ワームは、コンピューターネットワークを介して自己複製を行う、マルウェアの一種です。
この記事では、ワームの基礎知識から、ウイルスとの違いや対策方法なども解説しています。
この記事を読んで、ワームの基礎知識を身につけて、ワームの脅威から自社を守るための参考としてください。
ワームとは
ワームは、コンピューターネットワークを介して、自己複製を行う、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種です。
一般的に、ウイルスと同様に悪意のあるコードを含むことが多いですが、ワームは自己複製を行いながら、ほかのシステムに自動で拡散する能力を持っているのが特徴です。そのため、ユーザーの介入なしに迅速に広がってしまいます。
ワームの拡散方法は多岐に渡り、たとえば、メールの添付ファイル・ソフトウェアの脆弱性・ファイル共有システムなどを利用して、感染したコンピューターからほかのコンピューターへと伝播していきます。一度、ネットワーク内に侵入すると、ワームはシステムのリソースを消費し、パフォーマンスの低下を引き起こしたり、機密情報を盗む、追加の悪意あるソフトウェアをダウンロードして実行するなどといった動きをします。
過去には、大規模なネットワーク障害や個人情報の漏えいを引き起こした有名なワームがいくつか存在しました。これらのインシデントは、ワームによる脅威の重大さと、適切なセキュリティ対策の重要性を浮き彫りにしています。
ワームから保護するためには、定期的なソフトウェアの更新や強力なアンチウイルスソフトウェアの使用・不審なメールやリンクを開かせないなどの予防策が効果的です。
この記事では、ワームの基本知識からその予防や対策まで詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
ワームとウイルスの違い
ワームとは、自己複製を行う、マルウェアの一種であることがわかりました。同じようなものに、ウイルスがありますが、この2つの違いはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、以下の項目に分けて、ワームとウイルスの違いを詳しく解説します。
- ワームの特徴
- ワームとウイルスの違い
- ワームとトロイの木馬の違い
これらの項目をみて、ワームとウイルスの違いを深く理解していきましょう。
ワームの特徴
ワームの特徴は、おもに以下のようなものがあげられます。
- 自己複製能力
- 自立性
- 拡散の速さ
- さまざまな拡散手段
- 目的の多様性
- 被害の範囲
- 検出と駆除の困難さ
ワームは、自らを複製し、1つのコンピューターシステムから別のシステムへと自動的に拡散する能力を持っています。
また、ほかのファイルやプログラムに依存せず、独立しての動作が可能です。さらに、ネットワークを介して迅速に拡散するため、短期間に広範囲にわたるシステムに影響を与えてしまうでしょう。
ワームは、メール・ソフトウェアの脆弱性・ファイル共有システムなど、さまざまな手段を通じて拡散します。また、単に拡散するだけでなく、感染したシステムに損害を与えたり、機密情報を盗み出す、追加のマルウェアをダウンロードするなど、さまざまな悪意ある活動を行うため注意が必要です。
これらの活動の結果、ネットワークのパフォーマンスの低下・サービス拒否攻撃(DoS)・機密情報の漏洩・システム機能の損害など、幅広い被害を引き起こす可能性があります。ワームの自己複製や迅速な拡散の性質上、ワームは発見が困難であり、一度広がり始めると駆除が非常に難しいです。
これらの特徴から、ワームは、コンピューターネットワークやシステムにとって深刻な脅威となることがわかります。このような脅威からコンピュータを守るためには、予防措置とセキュリティ対策が重要です。
ワームとウイルスの違い
以下は、ワームとウイルスの違いを一覧表にまとめたものです。
特徴 | ワーム | ウイルス |
自己複製 | 自己複製し、自動で他のシステムに拡散 | 自己複製はするが、他のファイルやプログラムに感染する必要がある |
拡散方法 | ネットワークを介して自動拡散 | ユーザーの行動(ファイル開封など)に依存 |
感染の必要性 | 独立して動作可能 | ホストプログラムやファイルが必要 |
実行のための条件 | 特になし(自動実行されることが多い) | ユーザーによる感染したファイルの実行が必要 |
目的 | 大量感染を引き起こし、ネットワークに障害をもたらす | 悪意ある活動、情報盗難、システム損害などさまざま |
代表的な影響 | ネットワークのパフォーマンス低下、サービス拒否攻撃(DoS) | システムやファイルの破壊、機能の改変、機密情報の漏洩 |
