APIテストは、手動のテストであるため効率的に行えず多くの時間を費やしますよね。
特に中小企業にとっては、大きな悩みになりがちです。
そんなAPIテストの対策に、Postman(ポストマン)の活用を提案します。
PostmanではAPIテストを自動化し、効率化を図りながら品質を向上させることも可能です。
しかし、Postmanは便利な機能を持ちながらも、使い方や設定に少し学習コストがかかります。
この記事ではPostmanの基本機能、使い方、そして導入後の運用ポイントを分かりやすく解説します。
今すぐPostmanを導入し、効率的なAPIテストの自動化を実現しましょう。
プログラマー兼ネットワークエンジニア。 24歳でエンジニアの世界に飛び込むも、いきなり大手企業機器の検証担当に。 その後も検証をこなしていく中で、自動的にできないものかと試行錯誤しているといつの間にかプログラマーへとステップアップ。 現在はプログラミングの方が好き。
Postman(ポストマン)とは何か?

Postmanとは、APIテストや開発を支援する便利ツールです。
- APIリクエストを作成・テスト・応答の分析
- テストの自動化やドキュメント作成 PJ内での共有機能
これらのことを主にPostmanでは行うことができます。
APIテストはシステムの信頼性を保証するために不可欠なものです。
Postmanはそのプロセスを簡素化し、開発の効率化と品質向上が実現できます。
Postmanを活用することで、より迅速で品質の高いシステム開発が可能になります。
Postmanの主な機能

Postmanは非常に多くの機能を備えたAPI開発ツールです。
様々な機能を組み合わせ、APIの開発とテストの効率化とリソースの削減を同時に行いながら品質を高めることができます。
ここでは使用していく上で主なPostmanの機能を解説します。
- リクエストの作成・編集 テストの自動化
- コレクションの管理
- チームでの共同作業
- 自動化テストとCI/CDとの連携
リクエストの作成・編集
Postmanの最大の魅力の一つが、APIリクエストの作成と編集のシンプルさです。
HTTPリクエストの作成が非常に簡単で、直感的に操作できることが大きな利点として挙げられます。
- GET、POST、PUT、DELETEなどのHTTPメゾットを選択して、URL、ヘッダー、ボディを自由に設定
- 難解なリクエストパラメータや認証情報の設定が直感的なインターフェース リクエストの保存が可能で、リクエストの繰り返し使用
これらの機能により、APIテストや開発が迅速かつ効率的に行うことができます。
初心者がAPIテストに取り組む最大の課題は、APIリクエストの操作性にあります。
大きな課題である操作性の改善を期待できるPostmanはそれだけでも導入する価値有りです。
初心者でも容易にAPIテストを開始できるのは本当に魅力的!
テストの自動化
Postmanのテスト自動化機能は、API開発の効率を飛躍的に向上させます。
リクエストごとに様々なテストケースの自動化が可能です。
JavaScriptのコードの知識が必要となりますが、初歩的な知識で使用できるのもメリットと言えます。
自動化の動作例
Step1:レスポンスのステータスコードを確認
Step2:レスポンスボディの内容を検証する
Step3:ヘッダー情報を確認
他にも多種多様なテストの自動化が可能
Postmanのテスト自動化機能は、ユーザーにとって痒いところに手が届く、非常に便利で使い勝手の良いものに仕上がっています。
コレクションの管理
Postmanのコレクション管理機能は、APIテストの効率化に大きく影響します。
ちなみに私がPostmanで一番お気に入りの機能です。
コレクションとは、複数のAPIリクエストを一つのグループにまとめることができる機能です。
これにより、ユーザー側で異なるリクエストを分類し、テストの実行を簡素化できます。
コレクション機能の使用例
- 同じAPIサービスに属する複数のエンドポイントを一つにまとめる
- 異なる環境(開発、テスト環境、本番など)でのテストを行うために、それぞれの環境に適したリクエストのコレクションを作成
- 認証プロセス毎にリクエストをひとまとめにする
さらに、コレクションは共有機能があり、チームメンバー間でコレクションを共有できます。
これによりチームやプロジェクトで同じテストを使ったり、テストの改善の共有が可能です。
Postmanのコレクション管理機能は、APIのテストや開発をチームで行う上でなくてはならない機能です。
ドキュメントの作成
ドキュメント作成といえば、WordやGitHubなどが有名ですが、Postmanにもドキュメント作成機能が存在します。
APIテストを行いながら、APIの仕様書などの文章を作成することができ非常に便利です。
またPostmanでAPIリクエストを作成した際、そのリクエストの詳細や実行結果をドキュメントとして自動的に生成することもできます。
自動生成されたドキュメントには、もちろんリクエストのURL、必要なデータ、得られるレスポンスなどが含まれています。
さらにGitHubなどと同様に、作成したドキュメントをWeb上で共有することができ、チーム内だけでなく外部とも簡単に情報共有できます。
Postmanのドキュメント作成機能は、APIテストの結果を効率よくまとめ、共有するためのユーザーの右腕となる機能です。
チームでの共同作業
Postmanはチームでの共同作業もサポートする機能を備えてられています。
コレクションやドキュメントだけでなく、APIリクエストや環境設定なども簡単に共有できます。
共有機能により、PostamanでAPIテストを行うことで、プロジェクトのテスト環境が仮想空間に構成できることになります。
もちろん共有されたリクエストやコレクションが変更された場合、リアルタイムでチーム内に反映されます。
またチームの管理者はメンバーのアクセス権限を管理できます。
そのためプロジェクトのセキュリティを保ち、安全にAPIテストに注力することができます。
Postmanを活用することで、チームでの共同作業がより一層効率的かつ生産的になります。
自動化テストとCI/CDとの連携
Postmanは自動化テストに加え、CI/CDとの連携にも優れています。
CI/CDとの連携をひとくちに言うと、プログラミングの作業をより速く、簡単に、正確にするための方法です。
CI(継続的インテグレーション)とは、チームのメンバーが作ったコードの変更を頻繁に合わせることです。
CD(継続的デリバリー)とは、チーム内で合わせたコードをいつでも安全にリリースできるようにすることを指します。
Postmanを使うと、自動化したAPIテストをCI/CDのプロセスに組み込むことができます。
つまり、プログラムの新しいコードが作られるたびに、自動でテストが行われ、追加されたコードに問題がないことを確認できるのです。
これにより、チーム内でより速く、安全にプログラムを改善し、公開できます。
Postmanの自動化テストとCI/CDとの連携は、プログラミングの作業を効率的にし、より良いプログラムを作るのに役立ちます。
Postmanのユーザーインターフェース

