組み込みソフトウェアとは?制御系・業務系との違いや具体例、開発方法から外注できる会社まで紹介

組み込みシステムは家電や電子機器に搭載されている大切なシステムです。自社で組みソフトウェアの開発を行う企業も多く、開発の検討を行っている場合もあるでしょう。

しかし、闇雲に開発を行っても思うようなものは作れません。

そこで今回は、組み込みソフトウェアの基本的知識から開発会社まで徹底的に解説していきます。組み込みソフトウェアの開発を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。

監修者 Kyama23_writer

本業でシステムエンジニアをしています。 分かりやすい記事を心がけています。

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    組み込みソフトウェアとは?基本知識

    組み込みソフトウェアと通常のソフトウェアの違い

    組み込みソフトウェアについての基本を解説します。

    組み込みソフトウェアの意味と一般ソフトウェアの違いを解説していくので、組み込みソフトウェアとは何かを学びましょう。

    組み込みソフトウェアとは何か

    組み込みシステムとは、特定の機器やシステムに組み込まれて動作するソフトウェアのことを指します。

    汎用のパソコンとは異なり組み込みシステムは消費電力が少なく、コンパクトで、高速処理と高い信頼性が求められます。用途別に最適化されたハードウェアとソフトウェアにより、各製品の機能と性能が実現されています。

    車載システム、家電製品、産業用制御システム、ネットワーク機器などに幅広く活用されており、IoT機器の増加に伴ってその重要性がますます高まっています。

    組み込みソフトウェアと一般ソフトウェアの違い

    組み込みソフトウェアは、パソコンやスマートフォンで使うOfficeソフトのような一般的なソフトウェアとは異なる特殊なソフトウェアです。

    組み込みソフトウェアは、テレビや自動車、ロボットなどの機器に内蔵され、その機器の制御を行います。一方、Officeソフトのような一般的なソフトウェアは、汎用のコンピュータ上で動作します。

    以下、それぞれの違いを比較した表になります。

    ソフトウェアの種類 組み込みソフトウェア 一般的なソフトウェア
    使用目的 特定の機器の制御 汎用の情報処理
    動作環境 専用ハードウェア 汎用コンピュータ
    開発方式 ハードウェアに依存 ハードウェアから独立
    リソース制約 厳しい 緩やか
    信頼性 高信頼性が要求される 耐障害性は汎用レベル

    このように組み込みソフトウェアは、制御対象の機器に特化した最適化が求められます。一方、Officeソフトなどの身近なソフトウェアは汎用性が重視されるのが違いです。

    組み込みソフトウェアの主な例

    組み込みソフトウェアは、テレビや自動車、家電製品など、私たちの生活に身近な多くの電子機器に使われています。これらの機器には、ボタンの制御や画面表示、センサー情報の処理など、製品固有の制御・演算処理機能が必要となります。組み込みソフトウェアは、このような機器の基本動作を実現するために開発されています。

    組み込みソフトウェアは身近な電子機器の機能や性能を支える、非常に重要な技術といえます。以下、それぞれの電化製品にソフトウェアが使用されている部分について詳しく解説していきます。

    テレビ

    テレビには、リモコン操作を受け付けてチャンネル切り替えや画面表示を制御する組み込みソフトウェア設定メニューから明るさ・色合い調整ができる組み込みソフトウェアなどが搭載されています。

