AIを活用して絵を自動生成する技術は、アートの世界に新たな可能性をもたらすものです。
この記事では、AIで絵や画像を自動生成することができる、サイトやアプリ、ソフトなどを紹介しています。
この記事を読んで、どのようなツールを利用してAIで絵や画像を自動生成するかどうかの参考にしてください。
PHPを独学で勉強した後にWeb業界に参入。大手企業でプログラマーとして活躍後、自社サービスの立ち上げ、大手検索エンジンサービスの保守運用作業、ソーシャルゲーム開発などに携わりながら、SE・管理職の道を歩んで現在に至る。現在は、管理職に携わる傍ら、これまでの経験を活かした執筆活動を続けている。
AIで絵や画像を自動生成する仕組み

人工知能(AI)とは、人間の知能を模倣し、学習や推論・問題解決・理解・認識などの知的行動をコンピューターで実現する技術やシステムのことをさします。
AIを使って絵を生成する技術は、アートの世界に新たな可能性をもたらすものです。ただし、生成されたAI画像に著作権が発生する場合もあるため、注意が必要です。
AIで絵や画像を自動で生成する仕組みには、おもにディープラーニングの技術が用いられます。また、テキストを用いて画像を生成するAIシステムは、テキストエンコーダと画像生成器から構成されています。
以下は、その代表的なモデルです。
- 生成的敵対ネットワーク(Generative Adversarial Networks, GANs)
- オートエンコーダー(Autoencoders)
- 拡散モデル(Diffusion Models)
これらのモデルは、大量のデータと計算資源を用いて訓練され、さまざまな種類の画像を生成する能力を持つようになります。
以下の記事では、それぞれの項目について詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
AIで絵が自動生成できるソフト5選

AIで絵や画像を自動で生成する仕組みは、おもにディープラーニングの技術が用いられており、テキストを用いて画像を生成するAIシステムは、テキストエンコーダと画像生成器から構成されていることがわかりました。
ここからは、AIで絵が自動生成できるソフトやツールなどを紹介します。
以下は、AIで絵が自動生成ができるおもなソフトです。
- Filmora
- Canva for Windows/Mac
- Stable Diffusion
- DiffusionBee
- Topaz Photo AI
それぞれのソフトの特徴を理解して、自社にあったソフトを選ぶようにしましょう。
Filmora

Filmora(フィモーラ)は、Wondershare社が提供するWindows/Mac用の動画編集ソフトです。
初心者でも簡単に操作でき、基本的なカット編集やBGM挿入・テキストテロップ・CGテンプレート・ナレーション録音・画面録画・自動編集・DVD焼きなどが可能です。
Canva for Windows/Mac

Canva for Windows/Macは、オンラインで利用できる無料のグラフィックデザインツール「Canva」のデスクトップアプリです。Windows 10以降のWindows、インテルおよびAppleのチップを搭載したMacで利用できます。
このツールはデスクトップ専用ですが、スマートフォンやiPadにはAndroid版、iOS版ともに専用アプリが用意されており、同じアカウントでログインすれば、パソコンで始めたデザインをスマートフォンで続けることができます。
Stable Diffusion

Stable Diffusionはテキストから画像を生成するAIモデルを搭載した画像生成AIです。
Stable Diffusionは潜在拡散モデルというアルゴリズムが使われており、オープンソースAIとして公開されています。
ユーザーが入力したテキストをもとに画像生成するため、テキストや単語が多ければ多いほど、ユーザーのイメージと近い画像を生成しやすくなります。
DiffusionBee

DiffusionBee(ディフュージョン・ビー)は画像生成AIであるStable Diffusionをベースに作られたスタンドアロン型のアプリケーションです。
Macユーザーならワンクリックインストーラを使用することで、複雑なセットアップやインストールプロセスが一切なく、すぐに画像生成を開始できます。
機能もシンプルに必要なメニューだけが用意されており、容易に画像生成できることが特徴的です。
Topaz Photo AI

