【超基本】HTMLのコメントアウトとは?基本の書き方から応用編まで解説

HTMLのコメントアウトは、プログラムを書いていく上で頻繁に使用されますが、どんな風に書けばいいのか疑問に思う人もいますよね。この記事ではHTMLコメントアウトの基本から応用、さらには効果的なコメントアウト戦略までを幅広く解説していきます。

初心者から上級者まで役立つ内容で、コメントアウトの書き方の基本から複数行のコメントアウト方法、ショートカットキーの活用、そして注意点までを具体例とともに詳しく説明していきます。

HTMLコーディングのスキルを向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。

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監修者 toshi_writer

小中規模プロジェクトを中心にSEやコンサルとして活動。クラウド導入やスタートアップ、新規事業開拓の支援も経験しました。

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    HTMLコメントアウトとは

    HTMLコメントアウトは、コード内にメモや補足を記述したり、一時的にコードを無効化するための機能です。

    コメントアウトされた部分はブラウザ上に表示されないため、コードを整理しながら意図や目的を共有するのに役立ちます。

    複数人での開発や複雑なプロジェクトでは、コードの可読性を高め効率的な作業を可能にします

    一部のコードを無効化することで、動作確認やデバッグにも活用されます。

    コメントアウトの基本の書き方

    HTMLコメントアウトは、<!– と –> で囲むことで記述します。この間に書かれた内容はブラウザに表示されません。

    <p>表示されるテキスト</p>
    <!– <p>表示されないテキスト</p> –>

    このように、コメントアウト部分はソースコード上にのみ表示され、ブラウザでの表示には影響しません。特に、コードの意図や目的を記述しておくと、後から見直す際に便利です。

    複数行コメントアウトする際の書き方

    複数行にわたるコードも、<!– と –> で囲むだけで簡単にコメントアウトできます。

    <!–
    <p>この段落はコメントアウトされます。</p>
    <div>
    <h2>この見出しもコメントアウトされます。</h2>
    <p>このテキストも表示されません。</p>
    </div>
    –>

    特定のセクションを一時的に非表示にする際や、将来のためにコードを保持しておきたい場合に役立ちます。

    ショートカットキーを使った書き方

    プログラミングにおいて、ショートカットキーの活用は作業効率を大幅に向上させる重要な要素です。

    HTMLの編集においては、コードのコメントアウトやフォーマット調整など、頻繁に行う操作をショートカットキーで素早く実行できます。

    人気のあるエディタでは、簡単な操作でコメントアウトが可能です。

    • Visual Studio Code
      Windows: Ctrl + /
      Mac: Cmd + /
    • Sublime Text
      Windows & Mac: 同様に Ctrl + / または Cmd + /

    複数行を選択した場合も一括でコメントアウトできるため、大規模なプロジェクトでの作業効率が大幅に向上します。

    HTMLコメントアウトを書くメリット

    コメントアウトは、単なるメモや一時的な無効化だけでなく、開発効率やチームでの作業効率を大幅に向上させる重要なツールです。

    適切な使い方を意識することで、プロジェクト全体のスムーズな進行に役立つのです。

    HTMLのコメントアウトがどのようなメリットをもたらすのかを見ていきましょう。

    どんな例があるのかも提示するので、自分のプロジェクトにどのように活かせるか考えてみてください。

    開発効率が向上する

    コメントアウトを適切に活用することで、コードの意図や目的を明確に伝えることができます。

    複数人でプロジェクトを進める場合、コードの目的や役割を簡潔にコメントアウトで記録しておくことで、他の開発者が内容を素早く理解しやすくなるでしょう。

    作業の切り替え時や後日コードを見返す際に、自分自身でも内容を容易に把握できるため、無駄な時間を削減できます。

     

    <!– メインビジュアル部分のスタイル調整用コード –>
    <div class=”main-visual”>
    <h1>ウェルカムメッセージ</h1>
    </div>

    開発時の動作確認ができる

    コードの一部をコメントアウトすることで、動作確認やデバッグ作業が簡単になります。

    特定のコードを一時的に無効化してテストを繰り返すことが可能となり、誤動作やエラーの原因特定がスムーズに進められるのです。

    削除せずにコメントアウトすることで、元に戻す作業も簡単です。

     

    <!– 動作確認用に一時的に無効化 –>
    <!– <script src=”analytics.js”></script> –>

    保守性が向上する

    コメントアウトは、将来的なメンテナンス性を向上させる重要な役割を果たします。

    コードに説明を加えることで、複雑なロジックやビジネスルールの背景を他の開発者が理解しやすくなり、保守や追加機能の実装が効率的に行えます。

    削除予定のコードや一時的に使用を停止したコードをコメントアウトで管理することで、プロジェクトの柔軟性が向上します。

    <!– 旧バージョンのナビゲーション。将来削除予定 –>
    <!–
    <nav>
    <ul>
    <li>ホーム</li>
    <li>サービス</li>
    <li>お問い合わせ</li>
    </ul>
    </nav>
    –>