ワームとウイルスとの大きな違いは、自己複製です。
ウイルスは、ほかのファイルやプログラムに感染することで自己複製しますが、ワームは自身のみで自己複製します。このため、ワームの拡散能力は高く、検出や駆除が難しくなります。
ワームとトロイの木馬の違い
トロイの木馬(Trojan Horse)は、一見有益なソフトウェアやファイルとして見えるように偽装された、悪意あるプログラムのことをさします。
以下は、ワームとトロイの木馬の違いをまとめたものです。
特徴 | ワーム | トロイの木馬 |
拡散方法 | 自己複製し自動的に拡散する | ユーザーが実行する必要があり、自己複製しない |
依存性 | 独立して動作し、他のファイルやプログラムに依存しない | 有益なプログラムとして偽装し、ユーザーに実行されることに依存 |
目的 | 拡散することがおもな目的で、副次的に損害を与えることもある | 秘密裏に悪意ある活動を行うことがおもな目的 |
偽装性 | 必ずしも偽装するわけではない | 有益または魅力的なプログラムとして偽装する |
感染の影響 | ネットワークのパフォーマンス低下など、広範囲に影響を及ぼす | 感染したコンピュータ内でのみ活動し、個別に影響を及ぼす |
セキュリティ対策 | ネットワークセキュリティの強化が重要 | ユーザー教育とアンチウイルスソフトウェアの利用が効果的 |
ワームは、自己複製し自動的に拡散しますが、トロイの木馬はユーザーが実行する必要があり、また、自己複製はしないという違いがあります。
また、トロイの木馬は、有益または魅力的なプログラムとして偽装している点が、ワームとの大きな違いです。
いずれのマルウェアもコンピューターに悪影響を与えるものではあるため、セキュリティ対策などが必要となります。
ワームの感染方法
ここまでワームとウイルスの違いをみてきました。ワームは、ウイルスとは違い、自己複製し自動的に拡散する点が大きな違いで、その分、影響力も大きいことがわかりました。
次に、ワームの感染方法を具体的にみていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、ワームの感染方法を解説します。
- ワームの自己増殖能力
- ワームの拡散手段
ワームの感染方法を深く理解し、適切な対策が取れるようにしておきましょう。
ワームの自己増殖能力
ワームの自己増幅能力とは、ワームが自ら複製してほかのコンピューターシステムに拡散する能力のことです。この自己増幅能力は、ワームが感染したコンピューターから、ほかのコンピューターに自動的に拡散することを可能にしています。
ワームは通常、ネットワークを介して自動的にほかのコンピューターに感染を広げます。
ワームが感染したコンピューターから、ネットワークを通じてアクセス可能なほかのコンピューターに自動的にコピーされ、そこでも自己複製が行われてしまう点が問題です。このプロセスは、指数関数的に拡大し、大規模なネットワークやインターネット上で迅速に広がる可能性があります。
ワームの自己増殖能力の拡散速度は、システムへの影響度合いに大きく関連するものです。ネットワークを介した拡散により、ワームは短時間で多数のコンピューターに感染し、ネットワークのパフォーマンス低下させるだけでなく、重大なシステム障害や機密情報の漏洩など、深刻な被害を引き起こす可能性があるでしょう。
ワームの拡散手段
ワームが拡散するためのおもな手段は、以下のとおりです。
- ネットワーク経由の脆弱性
- 電子メール
- ソフトウェアの脆弱性
- ファイルの共有
- ソーシャルエンジニアリング
ワームは、コンピューターシステム内のネットワーク経由で感染を広げることができます。特定のネットワークプロトコルやサービスの脆弱性を悪用し、自動的に感染を広げてしまうことが問題です。
ワームは、電子メールの添付ファイルやリンクを介して感染を広げることがあります。ユーザーが添付ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりするとワームが感染して拡散してしまうため、注意が必要です。
また、ワームは、特定のソフトウェアやオペレーティングシステムの脆弱性を悪用して感染を広げます。ワームがシステムに侵入すると、そのシステムを使用してほかのコンピューターに感染を広げることができてしまうため、感染しないよう注意が必要です。
ほかにも、ファイル共有ネットワークやリムーバルメディア(USBフラッシュドライブなど)を介して感染を広げます。感染したファイルがほかのシステムにコピーされると、ワームはそこでも自動的に感染を広げてしまいます。
ソーシャルエンジニアリングでも感染が広がってしまう可能性があるため、注意が必要です。たとえば、偽の警告メッセージや魅力的なリンクを介してユーザーを誘惑し、感染を広げてしまいます。
