DevOpsエンジニアとは?必要な資格やスキルの難易度、ロードマップや年収をわかりやすく解説!

DevOpsエンジニアとしてキャリアを進めるにあたって、関連する資格の取得は大きな武器となります。資格は、必要なスキルと知識を習得していることを証明するだけでなく、自身の専門性を高め、市場価値を上げる手段ともなるからです。

この記事では、DevOpsエンジニアに必要な主要な資格とその取得方法、そしてそれらがなぜ重要なのかについて詳しく解説します。

各資格がどのような専門知識を証明するのか、どの程度の難易度があるのかを理解することで、あなた自身のキャリアパスを計画する一助となるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

監修者 Kyama23_writer

本業でシステムエンジニアをしています。 分かりやすい記事を心がけています。

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    DevOpsエンジニアとは

    DevOpsエンジニアとは

    「DevOps」とは、「開発(Development)」と「運用(Operations)」の合成語であり、ソフトウェア開発と運用チームとの壁を取り除き、効率的で迅速なソフトウェア開発およびデプロイメントプロセスを実現するための文化や方法論の1つです。

    つまり、DevOpsエンジニアは、ソフトウェア開発とIT運用の両方の領域に精通した専門家のことをさします。

    ここでは、DevOpsエンジニアをより深く理解するために、以下の項目に分けて、DevOpsエンジニアの基本を解説します。

    • DevOpsの基本
    • DevOpsエンジニアの役割と年収

    これらの項目を理解しながら、DevOpsエンジニアがどのような存在であるかを学んでいきましょう。

    DevOpsの役割

    DevOpsエンジニアの役割は、ソフトウェア開発とIT運用の両方の領域で、開発プロセスを完全し効率化することに焦点を当てています。以下は、そのおもな役割です。

    • 自動化の導入
    • インフラストラクチャの管理
    • 監視とトラブルシューティング
    • セキュリティとコンプライアンス
    • チーム間の連携
    • スケーラビリティとパフォーマンスの最適化

    自動化の導入

    ソフトウェア開発プロセス全体にわたる自動化の導入を主導するのが、DevOpsエンジニアの役割の1つです。

    CI/CDパイプラインの構築やテスト自動化、デプロイメントの自動化など、作業の自動化により開発およびデプロイメントの速度と品質を向上させます。

    インフラストラクチャの管理

    DevOpsエンジニアは、クラウドプラットフォームや仮想化技術を活用して、インフラストラクチャの構築・管理・自動化を担当します。また、インフラストラクチャのコード化を実施し、柔軟性と再現性を高めるの役割の1つです。

    監視とトラブルシューティング

    アプリケーションやシステムのパフォーマンスを監視し、問題が発生した場合には、迅速に対処します。ログの分析・アラートの設定・障害の解決など、トラブルシューティング活動が重要な行動となるでしょう。

    セキュリティとコンプライアンス

    セキュリティポリシーの実施や脆弱性のスキャン、セキュアな設定の構成など、セキュリティとコンプライアンスに関する取り組みを支援します。セキュリティの自動化を推進して、システムの脆弱性を最小限に抑えることが重要です。

    チーム間の連携

    開発チームと運用チームの間でのコミュニケーションや情報共有を促進し、スムーズなコラボレーションを実現します。また、DevOps文化を組織全体に浸透させるための取り組み支援も、重要な役割です。

    スケーラビリティとパフォーマンスの最適化

    システムのスケーラビリティやパフォーマンスの改善を実現し、リソースの効率的な利用とアプリケーションの応答性を向上させます。DevOpsエンジニアは、開発と運用の両方の観点からソフトウェアプロジェクトを管理し、ビジネス価値の迅速な提供を実現するために、多岐にわたるスキルセットが求められます。

    DevOpsエンジニアの年収

    DevOpsエンジニアの年収は、業界により大きく異なりますが、500万円以上とされている場合が多いです。さらに、技術力や経験があれば、初年度年収が600〜700万円になる場合もあります。

    マネージャークラスになれば、年収が1,000万円を超えることも不可能ではありません。

    このように、プロジェクトにおけるDevOpsエンジニアへの需要が、年収に反映されている形となっています。

    DevOpsエンジニアに必要なスキル

    DevOpsエンジニアに必要なスキル

    DevOpsエンジニアは、ソフトウェア開発とIT運用の両方の領域に精通した専門家であることがわかりました。では、DevOpsエンジニアには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。

    ここでは、必要となるおもなスキルを以下4つ、解説します。

    • プログラミング言語の知識とスクリプト作成能力
    • インフラストラクチャの自動化とコンテナ技術の理解
    • バージョン管理システムの熟知とCI/CDツールの経験
    • クラウドプラットフォームの理解とAWS認定DevOpsエンジニア資格

