大規模なシステムやアプリケーションの開発では、複数のソフトウェアを使い分けて複雑な開発を行います。しかし、それらを一つずつ順に運用する方法は効率的とは言えず、開発期間も長期化することが予想されます。

効率的な開発を実現するには、「統合開発環境」の活用が必須です。統合開発環境は、開発で使用するソフトウェアを一か所で管理し、操作も一画面で行えるようにするという業務の効率化に欠かせません。

本記事では、そんな統合開発環境の一つである「Delphi」にフォーカスし、Delphiの概要やDelphiを使用するメリット、Delphi使用時の注意点やDelphiの基本文法、導入事例や将来性について解説します。

Delphiに関する内容を網羅的に紹介するので、Delphiの導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

Delphiとは？

Delphiは、システムやアプリケーションの開発現場で使用する総合開発環境（IDE）の一つです。システム・アプリケーションの開発では、ソースコードを書くための「テキストエディタ」やソースコードからオブジェクトコードを生成する「コンパイラ」、CPU向けの実行コードを生成する「リンカ」、プログラムのバグを検出するための「デバッガ」などのソフトウェアを使用します。

Delphiのような総合開発環境がなければ、ソフトウェアをそれぞれ個別で入手して、複数の画面を確認しながら同時に操作する形になりますが、そのような開発手法は非常に手間がかかり、効率的とは言えません。総合開発環境を使用することで、開発者の業務負担を大幅に軽減することができるのです。

Delphiは「エンバカデロ・テクノロジーズ（Embarcadero Technologies）」がリリースしている統合開発環境です。Windows・Mac・Linux・Android・iOSなどのシステム・アプリケーション開発に適するクロスプラットフォームを実現しています。

C++やJavaなどのプログラミング言語の特徴であるオブジェクト指向にも対応してるため、大規模プロジェクトでも効率的な業務の実現が可能です。

Delphiは1995年のリリース以来、数多くのエンジニアに活用されてきた人気の高い開発環境です。Delphiに関する知識やスキルを身につけることで、幅広い現場に対応できる人材を目指すことができるでしょう。

Delphiのメリット

次に、Delphiを利用するメリットについて解説します。総合開発環境としてDelphiの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

対応プラットフォームの多さ

Delphiは対応するプラットフォームが多い点も特徴の一つです。Delphiは、Windows・Mac・Linux・Android・iOSなどの代表的なプラットフォームについては基本的に対応しています。2022年9月にリリースされた新バージョンの「Delphi/400 11 Alexandria」では、Windows11への正式サポートを展開しました。

複数のプラットフォームをまたがる「クロスプラットフォーム」の環境で開発できるDelphiは、現在も多くの開発現場で活用されています。幅広く使用されるシステムやアプリケーションを開発したい場合には、Delphiの活用をおすすめします。

開発効率の良さ

Delphiは1995年のリリース以降、バージョンアップを重ね、利便性や機能を向上しています。その結果、現在Delphiは、開発効率の向上をサポートする総合開発環境の代表格として知られています。

Delphiに搭載されている機能としては、コードを一度書けばさまざまなプラットフォームにコンパイルできる「単一コードベース」や、FireDACを利用すれば、同じ方式で20以上のデータベースにアクセスできる機能、すべてのプラットフォームで利用可能なHTTP / RESTクライアントライブラリの搭載、レスポンシブUIを構築することで、複数のプラットフォームに展開できる機能などが挙げられます。

特に、複数のプラットフォームをまたいで開発を行える機能は、iOSとAndroidの両方に対応するアプリケーションの開発などで重宝されます。

このような、開発効率の向上を実現する機能を複数搭載している点も、Delphiのメリットの一つです。

学習のしやすさ

Delphiは様々な機能を搭載しているものの、使用感はシンプルなので、初心者でも使いこなしやすい点もメリットの一つです。

そもそもDelphiは、公式サイトからダウンロードするだけで使用開始することができます。ダウンロード後は一つの画面で視覚的に開発を進めていくことができるため、開発者に専門的な知識を求めません。

Delphiを導入することで開発効率は格段に向上します。スムーズな開発を実現したい場合は、Delphiのような総合開発環境を使用してみてください。

Delphiの注意点

次に、Delphiを利用する際の注意点について解説します。Delphiは開発効率の向上に適したツールですが、きちんとその機能や性能について理解しておかなければ、逆に開発進捗を妨げてしまう場合もあります。

