【最新AI】GPT-4oとは何か!無料で使える?従来との比較や活用方法も紹介!

GPT-4o

ChatGPTは、2022年11月の発表から繰り返しアップデートが行われており、精度向上や機能追加を実現しています。
さらにChatGPTを含めた生成AIは急速に進化を遂げており、従来のGPT-3.5やGPT-4の登場で多くの業界がAIの可能性を再評価するきっかけとなりました。

そして2024年5月13日(現地時間)に発表されたのが、ChatGPTにおける最新バージョンのGPT-4o(ジーピーティー・フォーオー)です。4oの「o」は「omni(オムニ)」という単語を示しており、「omni」には「あらゆる」「すべての」といった意味があります。

今回はChatGPTにおける最新バージョンのGPT-4oについて解説していきます。

アバター画像
監修者 マスクド・アナライズ

AIブームにおいてスタートアップの立場から、Twitter(現:X)より現場目線の鋭い指摘と情報発信で注目を集める。 現在はChatGPT・生成AIにおける導入活用支援、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進、研修講師、セミナーやイベント登壇、執筆などに取り組んでいる。 メディアでの記事掲載は「ITmedia」、「ASCII STARTUP」、「Business Insider Japan」、「工場管理」など多数。 著書に「データ分析の大学」、「AI・データ分析プロジェクトのすべて」、「これからのデータサイエンスビジネス」がある。 @maskedanl

\エキスパートが回答!/
この記事に関する質問はこちら
記事に関するご質問以外にも、システム開発の依頼やAIの導入相談なども受け付けております。

    会社名必須
    必須
    必須
    Eメール必須
    電話番号必須
    ご依頼内容必須

    GPT-4oとは何か?

    GPT-4o

    ChatGPTはOpenAI社が開発した自然言語処理モデルで、人間のように対話を行うことができるAIです。ChatGPTは人間の質問や指示に対して、人間のように自然な受け答えを実現したAI(人工知能)です。
    この技術は、質問応答、文章生成、翻訳、要約など、多岐にわたる用途で利用されています。特に、ビジネスの効率化やカスタマーサポートの自動化において、有用性が高く評価されています。

    また、ユーザーにとって直感的で使いやすいインターフェースを提供しています。これにより、専門知識がなくても高度なAI技術を利用できる環境が普及しました

    GPT-4oでは従来のGPT-4をさらに改良して、性能とユーザー体験を向上させました。ChatGPTを開発するOpenAI社が、より高度な処理を実現するために継続的に研究と開発を行ってきた成果です。

    GPT-4oの新機能と改善点

    GPT-4o

    従来のChatGPTでは、GPT-3.5(無料)とGPT-4(有料)が提供されていました。GPT-3.5は文章によるやり取りのみで、質問から回答まですべて文章だけで完結します。プログラムの生成も可能ですが、あくまで文字だけのやり取りです。

    対してGPT-4では、ファイルの登録や画像生成に加えて特定用途に特化した「GPTs」などの機能が利用できるようになりました。

    新たに登場したGPT-4oによって、こうした機能追加や改善が実装されました。

    • 無料で利用できる機能の拡充:ファイルの登録やGPTsの利用など、有料版のみだった機能が利用できます。
    • 回答精度の向上:質問に対して間違った回答をする「ハルシネーション」が減少しました。
    • 応答速度の向上:より自然で文脈に沿った回答が可能となりました。
    • 処理速度の改善:高速なデータ処理により、応答時間の短縮されました。
    • 最新情報の検索:ChatGPTが学習していない最新において、インターネット検索によって調べた内容を回答します。
    • データ分析機能:登録したExcelファイルなどから中身のデータを把握して、値の集計やグラフ作成などを行います。

    従来の無料版を利用していたユーザーにとって、不満点だった機能の制限やハルシネーションが解消された点が大きいでしょう。また、これまで有料版でしか利用できなかった機能の多くが、GPT-4oによって利用できるようになりました。

    GPT-4o

    これらの改善により、GPT-4oは様々なシーンでより効果的に利用できるようになりました。

    GPT-4oの活用方法

    GPT-4o

    注釈:Excelファイルから抽出した条件からグラフを簡単に作成できます。
    GPT-4oは、多岐にわたる用途で活用できます。
    例えば、カスタマーサポートの自動化、マーケティングコンテンツの生成、データ分析のサポートなどが挙げられます。