    スマートテレビではインターネット接続やスマホ連携のアプリも内蔵されています。

    カーナビ

    カーナビには、現在地をGPSで特定し地図を表示する機能目的地を設定して最適ルートを探索する機能を持つ組み込みソフトウェアが搭載されています。

    ルート案内時には必要な地図データを読み込み、道路情報を参照してナビゲーションを生成します。渋滞情報を反映したり設定を記憶する機能も備えています。

    コピー機

    コピー機には、原稿をスキャンして読み取り、必要な画像処理を施して印刷するまでの一連の制御を行う組み込みソフトウェアが搭載されています。

    スキャン条件の制御、画質調整、機能設定などを実現しています。

    エアコン

    エアコンには、室内外の温度センサー情報から、コンプレッサーやファンを制御して設定温度に室温を保つ組み込みソフトウェアが搭載されています。

    室内外の温度センサーからの情報をもとに、コンプレッサーやファンの回転数を計算して制御しする組み込みソフトウェアです。

    運転開始や停止、温度変更に応じて動作を調整します。加湿や空清機能も自動制御されます。

    エレベーター

    エレベーターには、利用者の安全と快適な搭乗を実現するための組み込みソフトウェアが搭載されています。

    最適な昇降制御、ドア開閉制御、安全制御、保守ソフトウェアなどが搭載されています。インターホンやカード認証システムとも連携しています。

    デジタルカメラ

    デジタルカメラには、被写体を美しく撮影するための組み込みソフトウェアが搭載されています。

    具体的には、シャッター制御、画像処理、自動設定の最適化などを行うことができます。顔認識による自動フォーカスやマクロ撮影などを実現しているのも組み込みソフトウェアです。

    自動販売機

    自動販売機には、商品の管理やお金の計算などを行う組み込みソフトウェアが搭載されています。

    商品と在庫管理、投入金額に応じた販売制御、釣り銭計算、紙幣識別、故障や在庫切れ報告と定期的にセンサーの自己診断などの様々な機能を持っています。

    自動販売機に高度な商取引処理能力を可能にさせているのが組み込みソフトウェアです。

    洗濯機

    洗濯機には、洗濯物の量や汚れ具合に応じて最適な洗濯を行うための組み込みソフトウェアが搭載されています。

    洗濯物の量や汚れに応じて最適な洗濯コースを設定し、駆動部を制御するソフトウェアが搭載されています。他にも、水量調整、洗浄力制御、異常検知と通知機能などを備えています。

    信号機

    信号機には、交通量に応じて信号の切り替えタイミングを制御する組み込みソフトウェアが搭載されています。

    信号機の状態監視や交通情報との連携機能も備え、交通量の多い方向に長い赤信号を与えるというような交通量に応じたリアルタイムな信号パターンの最適化を可能にしています。

    また、二酸化炭素情報から交通状況を判断するシステムと連携できるようになり、システムの高度化も注目されています。

    組み込み系・制御系・業務系の違い

    ソフトウェアシステムは、その目的や用途によって大きく3つのカテゴリーに分類されます。組み込み系システム、制御系システム、業務系システムです。

    それぞれの特徴を紹介していきます。それぞれの違いを理解し、開発対象に適したアプローチをとることが重要です。

    比較項目 組み込み系システム 制御系システム 業務系システム
    目的 特定の機器を制御 プロセスを監視・制御 ビジネスを効率化
    対象領域 家電、車載、携帯端末など 製造ライン、プラント、ロボットなど オフィス業務、販売、人事、会計など
    リアルタイム性 高い 高い 低い
    信頼性 高い 高い 中程度
    ユーザーインターフェース シンプル 機能優先 使いやすさ重視
    処理能力 限られたリソース 高い処理能力 一般的な処理能力
    長期運用 重視された設計 重視された設計 システム更新が比較的頻繁

    開発環境

    組み込み系システムの場合、特定のハードウェアに特化した開発環境が一般的です。
    クロスコンパイラやデバッガ、シミュレータなどのツールを用いて開発を行います。

    制御系システムも組み込み系システムと同様に、特定のハードウェアに特化した開発環境が使用されます。
    PLC(プログラマブルロジックコントローラ)など、専用制御機器を用いる場合もあります。

    業務系システムでは一般的なプログラミング言語と開発環境を用いることが一般的です。

    重視される要素

    組み込み系システムでは、リアルタイム性・信頼性・省メモリが重視されます。
    特定の時間に処理を完了させること、故障やエラーがないこと、効率的なメモリ管理が行われることが求められます。

    制御系システムでは組み込み系システム同様に、リアルタイム性・信頼性が重視されます。
    合わせて、安全性が必須となります。

    業務系システムでは、使いやすさ・拡張性・セキュリティが重視されます。
    多様なユーザーが使いやすい直観的な操作性やニーズの変化に対応できる拡張性、情報漏洩を防ぐためのセキュリティ対策が求められます。

