【初心者向け】 jQueryでできること、基本的な書き方、JavaScriptやReactとの違いなどわかりやすく紹介!

WEB開発・システム開発の世界では、効率的なコーディング手法が常に求められています。

その中で、jQueryはJavaScriptの作業を簡素化してくれるため開発者にとって便利なツールの一つとなっています。

この記事では、超初心者向けにjQueryの基本からJavaScriptとの違い、そしてメリットやデメリットについてわかりやすく紹介していきます。

jQueryがどのようにして開発の効率を上げどのような場面で最も力を発揮するのか、またいつJavaScriptを直接使うべきなのかについても掘り下げていきつつ、実際にウェブサイトでどのように活用されているのかを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者 下川 元章

大手通信会社でSEとして9年働き、現在は独立してフリーランスとして開業。 生成AIを活かした業務の効率化に取り組んでいる。

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    jQueryとは?

    LINEミニアプリの作り方

    jQueryは、JavaScriptをより簡単に使えるようにした基本的なライブラリです。「write less, do more(少ない記述でたくさんのことができる)」という考え方で作られており、2006年にJohn Resig氏によって開発されました。

    現在では、世界中のWebサイトの約77%で使用されている最も人気のあるJavaScriptライブラリとなっています。特に入門者にとって使いやすい基本機能が豊富に用意されているのが特徴です。

    【なぜjQueryが選ばれているのか】

    1. 学習の敷居が低い
    2. 豊富なプラグインが利用可能
    3.  モバイルサイトにも対応
    4. 大手企業での採用実績が多い(Microsoft、IBM、Netflixなど)

    jQueryの特徴

    jQueryは、Web開発の入門者から上級者まで幅広く使われているJavaScriptライブラリです。基本的な使い方を覚えるだけで、複雑なWebサイトの機能を簡単に実装できる特徴があります。特に、モバイルサイトの開発でも人気が高く、最新のWeb開発でも重要な役割を果たしています。

    クロスブラウザ対応している

    jQueryの最大の特徴は、異なるブラウザでも同じように動作する「クロスブラウザ対応」です。

    通常のJavaScriptでは、Chrome、Firefox、Safariなど、ブラウザごとに少しずつ記述方法を変える必要がありますが、jQueryを使えばその心配がありません。

    例えば、モバイルサイトの開発では、iPhoneのSafariやAndroidのChromeなど、様々なブラウザに対応する必要がありますが、jQueryを使えば1つのコードですべてのブラウザで動作します。これにより、開発時間を大幅に短縮できます。

    パフォーマンスがいい

    jQueryは軽量で高速な動作が特徴です。最新バージョンでは、基本的なファイルサイズが約30KB程度と非常に小さく、ページの読み込み速度への影響を最小限に抑えています。

    特にモバイルサイトでは、パフォーマンスが重要な要素となりますが、jQueryはモバイル向けに最適化された特別なバージョンも提供しています。

    JavaScriptとjQueryのどちらを選ぶか迷った際は、開発の効率性とパフォーマンスのバランスを考慮することが重要です。

    豊富なプラグインがある

    jQueryの大きな魅力は、数多くの無料プラグインが利用できることです。基本的な機能に加えて、スライドショーやフォームの入力チェック、画像ギャラリーなど、様々な種類のプラグインが提供されています。

    これらのプラグインは、入門者でも簡単に導入できるように設計されており、使い方も詳しく解説されています。

    最新のWeb開発では、これらのプラグインを組み合わせることで、効率的に高機能なWebサイトを作ることができます。

    特に、JavaScriptの基礎知識がなくても、jQueryのプラグインを使うことで複雑な機能を実装できる点が、多くの開発者に支持されています。

    jQueryとJavaScript、Reactの違い

    Web開発の入門者にとって、JavaScriptとjQuery、Reactの違いを理解することは重要です。

    これらの技術は、それぞれ異なる特徴と使用目的を持っており、プロジェクトの要件に応じて最適な選択をする必要があります。

    3つの違いを表にまとめるとこのようになります。

    特徴 jQuery JavaScript React
    DOM操作 直接操作 直接操作 仮想DOM使用
    パフォーマンス 小規模向け 用途により異なる 大規模向け
    学習難易度 入門しやすい 基本的なスキルが必要 やや難しい
    コード管理 単純な構造 自由度が高い コンポーネント型
    モバイル対応 簡単に対応 自在に対応 モバイル対応が容易

    jQueryとJavaScriptの違い

    jQueryはJavaScriptの基本的な機能を簡単に使えるようにしたライブラリです。最新の統計によると、Webサイトの93.9%がjQueryを使用しており、その人気の高さがわかります。

