GPT Store は、OpenAIが2024年1月10日(米国時間)に提供を開始した、ユーザーが作成したオリジナルのチャットボット「GPT」を公開するためのプラットフォームです。
このストアでは、ユーザーがさまざまな用途に対応するAIツールを検索したり購入したりすることができます。
この記事では、GPT Storeの使い方や収益方法などを紹介しています。
この記事を読んで、GPT Storeをどのように利用するかの参考にしてください。

PHPを独学で勉強した後にWeb業界に参入。大手企業でプログラマーとして活躍後、自社サービスの立ち上げ、大手検索エンジンサービスの保守運用作業、ソーシャルゲーム開発などに携わりながら、SE・管理職の道を歩んで現在に至る。現在は、管理職に携わる傍ら、これまでの経験を活かした執筆活動を続けている。
GPT Storeとは
GPT Storeは、OpenAIの提供するAIモデルであるGPTを活用したアプリケーションやツールのプラットフォームです。
このストアでは、ユーザーがさまざまな用途に対応するAIツールを探索・購入・利用することができます。また、オリジナルのGPTを作成・共有が可能です。
現在は、有料ユーザーであるGPTsの利用ユーザーであれば、無料でアプリを入手できます。
GPT Storeは、特定のニーズにあわせたカスタマイズ可能なソリューションを提供し、個人や企業が自分達の業務や生活をより効率的に、創造的にするためのサポートをします。
GPT Storeの機能
GPT Store は、GPTを活用したアプリケーションやツールのプラットフォームであることがわかりました。
では、GPT Storeにはどのような機能があるのでしょうか。
ここでは、以下の項目に分けて、GPT Storeの機能を解説します。
- アプリを検索
- カテゴリによるフィルタリング
- Global View
- GPTsを使った感想や意見を作成者にコメント(フィードバック)
GPT Storeの豊富な機能を理解して、効率よく便利にGPT Store を利用しましょう。
アプリを検索
GPT Store のアプリ検索機能は、ユーザーが自分のニーズに最適なAIアプリケーションを迅速かつ効果的に見つけるための便利な機能の1つです。
以下は、GPT Storeのアプリ検索機能のおもな特徴です。
- キーワード検索
- カテゴリー別検索
- フィルター機能
- 推奨アプリ
- レビューと評価の表示
- 詳細なアプリ情報
- 類似アプリの提案
ユーザーはキーワードを入力することで、関連するアプリケーションを検索できます。
また、アプリケーションはさまざまなカテゴリーに分類されており、カテゴリー別での検索が可能です。
ほかにも、検索結果をさらに絞り込むために、いくつかのフィルターオプションが提供されています。
これらの検索機能を活用することで、GPT Storeのアプリ検索機能は、ユーザーが自分の特定のニーズに最適なAIアプリケーションを迅速かつ簡単に見つけることができます。
カテゴリによるフィルタリング
GPT Storeのカテゴリによるフィルタリング機能は、ユーザーが特定のニーズにあったAIアプロケーションを効率的に見つけるための便利な機能です。フィルタリング機能を活用すれば、ユーザーは興味のある分野や用途に基づいてアプリを絞り込むことができます。
GPT Store には、たとえば、以下8つのカテゴリがあります。
- ビジネス
- 教育
- クリエイティブライティング
- データ分析
- カスタマーサポート
- 健康とフィットネス
- エンターテイメント
- パーソナルアシスタント
カテゴリによるフィルタリングでは、特定のカテゴリ内でさらに細かいフィルターを適用することが可能です。各カテゴリには常時10以上のアプリが表示されていて変動するため、さまざまなアプリを見つけることができるでしょう。
また、各カテゴリ内で人気のあるアプリや高評価のアプリがランキング形式で表示されます。
ほかにも、ユーザーは特定のカテゴリ内でキーワード検索をおこなうことが可能です。
GPT Storeのカテゴリによるフィルタリング機能は、ユーザーが自分の特定のニーズや興味にあったAIアプロケーションを簡単に見つけることができます。
カテゴリによるフィルタリング機能があれば、ユーザーは時間を節約し、最適なソリューションを迅速に見つけることができるでしょう。
Global View
GPTsのGlobal View機能は、ユーザーが利用可能なAIアプリケーションやサービスの全体像を把握するための機能です。この機能は、ユーザーがさまざまなAIツールやアプリケーションを一元的に見渡し、比較して最適なものを選択するのに役立ちます。
Global Viewを「ON」に設定すれば、全世界のおすすめアプリが表示され、「OFF」にすると日本でのおすすめアプリが表示されます。
以下は、Global View機能のおもな特徴です。
- 総合的なダッシュボード
- リアルタイム更新
- カテゴリ別ビュー
- フィルタリングとソート
- 詳細情報の表示
- 比較機能
- 推奨システム