    デバッグ方法

    組み込み系システムでは、シミュレータやロギング、インサーキットデバッガといったデバッグ方法を使用します。
    シミュレータは実機を使わずにソフトウェアの動作を検証することです。
    ロギングはソフトウェアの動作状況を記録し、後から分析する方法です。
    インサーキットデバッガは実機に接続してソフトウェアの動作を実行したり、変数の値を確認します。

    制御系システムでは組み込み系と同様のデバッグ方法に加え、PCLのプログラミングツールを用いたデバッグも行います。

    業務系システムでは、プログラムの動作を実行し確認する「デバッガ」、各機能を個別にテストする「単体テスト」、複数の機能を組み合わせてテストする「結合テスト」を行います。

    更新頻度

    組み込み系システムはハードウェアの寿命や機能追加に伴い、ソフトウェアの更新が行われますが、一般的には業務系に比べて更新頻度は低いです。

    制御系システムは製造ラインの変更や新しい生産設備の導入に伴い、ソフトウェアの更新が行われます。

    業務系システムはビジネスニーズの変化やシステムの老朽化に伴い、頻繁に更新が行われることが一般的です。

    求められるスキル

    組み込み系システムでは「C言語」や「C++」、「アセンブリ言語」などのスキルが求められます。
    また、 マイクロコントローラ、周辺回路などのハードウェアの知識も必要となります。

    制御系システムではPID制御、状態空間法などの制御理論の理解やLadder言語といったスキルが必要となります。

    業務系システムでは一般的なプログラミング言語の「 Java」や「Python」、「C#」の知識に加えデータベースの知識も求められます。

    組み込みソフトウェア開発に必要なこと

    組み込みソフトウェア開発では、汎用的なアプリケーション開発とは異なる専門的なスキルが求められます。プログラミング力だけでなく、ハードウェア知識や検証技術も重要です。以下、必要な知識・スキルについて詳しく解説していきます。

    幅広い言語のプログラミングスキル

    組み込み開発では、さまざまな言語が使われています。使う言語は、搭載するプロセッサの性能や開発の目的によって変わってきます。

    小さなプロセッサを使う場合はC言語がよく使われます。C言語はリソースを控えめに使えるので、小規模な製品に適しているからです。一方、高性能なプロセッサを搭載した製品では、C++やJavaなど、大規模な開発に向いた言語が使われることがあります。

    また、プロセッサの細かい制御が必要な場合は、Assembler言語を使うこともあります。Assembler言語は、プロセッサの命令を直接書けるので、よりきめ細かな制御ができるためです。

    組み込み開発では目的に合わせて最適な言語を使い分ける必要があります。開発者は、製品の用途に合わせて適切な言語を選択できる幅広い知識が求められています。

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    使用するハードウェアに関する知識

    組み込み開発では、使うプロセッサやメモリ、入出力機器の仕様を良く知る必要があります。ハードウェアとソフトウェアが密接に関係するため、ハードウェアの知識は欠かせません。

    例えば、プロセッサの命令やレジスタ、周辺機器の仕様を理解しないと適切なプログラムを書けません。メモリの使い方も、ハードウェアの説明書通りに正しく書かなければなりません。

    また、開発用の機材と実際の製品でハードウェアが違うこともあります。そのため、動作確認の際にはその違いを考慮する必要があります。

    組み込み開発者には、使うハードウェアの構造と仕様をしっかり理解することが求められます。

    動作環境を検証できる環境や技術力

    開発用の機材とは別に、実際の製品での動作確認が不可欠です。

    その際、評価ボードを使ったり、シミュレータを活用したりと、検証環境を準備する必要があります。

    例えば、開発用パソコンでは問題なく動作していても、実際の製品で動かすと不具合が出ることがあります。そのため、評価ボードで動作確認をする必要があるのです。シミュレータを使えば、実機を用意しなくてもパソコン上で確認やデバッグができて効率的です。

