オフショア開発を利用したいと考えている方の中には、具体的にどんなものなのか詳しく知りたい方もいるでしょう。
この記事ではオフショア開発がどんなものかだけではなく、なぜオフショア開発をするのか、メリット・デメリット、成功のポイントを簡単に解説します。
オフショア開発について詳しく知ることができ、自社で進めるための情報を得られる記事です。ぜひ最後までご覧ください。
2021年4月よりライター活動を開始。IT関連の記事執筆を多数経験。
オフショア開発とは
オフショア開発とは、簡単にに言うとシステム開発や保守・運用管理などの業務を、海外企業や海外の現地法人などに委託することです。オフショア開発は、主にコスト削減やリソース確保を目的として行われます。
日本企業は、人材不足や人件費の高騰、IT導入企業の増加などにより、需要を国内だけで賄うことが難しくなっており、オフショア開発を活用することで、開発コストの削減が可能です。
オフショア開発のメリット
オフショア開発を実施するメリットはたくさんあります。では、どんな理由や目的があってオフショア開発をするのでしょうか。ここでは、オフショア開発を活用している企業がなぜオフショア開発を選んでいるのか、そのメリットを紹介します。
メリットを把握しておくと、オフショア開発の効果を高められるでしょう。
コストの削減ができる
オフショア開発をすることで、コストの大幅な削減を図れます。
開発会社やプロジェクトの規模、開発内容などによって異なりますが、一般的にはオフショア開発の方が日本で開発をする場合に比べて、人件費が安く、コスト削減が可能です。
日本企業は人材不足や人件費の高騰、IT導入企業の増加などにより、その需要を国内だけで賄うことが難しくなっているのが現状です。開発コストの削減を理由にオフショア開発を活用する企業がとても多いです。
オフショア開発にはコミュニケーションの問題や品質管理の問題があるため、開発会社の選定やプロジェクト管理の効率化が重要です。また、コスト削減だけに注力すると、開発の品質やスケジュール管理に問題が生じる可能性があるため、バランスを考えた上で取り組みましょう。
柔軟なリソース調整ができる
オフショア開発を利用することで開発プロセスに多くのオフショア開発者を配置でき、開発が迅速になり製品の市場投入までの時間が短縮されます。これにより、自社リソースをより大きく複雑な案件にも柔軟に活用することが可能です。
また、オフショア開発では、世界中の最先端の技術力にアクセスできます。オフショア開発を利用することで、これらの国や地域の専門知識や技術力を活用し、競争優位性も確保しやすいです。
24時間の作業体制の実現ができる
オフショア開発では日本と時差がある国に拠点を持つオフショア開発企業に委託することで、日本の拠点が夜間に作業を終えた後、海外の拠点に作業を引き継げます。これにより、24時間の作業体制となり、短期納期が実現できます。また、タイムゾーンの違いを利用した24時間開発も可能で、作業効率の向上も見込めます。
オフショア開発を利用することで、開発が迅速になり、製品の市場投入までの時間を短縮できるでしょう。これにより、自社リソースをより大きく複雑な案件にも柔軟に活用できます。
人材不足の解消ができる
日本国内のIT業界は人材不足と人件費の高騰により、優秀なエンジニアを確保することが難しくなっています。
オフショア開発は、IT開発業務を海外の企業や子会社にアウトソーシングできるため、熟練したIT人材を確保して人材不足の解消に役立ちます。日本企業は、海外企業に開発業務をアウトソーシングすることで、日本国内と同レベルの知識やノウハウを持つ熟練技術者の雇用が可能です。
DXを背景にERPのような基幹システムの実績が増加傾向にあります。また、AI開発やIoT開発、ブロックチェーンなどの先端テクノロジーの開発案件も、着実に増えているのが現状です。
このような開発案件に対応できる人材はベトナムやタイなどを中心に増えており、人材不足に悩む日本と逆転現象がいつ起きてもおかしくない状況です。オフショア開発企業が、日本企業のDX推進をするための技術的なニーズの充足をしていると言えます。
グローバル視点の獲得が可能
オフショア開発はグローバル視点の獲得にも効果的です。例えば、AIやブロックチェーンなどの新しいテクノロジー分野では、特定の国や地域がリードしているケースがあります。オフショア開発を利用することで、特定の国や地域の専門知識や技術力を活用し、競争優位性を確保できるでしょう。
また、オフショア開発を利用することで異なる文化や言語、ビジネス環境に触れることができ、グローバルな視点を取り入れることができます。
オフショア開発の注意点
