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ノーコードツールとは?用途別のおすすめ13選やメリットを注意点を解説

情報社会化していく世の中で、プログラミングスキルを持つ人材が未だ不足しています。

また、いたとしても業務ツールの操作方法がうまく伝わらない場合や、メンテナンスできる人が限られることで、業務の変化に即座に対応することが難しい場合もあります。

しかし、ノーコードツールを利用することで、プログラミングスキルがなくとも業務ツールの開発を素早く行い、属人化も防ぐことが可能です。

当記事ではなぜそのようなことが可能なのかについて概要からメリットを踏まえ解説していきます。

併せて注意点や用途に合ったツールも紹介するため、企業で導入する際の参考になればと思います。

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千葉県出身。落花生はあまり好きじゃない。魚が好き(千葉は漁業も盛んなのです)。 高校卒業後小売業に6年間従事、2023年よりSESインフラエンジニアとしてシステム開発・運用保守業務に携わりながら勉強中。 知識の幅を増やすため2024年より副業でライター活動を開始。 バックエンド・フロントエンド両方興味があるので幅広く知っていきたいと考えています。 座右の銘:【鉄は熱いうちに打て】

ノーコードツールとは?

ノーコードツールとは
ノーコードツールとは、プログラミングの知識やコーディングのスキルがなくても、ソフトウェアやアプリケーションを作成およびカスタマイズすることができるツールやプラットフォームのことをさします。

ノーコードツールでは、GUIによるドラッグ&ドロップでプログラミングコードを書くことなく直感的にツールやサイトを作成することが可能となっています。

ノーコードツールにはさまざまな種類のツールがあり、あらかじめ用意されているパーツが豊富なため、基本的なシステムに関してはカスタムがしやすいことがほとんどであり、場合によっては数時間で業務ツールの開発を行うことができます。

このことから効率的な業務改善とIT人材不足の解消として近年注目を集めています

ノーコードツールのより詳しい開発方法などについては以下の記事で紹介しているため、ぜひご一読ください。

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ノーコードを導入する4つのメリット

業務改善におけるノーコードツールの役割
IT人材不足の解消や短期間での業務開発が可能であることをお伝えしましたが、ノーコードツールを利用することで得られるメリットとしては以下のようなものがあります。

  • 誰でも簡単に使える
  • 開発期間とコストを削減</li
  • アイデアの迅速なテストと改善
  • 柔軟性と拡張性

それぞれのメリットについて詳しく紹介します。

誰でも簡単に使える

ノーコードツールでは開発の際にプログラミングスキルを必要としません。基本的にはツールのガイドやヒントに従い、プログラミングすることなく簡単な操作で完結します。

業務アプリなどを作成する際に必要な情報(業務に必要なツールのパーツやアプリアイコンなど)を画面上でチェックをつけたり、入力制限事項やツール名などを入力するといったものであるため、開発はもちろん利用する側にもわかりやすい作りになります。

開発ツールの操作方法などがわかりやすく、変更や修正したい部分が出てきたときに人材が限られることがなくなるため、迅速に対応することができるようになります

開発期間とコストを削減

ノーコードツールにはテンプレートも豊富にあり、ニーズに合ったテンプレートを利用することである程度想像通りのシステムを簡単に作ることができます

最初から完璧な状態とはいきませんが、テンプレートにパーツを組み合わせることで柔軟に対応することが可能です。

このことから開発期間としては早いと数時間、おおむね3ヶ月から6ヶ月となります。

従来では、開発にかかる期間が6ヶ月から1年といわれていることを踏まえると、50%もの短縮になりスピードが求められる現代において強力なメリットであることがわかります

また、開発費用にはさまざまな要因がありますが、開発期間が短くなるということはそれだけ費用も下がる傾向にあります
理由としては以下のような要因が含まれています。

  • テンプレートなどの利用により、開発側とクライアント側で認識齟齬を減らし手戻りを防げる
  • 準備されたパーツを利用するためバグが少なく修正がしやすい
  • ノーコードなのでエンジニアを集める時間とコストが削減できる

