バックアップサービスのおすすめ15選!選び方やメリット、注意点まで

デジタルデータが重要な現代、バックアップは欠かせません。

大切なデータを失った経験はありませんか?

パソコンの故障やスマートフォンの破損、ランサムウェアの被害など、データを脅かすリスクは常に存在します。

こうしたリスクからデータを守るためバックアップの重要性が増しています。本記事では、おすすめのバックアップサービス15選を紹介し、選び方やメリット、注意点を解説します。

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監修者 エンジニア Sakai

制御系システムや自動化システムの新規開発を中心に、15年以上の開発経験を持つ現役エンジニアです。『デジタルは人と人をつなぐもの』という言葉が好きです。デジタルの世界をわかりやすく伝えていきます。

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    バックアップサービスとは

    バックアップサービスとは、デジタルデータを安全に保管し、データ消失や破損に備えるためのサービスです。これには主に以下の2種類があります。

    【クラウドベースのバックアップ】

    インターネットを通じてデータをリモートサーバーに保存します。

    • 利点:- 物理的な災害やデバイスの故障から保護
    • どこからでもアクセス可能
    • 例: Google Drive、Dropbox、iCloud

    【ローカルストレージのバックアップ】

    外付けハードドライブやネットワーク接続ストレージ(NAS)にデータを保存します。

    • 利点:インターネット接続がなくてもアクセス可能
    • データ転送速度が速い
    • 例:外付けHDD、NASデバイス

    バックアップサービスを利用することで、データの安全性を高め、予期せぬトラブルからの迅速な復旧を可能にします。これにより、個人の思い出や企業の重要な情報を長期的に保護することができ、安心してデジタルライフを楽しむことができます。

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    【法人向け】おすすめのバックアップサービス6選


    データバックアップは、災害やシステムトラブルの際に大切なデータを守るための重要な対策です。法人で利用する場合は多くのデータやシステムを扱うため信頼性の高いサービスを選ぶ必要があります。

    法人向けのデータバックアップサービス6選をご紹介していきます。

    サービス名 料金 特徴

    コワークストレージ

    要問い合わせ
    参考:月額 2,750円(100GBプラン/5ID)
    デスクトップやブラウザ、モバイルデバイスからアクセス可能。月額 2,750円から、さまざまなプランから選択可能

    AOSBOX Business

    年額 40,000円
    (100GBプラン)
    ユーザー無制限で利用可能。操作性とセキュリティを強化しているので、安心してデータを保存可能

    Backblaze

    1TB毎に月額6ドル ・従量課金制のクラウドストレージ
    ・バックグラウンドでの自動バックアップ
    ・外付けハードドライブのバックアップにも対応

    Synology NAS

    要問い合わせ ・オンプレミスでのデータ管理
    ・RAID構成によるデータ冗長性
    ・クラウドサービスとの連携も可能

    Google Drive for Business

    ユーザーあたり月額680円から(30GB) ・チーム全体でのファイル共有が容易
    ・高度な検索機能
    ・Googleの他のサービスとの連携

    BackStore

    要問い合わせore
    参考:月額 2,900円(10GB/利用台数 4台)
    あらゆる種類のデータをバックアップ可能。簡単にセットアップして使用可能

    コワークストレージ

    コワークストレージ

    NTT東日本が提供するコワークストレージは、場所やデバイスを選ばずにデータにアクセスできる柔軟性が魅力です。

    コワークストレージ
    特徴 ・マルチデバイス対応(デスクトップ、ブラウザ、モバイル)
    ・国内データセンターでのデータ保管
    ・強固なセキュリティ機能
    価格 月額2,750円から(100GBプラン/5ID) ※30日間の無料トライアル有り

    国内のデータセンターを利用しているため、データの所在地に関する法的要件を満たす必要がある企業にも適しています。

    AOSBOX Business

    AOSBOX Business Pro

    AOSBOX Businessは、大規模な企業や組織向けに設計されたユーザー数無制限のクラウドストレージサービスです。社員数や部門数に関係なく利用できる点が特徴の、スケーラビリティの高いソリューションといえるでしょう。

    AOSBOX Business
    特徴 ・ユーザー数無制限
    ・操作性とセキュリティの強化
    ・大容量データの保存と共有機能
    価格 年額40,000円から(100GBプラン)

