リリース後、様々な分野で利用され利用者が急増しているChatGPT。
英会話の学習にも有効なことをご存じでしょうか?
単語や熟語の解説、会話の相手になる、間違いを指摘してくれるなど、活用のしかた次第で英語学習の先生やパートナーのような存在になってくれます。
本記事では、英会話上達のためのChatGPT使用法を解説し、サンプルプロンプトの紹介やおすすめの英会話学習アプリについてもご紹介します。
下記のような方に特に役に立つかと思いますので、ぜひご一読ください。
- 忙しく、まとまった英語学習の時間が取れないビジネスマン
- 人前で英語を練習するのが恥ずかしい方
- 英語学習に使えるプロンプト例や、他にもおすすめのアプリについて知りたい方
現役エンジニアです。プログラミングは基本的にどの言語も好きですが、特にSQLとVBAが好きです。趣味は釣り。
ChatGPTで英会話を学ぶメリットは?

ChatGPTを活用すると、自分に合った形で、都合の良いときに活きた英会話を学ぶことができます。
具体的には、次のようなメリットがあります。
- 実際の会話に近い自然な会話練習が可能
- 自分に合った学習が可能
- 好きな時間に学習ができる
- 翻訳や添削も可能
ここでは、プロンプト例やサンプル出力を交えて各メリットの詳細をご説明します。
ChatGPTでの英会話練習のメリットは多く、自分に合った形で効率よく学習ができると思います。
ぜひご一読ください。
自然な会話スタイルの対話
対話型の生成AIであるChatGPTは、まるで人と話しているような自然な会話が可能です。
学習済の単語や言い回しを活用し対話形式で応答してくれるため、実際の会話に近いリアルな英会話練習ができます。
また、海外出身の友人や、取引先など、ChatGPTは依頼するとその役割でシミュレーションをしてくれるため、カジュアルな会話からビジネス会話まで対応してくれます。
対話の練習は相手が居ないと難しいものですが、ChatGPTを活用すると好きな時に一人で練習できるためとても便利です。
英語スキルや学習目標に合わせてカスタマイズ可能
英語を学ぶ目的や目標は人それぞれだと思いますが、ChatGPTに目標を入力すると目標に応じて柔軟に英語を教えてくれます。
また、自身の英語レベルを入力するとレベルに見合った単語やフレーズを使用するため、基本的に自身のレベルに見合った英会話練習が可能になります。
例えば、英語初心者のビジネスマンが英語での会議に備えたい前提でChatGPTに質問をしてみると、難しい単語や言い回しを避け、初心者向けのフレーズを紹介してくれました。
<プロンプト例>
私は商社で働いていて、英語は初心者です。英語での会議でよく使うフレーズを教えて。
<出力>

自分の目的や英語レベルに合わせて勉強を進められるため、効率よく学習を進めることができます。
好きな時間に英語学習ができる
ChatGPTで英会話を学ぶと、時間を選ばずいつでも学習ができます。
対面型でもオンライン形式でも英会話レッスンでは時間が決まっており、また一時間などまとまった時間を確保する必要があるため、受講ができないというビジネスマンの方も居るのではないでしょうか。
ChatGPTを使用する場合、例えば外出先でのちょっとした待ち時間や、勤務が終わった深夜でも学習を始められます。
また、ChatGPTを活用するとiPhoneやAndroidのスマートフォンからも英会話を学習できるため、出先からでも場所を問わず学習できるという特徴もあります。
言語の習得には、継続学習が大事です。
自分に合った英語学習のやり方で無理なく学習を続けられると良いですね。
翻訳や添削なども得意
ChatGPTは英文の翻訳や添削も可能です。
英語から日本語、日本語から英語への翻訳も可能なため、英語学習で翻訳ができず困った際は質問してみると良いです。
また、文章の添削もしてくれます。
「XXXを英文にしたので、添削して」と指示をすると単語や文法の誤りを指摘します。
質問をすると解説もしてくれるため、添削結果に不明点があるときは続けて質問をしてみましょう。
添削と解説までしてくれるので、英語学習には大変便利です。
話題の提案もできる
ChatGPTは英会話の練習時、話題の提案もしてくれます。
新たな話題を提案してもらうことで、様々な単語や言い回しを学習することができ、実際の会話により近い形の会話練習が可能になります。
もちろん、こちらから話題を提案することもできます。
映画やグルメなど自分の好きな話題を提案しても良いですし、色々な話題で楽しく学べると良いですね。
ChatGPTで英会話を学ぶ際の活用方法

