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世界一の経済大国であるアメリカは、世界を変えるような企業や人材を何人も輩出しています。現在も、GAFAMなどのビックテックと呼ばれる企業だけでなく、その他にも有力な企業や起業家を幾つも有しています。その中の1つがテスラとその創業者であるイーロン・マスクです。
テスラやマスクの成長力や注目度はGAFAMに迫るものがありますし、影響力に関してはもはや全米No1と言っても過言ではないでしょう。
そしてイーロン・マスクに関しては、実業家としてだけではなく、再び玉座に返り咲いたトランプの腹心として、つまり政治家としても注目を集めています。今回の記事では、そんなイーロン・マスクはどのような人物なのか、何をした人なのかを解説していきます。
目次- イーロン・マスクとは何者か？
- イーロン・マスクの事業と投資事情
- イーロン・マスクの資産と年収
- イーロン・マスクが金持ちになった理由
- イーロン・マスクの名言
- ”When something is important enough, you do it even if the odds are not in your favor.”
- "Persistence is very important. You should not give up unless you are forced to give up."
- ”If something's important enough, you should try. Even if the probable outcome is failure.”
- “I think it is possible for ordinary people to choose to be extraordinary.”
- イーロン・マスクのまとめ
文系大学出身で、25歳の時にIT業界に足を踏み入れました。ヘルプデスクから要件定義まで、下流から上流まで文字通り叩き上げでキャリアを築き上げました。取得した資格もいつの間にかもう２桁に。趣味も資格取得。あと、映画鑑賞と飲み会。
イーロン・マスクとは何者か？
イーロン・マスクは、1971年南アフリカ生まれの実業家・起業家です。驚異的な記憶力と科学への情熱を持ち、幼い頃から非凡な才能を見せていました。
彼の起業家としての道のりは、初期のIT企業Zip2の設立から始まり、その後オンライン決済サービスのPayPalを創設。
PayPalをeBayに売却して得た資金を元手に、現在の主力事業となる電気自動車メーカーのテスラと宇宙開発企業のSpaceXを立ち上げました。
テスラでは電気自動車の世界販売100万台を達成し、SpaceXでは商用宇宙船の国際宇宙ステーションへのドッキングや再使用可能なロケットの開発など、数々の革新的な成果を上げています。
政治面では、以前は民主党支持者でヒラリー・クリントンに投票していましたが、現在は共和党、特にドナルド・トランプ支持に転じています。
トランプ政権下では政府効率省（DOGE: Department of Government Efficiency）の責任者として就任。この部署は、過剰な政府規制や支出を見直し、「小さな政府」の実現を目指す取り組みを行っています。
テクノロジー分野での革新的な事業展開から政治分野まで、幅広い影響力を持つ人物として知られています。
イーロン・マスクの事業と投資事情
イーロン・マスクは前述した様に、様々な分野で多大な功績を残していますが、やはり起業家としての功績が最も際立っているでしょう。
そこでここでは、イーロン・マスクの事業と投資事業について解説します。
Tesla（テスラ）
テスラは、電気自動車および再生可能エネルギーの開発・製造に焦点を当てている企業です。
自動車市場において、電気自動車の普及を推進し、従来の石油依存型の交通システムから持続可能なエネルギーへの転換を目指しています。テスラの主力製品には、モデルS、モデル3、モデルX、モデルYなどがあります。
イーロン・マスクは元々気候変動に非常に強い関心を持っているため、電気自動車や再生エネルギーの開発や促進を行うテスラの会長職への就任は必然と言えるでしょう。
テスラの製品は現在において世界で最も売れている電気自動車となっており、2024年11月現在、株価は350ドル程度となっています。
なお、イーロン・マスクは既にテスラの会長を辞任しており、現在の会長はロビン・デナムとなっています。ただ、CEOや取締役としてイーロン・マスクはテスラにとどまっています。
SpaceX（スペースX）
スペースXは前述したように、史上初を連発している、今とても勢いがある宇宙開発事業を行う企業です。