    「AOSBOX Business」の新規販売は、2023年12月20日に終了しており、現在は後継サービスの「AOSBOX Business Pro」に機能が引き継がれています。

    Backblaze

    Backblaze

    Backblazeは、大容量のメディアファイルを扱う企業に最適のストレージサービスです。ハイパフォーマンスなストレージ容量を提供するため、ビデオ制作会社や音楽制作スタジオなど、大量のバックアップデータを扱う業種に適しています。

    Backblaze
    特徴 ・無制限のクラウドストレージ
    ・バックグラウンドでの自動バックアップ
    ・外付けハードドライブのバックアップにも対応
    価格 1TB毎に月額6ドル

    海外圏のため国内でのUI操作等にやや課題がありますがストレージ容量に対してのコストパフォーマンスは破格です。言語や操作といった容易性を抜きにしても選択肢の一つには入るでしょう。

    Synology NAS

    Synology NAS

    Synology NASは、データのローカル管理を重視する企業に適しています。セキュリティ要件の厳しい業界や、大容量データの高速アクセスが必要な場合に有効です。

    Synology NAS
    特徴 ・オンプレミスでのデータ管理
    ・RAID構成によるデータ冗長性
    ・クラウドサービスとの連携も可能
    価格 要問合せ

    物理的なバックアップサーバの確保は、セキュリティリスクへの最大の対策といえるでしょう。UPSの機能も搭載しているNASであれば自然災害や停電といった天災や人災被害にも強く、外部からの介入もほとんど考慮されない堅牢な選択肢です。

    Google Drive for Business

    Google Drive for Business

    Google Drive for Businessは、チーム間でのコラボレーションが必要な企業に適しています。特にリモートワークを導入している企業ではファイルの共有と同期が容易です。

    Google Drive for Business
    特徴 ・チーム全体でのファイル共有が容易
    ・高度な検索機能
    ・Googleの他のサービスとの連携
    価格 ユーザーあたり月額680円から(30GB)

    特性上バックアップデータのアップロードが可能なためバックアップツールとして利用できます。

    BackStore

    BackStore

    BackStoreは、全自動クラウドバックアップを提供しさまざまなリスクからデータを保護するサービスです。セットアップの容易さと高度なセキュリティ機能の両立が特徴となっています。

    BackStore
    特徴 ・あらゆる種類のデータのバックアップに対応
    ・簡単なセットアップと使用
    ・Webベースの管理コンソール
    ・高度なセキュリティ機能(データ暗号化、アクセス制御、監査ログなど)
    価格 容量や利用台数によって価格は異なります。(参考:10GB/利用台数4台 月額2,900円~)

    Webベースの管理コンソールを備えているため操作性が手軽な点も魅力といえます。

    【スマホデータ】おすすめのバックアップサービス3選

    スマートフォンは現代のビジネスパーソンにとって欠かせないツールです。ここでは、スマートフォンデータのバックアップに特化したツールを3つご紹介します。

    ツール名 料金 特徴

    Google One

    5GBまで無料
    月額250円から(100GB)
    ・Androidデバイスに最適
    ・クラウドストレージと連携
    ・写真、連絡先、カレンダー、アプリデータなど幅広くバックアップ

    iCloud

    5GBまで無料
    月額130円から(50GB)
    ・iOSデバイスに最適
    ・自動バックアップ機能
    ・エンドツーエンドの暗号化

    Microsoft OneDrive

    5GBまで無料
    年額2,440円から(100GB)
    ・クロスプラットフォーム対応(iOS/Android両対応)
    ・Office 365との連携
    ・高度なセキュリティ機能

    Google One

    Google One

    Google Oneは、Androidユーザーにとって使いやすくGoogleのエコシステムと完全に統合されています。ビジネス用のGmailやGoogle Calendarを使用している企業にとっては、シームレスな連携が可能です。

    Google One
    特徴 ・Androidデバイスに最適
    ・クラウドストレージと連携
    ・写真、連絡先、カレンダー、アプリデータなど幅広くバックアップ
    価格 ベーシックプラン月額250円(100GB)

