CSSアニメーションは、CSSを使用して、Webページ上の要素をアニメーション化する技術のことをさします。この記事では、CSSアニメーションライブラリを利用するメリットや、扱いやすいライブラリも紹介しています。
この記事を読んで、CSSアニメーションライブラリをどのように活用するかの参考にしてください。

PHPを独学で勉強した後にWeb業界に参入。大手企業でプログラマーとして活躍後、自社サービスの立ち上げ、大手検索エンジンサービスの保守運用作業、ソーシャルゲーム開発などに携わりながら、SE・管理職の道を歩んで現在に至る。現在は、管理職に携わる傍ら、これまでの経験を活かした執筆活動を続けている。
CSSアニメーションとは何か?基本と魅力
CSSアニメーションはJavaScriptやFlashなどのほかの技術を使用せず、純粋なCSSコードだけでアニメーション効果を作成することができるものです。CSSアニメーションを深く知り、自社に活用できるかの参考にしてください。
CSSアニメーションとは
CSSアニメーションは、CSSを使用してWebページ上の要素をアニメーション化する技術です。
CSSアニメーションは、WebサイトやWebアプリケーションでの視覚的な興味を引くために広く使用されており、ユーザーエクスペリエンスを向上するのに役立ちます。
CSSアニメーションは、以下の3つの主要な方法で実装することができます。
- トランジション
- 変形
- キーフレームアニメーション
トランザクションは、要素の状態が変化する際に、変化をスムーズにするためのアニメーション効果を追加するものです。たとえば、要素のサイズの色、位置などのプロパティが変更されたときに、緩やかな意向を加えることができます。
ほかにも、要素の形状や位置を変更するようなアニメーション効果を追加することが可能です。これには、要素の移動・回転・拡大縮小などの効果を与えることができます。
キーフレームアニメーションは、アニメーション効果を定義するために、開始と終了のステップ(キーフレーム)を指定するもので、より複雑なアニメーションを作成することが可能です。
ほかにも、ブラウザのハードウェアアクセラレーションを利用して、滑らかなアニメーションを実現できます。
Webサイトに動きを加えるメリット
CSSアニメーションをWebサイトに導入すれば、以下のようなメリットが得られます。
- 視覚的な興味の向上
- ユーザーエンゲージメントの向上
- ユーザーエクスペリエンスの改善
- ブランドイメージの強化
- ユーザーの行動誘導
CSSアニメーションは、静的な要素よりも注目をひきやすくし、ユーザーの視界を引きつけてコンテンツや機能に対する関心を高めることができます。
また、ユーザーがサイト上でどのような操作をしたかがわかりやすくなります。たとえば、ボタンをクリックしたときに拡大縮小するアニメーションを追加すれば、ユーザーがボタンを正しくクリックしたか明示できるでしょう。
さらに、ユーザーエクスペリエンスを向上させるのにもつながります。たとえば、ページの読み込み中にローディングアニメーションを表示すれば、ユーザーに待機中であることを通知し、待ち時間をより楽しいものにできます。
ほかにも、ブランドの個性や特徴を強調するためのツールとして、独自のアニメーションスタイルを使用すれば、サイトのブランドイメージをより明確に伝えられるでしょう。
特定の要素やCTAに注目させることができます。たとえば、スライドインやフェードインのアニメーションを使用して、重要な情報やボタンを目立たせることができるでしょう。
このように、CSSアニメーションはWebサイトの魅力的な機能の一部として、幅広く活用されています。
CSSアニメーションでライブラリを使うメリット
CSSアニメーションを活用すれば、Webサイトにさまざまなメリットがあることがわかりました。ちなみに、このCSSアニメーションは、ライブラリでも利用が可能です。
では、ライブラリを利用するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。CSSアニメーションでライブラリを使うメリットを理解していきましょう。
短時間での高度なアニメーションの実現
CSSアニメーションのライブラリを使用すれば、開発者は短時間で高度なアニメーションを実現することが可能です。
以下は、そのおもなポイントです。
- 事前に定義されたアニメーション効果
- 簡潔な構文
- クロスブラウザの互換性
- カスタマイズ可能なアクション
- 迅速な開発
ライブラリには、事前に定義されたアニメーション効果が多くあるため、アニメーションをゼロから作成する必要がなくなり、必要なアニメーションを選択するだけでアニメーションを作成できます。
ほかにも、ライブラリでは、簡潔で直感的な構文を利用することができるため、複雑なアニメーションを実装する際にもコードを迅速に理解しやすくなるでしょう。
