在庫管理システムの導入や見直しを検討している人も多いでしょう。

しかし、数多くの企業が在庫管理システムを提供しています。そのため、どのシステムを導入するべきか、また、どういった基準で選べばいいのか、担当者の方はお悩みではないでしょうか。

そこで本記事では、在庫管理システムの選び方やおすすめのシステムを特徴別に紹介していきます。ぜひ在庫管理システム導入の参考にしてみてください。

在庫管理システムとは？

そもそも在庫管理とは、商品の在庫数が適切になるように管理する仕組みであり、在庫管理システムはその在庫管理を効率よく行えるために活用するシステムを指します。

在庫管理を適切に行えば、商品を過剰に入荷したり欠品を防げたり、無駄なコストの発生や売り上げのチャンスを逃しにくくなるでしょう。

在庫の管理方法は、紙媒体やExcelなど様々なものが使われますが、アナログな方法で管理していると、入力ミス・転記ミス・タイムラグの発生など、トラブルが起きる可能性が高くなります。

在庫管理システムを導入すれば、従来の管理方法で頻発していた多くのトラブルを防止できるでしょう。

在庫管理システム導入のメリット

在庫管理システムを導入すると、企業側はどんなメリットを得られるのでしょうか。

ここでは、在庫管理システム導入のメリットを具体的にを解説していきます。

正確で素早い在庫確認

在庫管理システムは材料や商品などの在庫情報を簡単に管理でき、在庫の最新状況を素早く確認できるのが最大のメリットです。

在庫の管理は手作業で行うとかなりの時間がかかってしまい、作業効率が非常に悪くなってしまいます。また、自社で複数の拠点を持っている場合、それぞれの拠点ごとに在庫の管理を行わなければならず、管理工程が複雑化しがちです。

しかし、在庫管理システムを導入すれば、複数の拠点にある在庫も一目で管理できるため、多くの拠点を抱えている場合でも正確で素早い在庫確認が可能となります。

外出先からでも在庫管理システムへアクセスできる機能があれば、営業先への訪問時でもすぐに在庫を確認できてビジネスチャンスを逃しません。

在庫状況の透明化

在庫管理システムを導入すると、在庫状況が透明化されるのもメリットの1つです。

最新の在庫状況が明確になるので、適切な在庫量を維持でき、的確かつ迅速な指示が出せます。

適正在庫による過不足の解消

在庫管理システムの導入により、適正在庫が維持でき、過不足の解消も可能です。

現在抱えている在庫を正しく把握できていないと、余分に仕入れを行ってしまって、大量に在庫を抱えてしまう可能性があります。

一方、在庫不足に気付くのが遅れて仕入れが間に合わず、販売の機会を逃してしまう可能性もあるでしょう。

在庫管理システムの導入によって、在庫の過不足がすぐに把握でき、過剰に在庫を抱えるリスクを減らせます。在庫を適正量で管理できるため、保管スペースの削減にも繋がり、在庫管理にかかるコストも削減可能です。

圧倒的な業務の効率化

全ての在庫数を把握し、手書きの帳簿やExcel管理表などの数と相違ないか確認するのは、多くの時間と人的コストが発生します。

また、手動で行うと入力ミスや集計ミスなども発生しやすく、正確かつ迅速な在庫の管理は難しいでしょう。

その点、在庫管理システムを導入すれば、バーコードで在庫を管理し、ハンディーターミナルなどの端末で簡単に数量の確認が行えます。

その結果、入力ミス・転記ミス・タイムラグなどの発生を抑制でき、圧倒的な業務の効率化を実現できるのは大きなメリットといえるでしょう。

大幅なコストの削減

在庫管理システムを導入すると、余剰在庫を抱えるリスクを大きく抑制できます。

在庫を保管しておくスペースを最小限にでき、倉庫の賃料や光熱費、人件費といったコストの大幅削減が期待できるでしょう。自社の規模が大きければ大きいほど、削減効果が見込めます。

