AWS free tierとは?主なサービスや利用方法、注意点などを解説!

  • AWSを気軽に試してみたい
  • AWSは便利そうだけど使い方がよくわからない

こんな風に考えている方は多いのではないでしょうか。

AWS では検証や学習のため、気軽にサービスを試すことのできるAWS free tierと呼ばれる無料利用枠が用意されています。

AWS free tierを活用することで、コストをかけずにAWSの様々なサービスを試すことができます。

ただし、使い方を誤ってしまうと無料だと思っていたサービスが課金対象となっていたといったトラブルも。

この記事ではAWS free tierに含まれるサービス内容や、AWS free tierを利用するうえで注意するポイントを解説します。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

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執筆者 Umi

地方国立大学を卒業後、ソフトウェア開発企業に就職。プログラマーからIT業界へ。その後、転職してサーバ兼ネットワークエンジニアを経験。現在は田舎に引きこもり、ユーザー系SIerでセールスエンジニアとして勤務中。

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    AWS free tierとは?

    AWS free tierとは、Amazon Web Services(AWS)の無料利用枠のことです。AWSアカウントを作成することで、一定期間または使用量に応じて、AWSの主要サービスを無料で体験することができます。

    AWS free tierではさまざまなサービスが提供されており、個人でも法人でも無料利用枠でできることは非常に多くあります。

    AWS free tierを活用することで、企業や開発者は新しいシステムの構築を無料で検証することができ、個人の利用者はAWSのサービスを無料枠で勉強できます。

    このように、AWS free tierは初めてAWSのサービスを利用する際にコストをきにせずにサービスを試すことができるため、新しいアイデアを試す際のリスクが低減されます。

    以上のような特徴をもつAWS free tierは、次のような場面での利用が非常に効果的です。

    • システムの検証
    • プロジェクトの初期段階
    • 個人の学習

    3種類の無料枠

    AWS free tierには大きく分けて以下に記載する3種類の無料枠が用意されています。それぞれの枠には異なる利用条件や期間が設定されており、特徴を理解し活用することが重要です。

    • 12ヶ月無料 – 初年度に限り特定のサービスが無料
    • 無料トライアル – 特定のサービスを短期間無料で利用できるサービス
    • 常に無料 – 一定の利用範囲内で無料で使い続けることができるサービス

    AWS free tierの3種類の無料枠をうまく活用することで、利用者はリスクを抑えながらクラウドサービスの力を最大限に引き出すことができます。それぞれの枠に応じて最適なサービスを選び、プロジェクトや学習に役立ててください。

    AWS無料利用枠(公式)

    12ヶ月間無料

    新規AWSアカウントを作成した日から12ヶ月間、特定のサービスが無料で利用できるプログラムです。12ヶ月間無料の枠には35種類以上のサービスがラインナップされています。

    12ヶ月間の無料利用枠があることで、本番環境に近い環境でシステムを構築・運用し、実際の稼働状況を長期間検証できます。つまり、AWS free tierの12ヶ月無料サービスは、実践を通じたAWSの検証や、アプリケーション開発の初期フェーズにおいて、非常に有用なものとなるのです。

    ただし、無料期間内であっても、サービスの利用上限を超えた場合は通常料金が発生します。

    12か月間無料となる以下の代表的なサービスについて以降の項で解説します。

    • 仮想サーバサービス:Amazon EC2
    • オブジェクトストレージサービス:Amazon S3
    • データベースサービス:Amazon RDS

    Amazon EC2

     

    Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)は、スケーラブルな仮想サーバーです。AWSのアカウント作成後12ヶ月間は基本無料で利用できますが、完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 インスタンス
    ・t2.micro
    ・t3.micro
    750時間

    「t2.micro」と「t3.micro」はどちらも低コストで汎用的な使用に適したインスタンスタイプですが、「t3.micro」の方が若干ハイスペックなサービスです。

    Amazon EC2の無料枠の制限である750時間は日数にすると、31.25日となります。つまり、1台の仮想サーバであれば実質的に常時稼働させることが可能です。ただし、複数のインスタンスを利用する場合にはAmazon EC2の無料枠はインスタンス数に応じて利用時間が消費されます。

    この無料利用枠を活用すれば、Webサーバーやデータ処理用途など、さまざまなケースでEC2インスタンスを無料枠で試すことができます。

    Amazon EC2(公式)

