法人向けオフィスソフトを比較!Microsoft Officeと互換性があるソフトや無料ソフトを紹介

法人向けオフィスソフトを比較!Microsoft Officeと互換性があるソフトや無料ソフトを紹介

Microsoft Officeは、圧倒的なシェアと豊富な機能を誇る定番のオフィスソフトです。しかし、導入コストやライセンス管理の負担は、企業にとって大きな課題となります。

そこで注目されるのが、Microsoft Officeとの互換性を持ち、低コストで導入・運用できるオフィスソフトです。近年は機能も充実し、企業ニーズに対応できる選択肢が増えています。

この記事では、法人向けオフィスソフトをや選び方のポイントなどを紹介します。

監修者 yukina_writer

高校からHTML/CSS/COBOL/C++/Rubyに触れ、システム管理やCMSなど幅広く網羅。建築士から転身し、Webメディアの制作を主軸とした会社を設立。ITパスポート所有。趣味は建築物巡り。

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    【Microsoft製品】おすすめオフィスソフト4選

    Microsoftのオフィスソフトを紹介します。

    機能やメリット、注意点を比較する参考にしてみてください。

    ツール名 Microsoft 365 Microsoft Office Online Microsoft Word Microsoft OneNote
    機能 ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、メールソフト、クラウドストレージ、オンライン会議ツール ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、クラウドストレージ、メールソフト (一部機能のみ) word デジタルノート
    料金 14,900円~21,000円/年 69.99ドル~99.99ドル/年  14,900円~21,000円/年
    買い切り:22,370円
    14,900円~21,000円/年
    買い切り:34,480円
    対象者 ・テレワーク企業
    ・高度なセキュリティ対策が必要な個人や企業
    ・無料がいい人
    ・インストールしたくない人
    ・複数人で共有・編集したい人
    ・複数デバイスで利用したい人
    ・社内外で文書を作成する人
    ・頻繁に書類作成をする人
    ・複数人で同時編集を行う人
    ・デバイス間でノートを同期したい人
    ・出張などでPCが開けない状況が多い人
    対応OS Windows 11
    Windows 10
    Mac OS
    iOS
    Android
    (ほぼ全て対応可能)
    Windows 11、Windows 10:Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Google Chrome
    MacOS:Microsoft Edge、Apple Safari(バージョン16 以降)、Chrome
    Linux:Microsoft Edge、LinuxのFirefox、Chrome
    Windows 11
    Windows 10
    Windows 10 LTSC 2021
    Windows 10 LTSC 2019
    Windows Server 2022
    Windows Server 2019
    Windows 10、 macOS 12.0以降

    Microsoft 365

    Microsoft 365は、従来のMicrosoft Office製品をサブスクリプション形式で提供するサービスです。

    新しい機能やサービスが随時追加されるので、毎日の作業がもっと効率的になります。

    ツール名 Microsoft 365
    機能 Word:ワープロソフト
    Excel:表計算ソフト
    PowerPoint:プレゼンテーションソフト
    Outlook:メールソフト
    OneDrive:クラウドストレージ
    Skype:オンライン会議ツール
    料金 Microsoft 365 Family:21,000円/年
    (月払いの場合、2,100円/月)
    Microsoft 365 Personal:14,900円/年
    (月払いの場合、1,490円/月)
    対象者 ・テレワークを行う企業
    ・高度なセキュリティ対策を必要とする個人や企業
    対応OS Windows 11
    Windows 10
    Mac OS
    iOS
    Android
    (ほぼ全て対応可能)

    パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスに対応しており、どこからでもオンラインで編集できるのが特徴です。