    このように、組み込み開発では検証手段を理解してうまく使いこなす技術力が欠かせません。技術的に自信がない場合は、経験豊富な開発会社に依頼するのがおすすめです。

    組み込みソフトウェア開発を行う流れ

    組み込みソフトウェア開発では、要求分析から設計、プログラミング、テストと一連のフェーズを踏む必要があります。それぞれの段階で注意すべきポイントがあります。ここでは組み込みソフト開発の一般的な流れを順を追ってみていきます。

    手順1:要求分析

    最初に顧客からヒアリングを行い、実現したい機能や制御内容を把握します。機器の目的や用途を確認し、要求を明確にすることが大切です。業務知識とともに機器のハードウェア仕様も理解しておきます。

    ヒアリングでは、なぜその機能が必要なのか背景も聞き取り、具体的なイメージを描き出します。

    手順2:要件定義

    要求分析で洗い出した内容を基に、実装する機能や性能をソフトウェアの要件として文書化します。機能要件と非機能要件に分けて記述しましょう。

    要件定義書には、画面遷移図なども含めると分かりやすくなります。お客様と確認を重ね、漠然とした要求を具体化することが重要です。

    手順3:基本設計

    要件を実現するため、ソフトウェアの構成やデータ構造、処理の流れなどの基本設計を行います。ハードウェアとの連携も考慮に入れることを忘れないようにしましょう。

    システムの階層構造を決めて、機能ブロックに分割します。そして各ブロックの処理フローやデータ構造を設計していきます。

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    手順4:詳細設計

    基本設計の内容を詳細化し、関数単位の仕様やファイル構成、コーディングルールなどを決めます。機能ブロックを関数レベルに分割し、関数仕様を細かく定義します。

    コーディング規約やコメント規約、変数命名規則などのコーディング時の決まり事を詳細設計書に記載しておくことも大切です。

    手順5:プログラミング開発

    詳細設計書に従って、実際にプログラムコードを作成します。コーディング規約を守り、保守性に優れたコードを心がけましょう。

    コードレビューも行い、バグを見つけて修正していきます。基本設計で想定された方式や設計から逸脱したり、余計な機能を勝手に追加することは避けるべきです。設計者の意図した通りに実装を心がけることで、システム全体としての一貫性を保ち、品質を確保できます。

    手順6:単体テスト

    個々のプログラムが要件を満たしているかをテストします。テストケースを網羅的に用意し、テスト結果を記録して不具合は修正していきます。

    全プログラムのテストが完了するまで繰り返しましょう。

    手順7:結合テスト

    複数プログラム間の連携を確認するテストです。システム全体の動作が要件通りかを確かめていきます。テストケースは正常系と共に、境界条件や異常系も設定しておきましょう。

    テスト結果が要件を満たしていることをしっかりと記録しておくことも重要です。インターフェースに不整合が見つかれば、要件と設計書を確認して再テストを行います。システム全体としても動作を確認し、意図した仕様通りに動いていることを確認することが結合テストの目的です。

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    手順8:運用

    プログラムを実際の機器に組み込み、現場で運用テストを行います。継続的なメンテナンスで品質を維持しましょう。

    また、実際の現場環境で長期にわたって動作を監視することが重要で、環境変化などに対する耐性も確認していきます。不具合対応やユーザークレーム対応なども行っていきます。

    リリース後のメンテナンス力が製品の信頼性を左右するため、迅速な障害対応体制と継続的な品質管理が欠かせません。

    組み込みソフトウェアの開発会社比較

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    組み込みソフトウェアを選ぶ際には、開発実績が豊富で類似案件の経験があることが大切です。実績データや導入事例を確認し、業界分野や技術レベルを判断しましょう。

    また、適切な開発期間が見積もられているかも重要です。過去の工数実績から納期の実現可能性を検証しましょう。

    さらに、要件定義から設計、コーディング、テストと標準的な工程が明確になっているか、見積もりが適正であることも必須条件です。

    これらのポイントをクリアしている開発会社を選ぶことがコツです。

    対応内容 実績 会社の規模
    富士ソフト株式会社

    AWS導入支援
    Power Platform導入支援
    AgileWorksの導入支援など
    gileWorksの導入支援
    株式会社 タカギ
    パナソニック株式会社
    エレクトリックワークス社
    TOTO株式会社など
    単体:9,507名 (2023年9月末現在)
    連結:17,686名 (2023年9月末現在)
    イーソル株式会社

