現在さまざまな業界で、生成AIが話題になっています。話題になっているだけでなく、一つの技術としてビジネスでも活用されているのです。
生成AIにもいくつか種類があり、入力された質問に回答を出力するテキスト生成AIや、入力された条件に沿って画像を出力する画像生成AIがあります。
今回は、画像生成AIの一つである、Ideogramについて徹底解説していきます。さまざまな観点から解説していきますので、是非参考にして下さい。

某電子専門学校卒業後、サーバー/ネットワーク運用業務を通し、ネットワーク設計/構築事業をメインにインフラ業務全般を担当。その後、某情報セキュリティ会社にて、情報セキュリティ教育事業の教育係も担当。
Ideogramとは

Ideogramとは、簡単に書くと、インターネット上でプロンプトに入力されたテキストから画像生成するプラットフォームです。
例えば、画像を生成したいとなったとき、Ideogramであれば、サイトへログインして、そのサイト上にあるプロンプトへ、出力させたい画像の条件を入力するだけで、画像の生成ができるのです。
その他に、出力される画像に対するテキストにも、ある程度カスタマイズ性がありますので、インターネット上で出力する画像生成AIの中では、機能性としても必要十分と言えるでしょう。
画像生成AIの仕組みや技術についてもっと知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
Ideogramの機能

ここではIdeogramの機能について、以下の4つの観点から解説していきます。
- 画像生成
- 複数のフォント
- ユーザー指定できるデザインカスタマイズ
- AIによるフィードバック
Ideogramは単なる画像生成AIではなく、ビジネス用途でも想定されています。そのため、先ほども述べましたが、機能性が高い点が特徴です。
画像生成
まず画像生成についてですが、Ideogramは画像生成プラットフォームとして設計されていますので、画像生成に特化しています。
Ideogramの画像生成は、Stable Diffusionなどと比べると若干劣りますが、それでもIdeogramは十分に画像生成AIとして戦える技術力を持っています。
複数のフォント
次に複数のフォントについてですが、Ideogramは、生成した画像に複数のフォントによるテキストを出力させることも可能です。
ユーザー指定できるデザインカスタマイズ
次に生成された画像のデザインカスタマイズについて解説します。Ideogramは、指定の条件で生成した画像を、ユーザー好みの調整が可能です。
例えば、生成したい画像を出力させたが、少し想定したものと違うといったシーンがあるとします。
そのような場合、ユーザーが出力させた画像を、ある程度デザインを変更できるのです。そのため、生成したい画像が想定通りとならなかった場合でも、また画像生成するといった手間を省けます。
AIによるフィードバック
最後にAIからフィードバックされる点について解説します。
Ideogramは、画像生成した際、AIからフィードバックを受ける事ができます。
例えば、Ideogramを使用して画像生成した際、AIから「こういった条件で生成するともっと精度の高い画像生成が可能」、といったフィードバックを受けられます。AIなので人間が行うフィードバックと比べると、精度は低いですが、そもそもフィードバックを受ける機会がない場合だと、この機能はありがたいのではないでしょうか。
Ideogramの使い方

ここではIdeogramを実際に使用する手順と説明をしていきます。主に以下の手順でIdeogramを使用します。
- アカウントを作成する
- 画像を生成する
それぞれ画像を交えて詳しく解説しますので、参考にしてもらえればと思います。
アカウントを作成する
まず以下の画面でアカウントを作成します。その際Googleのアカウントか、Appleのアカウントが必要となりますので、アカウントを持っていない方はどちらかのアカウントを取得してください。
今回はGoogleのアカウントを使用してIdeogramのアカウントを作成します。
1.下記の画面で、Continue with Googleをクリックします。

2.すると以下の画面が出力されるので、使用するGoogleアカウントを選択します。

3.すると本当に登録してよいのか以下の画面で聞かれるので、次へをクリックします。

4.プライバシーポリシーに許諾し、アカウントを登録するかの画面が出力されるので、以下のCreate profileをクリックします。

5.以下の画面が出力されれば、アカウント作成は完了です。

画像を生成する
次に画像生成の方法を解説していきます。こちらも、実際に使用した手順を画像を交えて説明します。
1.まずIdeogramログイン直後の、画面上部にある以下の画面を開きます。

