GPT-4.0でできることとは?料金や使い方、機能やGPT-3.5との違いをわかりやすく解説!

GPT-4.0

GPT-4.0とは、アメリカのIT企業『OpenAI』が開発した自然言語処理のための人工知能(AI)です。 昨今数多くの生成AIが登場していますが、その中でも最も注目されているAIと言っても過言ではないです。 一方で、GPT-4.0の他にGPT-3.5やChatGPTなど似ている名称の製品があり、それぞれ何ができてどのような違いがあるのかがわからないという方も多いでしょう。 本記事では、GPT4.0でできることや料金、使い方、機能やGPT3.5との違いなどを紹介します。

監修者 Webライター・システムエンジニア Kyama23_writer

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    GPT-4.0とは何か?

    GPT-4.0

    GPT-4.0とは、オープンAIが開発した自然言語処理のためのAIモデルです。 GPT-4.0は、GPT-3.5の後継モデルであり、2023年に発表されました。インターネット上のテキストデータを大量に学習し、様々なタスクに対応できるように設計されています。 また、GPT-4.0は、GPT-3.5よりもさらに高い性能と柔軟性を持ち、自然言語生成や理解、質問応答、要約、翻訳、対話、コード生成など、多くの分野で活用されています。

    GPT-4.0でできること

    GPT-4.0

    GPT-4.0は、最新の人工知能言語モデルであり、多岐にわたるタスクを実行することができます。
    代表的な次の項目について紹介をします。

    • 文章の作成
    • 翻訳
    • 質問応答
    • 要約
    • 会話
    • コードの生成と修正

    文章の作成

    GPT-4.0は、詩や小説などの創造的な文章からブログ記事や技術的な文章まで、様々なジャンルの文章を生成することができます。
    ユーザーが入力するプロンプトに基づいて、一貫性のある文章を瞬時に作成します。
    また、ぼんやりとしたアイデアから文章を作成する手助けや、データに基づいた分析レポートなども作成することもできます。
    この機能をうまく活用することで、文章作成にかかる作業の効率を大幅に向上させることができるでしょう。

    翻訳

    GPT-4.0は、多言語の翻訳も得意としています。
    英語、中国語、フランス語、スペイン語など、複数の言語間での翻訳が可能です。
    単に翻訳をするのではなく、文脈を考慮した自然な翻訳を行うことができます。

    質問応答

    ユーザーがプロンプトで質問を入力すると、GPT-4.0はその質問に対して適切な回答を返すことができます。
    一般知識から専門的なトピックまで幅広い分野に対応しており、瞬時に正確な情報を返すことができます。
    学習時や仕事の際など様々なシーンで活用されています。

    要約

    GPT-4.0は、長文の文章や記事を要約することも得意としています。
    重要なポイントも認識することができ、簡潔で理解しやすい要約を作成します。
    GPT-4.0を活用することで大量の情報を短時間で把握することが可能となります。

    会話

    GPT-4.0は、自然な対話を行う能力も備えています。
    ユーザーとの対話を通じて、質問に答えたり、アドバイスを提案してくれたりと会話を楽しむことができます。
    コーポレートサイト等に見られる対話型のチャットボットの開発にも応用されています。

    コードの生成と修正

    GPT-4.0はプログラミングのサポートも可能です。
    さまざまなプログラミング言語でのコードの生成や既存のコードの修正、デバッグの提案を行うことができます。
    GPT-4.0を活用することで開発者はコーディング作業を効率化することができます。

    GPT-4.0の料金

    GPT-4.0

    GPT-4.0は、前バージョンのGPT-3.5と比べて、パラメータ数や学習データ量が大幅に増加し、精度や多様性も向上しています。その反面、GPT-4.0を利用するには費用が掛かる場合があります。 この記事では、GPT-4.0の料金について、以下の2点を解説します。

