DevSecOpsは、ソフトウェア開発プロセスを改善し、セキュリティを強化するためのアプローチや文化のことをさします。
この記事では、DevSecOpsのメリットや実現に必要な要素を解説しています。
この記事を読んで、自社の開発にDevSecOpsを導入するかどうかの参考にしてください。

PHPを独学で勉強した後にWeb業界に参入。大手企業でプログラマーとして活躍後、自社サービスの立ち上げ、大手検索エンジンサービスの保守運用作業、ソーシャルゲーム開発などに携わりながら、SE・管理職の道を歩んで現在に至る。現在は、管理職に携わる傍ら、これまでの経験を活かした執筆活動を続けている。
DevSecOpsとは?
DevSecOpsとは「開発(Dev)」「セキュリティ(Sec)」「運用(Ops)」の略語で、これらの要素を統合して、ソフトウェア開発プロセスを改善し、セキュリティを強化するためのアプローチや文化のことです。
ここでは、DevSecOpsを深く知るために、以下の項目に分けて解説をします。
- DevSecOpsの概要
- DevOpsとの違い
- DevSecOpsが登場した背景
これら項目を見ながら、DevSecOpsを理解していきましょう。
DevSecOpsの概要
DevSecOpsとは、「開発(Dev)」「セキュリティ(Sec)」「運用(Ops)」の略語で、これらの要素を統合して、ソフトウェア開発プロセスを改善し、セキュリティを強化するアプローチや文化のことです。
従来の開発プロセスでは、セキュリティは通常、開発の最後の段階や運用段階で考慮されることが多かったため、セキュリティの問題が発生すると修正するのに時間とコストがかかることがありました。
しかし、DevSecOpsでは、セキュリティが開発の初期段階から組み込まれ、継続的なセキュリティテストと監視が行われ、セキュリティの問題をより早期に発見することが可能です。
DevSecOpsでは、セキュリティのベストプラクティスを開発プロセスに組み込み、自動化されたセキュリティテストや監視ツールを利用して、セキュリティの脆弱性を定期的にチェックします。
さらに、開発者・セキュリティ専門家・運用チームが密接に連携して、セキュリティに関する責任を共有します。
DevSecOpsの目標は、ソフトウェア開発プロセスを迅速かつ効果的に行いながら、高いセキュリティを確保することです。
高いセキュリティを確保することで、セキュリティリスクを最小限におさえ、信頼性の高いソフトウェアを提供することが可能です。
DevOpsとの違い
似たような言葉に、DevOpsというものがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
以下は、DevSecOpsとDevOpsのそれぞれの特徴をまとめたものです。
DevSecOps | DevOps |
「開発(Dev)」「セキュリティ(Sec)」「運用(Ops)」の要素を統合して、ソフトウェア開発プロセスを改善しセキュリティを強化する | ソフトウェア開発とIT運用の間のコラボレーションを促進し、ソフトウェアの開発・テスト・デプロイメント・運用を効率化する |
簡潔にいえば、DevSecOpsはセキュリティを強調したDevOpsの派生形であり、セキュリティを組織全体に統合して継続的なセキュリティを実現することを重視しています。
DevSecOpsは、セキュリティが早い段階でプロセスに組み込まれるのが特徴で、開発・テスト・デプロイメントの各段階でセキュリティが考慮され、自動化されたセキュリティテストや監視が実施されます。
DevSecOpsが登場した背景
DevSecOpsが登場した背景には、従来のソフトウェア開発プロセスにおけるセキュリティの課題や変化するビジネス環境に対するニーズがあります。
おもな理由は、以下のとおりです。
- セキュリティの複雑化と重要性の増大
- 迅速なリリースとビジネス競争力の向上
- セキュリティへの認識の高まり
これらの背景から、開発プロセスにおけるセキュリティの重要性がますます高まり、DevSecOpsというアプローチが生まれました。