オフショア開発にも解決すべき課題があります。デメリットを把握していないと、オフショア開発をうまく進められない可能性があります。
ここでは一般的な開発での注意点ではなく、オフショア開発ならではのデメリットを紹介します。
品質の管理がしにくい
オフショア開発は品質管理の課題として品質の低下や納期遅延、人材の問題があります。これらの課題は、オフショア開発の導入時の準備不足や進行時の管理不足によって起こるケースが多いです。オフショア開発を導入する際は、これらの課題を把握し対策を講じることが重要です。
具体的な対策としては仕様書の作成と確認の徹底やテストの徹底、開発者のスキルアップの支援などがあげられます。オフショア開発における品質管理の課題は多岐にわたりますが、適切な対策を講じることで、品質の向上やコスト削減などの効果が期待できます。
セキュリティリスクが増える
オフショア開発におけるセキュリティリスクは、セキュリティ意識の低い国での開発や開発に関わる人員の数が増えることによるリスクの増加があげられます。セキュリティリスクが高まると、製品の質や顧客からの信用に影響してしまうため注意しましょう。
セキュリティリスクへの対策には、開発に関わる人員の数を最小限に抑えたうえでセキュリティ意識の高い国での開発を選択すると効果的です。
タイムゾーンや労働環境が違う
オフショア開発におけるタイムゾーンや労働環境の違いは、労働法や労働習慣の違いによる問題や現地の労働者のストレスやモチベーションの低下があげられます。オフショア開発を依頼する国の文化や環境を理解していないと、仕事の効率が落ちて、思うように開発が進まないでしょう。
タイムゾーンや労働環境の違いへの対策には、現地の労働法や労働習慣についての理解と遵守し、現地の労働者のストレスやモチベーションの低下を防ぐための福利厚生の充実させることが重要です。
文化やビジネス習慣、言語が違う
オフショア開発における文化やビジネス習慣、言語の違いに関するデメリットとして言語や文化の違いによるコミュニケーションの困難さや情報共有の不足があげられます。相手国の労働環境や労働に対する考え方、仕事の進め方を把握していないと、仕事の効率に悪影響を及ぼしかねません。
オフショア開発で文化やビジネス習慣、言語の違いを克服するには、相手国の文化やビジネス習慣、ビジネスマナーの理解と遵守が重要です。事前に相手国の情報を収集しておきましょう。
オフショア開発で人気の国
オフショア開発で人気の国は以下のとおりです。
国名 | 特徴 | 時差 | 費用相場(月額/人) |
ベトナム | 高いITスキル、英語スキルの向上、安定した政治環境、特に日本市場向けの経験が豊富にある。日本語スキルを持つ人材も比較的多い。 | 2時間 | 20万~40万円 |
フィリピン | 英語が公用語で、英語スキルが高い。BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)に強みがあり、カスタマーサポート分野で人気。 | 1時間 | 20万~35万円 |
インド | 世界的に高いITスキルを持つエンジニアが多く、大規模プロジェクトに強い。英語力が高く、最新技術(AI、ブロックチェーンなど)にも強い。 | 3.5時間 | 25万~50万円 |
バングラデシュ | IT教育が進みつつあり、若く安価な労働力が魅力。スタートアップ企業の支援も活発。インフラ面の課題は残るが、潜在力が高い。 | 3時間 | 15万~30万円 |
ミャンマー | 若い労働力が豊富で、IT教育が発展中。日本語教育を受けた人材もいる。政治的安定性やインフラ整備に課題がある。 | 2.5時間 | 15万~25万円 |
中国 | 高度なITスキルと豊富な労働力を持つ。特にAIやビッグデータ分野での強みがあるが、費用は他国より高め。日本語スキルを持つ人材も一定数いる。 | 1時間 | 30万~60万円 |
ベトナム
ベトナムがオフショア開発で人気の理由は、高い技術力と低コストの両立にあります。特に、IT技術者の質が高く、英語力も向上しているため、海外企業とのスムーズな連携が可能です。また、政府がIT産業を支援しており、法整備やインフラが整っています。
さらに、タイムゾーンが近いため、日本企業にとってコミュニケーションやプロジェクト管理がしやすいことも大きなメリットです。これらの要素が、ベトナムをオフショア開発の拠点として選ばれる理由です。
フィリピン
フィリピンがオフショア開発で人気の理由は、英語力とコストパフォーマンスの高さです。公用語が英語であるため、海外企業とのコミュニケーションがスムーズに進みます。
