コロナ禍をきっかけに市場規模を急拡大したECサイト市場。現在も市場規模の拡大を続けています。
本記事では、国内および海外で成功しているECサイトを分析し、中小企業におすすめのECサイトプラットフォームを一覧でご紹介します。
ECサイトの開設を検討している方や、ECサイトに出品しているが売上が伸びないという方はぜひ参考にしてみてください。
- 【日本】ECサイト売上ランキング
- 1位 楽天市場(楽天グループ:売上高5兆6301億円)
- 2位 ヨドバシ.com(ヨドバシカメラ:売上高2,099億4,800万円)
- 3位 ZOZOTOWN(株式会社ZOZO:売上高1,834億2,300万円)
- 4位 ヤマダウェブコム(ヤマダホールディングス:売上高1,505億円)
- 5位 ビックカメラ.com(ビックカメラ:売上高1,434億円)
- 6位 ユニクロオンライン(ユニクロ:売上高1,309億円)
- 7位 Oisix(オイシックス・ラ・大地株式会社:売上高1,151億7,600万円)
- 8位 ニトリネット(株式会社ニトリ:売上高911億円)
- 9位 Japanet senQua(ジャパネットホールディングス:売上高755億5,200万円)
- 10位 Joshin webショップ(上新電機株式会社:売上高755億5,200万円)
- 【アメリカ】ECサイト売上ランキング
- 【中国】ECサイト売上ランキング
- 【東南アジア】ECサイト売上ランキング
- 【中小企業におすすめ】ECサイトプラットフォーム一覧
- ECサイト事業を成功させるポイント
- まとめ:ECサイトのランキングは参考程度にするのがおすすめ
2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立
2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当
2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発
2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出
【日本】ECサイト売上ランキング
国内のECサイトランキング上位は誰もが知る大手企業のECサイトばかりなので、知っているだけでなく実際に利用したことがある方も多いでしょう。
ここでは日本国内の大手ECサイトを売上順で10サイトご紹介します。
1位 楽天市場(楽天グループ:売上高5兆6301億円)
楽天グループが展開している大手ECサイトの一つ、楽天市場。
知名度が高いことに加えて、楽天ポイントがゲットできることや楽天スーパーSALEなどの大型イベントで高い集客力があります。
クレジットカードやポイント、口座などを楽天グループのサービスにまとめる「楽天経済圏」が一時期話題になったため、楽天市場も利用したことがある方が多いでしょう。
2位 ヨドバシ.com(ヨドバシカメラ:売上高2,099億4,800万円)
大手家電量販店ヨドバシカメラのECサイトです。
最大の特徴は配達の早さで、指定日配達はもちろん、最短即日配達を無料で依頼できます。
また、他にも配達料金や年会費などの費用も無料で利用できるため、これらの使いやすさから売上を伸ばしていると考えられます。
3位 ZOZOTOWN(株式会社ZOZO:売上高1,834億2,300万円)
ファッション通販としてさまざまなブランドのファッションアイテムを取り扱っているZOZOTOWN。
最大の特徴はツケ払いができる点です。
購入から2ヶ月後の支払いが可能で最短即日配達を依頼できるため、「お金がないけど服が必要」という緊急時に便利なECサイトです。
4位 ヤマダウェブコム(ヤマダホールディングス:売上高1,505億円)
大手家電量販店のヤマダ電機が展開するECサイトです。
先ほどご紹介したヨドバシ.comと同様にスピード配達に力を入れており、13時までの注文なら最短即日に配達をしてくれます。
サイトから注文して店舗で受け取るとクーポンがもらえるなど、来店に誘導する工夫もあります。
5位 ビックカメラ.com(ビックカメラ:売上高1,434億円)
ビックカメラ.comは、家電やパソコンだけでなく日用品や食材などさまざまな商品を販売しているECサイトです。