Topaz Photo AIは、画像の補正と最適化を目的としたソフトウェアです。特にノイズ除去・シャープネス向上・および解像度の拡大に特化しています。
ディープラーニングとAI技術を活用して、ユーザーが簡単に高品質な画像を得ることができるように設計されています。
Topaz Photo AIは、写真のシャープネスを高め、ノイズを除去し、画像を拡大するためのAI技術を活用したツールです。このツールは、プロフェッショナルな写真家から一般のユーザーまで、誰でも気軽に高品質な写真編集が可能です。
AIで絵が自動生成できるオンラインツール5選

ここまで、AIで絵が自動生成できるソフトをみてきました。次に、同じく絵が自動生成できる、オンラインツールをみていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、AIで絵が自動生成できるオンラインツールを紹介します。
- Midjourney
- Fotor
- DALL-E 2
- NightCafe
- NovelAI
それぞれのオンラインツールの特徴を理解して、自社で扱いやすいものを選んでください。
Midjourney

Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストプロンプトや参考画像から画像を生成するAIプログラムです。アメリカのある研究所が開発しており、元NASAの技術者などによる超高機能なAIです。
Midjourneyは、チャットボックスに単語や文章でプロンプトを送信するだけで画像を作成できます。
画像の種類は写真調のものからイラスト調のものまで幅広く、ユーザーは生成モデルを指定することで出力する画像のスタイルを指定することも可能です。
Fotor

Fotor(フォター)は、Everimaging Science and Technology Co., Ltd(エバーイメージイング)が開発・運営する、オンラインで利用できる画像編集ツールです。
ブラウザ版とアプリ版が提供されており、どちらも無料で利用できます。
Fotorでは、写真編集・グラフィックデザインの作成・フォトコラージュ制作など、さまざまなビジュアル作品を作成することができます。
また、AIを活用した多数の画像編集機能も提供されており、既存の画像をAIを使って編集することも可能です。
DALL-E 2

DALL·E 2 (ダリ ツー)とは、言語入力から画像やイメージを作成するAIツールです。テキストだけでなく、画像をアップロードしてそのイメージに近い画像を生成できます。
商用利用が可能で、クリエイティブな画像を出力できるのが特徴的です。
NightCafe

NightCafeは、AIを活用した画像生成サービスです。テキストを入力するだけで、絵画やイラスト、写真など、さまざまな画像を簡単に生成することができます。
NightCafeは、Stable DiffusionやDALL-E2など8つのAIモデルから選択して画像を生成することができるのが特徴です。
また、肖像画やアニメ、ポップアートなど40種類のスタイルを選択して生成することも可能です。
NovelAI

NovelAI(ノベルエーアイ)は、小説などのテキストや高品質なイラストを生成できる、画像生成AIサービスです。
ほかの画像生成AIサービスに比べ、クオリティの高いアニメ風キャラクターイラストを描く精度が高いのが特徴で注目を集めています。
膨大な学習データによる幅広い知識ベース持っており、文脈理解と意味の把握に長けているのが特徴です。
AIで絵が自動生成できるアプリ10選

AIで絵を自動生成できるオンライツールには、さまざまなものがあることがわかりました。
続いて、AIで絵が自動生成できるアプリをみていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、AIで絵が自動生成できるアプリを紹介します。
- AIピカソ
- AIイラスト Plus
- Dream by WOMBO
- Picsart
- LINE AIイラストくん
- Vivid AI
- PhotoDirector
- MyEdit
- SNOW
- Meitu
気軽に使えるアプリが多いため、ぜひ参考にしてみてください。
AIピカソ

AIピカソは、テキストや簡単な下絵から画像を生成できる無料のAIお絵描きアプリです。LINEアプリのトーク画面でも利用できます。
AIピカソでは、AIアバターの作成が可能です。AIアバターは、自分の理想の姿をイラストで表現できる機能です。
自分の顔を写った写真を10〜20枚アップロードして「生成する」をタップすると、自分専用のAIがアバターを作成してくれます。生成したアバターは、SNSプロフィールやコミュニケーションツールで活用したり、LINEスタンプを作成したりすることができます。
AIイラスト Plus

