スマホアプリ開発におすすめのプログラミング言語!目的やAndroid・iOS・webアプリ別に解説

アプリ開発に興味があるけど、何から始めたらいいか迷っている人も多いのではないでしょうか。プログラミング言語の選び方、学習方法、コストなど、疑問点が多くあると思います。

この記事を読むことで、スマホアプリ開発の学習法について総合的に理解できます。AndroidとiOSの人気言語からWebアプリ開発まで、開発目的に合わせた言語の特徴を解説しています。独学かスクールか迷う人にも学習方法をアドバイスします。

具体的には、JavaやKotlinを使ったAndroidアプリ開発、SwiftやObjective-Cを使ったiOSアプリ開発、JavaScriptやPythonなどのWebアプリ開発の方法を詳しく紹介。各言語の習得難易度や開発コストについても言及します。

開発言語だけでなく学習方法についても、独学のポイントやオンライン学習、スクールのメリット・デメリットを解説しています。また、効率的な学習法をアドバイスします。

関連記事
【事例付き】PythonでiOS・Androidスマホアプリを開発する方法!Pythonでできることや作り方も解説!
【事例付き】PythonでiOS・Androidスマホアプリを開発する方法!Pythonでできることや作り方も解説!
アバター画像
監修者 つかさ

東京都在住。IT系の記事をメインに執筆しています。

\エキスパートが回答!/
この記事に関する質問はこちら
記事に関するご質問以外にも、システム開発の依頼やAIの導入相談なども受け付けております。

    会社名必須
    必須
    必須
    Eメール必須
    電話番号必須
    ご依頼内容必須

    Androidアプリ開発のおすすめ言語

    Androidアプリを作る際に、主に使われているプログラミング言語はJavaKotlinです。この2つが、現在Androidアプリ開発の主流となっています。それぞれにメリットとデメリットがありますが、目的に合わせて選ぶことが大切です。

    項目 Java Kotlin C++
    習得難易度(入門期) 低め 低め 高め
    生産性
    処理速度 最高速
    メモリ管理 自動 自動 手動
    可読性
    コード量 度数による
    汎用性

    Javaの特徴と難易度

    Javaは、Androidアプリ開発の基本中の基本といえる言語です。文法の規則がシンプルで、初心者でも比較的容易に覚えることができます。

    例えば、変数の定義方法は「型 変数名 = 値」というシンプルなパターンで記述できるので、プログラミング未経験者でもイメージしやすいでしょう。

    また、オブジェクト指向というJavaの基本概念も、日常的な物事と結びつけて例えることでイメージしやすくなります。

    豊富な学習サイトや書籍もJavaを学習しやすくしています。初心者向けの参考書から、実践的なプログラミング書まで、自分のレベルに合わせた教材を選ぶことができるでしょう。

    Java開発環境の準備

    Javaでアプリを作り始める際に最初の壁となるのが、開発環境の準備です。しかし、マニュアルに沿ってきちんと進めていけば、それほど難しくはありません。コツをつかめばスムーズに開発を始められます。

    一方で、Javaは規模の大きなアプリを作る際にコード量が多くなりがちです。アプリの機能を拡張していくにつれ、ソースコードはどんどん複雑化し、保守性が下がっていきます。その点をカバーするためには、Javaの上級のテクニックを習得する必要が出てきます。

    Javaは入門のしやすい

    Javaは入門のしやすさから、Androidアプリ開発の第一選択肢となっていますが、長期的に活用していくためには常にスキルのブラッシュアップが欠かせません。基本文法をマスターした後は、設計パターンやライブラリの利用など応用技術の習得が求められます。

    Kotlinの特徴と難易度

    Kotlinは、Javaの代替として注目されている比較的新しいプログラミング言語です。言語仕様の設計自体が、Javaの欠点を改善することを意識しているため、開発効率やコードの質が向上します。

    例えば、変数の定義に型指定を必須とするJavaとは異なり、Kotlinは変数の型を推論してくれるので、変数定義の記述量が大きく減少します。

    また、Null安全性という仕組みを導入し、アプリの思わぬエラーを防ぎます。この機能は大規模アプリで重要な働きをします。

    KotlinはJavaとの相互運用性も高いので、徐々にJavaのプロジェクトでKotlinを取り入れることもできます。Javaで書かれたライブラリを活用することもできるので、開発効率が良いです。

