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RPA(業務自動化)ツールをランキングで一覧比較!選び方や従来の自動化との違いも解説

自社の業務を効率化したいと考えている方のなかには、業務自動化(RPA)ツールの導入を検討している方もいるでしょう。一方で、RPAツールとは何かや具体的にどんなツールがあるのか知りたい方もいるかと思います。

そこでこの記事では、RPAツールの基本的な情報や選び方と注意点、おすすめツールなどを解説します。RPAツールを活用するために必要な情報がわかる記事です。ぜひ最後までご覧ください。

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コンサルティング業界に20年以上在籍。IT戦略・構想策定など上流系が得意。

RPA(業務自動化)ツールとは何か

RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)ツールとは、ソフトウェア上のロボットを利用して業務を自動化するシステムのことを指します。RPAツールは、データ入力やコピー&ペースト作業など、コンピューターを使って行う単純な反復作業を自動化することが可能です。

RPAツールは、有効活用することで生産性を飛躍的に向上させられます。しかし、RPAツールはAI(人工知能)とは異なり、自律的に物事を判断する能力はありません。そのため、作業プロセスに少し変更があるだけでも、その変更に対応できない場合があります。

RPAツールの選定には、ツールの提供機能、提供形式、導入実績と継続性、ロボットの開発しやすさ、コスト体系などを確認しましょう。

RPAでできること

基本的には、単純で反復の多い作業を的確に行えるものです。たとえば、以下のようなことが可能です。

  • 転記:ファイルAの内容をファイルBに転記する。請求書を読み取って会計ソフトに入力するなど。
  • 集計:数値の集計。社員ごとに提出された勤怠の数値を集計するなど。
  • 印刷:ファイルをまとめて印刷するなど。
  • メール送付:請求書のファイルを添付して相手先に送るなど。
  • Web探索:インターネットの記事を探索して、特定のキーワードにヒットした記事を抽出するなど。

これらは単独の処理だけでなく、複数の処理を組み合わせることもできます。処理分岐を設定することもできるので、業務プロセスを幅広くRPAが網羅することができ、業務の効率化を実現することができます。

従来の自動化との違い

RPAと自動化ソフトの違いを以下の表にまとめました。

項目 RPA 自動化ソフト
対象 パソコン上で行うほぼ全ての作業 特定の作業に特化している場合がある
プログラミングスキル 不要 必要
自動化の範囲 非定型化の作業もできる 定型化された作業のみ

RPAは幅広い作業を自動化できる一方、一般的な自動化ソフトウェアは特定の作業に特化しており、プログラミング知識が必要な場合があります。

加えて、RPAとマクロの違いを以下の表にまとめました。

項目 RPA マクロ
対象 全てのソフトやツール 特定のソフトのみ
プログラミングスキル 不要 必要
自動化の範囲 非定型化の作業もできる 定型化された作業のみ

RPAはより幅広い範囲の作業を自動化できる一方、Excelマクロは特定のアプリケーションに特化した作業の自動化に使用されます。また、RPAはプログラミング知識が不要であり、非定型作業にも対応できる点が異なります。

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中小企業におすすめのRPA(業務自動化)ツールランキングTOP4

ここでは、中小企業におすすめのRPA(業務自動化)ツールのランキングTOP4をご紹介します。RPAツールは、利用料が安い製品も多く、中小企業でも気軽に導入できるものがあります。

ツール名 クラウド型orオンプレミス型 無料版の有無 価格 特徴 シナリオ コードの有無
WorkFusion クラウド型、オンプレミス型 要問合せ 作業記録が可能で、HTML/CSSなどの構成を解析して操作対象を特定できる 既存のシステムとの連携を強化し、効率的な業務プロセスを実現する など
Robo-Pat DX オンプレミス型 4万円/月~ 1ヶ月単位での導入が可能であり、短期的な利用にも適している 非エンジニアでもツール開発を進めたい場合 など
BizRobo! クラウド型、オンプレミス型 90万円/年~ ライセンス形態が単位時間当たりの処理量となるため、1つのライセンスで複数ロボットを同時に実行できる RPA導入の知識が不足している企業やエンジニア不在の企業のツール導入
アシロボ オンプレミス型 5万円/月~ 業務フロー図不要、人が行っている操作を並べるだけで使いやすい 業務フロー図が整っていない業務の最適化など