ワームなどのマルウェア対策に関して、以下の記事でも詳しく解説しているため、参考にしてください。
ワームの駆除方法
ここまで、ワームの感染方法をみてきて、感染してしまった場合には、どれほどの深刻な事態になるかが伝わったかと思います。では、実際にワームに感染してしまった場合、どのように駆除するとよいのでしょうか。
ここでは、以下の項目に分けて、ワームの駆除方法を解説します。
- ワーム駆除の基本手順
- ワーム駆除ツールおすすめ3選
ワームの駆除手順だけでなく、駆除ツールの内容も理解して、深刻な事態に備えましょう。
ワーム駆除の基本手順
ワームを駆除するための基本的な手順は、おもに以下のとおりです。
- 感染を検出する
- 感染を隔離する
- ワームを駆除する
- システムを修復する
- セキュリティ対策の強化
- 復旧と監視
ワームの活動を検知して、感染したコンピューターシステムを特定します。このためには、アンチウイルスソフトウェアやセキュリティツールを使用して、敵的なスキャンを実行するのがよいでしょう。
次に、感染したシステムをネットワークから切り離し、ほかのコンピューターへの感染拡大を防止します。感染を広がるのを防ぐために、感染したコンピューターがネットワークに接続されている場合には、ネットワークから切断することが重要です。
感染したコンピューターをネットワークから完全に切断したら、ワームを駆除します。ワームを完全に駆除するために、アンチウイルスソフトウェアや専門のセキュリティツールを使用してシステムをスキャンしましょう。スキャンして見つかった、感染したファイルやプロセスを駆除し、ワームの実行ファイルや関連するレジストリエントリなどの残留物を完全に消去します。
ワームを駆除したら、ワームによって損傷を受けたシステムファイルや設定を修復しましょう。このためには、バックアップファイルからの復元・システムの修復ツールの使用、または必要に応じて再インストールを行うのがおすすめです。
ワームの駆除後には、システムのセキュリティの強化が重要です。このために、アンチウイルスソフトウェアやファイアウォールの更新、システムの脆弱性の修正やセキュリティポリシーの強化などを検討するようにしましょう。
システムが安全に復旧した後も、ワームによって引き起こされた影響や損傷を監視し、必要に応じて対処することが求められます。また、システムのセキュリティ状態を定期的に監視し、新たなワームやマルウェアの感染を防ぐための対策を継続的に実施しましょう。
ワーム駆除ツールおすすめ3選
ここでは、おすすめのワーム駆除ツールを3つ、紹介します。
- マイクロソフトのWindows悪意のあるソフトウェア除去ツール
- トレンドマイクロのソリューション
- シマンテックのノートンアンチウイルスと除去ツール
これらのツールの詳細をみながら、自社で扱いやすいツールを選んでください。
マイクロソフトのWindows悪意のあるソフトウェア除去ツール
出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=9905
Windows悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)は、マイクロソフトが無料で提供しているコンピュータウイルス除去ツールです。MSRTは、パソコン内のマルウェア(悪意のあるソフトウェア)をチェックし、見つかれば削除します。
また、脅威によって加えられた変更も元に戻します。MSRTは、通常、Windows Update の一部として毎月リリースされます。スタンドアロンツールとしてダウンロードすることもできます。
MSRTは、ウイルスの流行を追跡するために、マイクロソフトに基本情報を送信します。この情報には、コンピューターまたはコンピューターの使用者を特定できる個人情報は一切含まれません。
MSRTは、ウイルス対策製品に代わるものではありません。そのため、完全に削除するには、最新のウイルス対策製品を使用します。
MSRTは、繰り返し使用できます。新バージョンは、毎月第2火曜日の翌日、または必要に応じて発表されます。
トレンドマイクロのソリューション
出典:https://www.trendmicro.com/ja_jp/business.html
トレンドマイクロは、法人組織や政府、公共機関をサイバー攻撃から保護するサイバーセキュリティ製品・ソリューションを提供しています。
トレンドマイクロのソリューションは、さまざまなセキュリティ技術を組み合わせ、システム実行時のワークロードを保護し、デプロイ前のコンテナイメージをスキャンします。ヘルスケア・自治体・学校・教育委員会・製造業・流通・小売り・金融など、さまざまな業種にサイバーセキュリティソリューションを提供しています。