    KotlinはJavaからの移行がしやすい

    文法自体はJavaからの移行がしやすく、2週間程度で基本的構文を習得できます。簡単なアプリケーションであればスムーズに開発できるまでに到達できるでしょう。

    上級者が活用できる、生産性の高い機能も豊富ですが、そちらの習得にはまだ学習コストが必要です。しかし、Android開発の主流として今後ますます注目度が高まる言語と言えます。

    ※Null安全性・・・コード内で変数がnullにならないことをコンパイラが保証する機能です。つまり、クラスのプロパティに明示的にnullが許容されるかどうかを定義できます。

    C++の特徴と難易度

    C++は処理速度が速く、リソースを直接制御できるため、ゲームアプリや高負荷な処理を含むアプリに向いています。

    C++には、C言語のすべての機能が含まれる上に、オブジェクト指向言語としての機能も追加されています。大規模な開発に対応できる複雑な言語体系となっています。

    プログラマが、メモリの動的な確保と開放を明示的に制御する必要があるため、メモリリークを防ぐには熟練した技術が求められます。比較的トラブルシューティングが難しい言語といえるでしょう。

    その一方で、GPUやセンサーといったハードウェアと近しいレベルで連携したり、システムライブラリを活用できるなど汎用性が高いのが強みです。

    C++ある程度の開発経験が求められる

    習得難易度が高く、ある程度の開発経験が求められる言語ですが、Android NDKという機能を使えばJavaのコードとともに扱うこともできます。

    扱うべきアプリケーションの範囲は限定的であるものの、パフォーマンスを極限まで引き出したい場合にはC++が選択肢となります。ただし、勉強コストは少なく見積もっても数ヶ月から半年はかかります。

    ※Android NDK・・・Androidアプリ開発においてCやC++言語を利用するためのツールキットです。Javaからネイティブコードを呼び出して利用することができるため、アプリのパフォーマンス向上に活用されます。

    ※メモリリーク・・・プログラムが不要になったメモリを明示的に開放し忘れることで、使用可能なメモリが減少していく現象のことです。C++ではメモリ管理がプログラマの責任であるため、メモリリークが発生しやすいリスクがあります。

    関連記事
    Androidアプリ開発の方法は?言語や手順など初心者にもわかりやすく紹介!
    Androidアプリ開発の方法は?言語や手順など初心者にもわかりやすく紹介!

    iOSアプリ開発のおすすめ言語

    iPhoneやiPadなど、iOS向けアプリを開発する際に主流となっているのが、Objective-CSwiftという2つの言語です。

    Objective-Cは従来からiOSアプリ開発で使われてきた言語ですが、近年ではより新しいSwiftに人気が移っています。Swiftの方が開発しやすい面が多いためです。

    項目 Swift Object-C
    習得難易度(入門期) 低め 高め
    生産性 高い 低い
    処理速度 高速 低速
    メモリ管理 自動 手動
    可読性 高い 低い
    コード量 少量 多量
    汎用性

    Objective-Cの特徴と難易度

    Objective-Cは、C言語にオブジェクト指向の概念を取り入れた言語です。iOSやMacのアプリ開発では長らく主流の地位にありました。

    文字列操作などの標準APIとの親和性が高いことから、OSレベルの最適化ができるメリットがありました。複雑なUIの描画処理など、パフォーマンスを重視するシーンでは今でも使われることがあります。

    しかし、近年はSwiftに開発者が流れているのも事実です。可読性の低さやメモリ管理の大変さなど、生産性の観点でObjective-Cは短所が目立ちます。

    例えば、単純な変数定義でも型指定の記述量が多く、メソッド呼び出し時の関数ポインタ参照など、わかりにくいコードになりがちです。

    Objective-Cのメモリ管理

    メモリ管理では、ARCという自動参照計数機能の導入で状況は改善されつつありましたが、処理速度への影響も無視できません。

    Swiftでは、このような不便な点が改善されていることから、新しくiOSアプリ開発に挑戦する人はSwiftを選択することをオススメします。ある程度Objective-Cの知識は必要になりますが、メインはSwiftで開発していく流れが主流です。

    Swiftの特徴と難易度

    Swiftは、AppleによってiOS/Macアプリ開発のために新たに設計された言語です。従来のObjective-Cで発生していた課題を改善することを主眼に置いています。