    車載ソフトウェア 開発
    コンシューマー 開発
    産業機器 開発
    医療・科学 開発
    その他 開発など
    アイシングループ各社
    伊藤ハムグループ各社
    江崎グリコグループ各社など
    503名(2022年12月31日現在)※役員、出向者除く
    株式会社グレープシステム

    組込み関連機器のソフトウェア製品の開発・販売・サポート
    組込み関連機器の受託開発など
    日置電機株式会社
    東京計器株式会社
    株式会社東芝など
    79名(2023年4月1日現在 )
    株式会社FoxitJapan

    PDF ソリューションを中心とするパッケージソフトウェアの開発・販売・メンテナンスなど Linfiny Japan 株式会社など
    株式会社リョーサン

    組み込みAIソリューション
    車載AIソリューション
    車載ネットワークソリューションなど
    日本電気株式会社
    NECネッツエスアイ株式会社
    NECフィールディング株式会社など
    598名(連結:954名)<2023年3月31日現在>
    株式会社インター電子部品

    半導体製品及び関連製品の販売
    ハードウェア・ソフトウェアの設計・開発・製造など
    PCや他装置との通信制御インタフェース
    タッチパネル液晶やキャラクタLCDの表示制御
    キー、スイッチ入力の検出制御、ボリューム入力値の読み取り制御など
    株式会社ソフテック

    組み込みソフトウェアの受託開発
    PLC(シーケンサ)ソフトウェアの受託開発
    監視制御システム構築など
    同期制御インターフェイスユニット
    組み込みソフトウェア開発におけるPCシミュレーションの活用
    NIOSⅡを使った通信ソフト開発など
    43名 (令和5年8月現在)
    株式会社アイ・エル・シー

    組込みソフトウェア開発サービス
    組込みソフトウェア検証サービス
    組込みソフトウェア支援サービスなど
    組込み/FAソフトウェア向けの開発支援ツール(FACTICS商品)の開発・販売
    デジタル機器向け 組込みソフトウエア開発支援
    組込みソフトウエア開発支援サービスなど
    株式会社アックス

    自動運転ソフトウェア
    アックスの組込みLinuxなど
    株式会社アイ・オー・データ機器
    NECラーニング株式会社
    エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社など

    富士ソフト株式会社

    株式会社富士ソフトは、組み込み系ソフトウェア開発を得意とするIT企業です。携帯電話や家電製品をはじめ、自動車、産業機器などの分野で、組み込みソフトウェアの開発実績が豊富です。

    グローバルな開発体制も強みで、海外顧客への対応力が高いことが特徴です。組み込みソフトウェア分野で長年の経験と技術力を蓄積している企業といえます。

    項目 概要
    対応内容 AWS導入支援
    Power Platform導入支援
    AgileWorksの導入支援など
    実績 株式会社 タカギ
    パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
    TOTO株式会社など
    会社の規模 単体:9,507名 (2023年9月末現在)
    連結:17,686名 (2023年9月末現在)

    富士ソフト株式会社公式サイト

    イーソル株式会社

    イーソル株式会社は、組み込みソフトウェア開発を得意とする企業です。自動車や家電、産業機器向けに、リアルタイムOSやミドルウェアなどの製品開発を行っています。

    カスタムなシステム開発にも対応でき、性能チューニングやBSPの移植、デバイスドライバ作成といった技術サポートも提供しています。組み込みソフトウェア分野での長年の経験と実績があり、高い開発力を持っているのが特徴です。

    項目 概要
    対応内容 車載ソフトウェア 開発
    コンシューマー 開発
    産業機器 開発
    医療・科学 開発
    その他 開発など
    実績 アイシングループ各社
    伊藤ハムグループ各社
    江崎グリコグループ各社など
    会社の規模 503名(2022年12月31日現在)※役員、出向者除く