    ベーシックプランでも十分なストレージを確保できますが、より上位のプランであれば企業クラスの規模にも耐えうる大容量のストレージを確保できます。

    iCloud

    iCloud

    iCloudは、iPhoneやMacユーザーにとって最も直感的なバックアップツールです。特に、複数のAppleデバイスを使用している場合、データの同期が容易です。

    iCloud
    特徴 ・iOSデバイスに最適
    ・自動バックアップ機能
    ・エンドツーエンドの暗号化
    価格 5GBまで無料。月額130円~(50GB)

    スタートアップなどの開発環境でMac等のデバイスを利用している場合は第一候補として活用が期待できるツールでしょう。

    Microsoft OneDrive

    OneDrive

    OneDriveは、Windowsベースの企業システムとの親和性が高く、Office文書のバックアップと共有に優れています。その特性上、他のエコシステムとの連携にも強く、特にGeminiをはじめとしたAIツールによるサポートなどの恩恵も考慮できます。

    OneDrive
    特徴 ・クロスプラットフォーム対応(iOS/Android両対応)
    ・Office 365との連携
    ・高度なセキュリティ機能
    価格 5GBまで無料。年額2,440円から(100GB)

    AI時代において先を見据えたツールの一つといえるでしょう。

    【写真・ビデオ】おすすめのバックアップサービス3選

     

    デジタル写真の管理は、個人だけでなく企業にとっても重要な課題です。製品やサービスの画像、イベント写真、マーケティング素材などの適切な管理は不可欠です。ここでは写真のバックアップに特化したツールを3つご紹介します。

    ツール名 料金 特徴

    Google Photos

    月額250円から(100GB) ・高度な画像認識技術
    ・クロスプラットフォーム対応
    ・自動バックアップ機能

    Adobe Creative Cloud

    月額1,180円から(単体プラン) ・Adobe製品との完全な統合
    ・高度な編集機能
    ・チーム間でのコラボレーション機能

    Synology Moments

    初期投資が必要
    参考:NAS機器代として5万円程度から
    ・オンプレミスでのデータ管理
    ・AI搭載の自動分類機能
    ・カスタマイズ可能なアクセス権限

    Google Photos

    Google Photos

    Google Photosは、その優れた検索機能と自動整理機能が特徴です。大量の写真を管理できるため、マーケティング部門や広報部門でのバックアップツールとしての使用にも適しています。また、AIを活用した画像認識技術により、特定の被写体や場所の写真を素早く見つけることができます。

    Google Photos
    特徴 ・高度な画像認識技術
    ・クロスプラットフォーム対応
    ・自動バックアップ機能
    価格 月額250円から(100GB)

    以前は15GBまで無料で利用可能でしたが、2023年5月に無料プランは廃止されました。現在は、100GBプランが月額250円から提供されています。

    Adobe Creative Cloud

    Adobe Creative Cloud

    Adobe Creative Cloudは、デザイン部門や制作部門でのバックアップツールとして最適でしょう。Photoshopなどの編集ソフトとシームレスに連携し、高解像度の画像ファイルを効率的に管理できます。また、チーム間でのファイル共有やバージョン管理も容易です。

    Adobe Creative Cloud
    特徴 ・Adobe製品との完全な統合
    ・高度な編集機能
    ・チーム間でのコラボレーション機能
    価格 単体プラン 月額1,180円~

    プランや容量によって価格帯は異なり、より上位のコンプリートプラン(月額7,780円)であればIllustratorやAdobe Expressを含めた同社製品の総合的なサービスを利用できます。

    Synology Moments

    Synology Moments

    Synology Momentsは、データのセキュリティや法令遵守を重視する企業に適しているバックアップソリューションです。写真データをローカルで管理しつつ、クラウドのような使いやすさを提供します。特に、機密性の高い写真や個人情報を含む画像の管理に有効です。

    Synology Moments
    特徴 ・オンプレミスでのデータ管理
    ・AI搭載の自動分類機能
    ・カスタマイズ可能なアクセス権限
    価格 初期投資が必要(参考:NAS機器代として5万円程度から)

    ソリューションの提供といった形になっているため、複数のサービスやアーキテクチャを組み合わせたオーダーメイドの環境構築です。やや高コストではありますがそれに見合った信頼性と保証性が確保できるでしょう。

