IaaSとは?クラウドの未来を担う新たなインフラストラクチャ

デジタル時代における企業のインフラストラクチャは、絶えず変化し続けており、その中心にIaaS(Infrastructure as a Service)があります。IaaSは、サーバー、ストレージ、ネットワークなどの基本的なコンピューティングリソースをクラウド上で提供するサービスモデルです。

本記事では、IaaSとは何か、そしてクラウドの未来を担う新たなインフラストラクチャについて解説します。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

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執筆者 Ando

東京在住、大手IT企業出身、Web業界10年以上のアラサーです。新規事業開発やシステム開発にプロジェクトベースで関与したりこれまでの経験をもとに執筆活動を行っています。

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    IaaSの定義

    IaaSとは、Infrastructure as a Serviceの略で、仮想化技術を利用してハードウェアリソース(CPU/メモリ/ストレージ)などのデジタルインフラをインターネット経由でオンデマンドで提供するサービスです。自社でサーバーやソフトウェアを購入せずに、必要な時に必要なだけサーバーやストレージ、ネットワークリソースを利用することができます。

    IaaSの概念とは

    IaaSは、インフラストラクチャの提供範囲に基づく分類の1つであり、仮想化技術を活用してインフラ機能のみを提供するサービスです。具体的には、ストレージ、CPU、メモリなどのインフラリソースをクラウド事業者からオンデマンドで利用することができます。

    IaaSの提供するサービス

    IaaSでは、メモリやストレージ、ネットワークなどの基本的なインフラストラクチャ要素を提供します。具体的には、サーバーの仮想マシンや仮想ストレージの提供、ネットワーク接続の設定、セキュリティ対策などが含まれます。さらに、様々なOSやミドルウェアの選択肢もあり、自社の要件に合わせて柔軟にカスタマイズすることができます。

    IaaSのメリットとデメリット

    IaaSのメリット

    IaaSを利用することには、以下のようなメリットがあります。

      • サーバー購入の手間がなく、すぐに利用を開始できます。
      • 自由度が高く、必要なリソースを自由に選択できます。CPUやメモリ、OS、ミドルウェアなど、様々な要件に合わせてカスタマイズが可能です。
      • リソースの増減やスケールアップ/ダウンが自由に行えます。ビジネスの需要変動に応じて、柔軟にリソースの増減が可能です。
      • 従量課金モデルを採用しており、利用した分だけ料金が発生するため、コストを削減できます。
      • インフラの運用や保守はクラウド事業者に任せることができるため、自社での運用に比べて負担が軽減されます。

    これらのメリットによって、ビジネスの効率化や運用コストの削減、柔軟な運用が可能となります。

    IaaSのデメリット

    IaaSを利用する際には、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

    • 導入後の構築や運用には手間がかかる場合があります。自社で運用する場合に比べて、クラウド上での環境構築や設定、監視、保守などに一定の手間が必要となる場合があります。
    • 依存するプロバイダによってサービス品質が異なる場合があります。サービスレベルアグリーメント(SLA)によりサービス品質が保証されている場合もありますが、サービス提供者によっては品質が一定でないことがあります。
    • セキュリティ上の懸念がある場合があります。情報が第三者のクラウド事業者に預けられるため、データセキュリティやプライバシーの問題が懸念される場合があります。

    これらのデメリットを考慮し、自社の要件やセキュリティポリシーに合致するかどうかを検討する必要があります。

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      IaaSと他のクラウドサービス(PaaS、SaaS)との比較

      IaaSとPaaSの違いと類似点

      IaaS(Infrastructure as a Service)は、仮想化技術を利用してハードウェアリソース(CPU/メモリ/ストレージ)などのデジタルインフラをオンデマンドで提供するサービスです。一方、PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションの開発・実行・管理に必要なプラットフォームを提供します。

      IaaSでは、ユーザーはハードウェアの管理を自身で行い、必要なOSやミドルウェア、開発ツールを自由に選択・配置することができます。一方で、PaaSではハードウェアやOSの管理はクラウドプロバイダが行い、ユーザーはアプリケーションの開発に専念することができます。

      共通点としては、IaaSとPaaSはどちらもクラウドサービスであり、ユーザーは自社でサーバーやネットワークを設置・運用する必要がありません。また、従量課金制や柔軟なスケーリングが可能な点も共通しています。しかし、IaaSの方が自由度が高く、より細かい制御を必要とする場合に適しています。