    データは高度なセキュリティ機能でしっかり守られているので、安心して利用できます。

    ただ、使うときにはインターネット接続が必要で、一部機能には少し制限があることを覚えておきましょう。

    従来の買い切り型とは異なり、月額または年額料金を支払うことで、常に最新バージョンのOfficeアプリを利用できます。

    Microsoft 365

    Microsoft Office Online

    Microsoft Office Onlineは、Microsoftが提供する無料のオンラインオフィススイートです。

    ツール名 Microsoft Office Online
    機能 Word:ワープロソフト
    Excel:表計算ソフト
    PowerPoint:プレゼンテーションソフト
    OneDrive:クラウドストレージ
    Outlook:メールソフト (一部機能のみ)
    料金 Microsoft 365 Family:99.99ドル/年
    (月払いの場合、9.99ドル/月)
    Microsoft 365 Personal:69.99ドル
    (月払いの場合、6.99ドル/月)
    対象者 ・Microsoft Officeを無料で利用したい人
    ・インストールの手間をかけずに利用したい人
    ・複数人でファイルを共有・編集したい人
    ・さまざまなデバイスで利用したい人
    対応OS Windows 11、Windows 10:Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Google Chrome
    MacOS:Microsoft Edge、Apple Safari(バージョン16 以降)、Chrome
    Linux:Microsoft Edge、LinuxのFirefox、Chrome

    Word、Excel、PowerPointなどの主要なOfficeアプリを、インストールなしでWebブラウザ上で利用できます。

    パソコンやスマートフォン、タブレットなど、どのデバイスからも利用できるのが嬉しいポイントです。

    作ったファイルは自動でOneDriveに保存されるので、保存し忘れる心配もありません。

    さらに、リアルタイムで編集や共有ができるので、チームでの作業もスムーズに進められます。

    ただ、デスクトップ版と比べると機能に少し制限があることやオフラインで使えないこと、保存容量に限りがあることに注意が必要です。

    Microsoft Office Online

    Microsoft Word

    Microsoft Wordは、インターフェースや機能が使いやすく、初めての方でも安心して使える文書作成ソフトです。

    ツール名 Microsoft Word
    機能 word
    料金 年払い・月払いの場合はMicrosoft 365の料金と同様
    買い切りの場合、22,370円
    対象者 ・社内外でビジネス文書を作成する人
    ・書類作成をする機会が多い人
    対応OS Windows 11
    Windows 10
    Windows 10 LTSC 2021
    Windows 10 LTSC 2019
    Windows Server 2022
    Windows Server 2019

    さまざまな形式のファイルに対応しており、他のアプリとの互換性が高いのも特徴です。

    また、セキュリティや信頼性もしっかりしているので、重要な書類も安心して作成できます。

    校閲ツールが入っているため、スペルや文法のミスも簡単にチェックできる点が便利です。

    さらに、リアルタイムでの共同編集が可能なので、関係者が一緒に作業する場合でもスムーズに感じるでしょう。

    自動保存機能で、うっかりミスでデータを失う心配もありません。

    Microsoft Word

    Microsoft OneNote

    Microsoft OneNoteは、手書きのサポートが非常に充実しているメモアプリです。

    ツール名 Microsoft OneNote
    機能 デジタルノート
    料金 年払い・月払いの場合はMicrosoft 365の料金と同様
    買い切りの場合、34,480円
    対象者 ・複数人での同時編集を行う人
    ・デバイス間でノートを同期したい人
    ・出張などでパソコンを開けない状況が多い人
    対応OS Windows 10、 macOS 12.0以降

    自由に使えるので、アイデアを書き留めたり、写真や図を追加したり、まるでノートにメモするような感覚で使えるのが人気の理由です。

    Microsoft 365と連携できるため、他のアプリで作成した文書や資料の管理も簡単です。

    ノートブックはオンラインで保存されるので、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、お好きなデバイスでいつでも気軽にアクセスできます。