これらのことからノーコードツールを利用することで、ノーコードを使わずにシステム開発を行うよりも、断然効率的に開発することができることがわかります。

アイデアの迅速なテストと改善

ノーコードツールを使用すると簡単にカスタマイズができるため、迅速な市場投入およびテストの自動化や改善施策の実行、ビジネスの変化に対する柔軟な対応が可能となります。

たとえば顧客管理システムを構築すると、顧客の問い合わせやサポートリクエストの受付、顧客からのフィードバックの収集などのさまざまなタスクやワークフローなどの自動化が可能です。

ほかにも、リアルタイムで顧客データを収集し分析することができるため、顧客行動のトレンドやパターンを把握してマーケティング戦略や営業戦略の改善に役立つ洞察が得られるでしょう。

このようにさまざまなアイデアを素早く形にして市場に投入することで、改善する部分などが見えてくるため企業や組織の競争力の向上につながります

柔軟性と拡張性

ノーコードツールは、業務改善においてタスク管理ツールの構築に非常に役立ちます。

以下は、そのおもな役割です。

  • カスタマイズ可能なタスクリスト
  • リマインダーや通知の設定
  • タスクの割り当てと進捗の追跡
  • 優先順位付けとカテゴリ分類
  • 共有と協力
  • 柔軟性と拡張性

ノーコードを使用してタスク管理ツールを構築すると、カスタマイズ可能なタスクリストの作成が可能です。

タスクリストを作成できれば、チームメンバーは自分のタスクを簡単に追跡し、優先順位付けができるでしょう。

ノーコードツールを使用することで、タスクの期限や重要なイベントに関するリマインダーや通知を設定することが可能です。

リマインダーや通知を設定することで、タスクの締め切りを見逃すことなく、作業を効率的に管理できるでしょう。

タスク管理ツールを構築できれば、タスクを特定のチームメンバーに割り当てることができます。

さらに、タスクの進行状況をリアルタイムで追跡し、チーム全体の作業効率を向上させることができるでしょう。

ノーコードツールを使用して構築されたタスクツールでは、タスクを優先順位付けをしたり、カテゴリに分類したりすることができます。

タスク管理ツールでは、チーム全体とタスクやプロジェクトを共有し、協力するのに役立ちます。

ほかにも、ビジネスのニーズに合わせて柔軟に拡張できるのも特徴的です。

新しい機能やカスタマイズを追加したり、既存の機能を変更したりすることが容易にできます。

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ノーコードを導入する際の注意点

ノーコードの業務改善ツールの導入メリット
ノーコードツールを利用することで、効率よく開発ができさまざまな業務改善ができることがわかりました。
しかしながら、ノーコードツールにも短所が存在します。

この短所も踏まえて企業や組織でノーコードツールを導入するか検討すると良いでしょう。

注意点としては以下の通りです。

  • 仕様がプラットフォームに依存する
  • 好きにカスタマイズできない
  • 日本語サポートがされていないケースがある

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

仕様がプラットフォームに依存する

ノーコード開発ではツールの利用が避けられないため、プラットフォームの変化に対応する必要があります

また、プラットフォームのサービスが停止する場合も考えられ、そうしたときに新たなツールの利用を検討するのか自社や組織でシステム開発を行うのかなど選択に迫られることもあり得ます

他にも既存のツールから新しいツールへ移行する際に、インターフェースの違いや利用できるシステムの違いから見直しが必要になったり、システムを作り直したり慣れるまでに時間がかかったりすることもあります。

このため、ノーコードツールの利用をする際には、安定稼働が見込めるものや実績や活用事例が多いものといった部分に着目していくと良いでしょう

好きにカスタマイズできない

先述したとおり誰でも開発ができ、導入コストが低いノーコードツールですが、テンプレートやパーツが豊富であるぶん企業や組織に合わせた細かな調整が苦手です。

例えば作業のチェックリストや商品の在庫管理などといった定型的な作業に対応した機能がほとんどであり、例外が起きた場合の処理など変則的なことには対応することが難しいです。