WorkFusion

WorkFusionは、自動化に必要な機能を全て搭載しており、プログラミング不要で自動化を行うことが可能です。なかでもWorkFusion RPA Expressは、作業記録が可能であり、HTML/CSSなどの構成を解析して操作対象を特定する機能も備えています。WorkFusion RPA Expressはフリーライセンス版があり、小規模な業務の自動化から始めたい場合に活用可能です。

ロボットが自動で学習し、既存システムを活かして導入可能です。これにより、既存のシステムとの連携を強化し、効率的な業務プロセスを実現できます。

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Robo-Pat DX

Robo-Pat DXの特徴は以下のとおりです。

  • プログラミング不要:Robo-Pat DXはプログラミング知識が不要で、簡単にロボットを作成できるRPAツールです。
  • 月単位の契約:1ヶ月単位での導入が可能であり、短期的な利用にも適しています。
  • 豊富なサポート体制:Robo-Pat DXは非常に手厚いサポート体制が整っており、継続率98%を達成しています。

これらの特徴から、Robo-Pat DXはプログラミング不要であり、中小企業にも導入しやすい料金体系と豊富なサポート体制が魅力的なRPAツールであると言えます。

Robo-Pat DXの公式サイトはこちら

BizRobo!

BizRobo!はRPA導入の知識が不足している企業やエンジニア不在の企業に適しています。BizRobo!は経験豊富な専任カスタマーチームが伴走しており、初めてRPAを導入する企業やITリテラシーに不安を抱える企業におすすめです。大量データを自動処理したい場合も、BizRobo!のオンプレミス型・クラウド型プランが適しています。

BizRobo!は定型業務の人的ミスや人手不足、属人的な業務を改善して効率化にも効果的です。BizRobo!には複数の製品ラインナップがあり、企業の規模や予算、導入計画に合わせて選択できます。スモールスタートからスケールアップまで対応可能なRPAツールとして、幅広いニーズに対応しています。

BizRobo!の公式サイトはこちら

アシロボ

アシロボの特徴は以下の通りです。

  • アシロボRPA:中小企業向け、月額5万円で利用できます。
  • 業務フロー図不要:一般的に必要な業務フロー図の準備が不要で、普段の作業をパネルにして並び替えるだけで使えます。
  • 追加費用無し:アフターフォロー、操作説明、バージョンアップなどすべて無料。更新料もかかりません。

非常に安価であり、初心者にも扱いやすい機能になっているのが特徴です。中小企業が初めてRPAを導入する際に向いているツールと言えるでしょう。

アシロボの公式サイトはこちら

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【実績豊富】おすすめRPA(業務自動化)ツール6選を一覧で比較


ここでは、実績豊富なRPA(業務自動化)ツールを6つご紹介します。実績豊富なRPAツールは、一般的にサポートが充実しており、初めてのRPA導入をサポートしてくれる安心感があります。

ツール名 クラウド型orオンプレミス型 無料版の有無 価格 特徴 シナリオ コードの有無
UiPath クラウド型、オンプレミス型 420ドル/月 多くのアプリケーションに対応し、操作精度が高い 伝票登録やマスタ登録、データのダウンロードなどの繰り返し作業の自動化 など
Automation Anywhere クラウド型、オンプレミス型 750ドル/月~ さまざまな学習方法が用意されている データ入力、ファイル操作、データ抽出などのルーチン業務の自動化 など
Blue Prism クラウド型、オンプレミス型 138万円/年~ 集中管理によるガバナンス統制が可能 スケジュールモニタリングやビジネスプロセスの自動化 など
WinActor オンプレミス型 27万円/年~ Windows上のあらゆるアプリケーションに対応 幅広いアプリケーションを使った業務の自動化など
RPAソリューションロボオペレータ クラウド型、オンプレミス型 要問合せ 業務プロセス全体を効率化するため、従業員がより戦略的な業務に集中できる環境を提供 シンプルな操作での業務自動化、クラウドおよびオンプレミス展開 など
IBM RPA クラウド型、オンプレミス型 要問合せ オンプレミスでのデプロイメントが可能であり、IBM RPAを活用して業務効率化を図れる AIを活用した高度なRPAを実現 など