クロスブラウザの互換性を保証できるのは、メリットの1つで、各ブラウザでのアニメーションの挙動を気にする必要がなくなるため、便利です。
ライブラリには、アニメーションの速度・タイミング・トリガーなどを調整するためのカスタマイズ可能なオプションが含まれており、アニメーションをプロジェクトのニーズに合わせて調整が可能です。
ライブラリを使用することで、アニメーションを素早く実装し、開発時間の短縮ができます。開発時間の短縮ができれば、プロジェクトの締め切りを遵守しながら、高品質なアニメーションを作成できるでしょう。
このように、CSSアニメーションのライブラリは、短期間で複雑なアニメーションを実装するのに役立ちます。
コードの削減
CSSアニメーションのライブラリを使用すれば、コードの削減が実現できます。
以下は、そのおもなポイントです。
- 再利用可能なコード
- 簡潔な構文
- クロスブラウザのサポート
- カスタマイズが可能
- 効率的な開発
ライブラリでは、事前に定義されたアニメーションや効果を利用することで、同じアニメーションを複数の場所で再利用ができるため、コードを再度記述する必要がなくなります。
ほかにも、よく設計されたAPIや簡潔な構文を利用することができるため、複雑なアニメーションを実装するために必要なコード量を削減でき、効率的にアニメーションを作成できるでしょう。
ライブラリは、クロスブラウザの互換性を確保するために、さまざまなブラウザに対応しています。多くのブラウザに対応しているため、自分でクロスブラウザのサポートを追加することがなくなり、コードの削減につながります。
ライブラリでは、アニメーションのカスタマイズが可能です。カスタマイズのオプションを使用すれば、アニメーションをプロジェクトの要件に合わせて調整ができ、余分なコードを書く必要がありません。
ライブラリの使用により、アニメーションを迅速に実装して、開発時間を削減できます。
再利用可能なコードや簡潔な構文、クロスブラウザのサポートなど、さまざまな要因で効率的な開発が実現できています。
デバッグの容易化とメンテナンス性の向上
CSSアニメーションのライブラリを使用すれば、デバッグの容易化とメンテナンス性の向上が期待できます。
ライブラリには一般的に、デバッグやトラブルシューティングを支援する、豊富なドキュメントやサポートがあります。これらのドキュメントを参照することで問題を解決したり、コミュニティに質問したりすることが可能です。
ほかにも、ライブラリが提供するデバッグ用のツールや機能もあります。たとえば、アニメーションの実行中にエラーを検出するためのデバッグモードやコンソール出力を提供するライブラリなどです。
ライブラリを使用すると、コードの再利用と抽象化を通じてメンテナンス性を向上させることができます。ライブラリが提供する抽象化されたインターフェースを使用することで、同じアニメーションを複数の場所で再利用し、コードの重複を削減できるでしょう。
ライブラリのメンテナンスは通常、コミュニティや開発者によって行われます。ライブラリのバーションアップやセキュリティパッチなどの更新が定期的に行われるため、最新の機能や改善点を取り入れることが容易です。
ほかにも、ライブラリが提供するカスタマイズ可能なオプションや設定を活用して、アニメーションの調整や変更が簡単にできるため、メンテナンス操作がスムーズになります。
使いやすいCSSアニメーションライブラリの選び方
CSSアニメーションは、ライブラリを利用することで、さまざまなメリットが得られることがわかりました。
では、このライブラリを選ぶには、どのようなポイントがあるのでしょうか。どのCSSアニメーションライブラリを選ぶべきか、選定のポイントをみていきましょう。
目的と用途
CSSアニメーションのライブラリを選ぶ際は、目的と用途を明確にしましょう。
以下は、そのおもなポイントです。
- 機能の目的にあったライブラリ
- ドキュメンテーションの質
- コミュニティサポート
- パフォーマンス
- カスタマイズ可能性
- ライセンス
まずは、ライブラリが提供している機能が、Webサイトの目的や用途に適しているかを確認しましょう。単純なトランザクションに焦点を当てたライブラリや、複雑なキーフレームアニメーションをサポートするライブラリかどうかなど、必要な機能に応じてこれらの要素を検討することが重要です。
ライブラリが十分なドキュメンテーションを提供しているかどうかも選ぶポイントの1つです。ほかにも、アクティブなコミュニティが存在し、問題が発生した場合にサポートが受けられるかどうかも選ぶポイントとなるでしょう。
ライブラリが高パフォーマンスであり、Webサイトやアプリケーションのレンダリング速度を低下させないかどうかも選ぶ重要なポイントです。軽量で効率的なコードを提供するライブラリを選べれば、ユーザエクスペリエンスを最適化できます。
