「セキュリティ対策ソフトはどれを選んだらいいの?」と迷っていませんか。
パソコンやスマホに不可欠なものだとはわかるけど、種類が多過ぎて選べないという方も多いでしょう。
本記事では、おすすめのセキュリティ対策ソフト10選や選定ポイントを解説します。
個人向けと企業向けのサービスをそれぞれ紹介するので、自分に合ったセキュリティ対策ソフトが見つかるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
WEBライター歴12年です。IT系の記事執筆経験は豊富にあります。
セキュリティ対策ソフトとは?必要な理由は?

インターネットを利用する上で、セキュリティ対策ソフトは必要不可欠なツールです。
なぜ、セキュリティ対策ソフトを使うことが必要なのか見ていきましょう。
セキュリティ対策ソフトが必要な理由
パソコンやスマートフォンを守るために、ウイルスやマルウェアの侵入を防ぎ、検知する機能を持っています。
セキュリティ対策ソフトを導入しないと、個人情報や機密情報などの大切なデータが流出してしまう危険性があります。
ウイルスに感染すると、パソコンが正常に動作しなくなったり、データが破損したりするのです。
また、ネットバンキングやオンラインショッピングなどを利用する際、セキュリティ対策ソフトがないと、クレジットカード情報などの重要な情報が漏洩しかねません。
そのため、セキュリティ対策ソフトの導入は必要不可欠なツールであるといえます。
有料版と無料版の違い
| 項目 | 有料版 | 無料版 |
| リアルタイム保護 | ⚪︎ | ×、または制限あり |
| ファイアウォール | ⚪︎ | ×、または制限あり |
| フィッシング対策 | ⚪︎ | ×、または制限あり |
| ペアレンタルコントロール | ⚪︎ | ×、または制限あり |
| VPN機能 | ⚪︎ | ×、または制限あり |
| サポート | 手厚い | 限定的、または制限あり |
| 価格 | 月額500円〜 | 無料 |
セキュリティ対策ソフトは、多くの製品が無料版と有料版の両方を提供しています。
機能面で優れている有料版のほうが断然おすすめです。
例えば、有料版では、リアルタイム保護、ファイアウォール、フィッシング対策、ペアレンタルコントロール、VPN機能などが含まれていることがあります。一方、無料版では基本的なウイルス対策機能に限定されていたり、機能が制限されている場合が多いです。
また、サポート体制の面でも有料版は充実しています。
専門スタッフによる手厚いサポートを受けられるため、トラブルが発生した際に電話やチャットで迅速に対応してもらうことが可能です。
無料版では、サポート体制が限られており、問題解決に時間がかかる恐れがあります。
個人向けの有料版セキュリティ対策ソフトは、月額500円程度と手頃な価格設定です。
デバイスがウィルスに感染した際のリスクを考慮すると、有料版を選ぶことをおすすめします。
安心してインターネットを利用するために、有料版への投資は大切だと言えるでしょう。
個人向けセキュリティ対策ソフトおすすめ5選

まずは、個人向けのセキュリティ対策ソフトから見ていきましょう。
- KINGSOFT Internet Security
- Avira Free Antivirus
- アバスト無料アンチウイルス
- AVG無料アンチウイルス
- Sophos Home
無料でも多機能なソフトなので、ぜひチェックしてください。
| ソフトウェア名 | 利用期間 | 対応OS | サポート体制 |
| KINGSOFT Internet Security | 無期限 | Windows | 無料電話サポートあり |
| Avira Free Antivirus | 無料版無期限 | Windows,Mac | 無料版はサポート無し |
| アバスト無料アンチウイルス | 無期限 | Windows,Mac,Android,iOS | 無料版はフォーラムのみ |
| AVG無料アンチウイルス | 無期限 | Windows,Mac,Android | 無料版はメールサポートあり |
| Sophos Home | 無期限 | Windows,Mac | 無料版は24時間サポート |
KINGSOFT Internet Security