AIイラスト Plusは、直感的な操作でAIイラストを生成できるアプリです。
スタイル・アングル・ポーズ・髪型・髪色など、さまざまなプリセットを細かく調整でき、プロンプトも日本語に対応しています。
過去に生成したAIイラストやプロンプトの情報などをギャラリーとして保存することも可能です。
Dream by WOMBO

Dream by WOMBOは、カナダのスタートアップ企業WOMBOが提供するAI画像生成サービスです。
テキストや参考画像を入力することで、高品質な絵画を生成することができます。生成された画像はユーザーが所有し、著作権はユーザーに帰属します。
ただし、無料プランでは非商用利用のみ可能で、商用利用には有料プランへの加入が必要です。
Picsart

Picsart(ピクスアート)は、写真や動画の編集ツールとテンプレートが一体になったスマホとWebアプリです。
文字入れやフィルターなどの基本的なツールから、クローンや人物切り抜きなどの本格的な機能まで揃っています。
また、インスタグラムのように、作成した画像をアプリ内でシェアしたり、おしゃれなユーザーをフォローしたりできるSNS機能も魅力的です。
LINE AIイラストくん

LINE AIイラストくんは、株式会社piconが提供するLINE上で利用できる画像生成AIサービスです。
LINEで「AIイラストくん」を友だち追加し、テキストで伝えたいイメージを入力して送信するだけで、簡単にイラストを生成できます。
AIイラストくんでは、「イラスト」「人物」「風景」の3ジャンルに特化した学習モデルが用意されています。また「AIイラストくん」で生成した画像は商用利用も可能です。
Vivid AI

Vivid AIは、AIアート生成や写真加工ができるアプリです。
テキストからの画像生成やAI着せ替えなどに対応しており、初心者からアーティストまで幅広く使用できます。
Vivid AI の AI 画像生成機能は、写真を何千ものスタイルで魅力的なアプリです。 写真をアップロードするだけで、あとは AI が自動で画像を作成します。
PhotoDirector

PhotoDirectorは、AI技術を活用した写真編集ソフトウェアで、画像編集・デザイン・アニメーション作成などの機能を提供しています。
AI顔入れ替え機能や、AI画像生成ツールなどの機能が特徴的です。
PhotoDirectorは、App StoreやGoogle Playで入手できます。また、PCソフトとしてPhotoDirector 10 StandardやPhotoDirector 365も販売されています。
MyEdit

MyEdit(マイエディット)は、サイバーリンク株式会社が提供するオンラインサービスで、AI技術を搭載した画像や音声の編集ツールです。
ブラウザ上で簡単に編集でき、ポッドキャスト制作者や音楽プロデューサー、ビデオクリエイターなど、幅広いユーザーに利用されています。
MyEditでは、アバター作成や、イラスト化などの機能があります。直感的に操作でき、誰でも簡単に利用できますが、無料会員は1日1枚しか画像処理ができません。
有料会員であれば、無制限で利用することができます。
SNOW

SNOWは、写真や動画を撮影し、それらを魅力的に加工するための多機能カメラアプリです。
撮影から加工、共有までを一つのアプリで完結できるよう設計されており、その使いやすさが多くの人に支持されています。
SNOWのAIアバターは、ユーザーの写真を基に個性豊かなアバターをAIが自動生成する機能です。
10枚から20枚のセルフィー(自撮り写真)をアップロードすると、その写真からAIが顔の特徴を学習し、自分の顔の特徴を残したまま自然な形で美化してくれます。
Meitu

Meitu(メイツ)は、スマートフォンやパソコン向けの画像や動画の編集・加工アプリ、およびそれに関連するサービスを提供する会社です。
自撮り写真の補正やメイク、イラスト加工、画像のモザイク処理やフィルターなど、さまざまな機能が備わっており、インスタグラムへの投稿やプロフィール画像の作成などに役立ちます。
Meituには、AI技術を使用して写真から独自のアートワークを自動生成する「AIイラストメーカー」機能が備わっています。ユーザーは自分の写真をアップロードし、好みのイラストスタイルを選択するだけで、簡単にアニメーション風のイラストを作成することができます。
AIで絵が自動生成できるサイト3選

