AS400とはどういうものなのでしょうか?よくわからないという企業様は多いのではないでしょうか。AS400とはWebシステム・基幹システムを構築するときの総合開発環境なのですが、どのような開発環境で、基本操作には何があるのかを解説します。また、AS400の開発に熟知しているおすすめの企業8社についても紹介します。また、AS400が将来どのようになるのかも解説します。
2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立
2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当
2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発
2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出
AS400開発会社8選
AS400の開発を行える優良企業8社をご紹介します。AS400でシステム開発を行い自社に導入しようと考えている企業様は参考にしてください。
株式会社aradas
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社aradas |
住所 | 東京都渋谷区渋谷3-1-9 渋谷第3KKビル4F |
設立 | 2005年12月 |
対応サービス | 企画・デザイン・システム開発・運用 |
業務実績 | 一級建築士事務所 TKO-M architects、クローバー・アセットマネジメント株式会社、医療法人 慶仁会 城山病院などのSMS導入とリニューアル |
特徴 | 設立から10年が経過している実績も多数ある企業です。女性社長で、デザイン能力に関しては長けた技術を持っているためコミュニケーションデザインをモットーにしている会社です。 |
サイトURL | https://www.aradas.net/ |
株式会社シンユーコンサルティング
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社シンユーコンサルティング |
住所 | 愛媛県松山市千舟町5丁目6-3 二宮ビル3F |
設立 | 1981年10月21日 |
対応サービス |
業務分析、業務改善等のコンサルティング業務、システム製品の企画、開発、販売、サポート業務、各種ソフトウェアの企画、開発、販売、サポート業務、インターネット・イントラネット関連システムの企画開発、販売、サポート業務 |
業務実績 | WEBシステム開発、倉庫管理システム(WMS)ーScWMS |
特徴 | 基幹システム開発やWindows系のデータベース関連の開発において得意な専門知識と経験を有しています。具体的には、ビジネスに不可欠な基幹システムを開発する際に必要なスキルやノウハウを持っております。これにより、お客様のビジネスニーズに合致した、高品質で効果的な基幹システムを構築することができます。 |
サイトURL | https://www.sccnet.co.jp/index.html |
株式会社アール&ディ
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社アール&ディ |
住所 | 大阪府大阪市西区新町1丁目8-1 行成ビル10F |
設立 | 2005年12月 |
対応サービス | コンピュータシステムの設計、開発、保守およびコンサルティング、コンピュータソフトウェアパッケージの開発、販売、保守およびその操作にかかわる指導、ホームページの企画、製作およびメンテナンスの業務 |
業務実績 | 購買・在庫管理システムの導入、CSV(コン ピュータ化システムバリデーション)対応システム |
特徴 | お客様の満足度を重要視する企業で、JAD(ジョイントアプリケーションデザイン)という手法を積極的に活用しています。JADは、開発プロセスにおいて関係者が集まり、要件定義や設計などを共同で行う手法であり、この手法を通じてお客様とのコミュニケーションを深め、合意形成を促進します。特に、管理部門と現場の合意を確認しながら開発を進めることに注力しています。お客様のニーズや期待が異なるケースがありますが、それらを十分に理解し、管理部門と現場の要件や意向のずれを最小限に抑えながら、効果的で効率的なシステム開発を実現しています。 |
サイトURL | https://www.k-rd.jp/index.html |
アドワー株式会社
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | アドワー株式会社 |