UiPath

UiPathの特徴は以下のとおりです。

  • 多くのアプリケーションに対応:UiPathは多くのアプリケーションに対応し、高い操作精度を持っています。
  • 非常に使いやすい:UiPathは直感的で簡単にオートメーションを実現できるため、使いやすさが特徴です。
  • スケーラビリティと拡張性:UiPathは個人用から大規模オートメーションまで対応し、GoogleやMicrosoftなどのAIサービスとも連携可能であり、高い拡張性を持っています。
  • 充実した日本語サービスと無償学習:UiPathは日本語サポートが充実しており、無償で利用できるライセンスやオンライン学習サービスも提供しています。

UiPathは、これらの特徴によって顧客満足度が高く、世界中で多くの企業に導入されています。

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Automation Anywhere

Automation Anywhereの特徴は以下のとおりです。

  • 日本語サポートと万全なサポート体制:Automation Anywhereは完全日本語によるサポート体制を持ち、24時間対応の質問し放題サービスを提供しています。
  • 自動Botプロトタイプ作成と分析機能:自動化のためのBot自体が自動でプロトタイプとして作成されるため、スピーディかつ効果的に自動化を展開できます。また、競合ツールにはあまり見られないBotの分析機能も大きな特徴です。
  • Discovery Botによる自動化加速:Discovery Botという機能があり、人が行う作業の中から自動化による効果が大きい業務を見極め、その業務を自動化するBotのプロトタイプ作成まで可能な機能があります。

これらの特徴により、Automation Anywhereは日本国内の企業で幅広く採用されている業務自動化ツールです。

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Blue Prism

Blue Prismの特徴は以下のとおりです。

  • 強固なセキュリティ:Blue Prismは強固なセキュリティを提供し、ロボットの稼働履歴やデータ入出力データを記録し、DBにログファイルを保存します。
  • 集中管理によるガバナンス統制:Blue Prismは集中管理によるガバナンス統制を可能とし、ロボット用の集中管理が行えます。
  • 拡張性:Blue Prismはオンプレミスやクラウドなど、様々な利用方法に対応し、拡張性に富んだツールを提供しています。

Blue Prismはさまざまな業界や部門で活用されており、その拡張性に富んだ特性から幅広いニーズに対応しています。

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WinActor

WinActorの特徴は以下の通りです。

  • 連携機能:OCRやERPとの連携が可能。幅広い業務プロセスをRPAでカバーすることができます。
  • グローバルサポート:海外パートナー企業によるサポートが可能です。
  • 操作性:ユーザー部門でも使える簡単な操作で利用できます。

WinActorは国内だけでも3,500以上の企業・団体に活用されています(注:OCR利用企業含む数)。豊富な導入実績から得たノウハウを基に、頻繁に機能の拡張を進めています。

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RPAソリューション ロボオペレータ

RPAソリューションであるロボオペレータの特徴は以下のとおりです。

  • タスク自動化:ロボオペレータは、反復的でルーチンな業務タスクを自動化することができます。これにより、作業効率が向上し、人的エラーが減少します。
  • プロセス効率化:ロボオペレータは業務プロセス全体を効率化するため、従業員がより戦略的な業務に集中できる環境を提供します。
  • クラウドおよびオンプレミス展開:ロボオペレータはクラウド型およびオンプレミス型の両方で展開可能であり、顧客のニーズやセキュリティ要件に合わせて選択できます。

これらの特徴により、ロボオペレータはさまざまな業務領域で活用され、業務プロセスの効率化や生産性向上に貢献しています。

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IBM RPA

IBM Robotic Process Automationは、反復性の高いタスクを置き換えることによって反復プロセスを自動化するテクノロジーを特徴としています。クラウド型(SaaS)またはオンプレミスでのデプロイメントが可能であり、IBM RPAを活用して業務効率化が可能です。