また、優秀なIT人材が多く、開発コストが他国と比べて低いことも大きな魅力です。さらに、フィリピン政府がIT分野を積極的に支援しており、セキュリティや通信インフラも充実しています。文化的に親和性が高く、柔軟な働き方に対応できる点も、日本企業にとってのメリットです。これらがフィリピンをオフショア開発で選ぶ理由です。
インド
インドがオフショア開発で人気の理由は、豊富なIT人材と高度な技術力です。世界的に評価されるエンジニアやプログラマーが多く、特にAIやクラウド分野の専門知識を持つ人材が多くいます。また、英語が広く普及しているため、海外企業との円滑なコミュニケーションが可能です。
さらに、インド政府はIT産業を支援しており、技術教育やインフラ整備が進んでいます。開発コストが比較的低く、規模の大きいプロジェクトにも対応できることから、日本企業を含む多くの企業がインドをオフショア拠点に選んでいます。
バングラデシュ
バングラデシュがオフショア開発で人気の理由は、成長中のIT人材市場と低コストです。若く優秀なエンジニアが増加しており、特にウェブ開発やモバイルアプリ開発で注目されています。また、開発コストが他国と比べて非常に競争力があり、コストを抑えながら質の高い成果を得られるのが魅力です。
さらに、政府がIT産業の育成を支援しており、税制優遇措置やインフラ整備が進んでいます。英語対応も可能なため、日本を含む多くの海外企業が注目するオフショア開発拠点となっています。
ミャンマー
ミャンマーがオフショア開発で人気の理由は、IT市場の成長と低コストな労働力です。若く優秀なIT人材が増えており、特にウェブ開発やソフトウェア開発で注目されています。開発コストが他国に比べて非常に低いため、コスト重視の企業にとって魅力的です。
また、英語教育が進んでおり、海外企業とのコミュニケーションも向上しています。さらに、政府がIT産業を積極的に支援しており、技術教育やインフラ整備が進展中です。これらの理由から、日本を含む多くの企業がミャンマーを選んでいます。
中国
中国がオフショア開発で人気の理由は、高度な技術力と豊富な人材です。特にAIやIoT、ブロックチェーンといった先端技術分野で世界的にリードしており、開発品質の高さが評価されています。
また、IT人材の数が非常に多く、幅広いプロジェクトに対応可能です。さらに地理的に日本と近く、時差が少ないため、スムーズなコミュニケーションを取れます。中国政府のIT産業振興政策や充実したインフラも、開発を進める上での大きな強みです。これらの理由で、日本企業からも多くの支持を得ています。
オフショア開発の仕事内容
オフショア開発ではどんな仕事を委託できるのでしょうか。オフショア開発の仕事内容には大きく「新規開発業務」と「保守業務」の2種類があります。
新規開発業務
新規開発業務は、従来存在しなかったソフトウェアやシステムを新たに作り上げる業務です。
要件定義から設計、開発、導入まで一貫して任せることが可能です。新規開発業務には、高い技術力と問題解決能力が求められ、コミュニケーションも重要です。
もしオフショア開発で新規開発業務を委託する場合は、開発スキルだけではなくコミュニケーションの面も重要視すべきでしょう。
保守業務
保守業務は、既存のシステムを維持・管理する業務です。
運用監視や修正、改修からバージョンアップサポート、ヘルプデスクまで保守業務の仕事内容を全て任せることができます。
保守業務はシステムに関する深い知識と問題解決能力が求められ、継続的なコミュニケーションが大切です。オフショア開発を委託する際は、経験や実績を見た上で委託先を決めるとよいでしょう。
オフショア開発の契約形態
オフショア開発の契約形態には、大きく2種類あります。それぞれの特徴、メリット・デメリット、おすすめパターンを比較表と合わせて詳しく解説します。
契約形態 | 請負契約 | 準委任契約 | ODC契約 |
特徴 | 成果物納品を主とする | チーム単位で開発を請け負う | 開発拠点の運営を委託する |
メリット | 開発コストを明確に把握できる 責任の所在が明確 |
柔軟な開発が可能 コミュニケーションをしっかりしながら開発できる |
開発環境の構築・管理が不要 開発チームの安定的な運用が可能 |
デメリット | 仕様変更が難しい コミュニケーション不足が起こりやすい |
開発コストが不透明 責任が曖昧になりやすい |
発注者が開発拠点の運営責任を負う 開発拠点の文化や習慣を理解する必要がある |
おすすめのシチュエーション | 仕様が明確に定まっている 短納期で開発を完了したい |
仕様がまだ固まっていない 長期的な開発プロジェクト |
長期的な開発プロジェクト 安定的な開発環境を構築したい |
オフショア開発の契約形態は、プロジェクトの規模、内容、スケジュール、予算などを総合的に判断して選ぶ必要があります。