      IaaSとSaaSの違いと類似点

      IaaS(Infrastructure as a Service)とSaaS(Software as a Service)は、クラウドサービスの提供形態が異なります。IaaSはインフラストラクチャの提供に特化しており、ユーザーは自身のアプリケーションやソフトウェアを管理します。対して、SaaSはソフトウェア自体がクラウド上で提供され、ユーザーは利用するだけです。

      IaaSでは、ユーザーは自身で仮想マシンやネットワークを設定し、必要なアプリケーションやソフトウェアをインストール・管理することができます。一方、SaaSではユーザーは既存のソフトウェアを利用するだけであり、インフラストラクチャの管理はクラウドプロバイダが行います。

      共通点としては、どちらもクラウド上で提供されるサービスであり、ユーザーは自社でのインフラストラクチャの構築やメンテナンスに費用と時間をかける必要がありません。また、どちらもスケーリングやセキュリティの面で利点があります。しかし、IaaSはより柔軟なカスタマイズが可能であり、SaaSは利用が簡便であるという特徴があります。

      IaaSの活用シーンとは


      IaaSは、さまざまな業種や規模のビジネスで活用されています。特に小規模ビジネスでは、以下のような活用例があります。

      小規模ビジネスでの活用例

      例えば、小規模ビジネスでは、IaaSを利用することで、サーバーやストレージ、ネットワークなどのインフラストラクチャをクラウド上で提供してもらうことができます。これにより、自社でのサーバーやネットワーク構築にかかる費用や手間を削減し、専門知識のない社内のスタッフでも容易にインフラストラクチャを運用することができます。

      また、小規模ビジネスでは、事業の急速な成長に対応するために、短期間でインフラストラクチャの増強やスケールアップが必要となることがあります。IaaSを利用することで、必要な時に必要なだけリソースを追加することができ、短時間で急増する需要に柔軟に対応することができます。

      一方、大規模企業では、以下のような活用例があります。

      大規模企業での活用例

      大規模企業では、IaaSを活用することで、自社のデータセンターやサーバールームにおけるハードウェアリソースの保有や運用、メンテナンスにかかるコストを削減することができます。また、IaaSを利用することで、需要の変動や急増への柔軟な対応が可能となります。例えば、新たなプロジェクトの立ち上げやイベントへの対応において、必要なリソースをすばやく提供することができます。

      さらに、大規模企業では、セキュリティやデータ保護の要件が高い場合があります。IaaSを利用することで、セキュリティ対策やバックアップなどのリスク管理をクラウド事業者に任せることができます。これにより、自社でのセキュリティ対策やバックアップの準備や運用にかかるコストと手間を削減することができます。

      小規模ビジネスや大規模企業において、IaaSはインフラストラクチャの柔軟性やコスト削減、セキュリティ対策などの要件に応える重要なツールとして活用されています。

      IaaSの未来

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      IaaS(Infrastructure as a Service)は、クラウドの未来を担う新たなインフラストラクチャの一つです。クラウドの進化とともに、IaaSも今後さらに進化していくことが期待されています。

      クラウドの進化とIaaS

      クラウド技術はますます進化し、ビジネスにおけるITインフラストラクチャの中心的な存在となっています。IaaSは、その中でも特に注目される存在です。従来のオンプレミス環境に比べて、柔軟性やスケーラビリティに優れており、企業の成長に合わせたインフラストラクチャの提供が可能です。今後、さらなる進化が期待されています。

      新たな利用シーンの展開

      IaaSの普及により、新たな利用シーンが展開されることも期待されています。特に、さまざまな業界や企業規模において、小規模ビジネスや大規模企業においての活用が増えることが予想されます。

      小規模ビジネスでは、IaaSを活用することで、高いコスト負担なく必要なインフラストラクチャを利用することができます。これにより、成長段階の企業でも柔軟な対応が可能となり、ビジネスの発展を促すことができるでしょう。

      一方、大規模企業では、IaaSの導入により、インフラストラクチャの管理・運用にかかるコストを削減することができます。また、必要な時に必要なだけインフラストラクチャを利用できるため、業務のスケールアップやダウンに柔軟に対応することができます。これにより、大規模企業でも効率的なビジネス運営が可能となるでしょう。

      まとめ

      IaaSの未来は、クラウドの進化と新たな利用シーンの展開とともに広がっていきます。ビジネスにおいて柔軟性と効率性が求められる現代において、IaaSはますます重要な存在となるでしょう。IaaSを開発構築したい、既存のものを活用して連携のための開発をしたいなどお悩みのことがあれば、Jitera社へ一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

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