アニメーションの調整や変更を容易に行えるなど、カスタマイズ可能なオプションや設定を提供しているかどうか確認しましょう。さらに、ライブラリを使用するための適切なライセンスを持っているかどうかを確認することも重要です。
商用利用やオープンソースプロジェクトでの利用に関する制限を理解して、プロジェクトの要件にあったライブラリを選択しましょう。
動作速度
動作速度は、CSSアニメーションライブラリの選択における重要なポイントの1つです。
以下は、そのおもなポイントです。
- パフォーマンステスト
- 軽量性
- ハードウェアアクセラレーションの利用
- 最適化されたコード
ライブラリのパフォーマンスをテストすることは重要なポイントです。アニメーションがスムーズに実行されるか、レンダリング速度が低下していないか、モバイルデバイスや古いブラウザでも問題なく動作することを確認しましょう。
ライブラリが軽量で効果的に利用できるかどうかも確認する必要があります。さらに、ライブラリがハードウェアアクセラレーションを活用しているかどうか確認するようにしましょう。
ハードウェアアクセラレーションを活用すれば、アニメーションの処理がブラウザのGPUにオフロードされ、よりスムーズなアニメーションが可能となります。
不要なリソースの読み込みや処理を最小限に抑えられているような、最適化されたコードがライブラリから提供されているかは、選ぶ際の重要なポイントです。
ファイルサイズ
CSSアニメーションライブラリの選択の際に、ファイルサイズを確認するようにしましょう。
以下は、そのおもなポイントです。
- ライブラリの容量
- 機能の必要性
- 圧縮されたファイル
- モジュール化されたアプローチ
- バンドルされたライブラリの分割
ライブラリのファイルサイズを確認して、可能であれば軽量なものを選択するようにしましょう。ほかにも、使用する機能に応じて、ライブラリが提供している機能の中から必要なものだけが含まれているものを選ぶのもポイントです。
圧縮されたファイルは、ファイルサイズを小さくして、Webページやアプリケーションの読み込み速度を向上させるのに役立ちます。ライブラリがモジュール化されたアプローチを採用しているかどうかを確認しましょう。
必要な機能だけを含むモジュールを選択することで、不要なコードを含まない最小限のファイルを使用できます。
ライブラリがバンドルされた形式で提供されていれば、必要な機能だけを含む部分だけを使用でき、ファイルサイズを最小限に抑えられるでしょう。
学習曲線
学習曲線は、CSSアニメーションライブラリの選択における重要な要素の1つです。
以下は、そのおもなポイントです。
- 簡潔な構文とドキュメンテーション
- サンプルコードやチュートリアルがあるかどうか
- コミュニティやサポート体制
- 学習リソースの提供
- ライブラリの人気や普及度
ライブラリが簡潔でわかりやすい構文であり、充実したドキュメンテーションがあるかどうかを確認しましょう。ほかにも、サンプルコードやチュートリアルがあるかどうかも重要なポイントです。
ライブラリがアクティブなコミュニティやサポート体制を持っているかどうかを確認することも必要です。また、ライブラリに関する学習リソースが豊富であれば、自分のペースで学習しやすくなるでしょう。
ライブラリの人気度や普及度が高いものは、学習リソースが豊富であり、コミュニティやサポート体制が充実している傾向があるため、選ぶポイントの1つになります。
コミュニティの充実さと人気
CSSアニメーションライブラリを選択する際に、コミュニティの充実さと人気は重要な要素です。
以下は、そのおもなポイントとなります。
- アクティブなコミュニティ
- サポートの充実度
- ドキュメンテーションの質
- バグ修正やセキュリティパッチの迅速な提供
ライブラリがアクティブなコミュニティを持っているかどうかを確認しましょう。さらに、充実したサポート体制が整っているかも重要なポイントです。
開発者やユーザーからの質問や要望に対する回答や解決策が提供されているかどうかを確認し、サポートの充実度を判断します。
ライブラリが充実したドキュメンテーションを提供しているかどうかも重要なポイントです。ほかにも、ライブラリがバグ修正やセキュリティパッチを迅速に提供できているかも確認するようにしましょう。
アクティブなコミュニティやサポート体制があれば、問題が発生した際に迅速な対応が可能です。
ライセンス
ライセンスは、CSSアニメーションライブラリを選ぶ際の重要なポイントの1つです。
以下は、そのおもなポイントです。
- 商用利用の可否
- 再配布の許可
- 修正や派生物作成の条件
- オープンソースライセンスの選択
- 互換性の確認
ライブラリが商用利用を許可しているかどうかは、選ぶ際の重要なポイントです。ほかにも、再配布を許可しているかどうかも確認するようにしましょう。