対応するには機能を拡張することが必要ですが、行うにはプログラミングスキルが求められてくるため、学習コストが発生します。

この部分は企業や組織が求めるニーズによって変わってくるため、ツールの内容なども含めて慎重に検討しましょう。

日本語サポートがされていないケースがある

ノーコードツールは近年注目を浴びていることもあり、国内外でさまざまな種類のツールが存在しています

無料で利用可能なツールやサービスは外国製のものが多いため日本語に対応していないことがあります。

ツールを利用していけばある程度は慣れていくかもしれませんが、サポートやヘルプが外国語になっていて対応に時間がかかったり、翻訳ツールやサービスの導入も合わせて行う必要が出てきたりするかもしれません。

英語での対応が難しい場合や不安がある場合には、日本製のツールを利用することも考えましょう

選択肢が限られてしまうことはデメリットですが、そのぶん選択しやすくもなりますし年々改良され利用しやすいものが増えていることも事実ですので、英語や外国語対応についても考えてどちらを選択するかあらかじめ決めておくと良いでしょう

タスク・プロジェクト管理におすすめなノーコードツール4選

【タスク・プロジェクト管理】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

ここではタスク管理やプロジェクト管理におすすめなツールを4つ紹介していきます。

それぞれのツールの特徴野外用を紹介していきますので、ツール選択の参考にしてください。

  • kintone
  • Backlog
  • Trello
  • Asana

kintone

kintone

【外部リンク】kintone公式サイト

kintone(キントーン)はサイボウズ株式会社が提供している、日本製のクラウドサービス型のノーコードツールです。

業務用アプリを開発することに特化しているため、申し込みを行えば素早く業務改善アプリの作成ができます。

外部サービスとの連携もできるため、kintoneだけでは足りない部分は外部サービスと連携することで充実させることができるでしょう

30日間の無料体験つきの大規模向けスタンダードコースと中小規模向けのライトコースがあります。

ライトコースでは外部連携やプラグインの利用といった拡張機能がないため、開発するシステムの要件に合わせて選択すると良いでしょう。

backlog

BackLog

【外部リンク】backlog公式サイト

backlog(バックログ)は株式会社ヌーラボにより提供されているプロジェクト管理ノーコードツールです。

プロジェクトのタスクを可視化し、チームのコミュニケーション促進に特化しているため、タスク漏れやスケジュールの遅延対策が可能です。

backlogは、シンプルな操作性と親しみやすい見た目で、開発者だけでなく、デザイナー、マーケターなど、チームで働くすべてのひとが使えるのが特徴です。

料金体系には大規模向けのプレミアムプラン、中小規模向けのスタンダード、個人や小規模向けのスタータープランがあり、どのプランでも30日間の無料期間があり、正式登録する際にプランの変更が可能です。

また、スペース課金制でありスタンダード以上であればユーザー数が無制限になるため、気軽に利用者数の変更を行うことができます。

業務において添付する資料やデータの多さ、利用するスペース数などからどのプランを利用するか決めると良いでしょう

Trello

Trello

【外部リンク】Trello公式サイト

Torello(トレロ)はATLASSIAN(アトラシアン)により提供されているクラウド型のノーコードツールです。

カードを並べてタスクを管理するかんばん方式で、タスクを視覚的にわかりやすく管理でき抜け漏れを防ぎます

シンプルで非常に使いやすく、タスクをスライドして移動させたり管理することができるため、ノーコードツールやタスク管理ツールを初めて使う場合におすすめです。

料金体系には大規模向けのエンタープライズ、プレミアムがあり、中小規模向けにスタンダード、フリープランがあります。

1つのワークスペースに対して1ユーザーのライセンスとなっているため、1人のユーザーが2つのワークスペースを利用するには2ライセンスが必要になります。

そのため、ワークスペースを一本化し有償プランを利用することでコスト削減することが可能です。

プレミアムプランには14日間の無料お試し期間があるため、気軽に利用を開始することが可能です。

Asana

Asana

【外部リンク】Asana公式サイト

Asanaは同名の企業が提供するワークマネジメントプラットフォームのノーコードツールです。

GoogleやMeta社なども活用しているツールであり、プロジェクトのステータスについて『順調』『リスクあり』『用対応』『保留』『完了』の5つがあり、最初にプロジェクト事に優先順位をつけることで作業効率の改善と抜け漏れや遅延を防ぎます。