セキュリティを開発の初期段階から組み込むことで、継続的なセキュリティの実践を行い、セキュアで信頼性の高いソフトウェアを迅速かつ効率的に提供することを目標としています。
DevSecOpsのメリット4つ
DevSecOpsは、ソフトウェア開発プロセスを改善し、セキュリティを強化するアプローチや文化であることがわかりました。
では、このDevSecOpsにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下の4つは、そのメリットのおもなものです。
- 長期的なコスト抑制を期待できる
- 脆弱性の発見・修正が容易になる
- リリースのサイクルが早くなる
- プロダクトの品質向上が期待できる
これらのメリットを理解して、DevSecOpsの特徴をより理解していきましょう。
長期的なコスト抑制を期待できる
DevSecOpsの導入のメリットの1つに、長期的なコスト抑制を期待できることがあります。
おもなメリットは、以下のとおりです。
- 早期の脆弱性発見と修正が可能
- 運用コストの削減ができる
- リスクの削減ができる
- 信頼性と信頼度の向上がはかれる
DevSecOpsでは、セキュリティが開発の初期段階から組み込まれ、継続的なセキュリティテストと監視が実施されます。
早期にセキュリティが組み込まれるため、脆弱性の発見を早期に行うことができ、本番反映後に脆弱性が見つかる場合と比べて少ないコストで修正が可能です。
セキュリティの自動化と統合によって、セキュリティの監視やテストなどの運用コストを削減できます。自動化されたテストとセキュリティポリシーに従って統合されたプロセスで、人的ミスを減らして、セキュリティ対策の効率性を高めることが可能です。
ほかにも、DevSecOpsのアプローチにより、セキュリティに関連するリスクが低減します。脆弱性の早期発見と修正、自動化されたセキュリティテスト、統合されたセキュリティポリシーの遵守によって、セキュリティ侵害やデータ漏洩などのリスクを最小限におさえられるでしょう。
セキュリティに関する問題を早期に発見して修正できるため、ソフトウェアの信頼性と信頼度が向上するのもメリットの1つです。セキュリティに関する問題が少ないソフトウェアは、ユーザーの信頼を獲得して、ビジネスの信頼性を高めることにつながります。
これらのメリットによって、DevSecOpsの導入は、長期的なコスト削減につながります。
セキュリティに関する問題やリスクを最小限におさえて、信頼性の高いソフトウェアを提供できれば、企業はリスクに対するコストを削減し、ビジネスの持続可能性を確保できるでしょう。
脆弱性の発見・修正が容易になる
脆弱性の発見・修正が容易になることは、DevSecOpsの導入のメリットの1つです。
以下は、その詳細な内容です。
- 早期の脆弱性検出が可能
- 自動化されたセキュリティテストの実施
- 継続的なセキュリティ監視
- 修正の迅速化
DevSecOpsでは、セキュリティが開発プロセスの早い段階から組み込まれるため、開発者はプログラムを書く段階からセキュリティの観点を考慮したベストプラクティスを実践します。セキュリティを考慮して開発を進められれば、プログラムに組み込まれる前に脆弱性が早期に発見される可能性が高まるでしょう。
DevSecOpsでは、自動化されたセキュリティテストが重要な役割を果たします。自動化されたセキュリティテストを導入することで、プログラムの変更が行われるたびにセキュリティの問題を迅速に検出し、修正することが可能です。
たとえば、プログラムを変更することで脆弱性を埋め込んでしまっていた場合には、セキュリティに問題があることが自動で通知され、それを修正をするよう促される、などです。
DevSecOpsでは、ソフトウェアの開発とデプロイメントが継続的に監視されます。セキュリティイベントや異常な活動が検出されると、自動化されたプロセスによって迅速に対応が可能です。
脆弱性が検出された場合、開発者は迅速に対応できるのもメリットの1つです。