Global Viewは、すべての利用可能なAIアプリケーションやツールが一元的に表示されるダッシュボードです。
また、新しいアプリケーションの追加や既存アプリケーションの更新がリアルタイムで反映されます。
ほかにも、アプリケーションはカテゴリ別に整理されており、ユーザーは興味のあるカテゴリを選択して詳細を確認できます。
GPTsのGlobalView機能は、ユーザーが多様なAIアプリケーションやツールを包括的に管理し、最適なものを見つけるための便利な機能です。
Global View機能を活用すれば、ユーザーはより効果的にAI技術を活用できるでしょう。
GPTsを使った感想や意見を作成者にコメント(フィードバック)
GPTsのフィードバック機能は、ユーザーがアプリケーションの使用感や意見を開発者に直接提供できる重要な機能です。フィードバック機能を活用することで、開発者ユーザーの実際に体験に基づいてアプリケーションを改善し続けることができます。
以下は、GPTsのフィードバック機能のおもな特徴です。
- 簡単なフィードバック送信
- フィードバックのカテゴリー分け
- 匿名でのフィードバック
- スクリーンショットやファイルの添付
- リアルタイムのフィードバック収集
- フィードバックの追跡と対応
ユーザーがアプリケーションの使用感・問題点・改善提案などを簡単に送信できるインターフェースが用意されています。
また、フィードバックは異なるカテゴリーに分けて送信することが可能で、開発者がフィードバックを効率的に整理し、対応しやすくなっています。
ほかにも、ユーザーは希望に応じて匿名でフィードバックを送信することができるため、率直な意見や感想が集まりやすいです。
GPTsのフィードバック機能は、ユーザーと開発者とのコミュニケーションを円滑にし、よりよいアプリケーションを作り上げるための重要な手段となっています。
フィードバック機能を活用すれば、ユーザーの声を直接反映させたアプリケーションの進化が可能となります。
GPT Storeで収益化する方法
ここまで、GPT Storeで利用できるさまざまな機能を解説しました。次に、どのように収益化していくのかをみていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、GPT Storeで収益化する方法を解説します。
- OpenAIが設けるルールを確認
- 作成者の身元情報を公開
- GPTsの公開範囲を「Everyone」に設定
それぞれの手順をしっかり確認した上で、GPT Storeを利用しましょう。
OpenAIが設けるルールを確認
GPT Storeでアプリケーションやツールを収益化するためには、OpenAIが設けるルールとガイドラインに従う必要があります。
ルールやガイドラインに従うことで、開発者は、自分のアプリケーションを収益化しつつ、ユーザーにとっての品質と安全性を確保することができます。
以下は、OpenAIのルールの概要です。
- コンテンツの品質
- 透明性
- データプライバシー
- コンテンツガイドラインの遵守
- 利用規約とサービス条件
- フィードバックとサポート
アプリケーションやツールは、高品質であることが求められます。
また、収益化モデルについて、ユーザーに対して透明である必要があり、たとえば、料金や課金方法・提供される機能などです。
ほかにも、ユーザーのデータを適切に扱い、プライバシーを保護するための措置を講じる必要があります。
GPT Storeでの収益化は、OpenAIのルールとガイドラインに従いながら、ユーザーにとって価値のあるアプリケーションを提供することにより実現できます。
ルールとガイドラインに従うことで、開発者は持続可能な収入を得ると同時に、ユーザー満足度を高めることが可能です。
作成者の身元情報を公開
作成者の身元情報を公開することは、GPT Storeでアプリけーしょにゃツールを収益化する際の、透明性と信頼性を高めるための重要な要素です。
以下は、作成者の身元情報を公開する利点です。
- 信頼性の向上
- 透明性の確保
- ユーザーエンゲージメントの向上
- プロフェッショナリズムのアピール
- 市場での競争優位性
作成者の身元情報が公開されていることで、ユーザーはそのアプリケーションやサービスが信頼できるものと判断されやすくなります。
また、身元情報の公開は、透明性を高める効果もあり、ユーザーは作成者の背景や専門知識を理解しやすくなるため、安心してアプリケーションを利用してもらえるでしょう。
ほかにも、作成者のプロフェッショナルなプロフィールや経歴を公開することで、ほかの開発者やビジネスパートナーからも信頼をえやすくなります。
GPT Storeでアプリケーションを収益化する際に作成者の身元情報を公開することは、信頼性と透明性を確保し、ユーザーの信頼性をえるために重要です。
身元情報を公開すれば、収益化の成功率が高まり、長期的なビジネスの成長が期待できるでしょう。
GPTsの公開範囲を「Everyone」に設定
GPT Storeで収益化する際に、GPTsの公開範囲を「Everyone」に設定しておくことは、多くのユーザーにアプリケーションを利用してもらうための効果的な方法です。