    • カスタマーサポートの自動化:ユーザーからの問い合わせに自動で応答し、対応時間を短縮できる。
    • マーケティングコンテンツの生成:製品説明やブログ記事や、SEO対策を施したコンテンツを作成する。
    • データ分析のサポート:大量のデータを迅速に分析し、グラフなどの可視化を行って、PowerPoint形式などのレポートに変換する。

    このような機能は従来では有料版のみでしか利用できませんでした。

    しかしGPT-4oの登場によって、無料版でも多くの機能を利用することができます。無料版における制限などはありますが、多くのユーザーにとって十分な機能を提供しています。

    特に、中小企業やビジネスパーソンにおける個人利用においては、無料版でも大きな効果を発揮することができるでしょう。まずは無料版で機能を試しながら、必要に応じて有料版(月額:20ドル)への切り替えを検討してみましょう。

    関連記事
    GPT-4oの活用事例10選!今すぐビジネスに取り入れられる最新AIの活用方法!
    GPT-4oの活用事例10選!今すぐビジネスに取り入れられる最新AIの活用方法!

    GPT-4oが企業や利用者に与える影響とは?

    GPT-4oGPT-4oの登場により、企業や利用者にとって様々な変化が予想されます。

    業務の効率化が大きなメリットです。ChatGPTが自動的に作業を処理することで従業員の負担を軽減してより重要な業務に集中することができますし、顧客対応の質が向上し、顧客満足度の向上にも繋がります

    また、GPT-4oにおける画像認識によって、紙の書類に記載された内容を簡単にデジタル化できます。今まで人間が行っていたアナログな作業において、ChatGPTによってデジタル化に切り替えることが大きな影響となるでしょう。

    さらにこうしたデジタル化の推進において、従来は多額の費用と時間が投じられていました。しかしChatGPTとGPT-4oによって、手軽にデジタル化を実現できるようになりました。今まで様々な事情によってデジタル化を諦めていた企業にとって、大きな変化を迎えるでしょう

    無料版で利用できる機能が拡大することで、企業で働くビジネスパーソンが仕事で利用するだけでなく、もっと幅広く日常生活で利用する場面も増えるでしょう。また、スマホで簡単に利用できるため、ITに詳しくない方でも活用できます。

    例えばレシートの撮影して家計簿代わりにしたり、料理の写真を撮影してカロリー制限をしたり、服を撮影してファッションのアドバイスを貰っても良いでしょう。

    AIは利用者のアイデア次第で活用法が広がるだけでなく、SNSや動画投稿サイトを経由して情報の共有と拡散が一気に進みます。数年前から「AIの民主化」が叫ばれますが、このように誰でも簡単にAI利便性を享受できる社会が作られつつあり、目標に一歩近づいたと言えるでしょう。

    GPT-4oは無料で使える?

    GPT-4oChatGPTの最新バージョンとなる「GPT-4o」ですが、無料で誰でも利用できます。従来は無料で利用できるのは「GPT-3.5」という古いモデルのみでしたが、GPT-4oは無料で利用できるのは大きな進化です。

    しかし注意点として、GPT-4oには利用回数における制限があります。利用回数の上限に達した場合、一定の時間利用できなくなるので注意しましょう。

    なお、有料プランでは、これらの制限が緩和されて、無料と比較して5倍の回数を利用できます。特に、ビジネス用途での利用を検討している場合は、有料プランの導入を検討する価値があるでしょう。

    GPT-4oのまとめ

    GPT-4o

    GPT-4oの登場により、無料版でも多くの機能を活用できるようになりました。
    これまでChatGPTが持つ高い性能を享受するためには有料版の登録が必要だったので、どうしても活用できる場面や利用者は限定されてました。

    しかしGPT-4oによって無料でも有料版に近い機能を使えることで、より多く場面や利用者がChatGPTの恩恵を受けられます。これまでChatGPTを使いこなす人は、オフィスでパソコンを操作しながら働くデスクワーカーが中心でした。

    GPT-4oによってオフィスの外で働く職場でも利用できるようになったり、仕事ではなく生活の場で活用する場面も増えてくるでしょう。

    そこで今回のGPT-4oの登場によって、これまでChatGPTを使う機会がなかった人や、苦手意識があった方も試してみてください。

    ぜひ独自のChatGPTの使い方を発見して、新たな仕事や生活を体験してみましょう!

    例:開発手順、ツール、プロンプト

    メルマガ登録

    社内で話題になった「生成AIに関するニュース」をどこよりも早くお届けします。