IBMのRPAパートナーであるAutomation Anywhereは、無料のCommunity Editionを提供しており、RPAの導入を始める際に活用できます。IBM RPAはローコードで開発できるインターフェースを提供しており、短期間でボットを構築することが可能です。IBM RPAはさまざまな業務領域で活用できるツールです。

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【使いやすい】おすすめRPA(業務自動化)ツール5選を一覧で比較

ここでは、使いやすさが特徴のRPA(業務自動化)ツールを5つご紹介します。

ツール名 クラウド型orオンプレミス型 無料版の有無 価格 特徴 シナリオ コードの有無
RoboTANGO クラウド型、オンプレミス型 要問合せ 1ライセンスを複数のPCで利用可能なRPAツールであり、録画機能付きで誰でも簡単にRPAを使いこなせる 総務、労務、経理、営業事務などのバックオフィス業務において、Excelからシステムへの転記作業やデータの突合作業などを自動化 など
AUTORO クラウド型 要問合せ 定額で利用でき、1ユーザーから利用可能
Web上にロボットを作り、記憶させるだけで利用できる
Web情報収集、メール送信、レポート作成など
BizteX cobit クラウド型 要問合せ クラウドで複数人による開発ができる
直感的で簡単な操作でロボットを開発可能
総務、経理、営業、マーケなどで行う単純作業など
batton クラウド型 14万8千円/月~ 1ライセンスでPC台数無制限に利用可能
AIを搭載した高機能RPA
画像認識が必要な業務の自動化など
EzAvater オンプレミス型 75万円/年~ 誰でも簡単に自動化を構築可能
エラー通知によりロボットの監視が不要
総務、経理、営業、マーケなどで行う単純作業など

RoboTANGO

RoboTANGOはRPA作成支援や専用のサポートサイトを提供し、導入前からのサポートに力を入れています。1ライセンスを複数のPCで利用可能なRPAツールであり、録画機能付きで誰でも簡単に利用可能です。組織で横展開する際に追加のライセンスが必要になる場合がありますが、複数人で利用できる点も特徴にあげられます。

総務、労務、経理、営業事務などのバックオフィス業務において、Excelからシステムへの転記作業やデータの突合作業などを自動化するのに適しているツールです。電子カルテやオーダリングシステムなどの電子化が進む中、決められた時間の作業やミスのできない作業を自動化するために利用されています。

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AUTORO

AUTOROは、Web上にロボットを作り、操作を覚えさせるだけで使えるRPAツールです。ユーザーが行う操作を、Webで視覚的に分かりやすく表示し、簡単にロボットに指示することができます。クラウド上で動くことから、インターネットを経由してどこからでも操作することができるのが特長です。

Windows/macOSどちらでも利用可能で、クラウド型でありながらデスクトップ上の作業もできるRPAです。豊富なAPIを搭載しており、周辺システムとの連携にも強いことが特長です。

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BizteX cobit

BizteX cobitは、クラウド型のRPA(業務自動化)ツールです。インストール不要で即日利用開始することができ、特にWebシステムの操作やスプレッドシートへの連携を得意としています。

ブラウザベースのRPAであるため、デスクトップアプリケーションなど、Webではないシステムの操作には対応していませんが、同社製の「BizteX robop」では対応できるようになっています。

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batton

battonは、AIを搭載したRPA(業務自動化)ツールです。PC上の画像の解析度に優れ、RPAが業務を覚え、他のPC端末で再現することも可能になっています。

1アカウントでインストールできるPCの台数に制約がなく、複数人での開発に向いています。2019年の設立以降、急速に注目を浴びており、2021年のITトレンド上半期ランキング(RPA)で1位を獲得するなど、勢いのあるRPAです。

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EzAvater

EzAvaterは、「誰でも」「簡単に」自動化シナリオを構築できることを謳うRPA(業務自動化)ツールです。ロボットの安定動作に優れ、気づいたらロボットが止まっていた、ということが起きにくい仕組みになっています。エラー発生時の通知も簡単に設定でき、全般的に安定動作にこだわりを持っているRPAといえます。