Delphiの導入効果を最大化するためにも、こちらで紹介する注意点を正しく把握することが大切です。Delphiの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

Windowsでしか動かすことができない

Delphiは基本的にWindows上でしか動かすことができません。Delphiを利用して開発するシステムやアプリケーションは、様々なプラットフォームに対応します。しかし、そもそもの開発はWindowsのパソコンでなければ行えないのです。mac OSでもBoot Campなどの仮想マシンを使用すればDelphiを用いての開発は可能となりますが、開発に至るまでの手順や負担が多く、開発者の負担は大きくなります。

Delphiの利用を検討している方は、使用中のパソコンがDelphiに対応しているかどうか事前にチェックしてください。

Delphiに知見があるエンジニアが少ない

Delphiは様々なプラットフォームに対応可能な柔軟性の高い総合開発環境ですが、Windows上でしか動かすことができないなどの理由から、専門的な知識を十分に有するユーザーが少ないという特徴もあります。

Delphiを活用するには、Delphiで採用されている独自の構文や文法を正しく理解する必要があります。しかし、そもそものユーザーが少ないため、不明点を質問して即座に解決することが難しい場合もあるのです。不明点を解決できなければ、Delphiに対する苦手意識が増幅してしまうリスクが高まります。Delphiを利用する際は、Delphiユーザーのコミュニティを探しておくことも重要です。

また、ユーザーが少ない今のうちにDelphiスキルを獲得することで、エンジニアとしての市場価値を高めることも目指せます。Delphiスキルを求める企業へのキャリアパスをお考えの場合には、Delphiスキルが有利に働くでしょう。

Delphi言語の基本的な文法

Delphiを用いて開発を行うには、専門のプログラミング言語を使用する必要があります。Delphiで用いられるプログラミング言語は「Delphi（Object Pascal）」と呼ばれます。それらを用いてソースコードを完成させてコンパイルを実行することで、それぞれのプログラミング言語に変換して利用することができます。

ここでは、Delphi専用のプログラミング言語である「Delphi（Object Pascal）」の基本的な文法について解説します。Delphiの使用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

変数

Delphiにおける変数とは、実行時に値を変更できる識別子のことを指します。メモリにおける位置を示す名前である変数を利用することで、メモリの位置を読み書きすることができるようになります。

Delphiを利用した変数宣言は以下のように行います。

var List:type;

上記において、Listはカンマ区切りの有効な識別子を指し、typeは任意の有効な型が当てはまります。具体的には以下のような宣言が基本的な形となります。

var I: Integer;

上記は、変数IをInteger型で宣言したことを指した構文です。このような宣言方法を軸に、ほかの変数と同じアドレスを持つ新しい変数を作成する「絶対変数」や、ヒープ上に領域確保され、自動的には管理されない「動的変数」、マルチスレッド アプリケーションで使用される「スレッドローカル変数」を活用していきます。

コンパイラが格納されているデータをどのように解析するべきか知るためには、変数の活用が不可欠です。

演算子

Delphiの演算子は、Delphi言語に組み込まれた定義済みの関数と同様の動作を示します。例えば、（X ＋Y）のような式は、X・Yという二種類の変数と、＋演算子が組み合わさって構成されています。この式では、X・Yが整数及び実数の場合、2つを加算した結果を返します。

Delphiの演算子には、@、not、^、*、/、div、mod、and、shl、shr、as、+、-、or、xor、=、>、<、<>、<=、>=、in、is があります。これらの演算子は、基本的に変数の前につくことで返り値を出しますが、^ だけは例外で、X^ のように、変数の後ろにつきます。

演算子の種類としては、加算や減算、乗算などの変数の数値的な変化を示す「算術演算子」のほか、否定や論理積、論理和、排他的論理和を示す「論理演算子」、整数の変数に対してビット単位の操作を行う「論理（ビット）演算子」などがあります。

それぞれをうまく使いこなすことで、Delphiを用いた詳細で高度な開発を実現することができます。

制御構文

プログラムの動きを制限する制御構文は、Delphiを用いて開発を行う前に正しく把握しておくべき内容のうちの一つです。

Delphiの制御構文には「条件分岐」と「繰り返し文」の二種類があります。

条件分岐の制御構文には、条件式が真なら処理が実行される「if文」や条件式が真なら処理Aが実行されてそれ以外ならば処理Bが実行される「if-else文」、条件式ごとに実行内容を詳細に設定できる「else-if文」や「Case文」があり、システムやアプリケーションの実行条件を設定するには欠かせないものです。

