最近のITテクノロジーの進化は凄まじいものとなっており、その活用は業務の効率化などを目的としたビジネスの世界での活用に留まらず、エンタメの世界にも広がっています。
エンタメの世界においてはVRや5Gなどの活用が有名ですが、AIの活用も盛んになってきました。エンタメにおけるAIの活用は、従来ですとゲームへの活用が有名でしたが、近年ではAIを活用して動画の作成なども行われるようになっています。
本記事では、AIを動画作成に活用したサービスである、Sprit Meについて解説していきます。
文系大学出身で、25歳の時にIT業界に足を踏み入れました。ヘルプデスクから要件定義まで、下流から上流まで文字通り叩き上げでキャリアを築き上げました。取得した資格もいつの間にかもう2桁に。趣味も資格取得。あと、映画鑑賞と飲み会。
Spirit Meとは

Spirit meとは前述した様に、AIを活用した動画作成サービスのことです。所謂VTuberのように、アバターを使って動画を作成するのですが、このサービスの場合は自分自身をアバターにすることができます。
これは1度、自分の喋る様子をAIに学習させてクローンを作り、その後はテキスト入力された文章を喋ってくれるというものです。従って、本来は英語などの外国語が全く喋れないにも関わらず、このサービスを使用すれば流ちょうに英語を話している動画を作成することができるのです。
また、ただ文章を棒読みに喋るだけでなく、自分の声でアバターは喋ってくれますし、感情の起伏なども設定することができるため、一目見ただけでは本当に自分がしゃべっているように見えます。
もし自分の顔や声を利用したくない場合は、Spirit Me側が用意しているアバターを使用することも可能です。
ビジネスにおけるSpirit Meのメリット

Spirit meは、ビジネスにおいても多くのメリットがあります。各企業が自社のサービスや製品のPRのための動画を撮る際のコストや労力の削減などを削減し、経営効率を高めることができます。
誰でも簡単に動画を作成できる
動画の制作というのは案外難しいものです。普段そつなく話すことができても、動画を撮るカメラの前で長々と演説し、尚且つ自然な抑揚をつけることは難しいものです。
そんな時に、自社の社員が話す様子を撮影した動画をSpirit Meに覚えこませることで、動画制作の経験がやノウハウが社内に無くても質の高い動画を制作することができます。
もしも自社の社員を動画に出演させることができなければ、Spirit Meが事前に用意しているアバターを使用することも出来るので、事実上、誰でも簡単に動画を作成することができるようになります。
低コストで高品質な動画を作成できる
普通に動画を撮ろうと思うと、コストは結構高くつきます。カメラさえあれば直接的なコストは低いですが、動画に自信や自身の社員を出演させようと思った場合、その間業務ができなくなるため、少なからず本業に支障が出ます。また、1回で思い通りの動画が撮影できるとは限らないため、リテイクが必要になる場合が多いです。これが質の高い動画となるとなおさらです。
これがSpirit Meを使用した場合、自信や自社の社員が話す様子を動画にしてSpirit Meに覚えこませれば、短い拘束時間で質の高い動画を作成できるようになるため、低コストで高品質な動画を作成することができます。
グローバル展開を容易にする
少子高齢化が進行して市場が縮小していく日本でビジネスを行ううえで、グローバル展開はもはや必須です。しかし、このグローバル展開というものは容易ではありません。
自社の製品やサービスを他国に普及させるには日本語以外の言語を使用しなければなりませんが、日本においてはバイリンガルの人材を探して雇うことは容易ではありません。これは世界語と言っても過言ではない英語でさえ難しい状況です。
しかしSpirit Meは入力されたテキストが仮に外国語であっても自然な抑揚で言語を喋ってくれるため、グローバル展開も容易にすることができます。
エンゲージメントが期待できる
質の高い動画を出せるということは、自社とクライアントとのエンゲージメントを高めることにもつながります。通常、1度良いと思った商品やサービスには愛着と信頼が生まれて新しいシリーズの商品が出ないか、心待ちにするものです。
そんな心理状態の時に質の高い動画で製品やサービスの宣伝や告知をしていた場合、クライアントの心を掴んで契約に繋げられることが多くなります。
またそもそも質の高い動画を出すことによって、動画を製作している会社はちゃんとしている企業なんだ、というポジティブな印象を与えることができます。
アクセシビリティを向上させる
動画は商品やサービスの宣伝だけでなく、アクセシビリティ、つまり商品やサービスの使いやすさにも貢献することができます。
例えば商品やサービスの使い方を詳しく解説した動画を公開すれば、ユーザー側は商品やサービスがより使いやすくなるため、大きなメリットとなります。
そしてアクセシビリティが向上するということは、商品の使い方に関する問い合わせや、商品を間違った使い方をしてしまったがための呼称に関する問い合わせなども減らせるため、企業側としても経営効率を上げるというメリットを享受することが可能になります。
Spirit Meの使い方