ユーザーの声を基に、年間100以上の機能を追加しており、さらなる使いやすさ、自動化の推進に力を入れており、難しい設定にはテンプレートを用意しています。

EzAvaterの公式サイトはこちら

【無料・安い】おすすめRPA(業務自動化)ツール5選を一覧で比較

ここでは、無料で使える、または安価で利用できるRPA(業務自動化)ツールをご紹介します。RPAは導入に失敗し利用を止めてしまう割合が80%に達するとも言われており、初めての取組の場合は、まず無料や安価なRPAから試して、使いこなせるようになった時に機能不足を感じた時に、より高機能なRPAへ切り替えていく方法も有効です。

ツール名 クラウド型orオンプレミス型 無料版の有無 価格 特徴 シナリオ コードの有無
RoboTANGO クラウド型、オンプレミス型 要問合せ 1ライセンスを複数のPCで利用可能なRPAツールであり、録画機能付きで誰でも簡単にRPAを使いこなせる 総務、労務、経理、営業事務などのバックオフィス業務において、Excelからシステムへの転記作業やデータの突合作業などを自動化 など
Microsoft Power Automate クラウド型、オンプレミス型 1,875円/月~ 効率的なプロセス自動化ツールとして利用できる 繰り返しのタスクやビジネスプロセスを自動化する など
マクロマン オンプレミス型 利用は完全無料
一部問合せはチケット制で対応(要問合せ)
ツール利用は完全無料、必要な時のサポートのみチケット制で有料 RPAを初めて導入する
安価に導入する など
JobAuto オンプレミス型 8万円/月~ 安価かつ高機能なRPAを利用できる 繰り返しのタスクやビジネスプロセスを自動化する など
Pega Robotic Automation クラウド型、オンプレミス型 4,616円/月~ 面倒で時間のかかる手作業を自動化し、生産性と効率を向上できる ビジネスプロセス管理や顧客関係管理 など

Microsoft Power Automate

Microsoft Power Automateの特徴は以下のとおりです。

  • プロセスの自動化:Power Automateを使用すると、繰り返しのタスクやビジネスプロセスを自動化できます。
  • クラウド型およびオンプレミス型の連携:クラウド型のサービスであるPower Automateは、オンプレミスのデータソースにアクセスするためのデータゲートウェイを介してオンプレミス型と連携できます。
  • Power Automate Desktopの使用:Windows 10およびWindows 11ユーザーは、Power Automate Desktopを使用してデスクトップ操作を自動化できます。

これらの特徴により、Power Automateは効率的なプロセス自動化ツールとして利用されています。

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マクロマン

マクロマンは、導入初期費用、利用費用が完全無料のRPA(業務自動化)ツールです。サポートがチケット制での有料制となっており、困ったときに必要な分だけ費用が掛かる仕組みです。

RPAの導入は、80%が利用を止めてしまうとも言われており、初めての取組で慣れないうちに高額のRPAを導入する場合、失敗した時の損失も大きくなります。まずは無料のRPAでスタートし、さらに複雑な業務を自動化するにあたって費用対効果が見込めることが分かったら、ツールを切り替えていく方法も良いでしょう。

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JobAuto

JobAutoは、低料金で高性能なRPAを提供しています。月額8万円で作成ロボット数の上限は無く利用することができます。

RPAの構築を代行するBPOサービスも行っており、自社での構築が難しい場合は構築作業も含めて委託することもできるようになっています。

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Pega Robotic Automation

Pega Robotic Automationの特徴は以下のとおりです。

  • 高速化と堅牢性の向上:Pega Robotic Automationは業務プロセスを効率化し、堅牢性を向上させます。
  • 自動化:Pega Robotic Automationは面倒で時間のかかる手作業を自動化し、生産性と効率を向上させます。
  • クラウド型とオンプレミス型の提供:Pega Robotic Automationはクラウド型とオンプレミス型の両方で利用可能であり、さまざまなニーズに対応します。

Pega Robotic Automationは、さまざまな業務領域での自動化ニーズに対応し、効率化と生産性向上を実現できます。

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【機能特化】おすすめRPA(業務自動化)ツール2選を一覧で比較

ここでは、機能特化型のRPA(業務自動化)ツールをご紹介します。機能特化型は万能タイプではないものの、特定の業種や業務に対しては手厚いサポートがあるため、該当する業務の自動化を行いたい場合には検討したいRPAツールです。