2.この検索窓をクリックすると、画像生成する為の、より詳細なオプションが開きます。

3.ここに、生成したい画像のテキストを入力します。今回は日本語で「きれいな自然の景色」と入力しました。すると、エンターキーを押した瞬間に生成が開始され、以下の画面になります。

4.画像生成が完了すると、以下の画面が出力され、生成された画像の候補が4つ出力されます。気に入った画像を選択しましょう。

AI翻訳についてもっと知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
画像をダウンロードする
最後に、生成した画像のダウンロード方法について説明します。
1.先ほど生成した画像の中から、一つピックアップし、選択すると以下の画面が出力されます。

2.この画面の右上部にある「・・・」のマークをクリックします。

3.すると以下の画面のように、PNG形式で画像をダウンロードするか、JPEG型式でダウンロードするか選択できます。
今回はJPEG型式でダウンロードします。
 4.ダウンロードが完了し、PC本体に保存された画像が以下となります。
4.ダウンロードが完了し、PC本体に保存された画像が以下となります。

Ideogramで画像生成するときのポイント

ここでは、画像生成する際のコツやポイントについて以下の観点から解説します。
- 画像のテーマやシーンを伝える
- アートのスタイルを伝える
Ideogramの画像生成はとても自由度が高い点が魅力ですが、ピンポイントに画像を生成したい場合は、それぞれのビジョンを明確にする必要があります。
画像のテーマやシーンを伝える
まず一つ目のポイントは、画像のテーマやシーンを明確にし、プロンプトに入力することです。

これだと、エンジニアを知らない方が見た時、誤解される可能性がありますし、そもそも別の意味のエンジニアとして出力されています。
この条件に、テーマをIT企業、シーンをビジネスとして、再度画像生成してみます。
すると以下のようになります。

テーマとシーンに適した画像生成が出来たのではないでしょうか。特に一番目の画像は、IT企業の社員紹介などで使用できるかと思います。
このように、Ideogramは利用するテーマとシーンを深堀りする事で、適切な画像を出力できるのです。
アートのスタイルを伝える
Ideogramは、利用する際のテーマやシーンを考えて画像生成する事が大事と説明しました。これだけでなく、上手く活用するために、アートのスタイルを入力する事も大事です。
以下は、画像生成する際のプロンプトに、エンジニアという文言の条件をプラスして、手書き風にと入力しました。

すると上記のような画像が出力されました。
利用する条件で、実写のような画像を載せたくない場合、アートスタイルを入力することで、適切な画像生成をすることができます。
これらを上手く利用することで、Ideogramをビジネスシーンで十分に活用できます。
Ideogramは商品利用できる?

Ideogramは商用利用できるか、についてですが、結論から言うと、Ideogramは商用利用できます。理由は公式ページにあるTeamsに記載してあります。詳細は以下の画像の通りです。

この文章の中に、「当社はお客様のユーザー入力またはユーザー出力に対する所有権を主張せず、お客様がユーザー出力をお客様自身の目的(商用目的を含む)で使用する事を制限しません。」
と記載があり、商用利用可能と明示されています。これにより、個人であっても法人であっても、特に気にせずIdeogramを使って画像生成を行えます。
Ideogramの活用

ここでは、Ideogramを使用して、どのように活用できるか、具体的に以下の三つの例で説明します。
- 広告バナー
- プレゼンテーション用のスライドの装飾
- 商品パッケージ
Ideogramを使用してWebデザインや商品のデザイン、資料作成を行いたい方は、是非参考にしてみて下さい。
広告バナー
まず広告バナーについてですが、Ideogramを使用することで、大幅な時短とデザインの生産性の向上に繋がります。
以下がIdeogramを使用して生成した広告バナーとなります。

例えば、WebデザインやLPの作成において、広告バナーは必須と言えます。しかし広告バナーは、自分で考えて作成するとなると、作成する量や、デザインのイメージの考案により、時間がかかります。
Ideogramを活用する事で、プロンプトに自分が考えている考案を入力するだけで、瞬時にデザインが出力されます。
プレゼンテーション用のスライドの装飾
次に、プレゼンテーション用の資料におけるスライドの装飾について、ですが、Ideogramを活用すれば、スライドの装飾はすぐにできます。
以下がIdeogramを使用して生成したスライド装飾となります。