ここまで、ChatGPTで英語学習をするメリットについてご紹介しました。
次は、具体的にどのような学習ができるのかと、効率的にスキルアップするための方法をご紹介します。
文法や単語のほかに、無料で発音練習も可能です。
ChatGPTを使用し英語学習を予定している方、学習しようか検討している方は特にご一読ください。
日常会話の練習
ChatGPTは英語での日常会話の練習相手になってくれます。
例えば「あなたの設定はアメリカ出身の男性で、日本に留学に来ている大学生」と指定すると、役割になりきって会話を続けてくれます。
会話を続けることで自然なコミュニケーションスキルが身につき、実生活でも活きた英語につながります。
友人と買い物に行く設定、休憩中の同僚との雑談など様々な設定を指定可能なため、色々な場面での日常会話の練習を試してみてください。
ビジネス英会話のフレーズや表現を学ぶ
ChatGPTは日常会話だけでなく、ビジネス英会話についても学習ができます。
現在はグローバルな企業が多く、外国人の同僚が居たり、海外出張があったりビジネスで英語を使う方も多いのではないでしょうか。
例えば、指示文を出すと下記のようなことができ、実際にビジネスシーンで使える英語を習得できます。
- ビジネスメールを作成
- 会議でよく使う言い回しを出力
- プレゼン文章の添削
また、英会話学習をサポートするプラグインも多くリリースされており、活用すれば語彙や発音など特化して勉強することもできます。
英語を使う機会がある方、いずれはグローバル案件に携わりたい方は特に学習をしてみてください。
新しい言葉やフレーズを積極的に取り入れる
ChatGPTを使い対話学習をしていると、新しい単語やイディオムに出会うことができます。
会話練習でAIが知らない言葉を出力した際は、「この単語はどういう意味?」と質問して理解を深め、自分の知識として吸収していきましょう。
また、自分の業界や目的に沿って単語やフレーズを紹介してもらうこともできます。
下記はどのような挨拶があるのか、言い回しをリストアップしてもらう例です。
<プロンプト例>
海外の友人に会ったときの、カジュアルな挨拶を教えて
<出力例>

ChatGPTを活用し、どんどん語彙を増やしていけると良いですね。
発音や文法に関するフィードバック
文法や単語を添削してくれるだけでなく、ChatGPTを使用し発音練習をすることもできます。
ChatGPTで音声入力をするには、Google Chromeの拡張機能である「Voice Control for ChatGPT」をChromeに追加します。
Voice Control for ChatGPTのリンクはこちら
Chromeへ追加し言語をセットアップすると、音声入力が可能になり実際に発声しながらの英語学習が可能になります。
発音が分からない場合はChatGPTに発音をしてもらい、また、フィードバックを求め自分の発音を訂正してもらうこともできます。
人前で英語を話すのが恥ずかしいという方もAIが相手なら気兼ねなく発音練習ができるかと思います。
英会話は文法と発音が揃って会話が成立するので、ぜひ発音練習もおこなっていきたいですね。
海外に行ったときのシミュレーションができる
AIは指定した役割になりきって英会話練習ができるため、海外への旅行や出張のシミュレーション練習も可能です。
海外旅行でよく使うフレーズを勉強済でも、実際の会話となると言葉に詰まることは多いです。
ChatGPTに依頼し、例えば下記のような場面のシミュレーションができます。
- ホテルにチェックインするとき
- レストランで注文と会計をするとき
- 買い物をするとき
他にも指示次第で様々なシチュエーション別練習ができるため、海外に行く予定がある方はぜひ活用してみてください。
AIを利用した英会話アプリは?

次は、ChatGPTの他にAIを利用した英会話アプリをご紹介します。
無料アプリもご紹介していますので、気軽にダウンロードして試してみていただければと思います。
スピーキングや文法に特化したアプリ、TOEICスコアアップを目指すアプリなど目的や特徴がそれぞれ異なります。
特徴や費用についてもご紹介しますので、英会話を学びたい方はChatGPTと合わせこちらのアプリの使用も検討ください。
ChatGPTについてもっと知りたい方はこちらの記事もご確認ください。
Duolingo

Duolingo(デュオリンゴ)は無料で英語学習ができるアプリです。
Web版もあり、Web版ではスピーキング、リーディング、ライティングが学べ、スマホ版ではスピーキングを除いた2つを学習可能です。
自身の英語レベルを登録すると、AIが自分のレベルに見合った問題を提示してくれます。
他のアプリと比較し、下記の特徴があります。
- 難易度は低め
- 問題を間違えるとライフが減ったり、リーグ戦があったりゲーム性が豊富
英語の初心者の方、楽しく英語を学びたい方におすすめのアプリです。
AI英会話 スピークバディ

