コンバージョンとは、特定の目標や行動を達成することをさします。
この記事では、コンバージョンの意味やビジネスでの活用方法をわかりやすく解説しています。
この記事を読んで、自社のコンテンツへコンバージョンを活用するための参考にしてください。
PHPを独学で勉強した後にWeb業界に参入。大手企業でプログラマーとして活躍後、自社サービスの立ち上げ、大手検索エンジンサービスの保守運用作業、ソーシャルゲーム開発などに携わりながら、SE・管理職の道を歩んで現在に至る。現在は、管理職に携わる傍ら、これまでの経験を活かした執筆活動を続けている。
コンバージョンとは?

コンバージョンとは、ビジネスやマーケティングにおける、特定の目標や行動を達成することをさします。一般的には、オンラインマーケティングの分野でよく使われますが、オフラインのビジネスにも適用されることもあります。
コンバージョンの例としては、以下のようなものがあります。
- Webサイトの訪問者が特定の商品を購入する
- メールニュースレターの登録を行う
- アプリのダウンロードを完了する
- 無料トライアルを利用する
コンバージョンとは、このような項目におけるさまざまなアクションの結果を分析し、指標を達成しているかを確認するためのものです。マーケティングの視点からみると、コンバージョンは広告やキャンペーンの成功を評価するための重要な指標となります。
企業やマーケターは、コンバージョン率やコンバージョン数などの指標を使用して、マーケティング戦略の効果を測定し、改善点を見つけることができます。
コンバージョンの種類と例

コンバージョンとはさまざまなアクションなどに対して指標を設け、その指標を達成しているかを確認するものであることがわかりました。
このコンバージョンには、いくつかの種類があります。
ここでは、コンバージョンの以下3つの種類を解説します。
- マクロコンバージョン
- マイクロコンバージョン
- ビュースルーコンバージョン
それぞれみていきましょう。
マクロコンバージョン
マクロコンバージョンとは、ビジネスの主要な目標や重要な行動を達成することを指し、一般的には、直接的な収益や顧客獲得に関わる大きな成果を示します。
以下は、マクロコンバージョンの一例を表にしたものです。
| 例 | 説明 |
| 商品を購入する | ウェブサイトやアプリ上で商品を購入する行動で、オンライン小売業界やeコマース企業にとって主要な目標となるものです。 |
| 登録や申し込みの完了 | サービスやプラットフォームへの登録・無料トライアルの申し込み・メルマガの購読など、ユーザーが得知恵のフォームに情報を提供して行う行動のことを指します。 |
| アプリのインストール | モバイルアプリケーションの場合、アプリのダウンロードやインストールがマクロコンバージョンに該当し、アプリ開発者にとって重要な目標となります。 |
| オンライン予約や予約の完了 | 旅行サイトやレストラン予約サービスなどでは、ユーザーがオンラインで予約を行うことがマクロコンバージョンとなります。 |
このように、マイクロコンバージョンは、ビジネスが直接的な成果を生み出す重要な行動を示しています。
マクロコンバージョンの数や比率を追跡して改善することは、ビジネスの成長や成功に重要な役割を果たします。
マイクロコンバージョン
マイクロコンバージョンとは、ビジネスの最終的な成果には直接貢献しないものの、顧客の行動や関与を示す小さな目標やサインポストのことをさします。
これらの小さな行動は、最終的なマクロコンバージョンへとつながる可能性があります。
以下は、マイクロコンバージョンの一例を表にしたものです。
| 例 | 説明 |
| ページビュー | 特定のページを訪問した回数やページビュー数は、ユーザーの興味や関心を示す重要な指標です。ページビューには、ブログ記事や製品ページへのアクセス数などが含まれます。 |
| 特定のページへの滞在時間 | ユーザーが特定のページにどれだけの時間を費やすかは、そのコンテンツへの興味深さや有用性を示す指標です。長時間の滞在は、ユーザーがそのページに興味を持っている可能性が高いことを示します。 |
| コンテンツの共有やソーシャルシェア | ユーザーがコンテンツをソーシャルメディアで共有することは、ブランドやコンテンツの露出を増やすだけでなく、ほかのユーザーへの影響力を示す重要な指標です。 |
| メール登録やニュースレターの購読 | ユーザーがメールリストに登録することは、将来のマーケティングキャンペーンやプロモーションのために有望なユーザーであることを示す、重要なサインポストです。 |
マイクロコンバージョンは、ユーザーの行動や関与を理解して、最終的なマクロコンバージョンの達成をするのに役立ちます。
マイクロバージョンの分析と最適化は、ビジネスの成長と成功に重要な要素となります。
ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンとは、ユーザーがWebサイトやアプリ内でページやコンテンツを閲覧するなかで、特定の目標を達成するまでの過程をさします。
つまり、ビュースルーコンバージョンは、ユーザーが複数のページやコンテンツを経由して目標に達成するまでの過程を示します。
これは、単一のページやコンテンツからの直接的な行動ではなく、複数のステップを経て達成される行動のことをさすものです。
以下は、ビュースルーコンバージョンの一例です。
- 購買プロセス
- フォーム送信
- アカウント登録
それぞれみていきましょう。
購買プロセス
購入プロセスでは、ユーザーが以下の手順をとることで、ビュースルーコンバージョンを測定します。
- 製品カテゴリページを訪れる
- 製品ページに移動
- カートに商品を追加する
- 購入手続き完了
フォーム送信
フォームを送信する際、ユーザーが以下の手順をとることで、ビュースルーコンバージョンを測定します。
- 特定のランディングページを訪れる
- 情報を提供するためのフォームページに移動する
- 必要な情報を入力する
- フォームを送信する
アカウント登録
アカウント登録の場合、ユーザーが以下の手順をとることで、ビュースルーコンバージョンを測定します。
- サインアップページを訪れる
- 必要な情報を入力する
- アカウント登録を完了する
ビュースルーコンバージョンの分析は、ユーザーの行動パターンやユーザーエクスペリエンスの改善に役立ちます。特に、Webサイトやアプリ内で、複数のステップを経て目標に到達するプロセスが関与する場合に重要となります。
Webマーケティングにおけるコンバージョンの活用方法