    • GPT-4.0の無料利用オプション
    • GPT-4.0の課金モデル

    GPT-4.0は、APIから利用する場合とChatGPTから利用する場合で料金体系が異なります。

    APIを利用する場合、従量課金制です。使用料は『トークン』という単位であらわされます。日本語の場合、1文字が約1トークンとなり、入力テキストと回答のテキストの合計トークンに対して料金が発生します。料金は、1キロトークンあたり入力テキストが$0.03~、回答テキストが$0.06~です。

    ChatGPTから利用する場合、月額定額制です。月$20.0でGPT-4.0を利用することができます。 どちらの場合も、OpenAIの公式サイトで詳細な料金表を確認できます。

      API ChatGPT
    課金制 従量課金制 月額定額制
    料金 1キロトークンあたり入力テキストが$0.03~、回答テキストが$0.06~ 月$20.0

    GPT-4.0の無料利用オプション

    GPT-4.0の無料で利用するには、いくつかの方法があります。

    1つ目は、Microsoftが提供する『Microsoft Copilot(旧Bing AI Chat)を利用することです。ChatGPTと同じようなインターフェースで、GPT-4.0を搭載したAIチャットです。誰でも無料で利用できます。

    2つ目は、Poe(ポー)を利用する方法です。『Poe』はGPT-4.0だけでなくClaude2など主要なAIモデルを搭載した個人向けの生成AIプラットフォームです。

    最後に紹介するのが、リートン(wrtn)です。『リートン』も『Poe』と同様にGPT-4.0を始めとした主要なAIモデルを搭載した生成AIプラットフォームで、無料でGPT-4.0を利用できます。 ただし、GPT-4.0の無料オプションにはそれぞれ利用回数などの制限があります。利用する際にはそれぞれの公式サイトで確認してください。

    GPT-4.0とGPT-3.5の比較

    GPT-4.0とGPT-3.5は、同じ原理に基づいていますが、パラメータ数や学習データ量、機能や性能において、大きな違いがあります。GPT-4.0は、GPT-3.5の進化版と言えます。 ここでは、GPT-4.0とGPT-3.5の比較について、以下の2つの観点で解説します。

    • GPT-4.0とGPT-3.5の進化点
    • GPT-4.0とGPT-3.5の適用例の比較

    GPT-4.0とGPT-3.5の進化点

    GPT-3.5からGPT-4.0へバージョンアップしたことで、生成AIとしての機能が向上しています。 具体的に進化した点は、主に2つあります。

    • 言語理解の精度向上
    • 対話の質の改善

    2つの進化点について、詳しく紹介します。

    言語理解の精度向上

    GPT-4.0は、GPT-3.5と比べて、言語理解の精度が非常に高く、大幅に向上しています。 GPT-4.0は、GPT-3.5に比べてパラメータ数や学習データ量が数十倍に拡大しました。そのため、GPT-4.0は、より多くの言語や文脈をカバーし、より深い意味やニュアンスを把握できるようになりました。 また、GPT-4.0の言語理解の精度が向上したことにより、質問応答や文章要約などで正確性が高くなり、より自然な文章を作ることができるようになりました。

    対話の質の改善

    対話の質の改善は、自然言語処理の分野で重要な目標です。 GPT-4.0は対話の質が非常に高く、GPT-3.5と比べて大幅に改善しています。GPT-4.0は、対話の文脈や目的を考慮し、適切な応答を選択することが可能です。また、対話の進行や継続を考慮し、関連性や一貫性のある応答を生成します。 さらに、対話の雰囲気や感情を考慮し、丁寧さや誠実さ、ユーモアや皮肉などの表現を使い分けます。GPT-4.0は、対話の質の改善により、様々な文章を生成することが可能になりました。

    GPT-4.0とGPT-3.5の適用例の比較

    ここでは、GPT-4.0とGPT-3.5について適用例から比較します。比較する観点は以下の2点です。

    • ビジネスへの応用事例
    • コンテンツ生成の向上

    これらの適用例の比較について、それぞれ紹介します。

    ビジネスへの応用事例

    GPT-3.5は、ユーザーの質問に回答するチャットボットなどに利用されてきました。ただし、最新の情報については学習しておらず、回答できないこともありました。 GPT4.0になると、学習量が増えたことにより、より複雑な質問をわかりやすく回答できるようになりました。

