ネットワークセキュリティキーとは?確認方法や使わないとどんな危険があるのか解説

無線LANを利用する際に、パスワードを打ち込んだことがあるかと思います。

このパスワードのことをネットワークセキュリティキーと呼びます。

環境によっては定期的に打ち込まなければならず、手間に感じた方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、そんなネットワークセキュリティキーがなぜ重要なのかと、導入しなければどのような危険性があるのかをご紹介していきます。

監修者 yukina_writer

高校からHTML/CSS/COBOL/C++/Rubyに触れ、システム管理やCMSなど幅広く網羅。建築士から転身し、Webメディアの制作を主軸とした会社を設立。ITパスポート所有。趣味は建築物巡り。

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    ネットワークセキュリティキーとは?

    無線LANに接続する際、パスワードの入力が必要だったことがあるかと思います。

    この入力しているパスワードが、いわゆる「ネットワークセキュリティキー」と呼ばれるものです。

    少し手間に感じることもあるかもしれませんが、実はネットワークを第三者に使われないようにしたり、通信が盗み見されないように守ったりする重要な役割を果たしています。

    ネットワークセキュリティキーの役割は、インターネット通信を安全に保つことです。

    インターネットを通じたやり取りには、個人情報や機密情報が含まれていることも多く、これらの情報を守るために通信は暗号化されます。

    暗号化された通信は、送信した人と受信した人だけが内容を理解できるものでなければ意味がありません。

    たとえば、ホームページを閲覧するとき、あなたのパソコンがサーバーにリクエストを送り、サーバーはそのページの情報を返してくれる仕組みになっていますが、やり取りが暗号化されていれば、第三者がそれを覗いても内容を解読することはほぼ不可能です。

    この暗号を解読するための「鍵」として、ネットワークセキュリティキーが必要になります。

    無線LANの接続画面で表示されるSSIDとネットワークセキュリティキーを使って、接続が正当なものだと証明し、安全な通信を確保できるようになります。

    インターネットを安心して利用するためにも、もしまだ設定しない場合は、ぜひネットワークセキュリティキーを設定してくださいね。

    ネットワークセキュリティキーの確認方法3

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    無線LANルータを新たに購入してきて、いざ接続しようとした際にパスワードがわからなくて探した経験はないでしょうか。

    また、近年増加しているリモートワークを行おうと会社からパソコンを持ってきた際にも、ネットワークセキュリティキーの入力が必要になります。

    時間がない中でネットワークセキュリティキーがないと焦ってしまいますよね。

    そこで、どこを見れば確認できるかを事前に覚えておきましょう。

    Wi-Fiルーターで確認する

    まずは近年、使用者が増加しているWi-Fiルータの確認方法ですが、基本的には機器にSSIDとネットワークセキュリティキーが記載されたステッカーが貼られています。

    機器にそんな重要な情報を記載しておくのはセキュリティ上問題があると思うかもしれませんが、第三者が傍受して悪用する場合、基本的に全く知らない赤の他人であることが多く、実際に機器を見られることは少ないからです。

    シールではない場合、カードが別に同包されていてそちらに記載されていることもありますので、ネットワークセキュリティキーとSSIDを確認するまでは捨てないように注意してください。

    モバイルルーターで確認する

    モバイルルータもWi-Fiルータと同様に、機種に記載されていたりカードが同封されていたりするケースもあります。

    しかし、近年直接モバイルルータを操作し、SSIDとネットワークセキュリティキーを確認するものも増えてきました。

    この場合は同包されている取扱説明書やホームページに操作手順が記載されていますので、確認してください。

    また、ネットワークセキュリティキーを変更することも可能な機種もあり、もし会社で付与されているモバイルルータであればすでに変更されている可能性も高いです。

    自身で設定した場合は忘れないように、また、付与されてい一元管理されている場合は管理者へ問い合わせてみてください。

    スマートフォンのテザリングで確認する

    デザリングでスマートフォンから接続を行う場合、まずはデザリングの設定を行わなければなりません。

    そこで、SSIDとネットワークセキュリティキーを設定しますので、ここで自分しかわからないネットワークセキュリティキーを入力してください。

    他のモバイルルータなどはパスワードポリシーが設定されており、例えば8文字以上アルファベット大文字小文字は含まなければならないなどの細かな規定の上設定されています。

