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プログラミングが必要のないノーコード開発とは?開発のやり方からおすすめツールまで解説

ノーコード開発に適したプロジェクトと進め方

IT人材の不足やDXの推進を背景にノーコード開発が注目されています。ノーコードとは、コードを書かない、つまりプログラミングを行わない開発方法です。
ノーコードはIT人材ではなくとも、業務担当者レベルでアプリ開発を行うことができます。手軽に開発ができる反面、適切な開発の手順を踏まなければプロジェクトはうまく進みません。
この記事では、ノーコードツールの基本から開発の進め方や、開発時の注意点について解説していきます。

Kyama23_writer

本業でシステムエンジニアをしています。 分かりやすい記事を心がけています。

ノーコード開発の基本知識

通常のアプリ開発ではプログラミング言語の知識及びコーディングのスキルが必要でした。しかし、ノーコードはそのような知識やスキルは必要ありません。
一切ソースコードを書くことなく、あらかじめ用意されたパーツやテンプレートを組み合わせることでアプリ開発を行うことができます。
IT人材が不足している現代において、ノーコードは人材不足の解消につながるとされ、注目されている開発手法です。ノーコードに似た単語として「ローコード」があります。
ローコードは最低限のソースコードの記述でアプリ開発を行うことができる手法です。ローコードは拡張性が高く、連携機能が豊富なためノーコードよりも複雑なアプリを開発するこができます。

ノーコード ローコード
コーディング 全く必要なし 最低限必要
専門知識 不要 ほとんど不要
拡張性 低い 高い
拡張性 低い 高い
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ノーコード開発のやり方・進め方

ノーコード開発には、それに適した進め方というものが存在します。逆に言えば、適していないやり方で進めると、コストの増加や開発の成果物のクオリティの低下を招くとも言えます。
ここでは、ノーコード開発に適した開発のやり方に関して説明します。ノーコード開発と相性が良いのは、要件定義や概要設計の比重が高いウォーターフォール型の開発よりも、
短いスパンで改良を重ねてゆくアジャイル開発の方です。特に、フットワークの軽さや、設計変更への対応の容易さがノーコード開発のメリットなので、そのメリットを生かすやりかたを選択することが重要です。

1.要件定義

ノーコード開発を行うにあたり、まずは要件定義を行う必要があります。要件定義とは開発工程前の段階で、開発者の視点から要求をまとめ、具体的な進め方を決めることです。
要件定義があいまいだと開発途中で目的(ゴール)から逸れてしまい、開発が失敗に終わってしまう可能性があります。要件定義の一般的な作成手順は次の通りです。

  1. ユーザーの要求をヒアリング
    ユーザーからの要求を漏れなく具体的かつ明確にヒアリングします。
  2. 要求を細分化
    要件を「必須要件」と「希望要件」の二つに分け実現できる内容か整理をします。
  3. 要件定義書を作成
    まとめた要件をドキュメントに落とし込みます。

2.概要設計

概要設計は、要件定義で定めた要件を機能単位で分割をし、それぞれの機能が何を実現するのかを決める工程です。概要設計は「基本設計」とも言われます。
概要設計でよく作成されるドキュメントは下記の通りです。

  • 機能一覧
    システムを機能単位で分割し一覧でまとめたものです。
  • 業務フロー図
    システムを使ってどのように業務を行うかをまとめたものです。
  • 画面設計書
    画面に表示される項目やレイアウトなどをまとめたものです。

3.詳細設計

ノーコードでのアプリ開発の基本はソースコードを書かないことです。そのため、プログラム仕様書レベルの詳細設計は通常は必要ありません。概要設計で定義したことを、
どのような機能を使用して実現をするかを明確にします。そうすることで、効率よく作業を行うことができます。
しかし、詳細設計に時間をかけてしまうとノーコード開発のメリットを失うことになるため注意が必要です。
まずは、要件通り動くシステムを作成し、ユーザーに確認してもらいながら修正をしていく方法のほうがスムーズに開発が進む可能性があります。

