【成功事例紹介】中小企業がアプリ開発で成功する秘訣とは?

新規事業でのアプリ開発に悩んでいませんか?

アプリ開発を成功させるためには、様々なポイントと戦略があります。この記事を読めば、開発の手順、マネタイズ方法、アプリ開発によるメリット、事業計画書の作り方まで理解できます。始めにこれまでにアプリ開発で成功を収めている6つの事例を分析し、目的設定やターゲティング、ユーザー体験など、アプリ開発成功のための戦略を紹介します。

さらに、アプリ開発において多種多様に存在するマネタイズ方法を解説するので自社のビジネスモデルと照合してみてください。スタードアップに役立つ新規事業アプリ「Start Dash」についても解説します!

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

執筆者 中田

2020年のコロナ渦で在宅期間が増えたことに伴いライター活動を開始。 プログラミング関係からAI関連の記事まで幅広く執筆しています。

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    新規事業でアプリ開発が成功した事例を分析


    ここからは、実際に大ヒットした新規アプリの事例を紹介します。各社がどのようなアプリをリリースしたのか、なぜ成功できたのか、その要因を分析していきましょう。

    メルカリ

    スマホで直感的に物を売買できるフリマアプリです。誰でもかんたんに出品・購入できるので、これまでオークションやフリマになじみのなかった層の新規ユーザー獲得に成功しました。

    また「こんな身の回りの物でも売れるのか」と驚きの声が続出し、が利用者数と取引量の増加に拍車をかけました。アプリの操作性が高く、出品・購入ともに分かりやすいため、スムーズに取引を完了できるのが強みです。さらに、発送方法の充実や各種セキュリティ機能も安心感を高め、高い評価と支持につながっています。

    メルカリ

    GO

    GOはタクシー配車アプリで、待ち時間表示や運転手とのメッセージ機能が人気です。予約から支払いまで、アプリ1つで完結するので手軽に利用できます。

    リアルタイムな需給データを元にした、配車システムが利用者サイド、運転手サイドの両方にメリットをもたらし、サービスの拡大につながっています。

    GO

    Zaim

    Zaimは家計簿アプリの先駆けです。レシート読み取りや銀行連携などの自動入力機能が、とても便利で人気です。収支の集計から分析まで、アプリ1つで完結できるのが大きな魅力です。

    シンプルかつ直感的なUIで、スマホ初心者でも気軽に使い始められ、さらに学生や主婦向けの割引キャンペーンなど顧客セグメント別の施策で利用者を拡大しています。アプリを通じて得られる個人データを分析し、サービス改善に活用する好循環を築いています。

    Zaim

    Appliss

    Applissが提供するゲームアプリは、脱出ゲームや育成シミュレーションゲームなど、独自性の高いコンテンツが特徴です。直感的で分かりやすいUIと完成度の高いゲーム内容が高く評価されており、SNSを通じた口コミなどで次第に人気が拡大しています。

    累計ダウンロード数も大きく伸ばしており、ゲーム内課金による収益化や、新作ゲームの継続リリースによる継続的な集客力の確保など、事業面での戦略的取り組みも好循環の形成に貢献していると考えられます。ユーザーと開発者双方の満足度を高めつつ、サービス拡大を遂げている同社の成功要因が示されている事例と言えるでしょう。

    Appliss

    akippa

    駐車場予約アプリであるakippaは、全国の空きスペースを駐車場として登録・共有することで、利便性の高いサービスを提供しています。ユーザー側にとっては、事前予約と決済により当日の駐車場探しの手間が省けるうえ、空きスペース活用を前提とした格安料金も実現しています。

    一方、駐車スペースを所有する個人や企業にとっては、特別な設備や費用を要することなく簡単に収益化できるメリットがあります。このように、ユーザーとスペースオーナーそれぞれのニーズに応えるサービス設計が高く評価され、サービス拡大と取引数増加を着実に実現しています。シンプルで分かりやすいUIと丁寧なサポート体制も安心感と支持率の向上に寄与しているでしょう。

    akippa

    SlideStory

    スマホアプリ「SlideStory」は、写真を選択するだけでかんたんにスライドショー動画が作成できるアプリです。直感的なUIと、短時間で完成するという手軽さが支持され、利用者を着実に拡大しています。写真共有の楽しさと、動画制作へのニーズが合致した好事例です。

