おすすめETLツールを一覧で比較!無料版の有無や機能などの特徴から選び方のポイントまで解説

データセンターの選び方

データはビジネスの重要な資産であり、その価値を最大化するためには適切な管理と活用が必要です。ここで重要な役割を果たすのがExtract(抽出)し、Transform(変換)し、Load(書き出す)ことのできるETLツールです。

しかし、ETLツールはさまざまな会社から幅広いラインナップのものが展開されているため、どのツールを選べば良いか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ETLツールの基本的な機能とその役割、選び方、具体的なELTツールの商品を紹介します。最適なツールを見つけるための参考にしたい方は、ぜひ本記事をご覧ください。

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監修者 武宮 太雅

東京都在住のライターです。わかりづらい内容を簡略化し、読みやすい記事を提供できればと思っています。

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    ETLツールとは

    ETLツールとは?基礎知識と重要性

    ETLツールとは、データウェアハウスやBIシステムで使用するために、情報を収集し、書き出すまでの一連の機能を持つツールのことを指します。ETLは「Extract(抽出)」「Transform(変換)」「Load(書き出し)」の頭文字を取ったものです。

    ビジネスにデータを活用する際、データウェアハウスやBIツールなどを必要としますが、その基幹システムを効果的に機能させるためには、適切にデータを抽出するETLツールが不可欠な存在となります。

    ETLの基本機能

    ETLの基本機能

    上記で紹介したように、ETLは以下の頭文字をとった単語です。

    • E:Extract(抽出)
    • T:Transform(変換)
    • L:Load(書き出し)

    それぞれの機能性について詳しく解説していきます。

    Extract(抽出)

    ETLツールには様々なソースからデータを抽出する機能があります。具体的には、データベース、CSVファイル、Excelファイル、NoSQLデータベースなど、多岐にわたるツールから情報を収集することが可能です。

    これらのデータソースに接続し、特定のクエリを実行または指定のフォーマットでデータを読み込むことでデータを抽出するのが1つ目の機能です。また、抽出されたデータの識別や除外なども行えます。

    Transform(変換)

    次に、抽出したデータをルールに基づいて変換します。

    • クリーニング(上書きや削除)
    • マッピング(割り当て)
    • データ集約(統合)

    まず、クリーニングでは、不完全なデータや重複データ、誤ったデータなどを取り除きます。また、誤ったデータと正しいデータを同一のものとして扱い、上書きすることもあります。

    続いて、マッピングでは、データを一貫した形式に変換します。これは、たとえば、顧客の名前が1つのデータソースでは「名前、姓」の順で格納されており、別のデータソースでは「姓、名前」の順で格納されている場合に有効です。同じデータを別の箇所で保管している場合に、1つのデータになるよう割り当てを行います。マッピングはデータ管理コストを低減させる際にも役立ちます。

    データ集約は、データをまとめて新しい情報を作成するプロセスです。個々の商品の売り上げデータを集約して、全体の売り上げ合計を計算するといった役割を持ちます。

    Load(ロード)

    変換したデータをロードする作業もETLツールで行えます抽出・変換したデータをデータウェアハウスやBIシステム、データベースなどに格納します。

    1度データがデータウェアハウスにロードされると、ビジネスユーザーはデータの分析やレポート作成を行うことが可能です。この際、セキュリティリスクを低減させるために、セキュリティ設定を行ったり、ログイン情報の設定を行ったりできるツールもあります。

    ETLツールの選定や導入にお悩みなら、ぜひ株式会社Jiteraにご相談ください。貴社のデータ活用を最適化するソリューションをご提案いたします。
    Jitera

    Jiteraは、ETLに特化した開発サービスを提供しています。貴社のビジネスニーズを深く理解し、最適なETLツールの選定から、カスタマイズ開発、運用サポートまで、ワンストップでご支援いたします。

    JiteraのETLツール開発の特徴

    • 各種ETLツールに精通したエキスパートによる的確なアドバイス
    • ビッグデータ処理やリアルタイム統合にも対応する高度なカスタマイズ開発
    • BI、データウェアハウス、データレイクなどとのシームレスな連携
    • 導入後の運用サポートと継続的な改善提案

    Jiteraでは、ETLツールを活用したデータ統合・管理プロセスの自動化により、業務効率の大幅な改善を実現します。膨大なデータを、必要な形に素早く加工・変換し、意思決定に活用できる環境を構築いたします。