AIで絵が自動生成できるアプリには、誰でも使えるものや本格的な画像編集ができるものまで、さまざまなアプリがありました。次は、絵を自動生成できるサイトをみていきます。
ここでは、以下の項目に分けて、AIで絵が自動生成できるサイトを紹介します。
- MyEdit
- Bing Image Creator
- PicWish
これらのサイトは、サイト内で自動生成できるため、アプリをインストールしたりしなくてもよいのが特徴的です。
また、以下の記事では、AI画像やイラスト生成ができるアプリを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
MyEdit

MyAditは、無料でAI画像、イラストを自動で生成できるサイトです。
文字で説明するだけで思い通りの表現を実現することができ、アートやイラスト、ほかにもグラフィックなどを自由に作成できます。
AI 画像・イラスト自動生成サイトは、思い浮かんだデザインの要素や特徴を日本語または英語で記述することで、AI が自動的にアイデアを画像として生成します。
デザイナーがコンセプトやアイデアをすばやく視覚化するのに役立つでしょう。
Bing Image Creator

Bing Image Creatorは、Microsoftが提供する無料のAI画像生成ツールです。生成したい画像をイメージしたプロンプトを入力するだけで、画像を生成できます。
作成した画像は、リンクで共有したり、コレクションに保存したり、ダウンロードしたり、編集したりすることができます。
また、Designerを使用して画像でデザインを作成することも可能です。
PicWish

PicWishは、画像背景透過・画像消しゴム・人物写真高画質化・一般画像高画質化・白黒画像カラー化の機能を備えた画像編集・加工ツールです。
AI技術を採用しているため、初心者でも簡単に背景切り抜きなどの画像編集を行うことが可能です。
AIで絵を自動生成する方法

ここまで、サイトやアプリなどさまざまな媒体でAIで絵を自動生成する方法をみてきました。
では、具体的にどのように絵を自動生成するのでしょうか。
ここでは、以下の項目に分けて、AIで絵を自動生成する方法を解説します。
- Step1. AI画像にアクセス
- Step2. 各項目を選択
- Step3. 画像を保存
- Step4. 保存先へアクセス
また、以下の記事でもAI記事の作成方法を解説しています。ぜひ、参考にしてください。
Step1. AI画像にアクセス
AIで絵を自動作成する場合、アカウントの作成が必要となる場合があります。アカウントを作成した上で、ログインまたはサインアップをおこないます。
また、ツールによっては、新しいプロジェクトを作成する必要があります。
Step2. 各項目を選択
AIで絵を自動生成する際に、ツールによっては項目を選択する必要があります。
たとえば、既存の画像を使用して別の画像を作成する場合は、既存の画像を選択します。ほかにも、画像に選択するスタイルを選択したり、使用するAIモデルを選択したりします。
Step3. 画像を保存
AIで絵を自動生成するための設定ができたら、画像を作成します。
既存の画像を利用する場合は、画像をアップロードしたあとに画像生成ボタンを押下することでAI画像を作成できるものが多いです。
ほかにも、テキストをコマンドプロンプトに入力して、その内容からAIが画像を作成するツールもあります。
Step4. 保存先へアクセス
AIで絵を自動作成する際、保存先を選びます。保存先を選んだあと、画像生成ボタンを押下すれば、指定した保存先へ画像が保存されます。
また、一度画像を生成したあと、ダウンロードボタンを押下することで、保存先を選択してダウンロード後に保存先へアクセスするツールもあります。
AIで絵を自動生成するまとめ

今回は、AIで絵を自動作成することに関して、以下のことがわかりました。
- AIで生成された画像に対して著作権が発生しないか注意が必要
- AIでの画像生成はテキストエンコーダと画像生成器から構成されている
- アプリやオンラインサイトなどのさまざまな媒体でAIで絵の自動生成が可能
さまざまな媒体でAIを活用した絵の自動生成が可能ですが、どのような方法で利用すればよいかわからないこともあるでしょう。AIで絵を自動生成してどのように活用すればよいかわからないときは、AIに関して知見のある、株式会社Jiteraにお気軽にご相談ください。
わからないことや悩みなどを詳しくヒアリングさせていただき、最適なご提案をさせていただきます。