    イーソル株式会社公式サイト

    株式会社グレープシステム

    株式会社グレープシステムは、組み込みソフトウェアの受託開発を得意としています。組み込み機器メーカー各社向けに、リアルタイムOSやドライバ開発、画像処理、音声認識などの分野で豊富な実績があります。

    カメラモジュールや電子黒板、カーナビなど実際の製品開発に携わっており、組み込みソフトウェア開発の高い技術力が特徴です。

    項目 概要
    対応内容 組込み関連機器のソフトウェア製品の開発・販売・サポート
    組込み関連機器の受託開発など
    実績 日置電機株式会社
    東京計器株式会社
    株式会社東芝など
    会社の規模 79名(2023年4月1日現在 )

    株式会社グレープシステム公式サイト

    株式会社FoxitJapan

    株式会社FoxitJapanは、PDF関連技術を得意とするソフトウェア開発会社です。独自のPDFエンジンを開発しており、組み込み機器や業務システム向けに、高速で使いやすいPDF表示機能を提供しています。

    PDF関連の豊富な開発経験と技術力が特徴的で、カスタマイズ性の高いソリューション開発が可能です。

    項目 概要
    対応内容 PDF ソリューションを中心とするパッケージソフトウェアの開発・販売・メンテナンスなど
    実績 Linfiny Japan 株式会社など
    会社の規模

    株式会社FoxitJapan公式サイト

    株式会社リョーサン

    株式会社リョーサンは、半導体や電子部品の販売を中心とする総合エレクトロニクス商社です。組み込みソフトウェア開発においても、メモリやMPUなどのハードウェア販売に加え、ソフトウェアやハードウェアの受託開発を手掛けています。

    半導体メーカー各社の製品を扱っていることから、最新デバイスに関する知見が豊富で、ハードウェアとソフトウェアの連携開発が強みです。

    項目 概要
    対応内容 組み込みAIソリューション
    車載AIソリューション
    車載ネットワークソリューションなど
    実績 日本電気株式会社
    NECネッツエスアイ株式会社
    NECフィールディング株式会社など
    会社の規模 598名(連結:954名)<2023年3月31日現在>

    株式会社リョーサン公式サイト

    株式会社インター電子部品

    株式会社インター電子部品は、半導体関連商品の販売とハードウェア・ソフトウェアの設計開発を行う企業です。FPGAや組み込みソフトウェア、Androidアプリなどの開発実績があり、ハードウェアとソフトウェアを一貫して提供できるのが特徴です。

    半導体部品の豊富な取扱いも強みで、ハードウェア重視の組み込み開発に対応力が高いと言えます。

    項目 概要
    対応内容 半導体製品及び関連製品の販売
    ハードウェア・ソフトウェアの設計・開発・製造など
    実績 PCや他装置との通信制御インタフェース
    タッチパネル液晶やキャラクタLCDの表示制御
    キー、スイッチ入力の検出制御、ボリューム入力値の読み取り制御など
    会社の規模

    株式会社インター電子部品公式サイト

    株式会社ソフテック

    株式会社ソフテックは、組み込みソフトウェアやPLCソフトウェア、Windowsアプリなどの受託開発を得意とする企業です。1972年の創業以来、1591件以上の開発実績があり、組み込みソフトウェア分野では産業機器や半導体装置などで豊富な経験を持っています。

    開発実績のある分野を中心に、ハードウェアからソフトウェアまでシステム開発が可能なのが強みです。

    項目 概要
    対応内容 組み込みソフトウェアの受託開発
    PLC(シーケンサ)ソフトウェアの受託開発
    監視制御システム構築など
    実績 同期制御インターフェイスユニット
    組み込みソフトウェア開発におけるPCシミュレーションの活用
    NIOSⅡを使った通信ソフト開発など
    会社の規模 43名 (令和5年8月現在)