    貴社のデータ活用の課題をJiteraにお聞かせください。ETLのプロフェッショナルとして、最適解をご提案いたします。データドリブンな経営の実現に向けて、Jiteraがお役に立てることを願っております。お気軽にご相談ください。

    ETLツールの選定・導入・開発を無料で相談する

    おすすめETLツールランキングTOP5

    今回おすすめのETLについて、5つご紹介します。

    無料版のものから料金まで、各社のツールを紹介していきます。

    ツール名 Trocco Informatica PowerCenter Reckoner Talend Integrate.io
    無料版 〇(30日間無料お試し) 〇(24日間無料お試し)
    料金

    Essential:15万円/月(税抜)

    Advanced:30万円/月(税抜)

    Starter:$459/月

    非公開

    3万円/月(税抜)

    4つのパッケージを提供しているが、問い合わせが必要

    Enterprise:カスタム対応

    Professional:$25,000/年

    Starter:

    $15,000/年

    trocco

    コスト 主な機能 主な導入事例
    Essential:15万円/月(税抜)
    Advanced:30万円/月(税抜)
    Starter:$459/月
    データ抽出、変換、ロード 様々な業界

    troccoは、ETLを含む10の機能を搭載しているツールです。データの連携・整備・運用に特化しており、自動化を進めスムーズにデータを活用できるような環境を整備することができます。

    たとえば、運用支援機能では、定期実行やエラー通知、重複実行防止といった機能が搭載されていて、人的なミスを防げます。

    また、直感的に使用できるSQLエディタで変換処理を書くだけで、データマートを生成できるELT機能では、DWH内のデータを変換・集計し、データレイクからデータマートを構築することが可能です。

    全ての機能がノーコードで使用できるようになっていますが、そのほか、プログラミング言語で実装することもできます。

    trocco

    Informatica PowerCenter

    コスト 主な機能 主な導入事例
    3万円/月(税抜) 高額ETL、データクレンジング、データ品質管理 金融、製造、医療など

    Informatica PowerCenterは、オンプレミスのETLツールです。XML、JSON、PDF、IoTデータ(センサーデータなど)といった関連づけられていないデータの解析・収集に効果的です。

    また、変換ツールはコーディング不要で活用できます。加えて、自動化機能が使えるので、手作業でコーディングを行うよりも素早く、ミスなく実装できます。

    Informatica PowerCenter

    Reckoner

    コスト 主な機能 主な導入事例
    非公開 データ抽出、マッピング、移行 様々な業界

    Reckonerは、直感的な操作性(ノーコード)で複雑なデータ操作を行えるETLツールです。データ入力はSQLを書かなくても行えます。データの抽出や除外はもちろんのこと、データ表記揺れの解消、粒度の調整、テキストの暗号化といった操作を簡単に行うことが可能です。

    また、広告・SFA/MA・CRMなど、100種以上の多種多様なSaaSとの連携ができます。

    そして、リアルタイムでデータの処理結果をプレビュー可能。検証環境を用意せず、リアルタイムでデータの処理結果をビフォーアフターで確認できるため、非常に直感的です。

    Reckoner

    Talend

    コスト 主な機能 主な導入事例
    非公開 ETL、データ統合、ビッグデータ 小売、金融、製造など

    Talendは、無料から有料まで幅広いプランが用意されており用途に合わせて最もコストパフォーマンスの高い状態で利用できるツールです。オンプレミス、クラウド(マルチクラウド・ハイブリッドクラウド)など幅広いデータ管理でデータのセキュリティを強化できます。

    また、AWS、Microsoft Azure、Snowflakeといったシステムとの連携が可能で、Talendとチャネルパートナーになっているシステムであれば、どんな環境を構築していたとしても、高速なデータ収集が実現可能です。

    Talend

    Integrate.io

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    Enterprise:カスタム対応
    Professional:$25,000/年
    Starter:$15,000/年
    ETL、データレプリケーション スタートアップ、中小企業が中心