    【ゲームデータ】おすすめのバックアップサービス3選

    ゲームパブリッシャーの増大傾向にある現代では、開発中のゲームデータやプレイヤー視点でのユーザーデータなど様々なデータの安全な保管に需要が生まれています。ここではゲームデータのバックアップに特化したツールを3つご紹介します。

    ツール名 料金 特徴

    Steam Cloud

    基本無料(Steamアカウントに付随) ・PCゲームのセーブデータに特化
    ・自動同期機能
    ・クロスデバイス対応

    GameSave Manager

    無料(寄付歓迎) ・多数のゲームに対応
    ・スケジュールバックアップ機能
    ・クラウドストレージとの連携

    Acronis True Image

    年間5,580円から ・完全なシステムイメージバックアップ
    ・ランサムウェア対策機能
    ・ローカルとクラウドの両方にバックアップ可能

    Steam Cloud

    Steam Cloud

    Steam Cloud は、PC ゲームのプレイヤーにとって重要なツールです。ユーザーのセーブデータを自動的にクラウドにバックアップするためゲームの継続性を保証します。もちろん開発者側としてもゲームデータ全般の管理に活用することが可能です。

    Steam Cloud
    特徴 ・PC ゲームのセーブデータに特化
    ・自動同期機能
    ・クロスデバイス対応
    価格 基本無料(Steam アカウントに付随)

    特別な操作は必要なく、Steamアカウントに接続するだけで継続的なバックアップが実施されます。

    GameSave Manager

    GameSave Manager

    GameSave Manager は、幅広いゲームのセーブデータに対応しており開発中の複数のプロジェクトデータを一元管理するのに適しています。

    GameSave Manager
    特徴 ・多数のゲームに対応
    ・スケジュールバックアップ機能
    ・クラウドストレージとの連携
    価格 無料(寄付歓迎)

    スケジュール機能を使うことで定期的なバックアップを実現できます。

    Acronis True Image

    Acronis True Image

    Acronis True Image は、ゲーム開発用の高性能 PC 全体をバックアップするのに適しています。

    Acronis True Image
    特徴 ・完全なシステムイメージバックアップ
    ・ランサムウェア対策機能
    ・ローカルとクラウドの両方にバックアップ可能
    価格 年間5,580円から

    開発環境ごとバックアップできるためシステムクラッシュ時の復旧が容易です。

    バックアップツールの選び方

     

     

    自社のOSに対応している

    バックアップツールを選ぶ際、まず確認すべきは自社のOSとの互換性です。WindowsやmacOS、Linuxなど、使用しているOSによって対応するツールが異なります。特に注意が必要なのは、OSのバージョンです。

    例えば、Windows 10以降にのみ対応しているツールもあれば、旧バージョンにも対応しているものもあります。自社の環境を正確に把握し、互換性のあるツールを選択することが重要です。

    また、セキュリティの観点から可能な限り最新のOSバージョンアップデートしておき、ユーザー側からバックアップツールの動作要件に合わせるアプローチも必要でしょう。

    バックアップ方式が複数あるか

    効率的なバックアップ戦略を立てるには、複数のバックアップ方式を組み合わせることが有効です。主な方式には以下があります。

    • フルバックアップ:全データを完全にバックアップ
    • 差分バックアップ:前回のフルバックアップ以降の変更点のみをバックアップ
    • 増分バックアップ:直前のバックアップからの変更点のみをバックアップ

    これらの方式を柔軟に組み合わせることでデータの保護と復元の効率性を両立できます。順番に解説していきましょう。

    フルバックアップ(完全バックアップ)

    フルバックアップ(完全バックアップ)

    全データを丸ごとバックアップする方式です。全データをそのまま複製するためデータの完全な再現性と復元が容易な特徴があります。ただしバックアップには膨大な時間がかかり、ストレージ容量も大量に必要とします。

    たとえば、初回の今回システムのバックアップや月一の全体バックアップなど低頻度なトリガーに向いているでしょう。次項から解説する差分バックアップや増分バックアップと組み合わせながらバランスを取ることが大切です。

    差分バックアップ(ディファレンシャルバックアップ)