    Amazon S3

    Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)はAWSの提供するスケーラブルなストレージサービスです。AWSのアカウント作成後12ヶ月間は基本無料で利用できますが、完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 標準ストレージ 5GB
    2 GETリクエスト 20,000件
    3 PUTリクエスト 2,000件

    Amazon S3は耐久性とスケーラビリティに優れ、ウェブサイトのコンテンツ配信、バックアップとアーカイブ、災害復旧などに広く利用されています。

    前述のAmazon EC2と組み合わせることで基本的なウェブサイトのホスティングやアプリケーションの開発とテストが可能です。

    Amazon S3(公式)

    Amazon RDS

    Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)は、AWSで提供されるリレーショナルデータベースのサービスです。データベースのセットアップ、スケーリングなどをAWSが提供するため利用者は簡単にデータベースの環境を運用できます。

    AWSのアカウント作成後12ヶ月間は基本無料で利用できますが、完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 DBインスタンス
    ・db.t2.micro
    ・db.t3.micro
    ・db.t4g.micro
    750時間
    2 標準ストレージ 5GB
    3 バックアップストレージ 20GB
    4 無料枠で利用可能なデータベース
    ・MySQL
    ・PostgreSQL
    ・Oracle
    ・SQL Server Express Edition

    Amazon RDSは750時間が無料枠で利用可能です。そのため、1台のDBインスタンスを利用するのであれば、使用時間を気にする必要はありません。しかし、複数のDBインスタンスを同時に利用する場合、消費する利用時間も利用するインスタンス数に応じて増加します。複数DBを無料枠内で利用するためには利用時間に注意する必要があります。

    例えば、2台のDBインスタンスを利用する場合、利用時間を無料枠内に納めたければ、1台あたりの平均稼働時間は375時間(つまり15.625日)までに抑える必要があります。

    Amazon RDS(公式)

    無料トライアル

    AWS free tierの「無料トライアル」は、特定のAWSサービスを短期間無料で試すことができるプロモーションです。これは新規ユーザーだけでなく、既存のAWSユーザーも利用可能なオファーで、40種類以上のサービスがラインナップされています。

    無料で利用できるトライアル期間はサービスによって数時間から数ヶ月に設定されています。また、利用料についてもサービス毎に設定されており、定められた期間や利用量を超えると標準の料金が適用されます

    無料トライアル枠のなかでも代表的なサービスについて以降の項で解説します。

    • 機械学習サービス:Amazon SageMaker
    • データ分析サービス:Amazon RedShift
    • BIサービス:Amazon QuickSight

    Amazon SageMaker

    Amazon SageMakerはAWSの機械学習プラットフォームで、データの準備、モデルの構築・トレーニング、デプロイを一元的に行えるサービスです。

    無料トライアルではAmazon SageMakerのサービスを初めて申し込んで2ヶ月間は基本無料で利用できますが、完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 スタジオノートブック
    ・ml.t3.medium
     250 時間
    2 ノートブックインスタンス
    ・ml.t2.medium
    ・ml.t3.medium
    250 時間
    3 Data Wranglerインスタンス
    ・ml.m5.4xlarge
    25時間
    4 Feature Store
    ・書き込み/読み取り
    1,000 万ユニット、25 GB ストレージ
    5 トレーニングインスタンス
    ・m4.xlarge
    ・m5.xlarge
    50時間
    6 推論インスタンス
    ・m4.xlarge
    ・m5.xlarge
    125時間
    7 Amazon SageMaker with TensorBoardインスタンス
    ・ml.r5.large
    300 時間
    8 HyperPodインスタンス
    ・m5.xlarge
    50 時間

    Amazon SageMakerを無料トライアルで利用することで、機械学習の検証や学習が可能です。

    Amazon SageMaker(公式)

    Amazon RedShift

    Amazon Redshiftは、AWSが提供するデータウェアハウスサービスで、大規模なデータ集計、分析に使用されます。また、Amazon Redshiftは完全マネージド型のサービスのため、ハードウェアの設定やソフトウェアのインストールといった面倒な作業不要で利用が可能です。

    データウェアサービスとは、大量のデータを収集、統合、加工、分析し、ビジネスに役立つ情報に変換するサービスです。

     

