SNS連携とは、LINEやFacebookなどのSNSプラットフォームを相互に紐づける、あるいは外部コンテンツと紐づける仕組みを指します。
連携には、SNSシェアボタンの設置、ソーシャルメディアフィードの統合、ユーザー生成コンテンツの活用など、幅広い方法があります。効果的なSNS連携で、ブランドの認知度を高め、マーケティングの効率化、顧客との関係強化を図れます。
本記事ではSNS連携の概要とメリットやデメリット、連携方法を解説していきます。合わせてSNS連携ができるおすすめのソーシャルメディアも紹介していくので、SNSの活用方法に悩んでいる方は必見です。
2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立
2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当
2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発
2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出
アプリ・システム開発は生成AIを活用することで、従来の開発ではあり得なかった、低コスト・高品質開発・スピード開発が同時に実現できます。
▼従来の開発とAIを使った開発の違い
システムソリューションを得意とし、新規事業からDX推進まで幅広いジャンルの開発実績があります。
SNS連携とは
SNS連携とはSNSどうし、またはWebサイトやアプリなどのコンテンツとSNSアカウントを結びつける方法です。
連携にはさまざまな方法が存在します。主流の連携方法に、外部のWebサイトとSNSの連携でサイトの内容をSNS上に投稿する方法が挙げられます。
SNSのアカウントでコンテンツやサービスにログインを行う方法も連携の一種です。他に、SNS連携ツールの活用で複数のSNSアカウントを一括管理し、同じ内容を自動的に他のSNSに投稿できます。
SNS連携の適用は顧客のサービスへの定着や、効率的にマーケティング効果を引き出す有効な手段です。
SNS連携の企業へのメリット
SNS連携は適切な利用で多岐にわたるメリットを得られます。下記はその一例です。
SNS運用の効率化
複数のSNSを所持、運用している場合はSNSの数だけ運用の手間がかかります。しかしSNSを連携を活用すれば投稿の手間を減らせるため、効率的な運用が可能です。
例えば、SNS連携ツールを用いてInstagramやFacebook、X(旧Twitter)などのSNSアカウントを連携させれば、一度に複数のプラットフォームで投稿ができます。何度も同じ記事を投稿する必要がなくなるので、SNS運用の負担を軽減でき、結果として業務の効率化に繋がります。
顧客獲得・顧客ロイヤルティ向上
幅広いSNSの運用は、顧客獲得・顧客ロイヤルティ向上に繋がります。現在では多くの人が複数のSNSを利用しており、連携を行えば広い範囲のユーザーにアプローチができます。
投稿が複数のSNSアカウントに表示されれば、広告効果や情報拡散力が上昇します。情報の拡散はまだ見ぬ顧客獲得のチャンスです。加えてSNSの閲覧ユーザーの増加は、利用者の信頼度にも繋がります。X(旧Twitter)であれば、フォロワー数が多ければ多いほど情報の信憑性が高まります。信憑性は顧客ロイヤルティに繋がり、新たな顧客を生むひとつの要素です。
マーケティング活動の効率化
SNSは時に優れたマーケティングの市場になり得ます。
SNS連携の活用で、自社の広告出稿や販売物の促進も簡単です。ECサイトのSNS連携であれば、ボタン一つでSNSの利用者に商品の宣伝できます。SNSで顧客の反応を分析し、ターゲット層を絞り込めます。
また、SNSごとに効果的な宣伝を分析可能です。ファッションや美容に関する情報はInstagram、ビジネス情報であればFacebookとの連携と、SNSの利用ターゲット層に合ったマーケティング戦略を繰り広げられます。広告や商品に合わせた適切なSNS連携で、顧客のニーズをより理解しやすくなります。
SEO対策
SNS連携で情報を拡散し、WebサイトのSEO対策が期待できます。
拡散したいWebページや記事にSNSのボタンを設置し、連携を促した記事への誘導が可能です。記事が掲載されたSNSの投稿が拡散されるに伴い、記事のアクセス数増加を見込めます。単純にSNSからのリンクのみではSEO対策に不十分ですが、記事が人気になれば注目度も高まり、他のコンテンツに掲載される可能性もあります。
アクセス数の上昇は検索エンジンの上位表示の指標になるため、SEO対策には有効な手段です。
ブランディングの強化
SNS連携で、ブランドやサービスの認知度向上を見込めます。
