画像生成AI「Craiyon」とは?特徴や使い方、料金、商用利用の可否から日本語で使えるかどうかまで紹介

SE(システムエンジニア)に求められるスキル

Craiyonは手軽に高品質な画像を生成できるAI技術を利用したサービスで、テキストから画像を生成するこのツールはビジネスでのプレゼンテーション資料作成やマーケティング活動に役立ちます。

また商用利用も可能で、日本語対応の予定もあるため言語の壁に悩むことなく、広範囲にわたる応用が期待できます。

特にシステム開発リソースが限られているベンチャー中小企業にとって、Craiyonは貴重なアセットとなるでしょう。

この記事ではCraiyonについて具体的に解説していくため、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

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監修者 hiro1120_writer

食品商社営業からシステムエンジニアへと転職後、バックエンドエンジニア(Java, PHP)として尽力。開発リーダーを含む上流工程〜下流工程に携わる。IT関連記事から芸能・法律など幅広ジャンルにて執筆。

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    Craiyonとは

    Craiyon(旧DALL-E Mini)は、AIを利用してユーザーがテキストで記述した内容から画像を生成するサービスです。

    このツールは、複雑なプログラミングやグラフィックデザインスキルがなくても、誰でも簡単にオリジナルの画像を作成することが可能です。

    Craiyonの基本機能とは

    Craiyonは、自然言語の指示をもとに具体的な画像を生成することができる主要な機能を持っています。

    ユーザーが「青い空の下の赤いバラ」と入力すれば、その通りのシーンを描いた画像を生成してくれます。

    このツールは特にマーケティング、アート制作、教育、コンテンツ制作など幅広い分野で役立てることが可能で、ユーザーは特定のキーワードや短い説明を入力するだけで、クリエイティブあふれるプロジェクトやプレゼンテーション用の説明用資料を手に入れることができます。

    AI技術に基づく画像生成のメカニズム

    Craiyonの背後にはOpenAIが開発した先進的なAIモデル「DALL-E」の技術が利用されており、このAIは深層学習と特に変分オートエンコーダ(VAE)とジェネラティブ・アドバーサリアル・ネットワーク(GAN)を組み合わせたアーキテクチャをベースにしています。

    テキスト入力を受け取り、それを解析して画像の「潜在的な特徴」を抽出し、新しい画像を生成していきます。

    このプロセスでは膨大なデータセットから学習された視覚的パターンやコンテキストが利用され、テキストに基づいてリアルで詳細な画像を生成する能力を持っています。

    この技術により、Craiyonはユーザーが想像したシナリオを視覚的に表現できる強力なツールとなっています。

    Craiyonの使い方

    Craiyonは直感的な操作性で初心者でも簡単に画像を生成することが可能なAIツールです。

    ここでは、Craiyonの基本的な使い方からさらに詳細なカスタマイズ方法までをステップバイステップで紹介します。

    初心者向けの基本操作ガイド

    Craiyonを使って画像を生成するプロセスは非常に簡単で、まずCraiyonの公式ウェブサイト(https://www.craiyon.com)にアクセスします。

    ウェブサイトにアクセスしたら、画像を生成したいテキストを入力欄に入れます。

    このテキストは具体的な描写から抽象的なアイデアまで何でも良く、Craiyonはそのテキストに基づいて画像を生成します。例えば「日本の春の桜の下でピクニック」と入力すれば、そのシーンを描いた画像が生成されます。

    テキストを入力したら「Generate」ボタンをクリックするだけで、数秒から数分でCraiyonが複数の画像を生成し、それらを画面上に表示します。

    生成された画像は、入力されたテキストの解釈に基づいて異なるスタイルやアングルで描かれています。

    生成した画像が気に入ったら直接ウェブサイトから画像をダウンロードすることができるため、ブログの投稿やソーシャルメディアのアップデート、プレゼンテーション資料などの様々な用途で使用することが可能です。

    上級者向けのカスタマイズ機能

    Craiyonは初心者に優しいツールですが、より具体的な画像を生成したいユーザーのためのカスタマイズ機能も備えています。

    画像生成においてより詳細な指示を加えることで、生成される画像のスタイルや内容を細かくコントロールできます。

    例えば、「雨の日の東京のスクランブル交差点」のように特定のシチュエーションを指定することで、よりリアルで具体的な画像を生成することが可能です。

    また、色調や光の強さ、画像の解像度など、具体的なビジュアル要素を指定することもできます。

    Craiyonの高度な機能を利用するには、生成する画像に対する具体的な指示を「プロンプト」として入力する必要があり、これによってAIはより精密な画像を生成するための追加情報を得ることができるため、ユーザーの期待に応じた結果を提供できるようになります。

    Craiyonの料金プランと商用利用について

    Craiyonは個人利用者からビジネスユーザーまで幅広く利用されているAI画像生成ツールです。

    それぞれのニーズに合わせた料金プランが用意されており、商用利用時の規約や制限についても明確に説明されています。

    ここではCraiyonの料金体系と商用利用の詳細について解説していきます。

    個人利用と商用利用の料金体系

    プラン名 月額料金 年額料金(10%割引適用) 生成速度 画像生成の制限 特典
    Supporter $6 $60 標準 無制限 広告なし、ウォーターマークなし、画像の背景除去(15秒)、画像プライバシー保護
    Professional $24 $240 高速 無制限 Supporterの全特典+生成速度向上、新機能への早期アクセス
    Enterprise カスタム カスタム カスタム カスタム 専用サポート、プライベートサーバー、カスタムモデルと統合

