誰もが使ったことがある YouTube。 月間利用者数が7000万人にもなる、 マンモスSNSです。
2020年のコロナ禍の影響もあり、 視聴者ではなく動画投稿者としてYouTubeに参入する人が増えました。
しかし動画投稿に至るまでには
・動画編集 ・サムネイル作成 ・タイトル、 概要欄作成
といった様々な工程があり、 決して簡単な作業ではありません。作り方にもよりますが、 1本の動画を作るのに10時間かかることも珍しくはありません。
しかしAI運営を取り入れて時短してもこのような数字を残すことも可能です。
そこで本記事では、 AIを使って時短YouTube運営の方法を解説していきます。 YouTube の運営に興味がある人はぜひ最後までお読みください。
AIを用いてYouTube運営しつつ、自治体や企業のYouTubeチャンネルの運用を担当。 最速13日動画2本で収益化達成。 月1本投稿で月収70万円。 2022年に東京→沖縄に移住し、スローライフ中。
YouTubeの動画構成をAIに考えてもらう方法
ChatGPT でプロット作成
YouTube では動画の台本構成がかなり重要になってきます。
YouTubeの仕組み上、 冒頭の30秒が非常に重要視されています。 これは動画のアナリティクスを確認すると分かります。このように10秒でも1分でもなく、 あえて30秒と記載されているということはYouTube 側が重要視しているということです。
その為にはまず、 視聴者の関心を引くために、 最初の数秒で強いインパクトを与えるイン トロが必要になっていきます。
とはいえ動画の内容とあまりにも乖離した冒頭にしてしまうと、 その後は一気に離脱され て再生されなくなります。だからこそ動画の構成が大事なのです。
ということは動画の構成は情報を整理して視聴者が理解しやすいように、 段階的に展開することが求められます。さらにストーリーテリングの要素を取り入れると、 視聴者は感情的に引き込まれ、 最後まで視聴する意欲が高まります。
そのために動画構成をテンポ良く進行させることで、 視聴者の飽きを防ぎ、エンゲージメ ントを維持できます。そして最後に、 明確な結論や次のアクションを提示することで、 視聴者の満足度を高めるとともに、 チャンネル登録や他の動画への誘導が期待できます。
では実際に私が使ったプロンプトを紹介します。
特に YouTube の動画構成を書くのが得意です。
動画テーマを 「〇〇〇〇」 にします。 このテーマについて視聴者を惹きつける構成でプロットを作成してください。
そのためには下記の構成にすること。 1 第一幕:設定 (15%)
2 第二幕:葛藤・対立・衝突 (75%) 3 第三幕:解決 (15%)
カッコ内の数値は構成比率。
そしてこの幕の中で、 それぞれ起承転結を意識する。
想定される視聴者像は
・〇〇代、 〇性
・趣味は〇〇
・ (その他にあればなるべく詳しく書く)
AI Claude3に台本を書いてもらう
プロットを作成したら次はそれを元に台本作成に入ります。
ではプロットを参考に冒頭の部分だけ 500 文字程度で出力させてみましょう。
・語尾を 3 回以上連続で同じにしない。
・伝えた視聴者像を考慮して、 より動画に引き込まれるような入り方にする
このように台本を書く時は、 一気に全てを書き出すのではなく、 500~1500文字程度で 区切って出力させましょう。こうすることで精度を保ちながら出力することができます。
逆に一気に出力しようと思うと、 内容の精度が悪化したり、 不具合が頻発します。 なので、 面倒ですが少しずつやる方がいいです。
そして出力した文章を見て、 問題なければ次のプロットを書かせましょう。
精度に納得できない場合は、 何度もAIに「〇〇ではなく〇〇にしてください」など、 壁打ちをして修正していきます。
YouTubeの動画素材をAI に作ってもらう方法
画像生成AIを使って素材を作成する
では次に動画を作成していこうと思います。 しかし動画の素材を探していくと、 どうしても存在しない場面に遭遇します。
例えば 「日本の妖怪を実写化」 するなどです。
なので今まではそのような映像を作成できるクリエイターさんに発注して、オリジナルの素材を作っていました。
しかし今はAIによる画像生成で代替することが出来るようになりました。
画像生成をする上で使うサービスとしては
・ MidJourney
・Stable Diffusion
などがあります。 それぞれの特徴を説明すると、
【DALL-E】
OpenAIが開発した画像生成モデルで、 テキストから高品質な画像を生成できます。 特に創造的な画像やアートワークの生成に強みがあります。
【MidJourney】
テキスト入力に基づいて詳細な画像を生成するAI。 特にリアリスティックな画像やアートワークの生成が得意です。多くのクリエイティブなプロジェクトで利用されています。