    明示的な変数定義が不要なことや、エラーハンドリング機構の追加など、生産性向上のための様々な特徴が盛り込まれています。記述量が減り可読性が高まるため、開発速度の大幅な向上が実現しています。

    Swiftのメリット

    文法自体も、Objecitve-Cとの類似点が多く、比較的覚えやすいメリットがあります。基本構文は、2週間程度で習得できるレベルにあるでしょう。

    簡単なアプリであればスムーズに開発を始められますが、Cocoaフレームワークを駆使して本格的なアプリを開発するには、FoundationやUIKitなどのライブラリ学習が欠かせません。

    そちらを含めた実践的な開発力が備わるまでには、やはり一定の学習コストが必要です。しかしながら、入門期の学習量と習得速度ではObjective-Cよりも格段に向上しているといえるでしょう。iOSアプリ開発者を目指すならSwift習得は必須となっています。

    ※Cocoaフレームワーク・・・iOSやMacアプリ開発のための、基本ライブラリ・フレームワークの総称です。Foundationフレームワークに加えてAppKit(Mac)やUIKit(iOS)などで構成されています。

    ※UIKit・・・iOSアプリ開発で、画面表示機能を提供する最も基本的なフレームワークです。ボタン、テキスト、画像といった視覚要素の表示やレイアウト機能を提供しています。UIKitの習得はiOSアプリ作成には欠かせません。

    こちらの記事では、iOSアプリの開発方法について詳しく解説しております。ぜひご参照ください。

    Webアプリ開発のおすすめ言語

    Webアプリを作る際によく利用されるプログラミング言語には、JavaScript、Python、Ruby、PHPなどがあります。ブラウザで動作するWebアプリを作成する場合、これらの言語が活用されます。

    項目 PHP Ruby JavaScript Python
    習得難易度(入門期) 低め 低め 中くらい 低め
    生産性
    処理速度
    市場シェア 2位 4位 1位 3位
    フレームワーク Laravel/Symfony等 Rails/Sinatra等 React/Vue等 Django/Flask等

    JavaScriptの特徴と難易度

    JavaScriptは、もともとNetscape社が開発したスクリプト言語で、その後標準化されていく過程で大きな仕様変更が何度もありました。

    そのせいか、古いブラウザと新しいブラウザとの間では互換性がなく、JavaScript開発者にとって長らく大きな悩みとなっていました。

    しかし、最近ではECMAScript2015以降の新しい標準仕様の策定や、それに伴うブラウザ側のJavascriptエンジンの更新によって状況が大きく好転しています。

    最新の構文や機能を使えば、新しいブラウザならどこでも共通の動作をするようになりました。

    このため、ReactVue.jsといった近代的なJavaScriptのアプリケーションフレームワークが登場して、大規模なWebアプリの開発も手軽になってきました。

    コードのモジュール管理ツールであるnpmを使えば、他者が公開した便利なライブラリも簡単に利用できるので、開発生産性も大きく向上しています。

    新しい言語仕様の修得に多少の手間はかかりますが、その上で最新のフレームワークを使いこなせるようになれば、充実したWebアプリが効率的に構築できるようになります。

    JavaScriptのフレームワーク

    近年のWebアプリ開発では、ReactやVue.jsといったJavaScriptのフレームワークを使うことが一般的です。

    これらは、従来のjQueryのようなライブラリとは異なり、アプリケーションの構造やコンポーネントの定義、データフローの制御といったアプリケーション基盤の枠組みを提供してくれます。

    中でも、ReactはFacebookが開発し、Vue.jsは個人開発者によるオープンソースのフレームワークですが、両者とも拡張性に富んだコンポーネント志向の設計思想を共有しています。