また、リアルタイムでステータスが更新されるため、チーム内の進捗や負担を把握しやすくなりチームだけでなく組織や企業全体でスムーズにタスク管理ができるようになります。

かんばんボードやガントチャート、メッセージ機能などがあるため上手に活用しましょう

料金体系には大規模向けのエンタープライズ、エンタープライズ+、中規模向けのアドバンス、スターター、少規模向けのパーソナルがあります。

エンタープライズ以外のプランには30日間の無料お試し期間があるため、気軽に利用を開始することができます。

大規模でセキュリティ面も配慮が必要な場合は、エンタープライズプランを選ぶと高度なセキュリティの設定が可能です。

【データ入力・集計】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

【データ入力・集計】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

次に、人手で管理すると煩雑になりがちなデータ入力や集計におすすめなツールを紹介します。

  • CELF
  • Airtable
  • Notion

CELF

CELF

【外部リンク】CELF公式サイト

CELF(セルフ)は、SCSK株式会社が提供する日本製のクラウド型サービスノーコードツールです。

Excelライクなシステム開発に特化したアプリであり、Excel同じ見た目や操作のRPA機能を含む業務アプリを簡単に作成することができます。

Excelはパソコンを使う上でよく利用されるツールのため、新しいシステムであっても操作方法などを覚え直す必要がほとんどありません。

また、利用しているExcelからCELFにアップロードし読み取ることで、簡単な設定を行うだけで業務アプリが完成するため開発コストがほとんどかかりません

予算実績管理や見積・案件管理、マスター管理など現場に密着した業務で高い効果を発揮します。

料金体系としては30日間の無料トライアル、クラウド版、オンプレミス版があります。

クラウドとオンプレミスどちらで利用するかについては、利用環境や状況に合わせて選択すると良いでしょう

また、プランにオプションとして無償オプションと有償オプションが存在するため、拡張性が高く柔軟に対応していくことができるでしょう

Airtable

Airtable

【外部リンク】Airtable公式サイト

Airtable(エアテーブル)は、データベース管理に適したクラウド型ノーコードツールです。

クラウド型のため社外からでも操作でき、ITスキルのない人も業務効率化に役立てられます

Airtableは、ブラウザからスプレッドシート感覚でデータベースを作成でき、ドラッグアンドドロップやボタンのクリックでデータベースを操作することが可能です。

テンプレートを活用することで、スケジュール表や顧客情報管理票を作成することもできます。

操作性についても、ExcelやGoogleスプレッドシートと似た操作感を備えているため、表計算ツールを使っている人であれば誰でも直感的に操作することができます。

Airtableは、他のクラウドサービスとの連携が可能なため、外部機能との連携で膨大なデータの管理もでき、業務システムなどの開発に利用されることもあります

料金体系としては大規模向けのエンタープライズスケール、ビジネスプラン、中規模向けのチーム、小規模向けのフリープランがあります。

無料のフリープランでは、拡張性がなく必要最低限の機能に限られてくるため、フリープランの導入も良いですが規模に見合ったプランを採用するのが良いでしょう

Notion

Notion

【外部リンク】Notion公式サイト

Notion(ノーション)はNotion Labs Incにより提供されている、クロスプラットフォームに対応したフリーミアムウェブアプリ型ノーコードツールです。

ノート作成、タスク管理、プロジェクト管理、データベース作成、ドキュメント共有など、さまざまな作業を1つのプラットフォームで実行できます

そのため、複数のアプリやツールを使う必要がなく、業務が効率的に行えます

また、タグの設定や文字の色、チェックリストの作成など様々なショートカットキーを使うことができ作業効率よく開発が行えます。

フリーミアムであるため、同時編集やGitやSlackといった外部との連携など基本的な機能であれば無料で利用することが可能です。