トレンドマイクロは、30年以上にわたりサイバー攻撃に対して脅威情報とセキュリティソリューションを世界に提供し続けているトップ企業です。
シマンテックのノートンアンチウイルスと除去ツール
出典:https://jp.norton.com/antivirus
シマンテックは、クライアントの端末がウイルスに感染した場合、無料で駆除を代行しています。駆除できなかった場合は、ノートン360の購入代金を100%返金します。
シマンテックのノートンには、ウイルス駆除ツールとして「ノートン パワーイレイサー」があります。このツールは無料で、ダウンロードして実行することで、パソコンからマルウェアや脅威を削除できます。
また、ノートン 360 には、ウイルス・ランサムウェアなどのオンラインの脅威から Windows・Mac・Android・iOS デバイスを保護するための多層的な保護機能が含まれています。
ワームの予防対策
ここまで、実際にワームに感染してしまった場合の駆除方法をみてきました。ワームの駆除方法を理解していれば、万が一ワームに感染してしまっても安心ですが、やはりワームに感染しないのが一番です。
では、ワームに感染しないために、どのような対策をとるとよいのでしょうか。
ここでは、以下4つのポイントに分けて、ワームの予防対策を解説します。
- OS・ソフトウェアの最新状態の保持
- 不審なメールに警戒
- 怪しいサイトの閲覧を避ける
- セキュリティソフトウェアの導入
これらの項目を理解しながら、自社で行われていない対策があれば実施を検討してみてください。
OS・ソフトウェアの最新状態の保持
ワームへの予防対策の1つとして、OSとソフトウェアの最新状態を維持することが重要です。以下は、その詳細なポイントです。
- パッチとアップデートの適用
- 自動更新の有効化
- 信頼できるソースからのソフトウェアのダウンロード
- セキュリティソフトウェアの使用
ワームは、ソフトウェアやOSの脆弱性を悪用して感染を広げることが多いです。ソフトウェアベンダーは、定期的にセキュリティの脆弱性を修正するパッチやアップデートをリリースするため、システムやアプリケーションを最新バージョンにアップデートして、セキュリティパッチをインストールすることが重要となります。
OSやソフトウェアの自動更新機能を有効にしておくことで、新しいバージョンやセキュリティパッチがリリースされた際に自動的にインストールされます。自動的に最新バージョンがインストールされれば、セキュリティの脆弱性が修正されて、ワームによる感染を防げるでしょう。
ソフトウェアをダウンロードする際は、公式のソフトウェアやベンダーの公式ウェブサイトからのダウンロードするようにすることが重要です。信頼できないソースからのソフトウェアやファイルをダウンロードすると、ワームやほかのマルウェアに感染するリスクが高まってしまいます。
アンチウイルスソフトウェアやファイアウォールなどのセキュリティソフトウェアをインストールし、定期的にスキャンを実行しましょう。定期的にスキャンしていれば、悪意あるプログラムやファイルを検出し削除が可能です。
不審なメールに警戒
ワームやそのほかのサイバー攻撃から身を守るためには、不審なメールに警戒することが重要です。
以下は、不審なメールを識別して、ワームなどの悪意あるコードが含まれている可能性があるメールを見つけるための、おもな対策となります。
- 送信者の確認
- リンクや添付ファイルの確認
- メールの文面を確認
- セキュリティソフトウェアの利用
- 教育とトレーニング
不審なメールの送信者を注意深く確認することが重要です。信頼できる送信者でない場合や、不審なドメインからのメールは警戒する必要があります。
また、メールに含まれるリンクや添付ファイルを開かずに、その内容をよく検討することも重要です。不審なリンクや添付ファイルが含まれている場合は、開かずにそのメールを削除しましょう。
不審なメールには、文法や表現の不自然さが目立つものが多いです。また、脅迫的な言葉や急いで行動するようなことを促す内容が含まれている場合も注意が必要です。
ワームやそのほかの悪意あるコードを検出するためのセキュリティソフトウェアを利用しましょう。常に最新の定義ファイルを保ち、定期的なスキャンを行うことで、悪意あるコードの検出と削除を行います。
メールの不審な特徴やセキュリティリスクについて、従業員に教育とトレーニングを行いましょう。従業員が不審なメールを識別し、適切に対処できるようにすることが重要です。
怪しいサイトの閲覧を避ける
怪しいサイトの閲覧を避けることは、ワームなどの悪意あるコードに感染するリスクを軽減する重要な対策の1つです。