    Microsoft OneNote

    【Microsoft以外の製品】おすすめオフィスソフト5選

    Microsoftはオフィスソフトを展開しているため非常にみじかなものですが、実はMicrosoft以外にもオフィスソフトは多く公開されています。

    ここからは、Microsoft以外のおすすめオフィスソフトを5つご紹介します。

    ツール名 LibreOffice OpenOffice WPS Office Google Workspace SoftMaker FreeOffice
    機能 ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、ベクターグラフィックソフト、数式エディタ、データベースソフト ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、ベクターグラフィックソフト、数式エディタ、データベースソフト ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、PDFファイルの閲覧・編集・作成、クラウドストレージ、メモ、翻訳など 高機能なメールサービス、クラウドストレージ、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなど ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、PDF閲覧・編集ソフト
    料金 無料 無料 WPS Pro:483.33年/月
    WPS AI:1,608年/月
    680円~要問い合わせ 無料
    対象者 ・コストを抑えたい人
    ・複数のOSで利用したい人
    ・Microsoft Officeとの互換性を重視する人
    ・コストを抑えたい人
    ・複数のプラットフォームで利用したい人
    ・Microsoft Office互換の低価格なソフトを探している人
    ・買い切り型のソフトがいい人
    ・パソコン業務に慣れていない人
    ・テレワークが多い人
    ・Microsoft Office互換の無料ソフトを探している人
    ・日本語で使いたい人
    対応OS Microsoft Windows
    Apple macOS (Mac OS X)
    GNU/Linux
    Android/Linux
    Windows
    MacOS
    Linux
    FreeBSD
    Solaris
    Windows
    Android
    iOS
    Android
    iOS
    Windows
    ChromeOS
    macOS
    Linux
    Windows
    Mac
    Linux
    Android
    iOS

    LibreOffice

    LibreOfficeは、無料で使えるオープンソースのオフィスソフトです。

    ツール名 LibreOffice
    機能 Writer:ワープロソフト
    Calc:表計算ソフト
    Impress:プレゼンテーションソフト
    Draw:ベクターグラフィックソフト
    Math:数式エディタ
    Base:データベースソフト
    料金 無料
    対象者 ・費用をかけずにオフィスソフトを利用したい人
    ・オープンソースソフトウェアを支持したい人
    ・さまざまなOSで利用できるオフィスソフトが欲しい人
    ・Microsoft Officeとの互換性を重視する人
    対応OS Microsoft Windows
    Apple macOS (Mac OS X)
    GNU/Linux
    Android/Linux

    Windows、Mac、Linuxといったさまざまな環境で使えるマルチプラットフォーム対応で、Microsoft Officeとの互換性もあるため、さまざまなファイル形式を扱えます。

    また、豊富な拡張機能が用意されているため、自分に合った使い方に合わせて新しい機能を追加できます。

    一方で公式サポートが少ないため、やや困ることがあるかもしれません。

    一部の機能はMicrosoft Officeと比べると少し劣っていることや、インターフェースのデザインが少し古いと感じることも。

    日本語のマニュアルが少ないため、操作方法を探すのに時間がかかることもあります。

    それでも、コストを抑えつつ、十分に使えるオフィスソフトを探している方におすすめです。

    LibreOffice

    OpenOffice

    OpenOfficeは、Apache Software Foundationが開発・提供する無料のオープンソースオフィススイートです。

    ツール名 OpenOffice
    機能 Writer:ワープロソフト
    Calc:表計算ソフト
    Impress:プレゼンテーションソフト
    Draw:ベクターグラフィックソフト
    Math:数式エディタ
    Base:データベースソフト
    料金 無料
    対象者 ・コストを抑えたい人
    ・オープンソースソフトウェアを愛用している人
    ・さまざまなプラットフォームで利用したい人
    対応OS Windows
    MacOS
    Linux
    FreeBSD
    Solaris

    Microsoft Officeと互換性があり、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、データベース、描画などの機能を備えています。