料金体系としては大規模向けのエンタープライズ、中規模向けのビジネス、小規模向けのプラス、基本利用で無料のフリーの4プランがあります。

有償オプションとしてNotion AIも利用することができ、AIを導入することで開発の効率化や新たなアイデアの創出も可能になります

【ワークフロー】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

【ワークフロー】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

ここでは、ワークフローに関連する、業務効率におすすめなノーコードツールや業務アプリを紹介します。

ワークフローを見直し業務効率改善したい人におすすめのツールです。

  • SmartDB
  • Zoho Creator
  • Flowable

SmartDB

SmartDB

【外部リンク】SmartDB公式サイト

SmartDB(スマートDB)は、株式会社ドリーム・アーツにより提供されている日本製のクラウド型ノーコードサービスです。

業務のデジタル化に加えセキュリティの高さから、大手銀行などの大企業や大学名代規模な組織で利用されています

SmartDBでは、IT部門でしか業務をデジタル化できなかった企業でも、Webブラウザ上でフォームに入力部品を配置すると、対応するデータベースが自動的に生成されるため、ノーコード・ローコードで簡単に業務アプリケーションの作成が可能です。

オプションをつけることで外部のクラウドサービスとの連携が可能なため拡張性が高いといえます。

料金体系については1,000人以上の企業や団体での利用を想定しているため、カスタマイズが可能なものとなっています。

Zoho Creator

ZohoCreator

【外部リンク】Zoho Creator公式サイト

Zoho Creator(ゾーホー・クリエイター)はZoho Corporationが提供する、クラウド型ノーコードツールです。

Zoho Creatorはフォーマットを利用することで、UIの自由さは少ないですが簡単にアプリケーションを作成することが可能です。

プロセスやワークフローの自動化、データ収集やレポートのデータ解析のほかに外部連携機能もあるため拡張性が高いことも特徴の1つです。

料金体系としては大規模向けのフレックス、エンタープライズ、中小規模向けのプロフェッショナルとスタンダード、15日間無料トライアルの5つのプランがあります。

とくにデータ分析などはエンタープライズプランを利用することで実行できますが、その他については大きく機能が制限されることがないため、まずは分析などの機能が必要かを考えて導入を検討すると良いでしょう

Flowable

Flowable

【外部リンク】Flowable公式サイト

Flowable (フロアブル)はアプリケーションの構築とデプロイを高速化する、ワークフローエンジン型のノーコードツールです。

Java言語ベースのオープンソースエンジンに基づいて構築されており、開発者やシステム管理者、ビジネスユーザー向けのワークフローおよびビジネスプロセス管理(BPM)プラットフォームを提供しています。

Flowableは主にワークフローの設計から実行管理、監視を簡素化するために用いられることが多いです。

日本語に対応していないですが、操作自体はマウスでドラッグ&ドロップで行いその他必要な設定をするため慣れてしまえばそれほど難しくはないでしょう

Flowableの特徴として条件分岐管理を行うことで、想定外のことが起きたときの対応など複雑な処理の自動化を可能にしています

本来プログラミングであれば複雑な条件分岐は設計や管理が難しいものですが、Flowableはノーコードツールであるため簡単な操作で条件分岐を設定することができるのです。

このことから、ニーズに合った自動処理システムのカスタマイズ性が高いといえます。

料金体系としては、無料のフリー、オンプレミス版を利用する際にシルバー、ゴールド、プラチナの3つのプランを選択することができます。

この3つのプランはサポート体制の充実性が変わってくるため、オンプレミス版の利用を考えていて不安要素が大きい場合は、24時間365日サポートが受けられ比較的応答時間が短いゴールドプランを選ぶと良いでしょう

