スマートフォンやタブレット、PCなど、デバイスの多様化が進む中で、効率的なアプリケーション開発の手法として「クロスプラットフォーム開発」が注目を集めています。単一のコードベースから複数のプラットフォーム向けにアプリケーションを開発できるこの手法は、開発効率の向上やコスト削減などの利点があります。
本記事では、クロスプラットフォーム開発の基本的な概念から、マルチプラットフォーム開発との違い、具体的な開発手法やフレームワーク、そしてメリット・デメリットまでを詳しく解説します。

制御系システムや自動化システムの新規開発を中心に、15年以上の開発経験を持つ現役エンジニアです。『デジタルは人と人をつなぐもの』という言葉が好きです。デジタルの世界をわかりやすく伝えていきます。
クロスプラットフォーム開発とは
クロスプラットフォーム開発は、複数の異なるプラットフォームやデバイスで動作するアプリケーションを構築する手法です。たとえば、Windows・macOS・Linux・iOS・Androidなど、これら環境で動くものを構築することを指します。
従来までは、各環境ごとに個別で構築していく必要がありました。しかしながら、クロスプラットフォーム開発では、一つのプログラムコードや環境を使用して、それぞれの環境に対応する構築が可能です。
クロスプラットフォーム開発とマルチプラットフォーム開発の違い
モバイルアプリケーション開発において、開発アプローチの選択は重要な戦略的決定となっています。主なアプローチとして、クロスプラットフォーム開発とマルチプラットフォーム開発(ネイティブ開発とも呼ばれる)の2つがあります。
【主な違い】
比較項目 | クロスプラットフォーム開発 | マルチプラットフォーム開発 |
アプローチ | 単一のコードベースから各プラットフォーム向けにビルド | 各プラットフォーム向けに個別に開発 |
開発プロセス | 1つのチームで一括開発<br>統一された開発フロー | プラットフォームごとに独立した開発<br>個別の開発フロー |
コード共有 | ・80-100%のコードを共有可能 ・ビジネスロジックは完全共有 |
・0-20%程度の共有 ・主にAPIやデータモデルのみ |
学習コスト | 特定のフレームワーク習得が必要(Flutter, React Nativeなど) | 各プラットフォーム固有の言語・ツールの習得が必要(Swift, Kotlin など) |
保守性 | ・単一のコードベースで保守可能 ・修正の一括適用が容易 |
・プラットフォームごとに個別の保守が必要 ・修正は個別に適用 |
ネイティブ体験 | ・フレームワークの制限あり ・完全なネイティブ体験の実現は困難 |
・プラットフォーム固有の機能を最大限活用可能 ・最適なユーザー体験を提供可能 |
例 | Instagram、Facebook、Uber Eats、Google Payなど | Twitter、LinkedIn、Netflix、YouTubeなど |
これらのアプローチは、それぞれ異なる特徴と利点を持っており、プロジェクトの要件や制約に応じて適切な選択をすることが重要です。以下の表では、両開発アプローチの主要な違いを詳細に比較しています。
開発アプローチ
両開発手法の最も基本的な違いは、コードベースの扱い方とプラットフォームへのアプローチ方法にあります。以下の表で、その特徴を比較します。
クロスプラットフォーム開発 | マルチプラットフォーム開発 |
・単一のコードベースから各プラットフォーム向けにビルド ・Flutter、React Native等のフレームワークを使用 |
・各プラットフォーム向けに個別に開発 ・iOS用のSwift、Android用のKotlinなど |
このように、開発アプローチの違いは、プロジェクト全体の進め方に大きな影響を与えます。
メリット
それぞれの開発手法には、特徴的な利点があります。プロジェクトの要件に応じて、これらのメリットを活用することが重要です。
クロスプラットフォーム開発 | マルチプラットフォーム開発 |
・開発コストの削減 ・開発期間の短縮 ・コードの一元管理が可能 ・機能の一貫性維持が容易 |
・各プラットフォームの機能を最大限活用可能 ・パフォーマンスの最適化が容易 ・UIの完全なネイティブ体験を提供可能 ・プラットフォーム固有の新機能にすぐ対応可能 |
これらのメリットは、プロジェクトの優先順位や目標に応じて、その重要度が変わってきます。
デメリット
どちらの開発手法にも課題や制限が存在します。これらを事前に理解し、対策を検討することが重要です。
クロスプラットフォーム開発 | マルチプラットフォーム開発 |
・プラットフォーム固有の機能実装が制限される ・パフォーマンスが若干劣る可能 ・最新のOS機能への対応に時間がかかる |
・開発コストが高い ・開発期間が長くなる ・複数のコードベース管理が必要 ・機能の一貫性維持が難しい |
これらのデメリットは、適切な対策と計画により、その影響を最小限に抑えることが可能です。
適している案件
プロジェクトの特性によって、適している開発手法は異なります。以下の比較を参考に、最適な手法を選択してください。
