Vue.jsを本で学習するには、どのような本を選べばいいのでしょうか。
Vue.jsとは、Webアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)を構築するためのオープンソースのJavaScriptフレームワークです。
この記事では、Vue.jsの学習におすすめの本を6冊紹介します。
これからVue.jsを学び始める方だけでなく、より深くVue.jsを学びたい方もぜひ参考にしてください。


大学院を修了後、金融系SIerでSEとして従事。現在も外資系ITサービス企業で金融部門のSEとして勤務しています。ITの知見を活かしてWebライターとしても活動中です。
Vue.js入門におすすめの本

ここでは、これからVue.jsを学び始める方や基礎からVue.jsを学びたい方におすすめの本を3冊紹介します。
おすすめの本は以下の通りです。
- Vue.jsビギナーズガイド 3.x対応
- 現場で使えるVue.js 3.x実践ガイド
- Vue 3 フロントエンド開発の教科書
それぞれ紹介します。
Vue.jsビギナーズガイド 3.x対応

『Vue.jsビギナーズガイド 3.x対応』は、Vue.jsの最新バージョンであるVue 3の基礎知識を習得したい方におすすめです。
例えば、TeleportやSuspenseなどのコンポーネントVue3で搭載された新機能や各種機能のVue2からの変更点について丁寧にまとめられています。
『Vue.jsビギナーズガイド 3.x対応』では、Vue.jsの環境構築の仕方、基本的なVueコンポーネントを用いたアプリケーション作成、本格的なUIライブラリの開発について解説されています。同書を読みながら、実際に手を動かすことでVue.jsの基礎知識の習得が可能です。
また、著者の知見や経験がコラムに紹介されており、実際の開発現場の様子や考えるべきことを知ることができます。
現場で使えるVue.js 3.x実践ガイド

『現場で使えるVue.js 3.x実践ガイド』は、Vue.jsをどのように開発に活かすかを知りたい方におすすめです。
同書では、Vue.jsの導入の仕方や静的Webサイトの構築など基本的な知識だけでなく、より実践的なVue.jsを学ぶことができます。例えば、メニューの開閉アクションにアニメーションを組み込んだり、マウスの位置に応じてロゴ画像を動かす方法が紹介されています。
ただし、実線的な知識やスキルに重きを置いているため、Vue.jsの基礎的な知識や開発経験があると、より同書を活用できるでしょう。
Vue 3 フロントエンド開発の教科書

『Vue 3 フロントエンド開発の教科書』は、Composition APIによるVue3の新しい開発方法を習得したい方におすすめです。
Vue.jsがVue2からVue3にバージョンアップしたことで、Composition APIを始め、大幅に機能が拡充されました。特にComposition APIによる開発は、従来使用されてきたOption APIとは異なる記法が求められます。
『Vue 3 フロントエンド開発の教科書』では、Composition APIによる開発手法を詳細に紹介しているため、これからVue.jsを学習する方だけでなく、Vue2からVue.jsを使用している方にも役立つ本だと言えるでしょう。
本格的にマスターしたい人のおすすめ本

ここからは、基礎的なVue.jsの基礎知識を習得し、さらに学習を進め、本格的にマスターしたい方におすすめの本を3冊紹介します。
おすすめの本は以下の通りです。
- 動かして学ぶ!Vue.js開発入門
- 改訂新版 Vue.jsとFirebaseで作るミニWebサービス
- 現場で使えるVue.js tips集
それぞれ紹介します。
動かして学ぶ!Vue.js開発入門

『動かして学ぶ!Vue.js開発入門』は、1つのページで完結するシングルページアプリケーション(SPA)を作りたい方におすすめです。
Vue.jsの機能の中でもニーズの高い、データバインディングやイベント、ライブラリの利用やコンポーネントなど実際の開発で利用頻度の高い機能を中心に紹介しています。また、現在、多くのWebアプリケーションで採用されているSPAへの応用についても詳細に解説されています。
『動かして学ぶ!Vue.js開発入門』では、図解による解説を多く盛り込まれており、本を読むのが苦手な方や、他の本を読んで理解が難しいと感じた方にも理解しやすい内容となっています。
改訂新版 Vue.jsとFirebaseで作るミニWebサービス

引用:改訂新版 Vue.jsとFirebaseで作るミニWebサービス
『改訂新版 Vue.jsとFirebaseで作るミニWebサービス』は、Vue.jsについて一通り学び、応用的なスキルを身につけたい方におすすめです。
実際の現場では、Vue.jsのみで開発することよりも他のライブラリやプラットフォームを組み合わせる場合が多いです。『改訂新版 Vue.jsとFirebaseで作るミニWebサービス』では、Googleのアプリ開発プラットフォームであるFirebaseとVue.jsを組み合わせる方法を紹介しています。
『改訂新版 Vue.jsとFirebaseで作るミニWebサービス』を読みながら、実際にプログラムを書くことで、SPAを作ることができ、実際の開発に近い体験をすることができます。
現場で使えるVue.js tips集

『現場で使えるVue.js tips集』は、既にVue.jsを使った開発経験があり、より応用的なスキルを身につけたいという方におすすめです。
『現場で使えるVue.js tips集』は、実際の開発現場で使われているテクニックがまとめられています。FormやVuexなどについて実用的なサンプルコードが多数掲載されています。
開発で困ったときやどうすればわからなくなったときに逆引きリファレンスとして同書を読むことで、問題の解決に役立ちます。
Vue.jsを学ぶ意義とメリット