セキュリティの修正は、自動化されたプロセスによって迅速かつ効率的に行われるため、セキュリティの問題を迅速に修正し、悪影響を最小限におさえられるでしょう。
DevSecOpsの導入は、脆弱性の発見と修正を容易にして、セキュリティのレベルを向上させられます。その結果、セキュリティのリスクを最小限におさえて、信頼性の高いソフトウェアの提供が可能です。
リリースのサイクルが早くなる
DevSecOpsの導入には、リリースサイクルの加速がメリットの1つとしてあげられます。
以下は、その詳細です。
- 自動化されたプロセス
- セキュリティの統合
- 継続的な改善とフィードバック
- 迅速なリリースへの対応
DevSecOpsでは、開発からデプロイメントまでの各段階を自動化できます。
CI/CDパイプラインにより、プログラムのビルド・テスト・デプロイメントが効率的に自動化されます。各段階を自動化することで、開発から本番環境へのリリースまでの時間を大幅に短縮できるでしょう。
従来の開発プロセスでは、セキュリティの検証やテストに多くの時間がかかっていたため、リリースサイクルが早いといえるものではありませんでした。
しかしながら、DevSecOpsでは、セキュリティが開発プロセスの一部として統合され、自動化されたセキュリティテストが実施されます。このようなサイクルであれば、セキュリティの検証と修正が迅速化され、リリースサイクルの短縮が期待できます。
DevSecOpsでは、リリース後も継続的な監視とフィードバックが行われます。
本番環境での動作やセキュリティの状況をモニタリングし、何か問題があれば即座に対応できるため、リリースサイクルが加速して改善の迅速な反映が可能です。
ビジネス環境が変化し、顧客のニーズや競合他社の動向に迅速に対応することが求められています。
DevSecOpsの導入により、開発チームはリリースサイクルを短縮して、迅速なリリースに対応できるようになるでしょう。
このように、DevSecOpsの導入はリリースサイクルの加速を実現し、ビジネスの競争力を向上させることができます。その結果、顧客の期待に迅速に応え、市場でのリーダーシップを確立することが可能です。
プロダクトの品質向上が期待できる
プロダクトの品質向上が期待できるのは、DesSecOpsの導入のメリットの1つです。
以下、その詳細です。
- セキュリティの強化
- バグの早期発見と修正
- コンプライアンスへの準拠
- 継続的なフィードバックと改善
DevSecOpsでは、セキュリティが開発プロセスの初期段階から組み込まれ、継続的なセキュリティテストと監視が実施されます。セキュリティの自動化されたプロセスにより、セキュリティの脆弱性が早期に発見され、修正されてセキュリティに関連するリスクが低減し、プロダクトの信頼性が向上するでしょう。
DevSecOpsでは、継続的な統合(CI)と継続的なデリバリー/デプロイメント(CD)が実践されます。
開発者は、プログラムを頻繁に統合し、自動化されたテストによってバグやエラーを早期に発見することが可能です。また、セキュリティの自動化されたテストもバグの早期発見に役立ちます。
バグを早期に修正することで、プロダクトの品質が向上して、ユーザーエクスペリエンスを向上させられるでしょう。
DevSecOpsでは、セキュリティポリシーや規則要件に基づいた自動化されたテストや監視が実施されます。
セキュリティポリシーや規則要件に基づいたテストや監視ができれば、コンプライアンスへの準拠が容易になるでしょう。セキュリティとコンプライアンスの強化により、プロダクトの信頼性が向上して、法的なリスクが低減します。
DevSecOpsでは、継続的なフィードバックが行われ、プロダクトやプロセスの改善が促進されます。
リリース後の監視やユーザーフィードバックを通じて、プロダクトの品質やセキュリティに関する問題が特定され、迅速に改善することが可能です。その結果、プロダクトの品質とセキュリティが向上し、顧客満足度が高まります。
このように、DevSecOpsの導入は、プロダクトの品質向上に貢献できます。セキュリティの強化・バグの早期発見や修正・コンプライアンスへの準拠・継続的な改善などにより、高品質で信頼性の高いプロダクトを提供することが可能です。
