかどうかを調査、確認する必要があります。確認のためには、前述したコンポーネントの状態を見る必要があります。

    コンポーネントには大きく分けて3つあり、表示内容を制御するテンプレート、動作を定義するスクリプト、見せ方の細かい定義を行うスタイルがあります。

    上記の画像はテンプレートの画像で、「template」以降に画面に表示したい文章などを書き、画面上にきちんと表示されるかを調べましょう。

    Vue DevToolsを導入する

    Vue.jsでスムーズに開発作業を行うには、Vue DevToolsが欠かせません。Vue DevToolsとはChromeブラウザの拡張機能のことですが、これを使用することにより、やり取りされているデータの詳細な中身などを確認することができます。

    上記のように、Chromeストアからダウンロードできます。Chromeストアに接続するためには、こちらのリンクをクリックしてください。

    Vueのチュートリアルで作業してみる

    上述の画面のように、Vue.jsは初心者向けのチュートリアルのサイトを用意しています。Vue.jsをインストールして本格的な開発作業を行う前に、その練習ができるという訳です。

    本チュートリアルサイトにアクセスする場合はこちらのリンクをクリックしてください。

    初期状態も、上記の画像のようになっています。試しに「App.vue」の「template」以下の文字を変更しました。その結果が以下の画像です。

    「PREVIEW」以下の文字が変更されました。「App.vue」の隣の「+」を押下することでクラスを増やすことができますし、画面右下の「Show Error」と「Auto Save」のスイッチでオプションのオンとオフを変えることができます。

    このように、チュートリアルと言ってもそれなりにオプションも充実しています。

    Vue.jsとTypeScriptと組み合わせ

    Vue.jsはTypeScriptを公式にサポートしています。Vue.jsとTypwScriptを組み合わせることで、開発作業をより質の高いコーディングを行えることができます。本章では、Vue,jsでTypwScriptを使う理由や連携方法などを紹介していきます。

    Vue.jsでTypeScriptを使う理由

    Vue.jsでTypeScriptを使用する理由として、型指定ができるようになる、ということがあげられます。型指定ができるメリットとしては、他システムとの連携がスムーズになることがあげられます。

    例えばクレジットカードの番号などを連携する場合、連携先のシステムでは誤動作を防ぐために、半角数字のみしか許容しない、と制限を設けているケースが大いに考えられます。

    そのような時、こちらのサイトでも半角数字しか許容しない、若しくは全角数字を半角に変換するなどの処理を行う必要があります。そしてこのような処理を行うには、まずそもそも型の指定というものができないと何も始まりません。

    1つのサイトだけで全ての機能を揃えるというのは、コストの面からも開発効率の面から言っても決しておすすめできないため、他システムとの連携をスムーズにすることは非常に重要です。

    Vue.jsとTypeScriptの連携方法

    この章では、Vue.jsとTypeScriptの連携方法について紹介します。Vue.jsにTypeScriptを連携させることは開発効率や利便性の面から考えてももはや必須とも言えそうですが、前年ながらデフォルトの状態で連携されている訳ではありません。

    従って、自分で各種の設定を行う必要があるため、本章ではその方法について、以下のように解説します。

    Vue CLIでTypeScriptプロジェクトを作成する

    まずこの章では、Vue CLIでTypeScriptのプロジェクトを作成する方法について解説します。Vue CLIをインストールした後は、まず「vue create プロジェクト名」とコマンドに打ち込み、プロジェクトを作成します。

    その後はプリセットの選択になるため、「Manually select features」を選択し、その後にようやく上記の画像のように「TypeScript」という単語が出てくるため、これを実行します。

    それ以降は「vue-class-component」をYesにする以外は任意の設定で構いません。そして設定を暫く進めていくと、完了します。

    コードを作成する

    この後にコードを作成して、サイトやアプリケーションの、文字通り部品となるコンポーネントを作成していきます。

    TypeScriptをVue.jsに連携させたことで、例えばコードを作成する際、型の指定をしないで「変数名 = ”」などとコーディングした際、この変数は暗黙でString型に変換されます。

    そして、「変数名 = 数値 as number」とコーディングすれば、number型、つまり半角数字しか格納できない変数にすることができます。

    そしてこれら変数に画面から入力された値を格納して、その値を他システムに連携したり、データベースに格納することで、所謂リッチなシステムにすることが可能になります。

    Vue.jsの学習手順

    sakanaAIとは?浮世絵生成AIのEvo-UkiyoeとEvo-Nishikieの使い方も解説!

    Vue.jsを学習する際、まずは前出したチュートリアルサイトで試しに動かしてみましょう。

    確かにプログラミング言語やそのツールは機能と共にわかりやすさ、つまりは学習コストの低下も年々著しく進んでいますが、それでも万人に合うツールというものはなかなかありません。また関連記事に記載されている書籍も参考にしながら学習すると良いでしょう。

    そしてその後、Vue.jsをまずは業務で使用しないプライベートで使用するパソコンにインストールし、コーディングの練習をすることで良いでしょう。

    この時、まずは簡単なシングルページアプリケーション、例えばボタンを表示するだけ、などのアプリケーションを開発してから、徐々にデータベースとの連携も必要になる機能なども付与していき、徐々に難易度を上げると挫折の可能性が低くなります。

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    Vue.jsのまとめ

    システムリプレイスのまとめ

    このように、Vue.jsをインストールすることでシステムやアプリケーションの作成を効率良く進めることができます。

    学習コストが低く、インストールやコーディングの方法などもわかりやすくなっているため、これからプログラミングをする人やシステム作成に関する部門を立ち上げようとしている場合は、最適と言えます。

    とは言うものの、いきなりVue.jsを誰のアドバイスもなく使うのは気が引けるという方も多いと思われます。

    そのような場合、是非株式会社Jiteraに連絡をしてみてください。株式会社JiteraはIT技術に関する知見が深いため、Vue.jsに関しても有意義なアドバイスができる可能性が高いです。もし株式会社Jiteraに興味を持った場合は、以下のボタンをクリックしてご連絡ください。

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