コンバージョンには、3つの種類がありそれぞれ測定する指標が異なることがわかりました。
では、このコンバージョンをWebマーケティングではどのように活用するのでしょうか。
ここでは、以下3つのコンバージョンの活用方法を解説します。
- コンバージョン率の測定・評価
- コンバージョン率の向上
- マーケティング施策の改善
それぞれみていきましょう。
コンバージョン率の測定・評価
コンバージョン率の測定と評価は、Webマーケティングにおける活用方法のひとつです。ビジネスの成果を理解し、マーケティング戦略やWebサイト/アプリの改善を行うために重要な手段となります。
コンバージョン率の測定と評価は、目標の明確化に役立ちます。
ビジネスの目標を明確に定義することは、オンライン販売であれば商品の購入、サービス提供であれば登録や申し込みといったような、ビジネスにとって重要な行動や目標を特定することです。
定義ができたら、それを追跡するための適切なツールや方法を選択しましょう。Web解析ツールなどを使用して、特定のアクションやイベントがどれだけ頻繁に発生しているかを追跡し、計算します。
コンバージョン率が悪ければ、改善する必要があるでしょう。改善するためには、異なるセグメントやチャネルごとにコンバージョン率を評価することが重要です。
異なるセグメントやチャネルごとの評価を行うには、A/Bテストを実施します。マーケティングキャンペーンやWebサイトの改善を行う際、A/Bテストを活用して異なるバージョンを比較して、その変化を評価する方法が有効です。
評価は継続的に行う必要があり、定期的なモニタリングと改善が必要となります。
評価した結果を活用して、ビジネスの成果を最大化していくことが重要です。
コンバージョン率の向上
コンバージョン率を向上するためには、おもに以下の方法が効果的でしょう。
- Webサイトのユーザーエクスペリエンスの最適化
- CTA(コールトゥアクション)の最適化
- ランディグページの最適化
- 顧客の声を活用する
- SEOの最適化
ユーザーがWebサイト上でスムーズに目標へ到達できるように、ナビゲーションの改善やページの読み込み速度の最適化などの取り組みが重要です。
ほかにも、Webサイトやランディングページにおいて、明確で魅力的なCTAを配置すれば、ユーザーをコンバージョンに導く効果を高められるでしょう。オンライン広告やメールマーケティングなどで訪れるユーザーを受け入れるランディングページを最適化できれば、コンバージョン率を向上させることができます。
顧客のフィードバックや行動データを活用して、Webサイトやキャンペーンの改善点を特定するのは有効な方法のひとつです。顧客が望む情報や体験を提供できれば、コンバージョンを向上させることができるでしょう。
SEOの最適化はコンバージョン率を向上させる方法のひとつです。検索エンジン上での表示上位を向上させるためのSEO(検索エンジン最適化)を行うことで、Webサイトへの有機的なトラフィックを増やし、コンバージョンを向上させることができます。
これらの方法を組み合わせて、Webマーケティングにおけるコンバージョン率の向上をはかります。
マーケティング施策の改善
マーケティング施策の改善は、Webマーケティングにおける、コンバージョンの活用方法のひとつです。
以下は、おもなアプローチ方法です。
- データ分析とトラッキング
- ターゲットオーディエンスの再考
- コンテンツの品質向上
- 継続的な改善と最適化
マーケティング施策の効果を正確に把握するために、適切なデータ分析とトラッキングが不可欠です。Web解析ツールを使用して、各マーケティングチャネルやキャンペーンの成果をモニタリングし、コンバージョンに対する影響を評価します。
マーケティング施策を改善するために、ターゲットオーディエンスの再考を行うのもよいでしょう。ターゲットオーディエンスのニーズや行動パターンを理解して、それに基づいたマーケティングメッセージやプロモーションを最適化することが重要です。
Webサイトやブログ、ソーシャルメディアなどで提供するコンテンツの品質を向上させられれば、ユーザーの関心を惹きつけ、コンバージョン率を向上させることができるでしょう。
マーケティング施策の改善は一過性のものではなく、継続的に行うことが重要であることを認識する必要があります。定期的な分析と改善を行いながら、コンバージョン率を持続的に向上させるための努力を続けるようにしましょう。
これらのアプローチを組み合わせて、マーケティング施策の改善を行えば、Webマーケティングにおけるコンバージョン率を向上させることができます。
CV(コンバージョン率)を増やす方法

