アプリ開発を行い、新規事業開拓を考えている方はアプリ事業計画書を作る必要があります。
しかし、アプリ事業計画書は事業計画やサービス内容など記載する内容が多く、0から作成するのは難しいです。
そこで今回の記事ではアプリ事業計画書の書き方をまとめました。
便利なテンプレートなども紹介しているため、ぜひ参考にご覧ください。
2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立
2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当
2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発
2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出
アプリ事業計画書の役割と重要性
アプリ開発に限らず、事業を行う際に融資を受けることが必要となることがほとんどです。
その融資をいただく場合、銀行にアプリ事業計画書を提出し、ビジネスとして将来性や妥当性があるか、そもそもそのアプリはなにを目的に作られているのかを確認するために必要となる書類となります。
アプリ事業計画書を作成することは、自分の考えている事業のビジネス性を客観的に理解し、しっかり収益を出すことができるのか確認することが可能です。
アプリ事業計画書を作成することは、自他ともにそのビジネスの信頼を高めることができ、考えているビジネスの信頼性を高めてくれます。
そのため、アプリの事業を考えている場合、融資を受けない場合などでも、一度アプリ事業計画書を書き自分のアプリ開発計画を見直す目的としても有効です。
アプリ事業計画書を作成するメリット
アプリ事業計画書を作成することには多くのメリットが存在します。
ビジネスを行う上で、計画はより丁寧に正確に行っていくことが重要です。そのためにアプリ事業計画書を有効活用する必要があります。
他にも多くのメリットが存在していますので、以下からご確認ください。
事業の方向性を明確にできる
アプリ事業計画書を作成することで、事業の方向性を明確にできるというメリットが存在します。
アプリを開発する上で、どうしてそのアプリを開発するのか、どのようなビジネスを行うことができるのかを知ることが必要です。
これらはアプリ事業計画書を作成することで、自分も気づいていなかった穴を見つけることができ、全貌を明確にすることができます。そのためにアプリ事業計画書を書くことがおすすめです。
事業の実現可能性を検証できる
事業を行う際、ビジネスとして行わなくてはいけないため事業の実現可能性をしっかり見極める必要がございます。
融資をお借りするためにも、この実現可能性の根拠を持ってしっかり確認できなければ、融資は受けられません。
自分も事業がビジネスとして実現可能性があるのか、また融資を依頼する相手に正しく事業の実現可能性があるかを説明するためにも、アプリ事業計画書を細かく作成することが重要となってきます。
資金調達やパートナー獲得に使える
アプリ事業を行う際に、公的・民間の金融機関やベンチャーキャピタルから融資が必要である場合がございます。
このような資金調達や、他企業への業務委託依頼を行うような際にもアプリ事業計画書を作成することで、説明のコストを軽減することができます。
資金調達やパートナー獲得など、事業を運用する上で必要な方との契約を円滑に進めるためにも、アプリ事業計画書は丁寧に作成することが大切です。
事業の進捗状況を管理できる
アプリ事業計画書には、目的や事業の概要、競合他社といった市場調査やビジネスモデル、財務計画といった内容を記載します。
ビジネスを行う上で必要な情報を全て記載するため、そもそも埋めることが難しいです。
反対に埋められなければ、まだその情報が足りていなかったり、他の方へ協力を仰いだりする必要がございます。
財務計画も進行しながらになるため、その計画の上でどこまで進めているのかを確認することができ、進捗確認を容易に行うことが可能です。
アプリ事業計画書の基本構成と要素
アプリを使ったビジネスを行うためにアプリ事業計画書を作成する際、作り方は自由であるため0からの記載は大変です。
まずどのような内容がアプリ事業計画書には必要なのかを理解することが重要になります。
またその内容にはどのような内容を記載すべきなのか、細かく確認して信頼性の高い資料の書き方を理解しましょう。
事業の概要
まずは、アプリ事業の概要を記載します。事業の概要としては以下の内容を盛り込むようにしましょう。
- そのアプリを作成する目的
- 解決したい課題や、ユーザーが得るメリット