個人消費者だけでなく法人向けのECサイトにも注力しています。
備品の購入や設置、請求書払いなどのBtoBも可能なので、個人をターゲットとするECサイトよりもターゲットが幅広い点が特徴です。
6位 ユニクロオンライン(ユニクロ:売上高1,309億円)
ユニクロオンラインはオムニチャネル施策を強化しており実店舗の在庫の有無が確認できる点が大きな特徴です。
ファッション通販ではわかりにくいサイズ感については、似た体型の人が実際に着用してどう感じたかという評価ページが設けられているため、失敗のリスクを大きく下げることができます。
ユニクロ公式オンラインストア
7位 Oisix(オイシックス・ラ・大地株式会社:売上高1,151億7,600万円)
さまざまな料理の材料がセットになって届くOisix。
簡単なのに満足感ある食事が摂れるため、忙しいビジネスマンや子育て中の方に利用されています。
74%オフでおためしセットが購入できるため、手軽に始めやすいのが特徴です。
8位 ニトリネット(株式会社ニトリ:売上高911億円)
ニトリネットでは、ニトリで購入できる商品だけでなくネット限定の商品を取り扱っているECサイトです。
11,000円以上購入すると送料が無料になるため、引っ越しシーズンには嬉しいサービスと言えるでしょう。
また、「みんなの投稿」というページで、実際に使った方のInstagramの投稿がチェックできるため、購入時の失敗のリスクを減らすことができます。
9位 Japanet senQua(ジャパネットホールディングス:売上高755億5,200万円)
Japanet senQuaは、ジャパネットたかたが展開しているECサイトです。
布団や掃除用具、鍋の具材などのシーズン商品を中心に数多く取り扱っています。
「全員がもらえる500円クーポン」をプレゼントするキャンペーンを行っており、ショッピングを楽しみたい工夫がされています。
10位 Joshin webショップ(上新電機株式会社:売上高755億5,200万円)
Joshin webショップは大手家電量販店のジョーシンが展開しているECサイトです。
ジョーシンの店頭で売っている商品がサイトで手軽に購入できるため、店頭が遠い方におすすめです。
ECサイトに接続されているXやYouTubeからも情報を受け取れるため、非常に便利なサイトといえます。
【アメリカ】ECサイト売上ランキング
アメリカのECサイトの売上ランキングも有名なサイトばかりなので、知っている方が多いでしょう。
アメリカでよく使われているECサイトを3つご紹介します。
1位 Amazon(アマゾンジャパン:売上高3兆2,097億円)
Amazonは、世界最大級のオンラインマーケットプレイスとして有名なECサイトです。
電子機器や衣料品、食品、家具など幅広い商品を取り扱っている点と、素早い配送が特徴です。
商品販売のほかにも、電子書籍リーダー「Kindle」や、スマートスピーカー「Amazon Echo」などのサービスも展開しており、影響力を持っています。
2位 eBay(売上高1,000億ドル)
eBayは、消費者が商品を売買できるプラットフォームを提供しているECサイトです。
当初はオークション形式で商品を販売するサイトとしてスタートしましたが、現在では固定価格の商品も多く扱われています。
中古品から新品まで、非常に幅広いカテゴリーの商品が売買されているのが特徴です。
3位 Walmart(売上高640億ドル)
Walmartは、幅広い商品を低価格で販売しているチェーンストアです。
現在ではスーパーマーケットやディスカウントストアなど、さまざまな業態で展開しています。
低価格戦略を重視した「Everyday Low Prices(EDLP)」の方針で有名で、日用品や食料品、衣料品、家電、家具など、幅広い商品の取り扱いが特徴です。
Walmartはアメリカ国内のみならず、世界各地にも進出しており、カナダやメキシコ、イギリス、アジア諸国などでも展開しています。
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【中国】ECサイト売上ランキング
中国を拠点としたECサイトは多くあり、大きく成長を続けています。
ここでは、中国で売上が高い3つのECサイトをご紹介します。