Spirit Meを使用するメリットを知るだけでなく、実際に使用できるようにならなければ意味はありません。書籍などでしか仕入れていない知識と、実際に自分で使用し、得た感覚や経験では実践においての貢献度は天と地との差があります。
この章ではSpirint Meの使い方を解説していきます。アカウント設定など、初回ログイン時に必要な操作についても解説します。
アカウント設定と基本操作
Spirit Meを使用するには、アカウントの作成後、まずはアカウント設定を完了させる必要があります。ログイン後、まずは利用可能なオプションを選択する必要がありますが、ここでSpirit Meがデフォルトで用意しているアバターを使用するか、独自のアバターを使用するかを決定する必要があります。
その後、動画のアバターの音声の内容となるテキストやスクリプトを入力することで動画を生成することができます。そしてそのビデオをプレビューで出来栄えを確認した後、様々なプラットフォームに動画をアップロードして公開することができます。
アバターのカスタマイズとスクリプト作成
Spirit Meでは前述した通り、アバターに細かい設定を加えることも可能です。ビデオの中の音声となるテキストを入力した後、アバターの背景や表情、感情などを指定することができます。
サイト内の「Business Ideas for」のセクションでこれらの設定が可能となり、これらの設定が終わった後、「Get Ideas」ボタンを押下することでプレビューを確認することができます。
生成された動画は自らのパソコンのローカル環境にダウンロードすることができるので、共有フォルダなども併用すれば社内で動画の出来栄えに対してレビューを貰うことも可能になります。
Spirit Meの料金プランとその選び方

Spirit Meを本格的に利用してビジネスに貢献させるためには、有料で使用する必要があります。無料でも利用する事は出来ますが、利用できる機能にかなりの制限が生じてしまいます。
有料であれば多くの機能が利用できますし、料金が高いプランであればあるほどより多彩になります。この章では各料金プランの詳細と選び方について解説していきます。
各料金プランの比較
Spirit Meには無料プランを含めて合計4種類の料金プランが用意されています。また、時間やアバターの数によって料金が変わる、プリペイドプランも用意されているため、かなり柔軟に設定されています。
ただ、支払い方法はクレジットカードしか用意されておらず、現金やQRコードなどでは決済できません。Spirit Meで用意されている料金プランは以下になります。
料金については、米国の企業が提携している関係で最終的にドルでの決済になるため、時期によって変動が出る可能性があります。
| プラン名 | 料金 | 詳細 |
| 無料トライアル | 0円 | ・3分の動画
・2個のアバター |
| basic | 1,800円 | ・月に10分まで利用可能
・動的な表情の変化 ・140以上の言語に対応 ・秒単位の課金 ・背景の調整 |
| advanced | 5,100円 | ・月に30分まで利用可能
・動的な表情の変化 ・プレミアムボイスの設定 ・140以上の言語に対応 ・カスタムアバターの利用 ・秒単位での課金 ・背景の調整 |
| unlimited | 15,000円 | ・利用時間の上限撤廃
・動的な表情の変化 ・プレミアムボイスの設定 ・140以上の言語に対応 ・カスタムアバターの利用 ・秒単位での課金 ・背景の調整 ・柔軟な価格設定 ・スタートアップ割引 ・大量利用割引 |
| プリペイドプラン | – | ・ 利用時間10分:4,500円
・利用時間50分:15,000円 ・利用時間100分:22,500円 ・1アバター:75,000円 ・5アバター:1アバター辺り60,000円 ・10アバター:1アバター辺り45,000円 |
料金プランの選び方
コストパフォーマンスを最大限に高めるには、当然ですが適切な料金プランを選ばなければなりません。さすがに無料プランではビジネスに貢献させることは難しいです。
従って、ビジネスに一定以上の貢献をさせるには有料プランで契約する必要がありますが、どのプランを選ぶかは、ビジネスの内容や動画の投稿頻度を基準にするのが良いです。
商品の宣伝やエンタメがビジネスの目的で、頻繁に動画を投稿する場合は、制限時間のないunlimitedを選ぶべきです。
逆に商品やサービスの利用方法の解説などを目的とし、動画を上げる頻度が不定期であまり頻繁でない場合はbasicかadvancedで充分です。
Spirit Me活用事例