また、在庫管理システムの導入によって在庫の確認作業が分かりやすくなるため、特定の従業員でないと在庫管理ができないといった「業務の属人化」の防止も可能です。

教育コストの削減にもつながり、こういった面からも大幅なコストの削減が期待できます。

在庫管理システムのタイプ

在庫管理システムは、大きく分けて以下4つのタイプに分類されます。

• 倉庫管理・運営の機能に強いタイプ
• 主にECサイトにおける在庫管理に特化したタイプ
• 備品管理に強いタイプ
• 小規模事業者にフィットするタイプ

タイプごとの在庫管理システムの特徴をそれぞれご紹介します。

倉庫管理・運営の機能に強いタイプ

倉庫管理・運営の機能に強いタイプは、製造業・物流業におすすめです。倉庫内の在庫を管理する機能が整っており、対応業務が幅広い企業に向いています。

また複数の倉庫を管理する必要がある場合、すべての倉庫の在庫を一元管理できるため、作業効率の大幅アップが可能です。さまざまな用途での利用できるタイプといえます。

主にECサイトにおける在庫管理に特化したタイプ

ECサイトにおける在庫管理に特化したタイプは、在庫状況が自動でECサイトへ反映されるのが特徴です。

ECサイトのカートへリアルタイムに連動できる機能を持っているため、商品数が多かったり消費者の購入スピードが速かったりする場合、非常に便利といえます。

このタイプは、通販サイトと販売店舗の在庫情報をリンクさせられるため、複数の場所の在庫管理にも対応しているのが一般的です。

在庫が少なくなると通知で知らせてくれる機能を搭載したものもあり、急な在庫切れを起こさせないのもこのタイプの特徴だといえます。

備品管理に強いタイプ

商品だけでなく備品の管理や棚卸対策も重要であり、在庫管理システムの中には備品管理に強いタイプも存在します。

事業で使う薬品や物品の管理を厳重にしたい場合、備品管理に強いタイプを導入することで、安全な在庫管理が可能です。

特に、劇薬や危険物といった入庫・出庫の記録を正確に記録したい物品の場合、備品管理に強いタイプがおすすめです。

小規模事業者にフィットするタイプ

小規模事業者にフィットするタイプは、低コストで導入できるのが最大の特徴です。

複数拠点の在庫管理や細かなピッキング指示ができる機能などは必要ない、入出庫管理や在庫照会といった最低限の機能があればいいと考える企業に向いています。

特に会社の規模が小さい場合、最低限の機能だけにすれば運用コストの削減が可能です。

ただし、将来的に会社の規模を拡大したり、複数拠点の開設を検討している場合は、カスタマイズ性の高い在庫管理システムを選択するといいでしょう。

在庫管理システムの機能一覧

在庫管理システムは、基本的には在庫の量や動きを把握し管理するシステムです。

しかし、在庫管理システムは他にも様々な機能が搭載されており、どの機能も重要な役割を担っています。

多くの在庫管理システムに搭載されている基本機能は以下のとおりです。

• 在庫情報の一元管理機能
• 入出荷状況の管理機能
• 棚卸機能
• 在庫データの分析機能
• 不良品・返品の管理機能
• 倉庫ごとの管理機能
• マスタ登録機能
• マスタ管理機能
• 返品記録対応機能
• 棚卸の照会機能
• 高度なデータ分析機能

おすすめ在庫管理システムランキングTOP5

ここからはおすすめの在庫管理システムをご紹介します。自社に合ったシステムを見つけるための参考にしてみてください。

まずは、特におすすめしたい在庫管理システムランキングのTOP5です。

	無料版	アプリ対応	自動化機能	提供形態
zaico	あり	あり	なし	クラウド
アラジンオフィス	なし	なし	あり	パッケージ
Coola	あり	なし	なし	クラウド
GEN	あり	なし	なし	クラウド
楽楽販売	あり	なし	あり	クラウド

1位：zaico

16万人超のユーザー数を持つZAICOは、誰でも簡単に在庫管理ができることをコンセプトにしており、シンプル操作で使いやすいのが特徴です。

幅広い業界で導入されており、スマートフォンでの利用により社内や社外を問わず、いつでもデータの登録や更新、確認の作業ができます。

無料プランも用意されており、最大200件のデータ登録と検索ができるため、小規模な在庫管理に最適です。

またクラウド会計ソフトfreeeと連携でき、会計管理も効率化できます。

31日間の無料トライアルが用意されているため、ZAICOの在庫管理システムを試すことができます。

項目	内容
予算	月額0円～要問合せ
導入実績	着付けサロン 聖の華 第一カッター興業株式会社 株式会社四日市事機センターなど
会社情報	ZAICO

2位：アラジンオフィス

5000社を超える導入実績があるアラジンオフィスは、在庫管理だけでなく、工程管理や販売管理など必要な機能をコンパクトにまとめたシステムを提供しており、豊富な機能が利用できます。

さまざまな業種・業態に対応しており、利用者の声を最大限反映しているため、ユーザーリピート率は98.4%と非常に満足度の高いシステムです。

自社で必要な最低限の機能から導入を始め、必要に応じて機能を追加できるので、最小限のコストでの運用可能です。

また、連携ツールも充実しているため、手間や工数の多い煩雑な作業なども適切に効率化が可能です。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	株式会社DMC 株式会社なだ万 株式会社ワシントン靴店など
会社情報	アラジンオフィス