    AWS free tierの無料トライアルではAmazon Redshiftのサービスを初めて申し込んで2ヶ月間は基本無料で利用できますが、完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用時間
    1 クラスター
    ・dc2.large
    750時間

    Amazon Redshiftはあらゆるデータを構造化して蓄積し、高速に分析処理できるため、ビッグデータの分析やBIツールのバックエンドとして活用できます。

    Amazon Redshift(公式)

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    Amazon QuickSight


    Amazon QuickSightは、AWSの提供するビジネスインテリジェンス(BI)ツールでデータの可視化と分析を行う完全マネージド型のサービスです。データの視覚化やダッシュボード作成、アドホック分析などの機能を提供しています。

    ビジネスインテリジェンス(BI)ツールとは、企業が持つ膨大なデータを収集、分析、可視化し、経営や業務に役立てるためのソフトウェアです。

    Amazon QuickSightには、次のような機能があるため専門的な技術知識がなくても利用が容易です。

    • クイックスタート
    • ドラッグ&ドロップのインターフェイス
    • 自動データ探索機能

    AWS free tierでは無料トライアルがあり、Amazon QuickSightのサービスを初めて申し込んで30日間は基本無料で利用できますが、完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 SPICE 容量 10GB
    2 合計ユーザー数 4名

    トライアルではデータソースの接続、ビジュアル化レポートの作成、ダッシュボードの公開など、実務で必要な一連の操作を無償で試すことができます。
    つまり、AWS free tierのQuickSight無料利用枠を活用すれば、本番環境に近い状態でクラウドベースの分析サービスを検証でき、ビジネスインテリジェンスツールの有用性を確認できるのです。制限事項はありますが、基本的な機能は十分に利用できます。
    Amazon QuickSight(公式)

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    常に無料

    AWS free tier の「常に無料」サービスは、AWS アカウントを持っていれば誰でも無料で利用できるサービスです。有効期限はなく、AWSを無期限無料枠で利用できます。ただし、サービスごとに利用制限や機能制限があります。

    「常に無料」サービスを利用するには、AWS アカウントを作成する必要があります。アカウント作成後、AWS マネジメントコンソールから各サービスを利用できます。

    AWS free tier「常に無料」の代表的なものに、次のサービスがあります。

    • サーバーレスコンピューティングサービス:AWS Lambda
    • メッセージングサービス:Amazon SNS
    • NoSQL型データベースサービス:Amazon DynamoDB

    AWS Lambda

    AWS Lambdaは、イベント駆動型のサーバーレスコンピューティングサービスです。利用者はAWS Lambdaにコードをアップロードしておけば、イベントが発生する毎にプログラムが自動的に実行されます。

    AWS Lambdaの利用者はインフラストラクチャの管理を気にせずアプリケーションの開発に集中できます。つまり、AWS Lambdaを利用することで、コスト効率が高く、柔軟なアプリケーション開発が可能になります。

    ただし、規定の利用料を超えると課金の対象となります。そのため、AWS Lambdaを使って複雑なシステムや大量のデータ処理を行う場合には、無料枠内での利用が難しい可能性があります。
    AWS Lambdaを完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 リクエスト 100万件
    2 コンピューティング時間 最大320万秒

    AWS Lambda(公式)

    Amazon SNS

    Amazon Simple Notification Service(Amazon SNS)は、分散型のフルマネージドメッセージングサービス。 簡単に言うと、アプリケーション間やアプリケーションとユーザー間で通知を送受信するしくみ を AWS が提供してくれるサービスです。
    Amazon SNSを完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 プッシュ通知 100万件
    2 HTTP/S配信 10万件
    3 Eメール配信 1,000件

    AWS free tierの無料利用枠を活用すれば、SNSを使ったメッセージングの仕組みを実際に構築して検証できます。

    Amazon SNS(公式)

    Amazon DynamoDB

    Amazon DynamoDBは、AWSが提供する完全マネージド型のNoSQLデータベースサービスです。

    NoSQLデータベースは、従来のリレーショナルデータベース(RDB)とは異なりテーブル構造に制約がないデータベースで次のような特徴があります。

    • 柔軟なスキーマ:データ構造を事前に定義する必要がなく、データに合わせてスキーマを後から変更できる
    • スケーラビリティ:データ量やトラフィックの増減に応じて、柔軟にスケーリングできる
    • 高可用性:データを分散して保存することで、データ損失のリスクを低減できる
    • 高処理速度:RDBに比べて処理速度が速い