    Craiyonでは、基本的に無料で画像を生成することが可能ですが、より高度な機能や商用利用を考慮した場合は、有料のプランを選択することがおすすめです。

    料金プランは大きく分けて「Supporter」と「Professional」があり、それぞれ月額制と年額制のオプションが存在します。

    Supporterプラン

    月額: $6

    年額: $60 (年間を通して10%の割引が適用されます)

    特典: 画像生成速度の向上、バックグラウンドの自動除去、無制限の画像生成、広告非表示、ウォーターマークなし、画像のプライバシー保護

    Professionalプラン

    月額: $24

    年額: $240 (年間を通して10%の割引が適用されます)

    特典: Supporterプランの全ての特典に加えて、生成速度のさらなる向上、新機能への早期アクセス

    これらのプランは特に高品質の画像を生成し、商用目的で使用するユーザーにおすすめです。また、大企業や特定のニーズを持つユーザー向けには「Enterpriseプラン」がカスタムで提供されているため、専用サポートやプライベートサーバーの利用が可能です。

    商用利用時の規約と制限

    Craiyonを商用目的で利用する際は、いくつかの重要な規約と制限があります。

    まず、Craiyonで生成された画像の著作権は使用者が持つことが基本ですが、公的な商標や著名人の肖像を無断で使用した画像を商業目的で利用することは禁止されています。

    さらに、Craiyonは画像の内容について責任を負わないため、生成した画像が第三者の権利を侵害している場合はそのリスクは全てユーザーが負うことになります。

    したがって、生成画像を商用で利用する際には内容が権利侵害や名誉毀損に該当しないかを十分に検討する必要があります。

    また、Craiyonの画像を利用して商品やサービスを宣伝する場合、Craiyon名のクレジット表示を求められることがあります。

    この点は、使用するプランによって異なる場合があるため、利用前に最新の利用規約を確認することが重要です。

    Craiyonは日本語非対応

    Craiyonは現在、日本語のサポートが限定的です。

    Craiyonは、テキストベースのプロンプトを使用して画像を生成するAIツールですが、主に英語での入力となっています。

    日本語のテキストでも一応の対応はされていますが、生成される画像の関連性や精度は無視された画像が生成されてしまいます。

    Craiyonと日本語の現状

    Craiyonが日本語をどの程度サポートしているかについて詳しく見ていきましょう。

    現在、Craiyonは日本語のプロンプトを受け付けることが可能ですが、日本語でのプロンプトに対する応答性能はないといってもよいでしょう。

    このため、ユーザーが日本語で詳細な指示を入力した場合は、期待通りの画像は生成されないことを理解しておきましょう。

    これは、Craiyonのトレーニングデータが主に英語ベースであるため、日本語のニュアンスや文脈が適切に理解されないことに関係しています。

    今後の言語拡張に向けて

    Craiyonの開発者は、多言語対応を強化することでユーザーベースを拡大しようと考えています。特に、非英語圏のユーザーからのフィードバックを基に、日本語を含む他の言語での精度向上を目指しています。

    将来的にはより多くの言語データをトレーニングに含めることで、日本語プロンプトに対する応答性と精度を高めて日本語ユーザーにとっても使いやすいプラットフォームを実現する計画となるでしょう。

    この言語拡張は、技術的な改善だけでなく文化的な多様性にも配慮したアプローチが求められます。

    具体的には、日本固有の文化的要素や表現を理解し、それを画像生成に反映させることが重要になります。

    アニメや漫画といった文化など日本における文化的に発展してきた背景が盛り込まれれば、日本のユーザーがより自然な言葉で直感的に操作できるようになることが期待できるでしょう。

    日本語ユーザーのための一時的な対策

    現段階で日本語非対応を何とかするために、ユーザーは日本語入力のプロンプトを英語に翻訳して利用するなどの工夫が必要です。

    例えば、行いたい命令文や条件を記述したプロンプトを別のAIや翻訳アプリを使って翻訳した後、プロンプトとして入力する方法があります。

    100%の命令が伝わるかはプロンプトによりけりですが、翻訳ツールを利用することでこれらの問題は一部解消できるでしょう。

    まとめ:Craiyonでクオリティの高い画像生成をしてみましょう

    Craiyonは、テキストから画像を生成するAI技術を活用したオンラインサービスです。

    ユーザーは自然言語でのプロンプトを入力することによりリアルタイムで様々な画像を作成でき、このツールは特に広告やデザイン、教育など多岐にわたる分野での応用が可能です。

    個人利用は無料で商用利用もサポートされていますが、料金プランによっては追加の機能やサービスを利用できます。

    ただし、現在のところ日本語のサポートは非対応であり、英語での利用と限定的なため、翻訳ツールを利用するなどの工夫が必要となりそうです。

    今回のテーマである画像生成AIをはじめ、AIを活用したシステム開発はJitera社の最も得意とする領域です。

    ご相談や案件のご依頼がある方は、Jitera社へ一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

    例:開発手順、ツール、プロンプト

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