    HTMLコメントの書き方の注意点

    HTMLのコメントアウトはコードの可読性を高めるために重要ですが、適切に使用しないと逆効果になることもあります。

    ここでは、HTMLコメントの書き方におけるいくつかの重要な注意点について解説していきます。

    不必要なコメントはいれない

    HTMLコードに不必要なコメントを多用すると、コードが読みにくくなりメンテナンスの効率が低下してしまいます。

    例えば、自明なタグや一般的な構造に対してコメントを付ける必要はありません。

    重要なのは、コードの意図や複雑な部分を明確にするためのコメントです。

    過剰なコメントは、コードの見通しを悪くするだけでなく、次に改修する時に不要な古いコメントが残るリスクも高まります。

    ソースコード上では表示されてしまう

    HTMLのコメントは、ブラウザのソースコードビューで見ることができます。

    そのため、機密情報や内部メモをコメントとして記述するのは避けるべきです。

    例えば、ユーザー名やパスワード、開発中の機能に関する詳細など、外部に漏れると問題になる情報はコメントに含めないようにしましょう。

    コメントタグを入れ子にすることはできない

    HTMLでは、コメントタグを入れ子にすることはできません。つまり、コメント内に別のコメントを含めることはできないのです。

    これを無視するとコメントの終了タグが早期に解釈されてしまい、意図しないコードが表示される可能性があります

    コメントを正しく閉じることで、このような問題を避けることができます。

    -(ハイフン)は使用しない

    HTMLコメントの開始 (<!--) や終了 (-->) タグにはハイフンが含まれています。コメント内でハイフンを連続して使用すると、コメントの終了と誤解される可能性があります。

    例えば、

    <!– コメント — これもコメント –>

    のように書くと、間違ってコメントが終了してしまうことがあります。

    PHPタグ内ではコメントアウトできない

    HTMLコメントはPHPコード内では機能しません

    PHPコード内でHTMLコメントを使用しようとすると、PHPの解析が正しく行われずにエラーの原因になります。

    PHPコードをコメントアウトする場合は、PHPのコメント構文(///* */)を使用する必要があります。

    WordPressでは注意が必要

    WordPressのテーマやプラグインの開発では、HTMLコメントの使用に注意が必要です。

    特に、テーマファイルやプラグインのPHPコード内でHTMLコメントを使用すると、意図しない出力が発生することがあります。

    WordPressでは、PHPのコメント構文を適切に使用してHTMLとPHPのコードを明確に区別することが重要です。

    使える!HTMLコメントアウトの事例

    ここからは、HTMLのコメントアウトの使い道を紹介します。

    開発者間でのスムーズなコミュニケーションを促進し、保守性を高めるためにとても重要な使い方ばかりなので、現場でもぜひ活用してください。

    関数やメソッドの目的や動作を説明するコメント

    HTMLでは直接的に関数やメソッドを書くことはありません。

    しかし、JavaScriptや他のプログラムコードとの連携部分で、HTMLコメントを活用することで、どの関数やメソッドがどのHTML要素に関連しているのかを明示することができます。

    <!– このボタンはフォーム送信時にバリデーション関数を呼び出します –>
    <button onclick=”validateForm()”>送信</button>

    変数の目的や値を説明するコメント

    HTMLとJavaScriptの連携箇所において、変数の用途や想定される値をコメントとして記述しておくと、開発中の理解がスムーズになります。

    <!– このデータ属性は商品IDを保持し、カートに追加する際に使用されます –>
    <div class=”product” data-product-id=”12345″>
    商品情報
    </div>

    コードの動作を説明するコメント

    特定の動作やビジネスロジックがどのように関連するのかを説明するコメントは、HTMLでも使えます。

    特に、条件付きで表示される要素やイベントリスナーに関連するコード部分で役立ちます。

     

    <!– このリンクはユーザーがログインしている場合のみ表示されます –>
    <a href=”/profile”>マイページ</a>

    まとめ:HTMLのコメントアウトは上手に活用しましょう

    この記事では、HTMLのコメントアウトの基本から応用、さらには効果的なコメントアウト戦略までを幅広く解説してきました。

    これまで紹介してきたHTMLでのコメントアウトの基本的な書き方、複数行のコメントアウト方法、ショートカットキーの活用、そして注意点は初心者にとっては非常に役立つ内容です。

    HTMLコーディングのスキルを向上させたい方は、まずはこの記事の内容を理解することをおすすめします。

    また、開発現場ではより複雑で何千行と書かれたコードを見ることになるため、実際の現場にアサインするとより効果を実感できるかと思います。

    例:開発手順、ツール、プロンプト

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