4.テスト

開発したアプリの動作確認や不具合の発見を目的としテストを行います。ノーコード開発におけるテストは、通常のアプリ開発時のテストと大きな違いはありません。
テスト環境を作って、様々なテストデータを用意することによってテストを行います。テストで抑えるべきポイントは、下記の通りです。

  • 要件定義で定めた要件を全て満たしているか
  • 業務の手順通り操作を行い設計書通りシステムが動くか
  • 値入力等のエラーチェックが適切におこなわれるか

意図した通りに処理が行われない場合はエラー内容を記録し、順番にエラーを潰していきます。ノーコード開発はテストでうまくいかなかった部分の修正がすぐにできるというメリットがあるため、
効率的にテスト及び修正を行うことができます。

5.メンテナンス

ノーコード開発においても、アプリケーションをリリースして終わりではなく、メンテナンスが必要です。使用していく上で発生する、アプリケーションの不具合対応を行います。この工程においても、
ノーコード開発のフットワークの軽さと変更の容易さによって、短い時間で実現することができます。ここで重要なのは、変更情報をチーム間で共有することです。
ツールによってはその機能を持っている場合もありますが、ツール外に仕組みを構築する必要がある場合もあります。

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ノーコード開発の4つのメリット

ここまでで、ノーコード開発を行うメリットは紹介しましたが、他にも得られるメリットは多くあります。その中でも下記の代表的なメリット4つをご紹介します。

  • コードを書く必要がない
  • 開発にかかる時間や手間を削減できる
  • エラーやバグが起こりにくい
  • 範囲内における機能拡張がしやすい

それでは詳しくみていきましょう。

コードを書く必要がない

これによって、設計者がプログラム仕様書を作る必要が無くなり、専任のプログラマーも不要になることによって、そのためのコストが大幅に削減されます。
さらに、仕様の変更やバグ修正もコード上では行われないために、変更管理や変更自体の工数も削減されます。これはとりもなおさず、アプリケーションのクオリティを保つことにもつながります。

開発にかかる時間や手間を削減できる

従来の開発手法では要件定義、設計書作成、コーディング、テストと全ての工程において多くの時間と人員が必要でした。しかし、ノーコード開発では専門の知識やスキルが不要です。
アプリケーションの内容によっては要件定義からテストまで1〜2人の担当者で行うことができます。これによって、大幅に開発にかかる時間や手間を削減することができます。
また、業務担当者レベルでもノーコードツールの使い方にさえ慣れてしまえば、開発を行うことができます。業務担当者の知識や希望がダイレクトにアプリケーションに反映され、
結果としてシステムのクオリティの向上につながます。さらに、開発が個人のスキルに依存するというジレンマもなく無くなります。

エラーやバグが起こりにくい

ノーコード開発では既存のテンプレートやパーツを組み合わせてシステムを構築していきます。そのため、従来の開発手法と比べると大幅にエラーやバグの数は少なくなります
ほとんどエラーやバグが起こらないため、安定してクオリティの高いアプリケーションを開発することができます。例え、エラーやバグが起きてしまっても修正箇所の特定及び修正まで最小限の工数で行うことができます
一定の品質を保って開発を行うことができるため、予期せぬエラーによる開発スケジュールの遅延といったことも起こりにくなります。

範囲内における機能拡張がしやすい

ノーコード開発においても、使用するツールや契約プランによって拡張機能を利用することができます。拡張機能を利用することで、ノーコード開発ツールにあらかじめ収録されている機能の範囲を越えて、
アプリケーション開発を行うことができます。月額制で利用できる拡張機能や無料で利用できる拡張機能もあります。そのため、コストをかけることなく実現したいアプリケーションを開発することができます。

ノーコード開発を活用する際の3つの注意

ノーコード開発によるメリットを紹介しましたが、注意点もあります。開発したアプリケーションやシステムはノーコードツールにある機能で開発で要件を満たすことができるのか、
かえってコストや手間が増えてしまないか、といった点などに注意が必要です。ここからは下記の3つのデメリットについて説明します。