フリーでは最低限の機能の利用になるため、サポートについてはコミュニティベースとなっています。

【アプリ開発】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

【アプリ開発】業務効率化におすすめなノーコードツール・業務アプリ

最後にアプリ開発に関する業務効率化におすすめなノーコードツールや業務アプリを紹介します。

アプリ開発をノーコードにより業務効率化することに特化したツールになるため、選択する際の参考にしてください。

  • AppSheet
  • Glide
  • Bubble

AppSheet

appSheet

【外部リンク】AppSheet

AppSheet はGoogle Cloud のサービスの1つとして提供されている、ノーコードでアプリを開発できるプラットフォームです。

デバイス上でデータ獲得ができ、GPSの位置情報・図形の描画・バーコードスキャン・写真・文字認識など、多くの価値あるデータを扱うことが可能です。

多くのデータをノーコードで取り扱ってプロセスを効率化することで、従業員の時間を節約やデータの品質を改善することができます。

AppSheet は、無料プランでもアプリの開発が可能で、開発したアプリを外部に公開しない場合にはすべての機能を無料で利用できます

月に最大10人までは開発したアプリの共有が可能なため、小規模で社内利用するという場合には無料プランでも十分でしょう。

料金体系としては大規模向けのエンタープライズ+、エンタープライズ、中小規模向けのコア、スターターの4つのプランがあります。

基本的な利用に加え、作成したアプリケーションを公開したりセキュリティ対策を行ったりする場合には、コアプランがおすすめです。

エンタープライズ版もそれぞれ柔軟に料金やオプションの設定が可能になっているため、組織や企業がどのようなニーズを持っているかはっきりさせた上でプランを選ぶと良いでしょう

Glide

Glide

【外部リンク】Glide公式サイト

Glide(グライド)はExcelやスプレッドシートから簡単にアプリを制作できるフリーミアムなノーコードツールです。

Glideは、Excelやスプレッドシートからアプリを作れ無料プランで3つまではアプリ公開ができることもあり、その利用しやすさから50万を超えるユーザーが存在します

日本語には対応していませんが、テンプレートが豊富でデータを自動で同期することができ、プランによってはコードを入力してカスタマイズも可能です。

基本的には用意されたもので作成するため、非常にシンプルな機能のツール開発に適しています。

料金体系としては無料のフリー、大規模向けのメーカー、中規模向けのエンタープライズ、ビジネス、小規模向けのチームの5つのプランがあります。

フリープランでは作れるアプリケーションが1つなど機能が限られてしまいますが、チームプランからはアプリ制作数の上限がなく、APIやAIの利用も可能であるため、操作感などをフリープランで試してみてから導入するのが良いでしょう

Bubble

bubble

【外部リンク】Bubble公式サイト

Bubble(バブル)は、汎用性が高くWebアプリケーション開発に特化したノーコードツールです。

ブラウザ上で開発からリリースまでを完結させることができ、データベースやサーバーの環境構築を必要としないため素早い導入ができます

ローコードツールとして利用可能であり、多少学習コストはかかりますがHTML/CSS,JavaScriptを利用し、ソースコードを1から記述していくよりも素早くデザインやシステム、データベース構造などをカスタマイズすることができます。

このことから、他のノーコードツールよりも学習コストがかかる分カスタマイズ性が高く、複雑なアプリケーションの作成が可能となっています。

利用ユーザー数は300万人を超え、世界的に最も人気のあるノーコード開発ツールの1つであるため、さまざまなコミュニティや豊富なプラグインが存在します

ツール自体は日本語には対応していませんが、日本語の学習用動画などが出始めているため、学習ハードル自体は低いといえます。

料金体系としては無料でテスト開発までを行うことができるフリー、大規模向けのエンタープライズ、チーム、中小規模向けのグロウス、スターターの5つのプランがあります。

先述したとおり他のノーコードツールと比べると学習コストがかかり、フリープランではテストまでしか行えないため、フリープランで使い方やアプリケーション開発方法を学んでから有償プランを検討すると良いでしょう

成功事例で学ぶノーコードツールの効果

成功事例で学ぶノーコードツールの効果

これまでに用途に合わせたさまざまなツールを紹介しました。

一口にノーコードツールといってもさまざまなタイプのツールがあることがわかったかと思います。

では実際にノーコードツールを導入し成功した事例を見てみましょう。

  • 株式会社ヤフー
  • 株式会社スターフェスティバル
  • 株式会社メルカリ

また、ノーコードツールについてさらに詳しく解説した記事が以下になりますので、ぜひ一読し参考にしてください。

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株式会社ヤフー

Yahoo!