ここからは、Vue.jsがITエンジニアから注目される理由を考察し、Vue.jsを学ぶ意義やメリットについて紹介します。
Vue.jsは、現在の仕事や今後のキャリアにどのように役立つのでしょうか。
Vue.jsを学ぼうと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Vue.jsとはどのようなフレームワークか
Vue.jsとは、WebアプリケーションのUI部分を開発するためのJavaScriptフレームワークです。
Vue.jsは、シンプルで直感的な文法を持っており、他の言語に比べて学習コストが低いです。
また、フレームワークの中では小規模であるため、覚えるべき知識が少なくて済み、少ない時間で習得できます。
さらに拡張性が高く、他のライブラリやフレームワークと組わせて使用できるため、柔軟にWebサービスを開発することができます。
Vue.jsを学ぶメリットは何か
Vue.jsは、他の言語よりも学習の難易度が高くないため、プログラミングに不慣れな方でも習得が可能です。
現在、Vue.jsは世界でも日本国内でも人気が高まっており、多くの企業で採用されています。
そのため、Vue.jsの学習はWeb開発のスキルやキャリアにおいて有利になると言えるでしょう。
Vue.js学習のおすすめの進め方

ここからは、Vue.js学習のおすすめの進め方を2つ紹介します。
- 学習用サンプルアプリ作成と解説
- Vue.jsの理解を深めるためのおすすめのアウトプット
プログラミング学習は、自分に合った学習方法で継続することが大切です。
ぜひ参考にしてください。
学習用サンプルアプリ作成と解説
Vue.jsのスキルを身につけるには、本を読むだけでなく、実際に自分で開発をしてみることが必要です。
多くのVue.js学習本でサンプルアプリと解説が掲載されているので、自分でコードを書き、解説を読んでどのような構造になっているかを理解することをおすすめします。
また、より多くのサンプルアプリに触れるため、Vue.jsのサンプルアプリが公開されているWebサイトを3つ紹介します。
多くのジャンルのアプリが公開されているので、自分の興味に合ったアプリを探してみてください。
Vue.jsの理解を深めるためのおすすめのアウトプット
Vue.jsを実際の開発で活かすには、知識をインプットするだけでなく、アウトプットすることが大切です。
具体的には、学んだことをブログ記事にまとめたり、自分で書いたコードをGitHubに公開したりします。
アウトプットするためには、学んだことを頭の中で整理して他者に理解してもらえるように表現する必要があるので、知識がより定着します。また、学んだことを公開することで他者の目に触れ、評価を得たり、新たな知識や視点を得ることができ、自分のスキルアップに役立ちます。
さらに公開されたアウトプットは、将来的にポートフォリオとして活用することも可能です。アウトプットをすることで、Vue.jsの学習をより深く、より実践的に進めることができます。
Vue.jsの本を選ぶ時のポイント

ここでは、Vue.jsの本を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
- 自分のスキルレベルに合った本を選ぶ
- 学習したい内容が網羅されているか確認する
- 実践的なコーディング例が豊富なものを選ぶ
Vue.jsを効率的に学ぶには、自分に最適な本を選択することが必要です。
これからVue.jsの本を選ぼうという方は、ぜひ参考にしてください。
自分のスキルレベルに合った本を選ぶ
Vue.jsの学習本は、初心者向けから上級者向けまで、さまざまなレベルのものがあります。そのため、自分のスキルレベルに合った本を選ぶことが大切です。
初心者が上級者向けの本を選んだ場合、難易度が高くて挫折してしまう可能性があります。一方で、上級者が初心者向けの本を選んだ場合、内容が物足りなく、問題を解決できないこともあります。
例えば、プログラミング自体が初めての方なら基本的なJavaScriptの知識から学べる本を選ぶと良いでしょう。一方、既に他のフレームワークを使った経験がある場合は、より高度なトピックを扱う本を選ぶことがおすすめです。
自分のスキルレベルに合った本を選ぶことで、Vue.jsの学習を効率的に進めることができます。
学習したい内容が網羅されているか確認する
Vue.jsは多機能なフレームワークであり、すべてを網羅している本は少ないです。そのため、Vue.jsの本を選ぶ際に自分が学習したい内容が収録されているかを確認する必要があります。
もし選んだ本に求めている内容がなければ、本の購入費や学習する時間が無駄になってしまいます。
SPAなどWebフロントエンドの開発を学びたい場合はそれに特化した本を、サーバーサイドなどバックエンドも含めた全体像が知りたい場合は包括的な本を選ぶことがおすすめです。
実践的なコーディング例が豊富なものを選ぶ
Vue.jsを実際に開発現場で使いこなせるようになるには、本を読んで理論だけを理解するのではなく、実際に手を動かしてコードを書くことが非常に重要です。
そのため、実践的なコーディング例が豊富に含まれている本を選ぶことをおすすめします。具体的なコード例を通じて、Vue.jsの機能をどのように使い、どのように組み合わせるかを学ぶことができます。
また、実際のプロジェクトに近い形での学習が可能なため、学んだ知識をすぐに活用することができます。
Vue.jsの勉強本のまとめ

Vue.jsは、WebアプリケーションのUIを開発するためのJavaScriptベースのフレームワークです。Vue.jsを実際の開発に役立たせるために学ぶには、適切な本を選ぶ必要があります。
Vue.jsを効率的に学ぶには、自分のスキルレベルに合った本を選ぶことが重要です。初心者向けの本では、Vue.jsの基本的な機能の解説や基本的な機能を使ってできるアプリケーションの作り方を紹介しています。一方で、上級者向けの本では、Vue.jsと他言語や他のプラットフォームと連携する方法などより実践的な手法を紹介しています。自分のスキルレベルを考慮して、適切な本を選んで学習することで、より効率的に学習を進めることができます。
また、本の内容について吟味する必要があります。Composition APIやVuexなど特定の機能についてまとめた本や、バックエンドを含めたシステム全体の構造について包括的に説明した本があります。自分が求めている内容が記載されているか、よく確認しましょう。
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