Spirit Meは既に販売、利用されているサービスであるため、企業が活用している事例が国内外問わず存在しています。
その中でも企業のマーケティングや教育、研修における業務の効率の向上に大きく貢献しています。
この章ではマーケティングや教育、研修の業務におけるSpirit Meの活用事例について、それぞれ解説していきます。
企業のマーケティング

Spirit Meの本社のサイトによると、Spirit Meを使用して異なる言語の国で、その国の言語、具体的に言うとドイツ語でマーケティングを行う、という事例があります。
異国の地でマーケティングを行うには当然、その国の言葉で宣伝を行った方が効率が良いです。
Spirit Meと翻訳サイト、若しくはその国の言語のライティングができる人さえいれば宣伝のための動画を作成できるため、効率良く海外展開ができるようになります。
教育・研修

Spirit Meは教育や研修でも使用されており、その中でもウェビナーなど、オンラインでの研修に使用されています。
BtoBでの研修にSpirit Meで生成した動画を使用し、学習効率を高めています。また、前述した通りSpirit Meは従来の方法よりも効率良く動画を生成できるため、動画の投稿頻度も高めることができます。
オンラインでの教育体制を拡充させることは、ビジネスにおいてもはや必須と言える状況なので、Spirit Meの使用は大きなメリットがあります。
Sprit Meで実現する未来の動画作成

Spirit Meは他のIT技術と同じく、動画作成の現場に革新を起こす可能性が高いと思われます。また、これからも進化が期待できます。
Spirit Meを動画の作成に使用することで、従来の撮影手法では難しかった動画の展開方法も簡単になります。
この章ではSpirit Meの将来的な展望とビジネスにおける影響とチャンスについて、それぞれ解説していきます。
Sprit Meの将来的な展望
Spirit Meはこれからも進化が期待できます。その進化の1つとして、大まかなあらすじを記載した脚本を入力すれば、あとは自動的に動画を生成してくれる、というものが予想できます。
Spirit Meに入力された大量のテキストや背景、感情の起伏の指示などをデータにため込んでいけば、AIが動画の作成方法を学んでいくことができる可能性があります。この予想が実現すれば、動画の作成方法は従来と全く違うものになります。
Spirit Me内に出演者や背景などのデータが大量にあるため、出演者を募ったり、ロケに出かける必要が無くなります。動画の製作元は動画のプロットの作成に全力を注げるようになるのです。
ビジネスにおける影響とチャンス
Spirit Meは言うまでもなく、ビジネスに大きなチャンスと影響を与えています。時が経つにつれてSpirit Meの動画の質も良くなりますが、それと同時に連携可能な他の技術、例えば翻訳ツールなどの精度も上がっていくことが予想されます。
従って将来的には、Spirit Meさえあれば世界中どこにでも自社のサービスや商品を宣伝できる、というような未来になるでしょう。そのような世界になれば宣伝費用にお金をかける必要が無くなるため、商品やサービスの改良にリソースを集中させることができるようになります。
ただその一方で、現地のタレントや俳優を起用する必要が無くなるので、芸能界にはネガティブな印象を与えることになりますし、翻訳業界は存亡の危機に立たされます。
まとめ:Sprit Meは高品質なAIバーチャルヒューマンプラットフォーム

このように、Spirit Meは非常に便利で尚且つ多くの可能性を秘めているプラットフォームです。これから更なる進化をしていく可能性が高いことから、今のうちに使用して慣れておくことをおすすめします。
そうは言ってもこのようなAIツールの使用経験が少ないので、勝手がわからないという方も多いでしょう。
そのような方は株式会社Jiteraに相談してみると良いです。株式会社はIT技術やAIに関して深い知識と経験を持っているため、Spirit Meについても有意義なアドバイスをしてくれる可能性が高いです。もしSpirit Meに興味を持って、株式会社Jiteraに相談したいと思った人がいたら、下記のボタンをクリックすることをおすすめします。