- アプリを利用するターゲットユーザー
- どのようなアプリを作成するか
アプリを作りたいだけであれば、ビジネスにしなくても個人で作成することも可能です。
しかしそれをビジネスにするということは、なにかしらの目的や解決したい課題、ユーザーになにを届けたいのかが重要になってきます。
これらの情報を記載することでビジネスとしてアプリを開発する意味を理解することが可能です。
目的を説明できれば、そのアプリをどのようなユーザーに届けたいか、そのユーザーに向けてどのようなサービスを提供するのかを説明することで概要はおおよそ説明ができます。
合わせてユーザー体験やサービスイメージを具体的にすることで、より魅力が伝わりやすいアプリ事業計画書が完成するのです。
市場分析
次に記載するのは市場分析の情報です。
ビジネスを行う上、またアプリという多く競合が存在している媒体ならより市場調査は重要になります。
市場規模は価格や顧客数、利用頻度などを記載することが必要になります。
市場規模を把握する上でフェルミ推定や統計数値などの分析手法を利用することがおすすめです。より正確で信頼のできる情報を出すことができます。
市場分析を行う際、レッドオーシャンなのか、ブルーオーシャンなのかを理解することでこの後の進め方が変わります。
レッドオーシャンの場合次の競合分析はとても重要なものになる反面、ブルーオーシャンの場合は競合の理解はあまり重要にはならず、どう告知を行うかなどの方が重要です。
競合分析
続いて市場分析と並んで重要になるのがです。
続いては競合他社の状況です。市場を理解する上で競合他社の状況を把握することが重要になります。
参考にする競合としては、最も知名度や売り上げを出している企業や規模感、ターゲット層が近しい企業をあげ、その企業のサービス内容やターゲット層、弱みや強みなど企業の特徴を洗い出すようにしましょう。
競合を知ると市場内で自分の事業はどのようなビジネスを行い、どのようなサービスをお客様に提供すべきかを明確に確認することができます。
事業戦略
アプリ事業計画書には事業戦略も記載しましょう。
サービスの目的や課題解決意図のみの記載では理想論のままになってしまいます。そこで必要になるのが事業戦略です。
事業戦略を立てる際は以下のポイントを意識して立てましょう。
- 市場調査や競合調査をした上で、自社はどう動くか
- 告知、集客の方法
- フレームワークを利用した調査
上記であげた市場調査や競合調査を理解することで、自社がどのようにすべきかおのずと見えてきます。
分析した内容に沿って、自社の伸ばすべき強みの発見や、他企業のサービスと似ているなら他の付加価値の提供を考えるなどの視点を踏まえて考えることがポイントです。アプリはアプリをダウンロードする場所からでしか情報が得られません。
それだとランキングに乗らない限り、なかなか人の目を集めるのは難しいでしょう。
また告知や集客の方法も大切になります。
そのため、SNSや他の自社サービス経由など狙ったターゲットの注目を集められるような広告方法を考えておく必要があります。
最後はフレームワークを利用した事業戦略です。市場調査や競合調査もこちらを活用したものかもしれませんが、他にも事業計画を思考するためのフレームワークは多数存在しているため、多くの視点から開発するアプリに関して理解を深めておくと良いでしょう。フレームワークに関しては後述しているため、以下からご確認ください。
財務計画
ビジネスを行う上で、資金繰りは必ず考えなくてはいけないものです。
そのためアプリの事業計画書を作成するときも、必ず財務計画を盛り込むようにしましょう。
まず資金調達をどのように行うかです。公的・民間の金融機関やベンチャーキャピタルから融資を借りることや、実際にアプリを公開し運用を始める中で、どのように利益を得ていくかなどをまとめていきます。
アプリ開発であると、初期費用も低く、反対に利益も少ないローリスクローリターンである場合も。
しかしそのような場合でも、ビジネスとして行うならしっかり財務計画は記載し、ビジネスであることを明らかにしておくことが必要になります。
アプリ事業計画書の作成で役立つフレームワーク
前述の通り、事業戦略や市場調査においてフレームワークは有効活用することができます。
フレームワークを活用することで、フレームに沿って内容を埋めていくだけで、状況分析を行うことが可能です。
そのため、アプリ開発の事業を展開していく上で必要な市場調査や事業戦略を、より詳細に理解していくために必要な対応になります。
マンダラート
マンダラートとは、正方形のマス目に目的や目標を書き込んで思考を発展させていくフレームワークです。