DevSecOpsを実現する際の課題
DevSecOpsには、多くのメリットがあることがわかりました。
次に、DevSecOpsを実現する際に、どのような課題があるかみていきましょう。
以下の3つは、DevSecOpsを実現する際の、おもな課題です。
- 組織の課題
- データの課題
- ツールの課題
各課題を理解した上で、DevSecOpsを導入することが重要です。
組織の課題
組織内の課題には、おもに以下のようなものがあります。
- 文化の変革
- スキルセットの不足
- ツールとプロセスの統合
- リソースと時間の制約
DevSecOpsを実現するためには、組織全体の文化の変革が必要です。各部門が連携し、セキュリティを全員の責任とする文化が必要となるでしょう。
ほかにも、DevSecOpsには、開発者・セキュリティエンジニア・運用者など、さまざまなスキルセットを持つチームが必要です。しかしながら、セキュリティエンジニアの不足や従来の運用チームがDevOpsスキルに不慣れな場合もあるでしょう。
既存のツールやプロセスがセキュリティの自動化に対応していないと、DevSecOpsの導入が難しいため、新しいツールやプロセスを導入して既存システムとの統合を図ることが課題となります。
新しいプロセスやツールの導入・チームメンバーのトレーニング・文化の変革などには、時間と労力がかかり、これが課題となる場合があります。
これらの課題に対処するためには、組織全体のリーダーシップとサポートが必要となるでしょう。
データの課題
DevSecOpsを実現する際には、データに関連するいくつかの課題があります。
以下は、その一例です。
- セキュリティデータの管理と保護
- データの整合性と信頼性
- データの可視性と可用性
- データの分析と洞察
セキュリティテストや監視に使用されるデータは、機密性が高く、機密情報が含まれている場合があるため、適切な管理と保護が必要です。
ほかにも、セキュリティテストや監視に使用されるデータは、正確で信頼性が高い必要があります。
さらに、DevSecOpsには、セキュリティテストや監視に使用されるデータの可視性と可用性が重要です。適切なツールやプラットフォームを使用して、データをリアルタイムで監視し、迅速な対応ができるようにする必要があります。
セキュリティテストや監視から得られるデータを分析し、その結果を検討することが重要です。適切なデータ分析ツールや技術を使用して、セキュリティの問題やパフォーマンスを改善するための検討が必要となるでしょう。
これらのデータに関連する課題に対処するためには、適切なデータ管理戦略やポリシーの策定が必要です。
ほかにも、組織全体でデータに関する認識と取り組みが必要であり、DevSecOpsの実現に向けた重要な要素となるでしょう。
ツールの課題
ツールに関連するさまざまな課題のうち、おもな課題は以下の通りです。
- 適切なツールの選択
- ツールの統合と整合性
- ツールの運用と管理
- ツールのコストとライセンス
DevSecOpsを実現するためには、適切なツールを選択することが重要です。選択したツールが組織のニーズや要件に適合していることを確認する必要があるでしょう。
組織が使用するツールが複数ある場合、それらのツールを統合し、一貫したプロセスを確立することが課題となります。
ほかにも、異なるツールが異なるデータ形式で使用する場合は、データの整形や変換が必要となるため、注意が必要です。適切なツールの選択や統合だけでなく、それらのツールに運用と管理も重要となります。
また、ツールの設定やカスタマイズに関するスキルや知識も必要となるでしょう。
一部のツールは高価であり、ライセンス料やサポート費用がかかる場合があります。ライセンスの違反や不正利用を防止するために、適切なライセンス管理のプロセスを確立する必要もあるでしょう。
これらのツールに関連する課題に対処するためには、組織内でのツールの選択と統合に関する適切なプロセスやガイドラインを策定することが重要です。
DevSecOpsの実現に必要な要素とは?