クロスプラットフォーム開発 | マルチプラットフォーム開発 |
・予算や時間の制約が厳しい案件 ・プラットフォーム間で機能の差異が少ない案件 ・MVPやプロトタイプの開発 ・中小規模のアプリケーション |
・高度なパフォーマンスが要求される案件 ・プラットフォーム固有の機能を多用する案件 ・大規模なアプリケーション ・長期的な運用が前提の案件 |
プロジェクトの規模、要件、期間などを総合的に判断し、適切な開発手法を選択することが成功への鍵となります。
開発体制
開発チームの構成と運営方法は、両手法で大きく異なります。以下で、その違いを比較します。
クロスプラットフォーム開発 | マルチプラットフォーム開発 |
・少人数のチームで効率的に開発可能 ・フルスタック開発者中心の構成 ・1つのチームで全プラットフォームをカバー |
・プラットフォームごとに専門チームが必要 ・各プラットフォームの専門知識を持つ開発者が必要 ・より大きな開発チームが必要 |
チーム構成の違いは、プロジェクトの進め方や管理方法にも大きな影響を与えるため、慎重な検討が必要です。
クロスプラットフォームの手法
クロスプラットフォーム開発には、複数の異なるアプローチが存在し、それぞれに特徴や利点があります。プロジェクトの要件や開発チームのスキルセット、予算などに応じて最適な手法を選択することが、プロジェクトの成功につながるのです。
本章では、主要なクロスプラットフォーム開発の手法について、その特徴と仕組みを説明。各手法の理解を深めることで、プロジェクトに最適な開発アプローチを選択する際の判断材料となります。
WebViewベースの開発
WebViewベースの開発は、ウェブサイトをアプリのように見せる手法です。スマートフォンに搭載されているWebViewという機能を使って、HTMLやCSSで作られたウェブコンテンツを表示します。
例えばApacheのCordovaやIonicがこの方式を採用しています。Webの開発スキルがあれば簡単に始められる一方で、ネイティブアプリと比べると動作が少し遅くなる傾向があります。
ネイティブブリッジ方式
ネイティブブリッジ方式は、JavaScriptで書いたコードをネイティブの機能に「橋渡し」する方式です。代表的なものにReact Nativeがあります。開発者はJavaScriptでコードを書き、そのコードがiOSやAndroidのネイティブの部品に変換されて表示されます。
WebViewより動作が速く、ネイティブに近い見た目が実現できます。
独自描画エンジン方式
独自描画エンジン方式は、画面の表示を一から自分で描く方式です。代表的なものにFlutterがあります。この方式は独自のエンジンで画面を描画するため、プラットフォームに依存せず一貫した見た目と動作を実現できます。
また、動作が速いのが特徴です。ただし、独自の開発言語(Flutterの場合はDart)を習得する必要があります。
PWA(Progressive Web Apps)
PWAは、ウェブサイトをアプリのように使える技術です。ブラウザで開くウェブサイトですが、ホーム画面にアイコンを追加でき、オフラインでも動作し、プッシュ通知も送れます。
インストールの手間がなく、常に最新版を使えるのが特徴です。ただし、デバイスの高度な機能を使うことは制限されます。
ネイティブ共有コード方式
ネイティブ共有コード方式は、ビジネスロジック(データの処理など)の部分を共通化し、画面表示はそれぞれのプラットフォーム向けに作る方式です。Xamarinなどがこの方式を採用しています。
見た目は完全なネイティブアプリと同じで、動作も速いのが特徴です。ただし、画面周りの開発は各プラットフォーム向けに別々に行う必要があります。
クロスプラットフォームのフレームワークと開発言語
クロスプラットフォーム開発において、フレームワークと開発言語の選択は非常に重要です。各フレームワークには独自の特徴があり、開発するアプリケーションの要件や開発チームのスキルセットによって最適な選択が変わってきます。
【主要なフレームワーク】
フレームワーク | 特徴 | メリット | デメリット |
Flutter | • Dart言語使用 • 独自の描画エンジン • シングルコードベース • Googleが開発 |
• 高いパフォーマンス • 美しいUIとアニメーション • ホットリロード機能 • 豊富なウィジェット • クロスプラットフォーム一貫性 |
• Dart言語の学習が必要 • アプリサイズが比較的大きい • ネイティブ機能の一部制限 • 比較的新しいため長期安定性未知 |
React Native | • JavaScript/React使用 • ネイティブUI活用 • Facebookが開発 • Webスキル活用可能 |
• 大きなコミュニティ • 豊富なライブラリ • Web開発者が参入しやすい • ネイティブに近いパフォーマンス |
• パフォーマンスがネイティブより劣る • プラットフォーム固有の実装が必要 • バージョンアップで破壊的変更あり • デバッグが複雑 |