記載の仕方は以下の通りです。
- 3×3マスのある正方形を正方形の形で9つ配置
- 真ん中にある3×3マスの正方形の真ん中のマスに一番大きな目標やテーマを記載
- その周りの8つのマスに真ん中の内容に対して、必要なものや関わるテーマを記載
- その後、3で記載した内容を周りの3×3のマスの中央に記載
- その後同じ方法でテーマに対して、必要なものや関わるテーマを周りのマスに記載
このような形で思考を読み深めていき、最も中央に存在するテーマの細分化を進めていく方法です。
記載する内容次第ですが、アイデアを深め色付けしていきたいときや、目標に対してどのようなプロセスを踏む必要があるのかを理解したいときに利用することがポイントになります。
マトリックス法と類似していますが、マスの数が9マスで一定であるという点で異なっております。
SCAMPER(スキャンパー)法
SCAMPER法とはアイデア出しを行う中で、さまざまな角度から思考するために利用されるフレームワークです。
SCAMPERという文字はそれぞれ問いの頭文字となっていて、それらの問いに沿って思考することでアイデアをより多く生み出すことができるという手法になっています。
- S(Substitute):何か別のものに置き換えができないか
- C(Combine):他のもの2つ以上と組み合わせるとどうなるか
- A(Adapt):元々あるアイデアを応用できないか
- M(Modify):既存のサービスを修正・変更するとどうなるか
- P(Put to other uses):技術や素材を今までと別の方法で転用するとどうなるか
- E(Eliminate):既存のプロセスの中で対応を削ぎ落とすとどうなるか
- R(Reverse,Rearrange):既存のプロセスを逆にする、入れ替えるなどして再構築できないか
質問の内容は上記の通りです。これらの質問に沿って自社サービスや今考えているアイデアを見直すことで、新しいアイデアや改善案を出すことができるというフレームワークになっています。
これから事業計画の内容を詰めていく段階で、一度考えているアプリ事業に対してSCAMPER法を使って分析していき、より良い方法がないか、改良の余地がないかを確認するためにも利用すると良いでしょう。
5W1H/6W3H
- Why:なぜ(事業の目的)
- When:いつ(事業計画などの経過ポイントの把握)
- What:何を(サービス、アプリの内容)
- Where:どこで(ターゲットの地域や年齢など)
- Who:誰が(アプリを運用するにあたり必要な人材)
- How:どのように(Whyの達成のためにどうするか)
5W1Hは上記のような内容です。これらに考えているアプリ事業を当てはめていくことで、論理的にビジネスの内容をまとめることができます。
5W1Hの場合、上記の順番通りに考えていくことでより抽象度の高い内容から詳細へ向かうことができます。
なお、Howに関してはKGI的なポイントを設定することがおすすめです。
6W3Hは上記5W1Hの内容に以下が追加されたものになります。
- Whom:だれと
- How much:いくらで
- How many:どれだけ
5W1Hでは漏れがあると考えられた結果6W3Hでの考え方が進められました。
Whomによって、ターゲットをより詳細に洗い出し、How muchでコストの把握、How manyによって数量の設定を行うものとなっています。
ペルソナ分析
ペルソナとは「人格」という意味であり、サービスを使うユーザー層をより具体的にまとめたものになります。
ターゲットも同じように使うユーザーに関してまとめたものではありますが、ペルソナはターゲットの中のユーザーを指しており、より個人を表すのに近いもののことを指すものです。
ペルソナ分析を行うことで、開発予定のアプリがユーザーにとって本当に利益があるものか、該当のユーザーはどのような流れでアプリのダウンロードに至り、お金を支払うことになるのかなどを確認することができます。
こちらは事業計画を立てるためにも必要ですが、運用する中でもイメージ通りにマーケティングがうまくいかなかった時にもペルソナ分析を行うことは有益です。
PEST分析
PEST分析とは政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの頭文字をとった分析手法です。
市場調査を行う中で、ミクロ環境とマクロ環境と2つに分けて考えます。
ミクロ環境は自社の周辺環境のことであり、競合や顧客に関する調査のことです。