3位：COOOLa

総勢800名以上の開発体制を持ちWMSベンダーとしては国内最大規模のCOOOLaは、クラウド型の倉庫管理システムです。

「経営者が選ぶクラウド型倉庫管理システム部門」で3冠を受賞した倉庫管理システムであり、カスタマイズ性が非常に高いのが特徴です。

BtoBやBtoC、業種や業態に関係なく、企業のニーズに合ったシステムを提供しているため、さまざまな場面で活用できるシステムになっています。

また同じ画面を複数言語で共有できるのも特徴であり、海外の従業員でも簡単に利用ができます。

導入後のサポートも充実しており、セキュリティ対策やコンサルティング、IT導入の支援まで幅広く対応してくれます。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	フェニックスダーツジャパン株式会社 ANAケータリングサービス 株式会社ハマキョウレックスなど
会社情報	COOOLa

4位：GEN

GENは2009年にサブスク型クラウド生産管理サービスの提供を開始しています。

メーカー向けや商社向け、アパレル向けなどさまざまな業種に対応したシステムを提供しており、在庫管理だけでなく、さまざまな機能の利用が可能です。

またロケ別、ロット別など詳細管理もでき、必要な機能だけをピックアップできるため、コストを削減しつつ作業を効率化させることが可能です。

カスタマイズの追加を行う際、費用を払う必要がないのもポイントです。

在庫確認はカレンダー表示なので、一目で在庫の状況を確認でき、操作性も高く感覚的に使えるため、ITの知識に不安を感じる企業に向いています。

項目	内容
予算	月額基本料20,000円〜
導入実績	協和アグリ アサヒビール株式会社 ベースフード株式会社など
会社情報	GEN

5位：楽楽販売

楽楽販売は、株式会社ラクスが提供しているクラウド型在庫管理システムです。

• 部門・拠点・倉庫間での情報共有ができていない
• 在庫の確認に手間がかかる
• 出荷指示書や発注書などの帳票作成が属人化している
• 在庫数・発注タイミングが把握できておらず、在庫切れや過剰在庫が発生

在庫管理業務にありがちな上記の課題を解消してくれるシステムとなっています。

ルーチンワークの自動化にも対応しており、従来は人の手で行っていた作業に人員リソースを割かずにすむため、人材コスト削減も可能です。

項目	内容
予算	月額基本料70,000円〜
導入実績	伊藤忠商事 アルペン株式会社 ドミノピザなど
会社情報	楽楽販売

【倉庫管理・運営に強い】おすすめの在庫管理システム5選

在庫を適切に管理するためには、同時に適切な倉庫管理が欠かせません。

ここでは、倉庫管理や運営に関する機能が豊富な在庫管理システム5選を紹介します。

	無料版	アプリ対応	自動化機能	提供形態
スマートF	なし	なし	あり	クラウド
IWMS	なし	なし	なし	パッケージ
flam	あり	なし	なし	クラウド
スマレジ	あり	あり	なし	クラウド
Locus Mapping	なし	なし	あり	パッケージ

スマートF

スマートFは、圧倒的な機能数と幅広い連携に対応した実績を持つ在庫管理システムです。

バーコードによりミスや手間を極力なくした入出庫や棚卸ができ、リアルタイムに正確な在庫量を把握できます。

製番や部品表ごとに将来在庫の見える化もできるため細かな発注や入庫、払出が可能です。

またアップデートは週1で行っており、現場の声をすぐに反映させてくれるため、満足度の高いシステムを提供しています。

部分的な導入から可能なため、うまく活用できるようになってから本格的な導入が可能です。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	日星精工株式会社 株式会社イワサキ 成本コンテナー株式会社など
会社情報	スマートF

IWMS

インディビジュアルシステムズ社の在庫管理パッケージIWMSは、日系企業 80 社以上と取引実績のある業務管理システムです。

在庫管理を的確に行うための関連機能が充実しており、受注・発注・入出荷まで的確な管理が行えます。

ハンディーターミナルやタブレットなどのマルチデバイスとの連動も実現させ、人力による入力作業を最小限にすることで入力時のミスを軽減させます。

個別に機能の追加や変更ができる柔軟なカスタマイズ性を兼ね備え、滞留在庫や安全在庫を下回った場合にアラートを表示も可能です。

また在庫管理パッケージIWMSは多言語へ対応しているシステムで日本語や英語だけでなく、ベトナム語での可能も行えます。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	–
会社情報	インディビジュアルシステムズ

flam

 