.NET MAUI | • C#/XAML使用 • .NET 6以降対応 • シングルプロジェクト構造 • Microsoftが開発 • デスクトップ/モバイル統合開発 • モダンな開発体験 |
• Blazor Hybridサポート • Visual Studio完全統合 • ホットリロード対応 • 比較的新しいエコシステム |
• コミュニティ規模がまだ小さい • サードパーティライブラリの移行途上 • macOS開発にはVisual Studio for Macが必要 |
Ionic | • Web技術使用(HTML/CSS/JS) • WebViewベース • マルチフレームワーク対応 • PWAサポート |
• Web開発者が使いやすい • 開発が速い • 豊富なUIコンポーネント • PWA対応が容易 |
• パフォーマンスが劣る • ネイティブ機能の制限大 • バッテリー消費が大きい • 重いアプリケーションに不向き |
Unity | • C#言語使用 • 3Dエンジン • ゲーム開発プラットフォーム • AR/VR対応 |
• 強力な3D機能 • 豊富なアセット • マルチプラットフォーム対応 • AR/VR開発に最適 |
• アプリサイズが非常に大きい • 通常アプリには過剰機能 • 学習曲線が急 • リソース消費が大きい |
本章では、それぞれのフレームワークの特徴や実際の活用事例を紹介します。
Flutterによる開発
Flutterは、Googleが開発したフレームワークで、Dart言語を使用します。独自の描画エンジンを採用しており、美しいUIと高いパフォーマンスが特徴です。
特徴
- 単一のコードベースで高品質なネイティブアプリを開発可能
- ホットリロードによる迅速な開発
- 豊富なウィジェットライブラリ
- 優れたパフォーマンスと美しいアニメーション
おすすめの活用例
- Google Pay, Alibaba等の大規模アプリ
- デザインにこだわりのあるアプリ
- 複雑なアニメーションを含むアプリ
- スタートアップのMVP開発
React Nativeによる開発
React Nativeは、Facebookが開発したフレームワークで、JavaScriptとReactを使用します。Webフロントエンド開発者が参入しやすい特徴があります。
特徴
- JavaScriptとReactの知識で開発可能
- 豊富なサードパーティライブラリ
- 活発なコミュニティ
- ネイティブUIコンポーネントの利用
おすすめの活用例
- Instagram, Facebook等のSNS
- アプリECサイトのモバイルアプリ
- Webサービスのモバイル版
- 中規模のビジネスアプリケーション
.NET MAUIによる開発
.Net MAUIは、Microsoftが提供する最新のクロスプラットフォーム開発フレームワークで、Xamarinからの進化版です。C#とXAMLを使用し、Windows、iOS、Android、macOSに対応した統一的な開発環境を提供します。
特徴
- .NET 6以降での統合開発環境
- 単一のプロジェクトで複数プラットフォームに対応
- モダンなUI開発のためのXAMLサポート
- Blazor Hybridとの統合が可能
- ホットリロード対応による迅速な開発
おすすめの活用例
- モダンな企業向けアプリケーション
- デスクトップとモバイルの統合アプリ
マイクロソフトサービスとの連携アプリ - クラウドネイティブアプリケーション
- IoTデバイス管理アプリケーション
Ionicによる開発
Ionicは、Web技術を活用したフレームワークで、Angular、React、Vueなどと組み合わせて使用できます。
特徴
- Web開発スキルでアプリ開発が可能
- 豊富なUIコンポーネント
- PWAのサポート
- マルチフレームワーク対応
おすすめの活用例
- 情報提供型アプリ
- シンプルな業務アプリ
- プロトタイプ開発
- Web/モバイルのハイブリッドアプリ
Unityによる開発
Unityは主にゲーム開発向けのプラットフォームですが、AR/VRアプリケーションの開発にも適しています。
特徴
- C#による開発
- 強力な3Dエンジン
- 豊富なアセットストア
- AR/VR開発の充実したツール
おすすめの活用例
- モバイルゲーム
- ARアプリケーション
- 教育用インタラクティブコンテンツ
- 3D可視化アプリケーション
クロスプラットフォーム開発のメリット
スマートフォンやタブレット、PCなど、デバイスが多様化する中で、クロスプラットフォーム開発は企業やサービス提供者にとって大きな価値をもたらします。
複数のプラットフォームに対応したアプリケーションを効率的に開発できることで、ビジネス面でも技術面でも多くのメリットが生まれます。
本章では、クロスプラットフォーム開発の主要なメリットについて詳しく説明します。
開発コストの削減
クロスプラットフォーム開発では、一つのコードベースから複数のプラットフォーム向けにアプリケーションを開発できます。これにより、以下のようなコスト削減が実現できます。