| 料金 | 無料版と有料版(1,980円~7,700円)あり |
| 利用期間 | 無期限 |
| 対応OS | Windows |
| サポート体制 | 無料電話サポートあり |
KINGSOFT Internet Securityは、中国のKingsoft社が提供する無料のセキュリティ対策ソフトです。
ウイルス対策、ファイアウォール、ウェブ保護などの基本的な機能を備えており、軽量で使いやすいインターフェースが特徴です。
有料版があり、大きな違いは広告の有無です。無料版には広告が表示されますが、有料版には出ません。
しかし、機能としては無料版も有料版も大きく変わらないため、必要最低限のセキュリティ対策ソフトで十分な方にはおすすめです。
KINGSOFT Internet Security公式サイト
Avira Free Antivirus

| 料金 | 無料版と有料版(年6,318円~)あり |
| 利用期間 | 無期限 |
| 対応OS | Windows,Mac |
| サポート体制 | サポート無し |
Avira Free Antivirus(アビラ フリーアンチウイルス)」は、ドイツのAvira社が提供する無料のアンチウイルスソフトです。
ウイルス対策に特化しており、無料であっても高い検出率を誇ります。
リアルタイム保護、ヒューリスティック検知、クラウド技術を活用した保護機能を備えています。
また、より高度な機能が必要な場合は、年間約4,000円で利用できるAntivirus Proの有料版への移行も検討できます。
アバスト無料アンチウイルス

| 料金 | 無料 |
| 利用期間 | 無期限 |
| 対応OS | Windows,Mac,Android,iOS |
| サポート体制 | 無料版はフォーラムのみ |
アバスト無料アンチウイルスは、4億3,500万人を超えるユーザーが使っている無料のせキュリティ対策ソフトです。
ウイルス対策やWi-Fi ネットワークセキュリティ、データ漏洩アラートなどの機能を提供しています。
多機能でありながらも、シンプルで直感的なユーザーインターフェースが特徴です。
AVG無料アンチウイルス

| 料金 | 無料 |
| 利用期間 | 無期限 |
| 対応OS | Windows,Mac,Android |
| サポート体制 | メールサポートあり |
AVG無料アンチウイルスは、6層のセキュリティと8つの機能を駆使したセキュリティ対策ツールです。
ウイルス対策やフィッシング保護、メール保護などの機能を備えています。
軽量で、システムリソースを節約しながら動作するため、デバイスの重さを気にする方にはおすすめです。
Sophos Home

| 料金 | 無料版と有料版(5,990円~) |
| 利用期間 | 無期限 |
| 対応OS | Windows,Mac |
| サポート体制 | 24時間サポート |
Sophos Home(ソフォスホーム)は、イギリスのSophos社が提供する無料のセキュリティ対策ソフトです。
1985年に設立したコンピュータセキュリティの販売会社です。
リアルタイムアンチウイルス機能やペアレンタル機能、ウェブ保護などの機能を提供しています。
クラウドベースの管理コンソールを通じて、複数のデバイスを一元管理できます。
企業向けセキュリティ対策ソフトおすすめ5選

脅威への対策として、さまざまなセキュリティ対策ツールの活用をおすすめします。ツールを利用すれば、リソースの限られる中小企業でも脅威にしっかりと対応可能です。
脅威対策に利用できるおすすめのツールを以下にまとめました。
- ウイルスバスター
- CrowdStrike Falcon
- Palo Alto Networks Cortex XDR
- Microsoft Defender for Endpoint
以下では、各ツールの特徴を詳しく紹介します。
| ソフトウェア名 | 利用期間 | 対応OS | サポート体制 |
| ウイルスバスター | 1年・2年・3年契約 | Windows,Mac,Android,iOS | あり |
| CrowdStrike Falcon | サブスクリプション | Windows,Mac,Linux | あり |
| Palo Alto Networks Cortex XDR | サブスクリプション | Windows,Mac,Linux | あり |
| Microsoft Defender for Endpoint | サブスクリプション | Windows,Mac | あり |
ウイルスバスター