    SlideStory

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    新規事業でアプリ開発をする手順

    アプリ開発には多額な費用と膨大な時間を投資する必要があります。マネタイズできずに失敗に終わるというリスクを犯さないためにもターゲットやプロモーション戦略を精査することが重要です。そこで新規アプリ開発における成功へのポイントを順を追って解説します。

    1. 目的設定
    2. ターゲット設定
    3. ユーザー体験
    4. 競合を分析
    5. マーケティングとプロモーション
    6. 効果計測と改善

    目的設定

    目的が明確であることで、開発チームの方向性が一致し、効果的な計画と実行が可能になります。その為にはまず新規ユーザーを年間1万人獲得や、月間アクティブユーザーを20%増など具体的な目標値を設定することが大切です。

    またターゲットユーザーを明確にするために、ペルソナ(典型的なユーザー像)を作成する必要があります。その他リスク管理や競合分析を経てロードマップを作成することや、リソース計画や開発フェーズのスケジュールを組みマイルストーンを設定することが重要です。

    ターゲット設定

    市場全体の規模、成長率、競合他社をリサーチすることで、市場の潜在性を図ることが重要です。次に人口統計データ分析、ダイフスタイルや趣味などの心理的特性の分析、消費者の行動パターン予測など顧客セグメンテーションを行います。

    例えばフィットネスアプリでは年齢層を20~40歳、性別は男女問わず、健康志向が高い層をターゲットにするというイメージです。

    ユーザー体験

    ユーザー体験を向上させるためにはインターフェースをシンプルに設計し、重要な機能は目立つ位置に配置しユーザーが迷わないことが重要です。パーソナライズド体験においては、ユーザーの行動データに基づいて個別化されたコンテンツを提供し、エンゲージメントと顧客満足度を高めます。

    またアプリのレスポンス速度を最適化し、ユーザーにストレスを与えないことがパフォーマンスと信頼性に大きく関わってきます。

    競合を分析

    競合分析を通じて、自社アプリが市場でどのように差別化できるかを明確にすることがアプリ成功への秘訣です。分析の方法としてSWOT分析が挙げられます。収集した情報を基に、強気(Strengths)・弱み(Weaknesses)・機械(Opportunities)・脅威(Threats)を分析することで自社アプリがどのように競争優位性を築けるかを明確にします。

    また自社アプリのポジショニングを決定するために、自社アプリが提供できる独自機能や、ユーザーに対して利点を効果的に伝えるマーケティングメッセージの策定が必要です。

    マーケティングとプロモーション

    アプリ開発事業におけるマーケティングとプロモーションは、アプリの認知度向上、ユーザー獲得、エンゲージメント促進において重要な要素です。マーケティング戦略として、SNSが発展した現代ではソーシャルメディアマーケティングが有効と言えます

    業界のインフルエンサーとコラボし、アプリの認知度を高めるインフルエンサーマーケティングも一般的です。プロモーションキャンペーンとして、無料トライアル、家族紹介プログラム、初回ディスカウントを提供し利用を促進します。

    効果計測と改善

    効果計測としてKPI(重要業績評価指数)により、ダウンロード数やアクティブユーザー数を追跡し、ユーザーのエンゲージメントを計測します。またGoogle AnalyticsやFirebaseを活用し、セッション継続時間などのデータ分析やクラッシュレポートの収集を行い、ユーザーエクスペリエンスを評価することも有効です。

    改善においてはアジヤイル開発手法を採用し、短期間のスプリントを計画し、特定の機能や改善を集中的に開発します。他にもA/Bテストを実施することで、どのバージョンがより良い結果を出したか分析し、最も効果的な改善を本番環境に適用することができます。

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      新規事業のアプリのマネタイズ方法

      アプリ開発 成功 事例

      アプリのマネタイズには、アプリ内購入や広告収入、フリーミアムモデルなど様々な方法があります。その方法の中からターゲットユーザーやアプリの特性に最も適したものを選び、組み合わせて実行することで効果的なマネタイズ戦略を構築できます。