    つまり、Amazon DynamoDBはシームレスなスケーラビリティを備えた高速で柔軟なデータベースです。また、完全マネージド型サービスのためインフラストラクチャの管理にかかる負担も軽減されます。
    Amazon DynamoDBを完全無料で利用するためには、1ヶ月の利用量を下記に納める必要があります。

    # 機能 1ヶ月の利用量
    1 ストレージ容量 25GB
    2 リクエスト 2億件
    3 書き込みキャパシティユニット 25個
    4 読み取りキャパシティユニット 25個

    Amazon DynamoDB(公式)

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    無料枠を利用するときの注意点

    AWS free tierはAWSの各種サービスを無料で利用できるお得なプログラムです。しかし、利用する際には以下に示すいくつかの注意点があります。

    • 無料枠を超えたら課金発生
    • 期間終了後は自動延長
    • アカウント状況によっては利用できない場合も
    • クレジットカードの登録が必要

    これらの点を理解せずに利用すると、予期せぬ課サービス利用できなといったトラブルが発生する可能性があります。

    AWS free tierを賢く利用するためには、これらの注意点をしっかりと理解し、計画的にサービスを利用することが求められます。注意点を意識して利用すれば、AWSのサービスをコストを抑えて最大限に活用することができます。

    無料枠を超えたら課金発生

    AWS free tierの無料利用枠を超えた場合、その分の料金が発生します。各サービスには無料で利用できる使用量が定められており、これを超えた分は通常の料金が適用されます。

    例えば、Amazon S3では毎月5GBの無料枠を超えると、その超過分の使用に対して料金が発生します。

    このような利用超過を防ぐためには定期的に使用状況をモニタリングし、無料枠内での利用を心がけることが必要です。AWS Management ConsoleBilling Dashboardを活用することで、現在の使用状況を簡単に確認できます。

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    期間終了後は自動延長

    AWS free tierには数時間~12ヶ月までの無料期間が設定されているサービスがあります。この期間が終了すると自動的に通常の料金プランに移行します。

    ユーザーは期間終了前にサービスの利用状況を見直し、必要に応じて設定を変更するか、サービスを停止することを検討する必要があります。

    特に、意図しない課金が発生しないよう、終了間際には注意深く管理することが大切です。

    アカウント状況によっては利用できない場合も

    AWS free tierは、新規ユーザーを対象としたプログラムです。

    既にAWSアカウントを持っている場合や、過去にAWS free tierを利用したことがある場合、新たな無料利用枠が提供されないことがあります。

    また、AWS free tierの対象となるサービスは定期的に見直されるため、無料対象から外れたり、無料利用枠が変更となったりすることがあります。その他、アカウントの設定や国・地域によっても利用可能なサービスが異なる場合があります。

    AWSの公式サイトで、自分のアカウントがAWS free tierの対象であるかどうかを確認することが推奨されます。

    クレジットカードの登録が必要

    AWS free tierを利用するには、AWSのサービスを無料枠内で利用する場合であっても有効なクレジットカードの登録必須です。

    そのため、クレジットカードを持たない方はAWS free tierを利用できません。AWSアカウント登録前には有効なクレジットカードを準備しましょう。

    クレジットカードを登録することで無料枠を超えた利用や、無料期間終了後の利用に対する課金が可能となります。

    また、AWS free tierを利用する際には、クレジットカードの明細を定期的に確認し、予期しない課金が発生していないかをチェックすることも重要です。

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    AWS free tierの利用方法

    AWS free tierを利用するための手順は非常にシンプル

    以下に示すステップで簡単に始めることができます。これらのステップを踏むことで、AWS Free Tierを活用してAWSのクラウドサービスを無料で試すことができます。

    • Step1:AWSのアカウントを作成する。
    • Step2:AWS free tierのページにアクセスする
    • Step3:利用したいサービスを選択する
    • Step4:利用したいサービスの使用を開始する

    上記手順でAWSのクラウドサービスを始めれば、クラウド環境でのアプリケーション開発やデータ管理、分析のプロセスをリスクなく始められます。AWS free tierの利用を通じて、クラウド技術の理解を深め、プロジェクトに役立てましょう。