一方マクロ環境は、政治や経済など社会全体での状況を把握するものとなります。その上でPEST分析はマクロ環境を理解することに長けている分析です。
やり方は簡単で、上記であげた政治、経済、社会、技術の4つの事柄に関する内容を特に自社に関係のある範囲で記載していくものとなります。
これにより、自社のアプリ開発において外部的になにか影響のあるものがないかを確認することができるのです。
3C分析
3C分析で表す3つのCとは以下を指しています。
- 顧客(Customer)
- 競合(Competitor)
- 自社(Company)
これらはアプリ開発に限らず、サービスを提供する上で必ず把握しなくてはいけない要素です。
市場調査の中の特にミクロ環境を理解することに長けている分析手法になります。
「顧客」は、市場とターゲットとなるユーザーのニーズを詳細に理解するものです。次の「競合」では、競合のサービスはどのようなものか、どのように変化しているかを知ることが大切になります。最後の「自社」は、上記であげた顧客と競合の調査結果をもとに、自社ではどのようなサービスを提供できるかを考えていくものです。
これらの分析により、最後の自社が明らかとなり、自社はどのような動きを行うべきなのかを理解することができます。
5フォース分析
フォースとは「脅威」という意味です。こちらの5フォース分析では、自社が開発しようと考えているアプリに対して存在している脅威を整理するための分析になります。
基本的に事業を行う上で脅威は、競合や社会、流行の変化などにより、多く存在し、どんどん変わっていくものであるため、常に理解する姿勢が大切です。
- 業界内での競争
- 業界への新規参入者
- 代替品の存在
- 買い手(顧客)の交渉力
- 売り手(サプライヤー)の交渉力
5フォース分析の中で考える脅威は上記の通りです。それぞれの内容に沿って行おうと考えている事業に対してどのような脅威が存在しているのかを整理します。
その脅威を把握した上で、どのように対策していくのかを思考することで、運用時に思っているよりうまくいかないなどの失敗を減らすことが可能です。
SWOT分析
こちらも市場を理解するための分析になり、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素で自社を取り巻く環境と自社の立ち位置を理解することができる分析になります。
- Strength(強み):自社の強みはなにか
- Weakness(弱み):自社の弱みはなにか
- Opportunity(機会):自社にとって、良い影響をもたらす事象
- Threat(脅威):自社にとって、悪い影響をもたらす事象
上記のように、それぞれの内容を記載していきます。これにより自社の立ち位置の理解と周辺環境を理解することができるのです。
なお、機会や脅威は同様の内容が入ることもありますが、それらもどのように影響すると良いものであり、悪いものになる場合の内容など詳細に記載することで理解が深められるでしょう。
また、機会や脅威に関してはそれぞれ自社の強みや弱みとの相関も考え、どのように生かし、どのように対策するのか思考することでより成功率の高いアプリ開発を行うことができます。
効果的なアプリ事業計画書の書き方手順
アプリ事業計画書を記載したいと思っていてもいざ書き出そうとするとなかなか内容が埋まらないのが現状だと思います。
そんな方のために、効果的なアプリ事業計画書の書き方手順を紹介していきます。
こちらの内容を参考に一緒に記載し、少しずつ出戻りの少ないアプリ事業計画書を記載していきましょう。
目的とターゲットを明確にする
まず行うことは目的とターゲットの明確化です。これが事業を行う上での基礎となります。
アプリの内容が先に確定している場合は、そのアプリを利用することでユーザーにどのようなメリットや利益をもたらせるのかを考えることで目的を整理することができます。
ここでもできれば、他競合のアプリではその目的を果たせないという点が存在していると、よりアプリを開発する必要性が伝わりやすくなるでしょう。
続いてターゲットは、考えた目的に対して思考することがおすすめです。その目的を必要としているのはどのような層なのかをまとめます。
競合分析を行う
続いては競合分析を行います。ここでは一旦フレームワークなどは利用せず、競合にあたる企業の情報を項目に沿って洗い出しましょう。
- サービス内容
- 開発日
- 媒体(アプリでなくてもサイトなども競合にあたる場合も)
- アプリのスペック
- 強み弱み
具体的には上記のような項目を設置することがおすすめです。他にも自社のアプリを作成する上で、競合の状況の中で知っておきたい内容を追記していけば大丈夫です。
