こんにちは!Jiteraの平澤です。
今週もこの一週間で社内で話題になった生成AIトレンドをお届けします。
話題になった生成AIトレンド
“HP制作者がいらない!?HPを生成するcreate.xyz”
テキストで機能やデザインを指示をするだけで、ハイクオリティなホームページが作れるAI、”create.xyz”が誕生しました。
テキストだけではなく、他のホームページのスクリーンショットをインプットすることで、類似したホームページを生成することも可能です。
他にも、クレジットカードのデザインや順番待ちリストなど、多岐にわたるデザインやアプリが作れるようになります。
無料で利用できるので、皆さんもぜひチェックしてみてください。
(参照:https://www.create.xyz/)
リアルタイムに画像を生成する”AIキャンバス”
Kinaku株式会社によってリリースされたAkuma.aiの”AIキャンバス”は、オンラインで誰でもリアルタイムで画像を生成できるツールです。
百聞は一見にしかずなので、筆者も実際につかってみました。
プロンプトに、「パソコンで仕事をする様子」と打ってみると……!
(参照:https://akuma.ai/ja)
なんと、またたく間に可愛らしいキャラクターが出てきました!
他にも、自分が絵を描いてざっくりとニュアンスを伝えて、AIイラストを生成することができます。
こちらも無料で月25枚まで商用利用ができます。
佐渡市、富士通のAIで子供と家庭への支援強化へ
佐渡市は、これまで教育機関や医療機関、地域一体で密接に連携し子供や家庭への支援を行なってきました。当事者または関係者らによる相談や通報があってから子供や家庭への支援に動き出すため、支援を要する家庭の発見が遅くなることが課題となっていました。
そこで、新潟県佐渡市と富士通株式会社は、配慮や支援を必要とする子供と家庭を早期に発見することを目指して、AIと分野を超えたデータ連携を活用することにしました。開発されたAI 、”Wide Learning”は、対象ごとに支援が必要となる可能性を分析し、それを元に専門的な知識をもつ職員が支援の必要性を判断します。
これにより、潜在的リスクにアプローチして未然に予防することが可能となりました。今後、全国展開することも視野に入れており、子供と家庭のウェルビーイングの向上の貢献に期待ができます。
(参照:https://pr.fujitsu.com/jp/news/2024/02/28.html#footnote5)
大規模言語モデル
Databricks 一般用途向けの新大規模言語モデル”DBRX”
Databricksは、一般用途向けの新大規模言語モデルである”DBRX”を発表しました。
注目のポイントが3つあります。
①GPT-3.5を上回る高性能
Databricksの測定によると、GPT 3.5を上回り、Gemini 1.0 Pro と近しいベンチマーク結果が出ています。
②あらゆる領域においても、特化モデルを上回る汎用さ
プログラミングにおいてはCodeLLaMA-70Bなどの特化モデルを上回る結果になっており、汎用LLMとしての強みがあります。
③速度と計算効率の良さ
DBRXは、MoE(Mixture of Experts)を採用しています。約1320億個のパラメータを持ち、Llamaと比べて速度が2倍、計算効率も最大2倍になるそうです。また、テキストとコードの12兆トークンで学習をしています。
(参照:https://www.databricks.com/blog/introducing-dbrx-new-state-art-open-llm)
大規模言語モデル、結局どれが最強?
大規模言語モデルは、OpenAI ・Google ・Meta ・Anthropic ・Perplexity などあらゆる企業によって開発されています。
結局のところ、どれがいいのでしょうか?
2023年5月から現在までを対象とした調査のランキングです。
(参照:https://x.com/lmsysorg/status/1773075615471604082?s=20)
Anthropic社によるClaudeモデル群の躍進っぷりには、目を見張るものがあります。
また新たなモデルが出てくるであろう今後の動向にも注目していければと思います。
規制関連
生成AIのデータ学習は、知的財産の対象?
今週も法律関係のニュースについてご紹介します。
生成AIと知的財産権保護のあり方を議論する政府検討会において、骨子案が提出されました。
著作権以外の知財権をAIに学習させる段階では、権利侵害は発生しないと確認されました。
AIに関する技術開発の保護を念頭に置いた判断と言えますが、日本音楽著作権協会(JASRAC)はAIの学習に利用した著作物の情報を記録し開示することで透明性を確保するよう求めるなど、AI時代における知財保護の課題は山積みです。
(参照:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA197170Z10C24A3000000/)
2週間前(3月4週目)の配信でも世界初の自律型AIエンジニア”Devin”が開発されることを取り上げましたが、今週も無料でHP制作や、リアルタイム画像生成ができるAIなど、AIの進化は目まぐるしいものですね。
Jiteraでは、このように進化を目まぐるしく遂げているAI業界の中でもスピード感をもった開発支援を得意としており、生成AIを活用した、システム・アプリの開発のご支援も行っております。
生成AIに関するささやかな疑問や、開発に関するお問い合わせがあれば、こちらよりお気軽にご相談ください。
来週も、Jitera社内で話題になったAIトレンドを発信していくので、お楽しみに!