    画面を構成する部品ごとにコンポーネントを定義し、それらを組み合わせて大きなアプリケーションを効率的に構築できるのが特徴です。

    コンポーネントは、孤立した状態で開発できるため、大規模チームでの開発にも適しています。

    こうした枠組みがあることで、複雑なWebアプリケーションでも、パーツごとの開発効率とコードの再利用性を高めることができるのです。

    JavaScript自体の習得に加え、これらのフレームワークの理解がWebアプリ開発には欠かせません。

    Pythonの特徴と難易度

    Pythonは、シンプルな文法と豊富な標準ライブラリを売りにする汎用スクリプト言語です。インデントによるブロック表記といった、独自の文法設計がなされています。

    Webアプリケーション開発だけでなく、デスクトップアプリのGUI開発やデータ分析・機械学習、組み込みシステムまで、非常に幅広い分野で利用されています。

    特徴としては、動的型付けによる柔軟性、豊富なライブラリ、プロンプト上で即座にコードを実行できるREPL機能など、開発効率の高さが挙げられます。

    その反面、実行速度が遅く、またマルチスレッドに対応できないというデメリットがあります。大量データ処理などのハイパフォーマンスを要する分野には向きません。

    Webフレームワークとしては、DjangoFlaskなどが有名です。日本国内ではDjangoの採用率が高く、大手Webサービスでも利用実績が多数あります。

    PythonでWebアプリケーションを開発する際は、これらのフレームワークを使いこなすことが重要だと言えます。

    Pythonのフレームワーク

    Djangoは、Pythonで最も著名なWebアプリケーションフレームワークで、大・中規模のサイト開発に向いています。データベース抽象化層(ORM)や管理サイト生成機能など、充実した機能を提供しています。

    MVCアーキテクチャを採用しており、Webサイトの見た目、データ、アプリケーションの動作を分離して扱えます。多数の有名Webサービスで採用実績がある、信頼性の高いフレームワークといえます。

    一方、FlaskはPythonで書かれた比較的小規模な軽量フレームワークです。ルーティングやテンプレートレンダリングといった基本的な機能のみ提供され、他は自由にカスタマイズ可能なのが魅力です。小回りが効きやすく、アイデアを即座に試作できる開発スタイルに向いています。

    この2つのフレームワークは、それぞれに長所がありますので、プロジェクトの規模や目的に応じて使い分けることをおすすめします。

    ※MVCアーキテクチャ・・・アプリケーションのソフトウェアアーキテクチャの一種です。Model(データ)、View(表示)、Controller(制御)の3つのコンポーネントから構成されます。

    Rubyの特徴と難易度

    Rubyは、まつもとゆきひろ氏によって開発されたスクリプト言語で、プログラミング初心者でも覚えやすいことが大きな特徴です。

    クラスやメソッドといった、基本的なオブジェクト指向の概念から、繰り返し処理や条件分岐といったプログラミングの基礎的な要素まで、自然言語に近い表現力で実装できるのが魅力です。

    開発者の生産性を重視した設計思想のもとに、Ruby言語やRuby on Railsフレームワークが作られており、アジャイル開発手法との相性が良いことでも知られています。

    ただし、マルチスレッドなど並列処理に弱く、大量のデータを扱う処理やアルゴリズム重視の処理に関しては、パフォーマンスの点で弱みがあります。

    Web関連の用途に限定すればそれほど問題になりませんが、Rubyの持つ表現力や生産性の高さを存分に引き出すためには、このような特性も理解した上で開発を進めることが大切です。

    こちらの記事では、Rubyについて詳しく解説しています。ぜひご参照ください。

    Rubyのフレームワーク

    Ruby on Railsは、Rubyの代表的なWebアプリケーションフレームワークで、大規模なアプリ開発に対応しています。

    MVCアーキテクチャをベースとしており、規模の拡大に柔軟に対応できるほか、多数の便利な機能が用意されているのが特徴です。

    Active Recordによるデータベース抽象化や、複数のテンプレートエンジンの選択肢、組み込みのテストフレームワークなど、アジャイル開発を強力に支えてくれます。

    一方でSinatraは、シンプルで軽量なRubyのWebアプリケーションライブラリです。

    Railsほど多岐にわたる機能はありませんが、小回りが利いており、簡単なWebアプリを素早く構築するのに向いています。

    PHPの特徴と難易度

    PHPは、もともとWebサイトの簡易なスクリプト言語として開発されましたが、現在では大規模なWebシステム開発にも利用される汎用のプログラミング言語へと進化してきました。

    文法自体は、C言語の影響を強く受けた比較的アクセスしやすい設計になっています。動的型付け言語であるため柔軟性も高く、Webサイト制作に慣れ親しんだ層を中心に広く普及しています。

    PHP7, 8のリリースに合わせて言語仕様や処理系の改善も進み、最新バージョンならば十分本格的なアプリケーション開発が可能です。一方で、バージョン間の後方互換性への考慮などから言語自体の進化スピードが遅れがちな課題もあります。