      • アプリ内広告
      • アプリ内購入
      • サブスクリプションモデル
      • フリーミアムモデル
      • スポンサーシップ
      • データ販売
      • アフィリエイトマーケテンング

      アプリ内広告

      アプリ内広告はインセンティブ広告や動画広告、バナー広告などが挙げられます。インセンティブ広告はアンケートの回答やインストールを行うと報酬が得られる仕組みです。動画広告(リワード動画広告)は一定時間の動画広告で、ユーザーが視聴すると報酬が得られる仕組みになっています。

      バナー広告は画面の上部や下部に表示される帯状の広告で、継続的に露出できるメリットがあります。ポイントは効果的に広告を設置し、ユーザー体験を損なわないことが重要です。

      アプリ内購入

      アプリ内購入のマネタイズ方法には多くの戦略があり、戦略的な活用でユーザー体験を向上させながら収益を上げることができます。

      ソーシャルゲーム企業のアプリ開発の成功例としてサイバーエージェント社のグランブルファンタジーが挙げられます。消費型購入で、ユーザーが繰り返し購入するグラブルコインがあります。このコインはいわゆるガチャに使用でき、レアキャラを入手するために必要な要素になりマネタイズを実現しています。

      サブスクリプションモデル

      サブスクリプションとは定期購読や定額費を意味する言葉です。例えば動画コンテンツサービスのNetflixでは広告付きスタンダート・スタンダート・プレミアムなど複数の月額料金プランを選ぶことができます。

      また、定期的なアップデートによるバージョンアップで、新モード実装などの新規コンテンツを追加することでユーザーに新しい体験を提供します。毎月の継続利用を促すことにより、持続的な収益を得ることが可能です。

      フリーミアムモデル

      基本的な機能は無料で提供し、その後に追加機能やコンテンツを有料で提供することがフリーミアムモデルのマネタイイズ戦略です。無料版では基本的な機能を提供し、プレミアム版で高度なツールや追加のカスタマイズオプションを提供することにより、明確な区分けをします。

      課金するという点ではサブスクリプションモデルと同じです。しかしサブスクリプションモデルでは、全ユーザーが課金しますが、フリーミアムモデルでは一部のユーザーが課金するという違いがあります。

      スポンサーシップ

      スポンサーシップのマネタイズ方法は、他企業やブランドと提携し収益を上げることです。具体例としてインフルエンサーと提携し、アプリ内でそのインフルエンサーが推薦するブランドや製品を紹介することにより、ファンを引き込むと方法が挙げられます。マ

      ネタイズにおいて、スポンサーシップのターゲットとアプリのユーザーが一致していることが成功の秘訣です。

      データ販売

      ユーザーの購買行動やアプリの使用状況などのデータを収集し、匿名かしたうえで第三者に販売しマネタイイズします。データを販売するためのマーケットプレイスであるData Excange PlatformsやB2Bマーケットプレイスを活用することで、中小企業でも広範な顧客基盤にアクセスするができます。

      データ収集による、ユーザーのパーソナライズド体験や特典などの利益を明示すると効果的です。

      アフィリエイトマーケテンング

      他社の商品やサービスをアプリ内で紹介し、それを経由することで成果報酬を得てマネタイイズする仕組みです。例として健康管理アプリなら健康食品、旅行関連のアプリならお得なツアーの案内などが挙げられます。そ

      もそもユーザーの関心が高いため、コンバージョン率が高く成約が取りやすいのがポイントです。またアフィリエイトリンクを経由して購入した際に、アプリ内限定のコインなどをプレゼントすることでリンクを利用する動機付けになります。

      新規事業におけるアプリ開発事業計画書の例

      新規事業の一環としてアプリ開発を行う場合、通常の事業計画書に加え、アプリ固有の項目を記載する必要があります。まず、アプリの目的・コンセプト、想定顧客とマーケット規模感を明確化します。

      次に機能面での実現項目と、導入効果の定量的予測を記載します。加えて競合との差別化要因を列挙し、自社の強みを明示することも重要です。これに加え、開発体制と工程表、コストと資金計画を示すことで、事業性に対する社内合意形成と説得力が高まります。