CV(コンバージョン率)とは、コンバージョンが発生する確率や割合を示す指標で、特定のアクションや目標を達成するために必要な人数に対し、実際にその目標を達成する人数割合のことをさします。
ここでは、CVを増やすおもな方法を以下5つ解説します。
- ターゲットを明確にする
- トラフィックを増やす
- 導線を見直す
- LP(ランディングページ)を改善する
- 入力フォームを改善する
それぞれみていきましょう。
ターゲットを明確にする
CVを増やすために、ターゲットを明確にすることは重要です。ターゲットを明確にできれば、より適切なメッセージを送り、効果的なマーケティング戦略を展開することができるでしょう。
ターゲットを明確にするためには、顧客のニーズや関心を理解することが重要です。顧客に対する調査や分析結果を通じて、顧客が何を求めているのか、どのような問題を抱えているのかを把握するとよいでしょう。
顧客を異なるセグメントに分割し、それぞれのセグメントに対して個別のマーケティング戦略を展開するのもよい方法です。
ほかにも、ターゲットを明確にするために、できるだけ詳細な情報を収集するようにしましょう。年齢・性別・地理的な場所・職業・趣味など、顧客の属性や特性を具体的に定義すれば、ターゲットを明確にできます。
このように、ターゲットを明確にできれば、マーケティング施策の効果を最大化し、コンバージョン率を向上させられるでしょう。
トラフィックを増やす
トラフィックを増やすことは、CVを増やすための重要な方法です。トラフィックが増えれば、コンバージョンが増える可能性も高まります。
Webサイトの検索エンジンでの表示順位を向上させることができれば、トラフィックを増やすことができるでしょう。キーワードリサーチやメタタグの最適化、コンテンツの最適化などを行い、検索エンジンからの有機的なトラフィックを増やします。
有用なコンテンツを定期的に配信し、ターゲットオーディエンスに価値を提供することは、トラフィックを増やすために重要です。ブログ記事・ガイド・インフォグラフィック・動画などのさまざまな形式のコンテンツを活用すれば、Webサイトへのトラファックを増やせるでしょう。
ソーシャルメディアプラットフォームを活用して、ターゲットオーディエンスにリーチするのもよい方法です。定期的な投稿やコンテンツの共有、コミュニティへの参加などを通じて、ソーシャルメディアからのトラフィックを増やすことができます。
これらの方法を組み合わせて、Webサイトやアプリへのトラフィックを増やすことができれば、CVを向上させられるでしょう。
導線を見直す
CVを増やすために、動線を見直すことも検討しましょう。導線とは、ユーザーがWebサイトやアプリ内で目標に向かって移動する経路や手段のことです。
動線を見直すためには、Webサイトやアプリのナビゲーションを改善し、ユーザーが目標に向かってスムーズに移動できるようにするとよいでしょう。メニュー項目やリンクの配置やラベリングを見直し、目標に関連するコンテンツやページへのアクセスを容易にします。
ほかにも、コンバージョンを促すCTAボタンやリンクの配置とデザインを最低化するのもよいでしょう。CTAを目立つ位置に配置し、魅力的なデザインや文言で、ユーザの注目を引くようにすると効果的です。
広告やメールマーケティングなどで誘導されるランディングページを最適化するのは、動線を見直す方法のひとつです。
ランディングページのコンテンツやフォーム、CTAなどを見直して、ユーザーが目標に向かって進むための情報や手段を提供できているか確認しましょう。
LP(ランディングページ)を改善する
LPを改善すれば、CVを増やすことができるでしょう。
LPを改善する方法として、シンプルなレイアウトに変更する方法があります。LPのレイアウトはシンプルかつ直感的であるべきで、不要な要素や情報を排除し、ユーザーが目標に集中できるようにするとよいです。
ほかにも、強力なイメージやビデオなどを使用して、ユーザーの注意を惹きつけるのもよい方法です。ただし、ビジュアルは目標を達成するために支援するものである必要があり、余計な装飾や分散注意を引き起こす要素は避けるべきでしょう。
モバイルデバイスからのトラフィックが増えていることを考えると、LPがモバイルフレンドリーであることは重要なポイントです。レスポンシブデザインを採用して、モバイルユーザーにとって最適なものを提供することが重要です。
A/Bテストを実施して、最も効果的なバージョンを特定するのもよい方法です。ヘッドライン・コピー・CTA・レイアウトなどの要素をA/Bテストして、CVを向上させるための最適な組み合わせを見つけるとよいでしょう。
これらの方法でLPを改善することで、ユーザーが目標に向かってスムーズに移動できるようになれば、CVを向上させることができます。
入力フォームを改善する
CVを増やすために、入力フォームを改善しましょう。入力フォームは、顧客が目標を達成するために必要な情報を提供する場所であり、その利用しやすさはCVに直接影響します。
このため、フォームを簡素化することはとても効果的な方法です。必要な情報のみを収集するためにフォームの項目を最小限におさえ、フォームを短くそして直感的に入力できるようにすれば、ユーザーの抵抗感を減らしたフォームを作成することができ、CV向上につながるでしょう。
長いフォームの場合、進行状況を表示してユーザーに進行状況を可視化するのもよい方法です。ユーザーがどれだけの手順を完了したかがわかり、途中で断念する可能性を減らすことができます。
各入力フィールドに、明確でわかりやすいラベルをつけ、ユーザーがどの情報を入力する必要があるか理解しやすくする方法もあります。フォームの下にヒントや指示を表示して、ユーザーが正確な情報を提供できるようにするのもよいでしょう。
これらの方法を活用して、入力フォームを改善することで、ユーザーがスムーズに情報を提供でき、CV向上につなげることができます。
コンバージョンを管理するツール