以下は、公開範囲を「Everyone」に設定することによる利点です。
- 広範なアクセス
- 知名度と利用率の向上
- 多様なフィードバックの獲得
「Everyone」に設定することで、すべてのユーザーがアプリケーションにアクセスできるようになります。
また、より多くのユーザーに利用されることで、アプリケーションの知名度が向上します。
ほかにも、多様なユーザーからフィードバックをえることで、アプリケーションの改善点を把握しやすくなります。
GPT Storeでアプリケーションを収益化する際に、公開範囲を「Everyone」に設定することは、多くのユーザーにリーチし、収益を最大化するための効果的な方法です。
適切な収益化モデルを選び、ユーザーエンゲージメントを高めることで、持続可能なビジネスを考察することができます。
GPT Storeを利用できるのは
ここまで、GPT Storeで収益化する方法をみてきました。
では、GPT Storeを利用できるのは、どのような人なのでしょうか。
まず、GPTsは、ChatGPTの有料機能であり、有料ユーザーでなければ利用できません。また、ChatGPTのサブスクリプションプランによって、以下のようにユーザーが分かれます。
- ChatGPT Plus:一般向け
- ChatGPT Team:一般以上企業未満のチーム向け
- ChatGPT Enterprise:企業向け
自身がどのプランが適切かを考えた上で、サブスクリプションプランに加入するようにしましょう。
また、以下の記事では、GPT3.5とGPT-4の違いを詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
GPT Storeのアクセス方法
GPT Storeを利用できるのは、GPTsユーザーである有料ユーザーのみで、サブスクリプションプランによって利用できるユーザーが異なることがわかりました。
次に、GPT Storeのアクセス方法を見ていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、GPT Storeのアクセス方法を解説します。
- ChatGPTのトップページにアクセス
- Explore GPTsをクリック
- GPT Storeのトップ画面に遷移
それぞれの項目を理解しながら、どのようにGPT Storeへアクセスするのかをみていきましょう。
ChatGPTのトップページにアクセス
参考:Weel
まずは、ChatGPTへのトップページへアクセスします。
有料版のアカウント(Plus・Team・Enterprice)でログインすることで「Explore GPTs」のボタンがあらわれます。
Explore GPTsをクリック
参考:Weel
トップページから、有料アカウントへアクセスすると、「Explore GPTs」のボタンがあらわれます。
このボタンをクリックすると、GPT StoreのTOP画面に遷移します。
GPT Storeのトップ画面に遷移
参考:Weel
GPT SToreのトップからは、検索が可能です。
「Search public GPTs」と書かれたテキストボックスに文字を入力すると、指定したキーワードに沿ったGPTsの一覧が表示されます。
GPT Storeのまとめ
今回は、GPT Storeに関して、以下のことがわかりました。
- GPT StoreはOpenAIの提供するAIモデルであるGPTを活用したアプリケーションやツールのプラットフォーム
- 有料ユーザーであるGPTsの利用ユーザーであれば無料でアプリケーションを入手できる
- GPT Storeではアプリケーションを検索したりカテゴリによるフィルタリング検索が可能
- OpenAIが設けるガイドラインやルールに従ってアプリケーションを公開する必要がある
- GPTsの公開範囲を「Everyone」に設定すれば多くの人にアプリケーションをみてもらえる
GPT Storeは、OpenAIの提供するAIモデルである、GPTを活用したアプリケーションやツールのプラットフォームです。
有料ユーザである、GPTsの利用ユーザーであれば、無料でアプリケーションを手に入れることができます。
GPT Storeでは、アプリケーションを検索したりカテゴリによるフィルタリング検索が可能です。
GPT Storeで収益化をおこなうためには、OpenAIが設けるガイドラインやルールに従って、アプリケーションを公開する必要があります。また、GPTsの公開設定を「Everyone」に設定すれば、多くの人にアプリケーションをみてもらえます。
GPT Storeでは、GPTsを公開して収益化を狙えますが、どのようにすればよいかわからないこともあるでしょう。GPT Storeに関して不明なことやわからないことがあれば、AI開発に多くの知見を持つ株式会社Jiteraにお気軽にご相談ください。
自社にて GPT Storeでどのように収益化を目指したいかなどをヒアリングさせていただき、適切なアドバイスをご提案させていただきます。