以下は、怪しいサイトを回避するための、おもな対策です。
- 信頼できるソースからの情報のみ信用する
- HTTPSを利用する
- URLを確認する
- セキュリティソフトウェアを利用する
- ポップアップ広告をブロックする
Webサイトを訪れる前に、情報の信頼性を確認しましょう。公式のWebサイトや信頼できるニュースソースからの情報を優先し、怪しい情報源からの情報には慎重に接することが重要です。
WebサイトがHTTPSを使用しているかどうかを確認するようにしましょう。HTTPSはデータの暗号化を提供し、通信のセキュリティを強化します。
HTTPSを使用していないサイトは、悪意ある攻撃者によってデータが傍受される可能性が高くなることを知っておきましょう。
ほかにも、サイトのURLをよく確認することが重要です。不審なドメインやランダムな文字列を含むURLは、悪意あるサイトへの誘導やフィッシング詐欺の兆候として警戒すべきものとなります。
セキュリティソフトウェアを使用すれば、怪しいサイトや悪意あるコードを検出したりブロックしたりすることが可能です。定期的なセキュリティソフトウェアのスキャンを実行し、Webサイトの訪問時に警告が表示された場合は、注意が必要でしょう。
ポップアップ広告は、悪意あるサイトへのリダイレクトやマルウェアの配信に使用されることが多いです。ブラウザのポップアップ広告ブロッカーを有効にしておけば、不要な広告をブロックできるでしょう。
セキュリティソフトウェアの導入
セキュリティソフトウェアの導入は、ワームなどの悪意あるコードからシステムを保護するための重要な対策の1つです。
以下は、セキュリティソフトウェアの導入に関する、いくつかのポイントです。
- 信頼背のあるセキュリティソフトウェアを選択する
- マルウェア対策機能を備えたソフトウェアを選択する
- ファイアウォール機能を利用する
- 自動更新機能を有効にする
- 定期的なシステムスキャンを実行する
マーケットには、さまざまなセキュリティソフトウェアがありますが、信頼性のあるベンダーから提供されるセキュリティソフトウェアを選択することが重要です。定期的なアップデートやサポートが提供されているかを確認しましょう。
ワームなどの悪意あるコードを検出及びブロックするためのマルウェア対策機能を備えたセキュリティソフトウェアを選ぶようにすることが重要です。リアルタイムでのスキャンや定期的なシステムスキャンを実行する機能があるかどうかを確認しましょう。
ファイアウォール機能を備えたセキュリティソフトウェアを選択することで、ネットワークへの不正アクセスや攻撃からシステムを保護することができます。ファイアウォール機能が包括的なセキュリティソフトウェアを選択しましょう。
セキュリティソフトウェアの自動更新機能を有効にして、最新の脅威情報やセキュリティパッチが適用されるようにしておくことが重要です。常に最新の定義ファイルを保持することで、新たな脅威に対する保護が強化されます。
定期亭なシステムスキャンを実行して、システム内に悪意あるコードが存在しないかを確認しましょう。定期的なスキャンにより、悪意あるコードの検出と削除が可能となります。
ワームのまとめ
今回は、ワームに関して、以下のことがわかりました。
- ワームはコンピューターネットワークを介して自己複製を行うマルウェアの一種
- ほかのシステムに自動で拡散する能力を持つのがワームの特徴の1つ
- ネットワークを介して迅速に拡散するために短期間で広範囲にシステムへの影響を与えてしまう
- 電子メールの添付や怪しいリンク先からワームに感染する可能性があるため注意が必要
- セキュリティソフトウェアを導入してワームの早期発見と駆除を行うことが重要
ワームは、コンピューターネットワークを介して、自己複製を行う、マルウェアの一種です。
ウイルスとは違い、ほかのシステムに自動で拡散する能力を持つのがワームの特徴の1つです。ワームは、ネットワークを介して迅速に拡散するために、短期間で広範囲にシステムへの影響を与えてしまいます。
ワームの感染手段はさまざまで、たとえば、電子メールの添付や怪しいリンク先からワームに感染する可能性があるため、注意が必要です。
このようなワームからコンピューターを守るために、セキュリティソフトウェアを導入してワームの早期発見と駆除を行うことが重要です。
この記事を読んで、ワームの脅威や対策などは理解できたかと思いますが、それでも不明なことやわからないこともあるでしょう。ワームに関して、不明点やわからないことがあれば、ワームに関して多くの知見を持つ、株式会社Jiteraへご相談ください。
自社でワームに関してどのようなことに困っているかをヒアリングさせていただき、最適なアドバイスをご提案させていただきます。