    また、Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなプラットフォームで利用できるのが特徴です。

    ただ、オープンソースであるため、セキュリティの弱点が見つかりやすいことや、公式のサポートが十分ではない点には注意が必要です。

    Microsoft Officeとの完全な互換性は難しく、一部の機能が少し足りない場合もあります。

    しかし、基本的なオフィス作業をコストをかけずに始めたい方にとっては、使いやすい選択肢といえるでしょう。

    OpenOffice

    WPS Office

    WPS Officeは、中国のソフトウェア会社である金山軟件が開発・販売するオフィスソフトです。

    ツール名 WPS Office
    機能 Word:ワープロソフト
    Excel:表計算ソフト
    PowerPoint:プレゼンテーションソフト
    PDF:PDFファイルの閲覧・編集・作成
    その他:クラウドストレージ、メモ、翻訳など
    料金 WPS Pro:483.33年/月
    WPS AI:1,608年/月
    対象者 ・Microsoft Office互換の低価格なオフィスソフトを探している人
    ・サブスクリプション型ではなく、買い切り型のソフトを求めている人
    ・シンプルなインターフェースで使いやすいオフィスソフトを求めている人
    対応OS Windows
    Android
    iOS

    Microsoft Officeと高い互換性を持ちながら、低価格で購入できる点が特徴です。

    Microsoft Officeとの互換性が高く、さまざまなファイル形式に対応しているので、作業もスムーズに進められます。

    機能が豊富で、使いやすいデザインなので、初めての方でも安心です。

    ただ、無料版には一部機能の制限があることや、日本語サポートが少ない点が少し気になるかもしれません。

    また、中国製のソフトウェアということに不安を感じる方もいるかもしれませんが、コストパフォーマンスの高さから多くのユーザーに選ばれています。

    WPS Office

    Google Workspace

    Google Workspaceは、Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドなどをはじめとする、ビジネスに必要なツールをまとめて提供するクラウド型オフィススイートです。

    ツール名 Google Workspace
    機能 Gmail:高機能なメールサービス
    Googleドライブ:クラウドストレージ
    Googleドキュメント:ワープロソフト
    Googleスプレッドシート:表計算ソフト
    Googleスライド:プレゼンテーションソフト
    Google Meet:オンライン会議ツール
    Google Chat: チームコミュニケーションツール
    Googleカレンダー:スケジュール管理ツール
    Googleフォーム:アンケート作成ツール
    Google Sites:ウェブサイト作成ツール
    料金 Business Starter:680円
    Business Standard:1,360円
    Business Plus:2,040円
    Enterprise:要問い合わせ
    対象者 ・パソコン業務に慣れていない人
    ・テレワークが多い人
    対応OS Android
    iOS
    Windows
    ChromeOS
    macOS
    Linux

    パソコンやスマートフォン、タブレットなど、どんなデバイスでもアクセスできるので、外出先でも職場でも安心して作業できます。

    さらに、リアルタイムで同時に文書を編集できるので、チームでの作業もスムーズです。

    使うときにはインターネット環境が必要で、一部の機能は有料になることもあります。

    また、従来のオフィスソフトと操作方法が少し違うため、慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、使いこなせば非常に便利なツールです。

    Google Workspace

    SoftMaker FreeOffice

    SoftMaker FreeOfficeは、Microsoft Officeと高い互換性を備えた無料オフィスソフトです。

    ツール名 SoftMaker FreeOffice
    機能 TextMaker:ワープロソフト
    PlanMaker:表計算ソフト
    Presentations:プレゼンテーションソフト
    FreeOffice PDF:PDF閲覧・編集ソフト
    料金 無料
    対象者 ・Microsoft Office互換の無料オフィスソフトを探している人
    ・サブスクリプション料金を支払いたくない人
    ・動作が軽いオフィスソフトを探している人
    ・日本語で利用できるオフィスソフトを探している人
    対応OS Windows
    Mac
    Linux
    Android
    iOS

    WordやExcel、PowerPoint形式のファイルをスムーズに扱えるので、他の人とファイルを共有する場合でも安心です。

    機能も豊富にそろっていて、ソフトが軽量なのでパソコンに負担をかけずにサクサク使えます。

    さらに、日本語対応しているので、初めての方でも操作しやすいでしょう。

    ただ、無料版では一部の機能が使えなかったり、広告が表示されることがあります。

    また、無償サポートが提供されていないため、何か問題が起きたときには自分で調べる必要があるかもしれません。

    しかし、基本的なオフィス作業を気軽に始めたい方には、とても使いやすいソフトです。

    SoftMaker FreeOffice

    オフィス系ソフトの種類

    オフィス系ソフトには、大きく分けてMicrosoft Officeとその互換ソフトがあります。

    それぞれに特徴があるため、使い方や目的に応じて選ぶと良いでしょう。

    Microsoft Office

    Microsoft Officeは、WordやExcel、PowerPoint、Outlookなど、仕事や授業でよく使われるアプリケーションをそろえた定番のオフィスソフトです。