また、競合の洗い出しですが、サービスが類似しているアプリ以外の媒体も競合になりえる可能性があります。
ターゲットにあたるユーザーが同様の課題に当たったときに選ばれる可能性があるものを全て洗い出しておくと良いでしょう。
収益モデルを検討する
続いては収益モデルを検討します。
アプリ自体を無料にするのか、有料にするのかがまず検討する段階と考えられますが、アプリを有料にした場合、宣伝でユーザーを掴まない限り収益はなかなか発生しないため注意が必要です。
無料の場合は、一定のサービスを課金してもらうシステムにするか、また広告をユーザーに見てもらうことによる収益を発生させるかといった選択になることが多いです。
このようにユーザーのどういった対応により、収益が発生するのかを明確にしておきましょう。
スケジュールと予算を計画する
続いてはスケジュールと予算の計画です。
アプリ事業計画書を出した段階での進捗確認も含め、まずはアプリ公開までのスケジュールと進捗を記載します。
また、アプリ公開後の進行イメージも必要です。公開後いつまでに何ダウンロードを狙う、それによる収益で何円を達成するかなど、黒字化までのイメージは記載しましょう。
また構築コストと運用コストの予算の記載もこの段階で記載します。
それぞれ段階に分けて予算を記載し、その後のスケジュールでどのように収益を上げていくのかを明確にすることで融資をお借りする際にも信頼できる資料となります。
実行体制を整える
最後は実行体制の整理です。こちらも開発フェーズ、運用フェーズで分けて記載することでわかりやすくなります。
まず開発フェーズでは、公開予定日までに公開できるよう人員を確保し、開発に必要な難しい対応もできるスキルのある人材がいることが大前提となります。
自社メンバーでは不備がある場合は、依頼するシステム開発会社の目星もつけておくと良いでしょう。
運用フェーズでは、開発ほどの人数やスキルは必要ではないかもしれませんが、ユーザーが24時間利用することが可能なアプリであるため、サポート体制を充実させておくことが重要となります。
実用的なアプリ事業計画書の例文とサンプル
こちらでは実用的なアプリ事業計画書の例文やサンプルを記載します。
例文パターンとして「既存の求人まとめサイトがあり、検索などに特化したアプリを作成する」というイメージのもと作成しています。
ぜひ自分でアプリ事業計画書を作る際の参考にご確認ください。
アプリ事業計画書の例文
事業の概要
競合調査
・サービス内容
〇〇というサービス。求人一覧に移る前に適職診断を実施でき、その結果に合わせた求人を紹介。
求人応募は外部サイトへの遷移になるため、直接応募や面接日程管理の機能はなし
・開発日
2022年12月13日
・媒体
アプリ、同様の内容のサイトも存在
・アプリの詳細
無料
下部にバナー広告あり
・強み弱み
適職診断を行えるため、漠然と転職したいと悩んでいるユーザーを集客することが可能。
また診断目的によりダウンロード数増加も期待できる
しかし管理機能がない点や、他サイトへの流入を挟まないと求人へ応募できないという点で応募したいという方が離脱する可能性がある
財務計画
アプリダウンロード時に個人情報や探している求人の内容を記載していただくため、その後エージェント経由の営業材料として利用。
無料で使えるアプリ事業計画書のテンプレート・ソフト
事業計画書に関して最近では、無料で利用できるテンプレートやソフトが多数ネット上に公開されています。
そこで今回はアプリ開発に関しての事業計画書を記載する上で、おすすめの無料で使えるテンプレート・ソフトをまとめました。ぜひご確認ください。
事業計画書作成ツール
- 企業の成功率を先輩事業と比較の上、診断する機能あり
- 数字の記入のみで事業計画書の大枠を作成
事業計画書作成ツールは、数字を記入するだけで事業計画書の大枠を作成できるツールです。
作成する際も業種の選択から行えるため、アプリ開発に特化した事業計画書の作成も可能になります。
また、利用実績4188社(記事作成時時点)の実績のもと、考えている事業の成功率を診断する機能もあるため、一度事業の成功率確認のためにも利用することがおすすめです。
https://kaigyou.dreamgate.gr.jp/
StartDash
- 事業計画書を作成する前段階、アイデア発想から対応可能
- 新規事業立ち上げのノウハウを学びながら資料作成まで行える
StartDashは初めて新規事業を立ち上げてようとしている方におすすめのツールです。
新規事業の立ち上げに関するノウハウを勉強できる説明ページがあり、その説明を聞きながら書類に書き進めていくことができます。