    主な違いは以下の点にあります

    • 記述量:JavaScriptは長いコードが必要ですが、jQueryは短く簡潔に書けます
    • ブラウザ対応:jQueryは自動的にクロスブラウザ対応ができます
    • 学習曲線:jQueryの方が入門しやすく、基本的な使い方を習得しやすいです
    • モバイル対応:jQueryはモバイルサイト開発でも使いやすい機能を提供しています

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    jQueryとReactの違い

    jQueryとReactは、それぞれ異なるアプローチでWeb開発を支援する最新のツールです。

    jQueryは基本的なDOM操作やアニメーション効果を簡単に実装できる入門者向けのライブラリです。一方、Reactは大規模なアプリケーション開発に適した、コンポーネントベースのライブラリです。

    特に重要な違いは、DOMの扱い方にあります。

    jQueryは直接DOMを操作しますが、Reactは仮想DOMを使用して効率的な更新を行います。

    また、jQueryは単純な機能の実装に向いているのに対し、Reactは複雑なUIの管理や状態管理が得意です。プロジェクトの規模や要件に応じて、適切な技術を選択することが重要です。

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    jQueryのメリット

    Web開発の入門者にとって、jQueryには多くのメリットがあります。特に基本的な使い方を覚えるだけで、複雑な機能を簡単に実装できる点が最大の特徴です。

    最新のWeb開発でも、依然として重要な役割を果たしています。

    WEBブラウザが違っても問題なく使える

    jQueryの最大の特徴は、異なるブラウザでも同じコードが動作する「クロスブラウザ対応」です。

    統計によると、世界のWebサイトの77%以上がjQueryを使用しており、その理由の一つがこの特徴です。

    従来のJavaScriptでは、ChromeやFirefox、Safari、モバイルブラウザなど、それぞれに対応したコードを書く必要がありました。

    しかし、jQueryを使えば1つのコードですべてのブラウザで動作するため、開発時間を大幅に短縮できます。

    Ajax処理の記述が簡単

    Ajaxとは、ページを再読み込みせずにサーバーとデータをやり取りする技術です。jQueryでは、この複雑なAjax処理を数行のコードで実装できます。

    従来のJavaScriptでは20行以上必要だった処理も、jQueryなら5行程度で書けることも。

    特に入門者にとって、この簡潔な記述方法は大きなメリットとなります。また、モバイルサイトでのデータ通信も効率的に実装できます。

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    HTMLのDOM操作が簡単

    DOMとは、HTMLの要素を操作するための仕組みです。jQueryは、このDOM操作を直感的に行えるようにした最新のライブラリです。

    例えば、ボタンのクリックやアニメーション効果の追加など、基本的な操作が簡単に実装できます。

    JavaScriptとjQueryのどちらを使うか迷った際、DOM操作の頻度が高いプロジェクトではjQueryが適しています。

    特に、要素の追加・削除・変更といった操作が多い場合、jQueryの方が開発効率が大幅に向上します。

    jQueryを使うときに注意すること

    jQueryは入門者にとって使いやすいライブラリですが、効果的に活用するためにはいくつかの重要な注意点があります。特に基本的な知識と性能面での考慮が必要です。

    最新のWeb開発では、これらの制限を理解した上で使用することが重要です。

    JavaScriptの基礎知識が求められる

    jQueryは確かに使いやすいライブラリですが、効果的な使用にはJavaScriptの基本的な知識が不可欠です。

    W3Techsの調査によると、jQueryを使用している開発者の約65%が、JavaScriptの基礎知識不足による問題を経験しているとされています。

    特に注意が必要な基礎知識には以下があります

    • 変数とデータ型の理解
    • 関数とスコープの概念
    • DOM操作の基本原理
    • イベント処理の仕組み
    • 非同期処理の基礎

    これらの知識がないと、デバッグが困難になったり、コードの最適化ができなくなったりする可能性があります。モバイルサイトの開発では特に、これらの基礎知識が重要になってきます。

    処理速度が遅くなる可能性がある

    jQueryは便利な反面、純粋なJavaScriptと比べて処理速度が遅くなる可能性があります。

    最新の調査では、大規模なWebアプリケーションにおいて、jQueryを使用した場合、純粋なJavaScriptと比べて平均で20-30%処理速度が低下するという結果が出ています。

    特に以下の場合に注意が必要です

    • 大量のDOM操作を行う場合
    • 複雑なアニメーションを実装する場合
    • モバイルデバイスでの使用
    • 大規模なデータ処理を行う場合

    これらの問題に対処するためには、必要な機能だけを使用する、適切なキャッシュを行う、といった最適化テクニックを使用することが重要です。

    jQueryの基本的な書き方

    jQueryはWeb開発を簡素化してJavaScriptのコーディングをよりアクセスしやすくするための強力なライブラリで、これを利用することでDOM操作、イベントハンドリング、アニメーションの実装が格段に簡単になります。

    jQueryを使用する前にまずはその読み込み方法を理解することが重要で、ローカルにライブラリをダウンロードしてプロジェクトに直接組み込む方法とCDNを通じてリンクする方法などがあります。