    差分バックアップ(ディファレンシャルバックアップ)

    前回のフルバックアップからの差分のみをバックアップする方式です。フルバックアップと後述する増分バックアップの中間といった位置づけの方式といえます。

    ストレージ容量を大きく節約できますが、差分バックアップ単体では意味がありません。

    また、毎日や毎週など高頻度のバックアップを取らないと、フルバックアップよりもかえって非効率なバックアップ構成になる可能性がありますので、組み合わせ方が問われる方式といえます。

    増分バックアップ(インクリメンタルバックアップ)

    増分バックアップ(インクリメンタルバックアップ)

    直前のデータからの増分のみをバックアップする方式です。増分のみのバックアップとなるためストレージの占有料が少なく、複製に時間もかかりません。

    バックアップ時間とストレージ容量は抑えられますが、復元にはフルバックアップと前日の増分バックアップの両方が必要になります。

    また、フルバックアップデータが古い場合、依存関係のチェックなどにかえって時間がかかり復元が遅れる可能性がある点に注意が必要でしょう。

    スケジューリング機能があるか

    スケジューリング機能を利用すれば、設定した日時や間隔で自動的にバックアップを実行するため、人為的ミスによるデータ損失を防ぐことができます。

    例えば、以下の機能があれば、より柔軟なバックアップスケジュールを設定することができます。

    • 曜日や時間帯を指定したバックアップ: 毎日、毎週、毎月など、任意の曜日や時間帯にバックアップを実行
    • 差分バックアップや増分バックアップのスケジュール設定: フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップのスケジュール設定
    • イベントトリガーによるバックアップ実行: システムのシャットダウン時や特定のファイルが変更された際に自動的にバックアップを実行
    • バックアップ結果の通知: バックアップが完了した際にメールやSMSで通知

    これらのトリガーを業務時間外に設定することでシステムへの負荷を分散できるので、ツール選定の基準として把握しておきましょう。

    有料のバックアップツールであるか

    企業向けバックアップツールを検討している場合は有料ツールの選択をお勧めします。有料版には以下のような利点があります。

    • 高度なセキュリティ機能(強力な暗号化、アクセス制御など)
    • きめ細かなバックアップ設定
    • 専門的な技術サポート
    • スケーラビリティ(データ量の増加や対象の拡大に対応)

    初期投資は必要ですが、長期的には企業のデータ保護とリスク管理に大きく貢献します。また企業内の担当者だけでなく外部のサポートデスクに問い合わせることで迅速に問題を解決できたり、専門家のアウトソーシングによる社内リソース削減のメリットもあります。

    近年であれば、AIエージェントによるチャットボット機能や半自動化やクラウド連携といった最新の技術も導入されつつあります。人を選ばずに問題解決を可能にするアプローチなので選択肢として有用でしょう。

    バックアップサービスのメリット

    バックアップサービスは、データの安全性を確保しながら効率的にデータ管理を行うための重要な方法です。

    本章では、そのメリットについて具体的に見ていきましょう。

    コストの削減ができる

    バックアップサービスを利用することで、従来の自社でのシステム構築や管理にかかるコストを大幅に削減することができます。

    【例】

    • 自社でサーバーを購入したり、管理する人員を配置する必要がなくなるため、初期投資とランニングコストの両面での削減が可能です。

    また、クラウド型のバックアップサービスを利用すれば、必要な容量だけを購入することで無駄な支出を抑えることができます。

    災害対策(BCP・DR)ができる

    災害時の事業継続計画(BCP)やディザスタリカバリ(DR)の観点から、バックアップは非常に重要です。

    【例】

    • 地震や火災などで物理的なデータが失われた場合でも、クラウドバックアップを利用していれば、簡単にデータを復元することが可能です。

    これにより、迅速に業務を再開でき、ビジネスの継続性を確保できます。

    ランサムウェア対策にも有効

    近年増加しているランサムウェア攻撃に対しても、バックアップサービスは有効な防御策となります。

    【具体例】

    • ある企業がランサムウェア感染によりデータが暗号化された場合でも、定期的に行っているバックアップを使用することで、感染前の状態にデータを戻すことができ、身代金を支払う必要がなくなります。