flamは小規模～中規模会社向けのシステムです。

業務のロスタイム0.1秒でも早くするために、集計、検索、出力など全て高速化されており、作業の時間を大幅に削減できます。

またスピーディーな操作感によりストレスが少なく、初めてシステムを利用する人でも操作しやすいようにシンプルな構造が特徴です。

営業活動支援ツールとしての機能も搭載しており、見積書に含まれる情報を多角的な分類で集計ができます。

標準で会計データのダウンロード機能もあり、外部の会計システムとデータ連携させることで、さらなる業務効率化と入力ミス防止も可能です。

項目	内容
予算	月額9,300円～49,800円
導入実績	日廣産業株式会社 株式会社ハンズ カメマンネン株式会社など
会社情報	flam

スマレジ

スマレジはインターネット接続環境さえあれば在庫管理ができるシステムです。

クラウド型POSレジと在庫管理データを完全に連動させており、店頭でも出先でもすぐに在庫の管理ができます。

高価なハンディーターミナルの代わりにiPod touchやiPadを利用することで、機器を購入するコストを削減し、スムーズな導入が可能です。

またスマレジは0円から利用できるスタンダードプランから、飲食店におすすめのフードビジネスプラン、高度な在庫管理を実現したリテールビジネスプランなど5つのプランを用意しています。

無料トライアル期間が30日設けられており、すべての機能と電話による導入サポートを0円で利用できるのもポイントです。

項目	内容
予算	月額0円～15,400円
導入実績	MICA&DEAL 有隣堂 春華堂 IKARIYA 365など
会社情報	スマレジ

Locus Mapping

在庫や物品の位置情報をデジタル化して表示できるLocus Mappingは、備品管理にも適したシステムです。

RFIDタグを商品に貼り付けることで、ハンディーターミナルを使用するだけで商品がどこにあるのかデジタルマップ上に表示されます。

またAI解析の導入により通過したRFIDタグの特定ができ、商品の入出庫をその都度、管理することも可能です。

一目で在庫状況が分かりやすく在庫や物品の管理に必要な機能を全て搭載しており、操作性の高さも評価されています。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	株式会社ビームス 株式会社バロックジャパンリミテッド 株式会社ジップなど
会社情報	Locus Mapping

【小規模向き】おすすめの在庫管理システム4選

在庫管理システムは多くの企業から提供されていますが、搭載されている機能も提供元によって異なり、企業規模によっては不要な機能が搭載されている可能性があります。

ここでは、小規模で在庫管理を行いたい企業向きの在庫管理システム4選をご紹介します。

	無料版	アプリ対応	自動化機能	提供形態
在庫スイートクラウド	あり	なし	なし	クラウド
みえぞう	あり	なし	あり	クラウド オンプレミス
在庫らくだプロ	なし	なし	あり	パッケージ
スマートマットクラウド	なし	なし	あり	クラウド

在庫スイートクラウド

「在庫スイートクラウド」は小規模事業者向けのシステムです。

自社の規模や業種によって使いたい機能を選択でき、それぞれの特徴に分けて3つのタイプを用意しています。

タイプ	特徴
棚卸	バーコード発行と実地棚卸に特化
Lite	在庫の入出庫を入力し、リアルタイムに実際の在庫を確認
Pro	実際の在庫管理に加え、庫内作業のサポートを行う

棚卸では、スマートフォンやハンディーターミナルでのバーコードを読み取りだけでなく、テンキーや音声による入力を行え、スムーズな作業を実現しています。

30日間の無料トライアルが可能なので、まずは導入して使用感を確かめることが可能です。

項目	内容
予算	月額25,000円～
導入実績	プロテック株式会社 JITSUBO株式会社 ユージーエムなど
会社情報	在庫スイートクラウド

みえぞう

みえぞうは導入コストと運用コストを抑え、業務効率化と適正在庫維持を実現した在庫管理システムです。

操作性が非常に高いため導入しやすく、煩雑な作業を簡略化してくれます。

また在庫を見える化することで、過剰在庫や欠品を防止し適正な在庫数の維持が可能です。

要望に合わせて「SaaSクラウド」「オンプレミス」「プライベートクラウド」の3つから選べ、自社に合った方法を選択でき、さまざまな企業で取り入れやすくなっています。