- 開発チーム規模の最適化
- 重複する開発作業の削減
- 保守・メンテナンスコストの低減
- 開発ツールやライセンス費用の削減
従来の開発方式では、iOSとAndroidそれぞれに専門のチームが必要でしたが、クロスプラットフォーム開発では一つのチームで両方のプラットフォームに対応できます。また、共通のコードベースを使用することで、機能開発やバグ修正の工数が大幅に削減されます。さらに、開発ツールやライセンスも統合して管理できるため、全体的なコストを30-50%程度削減できるケースも多くあります。
開発期間の短縮
単一のコードベースで開発することで、開発プロセスが効率化され、開発期間を大幅に短縮できます。
- 同時開発による時間削減
- 機能実装の効率化
- テスト工程の簡略化
- 更新作業の一元管理
一度の開発で複数のプラットフォームに対応できるため、個別に開発する場合と比べて開発期間を半分程度に短縮できることも珍しくありません。特に、機能追加やバグ修正の場合、全プラットフォームで同時に対応できることが大きな利点となります。
人員確保がしやすい
クロスプラットフォーム開発では、必要なスキルセットが統一されるため、人材の確保や育成が容易になります:
- 統一された技術スタック
- 効率的な知識共有
- スキル育成の容易さ
- チーム間の柔軟な連携
例えばReact Nativeを採用する場合、Webフロントエンド開発者のスキルセットを活用できるため、人材プールが広がります。また、技術スタックが統一されているため、チーム内での知識共有やスキルアップが効率的に行えます。
ユーザーの利便性が向上する
複数のプラットフォームで一貫したユーザー体験を提供することで、ユーザーの満足度が向上します:
- 統一されたユーザー体験
- シームレスなデータ連携
- 同時アップデート
- クロスデバイス対応
ユーザーは異なるデバイスを使用しても、同じような操作感でアプリケーションを利用できます。また、データの同期や共有も円滑に行えるため、マルチデバイス環境でのユーザー体験が大幅に向上します。同時にアップデートを提供できることで、全てのユーザーが常に最新の機能を利用できる環境を整えやすくなります。
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クロスプラットフォーム開発のデメリットや弱点
クロスプラットフォーム開発は多くのメリットがある一方で、いくつかの課題や制限も存在します。
プロジェクトの成功のためには、これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
本章では、主要なデメリットと、それらへの対応方法について説明します。
開発事例が少ない
クロスプラットフォーム開発のフレームワークは、ネイティブ開発と比較すると歴史が浅く、公開されている開発事例や解決事例が限られています。このことは、特に以下のような課題があります。
- 技術の歴史が浅い
- リファレンス情報の不足
- 実績のある開発者が少ない
- ベストプラクティスが確立途上
特に複雑な機能や特殊なケースについては、解決策を見つけるのに時間がかかることがあります。また、各フレームワークでの開発経験が豊富な人材も不足しがちで、プロジェクト開始時の技術選定や設計に不安が残ることがあります。
不具合への対応が複雑
プラットフォーム共通のコードベースを使用することで、不具合が発生した際の原因特定や解決が複雑になることがあります。特に問題となるのは以下のような点です。
- プラットフォーム固有の問題切り分けデバッグの難しさ
- パフォーマンス問題の特定
- 根本原因の追究に時間がかかる
共通コードの問題なのか、特定のプラットフォームでの問題なのかの判断に時間がかかることがあります。また、デバッグツールの制限や、プラットフォーム固有の動作の違いにより、問題解決までの工数が増えることもあります。
新機能を取り入れにくい
iOSやAndroidなど、各プラットフォームの新機能が発表された際、クロスプラットフォーム開発ではその機能を即座に利用することが困難な場合があります。具体的には以下のような課題があります。
- OS新機能への対応遅延
- プラットフォーム固有機能の制限
- フレームワークのアップデート待ち
- 実装の複雑化
フレームワーク側でのサポートが必要なため、最新機能の実装が遅れる傾向があります。また、プラットフォーム固有の高度な機能を利用する場合、ネイティブコードの併用が必要になり、開発の複雑さが増すことがあります。
まとめ:クロスプラットフォーム開発は1つのコードベースで開発
クロスプラットフォーム開発は、開発コードの一元化により開発効率を向上させることができ、近年のフレームワークの改善やパフォーマンス向上により、より実用的な選択肢となっています。
ただし、社内での開発体制の構築は容易ではないため、専門のアプリケーション開発会社への委託も有効な選択肢の一つとなります。
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