    これまでは特定の分野に限定して活用していたチャットボットを社内FAQやカスタマーサポートなど幅広い質問が想定される業務に利用する事例もあります。 また、GPT-4.0をインサイドセールスのサポートやリモートワークの効率化に利用する事例も増えてきています。

    コンテンツ生成の向上

    GPT3.5では、基本的に文章のみを生成していました。そのため、Webサイトやブログの記事作成やメール文書の作成など文章の生成に利用されてきました。 GPT-4.0になると文章を生成する機能が向上し、正確かつ自然な文章を作成できるようになりました。一度に生成できる文章量が増え、社内文書などの長文をより効率的に作成することが可能です。

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    GPT-4.0の注意点

    GPT-4.0

    いいことだらけのようなGPT-4ですが、やはり世の中に完璧なものがないように欠点というか注意点があります。

    使っているとまるで人間とほんとに会話しているように勘違いしてくるのですが、先程に解説したとおりAIというものは膨大なデータを集めて、そこから回答をしています。

    なので、ひとつのソフトウェアといえますので、限界や不具合などがやはり存在します。

    ここではそれら限界や不具合などについて解説していきます。

    使用回数に上限がある

    ChatGPT plusのGPT-4はとても優秀で多くの人が使うとためにアクセス数が増えるがために回答が遅くなりました。

    そこで、多くの人が使えるようにするために、OpenAIはChatGPT plusでGPT-4を使うのに時間的な制限をつけました。

    ちなみにGPT-3.5(現在2024/4ではGPT-3.5 turboも存在します。)は使用する上限はありません。

    当初は3時間で50回までとされましたが、その後25回までとされたのですが、現在(2024/4)openAIの公式ページでは40回とされています。

    上限回数がすぎると、警告メッセージが表示されます。

    但し3時間経てばまた、リセットされますので通常使用では問題はないかと思います。

    最新情報の取得ができない

    何度も解説していますが、AIは膨大なデータを集めてそのデータを機械学習させて素早く迅速に回答ができるようにしています。

    そのため、データの精度や情報が新しいことがAIには求められています。しかし、GPT-3.5もGPT-4も2021年9月までのデータを使用しています。そのために最新のニュースや情報については回答がおかしくなることがあります。

    または、その問題には答えられませんと回答されます。

    例えば、「2023年の大リーグはどこが優勝しましたか」と聞くと、「2023年の大リーグはヤンキースが優勝しました。」と回答してきます。本当は、テキサスレンジャーズです。

    そのように新しいニュースや情報には弱いところがあります。
    ※最新では、2023/3月までのデータに対応したGPT-4 turboが発表されています。

    ユーザーが入力した指示を誤解する可能性がある

    先程、解説したとおり2021年以降に起こったことに対してはGPT-4は変な回答をすることがあります。

    また、他にも抽象的な指示や曖昧な質問には答えられません。例えば「面白いものをみせて」と質問すると、面白いというのは人によって変わるので、質問した意図と違うものを回答する可能性があります。

    また、「空が落ちてくる」というような表現に対しては、冗談や比喩的な例えをそのまま、字の解釈して受け取るため誤った回答をします。他にも長い対話や複雑なシナリオには、意図した回答が得られないかもしれません。

    また、あたり前ですが、「ピザを買ってきて」とか行動を伴うような質問や、「儲かる株を教えて」などの予測的な質問には答えることができません。

    また、他にも抽象的な指示や曖昧な質問には答えられません。例えば「面白いものをみせて」と質問すると、面白いというのは人によって変わるので、質問した意図と違うものを回答する可能性があります。GPT-4の能力と限界を意識して、使う人は適切な質問をすることが求められます。

    専門度が高すぎる内容は出力できない

    GPT-4はあらゆる情報を持っていて、数々の質問に答えられますが、専門度が高すぎる内容についてはその回答に限界があります。
    専門度が高いデータは、トレーニングデータとしてGPT-4は持っていないからです。
    ※トレーニングデータとは、データを機械学習で記録しているデータベースのことです。