同時ログインユーザー数以内で運用すればランニングコストを大幅に軽減でき、SaaSクラウドを選択すれば必要最低限の機能を安価での使用が可能です。

項目	内容
予算	月額29,800円～
導入実績	トーンモバイル株式会社 JR高崎鉄道サービス株式会社 よすえ内科医院など
会社情報	みえぞう

在庫らくだプロ

在庫らくだプロは月額費用がかからないオンプレミス型の在庫管理システムのため、運用コストを抑えたい企業におすすめです。

タブレットパソコンとバーコードリーダーを組み合わせて、棚卸し作業を効率的に行い、入庫・出庫・在庫確認・棚卸の機能などは全て網羅されています。

データを分析する機能も搭載されており、在庫の推移などのデータにより、適正な在庫量を維持してくれます。

インストール後は、運用を開始する前に登録が必要な機能をまとめた｢導入メニュー」も用意されているので、すぐに導入が可能です。

またインストール後も、最新版へのアップデートなど、期限付きではあるものの無償の保守サービスが付属しているのも特徴です。

項目	内容
予算	21,780円
導入実績	–
会社情報	在庫らくだプロ

スマートマットクラウド

月次・日次の在庫確認を自動化し、定期的な棚卸をなくせるため、圧倒的な工数の削減が可能です。

消費グラフや発注点管理などのデータを使用し、業務や生産の遅延による損失を防げ、各拠点の在庫を一元管理できます。

また以下の表のようにさまざまな時間の短縮や工数の削減を実現できます。

内容	効果
在庫管理発注業務時間	80%削減
半日かかっていた棚卸し	5分に短縮
入出庫伝票作成等の工数	67%削減
仕入れ自動発注を通した在庫	20%圧縮
在庫数余剰在庫の適正化	50%削減
遠隔地の点検・受発注処理	50%削減

デジタル化による在庫管理の効率化から生産性改善までサポートしてくれるのも魅力でしょう。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	株式会社日立産機システム NTT東日本－関信越 長野支店 設備部 長野サービスセンター 株式会社アメロイドなど
会社情報	スマートマットクラウド

【ECサイトにぴったり】おすすめの在庫管理システム6選

実店舗を持たないECサイト上では、商品の販売機会を逃さないためにも在庫管理が重要です。

ここでは、ECサイトにぴったりマッチするおすすめの在庫管理システム6選をご紹介します。

	無料版	アプリ対応	自動化機能	提供形態
NEXT ENGINE	あり	あり	あり	クラウド
ロジザードZERO	なし	なし	なし	クラウド
AnyLogi	なし	なし	あり	クラウド
AnyX	なし	なし	あり	クラウド
ロジクラ	あり	あり	なし	クラウド
助ネコ 在庫管理	あり	なし	あり	クラウド

NEXT ENGINE

Hamee株式会社が提供するNEXT ENGINEは、EC運営のコスト削減を実現する機能が豊富に搭載されています。

ECの現場から生まれた機能を200以上搭載しているため、EC運営に必要な機能は全て揃っていると言っても過言ではありません。

市場の変化に応じて機能をアップデートしていき、常に使いやすいようにサポートしてくれます。

またNEXT ENGINEは以下のシステムなどとの連携も可能です。

• モール
• カート
• 倉庫やWMS
• 決済サービス
• POS
• 送り状発行システム
• 基幹システム
• 販管システム

高い連携性を持つため、より効率の良い運営を実現できます。

30日間の無料トライアルが用意されているので、実際に導入して使用感を試してみてください。

項目	内容
予算	月額3,000円～
導入実績	パーフェクト・ワールド株式会社 とよす株式会社 リンナイ株式会社など
会社情報	NEXT ENGINE

ロジザードZERO

1,600以上の現場で導入されているロジザードZEROは、クラウド型の倉庫管理システムです。

BtoC・BtoB物流を1つのWMSで管理でき、リアルタイムで在庫や入荷状況の把握・共有ができます。

他のシステムとの連携も可能で、受注管理システムや基幹システム、分析ツールなど、30以上のシステムと連携が可能です。

また365日サポートを20年以上継続してきた実績があり、サポート体制もしっかりしています。

定期的なバージョンアップにより、API/自動連携ができるシステムも着々と増え、マテハンや物流ロボットとの標準連携なども、精力的に進めているのが特徴です。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	株式会社ベッドアンドマットレス 株式会社アストロ 株式会社カネコなど
会社情報	ロジザードZERO

AnyLogi

AnyLogiは、AnyMind Group株式会社が提供している在庫管理システムです。

在庫管理はもちろん、受注から発送までワンストップで管理でき、海外への発送も自動化してくれるため、グローバルな市場で活躍する企業に向いています。

また受注や返品などさまざまなシチュエーションに合わせて、リアルタイムで在庫数を反映させられ、スムーズな在庫管理が可能です。

その他、出荷を管理する機能なども搭載されており、購入者の手元に届くまでの出荷手続きや配送手続きなどのステータス管理も自動化しています。

管理画面は非常にシンプルで導入から操作に慣れるのも早く、従業員への指導コストも削減でき、スムーズな活用ができるでしょう。

項目	内容
予算	月額30,000円～
導入実績	–
会社情報	AnyLogi

AnyX

複数ECチャネルの一元管理が可能なAnyXは、持続的な売り上げアップのための豊富な解決策を提供してくれます。

在庫管理はもちろん、受注管理や表示在庫数の一元管理、在庫連携の自動化なども行っており、スムーズな業務の運用を行っています。

自動出荷や入出庫管理にも対応しているため、すべての業務を効率化でき、商品別に在庫状況を可視化・分析も可能。正しく迅速に管理・分析ができることにより、適切な在庫管理や利益の確保が行えるのも特徴です。