    Step1:AWSアカウントを作成する

    AWS free tierの利用を開始するには、まずAWSのアカウント登録が必要となります。

    アカウントの登録は個人でも企業でもどちらでも登録可能です。個人、企業いずれの場合でも、クレジットカードが必要となるため事前に用意しておきましょう。

    なお、クレジットカードの情報は、無料枠を超過した場合にのみ使用されます。

    AWSアカウントは以下の手順で登録します。

    1. AWSサイトのAWSにサインアップページにアクセスします。
    2. Eメールアドレス“、”AWSアカウント名“を入力し、「認証コードをEメールアドレスに送信」ボタンをクリックします。
    3. 認証コードを入力するページに遷移するので、指定したEメールアドレス宛てに届いた認証コードを入力し、「承認を完了して次へ」ボタンをクリックします。
    4. パスワードの作成ページに遷移するので、パスワードを設定し「次へ」ボタンをクリックします。
    5. 連絡先情報を入力するページに遷移するので、利用者の情報を入力し、「AWS カスタマーアグリーメントに同意」にチェックして、「次へ」ボタンをクリックします。
    6. 請求情報を入力するページに遷移するので、クレジットカードの情報を登録し、「確認して次へ」ボタンをクリックします。
    7. 本人確認のページに遷移するので、テキストメッセージ (SMS) または、電話(自動音声) のいずれかを選択し本人確認を行います。
    8. SMSまたは電話にて届いた4桁の認証コードを入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
    9. サポートプランを選択し、「サインアップを完了」ボタンをクリックします。無料での利用を希望する場合には「ベーシックサポート」を選択します。

    AWSにサインアップ(公式)

    Step2:AWS free tierのページにアクセスする

    AWSのアカウント作成後、AWS free tierのページにアクセスします。

    1. 無料でAWSを開始」ボタンをクリックします。
    2. AWSサインアップのページよりStep1で作成したAWSアカウントを利用してサインアップします。
    3. AWS free tierのページで、利用可能な無料サービスの一覧を確認します。このページには、12ヵ月間無料、無料トライアル、常に無料のサービスがリストアップされています。

    AWS無料利用枠(公式)

    Step3:利用したいサービスを選択する

    利用したいサービスはAWS free tierのページより以下の方法で検索することが可能です。検索したサービスをクリックすることでサービスの詳細ページに移動します。

    1.  上位の製品カテゴリを検索ボタンよりカテゴリ(例:コンピューティング、データベース、ストレージなど)を選びます。
    2. フィルター条件より無料枠の種類(例:注目、12か月間無料など)や興味のある製品カテゴリ(例:分析、アプリケーション統合など)を選びチェックボックスを選択します。

    Step4:サービスの詳細ページを確認「開始」をクリックする

    選択したサービスの詳細ページを確認し利用を開始します。※ここではAmazon EC2を選択した場合を例に解説します。

    1. Step3にて選択したサービスの詳細ページで、利用条件無料枠の内容を確認します。
    2. 詳細情報を確認したら、「Amazon EC2の使用を開始する」ボタンをクリックします。
    3. サービス利用のための設定を行い、サービスを開始します。例えば、Amazon EC2の場合はインスタンスの設定を行います。Amazon EC2の設定については以下のページで詳しく解説しています。
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    AWS free tierのまとめ

    AWS free tierは、AWSのクラウドサービスをコストをかけずに試すことができる、12ヵ月間無料枠無料トライアル枠常に無料枠の3種類の無料枠からなるプログラムです。

    AWS free tierは企業、個人どちらでも、検証や学習などに利用することができます。

    サービスへの理解を深めるためにも、実際にアカウントを作成してAWSのサービスを試してみることをお勧めします。

    ただし、利用する際には無料枠の制限や課金の発生に注意し、計画的にサービスを利用することが重要です。AWS free tierを上手に活用して、プロジェクトの成功につなげましょう。

    AWSには非常に多くのサービスが用意されています。AWS free tierを使ってシステム開発や検証を始めると、次のような疑問や要望が出てくることもあるでしょう。

    • どんなサービスを組み合わたら効果的か
    • 高度な開発をしたい

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