ライブラリのライセンスが修正や派生物の作成に関する条件を定めているかどうかを確認します。修正や派生物の作成の条件が厳しい場合、プロジェクトのカスタマイズや拡張が制限される可能性があるでしょう。
オープンソースライセンスを選択すれば、ライブラリの利用や改変に関する制限を最小限に抑えることができます。
プロジェクトで使用されているほかのライブラリやフレームワークとの互換性も、選ぶ際の重要なポイントです。
初心者におすすめのCSSアニメーションライブラリ
使いやすいCSSアニメーションライブラリを選ぶ際は、多くのポイントがあることがわかりました。
ここでは、初心者におすすめなCSSアニメーションライブラリを5つ紹介します。それぞれの特徴を見て、どのライブラリを使うかの参考にしてみてください。
Anime.js
Anime.js は、JavaScript のアニメーションライブラリです。
アニメーションを制御するための強力で柔軟なライブラリで、HTML、SVG、CSSプロパティを対象とした高度なアニメーションを作成することができます。ファイルサイズが軽量なのも特徴の1つです。
Anime.jsは、ウェブサイトやウェブアプリケーションでのアニメーション制御に広く利用されています。
使いやすいインターフェースと強力な機能を備えており、開発者にとって魅力的な選択肢の1つです。
GreenSock Animation Platform (GSAP)
GreenSock アニメーション プラットフォーム (GSAP) は、Web 用の JavaScript アニメーション ライブラリです。
これは、JavaScript を使用するさまざまなツールやサイトで使用できるフレームワークに依存しないライブラリです。
GSAPは、タイムライン コントロールなど、さまざまなアニメーション ツールと機能も提供します。GitHub で入手でき、GSAP ZIP ファイルをダウンロードして gsap-bonus.tgz ファイルをインストールすることでインストールできます。
Velocity
Velocity.js は、JavaScriptのライブラリのみを使用して、CSSアニメーションを使用せずにアニメーションするライブラリです。また、SVG 要素のアニメーションを制御することも可能です。
Velocity.jsは、フレームごとに再描画されるため、jQuery Animationと異なりスムーズに描画されます。
Mo.js
Mo.jsは、モーショングラフィックスを表現するのに便利なJavaScriptのライブラリです。SVGを使用しているため、ヌルヌルとした動きや、アイコンのアニメーションなどに特化した表現を得意としています。
Mo.jsは、数行のシンプルなコードで、本格的なモーショングラフィックを作成することができます。また、Mo.jsはモジュール化されており、現在のプロジェクトのニーズに合わせてカスタムビルドすることもできます。
Lottie
出典:https://airbnb.io/lottie/#/
Lottie.js は、Airbnb が開発した JSON ベースのアニメーションファイル形式です。マルチプラットフォームに対応しており、iOS、Android、Web、React Native で利用できます。
Adobeの動画制作ソフトAfter Effectsで作ったアニメーションから、拡張機能を使ってJSONファイル(Lottieファイル)を書き出すことができる技術です。Lottieは、JSONベースのアニメーションファイル形式で、マルチプラットフォームに対応しています。
CSSアニメーションライブラリでよくあるトラブル
CSSアニメーションライブラリには、さまざまなものがあることがわかりました。ライブラリは便利なものが多いですが、トラブルもよく起きます。
CSSアニメーションの実装中に直面する可能性のある、一般的な問題とその解決策をみていきましょう。
動作速度が遅い・アニメーションがカクカクする・途中で止まる
CSSアニメーションライブラリを使用する際に、動作速度が遅い・アニメーションがカクカクする・途中で止まる、などの問題が発生する場合、以下のような原因が考えられます。
- ハードウェアアクセラレーションの不適切な利用
- 非効率なアニメーションの実装
- レンダリングの負荷
- ブラウザのバージョンや機能のサポート
ハードウェアアクセラレーションが適切に利用されていない場合、アニメーションの処理がCPUによって行われるため、CPU負荷によってパフォーマンスが低下する可能性があります。ブラウザやデバイスによって異なりますが、一般的にはGPUを使用したハードウェアアクセラレーションを利用するようにするとよいでしょう。
アニメーションが非効率に実装されてしまっている場合、ブラウザがアニメーションを滑らかに処理できなくなります。特に、大量の要素や複雑な操作が含まれるアニメーションは、パフォーマンスの問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