    有料で販売されており、サブスクリプション型のMicrosoft 365や買い切り版が選べます。

    高い互換性を持ち、多くのファイル形式に対応しているため、他のオフィスソフトと比べてファイルのやり取りや編集時に問題が起こりにくいという特徴があります。

    また、Microsoft 365ではリアルタイムの共同編集が可能で、チームでの作業やプロジェクトをスムーズに進めるのに役立ちます。

    日本語対応もしっかりしており、日本語のマニュアルも充実しているため、初めて使う方でも安心して利用できます。

    互換ソフト

    互換ソフトには、LibreOfficeやWPS Office、Google Workspaceなど、Microsoft Officeに近い機能を無料または低価格で提供しているソフトが含まれます。

    互換ソフトの魅力は、無料で利用できるものや低価格で提供されている有料版があることです。

    Microsoft Officeとの互換性も高く、さまざまなファイル形式を扱えるため、日常の作業には十分対応できます。

    ただし、一部の機能には制限があり、複雑な文書の編集ではレイアウトが崩れることがあるため注意が必要です。

    日本語対応に関しても、ソフトによっては不十分なものや、日本語マニュアルが少ない場合もあるため、操作に慣れるまでに少し時間がかかることもあります。

    法人向けオフィスソフトを選ぶポイント

    Microsoftがそうでないかで選ぶことを説明してきました。ここからはオフィスソフトの選び方のポイントを紹介します。

    他社製品との互換性があるか

    オフィスソフトは、仕事や学習において欠かせないツールです。

    Word、Excel、PowerPointなどの代表的なファイル形式は、多くの場面で使用されています。しかし、異なるオフィスソフト間でファイルを開いたり編集したりする場合、互換性の問題が発生することがあります。

    互換性が低い場合、以下のような問題が発生する可能性があります。

    • レイアウトが崩れる:文字の位置やフォント、罫線などがずれる
    • 機能が制限される:特殊な機能が使えなくなる
    • データが化ける:文字化けや数字の誤変換
    • ファイルが開けない:そもそも開けない

    これらの問題は作業効率の低下やデータ損失などに繋がる可能性があり、大きなリスクとなります。

    必要な機能が揃っているか

    オフィスソフトを選ぶ際に、必要な機能が揃っているかどうかは非常に重要です。必要な機能が不足していると、作業効率が低下したり、必要な作業がそもそもできなかったりするためです。

    • ワープロ:文書作成、編集
    • 表計算:データ分析、計算
    • プレゼンテーション:資料作成、発表
    • PDF編集:PDFファイルの閲覧、編集、作成
    • その他:メール、カレンダー、スケジュール管理

    必要な機能をリストアップしましょう。各機能について、以下の点を考慮する必要があります。

    必要な機能がすべて搭載されているか、応用できる高度な機能が必要かどうか
    使いやすさ:機能を使いこなせるかどうか

    買い切りかどうか

    オフィスソフトを選ぶ際に、買い切り型とサブスクリプション型のどちらを選択するかは重要なポイントです。それぞれのメリットとデメリットを理解し、自身のニーズに合った選択をする必要があります。