    それぞれの項目を見ながら、どのようなスキルが必要となるかを理解していきましょう。

    プログラミング言語の知識とスクリプト作成能力

    DevOpsエンジニアにとって、プログラミング言語の知識とスクリプト作成能力は重要なスキルです。以下は、そのおもなポイントです。

    • プログラミング言語の知識
    • スクリプト作成能力

    DevOpsエンジニアは、少なくとも1つ以上のプログラミング言語を熟知している必要があります。主要な言語としては、Python・Ruby・JavaScript・Goなどです。

    これらの言語を活用して、自動化スクリプトやツールを開発できることが求められるでしょう。

    DevOpsエンジニアは、システムやインフラストラクチャの自動化に役立つスクリプトを作成できることが求められます。シェルスクリプトやPythonスクリプトなど、さまざまなスクリプト言語を使用して、タスクの自動化や作業の効率化の実現が必要です。

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    インフラストラクチャの自動化とコンテナ技術の理解

    DevOpsエンジニアに求められるスキルの中で、インフラストラクチャの自動化とコンテナ技術の理解は重要な要素です。以下は、そのポイントです。

    • インフラストラクチャーのコード化
    • コンテナ技術

    インフラストラクチャーのコード化

    インフラストラクチャの管理とプロビジョニングを自動化するための重要なスキルです。主要なツールとして、Teraform・Ansible・Chef・Puppetなどがあり、これらのツールを使用して、インフラストラクチャの状態をコードとして管理し、柔軟性と再現性を高める必要があるでしょう。

    コンテナ技術

    DockerやKubernetesなどのコンテナ技術を理解し、利用できる能力も重要です。コンテナ化により、アプリケーションのデプロイメントやスケーリングが容易になり、開発や運用までのプロセスをスムーズにすることが求められます。

    コンテナのイメージの最適化・セキュリティの確保・ネットワーキングの設定など、コンテナ化に関するベストプラクティスを理解することが重要です。

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    バージョン管理システムの熟知とCI/CDツールの経験

    DevOpsエンジニアに求められるスキルの中に、バージョン管理システムの熟知とCI/CDツールの経験は重要な要素です。以下は、それぞれのスキルのおもなポイントです。

    • Gitの理解:最も一般的に使用される分散型バージョン管理システム。Gitの基本的な概念を理解し、効率的に使いこなすことが求められます。
    • ブランチング戦略:タスクごとに適切なブランチング戦略を選択し、マージやリベースの違いを理解して、チームとの協調を支援する必要があります。
    • Gitフロー:DevOpsエンジニアに求められるスキルの1つであり、一般的な開発フローの理解と、それを実践するスキルが求められます。
    • CI/CDパイプラインの構築:開発からデプロイメントまでのプロセスを自動化し、素早く安全にソフトウェアを提供するための重要な要素です。Jenkins・GitLab CI/CD・CircleCIなどのツールを使用して、CI/CDパイプラインを構築、管理できる能力が求められます。

    これらのスキルを活用できれば、ソフトウェアの開発・テスト・デプロイメントプロセスを効率化し、品質の向上とリリースサイクルの短縮を実現できるでしょう。また、チーム全体のコラボレーションやプロジェクトの進行管理にも貢献できます。

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    クラウドプラットフォームの理解とAWS認定DevOpsエンジニア資格

    クラウドプラットフォームの理解とAWS認定DevOpsエンジニア資格は、DevOpsエンジニアに求められるスキルの1つです。以下はそのおもなポイントです。

    • 主要なクラウドプロバイダーの理解
    • クラウドベースのアプリケーションアーキテクチャの設計
    • AWS認定DevOpsエンジニア資格の取得

    AWS・Azure・Google Cloudなどの主要なクラウドプラットフォームの基本的な概念やサービス、リソースの理解が求められます。それぞれのクラウドプロバイダーが提供するサービスやリソースの違いを理解し、適切なプラットフォームを選択する能力が必要です。

    クラウドネイティブなアプリケーションの設計や、アーキテクチャの理解がDevOpsエンジニアには求められます。スケーラビリティ・可用性・セキュリティなどの要件に基づいて、適切なクラウドサービスやアーキテクチャを選択し、設計できるスキルが必要となるでしょう。

    AWSが提供する認定資格の中で、DevOpsエンジニア向けの資格があります。これらの資格を取得できれば、AWS上でのDevOpsプラクティスの理解力と実践力を証明できるでしょう。