    Integrate.io はクラウドベースの ETL プラットフォームです。

    さまざまなソースからデータを一元管理することで、社内のすべてのデータを単一のソースで管理することができます。

    Integrate.ioは、ETL、ELT、ReverseETL、超高速CDCなど、様々な方法でデータを移動することができます。

    Integrate.io

    【国内製】おすすめのETLツール一覧

    ここでは国内製のおすすめETLツールをまとめ、それぞれの特徴について詳しく紹介します。

    ラインナップは次のとおりです。

    • ASTERIA Warp
    • DataSpider
    • ACCESS Matrix
    • Waha! Transformer
    • FUJITSU Data Integrator
    • krewData
    • Qanat2.0
    ツール名 ASTERIA Warp DataSpider ACCESS Matrix Waha!Transformer FUJITSU Data Integrator krewData Qanat2.0
    無料版 ×
    料金 ASTERIA Warp
    Core:30,000円~/月ASTERIA Warp
    Core +:60,000円~/月
    Advanced Server Package:5,500,000 円( パッケージ)

    Basic:3,000,000 円(パッケージ)

    Select:700,000 円 (パッケージ)

    別途ライセンス料

    サブスクリプションパック:

    380円/月

    初期費用(オンプレミス版):450万円
    月額費用(クラウド版):13.5万円/月額
    価格は機種・構成などにより変動

    13,200~19,800円/月

    導入事例により変動のため、問い合わせが必要

    ASTERIA Warp

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    ASTERIA Warp
    Core:30,000円~/月ASTERIA Warp
    Core +:60,000円~/月
    ETL、データ移行、複製 製造、流通、医療など

    ASTERIA Warpは、ETLの機能をエンジニアでなくてもノーコードで簡単に活用できるツールです。複数システムへのデータ入力作業や受発注処理業務、Excelデータの更新といった煩雑な作業を自動化でき、人為的なミスを削減することが可能です。

    また、主な接続先とすぐに連携できるテンプレートも用意されており、100以上のツールと連携ができます。連携できるツールにはSalesforce、kintone、Twitterといったツールが含まれています。

    ASTERIA Warp

    DataSpider

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    Advanced Server Package:5,500,000 円( パッケージ)
    Basic:3,000,000 円(パッケージ)
    Select:700,000 円 (パッケージ)
    ※別途ライセンス料
    ETL、データ品質管理 金融、製造業が中心

    DataSpiderは、大容量のデータを高速で処理できるツールです。その秘訣は、連携処理がJavaに変換されて実行されていることです。Javaで開発を行うのと遜色ない連携が実現できます。

    また、本来はコーディングが必要なJavaの実装ですが、ノーコードで開発できるためエンジニアの手を必要としません。

    • データの入出力
    • 変換
    • 加工
    • 処理

    といった作業をアイコンをつなぐだけで実装可能です。そして、Salesforce、SAP、AWSを含む50以上の連携先に対応しています。

    DataSpider

    ACCESS Matrix

    コスト 主な機能 主な導入事例
    サブスクリプションパック:380円/月 ETL、データ統合、変換 金融、製造、医療など

    ACCESS Matrixは、金融機関を中心とし、多数の導入実績があるETLツールです。AccessMatrixは、Webアプリケーションをはじめとするさまざまなアプリケーションに対応しています。

    • Webアプリケーション
    • デスクトップアプリケーション
    • Javaアプリケーション
    • Google
    • Office365
    • Salesforce

    上記を含むさまざまなものに対応しています。また、ユーザーやグループ、アプリケーション単位でサインオンの利用範囲を制御できるため、ビジネスの規模に合わせてスモールスタートすることが可能です。

    ACCESS Matrix

    Waha! Transformer

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    初期費用(オンプレミス版):450万円
    月額費用(クラウド版):13.5万円/月額
    データ抽出、変換、ロード

    Waha! Transformerは、データ抽出・加工・格納といったETLツールの基本的な機能はもちろんですが、異なる形式のデータをスムーズに変換させることに強みを持っているETLツールです。

    プログラミングやSQLなどの専門知識は一切不要で、左から右へアイコンを移動させるシンプルな操作性で利用可能です。また、電話、メール、Web、訪問サポートなどの手厚い対応がついており、緊急時には営業時間を問わず24時間365日利用できる、緊急コールセンターも用意されています。

    Waha! Transformer

    FUJITSU Data Integrator

    コスト 主な機能 主な導入事例
    非公開 ETL、データ移行、マスターデータ管理 製造、金融、公共が中心

    FUJITSU Data Integratorは、世界85ヵ国12,000社に導入実績がある米国Syncsort社のETLツール「DMExpress」を取り込み直感的で使いやすいGUIを搭載したETLツールです。豊富な連携アダプターを用意しており、膨大なデータをさまざまなシステムと連携可能です。