請負契約
請負契約は成果物納品を主とする契約形態です。仕様書に基づいて開発を行い、完成した成果物を納品することで契約が完了します。
開発期間や費用が明確に定められることや開発コストを明確に把握できることがメリットですが、コミュニケーション不足により成果物が思っていたものと違うというトラブルが起きることもあります。
しっかりとした仕様書を作成し、途中経過も細かく確認することが大切です。
準委任契約
準委任契約はチーム単位で開発を請け負う契約形態です。ラボ契約も準委任契約のうちの一つで、ラボ型開発の際に取られる契約形態です。
開発チームに裁量権を与えられるので柔軟な開発ができます。
コミュニケーションを取りながら開発を進められるので、成果物が思ったものと全然違うということが起こりにくい契約形態です。
しかし、開発コストが不透明なことや、誰が責任を取るのかが曖昧になる可能性もあるため、契約前にしっかりと詰めておく必要があります。
ODC契約
ODC契約は海外に開発拠点(ODC)を設け、その運営を委託する契約です。開発拠点の運営には、人材の採用・育成、設備の調達・管理、オフィス運営などが含まれます。
ODC契約の開発拠点(ODC)の運営責任は発注者です。そのため、人材の確保や設備の管理など、開発拠点の運営に関するリスクは発注者が負うことになります。
また、ODC契約では、人件費、設備費、オフィス賃料などのランニングコストが発生します。そのため、コストが高額にならないか見極めることがポイントです。
失敗しない!オフショア開発を成功させるポイント
オフショア開発を成功させるためのポイントは以下のとおりです。
- 進出国の事前調査
- 信頼できるパートナーを探す
- カルチャーギャップに対応できる人材の育成
- 品質と進捗の管理体制を整える
上記のポイントを把握しておくと、オフショア開発が成功する確率を高められるでしょう。
進出国の事前調査
オフショア開発を成功させるためには進出国を事前調査しすることが重要です。具体的なポイントには、以下があげられます。
オフショア開発進出国の国民性
海外へオフショア開発を委託する場合、価値観や文化、働き方の違いを把握することが重要です。特に、成果物の基準や時間の感覚などは日本人とは全然違うことが多いです。まずは相手国のことを理解しましょう。
システム開発基準の確認
オフショア開発会社を選定する際には、システム開発基準があるかを事前に明確にすることでプロジェクトが円滑に進められます。
言語能力やコミュニケーションツールの確認
オフショア開発企業の使用している言語やコミュニケーションツールを確認し、自社とのやり取りに問題がないかを調査しましょう。
上記のポイントを把握しておくと、より最適な進出国を選べるでしょう。
信頼できるパートナーを探す
オフショア開発では、進出国で信頼できるパートナーを探すことも重要です。具体的に確認するポイントには、以下があげられます。
技術力や実績
オフショア開発パートナーの技術力を確認することが重要です。これには、過去の実績や開発スキル、開発環境などを調べることが含まれます。過去の実績を確認することで、パートナー企業の信頼性を判断できます。
コミュニケーション能力
オフショア開発にはコミュニケーションに負荷がかかるため、どのようなやり取りをしてくれるのかを確認することが重要です。こちらの要望にどう応えようとしてくれているのか、仕事への姿勢はどうかなど、コミュニケーションを通じて信頼できる委託先であるかどうかを見極めましょう。
コスト
オフショア開発パートナーの人月単価を比較することで、コスト面での優位性を確認できます。先ほど紹介した費用相場の表を参考にして、あまりにも高額な金額が提示されていないかを確認しましょう。コストに違和感がないか、適正な価格を提示する信頼できるパートナーかを見極めるには、複数社の見積もりを取ることがおすすめです。
上記のポイントをもとに信頼できるパートナーを探すと、オフショア開発が成功しやすいです。
カルチャーギャップに対応できる人材の育成
オフショア開発ではカルチャーギャップへの対応も重要であり、人材の育成が求められます。具体的な方法の例は以下のとおりです。
異文化コミュニケーションのトレーニング
オフショア開発は、異なる文化や言語を持つ人々とのコミュニケーションが必要です。異文化コミュニケーションのトレーニングを行うことで、カルチャーギャップに対応できる人材を育成できます。
現地スタッフの採用
現地スタッフを採用することで、現地の文化や言語に精通した人材を確保できます。
現地研修の実施
現地研修を実施することで、現地の文化や言語、ビジネスマナーなどを学べます。