    上記のスキルや資格を持つDevOpsエンジニアは、クラウド環境での開発・デプロイメント・運用のプロセスを効率化して、クラウドネイティブなアプリケーションの設計と展開に貢献できます。

    セキュリティやテストスキル

    セキュリティやテストスキルは、外部からの影響を受けやすいネットワーク環境において特に重要なスキルの一つです。重要なデータの漏洩などのリスクが最悪の場合に起こり得るため、脆弱性を予防し、外部攻撃に対処する能力が求められます。

    テストスキルを持つことで、システムの不具合を早期に発見・修正し、安全性と信頼性を確保できます。定期的なセキュリティテストやシステムの監視を通じて、潜在的な問題を未然に防ぎ、迅速に対処することが可能です。

    また、最新のセキュリティ対策やテスト手法に精通し、継続的にスキルを向上させることも重要です。これにより、変化する脅威に対応し、安全で効率的なネットワーク環境を維持することができます。

    ビジネススキル・対人スキル

    DevOpsエンジニアは、プログラミングスキルだけでなく、組織全体の管理に関わる役割を果たします。そのため、様々な人と円滑にコミュニケーションを取る能力が極めて重要になります。開発チームと運用チームの間での情報共有や協力が円滑に行われれば、作業効率が向上し、エラーの早期発見や解決の効率化にもつながります。

    また、チームメンバーや他部門とのコミュニケーションを通じて、目標達成に向けた方針や課題解決の戦略などを共有し、実行に移すことが求められます。

    クラウドサービスの利用スキル

    クラウドサービスは、アプリケーションをサーバー上で稼動させることで、必要に応じてストレージやコンピューティングなどのリソースを利用できる形態です。主要なパブリッククラウドプロバイダーとしては、AWSやHeroku、Azureなどがあります。これらを活用する際には、構成管理ツールや各クラウドサービス固有のアカウント管理やセキュリティ対策を理解する必要があります。また、クラウドサービスの利用は通常、費用がかかるため、効率的な利用とコスト管理が求められます。

    DevOpsエンジニアに必要な資格

    DevOpsに関連する取得にはさまざまなものがあります。具体的には、以下のような資格が有名なものです。

    • AWS Certified DevOps Engineer
    • AWS Certified SysOps Administrator – Associate
    • Microsoft Certified: Azure DevOps Engineer Expert
    • Microsoft Certified: Azure Administrator Associate

    これらの資格では、クラウドコンピューティング、自動化、コンテナ技術の専門知識と実践的なスキルを身につけることが可能です。

    それでは、上記の資格について、以下で詳しく解説していきます。

    AWS関連のDevOps資格と難易度

    AWS関連のDevOps資格は、クラウドコンピューティングの分野で重要な位置づけにあります。なぜなら、開発環境でAWSが活用されることは多く、AWSのプラットフォーム上で動く、アプリケーション開発、自動化、管理のスキルを証明できるからです。

    それでは、ここから、AWS関連のDevOps資格について詳しく解説します。

    AWS Certified DevOps Engineer – Professional

    AWS Certified DevOps Engineer – Professionalは、AWS上での高度な開発やオペレーション、複雑なシステムの管理に関する専門的な知識とスキルを身につけられる資格です。

    この資格を取得するためには、以下のような内容を理解する必要があります。

    • 継続的なデリバリープロセスの設計
    • 自動化されたセキュリティコントロールの実装
    • 監視とロギングシステムの最適化

    たとえば、CI/CDパイプラインの構築や自動スケーリングインフラストラクチャの設計など、AWSサービスを利用した実践的なケーススタディを通じて、能力を示す必要があるでしょう。

    こちらは180分の試験であり、75個の質問に複数選択またはコメントで回答します。受験は、Pearson VUE テストセンターで受けるか、オンラインでの監督付き試験で対応します。

    また、試験を受けるのには300USDが必要です。

    AWS Certified SysOps Administrator – Associate

    AWS Certified SysOps Administrator – Associateは、AWSの運用と管理に関する広範な知識とスキルを持つことを示す資格です。AWS上で動作するシステムとアプリケーションの管理と運用に重点を置かれた試験内容となっています。

    試験に合格するには、以下のような内容を理解する必要があります。

    • ネットワークの設計と実装
    • データフローの管理
    • コストの最適化
    • セキュリティの強化

    上記のような、AWS環境を効率的に管理するための幅広いスキルを持っている必要があります。

    たとえば、Elastic Load Balancingの適用やAmazon CloudWatchを用いたシステム監視など、実践的な能力が試されます。

    本試験は、2023年3月28日にアップデートされました。現在は、130分の試験と、65問の択一問題と多肢選択間題によって、合否が決まります。

    受験場所は「AWS Certified DevOps Engineer – Professional」と同様で、Pearson VUE テストセンターで受けるか、オンラインでの監督付き試験で対応します。試験を受けるのには150USDが必要です。