    メリット デメリット
    買い切り型 初期費用 購入時に費用が発生
    その後は追加費用なしで利用可能
    最新機能 最新機能を利用するには、新しいバージョンを購入する必要がある
    所有権 永続的に利用可能 サポート サポート期間が終了後はサポートが受けられない
    バージョンロックイン 購入したバージョンを継続利用可能
    機能の変更や追加に影響なし
    コスト サブスクリプション型と比べて、初期費用が高くなる
    サブスクリプション型 初期費用 購入費用は不要
    月額または年額料金を支払う
    継続費用 月額または年額料金を支払う
    最新機能 常に最新機能を利用可能 所有権 利用権のみを購入
    サポート サポート期間中は、無償でサポートを受けられる インターネット接続 インターネット接続が必要
    コスト 長期利用の場合、買い切り型よりも安くなる可能性がある

    買い切り型とサブスクリプション型、どちらを選ぶべきかは以下のポイントで変わります。

    • 利用頻度:頻繁に利用する場合は、サブスクリプション型の方がコストメリットが大きくなります。
    • 最新機能へのこだわり:最新機能を常に利用したい場合は、サブスクリプション型を選択する必要があります。
    • 予算:初期費用を抑えたい場合は、買い切り型を選択する必要があります。
    • IT環境:インターネット接続が安定していない場合は、買い切り型を選択する必要があります。

    カスタマイズできるか

    オフィスソフトを選ぶ際、カスタマイズ性は重要な要素の一つです。しかし、その重要性は、ユーザーのニーズや利用状況によって異なります。

    【カスタマイズ性のメリット】

    • 使いやすさが向上
    • 機能拡張が可能
    • 独自のテンプレートやツールを作成し業務効率化

    【カスタマイズの課題】

    • カスタマイズには時間と労力が必要
    • 複雑なカスタマイズには、プログラミングなどのスキルが必要
    • 他のユーザーで開けない可能性がある

    カスタマイズ性を重視するべきユーザーは以下のようなユーザーです。

    • 高度な機能を求めるユーザー:標準機能では満足できない、独自の機能を追加したい
    • 作業効率化を追求するユーザー:繰り返し行う作業を自動化したい
    • 特定の業務に特化したツールが欲しいユーザー:業界や職種に特化した機能が必要

    反対に、カスタマイズ性を重視するべきではないユーザーは以下のとおりです。

    • 初心者:複雑な設定や操作は避けたい
    • 標準機能で十分なユーザー:特別な機能は必要ない
    • 複数のユーザーでファイルを共有するユーザー:互換性の問題を避けた

    カスタマイズ性は、オフィスソフトの利便性を大きく向上させる可能性を秘めています。しかし、時間や労力、スキル、互換性などの課題点も考慮する必要があります。

    自身のニーズや利用状況を分析し、カスタマイズ性の重要度を判断することが、最適なオフィスソフトを選ぶための第一歩となります。

    セキュリティが高いか

    オフィスソフトは、仕事や学習など様々な場面で利用される重要なツールです。近年、情報漏洩のようなセキュリティリスクがますます深刻化しているため、オフィスソフトを選ぶ際には、セキュリティの高さも重要な考慮事項となります。

    オフィスソフトに求められるセキュリティ機能は次の通り。

    • ウイルス対策:ウイルス感染によるデータ損失やシステム障害を防ぐ
    • データ暗号化:機密情報を含むファイルの暗号化
    • アクセス制御:許可されたユーザーのみがファイルにアクセスできるようにする
    • 脆弱性対策:ソフトウェアの脆弱性を迅速に修正
    • ログ記録:ユーザーの操作ログを記録
    • 監査:セキュリティポリシーの遵守状況を監査

    Microsoft Officeは、セキュリティ対策に力を入れています。最新のセキュリティ機能を常に提供し、脆弱性も迅速に修正されます。また、Microsoft 365では、高度な脅威からデータを保護する高度なセキュリティ機能が提供されています。

    LibreOfficeやWPS Officeなどのオープンソースのオフィスソフトは、セキュリティパッチの提供が遅れたり、脆弱性が発見されやすいというリスクがあります。Google Workspaceなどのクラウド型オフィスソフトは、データがクラウド上に保存されるため、データセンターのセキュリティレベルが重要となります。