    このようにバックアップを取ることで、ランサムウェアの被害を未然に防ぐことができます。

    業務の効率化が見込める

    バックアップサービスを利用することで、データ管理や復旧作業をより効率的に行うことができます。

    【例】

    • 従来の方法ではバックアップの実施やデータの復元に手間がかかっていた部分を、自動化されたプロセスによりスムーズに行うことが可能です。

    これにより、IT部門の負担を軽減し、他の重要な業務にリソースを割くことができるようになります。

    バックアップサービス導入の注意点

    バックアップサービスを導入する際には、複数の注意点に配慮する必要があります。これらのポイントを押さえることで、効果的かつ安全にサービスを活用することができます。

    セキュリティに気を付ける

    バックアップサービスの導入において、セキュリティは最も重要な要素の一つです。データの漏洩や不正アクセスを防止するために以下の点に注意しましょう。

    項目 詳細
    暗号化の活用 データ転送時や保存時にしっかりと暗号化されているか確認する
    アクセス制御 社内でのアクセス権限を適切に設定し、重要なデータへのアクセスを制限する
    定期的なセキュリティ監査 セキュリティ強化のため、定期的に監査を行い、必要に応じて改善策を講じる

    これらのセキュリティ対策を講じることで、データの安全性を確保し、安心してバックアップサービスを利用することができます。

    コストをきちんと計算する

    バックアップサービスのコストについても注意が必要です。事前にコストをよく検討しましょう。

    項目 詳細
    初期費用と運用費用の確認 サービス開始時の費用と月々の費用を明確にし、予算との整合性を確認する
    容量と利用プランの選定 必要最小限の容量を選ぶことで、無駄なコストを抑えることが可能
    長期的な費用対効果 短期的なコストだけでなく、長期的に見た場合の費用対効果も考慮する

    コストをしっかりと計算することで、予算内で効率的にバックアップサービスを運用することが可能になります。

    運用計画を決める

    バックアップサービスの導入後の運用計画をしっかりと立てることも重要です。

    項目 詳細
    バックアップスケジュールの設定 定期的にバックアップを実施するスケジュールを決める
    復旧プロセスの明確化 データ復旧の手順を明確にし、スムーズに復旧できるように準備する
    担当者の明確化 バックアップや復旧業務の担当者を決め、役割を明確にする

    運用計画を明確にすることで、バックアップサービスを効果的に活用し、データの保護を確実に行うことができます。

    システム要件を整える

    サービス利用に必要なシステム要件を整えておくことも欠かせません。

    項目 詳細
    ハードウェア、ソフトウェアの確認 サービス提供側が推奨するハードウェアおよびソフトウェア環境を確認・整備する
    ネットワーク帯域の確保 安定したバックアップを行うために必要なネットワーク帯域を確保する
    互換性のチェック 現行のシステムや他の業務アプリケーションとの互換性を確認する

    システム要件を整えることで、バックアップサービスの導入がスムーズに進み、安定した運用が可能になります。

    サポート体制もチェックする

    最後に、そのサービス提供会社のサポート体制を確認することも成功の鍵です。

    項目 詳細
    問い合わせ窓口の確認 トラブル時に迅速に対応してもらえるよう、サポート窓口を確認する
    サポート時間の確認 24時間対応かどうか、対応可能時間を把握する
    サポート内容の把握 提供されるサポートの内容(電話、メール、チャットなど)を確認する

    サポート体制をしっかりと確認することで、問題が発生した際にも迅速に対応でき、安心してサービスを利用することができます。

    まとめ:バックアップサービスで重要な情報をクラウド保管


    ここまでデータバックアップに関する基本的な知識と、バックアップツールを紹介してきました。

    適切なバックアップ環境を整備することで、不測の事態に備えるとともに、安定した企業活動を維持する姿勢を示すことができます。近年、自然災害やサイバー攻撃などのリスクが高まる中、データバックアップの重要性はますます増しています。こうしたリスクに適切に対応することは、企業の経営安定化に不可欠といえるでしょう。

    データバックアップは万が一のトラブルに備えた企業の存続を守るための「最重要課題」といえます。データバックアップツールの導入方法や運用・管理などで不安がある方は株式会社Jiteraにお問い合わせください。

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