    Azure関連のDevOps資格と取得難易度の評価

    Azure関連のDevOps資格は、Microsoftのクラウドサービスを最大限に活用するための深い知識とスキルを証明します。

    これらの資格は、特にAzure上でのソフトウェア開発、自動化プロセスの構築、およびシステム管理の能力に焦点を当てています。 続いて、Azure関連のDevOps資格の概要や取得難易度について詳しく解説します。

    Microsoft Certified: Azure DevOps Engineer Expert

    Microsoft Certified: Azure DevOps Engineer Expert資格は、Azureプラットフォーム上での継続的な統合(CI)、継続的なデリバリー(CD)、および監視に関する高度なスキルと知識を持つことを示す資格です。

    この資格を取得するには、以下のような学習を行う必要があります。

    • Azureを使用したソフトウェア開発プロジェクトの計画
    • 開発
    • テスト
    • デプロイメント

    具体的には、Azure Reposでのソースコード管理、Azure Pipelinesを使用したCI/CDワークフローの構築、Azure MonitorとAzure Security Centerを活用した運用とセキュリティの監視など、実践スキルを証明する必要があります。

    また、チームでの連携性を意識し、プロジェクト管理の効率を高める方法についても理解しなければなりません。

    試験の出題形式や出題範囲などについては公開されていませんが、以下のURLでMicrosoftが公式にトレーニングメニューを公開しているので、こちらを参考にすると良いでしょう。

    参照:Microsoft DevOps エンジニア エキスパート認定資格の概要: 知っておくべきこと

    Microsoft Certified: Azure Administrator Associate

    Microsoft Certified: Azure Administrator Associate資格は、Azure環境の管理と運用における広範な知識とスキルを持つITプロフェッショナルを対象としています。

    この資格は、Azureのリソース管理、ストレージの設定、ネットワークの構築、およびセキュリティとアイデンティティの管理など、クラウド管理の基本から応用までをカバーします。

    試験に合格するには、以下のような内容を理解する必要があります。

      • Azureポータル
      • PowerShell
      • Azure CLIを使用したリソースの配置
      • 管理
      • 監視

    たとえば、仮想マシンのデプロイメント、Azure Active Directoryの構成、ネットワークセキュリティグループの設定など、実際の管理業務で遭遇する課題に対応できる能力が必要です。

    この資格を取得することで、Azureクラウドサービスの管理に関する深い理解と、Azure環境内での効率的かつ安全な運用を行うための技術的な能力を持っていることを証明できます。

    この試験は、以下のような内容となっています。

    試験の種類 試験期間 着席時間
    基礎試験 45 分 65分
    ラボを使用しない、アソシエイトとエキスパートのロールベースの試験 100分 120分
    ラボを含む可能性のある、アソシエイトとエキスパートのロール ベースの試験 120分 140分
    マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS) 試験 50分 60分

    参照:試験期間と試験エクスペリエンス

    AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナルへのロードマップ

    AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナルへのロードマップ

    DevOpsエンジニアに求められるスキルには、さまざまなものがあることがわかりました。次に、AWS認定のDevOpsエンジニアプロフェッショナルになるためのロードマップをみていきましょう。

    以下は、ロードマップにおけるおもなポイントです。

    • 必要な前提スキルの習得と基礎知識の確立
    • AWSのDevOps関連サービスの学習と実践
    • 実務経験の積み重ねと試験対策の準備
    • 試験の受験と合格後のキャリア展望

    それぞれの項目の内容を理解しながら、そのロードマップを理解していきましょう。

    必要な前提スキルの習得と基礎知識の確立

    AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル資格を取得するために、必要な前提スキルの習得ポイントは、以下のとおりです。

    • AWSの基本的な理解と認識
    • クラウドの基本的な概念の理解

    まずは、AWSの主要なサービスとリソースの概要を理解していきましょう。ほかにも、AWSのマネージメントコンソールの基本的な使い方を学ぶことも重要です。

    また、AWSの料金モデルと課金に関する基本的な知識を習得する必要があります。

    次に、クラウドコンピューティングの基本的な概念(Iaas・Paas・Saasなど)を理解しましょう。クラウドアーキテクチャの基礎となる要素(スケーラビリティ・可用性・セキュリティなど)を学ぶことも重要です。

    まずはこれらの基礎知識を身につけてから、AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル資格を取得するための準備を行うことをおすすめします。

