microCMSとは?主なメリットと導入時のチェックポイントなどを紹介!

監修者 Kyama23_writer

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    microCMSとは?

    microCMSとは?

    WordPressに代わるCMSとして、microCMSというものがあります。本記事では、microCMSの特徴やWordPressとの
    違い、メリット、デメリットなどについて解説していきます。microCMSって聞いたことがあるけど詳しく知らない
    という方は最後までお読みいただければmicroCMSの概要を知ることができます。

    microCMSの特徴

    microCMSは株式会社microCMSによって2019年にリリースされたヘッドレスCMSです。ヘッドレスCMSは
    コンテンツ管理に特化したツールです。そのため、Webページ上の表示を確認するためのビューワーがありません。
    フロントエンドとバックエンドが完全に独立しているため、開発や改修の自由度が高いことが特徴です。
    また、ヘッドレスCMSは英語のみ対応としているものが多いですが、microCMSは国内製のため日本語に完全対応
    しているため安心して利用することができます。

    WordPressとの違いは?

    WordPressはご存知の通り、世界的シェアNo.1のCMSです。フロントエンドとバックエンドで構成されている
    ことが特徴のWordPressに対して、microCMSはヘッドレスCMSであるためフロントエンドの機能がありません。
    コンテンツの表示には、APIを用いて表示したい場所にコンテンツを設定する必要があります。
    

    MicroCMSが求められる理由

    時代の流れにより次のことが求められるようになりました。

    • 効率的な情報更新
    • マルチデバイスに対応
    • より質の高いUI・UX
    WordPressは専門知識を持っていなくてもWebサイトを作成しやすいというメリットが あり、個人サイトから
    企業サイトまで幅広く利用されています。しかし、実際に利用してみるとメンテナンスにかかるコストや時間が
     多く必要になります。WordPressでの運用上の限界が見えてきたことからヘッドレスCMSが注目を浴びるよう
    になりました。ヘッドレスCMSといってもmicroCMS以外にも様々なサービスがありますが、マニュアルが英語で
    あったりUIが複雑であったりと、利用するにはハードルが高いと感じる方が多いのではないでしょうか。
    一方、microCMSは国内製のため日本語のマニュアルが充実しています。
    

    microCMSのメリット5選

    では、microCMSについてより詳しく見ていきましょう。主に以下の5つのメリットがあります。

    • UIに優れている
    • 入稿済みのコンテンツを複数サイトで利用できる
    • 表示速度に優れている
    • セキュリティが優れている
    • マルチデバイスに対応している

    それでは、各項目について見ていきましょう。

    UIに優れている

    コンテンツ管理に特化しているため、UIはシンプルで直観的に操作することができます。従来のCMSでは
    管理画面上に不要なメニューなどが表示されており、誤った操作をしてしまう可能性がありました。
    microCMSはコンテンツ管理に特化したプラットフォームであるためコンテンツの作成、編集、公開を効率的に
    行うことができます。また、メニュー内のコンテンツもカスタマイズすることができます。

    入稿済みのコンテンツを複数サイトで利用できる

    コンテンツを一元管理をすることができるため、異なるプラットフォームで再利用ができます。つまり、入稿した
    コンテンツを複数のWebで利用ができるということです。コンテンツ更新の手間が削減され、情報の整合性の維持が
    しやすくなります。また、サイトごとに見た目の修正が可能なため開発の自由度が大幅に上がります。

    表示速度に優れている

    microCMSはCDN(Contents Delivery Network)に配置されているページを返すだけのため表示速度に優れています。
    従来のCMSはリクエストごとにサーバーへアクセスしているため、microCMSに比べると表示速度は遅くなります。
    特にECサイトにおいてはサイトの表示速度が購入率につながってくるため、用途によってはmicroCMSの導入は絶大な
    効果があると言えます。

    セキュリティが優れている

    microCMSセキュリティに力を入れており、データの暗号化、アクセス制御、セキュリティパッチの提供など
    セキュリティ対策が充実しています。サイバー攻撃の多くは動的ファイルを狙ったものと言われています。しかし、
    microCMSはヘッドレスCMSのため動的ファイルを使用しません。その点でもセキュリティが高いと言えます。

    マルチデバイスに対応している

    従来のCMSはWebサイトメインでフロントエンドが作成されるため、他のデバイスで対応するためには別にAPIを
    作成する必要があります。しかし、microCMSはコンテンツのみを管理するツールのため、フロントエンドは自由に
    選ぶことができます。フロントエンドとしてはWebサイトはもちろんのこと、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、
    デジタルサイネージなどがあります。コンテンツ管理にかかる手間や時間を大幅に削減することができます。

    microCMSのデメリット3選

    上記で紹介したように、microCMSには様々なメリットがあります。しかし、次のようなデメリットもあるため注意が
    必要です。
    • フロントエンジニアが必須になる
    • 運営には高い技術が求められる
    • 動的機能には外部ツールが必要になる

    それでは、詳しく見ていきましょう。

    フロントエンジニアが必須になる

    従来のCMSとは異なり、ユーザーの目に直接触れる部分であるフロントエンドを独自に開発する必要があるため
    フロントエンジニアが必須になります。フロントエンドを自由に開発できるという点はメリットととらえることも
    できますが、その分開発するためのスキルが必要となるため注意が必要です。