AI英会話 スピークバディはスピーキング練習に特化した英会話アプリです。
300万人以上の人が利用しており、画面上に表示されるAIキャラクターと実際に発音しながらロールプレイ形式で対話練習をします。
スピークバディには下記の特徴があります。
- AIがレベルに見合った単語やフレーズで会話をしてくれる
- 日常会話、ビジネス会話など様々なシチュエーションに対応
- AIが応答を生成するため、会話のバリエーションが豊富
- スピーキング練習に特化しているが、単語練習や英文作成などライティングとリスニング機能もある
初心者からマニアックレベルまであり、レベルを問わずスピーキング練習をしたい方におすすめです。
料金は月額3,300円で、長期契約をするとディスカウントが適用されます。
Rosetta Stone

Rosetta Stone(ロゼッタストーン)アプリは、AIを使用した翻訳製品も手がけているロゼッタストーンが展開する英語学習アプリです。
世界で500万人以上が使用しており、初級者向け、中級者向けTOEIC対策などレベルや目的に応じたアプリがあります。
ロゼッタストーンには下記の特徴があります。
- アプリに日本語の記載が存在しない
- 写真や音を使用し、直感的な理解
- 発音、語彙、文法、読解など目的別に細かなレッスンがある
- 英語を含め、24ヶ国語に対応
- TOEIC対策コースがある
語彙や文法を強化したい方におすすめです。
また、複数言語を買うとディスカウントがあるため他の言語も学びたい方におすすめです。
料金は5,480円からです。
AI Grammar Checker for English

AI Grammar Checker for Englishの公式URLはこちら
AI Grammar Checker for Englishは、AIが単語や文法の誤りを確認・修正するアプリです。
HelloTalk社が、同社が展開する言語交換学習のためのSNSアプリ「HelloTalk」から収集した情報がAIに学習され、的確に誤りを修正してくれます。
下記の特徴があります。
- 無料で使用可能
- 別アプリから収集した1000万の言語修正データをもとにAIが文法をチェック
- 誤りを修正するだけなく、入力した英文のポイントを解説
英語でビジネスメールや文書を書く方におすすめです。
また、レッスンや学習コースではなく一文から英文添削が可能なため、すきま時間に英文を作って添削してもらう使い方もおすすめです。
ChatGPTを使って英会話学習をする際のステップとプロンプト例

上記では、ChatGPTを使用しての学習方法や、英語のスキルアップに有効なアプリをご紹介しました。
ここでは、どのように学習するか、ステップごとに説明します。
ChatGPTの英語学習に適したプロンプト例や出力をしながら説明します。
実践的なプロンプト例もご紹介しますので、ぜひご確認ください。
簡単なフレーズや単語
まずは、ChatGPTの英会話学習に慣れるため、英単語に慣れるために簡単なフレーズや単語を学びましょう。
何を学びたいのか、目的に応じていくつかのサンプルプロンプトを記載します。
そのまま指示文として使用可能ですので、ChatGPTに打ち込んで出力を確認してみてください。
- 私は英語初心者です。基本的なIT用語の英単語を教えて。
- ビジネスシーンで使える、英語のシンプルな挨拶を教えて。
- シンプルな英語の自己紹介のしかたを教えて。
日常的なシチュエーションを想定した会話練習
次は、もう少し実践を意識して会話練習に進みます。
会話は詰まらずできるだけスムーズに進めたいですよね。
ChatGPTで会話で使える単語や文法を勉強し、外国人と日常会話しているつもりで練習してみましょう。
ChatGPTを活用し、日常的なシチュエーションを想定した会話のフレーズを学びます。
例えば、下記のプロンプト例で会話で使えるフレーズを教えてもらえます。
- 外国人の同僚と雑談したい。雑談でよく使うフレーズを教えて。
- レストランでの注文や会計で使うフレーズを教えて。
実践英会話をロールプレイ学習法やトピック別学習法で学ぶ
ChatGPTを使用し英会話学習をする場合、特定の場面を想定した擬似会話や個別のトピックに特化して勉強ができるという大きなメリットがあります。
個別のシチュエーションの場合はロールプレイで会話練習をし、トピックを限定して学習する場合はトピック別の学習方法があります。
プロンプト例を交えてご紹介するので、ぜひ実際の学習に役立ててください。
ロールプレイ学習法
ChatGPTが指示したシミュレーションに従い、ロールプレイ形式で英会話の練習ができます。
雑談形式のカジュアルな会話やビジネス会話、旅行先など幅広いシミュレーションに対応可能です。
下記のようなプロンプトでロールプレイを開始できます。
- 英語の面接のロールプレイをしたいので、面接官をして。
- 海外で道を尋ねる練習をしたい。私が英語で道を尋ねるので、英語でこたえて。
英語の場合は下記のようなプロンプトでロールプレイを開始してみてください。
- Can you roll-play a scenario where I have a job interview?
- Let’s simulate a situation where I ask the way to the nearest hotel.
トピック別学習法
トピック別学習法は、特定のトピックについて語彙を増やしたり会話練習をする学習方法です。
仕事の関連分野の勉強をしたい人や、趣味について英語で話せるようになりたい方におすすめです。
プロンプト例をご紹介します。
- 仮想通貨に関する英単語を教えて。
- 有名なプログラミング言語を英語で解説して。
- Let’s talk about overseas travelling.
- Can we have a discussion about the AI technology?
ChatGPTで英会話を学ぶ時の注意点は?