ツール名 クラウド型orオンプレミス型 無料版の有無 価格 特徴 シナリオ コードの有無
Autoジョブ名人 クラウド型、オンプレミス型 1万円/年~ プログラミング知識が不要で自動化が容易 受注業務などの業務プロセスの自動化 など
NICE Robotic Process Automation クラウド型、オンプレミス型 要問合せ コールセンター向けに特化しており、サービス品質の向上とエージェントの満足度向上に貢献 人が必要のない業務と部分的に人が必要な業務の両方にツールを導入したいとき など

Autoジョブ名人

Autoジョブ名人は、業務の自動化シナリオを作成するためのRPAツールです。特徴として、フロー型とリスト型のスクリプト編集画面を提供し、プログラミング知識が不要でロボット作成が容易です。また、自動化対象をタグにより項目指定し、高い動作安定性を実現しています。さらに、24時間365日稼働できるクラウド型の提供形態もあり、業務時間外でも作業を自動実行することが可能です。

Autoジョブ名人は、受注業務などの業務プロセスの自動化に利用されます。具体的な使用シーンとしては、受注業務の自動化、データ処理の自動化、定型業務の自動化などがあげられます。

Autoジョブ名人の公式サイトはこちら

NICE Robotic Process Automation

NICE Robotic Process Automationの特徴は以下のとおりです。

  • 反復作業の自動化:NICE Robotic Process Automationは反復作業を自動化し、業務効率を向上させます。
  • クラウド型とオンプレミス型の両方を提供:NICEのRPAソリューションは、クラウド型とオンプレミス型の両方が含まれており、さまざまなニーズに対応します。
  • コールセンター向けに特化:NICEのRPAはコールセンター向けに特化しており、サービス品質の向上とエージェントの満足度向上に貢献します。

NICE Robotic Process Automationは、業務効率の向上やコールセンター向けのサービス品質向上など、さまざまな特徴を持っています。

NICE Robotic Process Automationの公式サイトはこちら

業務自動化ツール(RPA)の選び方と注意点

業務自動化ツール(RPAツール)の選び方は以下があげられます。

  • 導入目的と対象業務:導入の目的や、自動化したい業務を特定し、自動化に対応できるRPAを選びます。
  • 必要な機能・性能:自動化するために必要な機能が備わっていて、スペック等の性能に問題が無いRPAを選びます。
  • 使いやすさ:利用者のPCスキルを念頭に、使える・使いやすいRPAを選びます。
  • 予算や導入コスト:機能などと予算のバランスをとってRPAを選びます。
  • バックアップ体制:問合せへの対応や、障害発生時の体制を確認して選びます。

ここから、それぞれの視点を深堀してツールの選び方と注意点をご説明します。なお、さらに詳しく知りたい方は「RPAツール(自動化ツール)の選び方とは? ツール採用のメリット・デメリットを解説」をご覧ください。ほかにも「RPAの導入メリットとは?簡単にできる進め方や費用、導入事例も紹介」もおすすめです。

導入目的と対象業務

RPAの導入目的を明確にし、どの業務を対象にしたいのかを決めます。内容に応じて、適したRPAツールが変わってくる場合があります。また、洗い出した業務が業界固有のものである場合、それに即した専用性の高いRPAツールがあるかもしれません。

導入目的と対象業務の明確化は、選定における自社の要件を決めるスタートラインになります。ここが決まることで、後段に続く検討事項も明確になっていきます。いわば検討における旗印のような存在になりますので、必ず検討の初期段階で最初に明確にして、選定にかかわる主要な関係者の間で共通認識を持つようにしておいてください。

必要な機能・性能

自動化したい業務に対応した機能が搭載されているツールを選びます。例えば、事務作業を自動化したい場合は、エクセルやスプレッドシートなどの業務を自動化できる機能が必要です。また、データコピーなどの簡単な業務は、どのRPAでも対応できることから、比較検討の役に立ちません。特殊で、自社の状況を鑑みるとぜひ欲しい機能を少しピックアップしましょう。