繰り返し文には、変数の値が終了値になるまで処理を繰り返す「for文」と条件式が満たされる間　処理が実行される「while文」があります。いずれも、システムやアプリケーションにおける処理を繰り返す際に使用されます。

制御構文を使いこなすことで、より有用性と精度の高いシステム・アプリケーションの開発を実現できるため、Delphiを用いて開発を行う場合には、必ず制御構文を学んでおきましょう。

Delphiの開発環境とツール

開発者がシステムやアプリケーションを開発するうえで欠かせない開発環境の設定やツールの使用は、Delphiを用いて開発を行う場合にも必要な手段の一つです。

ここでは、Delphiの開発環境の設定や主要ツールについて解説します。Delphiを用いた開発に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

Delphiの開発環境の設定

総合開発環境であるDelphiは、長い歴史があるもののユーザーの数はさほど多くないマイナーなツールであることから、使いにくく難しいとイメージされている方も多いかと思います。

しかし、Delphiの導入から使用までの流れは非常にシンプルです。

まずは、Delphiを開発元であるembarcaderoのホームページからダウンロードしましょう。ダウンロードには会員登録が必要なので、事前に会員登録を行ってください。

ダウンロード後にDelphiを起動すると、「RAD studio」というアプリケーションが起動します。その後、セットアップオプションが表示されるため、任意の選択肢を選び、インストールを実行してください。Delphiを用いた開発は、RAD studio上で行うため、覚えておきましょう。

インストールができたら、Delphiのダウンロードは完了です。

参照：embarcadero_公式ホームページ

Delphiで使用される主要ツールとリソース

Delphiの主要ツールの一つに「ローコードウィザード」があります。ローコードウィザードは、Delphiを提供するembarcaderoがリリースしたツールで、ローコードウィザードを使用することで、Delphiを用いたアプリケーション開発をより効率的に進めることができるようになります。

ローコードウィザードには、モバイルアプリケーション開発に必要な基本的な機能が備わっており、また必要に応じて機能を追加することもできます。ローコードウィザードを活用して開発したアプリケーションは、簡単に修正することも可能なので、再利用性の高いモバイルアプリを開発することも可能です。

柔軟性が高く、効率的な開発をサポートするローコードウィザードをぜひ活用してみてください。

参照：Delphiツール_ローコードウィザード

Delphiでのアプリ開発プロジェクトの始め方

ここでは、Delphiを用いてアプリ開発プロジェクトを始める手順をご紹介いたします。Delphiを活用したアプリケーション開発を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

プロジェクトの作成

Delphiを用いてアプリ開発プロジェクトを始めるには、まず新しいプロジェクトを作成します。方法としては、新しいVCL Formsアプリケーション、マルチデバイスアプリケーション、または特定のテンプレートに基づいてプロジェクトを作成することができます。

Delphiの開発画面上部のメニューから、「ファイル」→「新規作成」をクリックすることで、プロジェクトを作成することができます。Delphiを使用したことがない人でも簡単に挑戦することができると思うので、ダウンロード後はまずプロジェクトを作成してみてください。

フォームのデザイン

プロジェクトを作成したら、フォームデザイナーを活用して、デザインとUIの構築を行います。ボタン、ラベル、テキストボックスなどのコンポーネントを配置し、レイアウトを調整します。

開発するアプリケーションの見た目に関わるため、UI/UXデザインに関する知識が必要です。必要であれば、専門性の高い知識を有する人材に相談を持ちかけることもおすすめです。

コードの記述

フォームのデザインが決定したら、いよいよコーディングを行っていきます。コンポーネントやUI要素に対するイベントハンドラなどのコードを書き進めましょう。

具体的には、Delphiのオブジェクト指向プログラミング言語であるObject Pascalを使用します。Delphiを用いてアプリケーション開発を行うには、専門言語に関する知識やスキルが必要です。

また、コードの記述が完了したら、デバッグとテスト、ビルドと配布、リリースと保守といった形で、アプリをユーザーに提供するための工程を順を追って着手しなければなりません。