    LaravelやSymfonyなどの高機能フレームワークを使えば、大規模Webシステム開発でも通用する開発基盤をPHPで構築することができます。その割に習得へのハードルの低さは魅力でしょう。

    PHPのフレームワーク

    Laravelは、MVCモデルをコンセプトとした近代的なPHPアプリケーションフレームワークです。 Dependency Injectionなどの設計技法を取り入れることで拡張性やテスト容易性に優れています。

    ORM機能やBladeテンプレートエンジンも特徴的で、DRY(Don’t Repeat Yourself)なコーディングを支援してくれます。大規模なWebシステム開発に十分使える信頼性の高いフレームワークといえます。

    CodeIgniterは、比較的小規模なアプリケーション開発向きの軽量フレームワークです。 MVCベースの構成ではありますが、Laravelほど高度な設計思想は取り入れておらず、学習コストは低めです。

    PHP初心者でも比較的快適に利用できる反面、大規模システム開発向けの拡張性にはやや物足りなさがあります。用途に応じた使い分けが重要です。

    ※Dependency Injection・・・クラス間の依存関係をコード内で直接定義するのではなく、外部から渡すことで実現する設計手法です。LaravelやSpringなどのフレームワークが採用しており、クラス間の結合度が下がるため引数の変更に対する拡張性が高まります。また単体テストをしやすくするといったメリットもあります。

    こちらの記事では、Laravelについて詳しく解説しています。ぜひご参照ください。

    アプリ開発言語の特徴と選び方

    アプリ開発言語の特徴と選び方

    アプリを開発するプログラミング言語を選ぶ際には、自分が作りたいアプリの種類、開発コスト、自分の習熟度に合わせることが大切です。

    AndroidならKotlin、iOSならSwiftを推奨

    メリット
    Kotlin
    • Javaに比べて見通しの良いシンプルなコードを書ける
    • コンパイル時に潜在的なNull参照エラーや型変換の問題を把握可能
    Swift
    • Objective-Cと比較してコード量が少なくてすむ
    • 入門しやすく、学習コストが低い

    Androidアプリ開発を始める際にKotlinを選ぶメリットは、Javaに比べて見通しの良いシンプルなコードを書ける点です。冗長な記述が減るので、開発効率と保守性が向上します。

    また、Null安全設計やスマートキャストといった仕組みによって、コンパイル時に潜在的なNull参照エラーや型変換の問題を把握できます。バグの可能性を減らせるのは大きな強みです。

    iOSアプリ開発でおすすめのSwiftも同様に、Objective-Cと比較してコード量が少なくて済み開発生産性が高い言語です。文法の分かりやすさから、入門しやすさと学習コストの低さが大きな魅力といえます。

    このように、最新世代の言語を選ぶことで、よりスムーズに高品質なアプリを開発することが可能となります。

    独学はJavaScriptやPythonから

    特徴・メリット
    JavaScript・Python
    • 文法自体が比較的容易
    • Web上に学習用コンテンツが豊富に存在する
    • プログラミングの面白さを実感しやすい
    • 学習意欲を維持しながら着実にレベルアップを図れる

    プログラミング初心者が独学で開発スキルを取得するにあたり、JavaScriptやPythonは最適な第一言語といえます。

    文法自体が比較的容易であるだけでなく、Web上に学習用コンテンツが豊富に存在することもポイントです。無料で質の高い教材や、解説記事を利用できるのは大きなメリットです。

    加えて、実際の動作結果が視覚的に確認しやすいブラウザ上で動作するJavaScriptや、手軽に試行できるPythonは、プログラミングの面白さを実感しやすい言語であることも特徴です。

    ある程度基礎構文をマスターした後は、実践的に小規模なアプリをいくつか開発することで、より本格的なアプリ開発の際の練習にすることも可能です。

    学習意欲を維持しながら着実にレベルアップを図るには、こうした入門しやすい言語から始めるのがコツです。

    アプリ開発方法を学習する手順

    アプリ制作を通じた学習では、段階を追って実力がついていきます。ここでは、アプリ開発の基本的な学習の流れについて解説していきます。

    言語習得

    アプリ開発で使用する、KotlinやSwiftといった言語を習得する第一歩は、基本文法の理解です。

    まず変数と算術演算子、文字列、数値、真偽値などのデータ型について学びます。次に条件分岐や繰り返し処理の制御文法を身につけていきます。

    関数の定義と利用、クラスとオブジェクトの概念といった入門書の定番のトピックを通じて、プログラミングの基礎知識を固めます。

    次のステップでは、言語でよく利用される組み込みライブラリを活用する方法を習得します。文字列処理、数値計算、日付操作、入出力などの一般的な機能を提供したライブラリは多くのアプリで利用されます。