PostmanのUI(ユーザーインターフェース)は、非常に分かりやすく直感的でシンプルなつくりになっています。
ほんの一部にはなりますが、PostmanのUIがどのようになっているか紹介します。
新しいAPIリクエストを作る際は、以下の手順通りすすめるだけで、簡単に始められます。

- Newボタンをクリック
- リクエスト先のURLを入力
- リクエストの種類を選ぶドロップダウンメニュー(GET、POSTなど)
- Sendボタンをクリック
たったこれだけの操作や確認で、APIリクエストの作成とテストが可能になります。
Postmanはその洗礼されたUIデザインによって、機能以外の部分でもAPIテストの効率化を図っています。
APIテストの自動化のメリット

PostmanのAPIテストの自動化について紹介してきましたが、一体自動化することによってどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
APIテストを自動化した場合と手動で行った場合では以下の表のような差が生まれます。
| 比較項目 | 自動化テスト | 手動テスト |
| リリーススピード | 短縮 | 長期化 |
| エラー削減・品質向上 | 一貫した品質基準でテストを実施 | 品質の一貫性を保つのが難しい |
| 効率的な開発フローの構築 | 繰り返し実行が容易 | 繰り返しに多くの時間と労力が必要 |
| コスト | 初期設定やメンテナンス | 人的資源と時間 |
時間節約・リリーススピードの向上
APIテストを自動化することで、時間を大幅に節約し、新しいアプリケーションや機能を早くリリースできるようになります。
たとえばテスト結果が10万通り存在していた場合、あなたはテスト結果の判別にどのくらい時間を要しますか?
自動化すれば、10万通りのテスト結果もほんの数分でパッと完了させることができます。
APIテストを自動的に行っている間に、あなたは新しいアプリケーションの開発や他の業務に回すことが可能です。
また新しいアプリケーションをより早くリリースすることができるため、顧客への満足度も高まり、ビジネスで大きな利益になります。
このようにAPIテストの自動化は、時間の節約だけでなく、ビジネスの成功にも大きく貢献するのです。
エラー削減・品質向上
APIテストを自動化すると、ユーザーが指定した通りフローが実行されるため、必然的にエラーが減り、アプリの品質が向上します。
人間が手動でテストを行うと、どうしても操作ミスや手順の誤りが発生してしまうものです。
Postmanはツール、つまりコンピュータであるため、毎回同じ方法で正確にテストをするので、ミスがぐっと減ります。
ビジネスの観点から見ても、品質の高いアプリは顧客から好評され、より多くのユーザーから製品を使用したいと思うようになります。
APIテストの自動化は、アプリの信頼性を高め、ビジネスに直接貢献する重要な手段といえます。
効率的な開発フローの構築
APIテストの自動化には、開発の流れをスムーズにすることもできます。
APIテストには少ない回数実行すれば良いものもあれば、何十万回実施しなければならないものもあります。
多大な思考数を要するAPIテストを自動化した場合、テストフローを1度作成するだけで開発者の作業は終了です。
素晴らしいアイデアがあっても開発に時間がかかってしまうと、その間に競合が生まれてしまう可能性もあります。
APIテストの自動化は開発の効率を上げ、ビジネスにとっても非常に有利な選択となり得ます。
コスト削減
残念ながらAPIテストを自動化することで、即時コスト削減できるわけではありません。
しかし長期的に見ると自動化することで、グッとコストを削減できます。
APIテストを自動化する場合、どうしても手動でのAPIテストと同じぐらい準備が必要になります。