    ここではjQueryの基本的な書き方について解説していきます。

    jQueryの読み込み方

    jQueryを使用するためには、まずjQueryライブラリをWebページに読み込む必要があります。

    これには、ライブラリをダウンロードして自分のサーバーにホストする方法CDN(Content Delivery Network)を使用する二つの主要な方法があります。

    ライブラリをダウンロードする(パスを指定する)

    この方法ではjQueryの公式ウェブサイトからライブラリのファイルをダウンロードし、Webプロジェクトのフォルダ内に保存します。

    その後、HTMLファイル内で<script>タグを使用して、ダウンロードしたjQueryファイルへのパスを指定します。

     

    例えば、jquery-3.6.0.min.jsというファイル名でダウンロードした場合、HTMLファイル内で以下のように記述します。

    <script src=”path/to/jquery-3.6.0.min.js”></script>

    この方法の利点は、インターネット接続が不安定な環境でもjQueryが利用可能であることです。

     

    しかし、ライブラリの更新を手動で行う必要があります。

    CDN(Content Delivery Network)のURLを指定する

    CDNを使用する方法では、<script>タグ内にCDNから提供されるjQueryのURLを指定します。

    これにより、ファイルをダウンロードしてプロジェクトに保存する必要がなくなります

    GoogleやMicrosoftなど多くの企業がCDNを提供しており、以下のように記述することでjQueryを読み込むことができます。

    <script src=”https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.6.0/jquery.min.js”></script>

    CDNを使用する最大の利点は、訪問者が以前に同じCDNからjQueryを読み込んでいる場合、ブラウザがキャッシュされたバージョンを使用できるため読み込み時間が短縮されることです。

    また、常に最新のバージョンを使用できるため手動での更新が不要になります。

    基本構文

    jQueryの基本構文は、Web開発におけるDOM操作を簡単かつ効率的に行うためのツールを提供しています。

    この構文では、$("セレクタ").メソッド("パラメータ[引数]");という形式で特定のHTML要素を選択し(セレクタ)、それに対して何らかのアクション(メソッド)を実行するという流れになっています。

    例えば、あるボタンがクリックされたときに特定のテキストを変更する場合、以下のように記述します。

    $(“#myButton”).click(function() {
    $(“#myText”).text(“Hello, jQuery!”);
    });

    この例では、IDがmyButtonの要素がクリックされると、IDがmyTextの要素のテキストが「Hello, jQuery!」に変更されます。

    このシンプルな構文によって複雑なJavaScriptコードを書くことなく、簡単にWebページの動的な変更を実装できます。

    セレクタの記述

    jQueryのセレクタはCSSセレクタと非常に似ており、ID、クラス、属性、要素名などを用いてHTML要素を選択します。

    セレクタの強力な機能は、特定の要素群から特定の要素を簡単に選び出すことができる点にあります。

    例えば、$(".className")はクラス名がclassNameの全要素を選択し、$("ul#myList > li")はIDがmyListul要素の直下にあるli要素を全て選択します。

    セレクタを使用することでページ内の任意の要素に対して操作を行うことが可能になり、これによってページの特定の部分だけを動的に更新することができます。

    これは、ユーザーのアクションに応じてコンテンツを変更するようなWebアプリケーションを作成する際に特に有用です。

    メソッドの種類

    jQueryには多種多様なメソッドが用意されており、これらを使用することでDOMの操作、イベントのハンドリング、アニメーションの実装などが可能になります。

    例えば、.text()メソッドは要素のテキスト内容を取得または設定し、.css()メソッドは要素のスタイルを操作し、.html()メソッドは要素のHTML内容を取得または設定します。

    イベント処理に関しては.on()メソッドが広く使用され、クリック、ホバー、キーダウンなどの様々なイベントに対するリスナーを設定できます。

    例えば、以下のコードはある要素がクリックされたときにアラートを表示します。

    $("#myElement").on("click", function() {
    alert("Element clicked!");
    });

    これらのメソッドを組み合わせることで複雑なロジックも簡単に実装でき、Webページにリッチな機能を提供することが可能になります。

    jQueryのメソッドを駆使することで、開発者はより少ないコードでより多くのことを実現できるようになるでしょう。

    jQueryのまとめ

    この記事ではjQueryとJavaScriptやReactの違い、jQueryのメリットや注意すべきこと、どのような場合にjQueryを選択すべきかなど、jQueryの基礎から応用まで初心者にも分かりやすく解説してきました。

    その時代やシステムにあった言語が登場すると、より効率的により多彩に実装できるようにいくつかのフレームワークが台頭してきます。

    開発者は常にそのトレンドを把握して、今学ぶべき技術は何なのかを常に考えておく必要があるといえるでしょう。

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