Delphiに限った話ではありませんが、アプリケーション開発には、計画性と業務を効率的に進めるための工夫が求められます。

企業におけるDelphiの導入事例

次に、企業におけるDelphiの導入事例を紹介します。歴史のある総合開発環境ツールであるDelphiは、日本でも様々な企業で活用されています。

Delphiの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

製造業

Delphiは製造業における、業務効率の向上や生産プロセスの管理を目的とした様々なシステムやアプリケーションの開発で活用されています。

具体的には、生産ラインの監視や品質検査、在庫管理などの機能を備えたアプリケーションなどが挙げられます。近年は、AI技術の発達により、工場のラインにて製品に異常がないかを自動で確認するシステムも一般化しました。

従来は人が担っていた負担の大きい業務を、システムやアプリケーションが担当できるようになっています。従業員の業務負担軽減やモチベーションの向上にも、Delphiは役立てられています。

金融業

金融業では、Delphiを使用して取引プラットフォームや顧客管理システムなどの金融取引関連のアプリケーションが開発されています。

個人情報を含む重要な機密事項や、お金を取り扱う金融業では、正確で精密な情報が求められます。そのため、Delphiを用いて開発されたシステムやアプリケーションには、取引の監視、リスク管理、顧客情報の管理などの機能が含まれることが多いです。

Delphiで開発したシステムやアプリケーションを業務に導入することで、ヒューマンエラーが発生するリスクを軽減することもできます。小さなミスも許されない業種だからこそ、Delphiによって作られたシステムやアプリケーションは重宝されています。

流通業

流通業では、Delphiを使用して在庫管理システムやPOSシステムなどの小売業のアプリケーションが開発されています。このようなシステムやアプリケーションを活用することで、業務効率の向上や従業員の負担軽減を目指すことが可能となります。

具体的な機能としては、在庫の追跡、販売の管理、顧客の支払い処理などが含まれます。業務の正確性も高まるため、顧客満足度の向上も望めるでしょう。流通業は今後も様々な技術と連携し、多くの人にとって利便性の高いサービスを提供し続けることが予想されます。

サービス業

顧客とのやりとりを含む接客スキルが求められるサービス業においては、Delphiを使用して予約管理システムや顧客サポートシステムなどのサービス提供関連のアプリケーションが開発されています。このようなシステムやアプリケーションを活用することで、従業員の業務負担の軽減や、ヒューマンエラーの発生リスク軽減を実現することができます。

例えば、従来のように人が予約管理等の業務に関するスケジュール管理を行う場合、記録漏れやダブルブッキングなどの予期せぬトラブルが発生する恐れもあります。しかし、システムやアプロケーションによって自動で記録することができれば、そのようなリスクが発生する心配は無用です。

Delphiによって作られたシステムやアプリケーションは、サービス業の円滑な業務を促進しています。

官公庁

Delphiを用いて作られたシステムやアプリケーションは、官公庁でも活用されています。官公庁では、Delphiを使用して税務システムや公共交通システムなどの行政サービス関連のアプリケーションが開発されています。

公的システムがより多くの人にとって利便性の高いものになるように、新しい技術が次々に導入されているのです。近年では、税金関係の申請をスマートフォンなどのデバイスから行える機能を備えたサービスや、公的証書の申請をアプリケーション上で行えるアプリケーションなどもリリースされています。

柔軟性が高く、幅広い開発に用いられるDelphiは、今後も公官庁における様々なシステムやアプリケーションの開発に活用されるでしょう。

Delphiの学習リソースとサポート

次に、Delphiの学習リソースとサポートについて解説します。Delphiスキルを習得したいとお考えの人や、独学でDelphiを学ぼうとお考えの場合は、ぜひ参考にしてみてください。

Learn Delphi

「Learn Delphi」は、Delphiを開発したembarcaderoが提供するDelphi専用プログラミング言語と開発環境を学ぶためのオンライン学習リソースです。Learn Delphiを活用することで、Delphiの基礎から応用までの知識を提供し、開発者がDelphiを使用して高品質のソフトウェアを開発できるスキルの習得を目指すことができます。

Learn Delphiでは、オンラインコースや動画チュートリアル、ウェブサイトやブログ記事などから知識を得ることができます。オンラインの学習スタイルなので、自分の生活リズムに合わせて学習に取り組むことも可能です。