| 料金 | 要見積り |
| 利用期間 | 1年・2年・3年契約 |
| 対応OS | Windows,Mac,Android,iOS |
| サポート体制 | あり |
トレンドマイクロの提供するセキュリティ対策ツールがウイルスバスターです。
中小企業向けにウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスが出ています。
パソコン1台から導入できるサービスで、それぞれの環境に合わせて柔軟に対応できます。
クラウド型のサービスであり、管理サーバーは不要。社内のすべてのパソコンのセキュリティ状況を一元管理できます。
また、スパイウェアやウイルスなどの情報はクラウド上で常に最新に保たれているのが特徴です。
最新の脅威から社内の機器やネットワークを守れます。
さらに、ウイルス対策に加えてマルウェア対策やルールキット対策などにも対応可能です。
動作が軽いのも特徴であり、安心して導入できます。
CrowdStrike Falcon

| 料金 | 要見積り |
| 利用期間 | サブスクリプション |
| 対応OS | Windows,Mac,Linux |
| サポート体制 | あり |
CrowdStrike Falconは企業にとってリスクとなる領域をしっかりと保護してくれるセキュリティ対策ツールです。
CrowdStrike Falconはエンドポイントよりログデータを収集し監視します。不審な挙動を検知すればすぐに防御し、外部の脅威から企業を守ってくれます。
CrowdStrike Falconには以下の3つの機能が搭載されているのが特徴です。
- Falcon Prevent
- Falcon Insight
- Falcon OverWatch
Falcon Preventは次世代アンチウイルスです。最新の脅威をしっかりとブロックします。
Falcon InsightはEDRの機能です。最新の脅威に関する情報をもとにして外部からの攻撃を検知・対処します。
Falcon OverWatchは脅威ハンティングのサービスです。セキュリティエキスパートが監視し、検出が困難な脅威を見つけ出してくれます。
アップロードされたログをエキスパートが人力で監視して検出してくれるため安心です。システムでは検出しきれない脅威にまで対応できます。
導入後の運用支援にまで対応しており、中小企業のセキュリティ対策をしっかりとサポートしてくれるのが魅力です。
Palo Alto Networks Cortex XDR

| 料金 | 要見積り |
| 利用期間 | サブスクリプション |
| 対応OS | Windows,Mac,Linux |
| サポート体制 | あり |
Palo Alto Networks Cortex XDRはマルウェアなどの攻撃をブロックするセキュリティ対策ツールです。
感染を未然に防ぎ、感染した場合の対処も行います。
既知のマルウェアに対してはパターンマッチングにより検知します。未知のマルウェアにはサンドボックスで振る舞いを分析することで対処可能です。
アプリケーションの脆弱性を狙った攻撃をしっかりと防御します。マルウェアについては、挙動を分析したうえで防御するため、完全防止が可能です。
端末の動作プロセスをチェックし、不審な端末を見つければすぐスキャンを実施します。感染端末を素早く発見し、ネットワーク通信を遮断するため安心です。
さまざまな方向からの攻撃について、1つのプラットフォームで対処できます。防御から検出、調査まで対応しているため、社内のセキュリティを強化し、セキュリティ運用の効率化を実現できるツールです。
Palo Alto Networks Cortex XDRはハードウェア版と仮想アプライアンス版、クラウドサービス版の3種類から選べます。
Palo Alto Networks Cortex XDR公式サイト
Microsoft Defender for Endpoint

| 料金 | 要見積り(無料試用期間あり) |
| 利用期間 | サブスクリプション |
| 対応OS | Windows,Mac |
| サポート体制 | あり |
Microsoft Defender for EndpointはAIを利用したセキュリティを提供するツールです。
クラウドベースで運用するツールであり、Windowsでは標準機能として搭載されています。MacOSやAndroid、Linuxなどでも利用可能です。
クラウドベースのため、サーバーなどを別途準備する必要はありません。デバイスの動作を邪魔せずに堅牢な防御を提供します。
AIを活用することで最新の脅威に対応できます。マイクロソフトの有する膨大なデータを活用し、高度な脅威にも対策できるのがメリットです。
ユーザーの利用するパソコンやサーバーなどの不審な動作や挙動を検知して、スピーディーに対応します。中小企業がマルウェア対策をしたいならば、最適なツールです。
Microsoft Defender for Endpointには以下の2種類のプランが用意されています。
- Microsoft Defender for Endpoint P1
- Microsoft Defender for Endpoint P2
P1は基本的な機能が備わっているプランです。P2ではエンドポイントでの脅威の検出や対応、自動調査と修復、脆弱性の管理などの機能が加わります。
中小企業の脅威対策として導入するならば、P2が最適です。
Microsoft Defender for Endpoint公式サイト
セキュリティ対策ソフトのおすすめの選び方