      外部説明の際にも、アプリ開発項目が明確かつ具体的に示された事業計画書を用意することで、導入効果への理解が得られやすくなります。以下が、アプリ開発を行う上での事業計画書に記入すべきことです。

      • アプリの目的とコンセプト
      • ターゲットと想定顧客層を明確化する
      • マーケット規模と成長性
      • 想定される効果と定量目標
      • 機能面での実現項目
      • 開発体制と工程
      • コストと資金計画
      • 運用体制と改修計画
      • 競合との差別化ポイント
      • PRとプロモーション計画
      • KPI設定と効果測定

      アプリの目的とコンセプト

      なぜアプリが必要なのか、目的を明確にします。自社サービスの課題解決にどう結びつくのか、あるいは新規事業創出の起点となるコンセプトを示します。単なる新技術導入で終わらせずに、目的志向での位置付けを明示します。例えば、地域密着型の小売店が独自アプリをリリースする目的として、次の3点が考えられます。

      (1)地域顧客とのコミュニケーションツールとして、アフターコロナの新たな販促チャネルを確保

      (2)配送サービス実施にあわせ、スムーズな注文・決済と顧客満足度の向上

      (3)会員限定の割引クーポンや、新商品案内など顧客データ収集と活用

      このように、課題解決だけでなく、新規事業や自社サービス拡充に向けた起点=コンセプトとしてのアプリ設定が求められます。

      ターゲットと想定顧客層を明確化する

      性別・年齢層や地域、業種・業態別のユーザー属性を示すとともに、自社サービスの既存顧客と新規顧客の割合も想定します。また、競合他社との違いを強調できそうな顧客特性も示しておきます。

      例えば、飲食店アプリの場合、自社の主な顧客層が女性やファミリー層に偏っている場合は、その属性を強調することで差別化を図れます。他方、オフィス街に立地する店舗であれば、近隣に勤務するサラリーマン層の取り込みを意識した機能を打ち出せるでしょう。

      このように自社の既存顧客とともに、アプリをきっかけに取り込みたい新規層の属性も列挙することはとても重要です。各属性に合わせたプロモーション施策を検討する上でも、この層分けは重要だと言えます。

      マーケット規模と成長性

      アプリがターゲットとするマーケット全体の規模感や、近年の成長トレンドを示します。業界全体の拡大傾向を踏まえたうえで、自社の取り組みが占めるシェアの将来推計も示すことが望ましいでしょう。

      例えば、飲食業界におけるアプリ導入比率の推移や、年間のダウンロード数増加率など、業界全体の動向を示します。次に地域内の競合店のアプリ導入状況や利用者数を調査し、自社の既存顧客数との比較も行います。

      これらのデータから、リリース後1年間で達成可能なダウンロード数や、アプリ経由の売上目標値を想定します。併せてアプリそのものや自社サービスの認知度、来店数や売上の向上効果も定量的に推定値として計画値を立てておくことが望ましいでしょう。

      想定される効果と定量目標

      アプリ開発に要する投資額や運用コストと比較し、どの程度の効果があるのかを定量的に示します。生産性向上による人件費削減や、新規顧客獲得による売上増加など、具体的な計数目標を掲げることが重要です。

       

      例えば、地域密着型スーパーの買い物予約・注文アプリを開発する場合を想定します。
      年間運用コストが500万円と見積もった場合に、以下のような効果指標を定めます。

      ・注文処理の人件費の20%削減(年間300万円減)

      ・新規会員獲得による、購買単価の10%向上(年間500万円増)

      ・配送サービスによる、リピート率の20%向上(年間1000万円増)

      この結果、アプリ開発の初年度ROIは300%と算定されます。3年で投資回収できる計画となります。

       

      このように、数値目標を具体的に掲げることで、導入効果への理解を社内外に得やすくなります。

      機能面での実現項目

      ターゲットユーザーに訴求する、特徴的な機能を列挙します。商品購入機能やクーポン付与、位置情報連動型情報提供など、他社と差別化できる機能要件を示します。開発段階やリリース後の改修計画も併記します。