    AWSのDevOps関連サービスの学習と実践

    AWSのDevOps関連サービスの学習と実践は、AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル資格を目指すための重要な要素の1つです。以下は、おもな関連サービスをまとめた一覧になります。

    サービス 概要
    AWS CodePipeline CI/CDパイプラインを構築し、アプリケーションの自動ビルド・テスト・デプロイメントが設定できます。
    AWS CodeBuild アプリケーションのデプロイメントプロセスを自動化し、アプリケーションの安全かつスケーラブルなデプロイメントが可能です。
    AWS CodeDeploy アプリケーションのデプロイメントプロセスを自動化し、アプリケーションの安全かつスケーラブルな自動化と管理ができます。
    AWS CloudFormationやAWS CDK インフラストラクチャをコード化し、AWSリソースの自動化と管理が可能です。
    AWS Identity and Access Management(IAM) セキュリティポリシーを管理し、アクセスコントロールを設定ができます。
    AWS ConfigやAWS CloudTrail セキュリティとコンプライアンスの観点からAWSリソースの監視とトラッキングができます。
    動画:Exam Readiness: AWS Certified DevOps Engineer – Professional (Japanese) (Na) (日本語実写版) AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル試験に合格するための準備を支援するトレーニングプログラムを動画で閲覧することができます。
    模擬教材:Exam Readiness: AWS Certified DevOps Engineer – Professional (Japanese) (Na) (日本語実写版) AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル試験の準備を支援するために作成された模擬教材です。

    これら各サービスが提供する機能や利点、ベストプラクティスを理解していくことが重要です。各サービスを理解できたら、実際に動かしてみたり、プロジェクトで経験を積むと良いでしょう。

    実際のプロジェクトでの課題に取り組むことで、理論を実践に結び付けられます。

    AWSのDevOps関連サービスを使用すれば、CI/CDパイプラインやインフラストラクチャのコード化を実施し、セキュリティとコンプライアンスのベストプラクティスが適用できます。

    実務経験の積み重ねと試験対策の準備

    AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル資格を取得するためには、実践経験の積み重ねと試験対策が重要です。実際のプロジェクトでAWSのDevOps関連サービスを使うことで、CI/CDパイプラインの構築やインフラストラクチャのコード化、セキュリティとコンプライアンスの実践などの経験が得られます。

    試験対策には、AWS公式ドキュメントやトレーニング資料を活用し、専門的なトレーニングコースやワークショップに参加するのが有効です。過去の試験問題や模擬試験を解くことで、試験形式や問題の難易度を理解し、シラバスに沿った学習計画を立てると良いでしょう。

    実践的なプロジェクトに取り組むことで、理論を実践に結びつけ、試験で求められるスキルを習得します。また、定期的に学習内容を復習し、モック試験や模擬試験を解いて自身の理解度を確認し、弱点を補うための追加学習を行うことが重要です。

    試験の受験と合格後のキャリア展望

    AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル試験に合格すると、キャリアの幅が広がります。以下のような展望が期待できます。

    まず、DevOpsエンジニアのリード役として、チーム内でDevOpsプロセスの改善や導入をリードできます。複雑なプロジェクトの設計や実装を担当し、評価が高まるでしょう。

    ソリューションアーキテクトとしては、クラウドネイティブアーキテクチャの設計と実装を行い、クラウド環境でのアプリケーションやシステムの最適化を担当できます。

    また、DevOpsコンサルタントとして、クライアント企業やプロジェクトチームに対し、DevOpsプラクティスの導入や改善を支援する役割もあります。クラウドアーキテクチャやDevOpsプロセスに関するコンサルティングを提供できます。

    さらに、フリーランスとして、クラウドやDevOpsに関するコンサルティングサービスを提供することも可能です。

    DevOpsエンジニアと必要な資格のまとめ

    エクセルを活用した原価管理のテクニック

    この記事では、DevOpsエンジニアに必要な主要な資格とその取得方法、そしてそれらがなぜ重要なのかについて詳しく解説しました。

    資格は専門性を証明し、市場価値を高める有効な手段です。DevOpsに関連する資格を取得することで、最新のクラウド技術、自動化ツール、セキュリティプラクティスなど、急速に進化するIT業界の最前線に触れることができます。

    資格取得は容易な道のりではありませんが、適切な準備と継続的な学習によって、あなたのキャリアパスを確実に前進させることができます。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考に、資格取得に挑戦してみてください。

    また、今回の内容について、何か疑問点や質問、もしくはDevOpsに関する相談や依頼があれば、株式会社jiteraにご相談ください。

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