    これらのように、予測しにくいネットワークセキュリティキーを設定することによって、他人からアクセスされにくい設定ができます。

    ネットワークの暗号化のタイプ

    ネットワークの暗号化のタイプには、以下の5つが挙げられます。

    • リンク暗号化
    • エンドツーエンド暗号化
    • VPN
    • Wi-Fi暗号化
    • TLS/SSL

    ここでは、上記の5つのタイプについて詳しくご紹介します。

    リンク暗号化

    リンク暗号化とは、データがネットワーク上のリンクごとに暗号化される方式です。

    つまり、送信元から受信先までの経路にある各ノードで、データは一度解読され再暗号化される仕組みになっています。

    リンク暗号化は、データがネットワーク内で保護されるよう設計されていますが、データが解読されるポイントがいくつかあるため、通信全体の安全性は中間ノードにも依存します。

    主に内部ネットワークで使われることが多い方式です。

    エンドツーエンド暗号化

    エンドツーエンド暗号化とは、データが送信元から受信先まで直接暗号化される方式で、通信経路上にある第三者には内容が解読できません。

    メッセージアプリやメールの暗号化によく使用されるこの方式は、リンク暗号化に比べて高いプライバシーが確保され、途中のノードでも解読されることはありません。

    プライバシーの保護が重要な通信で重宝されている暗号化タイプです。

    VPN

    VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、インターネットを介して専用の安全な通信経路を作り、データを保護する技術です。

    公共のWi-Fiを使用する場合でも、VPNを通じてインターネットに接続することで、個人情報やデータの盗聴を防ぎます。

    VPNを使用すると、自宅から職場のネットワークに安全にアクセスすることも可能で、リモートワークなどに役立つ手段として普及しています。

    Wi-Fi暗号化

    Wi-Fi暗号化とは、無線ネットワーク上の通信を保護するために使われる暗号化方式です。

    古いWEP方式から進化したWPA、WPA2、最新のWPA3までさまざまな規格があり、セキュリティが強化されています。

    WPA3は、より強力な暗号化方式を採用しており、家庭やビジネスでの安全なWi-Fi接続を可能にします。

    第三者がアクセスしてデータを盗むリスクを軽減しています。

    TLS/SSL

    TLS(Transport Layer Security)SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上でのデータ送信を暗号化するプロトコルです。

    ウェブサイトのURLに「https」が付いている場合、この暗号化が使用されています。

    TLS/SSLは、ウェブサイトを訪れるユーザーとサーバー間の通信を守り、金融情報や個人情報の安全なやり取りを可能にします。

    【デバイス別】ネットワークセキュリティの利用方法

    簡単にネットワークセキュリティキーを使用するにあたり、どのような操作が必要かについてご説明していきます。

    もちろんネットワークセキュリティキーを利用しなければネットワークに接続できないので知らず知らずに使用されていることもあるかもしれませんが、これを機にどんな機種でもネットワークセキュリティキーを利用できるよう、知識を身につけておきましょう。

    iPhone

    iPhoneをWi-Fiに接続する際、自動で出てきたものからパスワードを入力して接続を行う場合もあります。

    しかし、目当てのネットワークが検出されない場合は手動でネットワークを探さなければなりません。

    まずはホーム画面の「設定」から「Wi-Fi」を選択してください。

    そこには接続可能なネットワークの一覧が表示されますので、接続したいSSIDを探して選択します。

    ここでパスワードを入力すると接続可能となりますが、自動接続などの設定を行うのもこの項目から行うことができます。

    また、IPアドレスや細かな情報も確認できるため、ネットワーク関連で調べたいことがある場合はこちらを利用してみると解決することが多いです。

    Android

    AndoroidもiPhoneとほぼ同じ流れとなります。

    ただし、Androidの特徴としてデバイスによっては多少異なることもありますので全く同様の操作とはならないかもしれませんが、基本を抑えることで自分自身で探して行き着けるようになります。