  • 自由度や拡張性は高くない
  • 大規模開発には向いていない
  • 日本語対応が限定されている

それでは、詳しく見ていきましょう。

自由度や拡張性は高くない

ノーコード開発では既に用意されたパーツを配置してシステムを作り上げていくため、決まった範囲でしかアプリケーション開発を行うことができません
ノーコード開発でも拡張機能は利用できるため、ある程度の自由度はあります。しかし、従来のアプリケーション開発と比べると自由度の差は大きいです。
そのため、開発したいアプリケーションの機能がノーコード開発ツールの機能で充分に満たすことができるのか、ということを事前に確認にしておくことが必要です。
一部の機能しかノーコード開発で実現できないがために、「従来の業務のやり方を変える必要がある。」というような場合、かえってコストがかかってしまう可能性があります。
開発したいアプリケーションの規模や実現したい要件を抑えて、本当にノーコード開発が最適な開発手法なのかを判断しましょう。

大規模開発には向いていない

ノーコード開発では開発ツールで用意されている機能以上の複雑な機能は作ることはできません。そのため複雑な処理が求められる大規模開発では不向きとされています。
このような場合は無理にノーコード開発で進めず、専門業者にシステム開発を依頼するという方法をとる方が安全かつ確実です。

日本語対応が限定されている

ノーコード開発ツールは海外製のサービスが多いため、英語が苦手な方は少しハードルが高く感じてしまうかもしれません。例えツールの使い方を覚えても、
「サポートが英語での問い合わせのみしか対応していない。」という場合もあるため注意が必要です。もちろん、サイボウズの「kintone」など国産のサービスもありますが、
選択肢が狭まってしまうことは避けられません。使いたいツールがサポートも含め、日本語に対応しているかを事前に確認しましょう。

おすすめのノーコード開発ツール5つ

【シンプルな機能】おすすめ顧客管理システム(CRM)ツールの比較

ノーコード開発ツールにはどのようなものがあるのでしょうか。下記のおすすめのノーコード開発ツール5つを紹介いたします。
アプリ非公開で利用する等の条件付きで利用する場合は、無料プランでアプリ開発を行えるものもあります。

ツール名 無料プラン
GoogleAppSheet
Adalo
Click
Thunkable
kintone

それでは一つずつ見ていきましょう。

GoogleAppsheet


https://cloud.google.com/appsheet?hl=ja

GoogleAppsheetはGoogleが提供するノーコードツールです。GoogleスプレッドシートやGoogleカレンダー、Excelのワークシートと連携し、アプリを作成することができます。
データをもとにアプリを作成する機能が充実しており、データを取り込むとGoogleのAIがデータ構造を分析し、適切にデータタイプを割り当てます。
データに対する画面やボタン機能も自動で生成するため、「アプリの作成=完成」というように、瞬時にアプリ開発を行うことができます

Adalo

https://ja.adalo.com/

Adaloはアメリカで人気のノーコード開発ツールです。とにかくシンプルに開発できるのが特徴です。
データテーブル、画面のスクリーン、スタイルがコンパクトにまとめられており、機能パーツを配置していくだけでアプリを作ることができます。
次に紹介する「Click」と非常に似たノーコード開発ツールです。海外での利用を考えている人は「Adalo」、国内での利用を考えている人は「Click」を使うとスムーズに開発を行うことができると思います。
アカウントは無料で作成をすることができるため、まずは試しに利用してみるのもおすすめです。

Click

https://click.dev/

主にモバイルアプリ・スマホアプリを開発するためのノーコード開発ツールの一つです。ネイティブアプリやWebアプリの開発をすることができます。
Clickは純国産サービスで日本語に対応しているため、ストレスなく学習やアプリ開発を行うことができます。
他のノーコードツールにあるような基本機能は一通り備えています。自身にテーブル機能を持っており、Googleのスプレッドシートなどからデータをインポートすることもできます。