1位 Alibaba (Tmall・Taobao)(売上高1兆1,450億ドル)
Alibabaは、中国最大級の世界的なテクノロジー企業で、電子商取引(EC)やオンラインマーケットプレイスで有名です。
B2B(企業間取引)、B2C(企業対消費者取引)、C2C(消費者間取引)など、さまざまなビジネスモデルをサポートしています。
また、金融サービスやクラウドコンピューティング、デジタルエンターテインメント、物流などの幅広い事業にも参入しています。
2位 JD.com(売上高3,790億ドル)
JD.com(京東)は、中国で2番目にB2C(企業対消費者)市場に強みを持つオンライン小売プラットフォームです。
1998年に設立されたのち、2004年にオンライン販売を開始しました。
現在では中国国内外で大きな影響力があり、電子機器や家電、衣料品、食品などの多くの商品を取り扱っています。
3位 Pinduoduo(売上高2,420億ドル)
Pinduoduo(拼多多)は、中国で急成長中の電子商取引(EC)プラットフォームです。
2015年に黄峥(コリン・フアン)によって設立され、短期間で中国のEC市場に参入しました。
Pinduoduoの最大の特徴は、ソーシャルショッピングを取り入れた「共同購入」モデルです。ユーザーが家族や友人と協力して購入グループを作り、多くの人が同じ商品を一緒に購入することで、割引を受けられるという仕組みです。
【東南アジア】ECサイト売上ランキング
東南アジアでもECサイトは人気を集めており、いくつかのサイトが大きく成長しています。
今回は、国を限定せずに複数の国に展開しているものをピックアップしてご紹介します。
1位 Shopee
Shopeeは2015年に東南アジアにて開始されたECモールで、アメリカの「eBay」サイトの売上を抜き急成長しています。
特徴は、日本企業向けに手厚い日本語サポート体制を用意している点と、東南アジアへの販路拡大など越境ECを支援している点です。
また、日本企業と連携して独自の物流網を築いており、海外への出品、海外からの購入の双方の視点でメリットが多いサイトです。
2位 Lazada
Lazadaは、東南アジアを中心に展開するECプラットフォームで、シンガポールに本拠を置きます。
現在はAlibabaグループの一部として、東南アジア市場の強力なプラットフォームになっています。
Lazadaは、東南アジア6カ国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム)で事業を展開し、成長を遂げています。
3位 Zalora
Zaloraは、東南アジアおよびオセアニアを中心に展開する大手ファッションECプラットフォームです。
衣料品やアクセサリー、靴、化粧品などのファッションアイテムをメインに取り扱っています。
現在はシンガポールやマレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、香港、台湾などで事業を展開しており、成長を続けています。
【中小企業におすすめ】ECサイトプラットフォーム一覧
ECサイトを作成するためのプラットフォームはいくつかあります。
ノーコードで簡単にサイトを構築できるため、ECサイトをご検討中の方は参考にしてみてください。
ここでは、中小企業におすすめのプラットフォームを4つご紹介します。
Shopify
Shopifyを選ぶ最大のメリットは高いカスタマイズ性です。
初期設定時にテンプレートを使用し簡単にECサイトを構築できます。また、HTMLやCSSの知識がなくてもカスタマイズできる点が特徴です。
他にも、サイト訪問者のアクティビティをリアルタイムでチェックできるレポートや、商品のパフォーマンス分析など売上向上のためのサポート機能も豊富に揃っています。
一方、海外企業のプラットフォームのため、一部文章が日本語に対応していない場合があることがデメリットです。
費用は、固定費として5USD/月とクレジットカード決済時に3.4%が発生します。
BASE
BASEは豊富なテンプレート数をもつネットショップ作成サービスです。
シンプルなものやモダンなテンプレートなど広いジャンルのテンプレートがあり、希望に合うデザインを見つけられるでしょう。