住所 | 東京都千代田区富士見2-7-2 ステージビルディング13F |
設立 | 2023年4月1日 |
対応サービス | ソフトウェア開発(業務系システム・制御系システムWeb系システム)、派遣業務、教育支援事業、クラウド環境構築 |
業務実績 | BzPLAN 予算実績管理システム、ERP導入支援サービス、ERP導入支援サービス対象製品(統合基幹業務システム)、ERP(統合基幹業務システム) |
特徴 | テクノホラインゾン株式会社の連結子会社であるアイ・ティ・エル株式会社は、存続会社として、株式会社エルモケイグランデ、株式会社ファインシステム、株式会社市川ソフトラボラトリー、アジア株式会社の4社を吸収合併して誕生しました。この新たな統合企業は、多岐にわたる技術領域と事業分野を網羅し、統合によるシナジー効果を最大限に引き出すことが期待されています。また、教育関連においても力を入れており、学習塾トライプラス鴨島校を運営しています。これにより、技術分野だけでなく、教育領域でも事業展開を図り、多様な市場で競争力を強化していると考えられます。新会社は、連携・統合によって得られたリソースと専門知識を活かし、効率的かつ効果的なサービス提供を目指しています。 |
サイトURL | https://www.adwaa.co.jp/ |
株式会社データープロセスサービス
項目 | 内容 |
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会社名 | 株式会社データープロセスサービス |
住所 | 神奈川県川崎市川崎区砂子1-9-1 田中ビル5階 |
設立 | 1974年8月2日 |
対応サービス | 制御システム開発、業務システム開発、IT ソリューション事業 |
業務実績 | 電子連動装置システム、設備監視システム、電子掲示板システム |
特徴 | 強みとして挙げられるのは、長い歴史を有し、通信ネットワークや鉄道・交通などの運用が得意分野です。1974年に設立され、設立以来数十年にわたり、公衆電話網から各種交換機、そしてNGN(次世代ネットワーク)の開発まで、通信分野で重要な開発を担当してきました。特に通信ネットワークや鉄道・交通などの制御系統での長年の経験は、信頼性が要求される分野での実績を築いています。これにより、高度な技術や信頼性のあるシステムの構築が可能となり、クライアントが安心してサービスを利用できる基盤が提供されます。 |
サイトURL | https://www.dps-net.co.jp/ |
株式会社ファーストクリエイト
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社ファーストクリエイト |
住所 | 北九州市小倉北区香春口2-5-13 |
設立 | 2004年4月7日 |
対応サービス | 企業向けクラウドサービス、ホスティング・ハウジングサービス、ITコンサルティング、WEBコンテンツ・ASP開発、システム設計・開発、不動産賃貸業 |
業務実績 | 食品容器及び包装資材・機器、店舗装備及び関連商品などを取り扱う総合商社へのWebシステム、医療関係への基幹ソフト(パッケージソフト) |
特徴 | 幅広いソフトウェア開発に対応するマルチなサービスを提供しています。ホームページ製作からクラウドサービス開発、グループウェア開発まで、クライアントの多様な要望に応じ、柔軟で効果的なソリューションを提供します。また、レンタルサーバー事業も展開しており、サーバーの用意からソフトウェア開発、運用まで一貫してサポートしています。高度な技術と包括的なサービスにより、クライアントのビジネスニーズにマッチしたソフトウェア環境の構築をサポートしています。 |
サイトURL | https://www.1st-create.co.jp/ |
株式会社ジラフ・コーポレーション
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社ジラフ・コーポレーション |
住所 | 東京都 世田谷区太子堂1丁目12番39号 三軒茶屋堀商ビル1F |
設立 | 1989年12月1日 |
対応サービス | ITアウトソーシング、ソフトウェア・コンサルティング、クラウド・ソリューション、ネットワーク構築、ソフトウェア開発および販売 |
業務実績 | 社会保険業務パッケージ、流通業向けPOSシステム、製造業向けPOSシステム、動体監視/動線予測システム、マニュアル印刷ツール、ハンディターミナルシステム、パソコン向けリカバリツール、メールサーバー監視システム、見積作成システム |