      例えば、地域密着型スーパーのデリバリーアプリであれば、次のような機能面の訴求ポイントが考えられます。

      • 特売商品やおすすめ商品の事前通知機能
      • 位置情報連動で近隣店舗の空き状況確認機能
      • レジでの支払い待ち時間表示や順番通知機能
      • 他ユーザーからの口コミや評価表示機能

      これに加え、リリース後のバージョンアップでは、集金機能の追加や自動再注文機能、ARを使った商品探し機能などを搭載し、付加価値の向上を図る計画も記載しておきます。

       

      このように、アピールポイントを整理した機能面での実現項目を示すことで、差別化要因が明確になります。

      開発体制と工程

      自社か外注か、担当者の構成と工程表を示します。要件定義からテストまでの期間感を明示することで、事業計画の実効性が高まります。

       

      例えば、地域密着型飲食店の配送アプリ開発をシステム開発会社に外注するケースを想定します。

      ・プロジェクトマネージャー(自社店長)

      ・開発PM(開発会社)、デザイナー、エンジニア(3名)

      の開発体制とし、作業工程は以下の通りとします。
      要件定義:1ヶ月、基本設計:2週間、詳細設計:2週間、開発:3ヶ月、テスト:1ヶ月
      開発後は自社での運用とし、不具合や機能改善は開発会社に修正を依頼する体制です。

       

      このように、実際の人員構成とスケジュール感を見える化することで、業務量の把握と進捗管理がしやすくなります。

      コストと資金計画

      開発費と運用コストの合計額を明記し、事業予算のなかでのアプリ関連投資の位置づけを明確化します。初期費用と継続的コストを区分します。

      例えば、地域密着型の飲食店の場合、次のような開発・運用コストが見込まれます。

      【初期費用】 設計・開発費用:500万円、テスト・リリース作業費用:100万円  合計: 600万円

      【運用コスト】 サーバー利用料:月5万円 改修費用:年100万円  合計:年220万円

      この金額を自社の年商・利益率と対比させつつ、事業計画中のアプリ関連投資の位置づけを明確化します。加えて、資金調達方法(自社捻出、金融機関借入、補助金活用等)についても記載します。

      運用体制と改修計画

      リリース後の運用体制を示すとともに、機能改善の項目とスケジュール感を示します。長期的視点での確実な改善サイクルが事業成功する上で大切です。

      例えば、地域密着型飲食店のデリバリーアプリの場合は以下のような運用/改修体制が考えられます。

      【運用体制】

      ・システム監視・運用:外部委託

      ・お客様問合せ対応:自社社員(アルバイト含む)

      【改修計画】

      ・半年ごとの利用動向分析と機能改善検討

      ・年1回の大型アップデート(決済機能追加等)

      ・不具合発生時の緊急対応(1週間以内)

      このように、リリース後もバージョンアップに向けた継続的な取り組み予定を明示することで、アプリの持続可能性を高められます。

      競合との差別化ポイント

      同業他社や先行事例を分析し、自社が提供できる付加価値と強みを明示します。ターゲット層への訴求力が期待できるポイントを具体的に列挙します。

      例えば、地域に密着した中華料理店であれば、大手デリバリーサービスとは異なる差別化ポイントとして、次のようなアピール策が考えられます。

      • こだわりの食材と秘伝のタレで本格中華を提供
      • 配達エリアは徒歩5分圏内と限定し新鮮さを保証
      • 子ども向けメニューやアレルギー対応メニューを豊富に用意
      • 地産地消の野菜を使った健康応援メニューを提供

      さらに、アプリならではの集客施策として、

      • 初回登録から一定期間は送料無料で提供
      • 生誕月登録者全員に特典クーポン進呈
      • 配信独占のプレミアムメニューを期間限定で提供

      などのプロモーションを打ち出すことができるでしょう。

      PRとプロモーション計画

      リリース時のPRと併せ、集客力向上に向けた継続的なプロモーション施策を時系列で規定します。効果的な手段を組み合わせた宣伝計画を策定します。
      例えば、小売店の注文・配送アプリをリリースする際のプロモーション計画は以下の通りです。