    操作方法の基本はホーム画面の「設定」から「接続」をタップし、「Wi-Fi」を選択します。

    そこからiPhone同様にネットワークの設定を行うことが可能であり、パスワードを打ち込めばネットワークに接続することが可能です。

    近年、AndroidとiPhoneの操作方法にもそこまで差異がなくなってきたように感じますので、もしプライベートで使用しているのがAndroidで、仕事で使っているのがiPhoneだった場合にも、基本操作は同じなのでそこまで身構える必要もありません。

    Windows

    Windowsの場合は搭載されているOSのバージョンにより異なることがありますが、基本的な流れを抑えておけば初見のバージョンでも対応できることが多くあります。

    まず初めに、タスクバーにある「地球儀のマーク」をクリックしてください。これがネットワークの設定につながります。

    クリックするとアクセスポイント一覧が出てきますので、接続したいSSIDをクリックします。

    そうするとネットワークセキュリティキーを入力するバーが出てきますので、接続したいキーを入力すれば接続は完了です。

    Mac

    Macも基本的にはWindowsと同様で、右上にあるWi-Fiマークをクリックすると利用できるネットワーク一覧が出てきます。

    その中から接続したいネットワークを接続すれば、ネットワークセキュリティキーが入力できるようになります。

    Windowsと異なる点は、OSによって大きく操作性は変わらないことです。

    これから先、変更になることはあるかもしれませんが、今まではずっと右上に出ており変わらない接続方法なので一度覚えてしまえばどのMacでも利用することが可能です。

    ネットワークセキュリティキーを導入しないリスク

    ネットワークセキュリティキーを導入しない環境では、パスワードなしですぐに接続できて便利に感じるかもしれません。

    しかし、現代においてネットワークセキュリティキーを導入しないということは公共の場で個人情報や会社の機密情報を大声で話すのと同等の危険性があります。

    また、進入経路にもなり得ることから鍵をかけずに家を無人にするようなものです。

    これらのリスクが一体どういうことなのかをご説明していきます。

    第三者による不正利用

    ネットワークセキュリティキーを導入しなければ誰でも接続が可能ということです。

    そのため、第三者が勝手にネットワークを利用することが考えられます。

    すぐに思いつくのはアクセスが集中することによるネットワークの遅延が起こってしまいます。

    また、不正利用した人物が訪れたページには不正利用したネットワークの痕跡が残るため、ネットワークセキュリティキーを導入していなければ自分が利用していないサイトに、あたかも自分が訪れたような痕跡が残ってしまうということです。

    これらのリスクは一見して見ると軽い気がしますが、実はネットワーク界では重要なこととなるのです。

    通信データの傍受

    無線ネットワークは電波を集約し、各インターネット回線に接続できるように働いてくれていますが、もし不正利用している人がその通信を盗聴してしまう可能性もあることは忘れてはいけません。

    現在は暗号化技術が進んでおり、簡単に盗聴できないようにはなっていることと、APや各種インターネット機器のセキュリティ技術は向上していると言っても100%ではありません。

    重要な情報を第三者に盗まれてしまっては、不正利用だけではなく被害が拡大してしまう恐れがあることを覚えておきましょう。

    不正アクセス

    不正利用によって接続されたサイトには、不正利用されているネットワークの痕跡が残ることはご紹介しました。

    もし仮に、そのサイトに対して不正アクセスを第三者が行った場合、まず初めに疑われるのは不正利用されたネットワークを管理している人物です。

    誰が不正利用したかまで調べられることも少なく、犯罪に加担したとされる可能性も非常に高くなることから、インターネットセキュリティキーを設定しないということは犯罪に加担する可能性もあることは自覚しておいてください。