提供コンテンツとSNSデザインの一貫した運用でブランディングの強化を図れます。ブランディングされた独自のコンテンツは他社との差別化だけでなく、認知度の上昇も可能です。認知度が高まればブランドに注目する人も増えるため、顧客獲得に繋がります。
合わせて独自のハッシュタグの利用で、ユーザーがSNSを通してコンテンツをより身近に体感できるでしょう。
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SNS連携のやり方
SNS連携には主に2パターンのやり方が存在します。下記にそれぞれ解説していきます。
アカウント連携
SNSに登録された情報を基に外部のサービス、コンテンツに登録・ログインします。一般的にはソーシャルログインと呼ばれています。
従来の会員制Webサービスの利用にはメールアドレスとパスワードを使用していましたが、代わりにSNSのアカウントを利用可能です。SNSのIDとパスワードさえあれば登録できるので、サイトごとにパスワードを設定と管理をする手間が削減されます。
SNS連携ツールを活用した運用方法もSNS連携の一種です。ツールで複数のSNSアカウントを一括管理し、自動的に他のSNSにも同時投稿します。
具体的な手順としてはSNS連携ツールを導入し、連携したいSNSアカウントを登録。その後、設定画面で各SNSアカウントの接続設定を実施します。SNS連携ツールの活用は複数のSNSを運用できるため、顧客の動向を探る効率的なマーケティング手段です。SNS連携ツールによっては管理できるSNSは異なるので、注意が必要です。
ソーシャルプラグインの導入
SNSのプラグインを利用し、WebサイトやコンテンツにSNSの要素を埋め込みます。例えば、XであればWeb上の記事に「Xポスト」と書かれたボタンを設置します。ボタンを押すと、認証済みのXで簡単に記事のURLを追加して投稿できます。
WebサイトとSNSの連携には、各SNSアカウントの連携設定が必要です。連携設定の手順はSNSの種類によって異なりますが、基本的には以下の手順で行われます。
- 各SNSアカウントにログインし、アカウント設定画面に進む
- アカウントの連携や外部サービス、Webサイトの設定を選択する
- 連携設定に必要な情報(ユーザーネームやURLなど)を入力する
- 設定が完了次第、Webサイトに指定のコードを埋め込む
- Webサイト上に連携したSNSのボタンが表示される
各SNSアカウントの連携設定画面では、連携解除や設定の変更も行えます。設定方法はSNSごとに異なるため、連携できない場合は各SNSの公式ヘルプやドキュメンテーションを参考にし、設定を行ってください。
SNS連携できるソーシャルメディア一覧
ソーシャルメディアサービスは世界各国で膨大な人数に利用されています。ここでは、SNS連携が行えるソーシャルメディアを5種類、紹介していきます。
Instagramは若年層に人気の、写真や動画投稿を中心にしたSNSです。投稿の拡散機能は備わっていないので、拡散力は他のSNSより低めです。写真の加工方法が豊富で、文字よりも写真を活用した運用に向いています。
FacebookのアカウントをSNS連携でき、片方のアカウントで投稿を行うと、もう片方で自動的に同時投稿が可能です。合わせてFacebookでInstagramのショッピング機能を管理でき、SNSの運用時間を大幅に削減できます。
閲覧はパソコンでも行えますが、投稿はアプリの利用が必須です。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、短い文章、写真を用いてリアルタイムでコミュニケーションを行うSNSです。ブログ、Webサイトなど幅広い外部サービスとのSNS連携を得意とし、大抵のサービスはアカウントを認証するだけでサービス内容を簡単にポストできます。
ひとつの投稿を「リポスト」「引用」で他のユーザーにシェアできるので、拡散力が高い特徴を持ちます。
GoogleアカウントとApple IDの紐づけが行え、登録されたアカウント以外はログインをブロック可能です。日本の多くの著名人、さまざまな年齢層のユーザーが利用しており、人気のあるSNSといえるでしょう。
Facebookは、個人の細かい情報を入力して利用するタイプのSNSです。そのため情報の質が正確で、マーケティング戦略が容易です。身近な人物とのコミュニケーションがとりやすく、多彩なコンテンツを投稿できます。利用者の年齢層も幅広く、ビジネス利用ができるため、多種多様なユーザーにブランドのアプローチが可能です。
X(旧Twitter)と似て外部とのSNS連携が豊富で、ソーシャルプラグインを活用してWeb上に「いいね」や「シェア」のボタンを設置できます。シェアボタンを押すだけで情報が拡散できる手軽さも魅力です。