特徴 | お客様の業務フローをしっかり聞いてお客様の考えを引き出してからシステム開発を行えます。また、1989年設立とソフトウェア開発会社としては歴史が古い会社で、ここまでに培った技術と経験は他社とは差別化できるほど優秀です。 |
サイトURL | http://giraffe.jp/ |
ワールドビジネスユニット株式会社
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | ワールドビジネスユニット株式会社 |
住所 | 福岡市西区今宿駅前1-15-18マリブ今宿シーサイドテラス3階 東京都港区港南1丁目9−36NTTデータ品川ビル(アレア品川)13階 |
設立 | 2000年2月29日 |
対応サービス | AI、量子コンピュータ、データサイエンス |
業務実績 | AI技術利用のシステム開発、販売管理、売上管理、在庫管理、顧客管理等のシステム開発 |
特徴 | 最先端技術を駆使したロボット開発に豊富な経験を有しており、AI技術を積極的に導入したシステム開発が得意です。AS/400やRPGプログラミングにも高いスキルを持ち、これらのレガシーシステムに対する深い知識と実績がございます。技術者は全国に分布しており、各々の得意分野を生かして協力し、結実したシステム開発を実現しています。連携を重視した開発プロセスにより、お客様の要件に柔軟に対応し、最先端の技術と伝統的なプログラミングスキルを融合させて高品質かつ効率的なソリューションを提供しています。 |
サイトURL | https://worldbusinessunit.com/ |
Jiteraは、AS400開発に精通した専門家集団であり、お客様のビジネスに最適なソリューションを提供します。
JiteraのAS400開発支援の強み
- RPGやCOBOLなどAS400に特化した言語での豊富な開発実績
- データベース設計からUI構築まで、統合環境に適した最適化技術
- 既存システムの移行やモダナイゼーションのスムーズな実施
- セキュリティ対策と将来の技術変化を見据えた柔軟な設計
AS400とは?基幹システムとしての役割と重要性
AS400は、IBMが開発したミッドレンジコンピューターのシリーズで、現在はIBM iSeriesやIBM Power Systemsとして知られています。AS400は長い歴史を有し、ビジネスアプリケーションや基幹システムの開発において多くの実績を積み重ねてきました。AS/400は、様々な業界で特に基幹システムの開発において最適な開発環境を提供しています。その特長として、信頼性が高く、セキュリティが強化されたオペレーティングシステム(OS/400)を搭載していることが挙げられます。ここでは、AS400とはどういうもので、どのような技術を使って基幹システムなどの開発を行っているのかを解説します。
AS400とは
AS400は、IBMが1988年に中小企業のビジネス向けのコンピュータシステムとして用意しました。元はSystem/38というシステムが進化したものです。AS400は利用年数が長いため、それを開発する技術者も多く、より良いシステム構築をするのに適したシステムです。ハードウェアとソフトウェアのどちらも専門知識を持っている技術者が多いため、実績も多数あり、今後も中小企業向けのIT開発に関与していくことでしょう。
AS400の最大の特徴は、TIMI(Technology Independent Machine Interface)というマシン・インタフェース技術を使っていることです。このシステムは、中小企業の財務、生産管理、物流、データウェアハウスなど業務の中枢となる部分にマッチしたシステム開発ができるようになっています。独自のミッドレンジコンピューティングプラットフォームであり、過去数十年にわたり多くの企業で使われてきました。
また、セキュリティ対策も万全で、ハッキングやウィルスに対する防護機能も備わっており 大規模システムな金融システムなどでも活躍できるほどの信頼性があるシステムでもあります。実際に都銀から地方銀行まで幅広い金融機関で導入されてきています。
AS400基本操作
AS400での開発において、操作を熟知することが不可欠です。AS400は多彩なコマンドを通じて開発を支援しており、全てのコマンドを把握した技術者がシステム開発に参加することで、希望通りのシステム構築が可能となります。AS/400はその特有の特徴や強力な機能を最大限に引き出すことで、堅牢で信頼性の高いシステムを構築することができます。基本操作と基本コマンドの習得は、開発者にとってAS/400でのプロジェクト成功の鍵となります。AS400の基本操作・基本コマンドを解説します。