    オフィスソフトを選ぶ際は次のセキュリティ対策をしましょう。

    • 利用するオフィスソフトのセキュリティ機能を確認
    • セキュリティパッチを常に最新の状態に保つ
    • 強力なパスワードを設定
    • ファイアウォールやウイルス対策ソフトなどのセキュリティ対策ソフトを導入
    • データのバックアップを取る

    Microsoft365に関することは以下の記事で解説しているため、こちらもご覧ください。

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    Office365を無料で使えるプラン

    Office365を無料で利用できる可能性はあるのでしょうか。ここでは、無料で利用できるプランを見ていきます。

    Microsoft アカウントで利用できる無料プラン

    Microsoft アカウントで利用できる無料プランは、大きく分けて2種類あります。

    【Microsoft 365 Online】

    • ワード、エクセル、パワーポイントなどのオンライン版が無料で利用可能
    • OneDriveに5GBのオンラインストレージが付属
    • 広告が表示される
    • 一部の機能は利用不可

    【Office Online】

    ワード、エクセル、パワーポイントなどのオンライン版が無料で利用可能
    OneDriveに15GBのオンラインストレージが付属
    広告が表示されない
    Microsoft 365 Onlineよりも機能が豊富

    どちらのプランも、以下の制限があります。

    • オフラインでの編集は不可
    • 一部の高度な機能は利用不可
    • 商用利用は不可

    無料プランは、機能が制限、広告の表示、商用利用は不可なので、以下の用途におすすめです。

    • 簡単な文書作成や編集
    • 表計算やプレゼンテーション
    • オンラインストレージ

    教育機関向け無料プラン

    マイクロソフトは、教育機関向けにMicrosoft 365 Educationという無料プランを提供しています。

    これは、学生、教職員、教育機関が、学習や教育活動に役立つ様々なツールを無料で利用できるプランです。

    利用資格と主な機能は以下の通り。

    利用資格 主な機能
    教育機関の教職員および学生
    教育機関が所有または管理するデバイスを使用
    Office Online: Word、Excel、PowerPoint、OneNoteなどのオンライン版
    Teams:オンライン会議、チャット、ファイル共有など
    OneDrive:クラウドストレージ
    Forms:アンケート作成、回答収集
    Sway:プレゼンテーション作成
    Flipgrid:動画を使った学習ツール
    Minecraft:Education Edition: 教育用途向けゲーム

    無料試用版

    Microsoft アカウントの無料試用版は、Microsoft 365 PersonalまたはFamilyプランを1ヶ月間無料で試せるサービスです。

    この試用版を利用すれば、Microsoft Officeの最新機能を体験し、自分に合っているかどうかを判断できます。

    試用版で利用できる機能は以下の通り。

    • Word: ワープロソフト
    • Excel: 表計算ソフト
    • PowerPoint: プレゼンテーションソフト
    • Outlook: メールソフト
    • OneDrive: クラウドストレージ
    • Skype: オンライン会議ツール

    試用期間終了後は、Microsoft 365のサブスクリプションを購入するか、利用を停止することができます。

    サブスクリプションを購入しない場合は、保存したデータはOneDriveに保存されますが、Officeアプリで編集できなくなります。

    Microsoft アカウントの無料試用版は、Microsoft 365を検討している方におすすめです。 試用版を利用することで、実際に利用してみて、自分に合っているかどうかを判断できます。

    まとめ:コストパフォーマンスに優れたオフィスソフトを選びましょう

    現代において、オフィスソフトはビジネスや学習に不可欠なツールです。しかし、市場には様々な選択肢があり、最適なソフトを選ぶのは容易ではありません。

    特に、コストパフォーマンスは重要な要素であり、多くのユーザーにとって大きな課題となります。

    コストパフォーマンスに優れたオフィスソフトは、必ずしも最安値のソフトとは限りません。必要な機能、予算、使いやすさ、互換性、利用形態などを考慮し、最適なソフトを選びましょう。

    この記事で紹介したポイントを参考に、実際にいくつかのソフトを試してみることがおすすめです。

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