      【リリース1ヶ月前】 プレスリリース作成、地域情報誌への放送広告

      【リリース1週間前】 店頭ポスター掲出、レジ横スタンド設置、TwitterとFacebookでの告知開始

      【リリース初日】 新聞折込チラシにダウンロードQRコード掲載、登録者先着100名に特典クーポン進呈

      【リリース1ヶ月後】 アプリ限定商品の特売開始、Twitter広告とFacebook広告による継続プロモーション

      このように、時期と媒体を定めた計画的なプロモーションが不可欠です。効果測定と改善を繰り返しながら、最適化を図っていきます。

      KPI設定と効果測定

      ダウンロード数や認知度、売上への貢献度など、事業計画の達成度を測るKPIを設定します。定期的な効果測定とPDCAを回すことが重要です。
      例えば、飲食店アプリの場合は、次のようなKPIが設定できます。

      【数量KPI】

      ・ダウンロード数

      ・MAU(月間活性ユーザー数)

      ・配信プッシュ通知のクリック率

      【質的KPI】

      ・アプリの評価(星の数)推移

      ・利用者アンケートによる満足度

      ・レビュー数と内容

      【金額KPI】

      ・アプリ経由売上高

      ・アプリ限定商品の売上高

      これらのKPIをもとに、月次・四半期ごとに効果測定を実施し、集客力強化と改善策を引き出す必要があります。PDCAサイクルの回転が、事業成長へとつながります。

      新規事業のアプリ開発がビジネスに与えるメリット

      スマートフォンの普及により、アプリはビジネスに大きな影響を与えています。新規事業でアプリを開発するメリットは大きく分けて3つあります。

      新規顧客の獲得ができる

      アプリをリリースすることで、まだ知らない新規の顧客を獲得できる可能性が大きく広がります。アプリならではの、独自機能を打ち出したり、ターゲットを明確に絞ったうえで効果的なプロモーションを行うことで、これまでアプローチできなかった層に訴求していくことができます。

      例えば、地域限定で事業を展開している飲食店や小売店が、そのエリアに住む住民をターゲットにしたアプリをリリースすれば、従来のチラシや口コミだけでは到達しにくかった層にも効果的にアピールできます。アプリならではの利便性をアピール点として、競合他社よりも断然目立つことができるでしょう。

      具体的には、地域限定クーポンの配信や、新商品・サービスの発表をアプリ上でいち早く告知できます。住民が日常的にチェックするアプリを作れば、従来のチラシよりも遙かに知名度向上と認知度アップを狙えます。

      また、SNSとの連携機能を持たせることで、口コミを拡散してもらいやすくなります。特に、口コミ力の強い飲食店は、リピーターにアプリの楽しさを伝えてSNSでシェアしてもらうことが、新規顧客獲得につながるでしょう。

      このように、地域に特化したアプリ開発は、中小企業の新規顧客開拓に大きな効果が期待できるのです。

      顧客とのコミュニケーションの場になる

      アプリを通じて、リアルタイムに顧客とコミュニケーションがとれるので、ニーズや生の声をくみ取ることができます。アンケート機能を設けたり、お問い合わせフォームを用意することで、顧客のフィードバックを拾い上げ、サービス改善に活かす良い機会となります。

      例えば、理容室や美容室がアプリに予約機能を組み込んでおけば、その日の空き状況がリアルタイムに分かるので、顧客とスムーズに予約調整ができます。その際に、スタッフやメニューの好みを聞くアンケートを表示することで、次回以降のサービス向上に活かすことができるでしょう。飲食店の場合は、メニューの注文や調理完了の通知をアプリで完結できれば、店員と会話する機会が増え、顧客の生の声を聞き取るチャンスが得られます。

      また、事前予約者に対してアンケートを実施しておくことで、来店動機やリピート意欲を探ることも可能です。このように、双方向のコミュニケーションツールとしてアプリを活用することで、従来にない正確なニーズ把握とサービス改善効果を得られるのです。顧客満足度の最大化と、信頼関係の構築に役立ちます。

      事業の効率化ができる

      業務プロセスの一部をアプリで自動化することで、事業の生産性を大幅に上げることができます。人的リソースを、本来のサービス提供に集中させることができるからです。

      例えば、飲食店がメニューの表示や注文、会計をアプリで完結できれば、店員はテーブルの案内や料理の提供、接客など、本来業務に専念することができます。これによりサービス品質が向上し、効率的な店舗運営が可能になります。また、小売店が在庫管理や受発注、売上管理をアプリで行えれば、店頭レジから本社内勤まで、スムーズで正確な業務遂行が実現できます。特に、複数店舗を運営する場合、アプリによる一元管理は欠かせません。