将来的な火星の探査や火星への移民も構想に掲げているなど、イーロン・マスクの型破りさや発想のスケールの大きさを体現したような企業になっています。
現在はロケットの打ち上げや衛星通信サービスのスターリンクによって収益をあげており、売り上げは1.4兆円にもなります。
宇宙船の再利用も計画しており、もしもこれが実現すれば宇宙船の打ち上げ費用が大幅に抑えることが可能になり、誰でも気軽に宇宙旅行に行ける、という時代が来る可能性を高められます。
X（旧Twitter）
イーロン・マスクが最近起こしたセンセーショナルな出来事として、Twitter、つまり現在のXを買収したことがあげられるでしょう。
名称や鳩の特徴的なアイコンを変えることには否定的な意見も多くあり、Twitterという旧称の方が定着しているイメージも多くありますが、いずれにしても世間にかなり大きな驚きを提供した出来事でした。
他人のいいね投稿を見えなくさせる、キュレーション機能の廃止など、大きな改革を成し遂げた一方、広告収益の大幅な低下や人員の大量解雇など、批判を浴びる出来事も多くあります。とは言うものの、Xは未だに世界最大規模のプラットフォームであることには変わりありません。
PayPal
PayPalは電子メールやインターネットを利用したオンライン決済サービスを提供する企業です。現在でこそ、キャッシュレス決済やECによる電子商取引が当たり前になっていますが、PayPalの設立は今から20年以上前の1998年です。
イーロン・マスクの先見性の高さを暗示していると言えます。現在、190以上の国や地域で利用が可能で、対応可能な通貨は20種類以上となっています。
PayPalは個人でも容易にアカウントを開設できるため、誰でも簡単に国際取引を行うことができるようになったと言えます。個人でECを運営している人も多い現在において、社会的な意義が大きいサービスを提供していると言えます。
イーロン・マスクの資産と年収
イーロン・マスクは、幅広い事業展開をしていますが、かなりの資産を持っているのではと思う方も多いでしょう。
ここからは、イーロン・マスクの資産や年収に触れていきます。
イーロン・マスクの総資産と年収の推定額
イーロン・マスクの総資産は約2000億ドルから2200億ドルの間に推定されています。この額は日本円にすると、およそ30兆円です。
しかし、あくまでもこちらは推定額であり、イーロン・マスク本人は資産を公開はしていません。
また、年収に関しても公表はしていませんが、彼は複数の事業や、投資や株式の保有によっても収入を得ています。よって、年収は数十億ドルから数百億ドルの範囲であると推定されています。
しかし、総資産や年収の数字は推測に過ぎず、正確な数字はイーロン・マスク自身や関係者からの公式な発表がない限りは不明です。
イーロン・マスクの資産形成と収入源
何度もお伝えしますが、イーロン・マスクはさまざまな事業展開や投資を行っています。当然ですが、収入源はその分たくさんあるということです。
イーロン・マスクの資産形成と収入源は、起業家としての才能、先読みの見識、そして多岐にわたる事業への投資によって形成されています。
その中でも特に有名なのは電気自動車メーカーのテスラと宇宙船製造企業のスペースXです。これらの会社はそれぞれ革新的な技術とビジョンによって世界的な成功を収め、イーロン・マスク自身の資産を膨らませる要因となっています。
その他にも、不動産投資や他のベンチャーキャピタルへの投資など、幅広い投資す。彼の多角的な投資活動は彼の資産形成の重要な要素であり、彼の収入源の
イーロン・マスクが金持ちになった理由
イーロン・マスクは様々な事業を起こし、その多くを成功させていることから、莫大な資産を保有しています。その額は2024年現在、3144億アメリカドルとも言われています。日本円にすると40兆円以上保有していることになります。
半導体の生産で世界を牽引している台湾の国家予算が13兆円ほどなので、イーロン・マスクは個人で台湾の国家予算の3倍以上を保有していることになります。この章ではなぜイーロン・マスクがこれほどまでのお金持ちになれたか、その理由を探っていきます。
先見性があるため
PayPalの件でも記したとおり、イーロン・マスクの先見性は極めて優れており、それが数々の事業を成功に導いていると言えます。
ようやく世間にインターネットが普及し、まだECなどの電子商取引が殆どなかった時代にオンライン決済サービスのPayPalを設立したり、まだ気候変動やカーボンフリーに対しての危機が薄かった時代に電気自動車の会社であるテスラを創立したりと、常に時代を先取りしていたことが分かります。
単に奇をてらったことをしているのではなく、未来のニーズや情勢を見極めた結果が今の彼の成功と言えるでしょう。未来のニーズを見越し、ライバルのいない間に市場のシェアを占有することができれば、成功の確率は一気に跳ね上がります。