なぜなら自動化といえど、最初にPostmanに自動化のAPIリクエストやフローを作成・設定するのは人間だからです。
とはいえ、APIリクエストやフローの作成・設定を一度正しくしてしまえば、追加の設定は不要になります。
そのため大きなプロジェクトや長期にわたる開発では、このコスト削減は非常に大きなメリットとなります。
APIテストの自動化は、長期的なプロジェクトでは、コスト削減を実現することもできます。
PostmanでのAPIテスト自動化の問題点

ここまでPostmanのAPIテストの自動化のメリットについて紹介してきましたが、Postmanにも弱点はあります。
とはいえ一部のデメリットには補う方法もありますので、そちらも合わせて紹介していくので安心して読み進めてくださいね。
- 複雑なテストの作成が難しい
- テストの実行が非効率的
- テストの保守が難しい
- HTTP2のサポートに対応していない
このようなデメリットが挙げられます。
複雑なテストの作成が難しい
複数のステップや条件を考慮してテストを作成する必要がある場合、Postmanだけではうまく対応できないことがあります。
一つ一つのフローを正確に設定するのが複雑になり、作成に時間がかかってしまいます。
この問題の解決方法としては、他のツールやプログラミング言語を併用してテストを作ることです。
例えば、JavaScriptなどのプログラミング言語を使うと、より高度なテストスクリプトを書くことができます。
Postmanは非常に便利なツールですが、より複雑なテストを行う場合は、他の方法を組み合わせる必要がある場合があります。
テストの実行が非効率的
PostmanでAPIテストを自動化した際、特定の条件下においては自動化が非効率的になる場合があります。
例えば、大量のデータを使うテストや、非常に多くのAPIリクエストを一度に送るテストを行ったとします。
するとPostmanは、処理上の問題で少し動作が遅くなったり、最悪処理不能に陥ります。
このような問題を解決するには、開発者側からPostmanへの配慮が必要になります。
テストを小さなグループに分けて実行したり、テストの内容の見直しや、不要な部分の削除を行うと、各テストがより迅速かつ正確に実行されます。
Postmanでのテストが非効率的になる場合、開発者側からの気遣いがあると、APIテストをスムーズに行えるでしょう。
テストの保守が難しい
Postmanで作ったテストを長期間にわたって保守するのは、難易度が高いと言えるでしょう。
テスト対象が異なると、以前に作成したテストが上手く噛み合わず、正しい結果が出なくなります。
つまり、テスト対象が変われば、テストも合わせて更新する必要があるのです。
対策としては、定期的にテストを見直すか、対象毎に変更されやすい部分を更新しやすいように設計することが挙げられます。
またテストの保守を簡単にするために、明確で理解しやすいテストの説明を書いておくことも大切です。
テストの保守が難しい場合、テストの定期的な見直しと、今後を見据えたテストの設計によって解決できる可能性があります。
HTTP2のサポートに対応していない
Postmanは、HTTP2という最新のインターネット通信規格をサポートできていません。
HTTP2とは、HTTPより速く、効率的な通信ができるように作られている通信方式です。
これに対応していないため、HTTP2通信のテストを行うことができません。
HTTP2でのテストを検討していた人には重大な問題であり、具体的な対策としては、他のツールでのテストを余儀なくされてしまいます。
将来的にPostmanがHTTP2に対応するアップデートを行う可能性もあるので、新しい情報を定期的にチェックしておきましょう。
現時点でPostmanはHTTP2に完全に対応していないため、それを必要とするテストでは他の方法を考える必要があります。
Postmanの使い方(基本操作)