その他AnyXは、専門知識の豊富なプロフェッショナルによるサポートも受けられ、導入により更なる業績アップが期待できます。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	UUUM株式会社 SHEIN 株式会社コーセーなど
会社情報	AnyX

ロジクラ

ロジクラはECサイト・通販向きのシステムであり、株式会社ロジクラが提供する在庫管理システムです。

iPhoneだけで検品作業ができるため、高額なハンディーターミナルを導入する必要がなく、コストの削減ができます。

またAmazonFBAやCROSSMALL、Shopify、ネクストエンジン、スマレジとの豊富な連携ができ、簡単に注文を取り込む作業ができるのも魅力の1つです。

CSVでの取り込みも一括ででき、従来時間のかかっていた作業も効率よく行えます。

14日間の無料トライアルが用意されており、最上位プランが無料で利用できるので、気になった場合はお試しで導入するのがおすすめです。

項目	内容
予算	月額12,800円～49,000円
導入実績	阿部幸製菓株式会社 株式会社暁の星工芸 株式会社ニタスなど
会社情報	ロジクラ

助ネコ 在庫管理

助ネコ 在庫管理はモールやカートにある在庫数も自動で連動させられる在庫管理システムです。

自動で連動することにより、わざわざ管理画面から個別に在庫数を調整する手間も必要ありません。

発注タイミングも自由に設定でき、いつのまにか在庫が不足している事態を防げます。

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど複数のモールやカートと連携しており、また通常販売の在庫と、セット販売の在庫を自動的に連携させることも可能です。

分かりやすい操作性と煩雑な作業の手間を大幅に削減できる点から、満足度も非常に高いシステムです。

項目	内容
予算	月額 20,000円
導入実績	有限会社貞苅椅子製作所 soraciel 株式会社ハートアートコレクションなど
会社情報	助ネコ 在庫管理

【飲食店導入の実績豊富】おすすめの在庫管理システム2選

一般企業と異なり、飲食店では食材や飲み物といった消費期限がある物品の管理が必要です。

これらは厳密に消費期限の管理を行う必要があるため、飲食店における在庫管理に特化したシステムの導入がおすすめであり、ここでは2社のシステムをご紹介します。

	無料版	アプリ対応	自動化機能	提供形態
ユビレジ	あり	あり	あり	クラウド
ASPIT	なし	なし	なし	クラウド

ユビレジ

ユビレジは、クラウドで在庫管理・発注管理が行えるシステムです。iPad・iPhone上で動作するアプリから使用できます。

ユビレジの主な機能は下記のとおりです。

• リアルタイム在庫確認
• バーコードスキャン
• ラベル作成
• 発注書の作成
• 原価管理
• 在庫切れアラート
• データ自動集計

有料版と全く同じ機能を使える「お試しプラン」は1ヶ月間利用できるので、1ヶ月のルーティン業務を行って使用感を確かめられるようになっています。

項目	内容
予算	月額 6,900円～
導入実績	Diamond Dinning いしがきやハンバーグ 新横浜ラーメン博物館など
会社情報	株式会社ユビレジ

ASPIT

ASPIT（アスピット）は、外食産業に特化した業務支援システムであり、レストラン・居酒屋・バー・ファーストフードなど、様々な業態で利用できるのが特徴です。

機能は多数用意されていますが、その中から必要な機能だけ利用するのも可能となっています。

また、電話サポートも24時間365日対応しているため、深夜帯に営業している店舗であっても安心してシステムを利用できるでしょう。

項目	内容
予算	要問合せ
導入実績	焼肉夾竹園 お好み焼道場 イートジョイ･フードサービスなど
会社情報	株式会社アスピット

【無料で使える】おすすめの在庫管理システム3選

通常、在庫管理システムを利用する場合、初期導入費用や月額料金が必要になるのが一般的です。

しかし、中には無料で使える在庫管理システムも存在しています。

ここでは、無料で使えるおすすめの在庫管理システム3選をご紹介しますので、ぜひ一度お試しください。

	無料版	アプリ対応	自動化機能	提供形態
iDempiere	あり	なし	なし	パッケージ
Odoo	あり	なし	あり	クラウド
SASO	あり	なし	なし	パッケージ