自動化ツールが対応できない業務もあります。例えば、営業先への提案や交渉など、思考力や臨機応変な対応が求められる業務や、クレームへの対応、企画立案、クリエイティブな仕事などは自動化に向いていません。そのため、あまりに特殊な機能を検討の俎上に載せると、高価格のRPAしか見つからない、あるいは何も見つからないこともあるので注意しましょう。

使いやすさ

RPAツールの多くは、システム構築の経験がない人でも導入できる簡単さを売りにしていますが、各社各様のアプローチを取っていますので、実際に利用する人たちが使いこなせそうか、十分に確認が必要です。

多くのRPAツールは無料のトライアル期間を用意していますので、その間にしっかりと使いやすさの確認を行いましょう。

利用企業が多いRPAの場合、利用ユーザー同士で情報交換ができるコミッティがあったり、作ったテンプレートをシェアする仕組みなどがあることもあります。これらも使いやすさの向上に貢献するため、ある場合はチェックしましょう。

予算や導入コスト

RPAの費用は多種多様であり、初期費用ゼロで始められるものから、高額なものもあります。導入の目的に沿って、必要な機能や性能、使いやすさなどを考慮すると、おおよそ導入したいRPAツールは定まってきます。

ただ、費用対効果を考慮しないと、身の丈に合わないリッチすぎるRPAを導入することになってしまいます。

費用対効果を分析する際、よく行われるのは「RPA導入によって削減される時間」を基に、どれほどの人件費圧縮ができるかを算出し、導入コストと比較するものです。しかし、この方法には注意が必要です。実際に見積通りに時間が削減できたとしても、その時間に対応した人件費が本当に削減できるでしょうか?多くの場合、社員の削減はできないので人件費は減りません。

次に言われるのが「浮いた作業時間を他の活動に」ですが、事務担当を営業担当にシフトするなどは、スキルの問題から適切でないことが多く、実際には困難です。また、これまで手を付けられていなかった新しいことに取り組んでもらう場合、企業としての生産性は向上していますが、人件費は下がりません。こうしたことも考慮の上で、費用対効果以外の要素も考えましょう。

バックアップ体制

トラブルが発生した際に、自動化している業務が止まってしまう可能性があるため、サポート体制が充実しているツールを選びます。RPAで自動化する業務は、経理・人事・営業など、遅延が許されない業務を多く持つ部門に導入されていることが多いです。

また、RPAは問合せサポートの手厚さも重要です。メール、電話、チャットなどの問合せ方式が自社に合っているか、問合せの回数に制限はないかなど、自社の想定する導入規模に沿ったサポート体制が充実しているRPAを選定しましょう。

また、製品の不具合やセキュリティホールの発見など、製品に由来する問題が発生した際のサポート体制も確認しましょう。ベンダー側から能動的に連絡することはもちろん、ユーザー側からの問合せ窓口が明確であることも重要です。

RPA(業務自動化)ツールの活用事例

RPAツールの具体的な活用例には以下があげられます。

  • 販売管理システムへのデータ取り込み:RPAツールを使用して、書面をAI OCRでデータ変換し、販売管理システムへ売り上げ処理を取り込む作業を自動化できます。これにより、入力工数が大幅に削減され、ヒューマンエラーを防げました。
  • 交通費精算チェック業務:従業員から提出される交通費精算書の金額チェックに多くの工数がかかっていたため、RPAを導入し、チェック業務を自動化できます。これにより、毎月締め日に半日かかっていた80人分の小口チェック作業と、修正依頼メール作業がなくなり、別の業務に充てられました。
  • 作業指示書の作成業務:工事の指示書を作成する際、情報の転記や地図の検索作業に時間がかかっていたため、事務部門にRPAを導入することで効率化を図れました。
  • 事務作業の自動化:事務職の作業の多くはパソコンを使ったデスクワークであり、RPAで自動化できる作業が大半です。データの入力や集計、照合、レポートの作成といった事務職の作業をRPAで自動化すれば、コスト削減や生産性向上を実現できます。
  • 営業部門の業務自動化:営業部門では、顧客情報の管理や見積書の作成、受注処理といった事務作業があります。これらの業務もRPAで自動化が可能です。例えば、受注処理では顧客から届いた注文書やメールから受注情報を抽出して、社内システムへの登録を自動で行えます。