Postmanについて理解が深まってきたところで、実際にPostmanを操作していきましょう。
基本的な操作は非常に簡単で直感的なので安心してください。
- APIリクエストの作成方法
- レスポンスの確認と分析方法
一例としてこれらの詳しい手順を紹介するので、是非読み進めながら一緒に操作してみましょう!
APIリクエストの作成方法
PostmanでのAPIリクエスト作成手順を紹介します。
APIリクエストは、APIテストでは基本中の基本になるため、是非ここで操作手順を理解しマスターしましょう。
たった4ステップと簡単なので是非挑戦してください。
- Postmanを開く
- 新しいリクエストを作る 「New」ボタンをクリックし、「Request」を選択
- リクエストの各種詳細を入力する
URL:APIアドレスを入力
メゾットを選択:リクエストの種類を選択
パラメータやボディを設定:必要な場合、任意の値を入力 - リクエストを送信 「Send」ボタンをクリックし、リクエストを送信
このように簡単にAPIリクエストを作成し、レスポンスを確認することができます。
注意点としては、リクエストの詳細の入力、特にURLのアドレスを誤ってしまうとレスポンスを得ることができません。
実行前に、リスエストのパラメータが正しく入力できているか、確認しましょう。
レスポンスの確認と分析方法
次にAPIリクエスト送信後のレスポンスを確認して分析する方法を紹介します。
- レスポンスを確認する Postmanが受信したレスポンスを確認
- ステータスコードをチェック
200は成功、404は見つからない、500はサーバーエラーなど、コードによってレスポンスの状態を判別可能 - レスポンスボディを確認
レスポンスの中身を見て、宛先から返ってきたデータを確認 リクエストに対する具体的な情報あり - ヘッダーを見る
対象から追加された情報がないか確認する。 - データを解析する
手順2~4のレスポンスの情報をもとに、リスエスト結果が期待どおりか確認する
レスポンスの確認と分析は、APIが正常に動作しているかを理解するために非常に重要です。
ステータスコードやレスポンスボディのデータをしっかり確認することで、必要に応じて修正や改善を行うことができます。
Postmanを用いたAPIテストの自動化

ここではAPIテストを自動化する方法を紹介していきます。
何度も触れてきましたがAPIテストの自動化は簡単でかつ非常に便利です。
これから紹介する手順を参考にして、自動化された効率のよいAPIテストを実行してみてください。
- スクリプトとコレクションの利用
- 継続的インテグレーションへの組み込み
これら2つの操作手順を紹介します。
スクリプトとコレクションの利用
まずはスクリプトを作成し、コレクションの作成・追加する方法を紹介します。
少し手順が多いですが、一つ一つは簡単な手順なので一緒に操作してみましょう。
操作するボタンなども紹介するのでご安心ください。
- テストタブを開く
- スクリプトを書く
JavaScriptでテストスクリプトを書く - テストを保存する
- コレクションを新規作成
サイドバーで「New」をクリックし、「Collection」を選択 - 任意のコレクションの名前をつけて保存
- リクエストをコレクションに追加する
作成したリクエストを右クリックし、「Save to Collection」を選択 - 任意のコレクションを選択
保存したコレクションを選んで、リクエストを追加 - コレクションランナーを開く
Postmanの上部にある「Runner」ボタンをクリック - コレクションを選択してテストを実行
任意のコレクションを選んで、「Run」をクリック
以上の手順が、スクリプトを書き、コレクションを作成・実行する方法になります。
たったこれだけの操作でAPIテストが自動化できるため、Postmanは非常に効率的にAPIテストを行えるツールと言えます。
継続的インテグレーションへの組み込み
Postmanを継続的インテグレーション(CI/CDパイプライン)に組み込む方法を説明します。
CI/CDパイプラインに組み込むことで、プログラムの更新や改善があるたびに自動でテストを行い、自動的にメンテナスしてくれるようになります。
- PostmanでAPIテストとスクリプトを作成
※スクリプトとコレクションの利用の手順を参照 - テストをコレクションとしてセットする
※スクリプトとコレクションの利用の手順を参照 - CI/CDパイプラインに組み込む
作成したコレクションを、JenkinsやTravis CIといったCI/CDパイプラインに組み込む
組み込まれたCI/CDパイプラインによって、プログラムに変更があるたびに、自動でAPIテストが実行されるようになります。
プログラムが常に期待通りに動作しているかを自動でチェックできるため、問題があればすぐに修正できます。
PostmanをCI/CDパイプラインに組み込むことで、効率的で安定した開発プロセスを実現できるのです。
Postmanの導入と運用のポイント