CVを増やす方法には、さまざまな方法があることがわかりましたが、どのようなツールがあるのでしょうか。
ここでは、コンバージョンを管理するツールを紹介します。
以下の表は、各管理ツールを利用する価格の比較表になります。
| 価格 | 特徴 | |
| コンバージョンリンカー | 無料 | Googleのタグを使ってクリックデータを測定するためのサービス |
| Google Analytics | 無料 | Googleが提供する無料のWebサイト解析ツール |
| Adobe Analytics | 10,780円/月 | Adobeが提供するアクセス解析ツール |
| Matomo(旧Piwik PRO) | 無料(オンプレミスの場合) | 世界中の個人、企業、政府機関などが利用しているオープンソースのアクセス解析ソフトウェア |
| Funnelback | 要問い合わせ | 検索エンジン結果ページを完全にカスタマイズできる企業向けの検索ソリューション |
| ADGoCoo | 5,000円/月 | 株式会社ディーボが提供する広告効果測定ツール |
無料で利用できるものが多いですが、一部有料となるサービスもあります。
次に、以下5つのサービスの特徴を紹介します。
- コンバージョンリンカー
- Google Analytics
- Adobe Analytics
- Matomo(旧Piwik PRO)
- Funnelback
- ADGoCoo
それぞれみていきましょう。
コンバージョンリンカー