    また、独自の技術を使ってアプリケーション間の通信の高速化を測っています。機能の異なるさまざまな高速通信プロトコルで、帯域を最大限活用することで、データを最適化します。具体的には、送信されたデータを2度目に送信することを省略したり、独自の企画でデータを圧縮したりする機能が魅力です。

    FUJITSU Data Integrator

    krewData

    コスト 主な機能 主な導入事例
    13,200~19,800円/月 ETL、データ統合、データ品質管理 大手企業が中心、幅広い業種

    krewDataはkintoneと連携し、集計業務を効率化させられるツールです。複数のアプリにまたがるデータを自動で集計・加工できるため、基幹システムとしてkintoneを活用している企業にはおすすめです。

    外部SaaSや基幹システム、Excelデータをkintoneに連携し、設定したタイミングで集計処理を自動で実行します。具体的には、スケジュールを入力したタイミングやアプリにレコードを追加したタイミングなど、業務上発生するさまざまなタイミングで処理を行うことが可能です。

    もちろん、kintoneと同様にノーコードで利用できます。

    krewData

    Qanat2.0

    コスト 主な機能 主な導入事例
    非公開 ETL、データ統合、CDCレプリケーション 製造、金融、医療など

    Qanat2.0は、オンプレミス・クラウドといったさまざまなデータを加工・変換し、他のシステムへノーコードで繋げられるツールです。データの入力側と出力側をアイコンと線で結ぶだけで簡単に設計できるため、プログラミングに精通していない方でも簡単に操作できます。

    また、スケジューリング機能を搭載していて、任意のタイミングを指定して自動で処理させられます。もしくは、ファイルが作成されたタイミングで処理を行うように、何かに連動させて自動化可能です。

    kintone、Salesforce、AmazonS3といった基幹システムとの連携もできるため、これらのツールを活用している方におすすめです。

    Qanat2.0

    ETLツールの選定・導入にお悩みなら、ぜひ株式会社Jiteraにご相談ください。Jitera

    Jiteraは、ETLに特化した開発サービスを提供しています。貴社のビジネスニーズを深く理解し、最適なETLツールの選定から、カスタマイズ開発、運用サポートまで、ワンストップでご支援いたします。

    JiteraのETLツール開発の特徴

    • 各種ETLツールに精通したエキスパートによる的確なアドバイス
    • ビッグデータ処理やリアルタイム統合にも対応する高度なカスタマイズ開発
    • BI、データウェアハウス、データレイクなどとのシームレスな連携
    • 導入後の運用サポートと継続的な改善提案

    Jiteraでは、ETLツールを活用したデータ統合・管理プロセスの自動化により、業務効率の大幅な改善を実現します。膨大なデータを、必要な形に素早く加工・変換し、意思決定に活用できる環境を構築いたします。
    貴社のデータ活用の課題をJiteraにお聞かせください。ETLのプロフェッショナルとして、最適解をご提案いたします。データドリブンな経営の実現に向けて、Jiteraがお役に立てることを願っております。お気軽にご相談ください。
    ETLツールの選定・導入・開発を無料で相談する

     

    【海外製】おすすめのETLツール一覧

    続いて、海外製のETLツールを紹介します。

    海外製ということで、日本製のものよりは少し使いづらいかもしれませんが、豊富な機能を搭載していることが多いため、プロユースのツールとして認識いただければと思います。

    より専門的なデータ管理が必要な場合におすすめです。

    • IBM InfoSphere DataStage
    • Oracle Data Integrator
    • Microsoft SQL Server Integration Services (SSIS)
    • Stitch
    • AWS Glue

    また、英語のツールに嫌悪感を抱く方もいるかもしれませんが、最近は日本語化が進んでおり、海外製でも直感的に使えるものが増えてきています。ここでもいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    ツール名 IBM InfoSphere DataStage Oracle Data Integrator Microsoft SQL Server Integration Services (SSIS) Stitch AWS Glue
    無料版 × × ×
    料金 スモール:6,800ドル/月額
    ミディアム:12,400ドル/月額
    ラージ:19,300ドル/月額
    条件により価格が異なる 導入事例により変動のため、問い合わせが必要