DevSecOpsには、さまざまなメリットがありますが、同じく課題が多いこともわかりました。
では、DevSecOpsの実現に必要な要素には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、おもな要素となる、以下の4つを解説します。
- セキュリティ自動化ツールの組み込み
- 開発プロセスの整備
- 新しい組織文化や体制の構築
- セキュリティに関する共通認識の醸成
それぞれの要素を理解して、適切なDevSecOpsの導入を目指しましょう。
セキュリティ自動化ツールの組み込み
セキュリティを自動化するためのツールを組み込むことは、DevSecOpsの進めていくために必要な要素の1つです。
以下は、その詳細です。
- セキュリティの早期組み込み
- 継続的なセキュリティテスト
- セキュリティポリシーの自動化と適用
- 継続的な改善と学習
これらの要素を組み合わせることで、セキュリティを自動化するためのツールを効果的に組み込んで、DevSecOpsの運用を支援できます。セキュリティの強化と迅速な対応可能にし、組織のセキュリティを継続的に改善して、促進させます。
開発プロセスの整備
DevSecOpsの実現には、開発プロセスの整備が不可欠です。
以下は、そのいくつかの要素になりなさそうす。
- 継続的な統合とデリバリー(CI/CD)
- プログラムレビューと自動化された静的解析
- セキュリティポリシーの統合
- 継続的な監視と改善
CI/CDパイプラインの導入を行えば、プログラムのビルド・テスト・デプロイが実現され、開発からリリースまでのサイクルが短縮されて素早い対応可能となります。
開発チーム内のプログラムレビュープロセスを整備して、セキュリティの観点からのレビューを強化することが必要です。
ほかにも、セキュリティポリシーを整備し、開発プロセスに統合することは重要なことです。
開発プロセスを整備できれば、セキュリティが開発全体に統合され、セキュリティの強化とリスクの軽減が期待できるでしょう。
新しい組織文化や体制の構築
新しい組織文化や耐背の構築は、DevSecOpsの実現に不可欠です。
以下は、その詳細です。
- 文化の変革と共同作業の促進
- 責任の共有とトランスペアレンシー
- 教育とスキルの向上
DevSecOpsでは、組織内でのコラボレーションと情報共有を促進する文化を醸成する必要があります。
失敗を恐れずに新しいアイデアやプロセスを試し、失敗から学ぶことを奨励する文化を構築することが重要です。
組織内での情報のトランスペアレンシーを高めることで、異なる部門間での情報共有が円滑に行われます。
組織内でのコラボレーションと情報共有、セキュリティ意識の向上、専門知識の育成などがDevSecOpsの成功に不可欠な要素です。
セキュリティに関する共通認識の醸成
セキュリティに関する共通認識の醸成には、以下のような要素があります。
- セキュリティ意識の向上
- リスク管理の共通理解
- セキュリティの責任共有
- 情報共有と学習
全ての関係者に対して、セキュリティに関する基本的な理解を促進することが重要です。関係者がセキュリティリスクを共通の言語で理解し、評価できるようにすることも重要となるでしょう。
全ての関係者が、セキュリティの責任を共有する意識を持つことが必要です。開発者はセキュアなプログラムを書く責任があり、運用チームにはセキュリティの脆弱性を検出し、セキュリティエンジニアはセキュリティポリシーを策定して、管理する責任があります。
これら要素を組み合わせることで、組織全体がセキュリティに関する共通認識を共有して、DevSecOpsの実現に向けて協力することができるでしょう。
セキュリティに関する共通の理解と意識の醸成は、組織内でのセキュリティに関するプロセスやツールの効果的な統合に不可欠です。
DevSecOpsのまとめ
今回は、DevSecOpsに関することをみてきて、以下のことがわかりました。
- DevSecOpsとは「開発(Dev)」「セキュリティ(Sec)」「運用(Ops)」の略語である
- セキュリティの強化に焦点を当ててソフトウェア開発のプロセスを改善するのがDevSecOpsの目的である
- セキュリティが開発を始めた時点から組み込まれてセキュリティテストと監視が実施される
- 組織全体の文化の変革を行うことがDevSecOpsを進めるのには重要
- セキュリティを自動化するツールの組み込みはDevSecOpsを進行していくのに必要
DevSecOpsは、DevOpsの派生形ともいえる、セキュリティに焦点を当てたもので、セキュリティを強化しながら開発プロセスを改善していくものです。
セキュリティを開発を始めた段階から組み込んでいくため、継続したセキュリティテストと監視が実施されます。
DevSecOpsには、いくつかの課題があり、組織全体の文化の変革を行わなければならないのも課題の1つです。
セキュリティを自動化するツールの組み込みは、DevSecOpsを進めていくために必要なものです。
このように、メリットや課題があるDevSecOpsですが、どのように活用すればよいかわからないこともあるでしょう。
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