アニメーションの中で、多数の要素が同時に変更される場合、ブラウザのレンダリングエンジンが負荷に耐えられず、アニメーションがカクカクすることがあります。要素の数を最小限に抑えて、必要に応じてレンダリングの最適化を行うようにしましょう。
古いバージョンのブラウザでは、一部のCSSプロパティや機能が正しくサポートされていない場合があります。特に、最新のアニメーション効果を使用する場合は、ブラウザのサポートを確認する必要があるでしょう。
アニメーションが意図したとおりに動かない
CSSアニメーションが意図したとおりに動かない場合、以下のような原因が考えられます。
- 誤ったCSSプロパティの使用
- アニメーションの設定ミス
- ブラウザの互換性の問題
- 重なりや競合
- JavaScriptの干渉
アニメーションに使用されているCSSプロパティが間違っている場合、アニメーションが意図したとおりに動作しない可能性があります。CSSプロパティや値を再確認して、適切なものを使用しているか確認するようにしましょう。
アニメーションの設定に誤りがある場合、アニメーションが正しく動作しない可能性があります。このような場合は、アニメーションの開始時間、継続時間、イージング関数などを正確に設定しているかどうか確認するとよいでしょう。
一部のブラウザでは、CSSの一部や機能やプロパティが正しくサポートされていない場合があります。特に、古いバージョンのブラウザによっては、CSSアニメーションが意図したとおりに動作しない場合があるため、注意が必要です。
複数のアニメーションが重なったり、競合したりすると、意図したとおりのアニメーションが実行されないことがあります。要素やアニメーションのスタイルを見直して、競合が起きないようにしましょう。
JavaScriptがCSSアニメーションに干渉してしまっている場合、アニメーションが意図したとおりに動作しないことがあります。JavaScriptによってアニメーションのプロパティが動的に変更される場合、予期しない動作が発生する可能性があります。
効果的なアニメーションのデザインのコツ
CSSアニメーションライブラリを利用する際に、どのようにデザインしていくとよいのでしょうか。
以下は、そのいくつかのポイントです。
- シンプルさを重視する
- 適切なタイミングとデュレーション
- イージング関数の選択
- 目的に応じた効果を選択する
- 一貫性を保つ
- ユーザエクスペリエンスを考慮する
アニメーションはシンプルでわかりやすくすることが重要です。複雑なアニメーションは混乱を招く可能性があるため、必要最低限の動きで伝えたいメッセージや効果を表すよう心がけましょう。
アニメーションのタイミングとデュレーションを適切に設定することが重要です。適切に設定できず、要素が適切なタイミングで表示されたり動きが自然でなければ、ユーザーに違和感を与えてしまうでしょう。
アニメーションにイージング関数を適用することで、動きがより自然に見えます。イージング関数は、アニメーションの速度を調整することで、ゆっくりとアニメーションが始まり徐々に速度が増すような、自然な動きを作り出すことができます。
アニメーションは、コンテンツや目的に合わせて選択する必要があります。たとえば、注目させたい要素にはフェードインやズームインなどの効果を使うことが効果的です。
ほかにも、コンテンツや目的に合わせて選択する必要があり、注目させたい要素にはフェードインやズームインなどの効果を使うことが効果的です。
サイトやアプリ内で一貫性のあるアニメーションを使用することで、ユーザーに安定感や信頼性を与えることができます。一貫性を保つためには、アニメーションの速度やスタイルを統一することが重要です。
また、アニメーションはユーザーエクスペリエンスを向上させるために使用されるべきです。ユーザーが予想とおりの動きを感じ、スムーズな操作ができるようにすることを重視しましょう。
CSSアニメーションライブラリに関することは、以下の記事でも詳細に解説があるため、参考にしてください。
まとめ:CSSアニメーションでWebサイトを活性化
CSSアニメーションライブラリを使えば、短期間での高度なアニメーションの実現が可能となります。
これらのライブラリを選ぶ際は、目的と用途に合わせて選ぶのがよいでしょう。ただし、アニメーションの設定ミスなどでアニメーションが意図したとおりに動かない場合があるため、注意が必要です。
CSSアニメーションのライブラリには、さまざまなものがあり、どのライブラリを使えばよいか迷うときもあるでしょう。
どのライブラリを採用するか迷ったり困ったりしたときは、CSSアニメーションに知見のある、株式会社Jiteraへご相談ください。
自社でどのようなWebサイトを構築したのかをヒアリングさせていただき、適切なライブラリをご提案させていただきます。