ChatGPTは英会話学習にとても便利ですが、ときには意図しない回答や誤った情報を出力することもあります。
誤った学習をしないように、また、効率良く学習をするために注意しておきたいポイントをご説明します。
誤った情報の場合がある
ChatGPTは英会話学習に便利ですが、時には誤った情報が出力されます。
2021年9月までの情報をもとに学習しているため、それ以降の情報は回答に反映されません。
また、正解の可能性が高い回答をしますが、100%正しいとは限りません。
ChatGPTは学習に便利ですが、回答に疑問を持った場合は必ず自分で確認し、また、最新の情報が必要な場合はChatGPT以外のソースで確認をするのが良いでしょう。
適切な言葉遣いを使用する
ChatGPTはカジュアルな言葉遣いにも対応しており、想定していない不適切な表現をする可能性があります。
ビジネスシーンで使える言葉と想定していたが実は不適切な表現だったということや、ChatGPTの表現が自分の文化や価値観と合わない、ということもあり得ます。
そういったミスマッチを防ぐためにも、プロンプトでは適切な言葉遣いを使用するようにしましょう。
AIを使ってシステム・アプリ開発を行う日本企業、Jiteraとは

AIを使用した英語学習のメリットや注意点について解説してきました。
AIは学習済のデータを活用し、単純作業の自動化や効率化などでITの世界でも非常に役に立っています。
ここではAIを活用し効率的にシステム・アプリ開発をおこなう日本企業Jiteraについてご紹介させてください。
Jitera社で行う開発の魅力
Jitera社は開発自動化プラットフォーム「JITERA」を使用し、一連の開発作業を自動化し効率化を図っています。
自動化の範囲は広く、アプリケーションやインフラ観点、API連携についても対応しており、シンプルな作業であればAIに一任できます。
これにより、Jitera社のエンジニアは複雑な処理の開発や顧客とのコミュニケーションなどコア業務に集中でき、結果として高い品質のシステム開発を可能にしています。
フルスクラッチ開発よりも何倍も速いソフトウェア開発
システム開発手法の一つに、フルスクラッチ開発という手法があります。
フルスクラッチ開発とはシステムを一から開発する手法であり、顧客に適したシステムを作ることができる反面、費用と開発期間がかかるというデメリットがあります。
株式会社Jiteraではフルスクラッチ形式でありながら開発作業の半分以上の自動化に成功しており、フルスクラッチのメリットを取りつつも倍以上の早さでシステムを作り上げることができます。
高い技術力とアジャイル開発による高品質な開発
Jitera社では技術力を重視した採用をおこなっています。
選考の通過率はわずか0.1%程であり、在籍するエンジニアはレベルが高いことが分かります。
開発はアジャイル開発という方式をとっており、タスクを小規模に分類して優先度が高いものから着手していきます。
アジャイル開発の利点は柔軟な対応が可能なことであり、開発中にシステム要件が変更になった場合も臨機応変に対応し、顧客の納得がいく高品質なシステム開発をおこないます。
緻密なコミュニケーションと提案力による委託しやすさ
Jitera社ではドキュメントや画面を見ながら頻繁にコミュニケーションをとり、認識齟齬や作業にやり直しがないように開発を進めます。
また、Jitera社には開発前にドキュメントを納品するという特徴があります。
開発前に一度要件や仕様を確認してもらうことで認識齟齬を防ぎ、また、顧客の意見も取り入れ提案をし、顧客にとって最適なシステム開発を目指します。
ChatGPTで英会話のまとめ

本記事ではChatGPTを活用した英会話のメリットやプロンプト例などを説明しました。
下記に内容をまとめます。
- ChatGPTを活用すると好きな時間に英語学習ができ、翻訳や会話練習が可能
- 語彙を増やしたり、発音や文法のフィードバックを受けることができる
- 目的に合わせロールプレイ学習やトピック別学習方法を使うと良い
- 回答は間違っている場合もあるので確認が必要
昨今はChatGPTを含め翻訳AIの精度は高く、英語学習は不要になるという意見もありますが、実際に外国人と話すコミュニケーションを考えると、また、スキルアップのためにもやはり自分で会話ができた方が良いかと思います。
興味がある方は、ぜひChatGPTを活用し英会話学習を始めてみてください。
また、AIやChatGPTに関する質問や案件のご相談などがある場合は株式会社Jiteraへご連絡ください。
豊富な実績に基づき、サポートをさせていただきます。