AS400の基本操作とコマンド一覧
AS400の基本コマンドが多数あります。これら基本コマンドを使いこなしてからシステム開発に役立てられます。AS400の基本コマンドを紹介します。
システムログインコマンド
ユーザー名とパスワードを使用してAS/400にログインします。
コマンドラインのインターフェースコマンド
AS400は主にコマンドラインベースのインターフェースを使用します。コンソールには、コマンドを入力するプロンプトが表示され、そこでさまざまな操作を実行します。
基本操作コマンド
GO <アプリケーション> 指定されたアプリケーションを開く。
WRKOBJ・・・オブジェクト(ファイル、プログラムなど)を表示
WRKLIB・・・ライブラリを表示
WRKUSRPRF・・・ユーザープロファイルを表示
DSPJOB・・・実行中のジョブを表示
ENDSBS・・・サブシステムを終了する
ファイル管理用コマンド
CRTLIB・・・ライブラリを作成
CRTFILE・・・ファイルを作成
CPYF・・・ファイルをコピー
ジョブ管理コマンド
SBMJOB・・・ジョブをサブミットする
WRKACTJOB・・・アクティブなジョブを表示
WRKSPLF・・・プリントファイルを表示
システム管理コマンド
WRKSYSSTS・・・システムの状態を表示
WRKDSKSTS・・・ディスクの使用状況を表示
ENDSBS・・・サブシステムを終了
WRKCFGSTS・・・システムの構成を表示
システム終了コマンド
SIGNOFF コマンドを使用してシステムからログアウトします。
ヘルプコマンド
HELP コマンドを使用してヘルプ情報を取得します。
コマンドの前に ? を付けると、そのコマンドの簡単なヘルプが表示されます。
コマンド一覧
AS400の開発と運用を行う時に使う必要なコマンドを詳しく解説します。
通信関連のコマンド
通信を行う時に使うコマンドを紹介します。
TCP/IPの設定
コマンド | 内容 |
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CFGTCP | TCP/IPの構成設定を行います。 |
PING | 指定したホストに対してPingテストを行う |
TRACERTE | 指定したホストまでの経路を追跡する |
ネットワーク・セキュリティの設定
コマンド | 内容 |
---|---|
CFGTCP | TCP/IPの構成設定を行います。 |
PING | 指定したホストに対してPingテストを行う |
TRACERTE | 指定したホストまでの経路を追跡する |
ホスト名・ドメイン名の設定
コマンド | 内容 |
---|---|
CFGTCP | TCP/IPの構成設定を行います。 |
PING | 指定したホストに対してPingテストを行う |
TRACERTE | 指定したホストまでの経路を追跡する |
ディレクトリサービス関連の設定
コマンド | 内容 |
---|---|
CFGTCP | TCP/IPの構成設定を行います。 |
PING | 指定したホストに対してPingテストを行う |
TRACERTE | 指定したホストまでの経路を追跡する |
ユーザープロファイルの設定
コマンド | 内容 |
---|---|
CFGTCP | TCP/IPの構成設定を行います。 |
PING | 指定したホストに対してPingテストを行う |
TRACERTE | 指定したホストまでの経路を追跡する |
サービスプログラム
コマンド | 内容 |
---|---|
CFGTCP | TCP/IPの構成設定を行います。 |
PING | 指定したホストに対してPingテストを行う |
TRACERTE | 指定したホストまでの経路を追跡する |
データ管理のコマンド
データを管理するときに使うコマンドを紹介します。
ファイルの作成と管理
コマンド | 内容 |
---|---|
CRTLIB | 新しいライブラリの作成 |
CRTFILE | 新しいファイルの作成 |
WRKOBJ | オブジェクトの一覧表示 |
CPYF | ファイルのコピー |
ファイルの表示と編集
コマンド | 内容 |
---|---|
DSPF | ファイルの内容を表示 |
EDTF | ファイルを編集 |
クエリー関連
コマンド | 内容 |
---|---|
RUNQRY | クエリーの実行 |
STRQMQRY | QMQRY(Query Management Query)の実行 |
データ転送
コマンド | 内容 |
---|---|