ここからは、いくつかの企業・団体での活用例をご紹介します。

株式会社フォーバルテレコム

フォーバルテレコムでは、多岐にわたる事業を展開していく中で複雑になった業務を効率化するため、RPAツール「Synchroid」を導入しました。当初は別のRPAツールを利用していましたが、通常業務との兼務で開発が進まなかったことや、開発PCに依存した運用によりロボットの普及が思わしくないという課題がありました。

そこで、同社では操作対象のhtml構文やファイル内容を解析することで、PCの画面サイズや解像度が変わっても安定した稼働を実現するRPAツール「SynchRoid」を導入しました。「SynchRoid」を活用して自動化したことで、年間約5,000時間に相当する業務の削減に成功しました。時間的余裕が生まれたことに加え、さらなる業務改善に取り組む意識が芽生え、DX推進が加速しています。

カルビー株式会社

カルビーでは、2017年にRPAツール「UiPath」を導入開始し、現在では1万時間以上RPAが稼働中です。業務数は200以上にも及び、幅広い部門やグループ会社に至るまでRPAが活用されています。

当初は生産管理部門で、原材料や製造工場の情報を収集し、原価の積み上げを実施するところからスタートしました。この処理が自動的に動く様子を動画で関係者に共有し高い評価を得、その後の他部門への導入も含めてスムーズな展開ができています。

また営業本部では130もの業務、稼働時間は年間約47万時間となっており、もっとも活用がされています。営業部門では得意先のPOSデータをWebサイトからダウンロードする単純作業があり、数が多く時間のかかる作業でした。かつては人手での作業であったため、ダウンロード作業は一週間おきの作業でしたが、今ではロボットが毎日実施しています。RPA導入により、単なる省力化ではなく、その作業を基に分析のレベルが高まり、提案活動にも良い影響を与えています。

JXTGエネルギー株式会社

「ENEOS」を展開するJXTGエネルギーも、UiPathを導入しています。選定の最大の決め手は、ERPの大手「SAP」との親和性です。「UiPath Orchestrator」での統制機能、エンドユーザーでも使いやすいユーザーインターフェース、コスト面などからバランスの良いUiPathを選定し、PoC(概念実証)を経て導入を決定しました。

40以上の部署に10回以上に分けて説明会を実施し、積極的に啓発活動を行った結果、14,000時間の業務時間削減と、4,000時間の品質向上を成し遂げています。さらにCoE(Center of Excellence)、EUC(End User Computing)、プロセスマイニングの3つにトライアルし、徹底したユーザー目線での業務効率化を目指しています。

東京都葛飾区

東京都葛飾区では、AIを搭載したRPAツール「AI Humming Heads(AIHH)」を導入しました。税務課での還付請求書や課税対象者管理などにRPAツールを活用しています。RPAツールに多く搭載されるOCR機能も活用し、紙のパンチ入力に関する業務を同時に削減しています。

自治体では紙を使った業務が多く残っており、ユニバーサルサービスの観点から、今後も完全なオンライン化は難しいのが現状です。このため、RPA×OCRという組合せでの業務効率化は、自治体の業務を大きく削減できる可能性があります。

まとめ:RPA(業務自動化)ツールは自社に合った選択をしましょう

ここまでRPAツールに関して、選び方と注意点やおすすめのツール、従来のツールとの違い、活用例を解説しました。RPAツールはさまざまなものがリリースされており、特徴が異なります。自社に合った最適なものを選ぶことで、自社の業務を幅広く効率化・自動化できるでしょう。

RPAツールは従来のマクロや自動化ソフトと異なり、幅広い場面で活用できます。非定型的な業務も効率化できるため、生産性の向上につながるでしょう。

RPAツールを自社で扱いきることが難しいと判断した場合、Web開発会社に発注する選択肢もあります。Webアプリ開発会社の選定に迷った場合は、実績豊富なJiteraに一度ご相談ください。貴社の要件に対する的確なアドバイスが提供されると期待できます。

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