Thunkable

https://thunkable.com/

Thunkableはモバイルアプリの開発に特化したノーコード開発ツールです。ドラッグ&ドロップの直観的な操作で簡単にアプリ開発を行うことができます。
各種の処理を行うブロックを組み合わせて処理を作成するブロック・コーディングを採用しており、変数から構文に相当するまで一通りのものが用意されています。
また、iOSとAndroiどちらにも対応しており、有料プランを契約することでストアに公開することができます。
ただし、サポートについては英語のみ対応のため注意が必要です。

kinotne

https://kintone.cybozu.co.jp/

kintoneとはサイボウズ社が提供するクラウド型の業務改善プラットフォームです。
ドラッグ&ドロップで直観的に操作ができるほか、Excelを読み込むだけでアプリ化できる機能もあります。
また、よく使われるアプリはテンプレートが用意されているため、一部分を自社に合わせて編集することですぐに開発をすることができます。
プランによっては、拡張機能を利用することができるため複雑な処理も実現することができます。

ノーコード開発の成功事例

ここまでで、ノーコード開発ではソースコードの記述をすることなく、アプリケーションやシステムを開発することができることが分かったと思います。
では、実際にどのようなシステムやアプリがノーコードで開発されているのでしょうか。次の2つの事例を紹介します。

  • SmartDishの事例
  • Empty Dressyの事例

それでは、詳しく見ていきましょう。

SmartDishの事例

https://www.smartdish.jp/

SmartDishは株式会社CARCHがノーコード開発ツール「Adalo(アダロ)」で開発したモバイルオーダーアプリです。ユーザーがアプリにて事前に注文と会計を済ませることで、
お店に着くと待ち時間なしで料理が提供されるというサービスです。このアプリはなんと2カ月という速さでユーザー側と飲食店側のアプリをリリースをしました。
実現したいことを「事前に注文、お店に着くと、すぐに料理が出てくる。」という体験を提供することと定め、これを最も早く、正確に開発するにはノーコード開発が最適であると判断し、開発を進めました。

アプリ機能(ユーザー向け)
・お店選びから注文
・カード決済
・お店一覧マップ
・行きたいリスト
・食べたいリスト
・注文履歴

アプリ機能(飲食店向け)
・来店可能時間 on/off(5分刻み)
・メニューの在庫あり/なし
・受付開始/停止
・注文の通知
・注文の承認
・注文履歴

Empty Dressyの事例

https://www.emptydressy.com/

エンプティ株式会社はShopify等のノーコードを活用し、無人レンタルドレスサービス「Empty Dressy」をフルリニューアルしました。実店舗はありますが、アカウントの登録から、
来店予約、鍵の受け取り、返却手続きまで全てをLINEで行います。このアプリをエンジニアなしで1カ月で自社開発をしました。

コミュニケーション → LINE
Webサイト → webflow
決済システム → Shopify
鍵の発行 → RemoteLock
データベース → Aritable
アプリ間連携 → Integromat

上記のように機能ごとにノーコードアプリを組み合わせて開発されています。

まとめ:ノーコード開発のやり方・進め方と成功のポイント

ここまで、ノーコード開発に関して、そのメリットや注意する点、ツールの選択ポイントなどを解説してきました。実際にノーコード開発を行ってきた人たちの共通の感想としては、
思っていたのとは違うということです。これは、事前に必要な調査を十分に行わないでツールややり方を決定したことに起因すると思われます。
それを回避するために最も重要なのはツールに対する理解でしょう。この記事の内容を検討して、失敗のない開発を実現していただければ幸いです。

アプリ・システム開発のご相談は是非、Jiteraへご相談ください。Jiteraでは要件定義を書くだけでAIが生成するツールでアプリ・システム開発を行っています。
製作途中に要件が変更になっても適宜修正しながら開発することができます。アプリ・システム開発はノーコードでの開発のようにスピードが重要です。

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本業でシステムエンジニアをしています。 分かりやすい記事を心がけています。

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