コンバージョンリンカーは、Googleのタグを使って、ユーザーがクリックした回数などを測定するためのサービスです。
Googleタグマネージャーという一元管理するツールを使用し、ユーザーが購入までにどのような行動を取っていたかなどをサイトをまたがって測定することができます。
コンバージョンリンカーは、正確なコンバージョン情報を計測するために、ユーザがクリックした情報などを測定するサービスのことです。
Google Analytics

Google アナリティクス(GA)は、Google が提供する無料のアクセス解析ツールです。
ウェブサイトとアプリからデータを収集して、ビジネスに関する分析情報を提供するレポートを作成することができます。
Google アナリティクスでは、サイト訪問者数・サイト内の移動経路・訪問者の検索キーワード・アクセスした国・地域など、サイトへのアクセスに関する様々な情報を知ることができます。
Web サイトを定期的に観測して現状を把握したいとき、CVを改善したいときなど、何らかの施策を行ってWeb サイトの効果を検証したいときに役立つでしょう。
Adobe Analytics

Adobe Analytics(アドビアナリティクス)は、アドビシステムズが提供するアクセス解析ツールです。顧客や見込客の行動を正しく計測・分析し、最適な施策へつなげるための機能を持っています。
Adobe Analyticsは、WebサイトにJavaScriptのコードを貼り付けることで、訪問者のサイト内行動やアクションの計測が可能です。また、AI(人工知能)やマシンラーニング(機械学習)などの最新のデータ分析技術を利用して、業界トップクラスのWeb分析技術を実現しています。
Adobe Analyticsは、アクセスの分析に詳しくない人でも利用できるため、あらゆる企業で有効活用できます。
Matomo(旧Piwik PRO)

Matomo(マトモ)は、サーバーへインストールする形で利用する、アクセス解析するためのソフトウェアです。
Google Analyticsに似た機能を持っており、色々な情報からWebサイトへのユーザのアクセスした状況を知ることができます。
無制限のデータストレージ・モバイルアプリを提供・53の言語への対応・インストールに手間がかからないなど、非常に汎用性が高いことが大きな特徴です。
Matomoは、PHP/MySQLサーバー上で動作するウェブ解析用のツールで、その名前の由来は日本語の「まとも」から来ています。
Funnelback

Funnelbackは、検索エンジン結果ページを完全にカスタマイズできる企業向けの検索ソリューションです。
AI を利用してパーソナライズされた検索結果を提供し、コンテンツを最適化するツールも備えています。
Funnelbackは、高等教育向けに開発されたウェブサイト検索プラットフォームで、Squiz DXPの中核をなす検索プラットフォームであり、高速なウェブサイト検索を提供します。
ADGoCoo

ADGoCoo(アドゴクウ)は、株式会社ディーボが提供する広告効果測定ツールです。広告やSNS、メルマガなど、あらゆるWeb施策の効果測定ができ、アトリビューション分析も可能となっています。
ADGoCooは、シンプルな広告分析にこだわり、安価な価格設定が特徴的なツールで、Web広告効果の一元管理と間接効果の測定、広告効果測定に重要なこの2つにシンプルに特化したツールです。
AdWords・Yahoo!広告・オウンドメディア・外部提携サイト・SNS・メルマガ・ブログなど、幅広い広告媒体を一元管理することができます。
広告効果測定によって広告の課題を検証し、より費用対効果の高い広告出稿につなげることができます。
コンバージョン最適化の具体例とケーススタディ