iDempiere

iDempiereは、ライセンス料無料で使用できる在庫管理システムです。

しかし、無料でありながら企業向けに有料で提供されているシステムと変わらない管理システムを装備しています。

棚卸と在庫評価、在庫管理に関係する決算処理や、倉庫間の在庫移動はもちろん、不足した在庫の補充も簡単に行えるのも特徴です。

また保管場所をキー情報のひとつとして管理しているのが特徴で、倉庫ごとや保管場所ごとの在庫数の把握や企業全体の在庫数もスムーズな把握が可能です。

その他、社内で消費した在庫を社内の使用在庫として在庫の調整もできます。

項目	内容
予算	0円
導入実績	不明
会社情報	iDempiere

Odoo

Odooは、様々な業態の企業に適したDX推進ビジネスソフトウェアであり、その中に在庫管理システムが含まれています。

在庫管理の最適化を行い、在庫切れによる売上機会の損失を最小限に抑え、また、今後の需要予測を行ってトータルコストの削減効果が期待できるシステムです。

特に需要予測の機能については、過去の売上データに加え、市場トレンドや顧客データの分析を行うことで、精度の高い需要予測を提示してくれるため、在庫の発注タイミング調整などに活用できます。

様々ある機能（アプリ）の中から、1つのアプリのみ無料で利用可能です。

項目	内容
予算	0円
導入実績	三菱ケミカル VELOLIA イオンなど
会社情報	Port Cities

SASO

在庫管理システムSASOは、アパレル会社「日本標準機構」が公開しているオープンソースベースの在庫管理システムです。

オープンソースとして公開されているため、誰でも無料で利用可能となっています。

無料でありながら在庫管理に必要な多くの機能を備えており、「必要最低限の機能だけ使えればいい」「在庫管理システムがどんなものか試してみたい」といった企業におすすめです。

• 商品管理
• 分類管理
• 数量管理
• 棚番管理
• ラベル印刷

項目	内容
予算	0円
導入実績	不明
会社情報	SASO公式サイト

在庫管理システムを選ぶ時のポイント

実際に在庫管理システムを選ぶ状況になっても、何を基準に選べばいいのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

在庫管理システムは多くの企業から販売されており、その特徴もさまざまです。

ここでは、在庫管理システムの選び方についてご紹介します。

導入目的が何か

在庫管理システム導入を検討し始めたら、導入目的を明確にする必要があります。

何も考えず闇雲に導入してしまうと、実際に在庫管理を始めたときに必要な機能がなく、システム導入によって期待していた成果を得られないかもしれません。

• 在庫の状況を確認したい
• 在庫切れをいち早くキャッチして自動発注まで行いたい
• ピッキング作業をもっと効率化したい

まずは、上記のように具体的な導入目的を洗い出してみてください。

システムを導入する目的を把握しておけば、円滑にシステムを稼働でき、業務の効率化が図れます。

自社に必要な機能がありカスタマイズできるか

自社に合った在庫管理システムを導入するには、「どんな機能が必要か」を確認するのも大切です。

在庫の種類が多く、在庫状況の管理をメインに行いたいなら、バーコードやハンディーターミナルを活用したシステムが向いています。

もしくは、ピッキングをスムーズに行いたいのであれば、在庫の位置情報を確認できるロケーション管理機能がある在庫管理システムがおすすめです。

「多機能＝便利」と考えがちですが、機能がたくさんあるシステムは運用コストも高くなり、操作も複雑化してしまいます。まずは、自社にとって最低限必要な機能を確認しましょう。

コストが予算内に収まるか

在庫管理システムを選ぶ際は、コスト面も考慮もしなくてはなりません。

そのためには、在庫管理システムの使用料金や価格相場を知っておくのが重要です。

在庫管理システムの利用料金・導入価格は、クラウド型とパッケージ型（オンプレミス）のどちらを選ぶかによっても変わってきます。

	クラウド型	パッケージ型（オンプレミス）
初期費用の目安	0円〜10万円	300万円〜1000万円
ランニングコストの目安	3,000円〜7万円/月	0円〜10万円

クラウド型の場合、初期費用が0円〜10万円と低価格なため導入しやすい一方、パッケージ型は 300万円〜1000万円とかなり高額になります。

在庫管理を行う規模によって必要な機能は異なり、コストも変わってくるため、場合によっては在庫管理システム導入後の方がコストが高くなる可能性もあると心がけましょう。

検討の結果、コストに見合わないと判断した場合、紙媒体などアナログな方法での在庫管理を継続する方がいい場合もあります。システムの導入によって、コスト以上の利益が見込めるのかを考えてみてください。