    ADVANCED:$1250/月額

    PREMIUM$12:50/月額

    従量課金制
    ※DPU時間あたり0.44USD

    IBM InfoSphere DataStage

    コスト 主な機能 主な導入事例
    スモール:6,800ドル/月額
    ミディアム:12,400ドル/月額
    ラージ:19,300ドル/月額
    ETL、データ統合、データ品質管理 大手企業が中心、幅広い業種

    IBM InfoSphere DataStageは、IBM社が提供する大規模なデータ統合を可能にするクラウドベースのETLツールです。AI を活用したデータ統合ができ、手動やルールを設定した自動で行うよりも効率的にデータを収集できる場合があります。

    また、プログラムが実行されるコードを最小限に抑える「クラウドランタイム」技術をリモートで実行し、運用コストを最小限に抑える機能も魅力です。

    IBM InfoSphere DataStage

    Oracle Data Integrator

    コスト 主な機能 主な導入事例
    非公開 ETL、データ統合、変換 オラクルユーザー企業が中心

    Oracle Data Integratorは、Oracle社が提供している、ETLを含むデータ統合プラットフォームです。ETL変換サーバーを使用するのではなく、データベースとメモリを使用して保存します。

    また、同社から提供されているOracle Enterprise Manager 12cと統合することで、他のOracle製アプリの状況を監視可能。Oracle製のアプリを活用している企業におすすめです。

    Oracle Data Integrator

    Microsoft SQL Server Integration Services (SSIS)

    コスト 主な機能 主な導入事例
    マイクロソフト製品に付属 ETL、データ抽出、移行 中小企業が中心

    Microsoft SQL Server Integration Services (SSIS)は、マイクロソフトが提供するETLツールです。

    Integration Servicesツールを活用することで、コードを1行も入力せずにデータの抽出・収集ルールを作成できます。プログラミングでの実装もできるため、初心者から上級者まで幅広い方が活用できるツールとなっています。

    Microsoft SQL Server Integration Services (SSIS)

    Stitch

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    ADVANCED:$1250/月額
    PREMIUM$12:50/月額
    ELT、データレプリケーション スタートアップ、中小企業が中心

    Stitchは、Talend社が提供しているもう1つのETLツールです。数回のクリックだけでデータウェアハウスやデータレイクへデータを素早く移動させられる直感的なツールとして知られています。

    データ抽出は140以上のソースに対応しており、コーディング不要で簡単に抽出が可能です。専門的な知識は一切不要ですが、もちろん、スケジューリング機能やエラー処理機能など、ETLツールに欠かせない機能が充実しています。

    Stitch

    AWS Glue

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    従量課金制
    ※DPU時間あたり0.44USD
    ETL、データ準備、ジョブスケジューリング AWSユーザー企業が中心

    AWS Glueは、Amazonが提供するETLサービスです。サーバーレスで以下のように豊富な機能が活用できます。

    • データ分析
    • 機械学習
    • データ検出機能
    • 準備機能
    • 結合機能

    そして、視覚的なインターフェースを用いて、ノーコードでデータ準備のタスクを行えるのも魅力です。データレイク、データウェアハウスもしくは、AWSのその他サービスからの情報収集もできます。コードを調整し、より専門的なところまで管理できるプロ向けの機能も搭載しています。

    AWS Glue

    【無料】オープンソースのETLツール一覧

    続いて、無料で利用できるオープンソースのETLツールを3つ紹介します。無料ツールはセキュリティリスクなど懸念点もあるかと思いますが、やはりコスト面のアドバンテージは大きいはずです。

    ツールの特性をしっかりと見極めて自社に合ったものを活用してみてください。

    • Pentaho Data Integration
    • Jaspersoft ETL
    • RapidMiner
    ツール名 Pentaho Data Integration Jaspersoft ETL RapidMiner
    特徴 メタデータ駆動型アプローチを使用して、強力な「データ抽出」「データ変換」「データ読み込み」などを実行可能 短時間かつ無料でグラフを含む帳票を作成することができる データ可視化、データ加工、モデル作成、評価、運用までを一つのプラットフォームで行うことが可能