コンバージョンを管理するツールには、無料のものが多いですが、一部優良なものがあることがわかりました。
では、コンバージョンを最適化できているサービスには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、コンバージョン最適化の具体例となる、以下5つのサービスを解説します。
- Walmart.ca:レスポンシブデザイン変更
- Amazon:CTA改善
- Netflix:ユーザー行動分析
- The Dollar Shave Club:ウェブサイトデザインとコンテンツを改善
- HubSpot:毎年コンバージョン率を10%以上向上
それぞれみていきましょう。
Walmart.ca:レスポンシブデザイン変更

Walmart.caは、Webサイト全体をレスポンシブデザインに変更し、コンバージョンが 20% 増加したといわれています。
このデザインは、デスクトップだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも適切なレイアウトで表示されるウェブデザインです。
Adobe XD にはレスポンシブデザインを支援する機能があり、これは、デザイン内のグループの大きさが変更されるとグループ内の要素の配置やサイズを自動的に調整することができます。
Amazon:CTA改善

Amazonは、CTAボタンのデザインを改善して、ユーザーの注目を引き付けることに成功しています。ボタンの色、形、テキストなどが改善され、ボタンが目立つようになり、コンバージョンの最適化を実現しています。
CTAボタンには、明確で具体的なテキストが使用され、購入する場合は「今すぐ購入」、詳細を見る場合は「詳細を見る」など、ユーザーが行動を取りやすいテキストが使用されており便利です。
Amazonは、CTAボタンの配置を最適化し、ユーザーが自然にクリックできることを実現しています。
Netflix:ユーザー行動分析

Netflixは、ユーザー行動分析と複雑な機械学習技術を組み合わせて、レコメンド機能の精度向上に取り組んでいます。
たとえば、ユーザーのクリックとマウスの動きを把握したり、ファーストビューにおけるコンバージョンボタンの設置場所を分析するなどです。
ほかにも、行動データを分析しユーザーの意思決定に影響を与える要因を明らかにして、コンバージョンの最適化を行うことに成功しています。
The Dollar Shave Club:ウェブサイトデザインとコンテンツを改善

The Dollar Shave Clubは、コンバージョン最適化のために、ウェブサイトデザインとコンテンツを改善する多くの方法を取り入れているサービスです。たとえば、ページ全体がわかりやすく、直感的なナビゲーションを提供し、ユーザーがスムーズに目的の情報にアクセスできるようになっています。
ほかにも、ストーリーテリングを活用して、ブランドのストーリーや価値観を伝えるコンテンツを提供しています。
ストーリーテリングを活用すれば、ユーザーはブランドに共感しやすくなり、コンバージョンにつながる可能性が高まるでしょう。
The Dollar Shave Clubは、製品の説明や利点を明確に伝えるコンテンツを提供しています。製品ページでは、製品の特長や利点がわかりやすく説明されており、ユーザーの購入を促進します。
HubSpot:毎年コンバージョン率を10%以上向上

HubSpotではCVの向上に向けて、CTAの場所や色、アンカーテキストを変えてテストを行うことを推奨しています。このテストでは、CVの10%以上の改善が期待できるといわれています。
HubSpotは、コンテンツを定期的に最適化し、ターゲットオーディエンスに合わせてパーソナライズされたコンテンツの提供が可能です。ユーザーが関心を持つコンテンツや情報にアクセスしやすくし、CVを向上させます。
HubSpotは、ユーザーエクスペリエンスを重視しており、ウェブサイトやアプリのナビゲーションやレイアウトの改善に努めています。ユーザーが目的としている情報や機能に、スムーズにアクセスできるコンテンツを構築しているのが特徴的です。
まとめ:コンバージョンを理解しビジネスに活かしましょう

コンバージョンとは、ビジネスやマーケティングにおける特定の目標や行動を達成することで、3つの種類があります。
コンバージョンは、Webマーケティングの指標として広く活用されており、マーケティング施策の改善に活用されるものです。
CVを増やす方法には、ターゲットを明確にしたりトラフィックを増やしたりなど、さまざまな方法があります。
コンバージョンを管理するツールにはさまざまなものがあり、それぞれ特徴が違います。このため、自社でどのツールを使用すればよいか悩むこともあるでしょう。
このようなときは、コンバージョンに知見のある、株式会社Jiteraへご相談ください。コンバージョンに関する悩み事や相談をお聞かせいただき、要望に沿った解答を提案いたします。