プレゼンテーション用の資料は、クライアントに見せる資料でもある為、出来るだけ見た目に拘りたいところです。
自分で考えてスライドの装飾をする場合、考案はすぐできますが、アウトプットに時間がかかります。
Ideogramであれば、利用するシーンとテーマを決めて、プロンプトに考案を入力するだけで、スライド装飾用の画像をすぐに生成できます。
商品パッケージ
最後に商品パッケージにおけるIdeogramの活用方法について解説します。
商品パッケージは、その商品を販売することにおいて、商品の中身と同じくらい重要と言えるものです。中身がどれだけ良い商品であっても、パッケージの品質が低いと、それだけで商品の売り上げが落ちてしまいます。
以下が、Ideogramを使用して生成した商品パッケージになります。
※プロンプトに入力したキーワードが悪いのか、完全にパッケージの表紙となっていない気がします。こういった場合はもっと具体的なテーマやシーンをプロンプトに入力する必要があるのかと思います。

Ideogramを活用すれば、利用されるテーマやシーンを入力し、商品にあったスタイルを、プロンプトに入力するだけで、高品質な商品パッケージの画像を生成する事ができます。
Ideogramの料金

| プラン | 一日に何枚生成可能か | 料金 | 
| 無料プラン | 10枚 | 無料 | 
| ベーシックプラン | 400枚 | 7ドル | 
| プラスプラン | 1000枚 | 16ドル | 
| プロプラン | 3000枚 | 46ドル | 
ここではIdeogramの料金体系について説明していきます。Ideogramは、以下の4つの料金体系があります。
- 無料プラン
- ベーシックプラン
- プラスプラン
- プロプラン
これらのプランについて、それぞれ一つずつ解説していきます。
※プランが4つあるので、自身が利用する目的や規模、組織の範囲で選択し、利用する事をお勧めします。
無料プラン
Ideogramは、これまで紹介した通り、基本的に無料で利用できます。
しかし、無料プランは様々な制約があります。制約は以下の通りです。
- 一日に10枚の画像生成が作成可能
- 作成された画像にテキストを生成可能
- コミュニティギャラリーへのアクセス権有り
- 生成された画像はJPG形式のみダウンロード可能
これらの制約内であれば、基本的に無料でIdeogramを使用可能です。
ベーシックプラン
次にベーシックプランについて説明します。ベーシックプランで使用できる機能は以下の通りです。
- 一日に400枚の画像生成が可能
- Ideogramエディタが使用可能
- 生成した画像をPNGでダウンロード可能
- 自動アップスケーリング機能有り
- より高度な設定が可能
- コミュニティから画像の検索が可能
- アスペクト比をカスタム可能
これらの機能が月に7ドルで利用可能となります。
プラスプラン
次にプラスプランについて説明していきます。プラスプランとプロプランは、無料プランとベーシックプランと異なり、商用利用を視野に入れたプランと言えます。詳細は以下の通りです。
- 一日に1000枚の画像生成が可能
- 生成した画像をIdeogramのストレージにアップロードが可能
- 独自生成機能有り
- カスタムカラーパレットが使用可能
これらの機能が月に16ドルで利用可能です。
プロプラン
最後にプロプランを紹介します。前述の通り、商用利用を前提とした、Ideogramをプロとして利用するプランと言えます。利用できる機能は以下の通りです。
- 一日に3000枚の画像生成が可能
- その他機能全部入り
- CSVによる画像生成にも対応(今後搭載予定)
プロプランだけあって、月に46ドルと、他のプランと比べて料金は高めです。
Ideogramのまとめ

Ideogramの基本的な概要から、アカウントの作成、生成方法、活用例、料金体系等について解説しました。
Ideogramは、画像生成AIの中でも比較的自由度が高く、日本語によるプロンプトへの入力に対応している点が魅力と言えます。
Webデザインや広告関連の仕事をしている方は、このIdeogramを活用してみるのも良いのではないでしょうか。
もしIdeogramの使用を考えていて、聞きたい事があれば、株式会社Jiteraに相談すると良いでしょう。簡単な質問でも、生成AIのプロから回答を得られます。

 
                         
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