お仕事や家事で忙しい日々をお過ごしの方でも、確実なスキルの習得を目指すことができるでしょう。

書籍

独学でDelphiを学ぶのであれば、専門書籍を用いた学習方法もおすすめです。歴史ある総合開発環境であるDelphiは、専門書籍が多数販売されています。

書籍を用いて学習を進めるメリットの一つが、情報の信ぴょう性が高い点です。Delphiはリリースから幾度となくアップデートしているツールなので、現場で活かせる知識やスキルの習得を目指すのであれば、常に最新の情報を仕入れる必要があります。ネット上にもDelphiに関する情報はありますが、それが正しい情報なのか、最新のバージョンに関する情報なのかを確かめることはできません。

有用な知識を習得したい人は、ぜひ自分に合ったDelphiの参考書を探してみてください。

また、Delphiについて基礎的な内容からしっかりと学びたい人には『Delphiオブジェクト指向プログラミング』がおすすめです。出版から時間は経過していますが、初心者にも分かりやすいようにDelphiの概要について解説されています。書籍による独学を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

参照：Delphiオブジェクト指向プログラミング (Software Technology 22)

YouTube

実際に開発を行っている様子を見ながら学習を進めたいとお考えの場合には、YouTubeを用いた学習方法がおすすめです。YouTubeに投稿されている動画は、基本的にすべて無料で視聴することができるため、費用負担をかけずに学ぶことができます。

また、現役の開発者が実践的な情報を提供していることもあるため、現場で活かせる知識を獲得することも可能です。

また、YouTubeではDelphiを開発したembarcaderoの公式チャンネルである「エンバカデロ・テクノロジーズ」も存在します。Delphiに関する最新の情報や知識を得たい方は、ぜひチェックしてみてください。

参照：エンバカデロ・テクノロジーズ_embarcadero公式YouTubeチャンネル

Udemy

学習サイトを用いて独学を始めたい人には、「Udemy」がおすすめです。UdemyではITに関する様々なスキルをオンラインで学習することができます。

動画を視聴して学習を進めますが、受講費用は1コースずつの買い切りスタイルを採用しているため、自分のペースで学習を進めやすいという点が最大の特徴です。

Delphi専用のコースである「Learn To Program with Delphi and Object Pascal」では、Delphiを使用する開発について基礎から学ぶことができます。学習終了時間の制限はなく、動画とテキストの両方で学習を進めることができるため、内容を深く理解することができるはずです。

オンライン学習でDelphiを学びたいとお考えの方は、ぜひUdemyの「Learn To Program with Delphi and Object Pascal」をチェックしてみてください。

参照：Udemy_Learn To Program with Delphi and Object Pascal

Delphiを用いたアプリ開発の将来性

Delphiは長い歴史を持つ開発環境である反面、世界的に見てもユーザーの数は多いとは言えず、マイナーなツールとして知られています。一方で、対応するプラットフォームが多い柔軟性の高さや豊富な機能セットを備える利便性の高さにより、高い評価を得ていることも確かです。

実際に、日本でも様々な場所でDelphiを用いたシステムやアプリケーションが使用されています。幅広い開発に対応できるDelphiだからこそ、我々の生活に浸透するシステムやアプリケーションの開発を実現することができます。

さらに、DelphiはAIなどの最新技術も取り入れつつ、アップデートを続けています。さらに幅広い分野の開発に携わることも考えられるでしょう。

このような点からも、Delphiの将来性は高く、またDelphiを使用して開発されたシステムやアプリケーションも次々とリリースされると予想されます。

Delphiを活用して効率的な開発を

今回は、Delphiの概要や開発にDelphiを用いるメリット・デメリット、基本的な文法やプロジェクトの流れについて解説いたしました。

歴史が長く、多くの開発者に使用されてきたDelphiは、現在も様々なシステムやアプリケーションを生み出しています。現在も、我々の生活に身近なシステムやアプリケーションの数々が、Delphiによって作られています。

ユーザーの少ない総合開発環境ではありますが、その分スキルや知識を習得することで、専門性の高い有用な人材を目指すことも可能です。開発者としての市場価値を高めたい人は、ぜひDelphiスキルの習得を目指してみてください。

また、Delphiの導入やDelphiを用いた開発についてお困りの場合は、実績豊富な株式会社Jiteraに一度ご相談ください。貴社の要件に対する的確なアドバイスを提供いたします。