    Pentaho Data Integration

    コスト 主な機能 主な導入事例
    無料
    ※有料版あり
    ETL、データ統合、分析 中小企業が中心

    Pentaho Data Integrationは、ETLツールとBIツールを複合したオープンソースで利用できるツールです。無料でありながら、ユーザーフレンドリーなインターフェースで抽出・変換・読み込みといったETLツールに欠かせない基本的な機能を活用できます。

    HitachからもPentahoが提供されていますが、そちらにはサポートがついていて、有料版となっています。無料で利用する場合には以下のサイトでダウンロードし、パソコンにインストールしなければなりません。

    とはいえ、高性能なインストールして学習すればオープンソースでも十分有用なETLツールですので、コストをかけたくないという方はぜひ利用を検討してみてください。

    Pentaho Data Integration

    Jaspersoft ETL

     

    コスト 主な機能 主な導入事例
    無料 ETL、データ統合、分析 中小企業が中心

    Jaspersoft ETLは、HadoopやMongoDBといったデータシステムとの連携を行える機能が搭載されており、これらを活用している企業におすすめです。データの抽出・変換・読み込みといった機能はもちろん、データウェアハウスを作成することもできます

    公式サイトにはJaspersoftの機能について質問を投げかけ、ユーザー同士でコミュニケーションを取り合えるチャット欄が用意されているので、わからないことがあった場合に問題を解決できます。

    Jaspersoft ETL

    RapidMiner

    コスト 主な機能 主な導入事例
    無料
    ※サブスクリプションあり
    データ前処理、ETL、機械学習 幅広い業種

    RapidMinerは、基本無料で利用できるETLツールです。直感的なUIの画面からドラッグ&ドロップでETLの機能が使えます

    無料ながら、データ加工のプロセスをAIに任せられ、100万を超えるユーザーの利用履歴から最適なアクションを導き出すことが特徴です。

    データの読み込みは40種類以上のフォーマットに対応しており、DropboxやAmazon S3といったクラウドストレージ、音声ファイル、画像、NoSQLデータベースなど幅広く扱えます。

    ただし、10,000行以上のデータ処理を行う場合や、専門のサポートを受けたい場合には有料プランを利用する必要があるため、注意しましょう。

    RapidMiner

    要件定義だけでAIが開発してくれるJitera

    従来の開発に「時間とコストがかかりすぎる」「コミュニケーション不足で誤解が生じる」「変更が頻繁に発生し、開発が遅れる」などの悩みを持つ方におすすめなのがAI開発ツール「Jitera」です。

    Jiteraでは以下のことが簡単にできます。

    • 要件定義をAIが自動で分析
    • 最適な開発プランを提案
    • デザインも同時に作成
    • 変更にも柔軟に対応

    開発期間を大幅に短縮し、開発コストを削減できるのはもちろん、コミュニケーションのズレをなくし、スムーズな開発も実現可能。

    要望に柔軟に対応し、高品質なシステムを開発ができるので独自のETLツールが欲しいという人にもおすすめ

    デモや資料依頼はこちらから受け付けております。

    ETLツールの選び方・比較ポイント

    それでは、続いて、ETLツールの選び方と比較ポイントを紹介します。以下のポイントを意識することで、自社に最適なETLツールが選択できるでしょう。

    • 必要な機能
    • 予算
    • 使いやすさ
    • サポート体制
    • 導入事例

    各項目について詳しく解説していきます。

    必要な機能

    ETLツールの目的は、データの抽出・変換・ロードですが、ツールごとに独自の特性と機能を持っています。そのため、自社のビジネスニーズに合った機能を持つツールを選びましょう。

    たとえば、大量のデータをリアルタイムで処理する必要がある場合、自社が活用する基幹システムとの兼ね合いも考え、高速なデータ処理が行えるETLツールを選ぶことが重要です。

    また、クリーニングや前処理が必要なデータを多く抱えている場合、この部分に優れたETLツールを選ぶことが適切です。このように、各企業のビジネスニーズに合わせてETLツールを選ぶことが重要です。

    もしどのツールが効果的な機能を持っているかわからない場合には、代理店へ相談することをおすすめします。

    予算

    ツールのコストも選択時の重要なポイントです。高度なデータ統合機能を提供していても、そのすべての機能を必要としない場合があります。

    データの抽出、変換、ロードという基本的な機能はすべてのETLが平等に持っているので、そのほかに求めている機能とコストパフォーマンスで選択しましょう。

    使いやすさ

    ツールの操作性は、作業の効率化や使用者の満足度に大きく関わります直観的なUIを持つツールであれば、学習時間を最小限に抑え、誰もが使いやすいと考えられます。また、作業者のストレスを軽減し、作業の生産性を向上させられるでしょう。