【Stable Diffusion】
Stability AIが提供するオープンソースの画像生成モデルで、 テキストプロンプトから多様な画像を生成できます。高いカスタマイズ性と精度を持ち、 様々なアプリケーションに適しています。
これらを使って台本に合う素材を作成していきます。 とはいえ適当にプロンプトを打っても高品質な画像はできません。そこで理想とする画像を出力するためのプロンプトを chatGPT に作らせることもできます。
その時に使うプロンプトは下記になります。 (※の部分は各自で変更、 追記して記載してください)
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【要件】
・作成したプロンプトは 「MidJourney」 というツールで使用する ・単語と文章で 「,」 で区切る
・ AI が解釈しやすいプロンプトにすること
【生成したい画像】
・〇〇をテーマにした 1 枚画
・〇〇のような絵柄 (※その他指定したい要件を箇条書きで追加していく)
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そのプロンプトを元に画像を生成していきます。
生成した画像をAIで動かしてみる
実際に画像を作ったら、次はその画像を動かしていきます。
画像を動画化するサービスは
・Luma AI
などがあります。
これらは文字から動画を作ったり、 画像を動かしたりすることが出来るものです。
例えばこういった昭和風の画像を作ったとします。
それをLuma AIで動画化したものがこちらの動画です。
ということで簡単にまとめますと
1. ChatGPT で Midjourney のプロンプト生成
2. Midjourney などで画像生成
3. Runway や LumaAI で動画化
というような流れでオリジナルの素材を作成することができます。
AIを活用したYouTube動画の視聴者とは?
動画を作っても適切な視聴者へアプローチ出来なければ、 良い動画も全く見られず埋もれてしまいます。
そうならない為には、想定される視聴者像を明確にしていく必要があります。
ですが自分が参入する、
しているジャンルの動画を一つ一つ動画を見て、 自分で視聴者像を想定していくのは時間がかかり過ぎてしまいます。
そのような手作業でやっていてはいくら時間があっても足りません。 なのでそういった作業をAIにやってもらうと、 圧倒的な時短に繋がります。 実際に私が視聴者の分析をする時に使うプロンプトを紹介します。
【ChatGPTにYouTubeの視聴者像を考えてもらう方法】
あなたはプロフェッショナルな分析官です。
私は YouTube で 「〇〇系」 の動画を投稿しようと思います。 他の同じジャンルのチャンネルでは下記のような動画がよく再生されています。
・ (よく再生されている動画のタイトルを 5 つ貼り付ける) ・〇〇
・〇〇
・〇〇
・〇〇
こういった動画を見てしまう人は、 なんで見てしまうのか?
想定される視聴者属性などをもとにして、 視聴者心理や、 見てしまう人の傾向など、 出来るだけ具体的に、 かつ簡潔に解説してください。
こういったプロンプトを使ったあとは、 AIと壁打ちしながら深掘りをしていきます。
例えば想定される視聴者はどういう目的を持って視聴しているのか?
こういったことを探ることもできます。
あなたの見解を視聴者になりきって答えてください。
こういう壁打ちを繰り返すことで、 視聴者像はより明確になっていき、 戦略的な思考が可 能になっていきます。
YouTube 運営に使えるAIツール
改めて使えるツールをまとめます。
【作業全般】
・Claude 3.5
【画像生成】
・DALL-E(chatGPT)
・MidJourney
・Stable Diffusion
【動画化】
・Runway
・Luma AI
【文章執筆】
・chatGPT
・Claude3.5
・Gemin
【その他】
・スライド生成 「Gamma or Claude 3.5 」 ・会議録画 「tl;dv」
・動画解析 「Gemini 1.5 Pro」
・市場調査 「Perplexity」
・ URL 解析 「ChatGPT Webpilot」
最後に
AIは常に情報がアップデートされていきます。
たった数ヶ月で 2 ~ 3 回ゲームチェンジが起こることもありました。
そういう意味でも、 常にAIに触れ続け、 新しい情報をピックアップし続けることで、 YouTube 運営に適したAIを都度都度選ぶことができるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
そして何か質問があれば X(旧 Twitter) からDM をいただければ返答いたします。