またアイデア発想の段階から一緒に行っていくことができるため、まだアイデアの形が曖昧な方にもおすすめです。
説明を受けながら段階的に進めていくことができるため、初心者におすすめの事業計画書作成ツールになります。
https://sony-startup-acceleration-program.com/startdash
経営計画つくるくん
- 事業計画書をわずか30分で作成可能
- クイズ形式で開業に関して勉強しながら作成
経営計画つくるくんでは、事業計画書を最短30分で作成することができます。
また、開業に関してクイズ形式で学ぶことも可能なため、開業に関して興味がある方は経営計画つくるくんのクイズで知識を取り入れていってみましょう。
また、作成した事業計画書はExcel形式で出力し、その後編集を行うこともできるため、より本格的な計画書の作成ができます。
https://tsukurukun.smrj.go.jp/
Scheeme
- 事業計画書をクラウド上で作成可能
- 会計ソフトとの連携で事業計画の進捗確認や資金繰りの管理も一括管理
Scheemeは新規事業を開拓する上で必要である、資金繰りや進捗管理をツール内で一括管理できるのが魅力。
会計ソフトとの連携も可能であるため、自社ですでに利用しているツールがある方にとってありがたい機能となっています。
またもちろん事業計画書もクラウド上で作成が可能です。
資金の管理を得意としているため、事業計画の段階で数字が正確である事業計画書を作成することができます。
Office テンプレート
- office利用している方は既存のExcelにテンプレートファイルあり
- 質問項目に沿って記載するだけで、事業計画書が完成
officeで使えるテンプレートをダウンロードするだけで、簡単に事業計画書を記載することができます。
以下リンクからダウンロードし、Excelで開くだけですぐ作成を行うことが可能です。
質問項目が揃っているため、それらの内容に沿って埋めていくだけで簡単に漏れなく事業計画書を作ることができる手軽なテンプレートとなっています。
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13288
freee
- 無料のWordテンプレートあり
- 事業計画書の記載方法説明も行なっているため安心して作成可能
経理業務の業務効率化ツールとして有名なfreeeでは事業計画書のテンプレートも準備しています。
事業計画書に関するノウハウをまとめたページも存在しているため、テンプレートと合わせて確認しながら作成することが可能です。
その他にも事業計画書の記載をより詳細にまとめたガイドブックも無料で連携しているため、ぜひこちらも手に入れてみてください。
https://www.freee.co.jp/kb/template/business-plan/
日本政策金融公庫の創業者向け資料ダウンロードページ
- 国が出しているテンプレート
- 記入例も多数紹介しているため、参考資料としての閲覧も
日本政策金融公庫では、創業者向けの資料を準備しています。
その中には事業計画書を記載するためのテンプレートも存在しているため、そちらを使って記載することが可能です。
また同じページに業界別のテンプレート例も掲載されているため、参考例を閲覧するという使い方もおすすめ。
他にも借入申込書のダウンロードも可能なため、同時に融資の依頼を行う予定の方はこちらも合わせてお使いください。
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html
まとめ:アプリ事業計画書でビジネスの成功を目指しましょう
アプリ事業計画書では、開発したいと考えているアプリの目的やターゲットなど様々な情報を記載し、融資を借りるような際に信頼できるような情報をまとめておくことが目的です。
また、企画しているアプリ開発がビジネスとして成功するか確認するために事業計画書を記載する必要としても有意義に活用できるでしょう。
アプリ事業計画書の書き方は決まってフォーマットが存在していないため、自由度が高いです。
反対にその分0から自分で作ろうと思うと、記載する項目も多いため果てしない作業になってしまいます。
そういった時はテンプレートを利用して、項目を埋めるだけで簡単にアプリ事業計画書が作成できるようなツールを利用しましょう。
また、アプリ開発を実際に行う際の人員が不足しており、必要な人員の不足が感じられた場合はぜひ実績豊富な株式会社jiteraに一度ご相談ください。貴社の要件に対する的確なアドバイスが提供されると期待できます。