    株式会社ソフテック公式サイト

    株式会社アイ・エル・シー

    株式会社アイ・エル・シーは、組み込みソフトウェア向け開発ツールの製品開発とソフトウェア受託開発を手掛ける企業です。組み込みソフトウェアPLCやIEC規格準拠の制御ソフトウェアを提供しており、FA機器や自動車分野での開発経験が豊富です。

    組み込みソフトウェアの開発を効率化するツール開発と専門性の高い受託開発が特徴的です。

    項目 概要
    対応内容 組込みソフトウェア開発サービス
    組込みソフトウェア検証サービス
    組込みソフトウェア支援サービスなど
    実績 組込み/FAソフトウェア向けの開発支援ツール(FACTICS商品)の開発・販売
    デジタル機器向け 組込みソフトウエア開発支援
    組込みソフトウエア開発支援サービスなど
    会社の規模

    株式会社アイ・エル・シー公式サイト

    株式会社アックス

    株式会社アックスは、組み込み向けLinuxやリアルタイムOS、BSD系OSなどの基本ソフトウェアの開発を得意としています。自動車やロボット、家電向けに、信頼性の高い組み込み用OSを多数提供しています。

    オープンソースをベースに自社製品の機能拡張を行っており、組み込みLinux分野での実績と技術力が特徴です。

    項目 概要
    対応内容 自動運転ソフトウェア
    アックスの組込みLinuxなど
    実績 株式会社アイ・オー・データ機器
    NECラーニング株式会社
    エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社など
    会社の規模

    株式会社アックス公式サイト

    最新の組み込みソフトウェア開発

    組み込みソフトウェア開発にも、IoTやAI、エッジコンピューティングといった新しい技術トレンドの影響が及んでいます。これらの技術は組み込みソフトウェアの高度化をもたらすと期待されています。以下、詳しく解説していきます。

    IoTシステム技術

    近年、家電や車などの製品がインターネットにつながるIoT化が進んでいます。これにより、洗濯機の遠隔操作や、車の状態を遠くから確認できるようになってきました。そのためには、インターネットと通信できる機能が組み込みソフトウェアに求められます。

    例えば、車のソフトウェアには、クラウドやスマホアプリと連携する機能が必要となります。家電でも遠隔から製品を操作するため、通信ソフトウェアが不可欠になってきているのです。

    IoTの普及により、組み込みソフトウェアに新しい機能が求められるようになってきました。

    AIに関わる技術

    製品にもAI技術が搭載されるようになり、組み込みソフトウェアにもAI機能が求められてきました。例えば車では、AIを使った危険予測や運転支援の研究が進んでいます。そのためにはAI処理を実行できる性能が、組み込みソフトウェアに必要となります。

    具体的には、自然言語や画像を認識するAI処理を、製品上で実行できるようにする必要があります。処理性能以外にも、AI学習モデルを組み込む仕組みも重要になってきました。AI専用のハードウェアチップも登場し、組み込み製品にAI機能を搭載しやすくなっています。

    エッジコンピューティング技術

    クラウドではなく、製品側で処理を行うエッジコンピューティングも注目されています。例えば車では、走行中の映像をリアルタイムで解析する必要があり、高速な処理が求められます。そのための組み込みソフトウェアが重要になってきました。

    エッジ処理を実現するには、製品に高性能なプロセッサとメモリを搭載することに加え、並列処理を効率的に行うソフトウェア設計が不可欠です。リアルタイムOSも、複数の並列タスクを素早く処理できるよう進化しています。製品側での高速処理を支える組み込みソフトウェアの重要性が高まっているのです。

    まとめ:組み込みソフトウェア開発には専門的な知識が必要

    システム開発に外注を取り入れる際の社内準備

    組み込みソフトウェア開発ではハードウェア依存性が高く、開発プロセスにも専門性が求められます。機器の仕様に合わせた設計・開発能力が不可欠で、十分な開発実績と技術力を持つ開発パートナーを選ぶことが成功の鍵となります。

    本記事では、組み込みソフトウェアの基礎知識から開発手法、おすすめの開発会社をご紹介しました。組み込みソフトウェア開発に関心のある方は参考にしてください。

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