TikTok
TikTokは、短編動画を投稿、シェアできるソーシャルメディアです。動画時間は最大3分で、視聴した動画の情報からさらにおすすめ動画が表示されます。自分が繋がっていないユーザーの動画もおすすめに表示されるため、動画サービスの中では拡散力は高い傾向にあります。
若年層のユーザーが大半で、エンターテインメント的な使用方法が一般的です。ビジネス面では商品の紹介、利用方法に使用されるケースがあり、動画という自由度の高さから多岐にわたる運用方法が見込めます。
Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeとSNS連携が可能で、相互に情報の宣伝ができます。
アメブロ
アメブロは多種多様なコンテンツを楽しめるブログメディアです。月間来訪者数が7,500万人と非常に膨大で、人気の高さが伺えます。SNSと似て、「フォロー」「いいね」「ハッシュタグ」機能も搭載されており、他のブログメディアよりも情報が普及しやすいメリットがあります。
X(旧Twitter)他、LINE、Facebook、InstagramとSNS連携ができ、投稿した記事のリード文やタイトルをSNS上に容易にシェア可能です。SNSを活用して記事へ誘導できるので、ブログの来訪者数の上昇を期待できます。
アメブロはアプリ使用もできるため、ブログでありながら手軽に更新できる点も魅力のひとつです。
SNS連携のデメリット
SNS連携は手軽に拡散力を高められる手段ですが、いくつか注意すべき点もあります。以下に3点解説していきます。
投稿スタイルが違うSNSもある
各SNSは投稿スタイルが必ずしも同じとは限りません。例えば、Instagramは写真や動画を中心にした投稿が大半で、Facebookではテキストとリンクの投稿が主流です。投稿スタイルの違いに対応するために、自分の運用に合った適切な投稿形式の選択をしましょう。
また、SNS連携ツールやアプリの利用で複数のSNSに同時投稿ができますが、各SNSに合わせて一部のカスタマイズが必要なケースもあります。InstagramとTwitterの連携では、投稿の文字数制限やハッシュタグの活用と、特性に合わせた調整が必要です。
適切な投稿形式やカスタマイズは、ユーザーにとって見やすく魅力的なコンテンツに繋がります。
プライバシーリスク
SNS運用でプライバシーリスクは必ず注意すべきポイントです。許可なく第三者が映り込んだ写真を利用すると、プライバシーの侵害になります。自身のプライバシーにも注意が必要です。家の周辺情報やGPS情報が記載された写真を投稿すると、インターネット上から個人を特定される可能性がでてきます。
運転免許証などの個人情報も同様です。個人が特定されるような情報は投稿してはいけません。プライバシー対策を怠ると、セキュリティリスクも上がります。
一度投稿した内容は、デジタルタトゥーとして残り削除が難しいです。常に投稿内容を確認し、プライバシー対策を心がけましょう。
セキュリティリスク
SNS連携は便利ですが、セキュリティリスクも考慮しなければいけません。
SNSの利用にはアカウントが必須です。アカウントのパスワードや情報を盗まれてしまうと、最悪SNSを乗っ取られてしまいます。乗っ取りは第三者が企業や個人になりすまし、フィッシング詐欺を行う可能性があります。ブランド力、信憑性は著しく低下するでしょう。
認証方法に単純な方法を使用している場合、他者から攻撃を受けて情報が漏洩し、重要情報を特定される危険性もでてきます。
アカウントのパスワードは簡潔ではなく難しい内容にし、第三者の目に入らないよう注視しましょう。合わせてパスワードを定期的に変更すると、セキュリティ対策になります。また、認証方法を二段階に設定し、簡単にログインできない仕組みづくりも重要です。
安全なSNSは顧客の信憑性とブランド力の向上に繋がります。SNSのセキュリティ対策はしっかりと行いましょう。
まとめ:SNS連携で効果的なマーケティング
SNS連携はWebサイトやコンテンツとSNSを連携させ、マーケティング効果を上げる有効な手段です。連携で手軽に投稿内容を拡散できるので、ブランディング強化、顧客獲得に役立ちます。加えて投稿の手間を削減でき、複数のSNSアカウントを一括管理ができます。
連携して同時投稿できるSNSには、Instagram、Facebookが挙げられます。
しかし、プライバシーリスクやセキュリティリスクは常に対策が必要です。注意点も踏まえて、安全なSNS運用を行いましょう。
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