      さらに、予約主体のサービス業にとって、予約管理機能をアプリで実装するメリットは計り知れません。予約状況の一覧性が高まり、顧客とスタッフの双方がスムーズに予約変更などが行えるからです。このように、アプリが担う業務を適切に設定することで、業務効率化と生産性向上を図れます。ITとの連携が新規事業の成功に大きく寄与するのです。

      新規事業支援アプリStartDashとは

      新規事業支援アプリ「Start Dash」は、起業家やスタートアップ企業をサポートするための包括的なツールです。このアプリは、ビジネスの立ち上げから成長までの全プロセスの支援を目的としています。

      SONYS Startup Acceleration Programの概要

      SONYS Startup Acceleration Program(SSAP)は、ソニーが新規事業の創出と成長を支援するプログラムです。アイデアの発案からインキュベーションや商業化、販売までビジネス開発の全フェーズを支援します。そして「Start Dash」は主要ツールの一つでビジネスモデル、包括的なビジネスプランなど必要な文書を生成し、投資を確保するために利用できます。

      SSAPは経験豊富なアクレラレーターとスタートアップをベアリングすることで、個別に最適化されたメンターシップやアドバイスを提供します。これによりスタートアップは課題の克服やビジネス戦略を洗練させ、潜在的なパートナーや投資家と繋がることができます。

      StartDsahの機能

      1.ビジネスプラン作成支援

      ビジネスプラン、ビジネスモデルキャンバス、カスタマージャーニーマップなどのテンプレートを提供し、ユーザーが質問に答えるだけでこれらのドキュメントが作成できます。

      2.アイデア整理とニーズ検証

      ビジネスアイデアの欠落を特定し、必要なタスクを明確にするための質問形式のチェックリストを提供します。メモ機能では各アイデアや課題に対するメモを記録することで見返すことができます。

      3.プロジェクト管理

      プロジェクトのタスクを管理し、進捗状況を追跡するためのツールを提供します。チームメンバーとプロジェクトを共有し、共同作業や進捗管理を効率化します。

      4.投資家向け資料作成

      投資家向けの事業計画書やピッチスクリプトを自動生成します。作成されたドキュメントは、投資家が複数の投資先候補を比較する際に役立つ共通フォーマットで提供されます。

      5.モナイル対応

      移動中でも情報の入力や確認ができるように、スマートフォンやタブレットからのアクセスをサポートします。

      これらの機能を利用できるStart Dashは、起業家や新規事業担当者が効率的にビジネスアイデアを具体化し、実現するための協力なツールを提供します。

      StartDsahの費用

      Sony Startup Acceleration Programアカウントへ登録すれば、どなたでも無料でご利用いただくことが可能です。新規事業に役立つ資料を無料ダウンロードや、新規事業のノウハウを学習できるSSAP説明会に参加することができます。中小企業のアプリ開発に役立つヒントが満載なメルマガも受信できるので継続的に利用可能で無料コンテツとして充実しています。

      まとめ:中小企業がアプリ開発を成功するには

      中小企業のアプリ開発には、多額の投資や適切な戦略が必要でハードルが高い印象がありますが、成功できる可能性が非常に高いです。そのためには、事業目的・目標を明確に定め、ターゲット層への訴求力あるアプリ開発が重要です。加えてプロモーションとアップデートを繰り返すことで、ユーザー体験が向上し理想的な収益モデルが確立されます。Webアプリ開発のプロフェッショナルである、株式会社Jiteraに相談しながら取り組むことをおすすめします。きめ細かいヒアリングをもとに適切なアドバイスと提案が得られるでしょう。

      jiteraではAIを使用したアプリ開発を行なっており、コストも時間も大幅に削減しています。アプリ開発をしたいけど費用相場がわからない、安く早くアプリを開発したい、高クオリティのアプリを開発したい方はぜひJiteraにご相談ください。

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