    近年不正アクセスの件数が増加していることもあり、犯罪者は常に不正利用できるネットワークを探しているのです。

    マルウェア拡散

    パソコンやシステムに重大な被害を及ぼすプログラムであるマルウェアを拡散するために、不正利用したネットワークが利用されることがあります。

    これについても、先ほど触れた通り自分のネットワークでマルウェアを拡散すればIPアドレスから身元が判明してしまうため、どこか自分の痕跡がつかないネットワークを探しているのです。

    マルウェア拡散についても犯罪行為であり、そのネットワークが不正に利用されたとしても犯罪者に加担しているという疑いをかけられても何の不思議もありません。

    インターネットセキュリティキーを導入しないままネットワークを利用するということは、犯罪につながる危険性があるということです。

    ネットワークセキュリティに接続できない時の原因と対処法

    ネットワークセキュリティに接続できない場合、いくつかの原因が考えられます。

    ここでは、原因と対処法について詳しく解説します。

    ネットワークキーを忘れた・紛失した

    ネットワークセキュリティキーを忘れてしまったり紛失したりした場合、まずはルーター本体や設定画面を確認してみましょう。

    ほとんどのルーターは本体の裏や側面に、デフォルトのキーが記載されています。

    また、スマホやPCの「設定」から接続しているWi-Fiの情報を確認することで、キーを再確認できる場合もあります。

    もし再設定が必要なら、プロバイダーやルーターのサポートサイトで手順を確認し、新しいキーを設定するのも良いでしょう。

    再設定したら忘れないようにメモしておくと安心です。

    キーの入力ミス

    ネットワークキーは文字列が複雑であることが多いため、入力ミスが発生しやすいとされています。

    特に大文字と小文字、数字とアルファベットの見間違いが多いポイント。

    一度入力した内容が正しいキーが入力されているか確認してみましょう。

    また、入力が難しい場合はコピー&ペーストしてミスを減らすのも良いでしょう。

    暗号化方式が一致していない

    ルーターとデバイスの間で暗号化方式が異なる場合、通信がうまく確立できないことがあります。

    古い機器やルーターはWEPやWPAという方式を採用していますが、最新の機器ではよりセキュリティが強化されたWPA2やWPA3が使われることが一般的です。

    この場合、ルーターの設定画面でデバイスの暗号化方式に合わせた設定を行うか、逆にデバイスの設定で互換性のある暗号化方式に切り替えることで解決する場合があります。

    デバイスの問題

    接続しようとしているデバイス自体に原因がある場合もあります。

    デバイスが古くなっている場合、ソフトウェアの更新が必要だったり、内蔵の無線機能に問題が生じていることもあります。

    まずはデバイスのソフトウェアが最新であるか確認し、必要であれば更新を行ってみましょう。

    また、再起動をしてシステムをリフレッシュするのも対処法の一つです。

    それでも解決しない場合は、サポートセンターに相談してみましょう。

    ルーターの不具合

    ルーター自体の不具合で接続できない場合もあります。

    まずはルーターを再起動し、再度接続を試してみましょう。

    電源を一度切り、数分待ってから再度入れ直すと改善されることがあります。

    また、ルーターの位置が悪い場合や、他の電子機器の影響で電波が不安定になることも。

    ルーターのアップデートを行うとともに、接続しやすい場所に設置することで安定性が向上します。

    まとめ:ネットワークセキュリティキーで不正アクセスを防ぎましょう

    あまり気にせずネットワークセキュリティキーを利用していた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はセキュリティにおいて大変重要なものであり、利用した方が良いものだったのです。

    安心してネットワークを利用するための基本的な事項として、しっかり知識を身につけて正しく利用しましょう。

    また、自分でネットワークセキュリティキーを導入して運用している方で不安なことがありましたら、ぜひ、株式会社Jitera社にご相談ください。

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