    こうした基本文法の習得から、応用ライブラリの使用方法までを学ぶことで、十分な知識が備わった段階で次の実装フェーズへと進むことができます。

    簡単なアプリ制作

    プログラミング言語の基本的な文法が理解できたら、次のステップとして、小さなアプリケーションを1つ作ってみることをおすすめします。

    TODO管理アプリや四則演算アプリなど、単純な機能のアプリから作り始めることで、理解の定着が図れます。

    ある程度動作するまで作成できたら、次は独自機能の追加などにチャレンジしていきましょう。段階を追った実装経験がコーディング能力の向上につながります。

    また、アプリ開発における設計思想として重要な役割を果たす「MVC」といった概念も、こうした小アプリを通じてイメージしやすくなります。

    ある程度、小規模アプリの開発経験を積むことで、より本格的な商用アプリなど、次フェーズの開発へのステップアップが滑らかになります。

    本格的なアプリ開発

    小規模なアプリをいくつか開発した経験がある程度積まれたら、より本格的なアプリ開発への挑戦へと繋がっていきます。

    ここからが、アプリエンジニアとして実力を高めていく第一歩といっても過言ではありません。

    複雑な機能を実装していくにあたっては、アーキテクチャ設計に基づいたコーディングが求められます。MVC、MVVMといったアーキテクチャパターンの理解と構築経験は欠かせません。

    単体テストや結合テストといった品質向上を担保する手法の活用、Gitなどを利用したチーム開発でのコード管理なども学習していきます。

    さらに、外部ライブラリやAPIを活用するスキルも不可欠です。

    こうした一連のスキル取得を経て、ようやく本格的なアプリエンジニアへの第一歩を踏み出したことになるのです。

    デバッグ技術の習得

    アプリ開発を進めていくと、想定外のエラーや動作停止といった問題に直面する場面が頻発します。これをバグと呼びます。

    バグが発生した際に、原因を特定し修正する作業を「デバッグ」と呼びますが、この一連の技術はアプリ開発者にとって最も重要なスキルの1つです。

    デバッグ作業では、まずエラーが発生した状況と原因候補を推定します。次に想定を検証するために、Consoleへのログ出力などを活用して情報収集を進め、特定の処理で問題が発生していることを突き止めます。

    最後に、バグのあるロジックを修正することでエラーを解決できます。こうした一連の流れを体得しておくことが大切です。

    このデバッグプロセスは非常に論理的思考力が求められる作業なので、技術力向上に欠かせない学習項目と言えます。

    アプリ公開

    アプリ開発の過程で、実装力が身についてきたらいよいよ公開を検討する段階に入ります。

    Google PlayApple App Storeに公開するためには、開発したアプリ自体のブラッシュアップと並行して申請に必要な手続きを進めます。

    まず、プライバシーポリシー設定や利用規約の作成を行います。次に、上枠画像や説明文、カテゴリ選択といったストアでの表示設定を整えます。

    その上で、開発者登録などの手続きを経て審査を申請します。合格すればついに公開となります。

    アプリ公開を通じて得られる達成感と自信は、更なる技術向上の原動力となります。ぜひこの境地まで到達することを目指しましょう。

    関連記事
    初心者でもスマホアプリ開発はできる!費用や作り方、自作に役立つツールまで紹介
    初心者でもスマホアプリ開発はできる!費用や作り方、自作に役立つツールまで紹介

    アプリ開発をする言語のまとめ

    アプリ開発を始めるにあたっては、目的に合わせた言語を選ぶことが大切です。その上で基礎から実装力を高めていける段階的な学習が効果的です。

    独学で始めるには、JavaScriptやPythonなど学習コストの低い言語がおすすめです。本格的なアプリ制作にはKotlinやSwiftといった最新言語が向いています。

    興味が出てきたらぜひ一度、株式会社Jiteraまでご相談ください。アプリ開発の楽しさが広がるはずです。

    例:開発手順、ツール、プロンプト

    メルマガ登録

    社内で話題になった「生成AIに関するニュース」をどこよりも早くお届けします。