    高度な専門知識は、実際の経験や専門家の洞察が必要になってくるので、あくまでも情報をテキストベースで持っているGPT-4では限界があります。

    それよりも一般的な問題によリ多く答えられるようにした方が、多くの人にサービスを提供できます。専門的なAIは特化したAIとして、別に作られることが望ましいです。最近では、株の売買に特化したAIなども開発され使われています。

    そのように今後、専門的なAIは多く出てくることが予想されます。

    セキュリティに課題がある

    AIはデータを集めてそれを機械学習するのですが、そのためそのデータ自体のセキュリティがまず問題となります。

    データの中に個人情報が含まれないようにフィルタリングをかけるのですが、集めてデータが公開してはいけないものである可能性は常にあります。また、悪意のある使用者が問題のある質問をして、不適切な内容を回答する危険もあります。

    GPT-4は不適切な回答や個人情報に関する回答はしないように作られていますが、完全に100%ではないので問題が発生する可能性はあります。

    そのため、AIの作り出す回答を常に監視して人間がチェックし、修正する必要があります。また、GPT-4自体がソフトウェアなのでサイバー攻撃やウィルスによる浸食などを常に警戒し、最新のセキュリティをかけることが求められます。

    これらの問題は、GPT-4固有な問題ではなくAI全体が抱えるセキュリティの課題なので、今後ますます対策を強化していくことは必要です。

    GPT-4.0のサービスとChatGPTの関係

    GPT-4.0

    GPT-4.0とChatGPTの違い

    GPT-4.0をのサービスとChatGPTの関係を簡潔に説明すると、GPT-4.0は自然言語処理モデルであり、ChatGPTはGPT-4.0を利用したWebサービスです。 ここでは、GPT-4.0とChatGPTの違いについて、以下の観点でより詳しく解説します。

    • 技術的な差異
    • ユーザーエクスペリエンスの違い

    技術的な差異

    GPT-4.0は、入力された文章を理解し、適切な回答を文章で返す自然言語処理モデルです。前身であるGPT-3.5の高継モデルであり、より高い精度と多様なタスクへ対応します。文章から、文脈や意図、感情などを読み取り、ユーザーが求める回答を返します。あくまで言語処理に特化したAIです。

    一方で、ChatGPTはGPT-4.0を利用したWebサービスです。ChatGPTの名の通り、チャットをするようにGPT-4.0を利用できます。また、ChatGPTから画像生成AI『DALL-E3』へアクセスできるため、文章だけでなく画像を生成することができます。

    ユーザーエクスペリエンスの違い

    GPT-4.0は、APIとして利用します。そのため、APIに連携するプログラムによってユーザーエクスペリエンスが異なります。例えば、カスタマーサポートや社内システムなど利用される場面によって様々です。

    一方で、ChatGPTは対話型のWebサービスです。そのため、文章や画像など生成するものは様々ですが、主にチャットのような感覚で利用できます。

    GPT4.0のまとめ

    GPT-4.0

    GPT-4.0の使い方や料金、GPT-3.5やChatGPTとの違いについて詳しく紹介しました。 GPT-4.0は、OpenAIが開発した自然言語モデルで、文章生成に特化したAIです。基本的にはAPIとして利用するため、プログラムとの連携が必要です。利用料金は従量課金制で、使用した分だけ費用がかかります。

    また、GPT-4.0は、GPT-3.5の後継モデルです。より多くのデータを学習しているため、入力された文章に対して正確かつ柔軟に回答できるようになりました。 GPT-4.0とChatGPTは名称は似ていますが、違いがありました。

    GPT-4.0は、自然言語処理モデルであるのに対し、ChatGPTはGPT-4.0を利用したWebサービスです。 GPT-4.0についての不明点や困ったこと、GPT4.0に関する質問、相談、案件や依頼があれば、株式会社Jiteraにご相談ください。貴社のご要望に合わせたアドバイスを提供いたします。

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