リスクが取れるため
成功者は皆リスクが取れるということが共通して言えますが、イーロン・マスクの場合は少し次元が違います。
テスラが良い例ですが、テスラの創立時、気候変動などへの意識は弱かったです。意識が弱かっただけでなく、電気自動車のための電気スタンドもまだ皆無でした。
そのような状況で電気自動車メーカーを創立することはかなりリスキーであったことは明白です。折角良い電気自動車を開発して量産したとしても、燃料の補充先がないのであれば誰も買いません。
幾ら先見性があっても、このような状況では普通の人は二の足を踏みますし、銀行もお金を貸してくれることもないでしょう。イーロン・マスクはペイパルの売却などで元手が有ったのでテスラの創立が可能だったとはいえ、一歩間違えば苦労して得たお金を全てドブに捨てていた可能性もありました。
イーロン・マスクの名言
アメリカに留まらず、偉大な起業家や発明家には多くの名言があります。それはイーロン・マスクも同様です。印象的な文書や言葉がいくつもあります。
本章ではそれらのいくつかを紹介します。これらの名言を知ることで、イーロン・マスクの人となりや考え方をさらに深く理解することができます。
”When something is important enough, you do it even if the odds are not in your favor.”
この言葉をよりイーロン・マスクの人柄に合わせて翻訳すると、「本当に重要であるならば、たとえ可能性が低くても人は挑戦するものです。」となります。先見性と度胸に優れた、いかにもイーロン・マスクらしい名言と言えるでしょう。
スペースXやテスラなど、時代を先取りした、先進的ではあるが高いリスクを持った事業に敢えて挑戦し続けるのは、このようなビジョンがあるからでしょう。
“Persistence is very important. You should not give up unless you are forced to give up.”
この言葉を意訳すると、「諦めないことは重要だ。本当に諦めなければならない時まで絶対に諦めてはならない。」といった感じになります。
時代を先取りしたと言えば聞こえは良いですが、それは逆に言うと今の時点ではニーズが乏しい、そしていつニーズが増大するかはわからないということになります。
テスラやスペースXも、黒字化して事業として成功するまで、多くの苦労があったことが容易に予想できます。何れ必ず必要とされるのが明白であるなら、決してあきらめるべきでないというこの考えがあったからこそ、数々の先進的な事業を成功に導けたのでしょう。
”If something’s important enough, you should try. Even if the probable outcome is failure.”
この言葉は1つ目の名言とよく似た意味の言葉です。「本当に重要であるならば、たとえ可能性が低くても挑戦すべきです。」となります。
これはテスラやスペースXのような先進的な企業を、他にも作ってほしいという願いが見え隠れします。テスラやスペースXも創立当初は成功する確率はかなり低かったでしょう。それでも挑戦し続けたのは、近い未来、本当に必要とされると確信していたからです。
“I think it is possible for ordinary people to choose to be extraordinary.”
この言葉は「全ての普通の人は、偉大になれる可能性がある。」という意味のものです。実はイーロン・マスクはアスペルガー症候群の疑いがあります。学生時代も苦労しました。それでも偉大な起業家になれたのは誰よりも努力したからと言えるでしょう。
この半生を謙遜しながら出た言葉と言えます。テスラやスペースX、そして政治面での目覚ましい活動も、全て弛まぬ努力のおかげです。更なる躍進のため、他分野での活躍のため、これからも彼は努力し続けるでしょう。
イーロン・マスクのまとめ
本記事では、イーロン・マスクについて何者なのかを解説してきました。
改めて纏めると、イーロン・マスクは時代を先取りした企業を創立し、成功に導いてきた偉大な実業家であり、政治家となります。彼の半生を見ると、成功のためにはリスクを取る必要がある、そして常人の何倍も努力をしなければならないということが分かります。
イーロン・マスクはこれからも、様々な方面で革命的な事を成し遂げるでしょう。そして時には賛否両論を巻き起こすでしょう。これからの彼の動きにも注目です。
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