スケーラビリティがあるか

スケーラビリティとは、ソフトウェアの「拡張性」を表します。

在庫管理システムにおけるスケーラビリティとは、企業規模や在庫管理の範囲が拡大した際、拡大したボリュームにシステムが対応できるかどうかを表したものです。

当初は「基本的な在庫管理のみでいい」と導入したものの、業務が拡大してきた結果、バーコード発行や自動発注などが必要になっても、今の在庫管理システム自体がそれらの機能に対応していなければどうしようもありません。

必要時に「システムの機能を拡張できるか」を確認しておくのは、在庫管理システムを選ぶうえで重要なポイントです。

導入形態や端末に対応できるか

一般的に在庫管理システムは、パッケージ型（オンプレミス）やクラウド型のいずれかの形態で導入されます。

パッケージ型であれば社内に動作要件を満たしたパソコンや端末があるか、クラウド型であれば常時繋がるインターネット環境が準備できるかなど、導入形態によって必要とされるインフラ環境が異なる点に注意してください。

社内にある既存の環境を流用するのであれば、導入するシステムが対応できるかどうかは事前に確認するようにしましょう。

セキュリティ対策がしっかりしているか

特にクラウド型の在庫管理システムであれば、社内にサーバーや端末を置くわけではなく、サービス提供元が管理する外部のサーバーへデータが保管される状況となります。

そのため、そのサービス提供元のセキュリティ対策が甘く、何らかのサイバー攻撃などを受けてシステムが利用不可に陥ってしまうと、自社の業務へも深刻な影響が出る可能性があると念頭に置いておかなければなりません。

クラウド型の在庫管理システム導入を検討しているのであれば、サービス提供元がどのようなセキュリティ対策を講じているのか必ず確認しましょう。

在庫管理システムの導入事例

実際に在庫管理システムを導入して、業務効率の向上に成功している事例はいくつも存在します。

ここでは、在庫管理システムの導入事例についてご紹介し、自社で在庫管理システムを導入する際の参考にしてみてください。

印藤産業株式会社

引用元：アラジンオフィス

愛知県名古屋市に本社を構える印藤産業は、在庫管理システム「アラジンオフィス」を導入し、約2万4000アイテムの正確でスピーディーな納品に成功しました。

工具の卸売業ならではの「アイテム数の多さ」に常日頃から悩まされており、従来のシステムだと同じ用途の製品であっても数十種類ある製品の中から、適した製品を見つけるのに苦労していたとのこと。

そこで、2014年に在庫管理システム「アラジンオフィス」を導入し、顧客ごとの購入履歴からあいまいなワードでの商品検索ができるようになり、スピーディーな顧客対応を実現できました。

株式会社サンノハシ

引用元：zaico

埼玉県八潮市に本社がある株式会社サンノハシでは、在庫管理システム「zaico」を導入して、海外現地スタッフともスムーズな在庫管理を実現しました。

メキシコにある拠点で行っていた紙・エクセルでの在庫管理に限界を感じ、在庫管理システム導入の検討を開始。日本語だけでなく、海外スタッフも理解できる英語・フランス語に対応したシステムを探した結果、「zaico」に辿り着いたようです。

まずは無料プランで試して、問題なく運用できると判断してから導入に踏み切った成功事例となっています。

フェニックスダーツジャパン株式会社

引用元：COOOLa

東京都千代田区にあるフェニックスダーツジャパン株式会社では、クラウド型在庫管理システム「COOOLa」を導入して、在庫状況をリアルタイムで可視化させ、出荷作業の効率化に成功しました。

ダーツマシン本体だけでなく、関連パーツや資材など管理が必要な在庫が多く、また、棚卸しの際にデータと実際の在庫数が合わないという事態に陥っていたようです。

そこで在庫管理システム「COOOLa」を導入し、現状の業務プロセスの見直しも行いながら在庫状況の可視化に成功したという事例となっています。

まとめ

今回は、おすすめの在庫管理システムを特徴別に紹介し、失敗しない選び方についても解説しました。

在庫管理システムは、提供会社によって機能がさまざまです。また、カスタマイズ性の高い在庫管理システムも多く、導入費用ら月額料金もピンキリとなっています。

作業効率の向上や業績アップのためにも、企業にとって最適な在庫管理システムを選ぶのは重要といえるでしょう。

しかし、既に販売されている在庫管理システムでも要件を満たせない場合は、自社の業務と合致した在庫管理システムを開発することで、在庫管理の効率化が期待できます。

もし、自社に合った在庫管理システムの開発をお考えであれば、ぜひ株式会社Jiteraへご相談ください。

ノーコードで開発できる独自の開発自動化プラットフォーム「JITERA」によって、開発費を大幅に抑えた在庫管理システムの開発も可能ですので、まずは一度弊社へお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。