プロジェクトマネジメントの強化
チーム全体が現地スタッフとのコミュニケーションを円滑に行い、カルチャーギャップを埋めることが重要です。特に、プロジェクトマネジャーは現地スタッフとのコミュニケーションを密に取ることを求められます。
ビデオ会議やチャットツールなどを活用することで、現地スタッフとのコミュニケーションを積極的に行いましょう。
上記の方法を採用すると、カルチャーギャップに対応できる人材を育成できます。
品質と進捗の管理体制を整える
オフショア開発における品質と進捗の管理体制を整えるためには、以下の要素が重要です。
明確なコミュニケーション
オフショア開発では、時間帯や言語、文化の違いがコミュニケーションの障壁となる可能性があります。これを克服するためには、明確で具体的なコミュニケーションが必要です。具体的な要件、期待値、目標を明確に伝え、理解を深めていきましょう。
適切なプロジェクト管理ツールの使用
プロジェクトの進捗を追跡し、タスクを管理するためのツールが必要です。これにより、全ての関係者がプロジェクトの状況をリアルタイムで確認できます。
定期的なレビューとフィードバック
プロジェクトの進捗状況を定期的にレビューし、必要なフィードバックを提供することで、品質を維持し、問題が発生した場合に早期に対応することが可能です。
品質管理プロセスの設定
品質管理プロセスを設定し遵守することで、プロジェクトの品質を確保できます。具体的には、コードレビュー、テスト、バグトラッキングなどが含まれます。
上記の要素を整備することで、品質と進捗の管理体制を整えられるでしょう。
オフショア開発の成功事例
オフショア開発に成功した事例は以下のとおりです。
- Canva
- Wise
- Slack
上記の事例を参考にすることで、より効率的にオフショア開発を進められるでしょう。
Canva
Canvaがオフショア開発で成功した要因は、スキルの高い海外人材と明確なビジョンの融合です。オーストラリア発のCanvaは、コスト削減を目指してフィリピンに開発拠点を設けました。フィリピンの優れたIT人材を活用しつつ、デザインの民主化という明確な目標を共有することで、チーム全体のモチベーションを高めています。
また、オンラインツールを駆使した効果的なコミュニケーションと、柔軟なプロジェクト管理手法を採用した点も成功の鍵です。これにより、高品質なサービスを迅速にグローバル展開できました。
Wise
Wiseがオフショア開発で成功した要因は、グローバルな人材活用と効率的なプロジェクト管理です。同社は開発拠点をエストニアをはじめとする多国間に分散し、各地の優秀なIT人材を活用しました。
また、リモートワークツールやアジャイル手法を取り入れることで、国境を越えたチーム間の円滑な連携を実現しています。さらに、コスト効率を意識しつつ、顧客のニーズを正確に反映したサービス開発に注力しました。これらの取り組みにより、Wiseは迅速なサービス展開とユーザー満足度の向上を達成しています。
Slack
Slackがオフショア開発で成功した要因は、専門性を最大限に活用した柔軟な開発体制です。同社はカナダのバンクーバーを主要な開発拠点として、優れたエンジニアリングチームを構築しました。
リモートチーム間での円滑なコラボレーションを実現するために、自社のツールであるSlackを活用し、リアルタイムでの効率的なコミュニケーションを確立しています。さらに、迅速なプロトタイプ開発とユーザーからのフィードバックを反映するアジャイル手法を採用し、世界中のユーザーに適応する高品質なサービスを実現しました。
まとめ:オフショア開発とはグローバルに委託できる開発手法
ここまでオフショア開発に関して、基本的な情報や行う理由、メリットや注意点などを解説しました。オフショア開発を利用することで、国内よりもコストを抑えて開発を行えます。文化や労働環境の違いなど、日本との差に注意して連携をとることで、効率的に開発を進められるでしょう。
オフショア開発の発注先で迷っているならばJiteraがおすすめです。Jiteraは日本企業ですが、海外のエンジニアが多数在籍しています。また、Jiteraの開発体制はグローバルなものでありながら、打ち合わせは日本語で実施されるため、コミュニケーションを取りやすいです。
Jiteraの開発に関する魅力は、開発スピード・コスト・品質・コミュニケーション面を総合的に見たときのコストパフォーマンスの高さにあります。開発自動化プラットフォーム「JITERA」とスクラッチ開発を組み合わせたハイブリット型のアジャイル開発により、ハイパフォーマンスな開発体制を実現しています。興味のある方は、ぜひJITERAの活用を検討してみてください。