ここでは、Postmanを利用するための知識や使い方で、注意すべきことを紹介します。
Postmanを利用することでAPIのテストが簡単で早くなることが分かりましたが、うまく導入するにはいくつか重要なポイントがあります。
- 無料と有料プランの違い
- 導入のためのステップ
- 運用上のベストプラクティス
これらのポイントを押さえておけば、Postmanをもっと効果的に、スムーズに使うことができるようになります。
無料と有料プランの違い
Postmanには無料版と有料プランがあり、それぞれいくつか機能の制限があります。
使用する上でメインとなる一部の機能をピックアップして比較してみました。
| 機能 | 無料版 | 有料プラン |
| APIリクエスト数 | 1000回/月 | 10000~回/月 |
| APIテストの自動化 | 基本機能のみ | 高度な機能 |
| チームでの共有 | 3名以内なら一部使用可能 | 制限なし |
| サポート | 制限付きサポート | 優先サポート |
| 金額 | $0 | $14~ |
Postmanは無料で使用することもできますが、一部使用制限を受けてしまいます。
特にAPIリクエスト数や、APIテストの自動化の制限があり、高度なアプリケーション開発の場合、大きな妨げとなります。
またプロジェクトのメンバー人数が多い場合は有料プランの検討を進めたほうが良いでしょう。
有料プランの金額は、プランによって異なりますが、1ユーザーに付き月額14ドルからとなります。
Postmanを個人で簡単なテストに利用する場合は無料版で十分な機能です。
しかし、より高度なテストやプロジェクトなどの複数人での利用を考えている場合は、有料プランを検討すると良いでしょう。
導入のためのステップ
Postmanを導入する方法は非常に簡単でシンプルです。
一般のツールと同じように、Postmanをダウンロードし、アカウントを作るだけで完了します。
- Postmanの公式サイトからPostmanのアプリをダウンロード
- Postmanをインストール ダウンロードしたファイルを開き、表示された画面の指示に従ってインストール
- アカウントを作成
新しいアカウントを作成するか、既存のアカウントでログインをする - 環境設定の実施
利用する人の環境に合わせて、プロキシや言語の設定が必要であれば実施
以上の手順を踏むことで、簡単にPostmanを導入・利用することができます。
ここまで設定が完了すれば、APIリクエストを作成し、APIテストを行うことが可能です。
運用上のベストプラクティス
Postmanを長期的に使用する場合、いくつかのベストプラクティスを実践することで、Postmanを効率的に利用できます。
- Postmanを定期的に更新する
新しい機能が追加されたり、バグが修正されるので、常に最新版を使用する - APIリクエストをコレクションで整理 ・ドキュメント・メモを作成する
APIリクエストやAPIテストの詳細をドキュメントに残すことでチームメンバーが利用しやすくなる - セキュリティへの注意
APIキーなどの重要な情報は、不用意に共有しないようにしましょう。
これらのベストプラクティスを実践・厳守することで、Postmanを長期的に、効率的かつ安全に使い続けることができます。
APIテスト自動化ツールPostmanのまとめ

Postmanは、APIテストを自動化するための便利なツールです。
Postmanを利用することで、以下のようなメリットが得られます。
- APIテストの作成・実行が簡単
- APIテストの質の向上を実現
Postmanを利用する際、まずは簡単なAPIリクエストから試してみて、徐々に自動化の機能を使っていくと良いでしょう。
APIの自動化を実践する場合は、テストの管理やドキュメントの作成機能も活用することで、より効果的に利用できますよ。
Postmanを効果的に利用できると、あなたにとってなくてはならないパートナーになるでしょう。
Webアプリ開発会社の選定に迷った場合は、実績豊富な株式会社Jiteraに一度ご相談ください。貴社の要件に対する的確なアドバイスが提供されると期待できます。