他に、AIによる商品説明メッセージの生成など、オーナーの負担軽減のための機能が豊富という特徴もあります。
また、BASE独自の特徴として、BASEポップアップスペースで販売が可能という点もあります。
利用者が多い大型ショッピングセンターに出店可能なため、売上やPRのためにもぜひ利用したい特徴です。
費用はスタンダートプランの場合、基本料が0円/月、商品が売れた際に決済手数料 3.6%+40円と、サービス利用料 3%が発生します。
カラーミー
カラーミーは、ECサイトの知識に不安がある企業におすすめです。
月に数回の頻度でECサイト管理や広告作成などのセミナーも行っており、ECサイト未経験であっても情報収集の機会が多くあります。
また、サポート体制が手厚いため、知識が自信がない企業も安心してECサイトを開始できます。
サイト制作代行サービスを利用し、希望を伝えサイトを制作してもらうことも可能です。
費用はレギュラープランの場合、4950円/月と商品が売れた際に決済手数料4%が発生します。
MakeShop
Makeshopは機能数が豊富なECサイト作成サービスです。
在庫管理や利用者への自動メール送信、商品分析など、担当者の負荷軽減やマーケティングに関する機能が多くあります。
繁忙期や閑散期、事業拡大時などそのときのビジネスに合った機能が見つかるでしょう。
また、売上手数料が発生しない点も特徴です。商品が売れた際に手数料が発生せず、月額料金しかかからない料金形態です。
費用は、24ヶ月契約の場合10,285円/月です。
ECサイト事業を成功させるポイント
自社のECサイトを成功に導くための重要なポイントを紹介します。
ECサイトの戦略は多岐に渡り、自社に合った戦略を見つけることが重要です。
ここでは中小企業に合うものを含め、いくつかおすすめの戦略をご紹介します。
手数料を確認する
ECサイトを運営する際、手数料は売上に大きく影響します。
ECモールに出店する時は商品ごとの販売手数料や月額費用などがかかる場合はあります。
一方で、オープンソース型やパッケージ型を選んだ場合は初期費用やメンテナンスコストがかかるため、それぞれの手数料やコスト構造を比較して、自社のビジネスモデルに合ったプラットフォームを選びましょう。
使いやすいプラットフォームを選ぶ
ECサイトを成長させるためには、出品者と購入者の双方にとって使いやすいプラットフォーム選びが重要です。
出品者が簡単に商品を登録して在庫管理や決済を行えることや、ユーザーが商品を検索してスムーズに購入手続きを完了できることが必要です。
また、サポート体制が整っているプラットフォームを選ぶことで、トラブル対応やスムーズな運営が目指せます。
カスタマイズ機能でブランディングする
ECサイトは、企業やブランドの個性を反映できる場所です。
カスタマイズ性の高いプラットフォームを選び、サイトのデザインや使いやすさを自由に調整できるようにすることで、他サイトとの差別化を図ることができます。
ターゲット層を意識したカスタマイズをすることで集客や売上アップが目指せます。
マーケティングをしっかり行う
ECサイトを立ち上げた後は、顧客を引き寄せるためのマーケティング戦略が必要不可欠です。
SEO対策やSNS広告、メールマーケティングなど、さまざまなチャネルを活用してターゲット層にリーチすることが重要です。
マーケティングが成功すれば、サイトへのトラフィックを増加させ、最終的にはコンバージョン率の向上につながります。
外部への委託も検討する
ECサイト運営において、全てを自社で対応するのはコストや時間がかかる場合があります。
開発やマーケティング、物流管理などの専門分野は、外部に委託することも一つの方法です。
ECサイトの初期構築やレベルの高いマーケティング施策は専門知識が必要なため、専門業者に依頼することで効率的な運営が可能になります。
まとめ:ECサイトのランキングは参考程度にするのがおすすめ
本記事では日本や海外で人気のECサイトをランキングでご紹介しました。
ECサイトビジネスでは、ランキング以外の要素も確認し、自社に合ったものを採用することが大事です。
サイト選びやプラットフォーム選びにお悩みの際は株式会社Jiteraへご相談ください。
最適なECサイトビジネスができるよう、お手伝いさせていただきます。