【外部リンク】Yahoo!公式サイト

ヤフー株式会社では、ノーコードなソリューションも含めてユーザーに素早く価値を届けるためのシステム改善に取り組んでいます。

同社では、契約管理の業務を自社で作成したシステムを利用していましたが、システム改修に多くの時間やコストを要するなどの問題がありました

このような状態から脱却するべく、SmartDBでのノーコードツールの導入を決断しました。

このツールを導入することで、業務に応じた画面設計や文書管理を実現することに成功しています

また、外部ツールとの連携も可能となり、契約業務全体のシームレス化も実現できています

株式会社スターフェスティバル

StarFestival

【外部リンク】株式会社スターフェスティバル

株式会社スターフェスティバルは、東京都港区に本社を置くフードデリバリー事業会社です。

株式会社スターフェスティバルでは、各部署がさまざまなツールを利用して情報管理をしていましたが、ツールのフォーマットが異なっている状態でした。

このため、データの集計や分析作業に多大な労力と時間を要することが課題であり、この問題を解消するためノーコードツールのkintoneを活用しました。

短期間でCRMシステムの完全移行を実現した結果、無駄な工数やミスが減ったほか、数時間分の業務時間の削減に成功しました

株式会社メルカリ

メルカリ

【外部リンク】メルカリ公式サイト

株式会社メルカリは、フリーマーケットアプリを通して地球上の限られた資源を大切にし、いらなくなったものを売ることで新たな価値に変える循環型社会の実現を目指しています。

その中で課題となったのが、複雑化した業務の処理の抜けや漏れによる管理画面の属人化および懸念でした。

複雑化してしまった申請関連業務やタスク管理、名刺を発注したり入社の手続きをしたりなどの申請業務を実現するために、ツールが複数に分かれていて煩雑な状態となっていたため、これらを改善する仕組みづくりのためにノーコードツールのkintoneを導入しました。