    一方、専門のエンジニアが在籍していて、高度な分析を必要とするなら、UIよりも機能性を重視すべきです。自社の運用体制に合わせて使いやすいツールを選択することが重要です。

    サポート体制

    優れたサポート体制を持つツールは、問題が発生した際に素早く対応ができます

    中には、24時間365日のカスタマーサポートやお問合せフォームを設けているツールもあり、そういったツールを選択すれば問題が発生したとしてもリスクを最小化できます。

    コスト面の相談は必要ですが、サポート体制が必要だと感じるなら、その部分に強みを持つツールを選択しましょう。

    導入事例

    導入事例を調べることにより、特定のツールが自社の要件をどのように満たしているかを具体的に理解できます。

    同業種の企業がそのツールを使用してタスクを効率化しているかや、特定の課題を解決できたかなどを調査することで、そのツールが自社の問題解決にどう貢献するかを把握できます。

    ETLツールの導入事例

    最後に、ETLツールを導入し成功した事例を3つ紹介します。

    • 株式会社ユナイテッドアローズ
    • スガキコシステムズ
    • 東海EC株式会社

    各企業が導入時に意識したポイントや、どのように成功したかについて記載するので、ベンチマークとしてお使いください。

    株式会社ユナイテッドアローズ

    株式会社ユナイテッドアローズは、実店舗とECサイトの垣根を取り払うためにデータ管理を行わなければならないと考え、データ抽出に使えるETLツールの導入に踏み切ったようです。

    具体的な運用スキームとしては、インフラとデータレイクとしてAmazon Web Servicesを。そこにSnowflakeを連携させ、ETLツールとしてtroccoの導入を進めました。

    結果として、さまざまなデータソースを連携することができ、適切なデータを抽出できるようになったと語られています。

    そして、従来のオンプレミスの運用からクラウド化における従量課金型の料金体系に移行したことにより、かかるコストも大幅に削減できたようです。

    スガキコシステムズ株式会社

    スガキコシステムズ株式会社は、基幹システムと、Microsoft AccessやMicrosoft Excelのマクロを活用して、情報を収集し、BIシステムで管理するという方法で、ユーザーからのお問い合わせに対応していました。

    しかし、そこにWaha! TransformerのREST Serverオプションを加え、ETLへバッチ処理を移行したことで、情報提供のスピードと質が向上したと語られています。

    具体的には、工場からの仕入数や商品の出庫数量、棚卸データ、POSデータなどを自動で店舗管轄のメンバーに情報提供しており、メンバーは必要に応じて情報を取得できます。このシステムが構築されたことにより、お問い合わせをいただいてからすぐに回答できるようになったようです。

    東海EC株式会社

    東海EC株式会社は、会計システムや各基幹システムからのデータ集計をExcelを使用して行っており、月約120時間という工数がかかっていました。そのため、ETLツール「Waha! Transformer」及び「Spreadsheet Adapter for Excelオプション」の導入に踏み切り、集計にかかる工数の自動化を行いました。

    その結果、ファイルトリガーで監視しているフォルダにExcelのファイルを配置するといったスキームを取り入れることで、自動的にジョブが起動し、集計が行えるようになりました

    そして、集計にかかる時間も120時間から15時間へと削減でき、8分の1の工数削減を実現したと語られています。

    まとめ:ETLツールはニーズに合わせて導入しましょう

    この記事では、ETLツールの基本的な機能とその役割、選び方、具体的なELTツールの商品を紹介しました。

    導入においては、求めている機能性やかかるコスト、使いやすさなどの基準で選択すべきであり、自社のニーズに合致するツールを選択することで、データ管理の効率化と業務の生産性向上が期待できます。

    この記事の内容を参考に、ETLツールの導入を検討してみてください。

    ETLツールに関してお困りごとや、質問などがございましたらETLツールの導入相談はもちろんのこと、カスタマイズ開発まで幅広く対応可能な株式会社Jiteraに一度ご相談ください。

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    例:開発手順、ツール、プロンプト

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