    運営には高い技術が求められる

    フロントエンジニアを用意したとしても、microCMSからフロントエンドへはAPIを使用して連携するためAPIの知識も
    必要になってきます。APIの設計はアプリケーションのパフォーマンスに関わってくる重要な部分です。
    「データモデル」、「エンドポイント」、「セキュリティ」など適切なAPI設計が必要です。運営するにはAPI設計に
    関する正しい知識の習得が必須となります。

    動的機能には外部ツールが必要になる

    microCMSは静的ページとして管理されるため、動的なデータのやり取りには対応していません。そのため
    入力フォームやデータベースを設置したいといった場合には外部ツールが必要になります。micoroCMSを利用して
    Webサイトを開発するには計画段階で必要な機能に漏れがないように洗い出し、フロントエンドや外部ツールを含めた
    計画が必要となってきます。

    microCMSを導入する際のチェックポイント

    microCMSを導入する際には次のチェックポイントを参考にしてください。

    • 機能が充実しているか
    • どの言語やフレームワークに対応しているか
    • 料金体系はわかりやすいか

    それでは、詳しく見ていきましょう。

    機能が充実しているか

    microCMSの便利な機能として次の3つの機能が挙げられます。

    • 権限管理 : メンバーごとにアクセスできるコンテンツ・機能を制限することが
                          できます。
    • 予約公開 : 指定した日時に自動的に公開することができます。
    • 画像API  : imigxが標準搭載されているため、画像URLにクエリパラメータを
                         送ることでサイズやフォーマットを指定して取得するとができます。
    他にも、ノーコードでの更新やプレビュー機能もあり、作業に役立つ機能は一通り備わっています。

    どの言語やフレームワークに対応しているか

    APIを利用する際に言語やフレームワークが関わってきます。microCMSはAPIでコンテンツを配信するので、
    言語やフレームワーク、ツールに制限はありません。

    料金体系は分かりやすいか

    料金はプランによて異なってきます。個人の小規模なプロジェクトであれば0円から利用することができます。
    有料プランは次の3パターン用意されています。
    
    
    有料プラン
    Team
    4,900円~ / 月
    ・3名のメンバー(追加可能)
    ・10個のAPI(追加可能)
    ・大容量データ転送
    Business
    63,000円~ / 月
    ・20名のメンバー(追加可能)
    ・30個のAPI(追加可能)
    ・超大容量データ転送
    ・権限管理
    ・IP制限
    ・カスタムステータス
    Advanced
    150,000円 / 月
    ・50名のメンバー(追加可能)
    ・50個のAPI(追加可能)
    ・監査ログ
    ・2要素認証の必須化
    ・カスタムドメイン
    ・請求書での支払い
    ・シングルサインオン

    ヘッドレスCMSの代表例3つを紹介

    ヘッドレスCMSはmicroCMS以外にも様々なサービスがあります。次の3つのヘッドレスCMSを見ていきましょう。

    • Contentful
    • GraphCMS
    • Strapi

    それぞれ、機能に特徴がありますので、microCMSとの違いを比較してみてください。

    Contentful

    https://www.contentful.com/

    Contentfulは2016年に開発されたドイツ発のヘッドレスCMSです。マークダウン記法や画像の自動リサイズ機能を
    備えていることが特徴です。また、権限管理やコンテンツを公開するまでのフローを管理者側で管理ができる
    「ワークフロー」の機能もあります。MicroCMSと同じように、複数の言語、プラットフォームに対応しています。
    対応している言語は次の通りです。
    • JavaScript
    • PHP
    • Android
    • iOS
    • Java
    • Python
    • Ruby
    • .Net

    GraphCMS

    https://graphcms.jp/

    GraphCMSは2017年にFacebook社が開発したAPI用のクエリ言語であるGraphQLの活用に特化したヘッドレスCMSです。
    コンテンツフィルターオプションや、バッチ処理の機能を持っていることが特徴です。コンテンツフィルターオプション
    にはコンテンツを思い通りに構造化する「コンテンツモデリング」、コンテンツをQAなどのステージに公開する
    「コンテンツステージング」、コンテンツを高速に配信する「コンテンツAPI」があります。

    Strapi

    https://strapi.io/

    StrapiはNode.js環境で動作するオープンソースのヘッドレスCMSです。「クイックスタート」機能があることが特徴です。
    「クイックスタート」とは1行のコマンドでシステムのセットアップや管理画面にアクセスすることができる機能です。
    また、クラウドサービスでの展開が多いヘッドレスCMSですが、StrapiはWordPressのようにサーバにインストールを
    行います。そのため拡張性が高く人気があります。

    microCMSのまとめ

    本記事では、microCMSについて解説を行いました。ヘッドレスCMSの一種であるmicroCMSにはご紹介した通り、
    コンテンツ管理に特化したCMSとなっています。フロントエンドの開発スキルが必要になってきたりと導入のハードルが
    高いと感じる方もいるかもしれません。しかし、コンテンツ管理の効率化、コンテンツの表示速度の高速化が見込めるため
    導入による効果は十分に感じられるでしょう。開発したい要件に応じて、microCMSの導入をご検討ください。
    
    microCMSの開発依頼を検討する際は是非jitera社へお問い合わせください。
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