ノーコードツールを活用して仕組みを構築した結果、承認プロセスの迅速化や申請業務の効率化などが実現しました

その他成功事例について詳しく紹介している記事が以下になりますので、さらなる活用方法や成功事例を知りたい方は参考にしてください。

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まとめ:おすすめのノーコードツールで業務改善を実現

まとめ:ノーコードツールで業務改善を実現

用途や目的別にノーコードツールを紹介してきましたが、今回の13個のツールだけでも多様性があることがわかったかと思います。

ニーズや課題に対して、それぞれの特徴や強みとしている部分を組み合わせることがノーコードツールを上手に利活用するためには重要です

そのためには今回のようにさまざまなツールを比較していく必要があり、違いやメリット・デメリットを把握することで適切な選択を行うことができるようになります

そして、ノーコードツールのさまざまなシーンで活用でき、アイデアの迅速なテストと改善ができることがメリットの1つです。

しかしながら、ノーコードツールを自社で活用したいと考えたとき、どのようなツールがよいかわからないこともあるでしょう。

自社でどのノーコードツールを利用すればよいかわからないときは、多くの実績と経験からノーコードツールに知見のある株式会社Jiteraへご相談ください。

自社で困っていることや不安なことをヒアリングさせていただき、適切なノーコードツールをご提案させていただきます

ご相談には下記のお問い合わせフォームをご利用ください。

【株式会社Jitera】お問い合わせフォーム

おすすめのノーコードツール13選まとめ

最後に、改めて今回紹介した13のノーコードツールについて特徴をまとめましたのでぜひ参考にしてください。

ツール名 特徴
kintone
  • サイボウズ株式会社より提供
  • クラウドサービス型
  • 日本製
  • 業務用アプリ作成に特化
  • 外部連携可能
  • お試し期間としてスタンダードのみ30日間無料
  • スタンダードとライトコースの2つのプランあり
backlog
  • 株式会社ヌーラボより提供
  • プロジェクト管理ツール
  • タスクの可視化およびコミュニケーション促進
  • スペース課金制
  • どのプランもお試し期間あり(30日間)
  • スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナの4プランあり
Trello
  • ATLASSIANにより提供
  • クラウドサービス型
  • カンバン方式による視覚的なタスク管理に特化
  • お試し期間としてプレミアムのみ14日間無料
  • スターター、スタンダード、プレミアム、エンタープライズの4プランあり
Asana
  • Asanaにより提供
  • ワークマネジメントプラットフォーム
  • ステータスがリアルタイム更新される
  • ガントチャートやかんばん、メッセージ機能あり
  • エンタープライズ、エンタープライズ+、アドバンス、スターター、パーソナルの5つのプランあり
  • エンタープライズ+、エンタープライズ以外は30日間無料
CELF
  • SCSK株式会社により提供
  • 日本製
  • Excelライクな業務改善アプリ作成
  • 無料トライアル、クラウド、オンプレミスの3つのプランあり
  • 無償オプションと有償オプションがあり拡張性が高い
Airtable
  • クラウド型ノーコードツール
  • ブラウザから編集が可能えテンプレートが豊富
  • エンタープライズスケール、ビジネス、チーム、フリーの4つのプランあり
  • フリーは必要最低限の機能で拡張性がない
Notion
  • Notion Labs Incにより提供
  • フリーミアムWebアプリケーション型ノーコードツール
  • 1つのプラットフォームでさまざまな作業が可能
  • ショートカットキーの使用や外部連携が可能
  • 有償オプションにNotionAIがあり、素早い開発やアイデア創出が可能
  • エンタープライズ、ビジネス、プラス、フリーの4つのプランあり
SmartDB
  • 株式会社ドリーム・アーツにより提供
  • 日本製
  • クラウド型ノーコードツール
  • 高いセキュリティ性から大手銀行や大学など大規模な組織で利用される
  • 1000人以上での利用を想定しているため、価格はカスタマイズ制
Zoho Creator
  • Zoho Corporationにより提供
  • クラウド型ノーコードツール
  • フォーマットから簡単にアプリケーション作成が可能
  • 外部連携機能があり拡張性が高い
  • フレックス、エンタープライズ、プロフェッショナル、スタンダード、無料トライアルの5つのプランあり
Flowable
  • ワークフローエンジン型ノーコードツール
  • Java言語がベースでOSSエンジンに基づいて構築されていることもあり、ノーコードツールの特長を活かして条件分岐によるケース管理が簡単に設計可能
  • プラチナ、ゴールド、シルバー、フリーの4つのプランあり
  • フリー以外はサポート体制に差が見られる
AppSheet
  • GoogleCloudサービスの1つとして提供される
  • ノーコードプラットフォーム
  • 基本無料で開発が可能だが作成したアプリケーションの公開は不可
  • 公開する場合にはセキュリティ対策も含めコアプランがおすすめ
  • エンタープライズ+、エンタープライズ、コア、スターターの4つのプランあり
Glide
  • フリーミアムノーコードツール
  • Excelやスプレッドシートからアプリを作成できる
  • テンプレートが豊富であり、シンプルなツール開発に適しているメーカー、エンタープライズ、ビジネス、チーム、フリーの5つのプランあり
  • フリープランでも3つまではアプリ公開が可能
Bubble
  • Webアプリケーション開発特化型ノーコードツール
  • 学習コストがかかる分、自由度の高いデザイン性やシステム、データベース構造設計が可能
  • 日本語には非対応なものの、学習動画などは日本語のものが出ているため学習ハードル自体は高くない
  • エンタープライズ、チーム、グロウス、スターター、フリーの5つのプランあり
  • フリーではテストまでしか行えないため、本格的に利用する場合はスターター以上のプランが必要

 

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千葉県出身。落花生はあまり好きじゃない。魚が好き(千葉は漁業も盛んなのです)。 高校卒業後小売業に6年間従事、2023年よりSESインフラエンジニアとしてシステム開発・運用保守業務に携わりながら勉強中。 知識の幅を増やすため2024年より副業でライター活動を開始。 バックエンド・フロントエンド両方興味があるので幅広く知っていきたいと考えています。 座右の銘:【鉄は熱いうちに打て】

コスト削減も課題解決も同時に実現

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