セキュリティ対策ソフトには多くの種類がありますが、以下の点を考慮して選びましょう。
- ニーズに合っている
- 性能や評価が高い
- 動作が軽く使いやすい
- ウィルスの検知率が高い
- 動作環境が合っている
いずれも重要なポイントです。この点を知らないと適切なセキュリティ対策ソフトを選べず、後悔してしまうでしょう。
ニーズに合っている
セキュリティ対策ソフトを選ぶ際は、自分のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
多機能であれば、セキュリティの安全性が高まります。
しかし、多機能だとデバイスにかかる負荷が大きくなってしまい、動作が遅くなりがちです。
自分に本当に必要な機能を見極め、適切なセキュリティ対策ソフトを選びましょう。
例えば、以下のようなニーズに合わせて選びましょう。
- オンラインバンキングをよく利用する方は、フィッシング詐欺対策機能が充実したソフトを選ぶ
- 子供がいる家庭では、ペアレンタルコントロール機能を備えたソフトを選ぶ
- 外出先でもインターネットを利用する方は、VPN機能を備えたソフトを選ぶ
性能や評価が高い
性能や評価の高いセキュリティ対策ソフトを選ぶことで、より安全にデバイスを保護できます。
専門家のレビューや、ユーザーの評価を参考にして、信頼性の高いソフトを選びましょう。
公式サイトだと意見が偏る場合があるため、まとめサイトやSNSを活用するのがおすすめです。
動作が軽く使いやすい
セキュリティ対策ソフトは、常駐してリアルタイムに保護するため、動作が重いとパソコンの性能に影響を与えるケースがあります。
動作が軽く、使いやすいソフトを選べば、ストレスなく利用することが可能です。
ただし、デバイスが重くなる原因はセキュリティ対策ソフト以外にも、スペックやインストールされているアプリ、ソフトウェアなどがあります。
そのため、セキュリティ対策ソフトを選ぶ際は、自分のデバイスのスペックを考慮し、必要な機能を備えつつ、リソースを最小限に抑えられるソフトを選ぶことが重要です。
また、無料試用版や体験版を活用して、実際にソフトウェアを使用してみることで、パソコンやスマホとの相性を確認することもおすすめです。
ウィルスの検知率が高い
ウィルスの検知率が高いセキュリティ対策ソフトを選ぶことで、新種のウィルスにも対応できます。
定期的なウィルスデータベースの更新により、最新の脅威から機器を保護しましょう。
動作環境が合っている
セキュリティ対策ソフトを選ぶ際は、自分のデバイスの動作環境に合っているかを確認する必要があります。
対応しているOSやシステム要件を満たしていないと、正常に動作しません。
まとめ:セキュリティ対策ソフトは必要不可欠

インターネットを利用する上で、セキュリティ対策ソフトは必要不可欠です。
ウイルスやマルウェアなどのサイバー脅威から大切なデータを守り、安全にオンライン活動をするため、信頼性の高いセキュリティ対策ソフトを導入しましょう。
ニーズに合った機能を備え、性能と評価が高く、動作が軽く使いやすいソフトを選ぶことが、セキュリティ対策ソフトを選ぶ際のポイントです。
また、無料版と有料版の違いを理解し、必要に応じて有料版への移行も検討してください。
有料版は、より高度な機能やサポートが提供されるため、重要なデータを扱うビジネスシーンでは特に有効です。
しかし、セキュリティ対策ソフトを導入するだけでは、完全なセキュリティを確保することは難しいでしょう。
特にビジネスにおいては、システムやアプリケーションの開発段階からセキュリティを考慮することが重要です。