CPYTOIMPF | データをImpersonal Format(CSV形式)にコピー |
CPYFRMIMPF | Impersonal Formatからデータをコピー |
データの変換と整形
コマンド | 内容 |
---|---|
CVTDAT | 日付の変換 |
CVTDBF | DBF(データベースファイル)の変換 |
SQLコマンド
コマンド | 内容 |
---|---|
RUNSQLSTM | SQLステートメントを実行 |
STRSQL | 対話型SQLセッションの開始 |
データベース関連
コマンド | 内容 |
---|---|
WRKDBF | データベースファイルの表示 |
DSPDBR | データベースファイルのレコードを表示 |
データのバックアップとリストア:
コマンド | 内容 |
---|---|
SAVLIB | ライブラリのバックアップ |
RSTLIB | ライブラリのリストア |
データ分析関係のコマンド
SQLセッションの開始: 対話型のSQLセッションを開始します。
データの選択 (SELECT)
SELECT column1, column2, …
FROM your_table
WHERE condition;
テーブルからデータを選択します。column1, column2 は取得する列を示し、your_table は対象のテーブルを指定します。WHERE 句で条件を指定できます。
データの集計 (SUM, AVG, COUNTなど)
SELECT SUM(column1), AVG(column2), COUNT(*)
FROM your_table
WHERE condition;
データの合計、平均、レコード数などを計算します。
データのグループ化 (GROUP BY)
SELECT column1, COUNT(*)
FROM your_table
GROUP BY column1;
特定の列でグループ化し、各グループのレコード数を取得します。
データの結合 (JOIN)
SELECT t1.column1, t2.column2
FROM table1 t1
JOIN table2 t2 ON t1.common_column = t2.common_column;
複数のテーブルを結合して、関連するデータを取得します。
データの並び替え (ORDER BY)
SELECT column1, column2
FROM your_table
ORDER BY column1 ASC, column2 DESC;
データを指定した列で昇順または降順に並べ替えます。
AS400で使用されるプログラミング言語、RPGとは
RPGとは、Report Program Generatorの略称で、IBMが開発したプログラミング言語の1つです。もともとIBM 1401向けに設計されました。その後、IBM System/3、System/38、AS/400などでも広く利用され、現在ではAS/400(現在のIBM iSeriesやIBM Power Systems)が主流のプラットフォームとして活用されています。
元々のRPGは、レポート作成のための言語でしたが、時とともにプログラムの制御構造やデータ処理機能が大幅にバージョンアップされ、本格的なプログラミング言語として進化しました。AS/400上で広く使用され、ビジネスアプリケーションやデータ処理向けに開発された言語として、多くの企業で採用されています。
RPGの特徴として、まずは固定形式のコーディングスタイルが挙げられます。初期のバージョンでは列指向形式が使用され、後にフリーフォーマットが導入されました。また、組み込みのデータ処理機能が豊富であり、データベースとの連携が容易です。さらに、RPGはAS/400環境での利用が主流であり、モダンな開発コンセプトを組み込んだ新しいプロジェクトにも適しています。
組み込みのデータ処理機能
RPGには、組み込みのデータ処理機能があり、データベースからのデータ取得や計算が容易に行えるようになっています。これにより、データベース連携が簡単に実現できます。
オリジナルのサイクル構造
RPGでは独自のサイクル(Cサイクル・Hサイクルなど)を使って、簡単なループ構造を表現できます。これにより、プログラムの制御フローが見やすくなります。
IBM i環境で使用可能
RPGは、現在ではIBM iの環境で広く使用されています。IBM iはビジネスアプリケーション向けの統合環境であり、RPGはその中で主力のプログラミング言語の一つです。
お気軽にご相談ください!
AS400開発のメリット・デメリット
AS400での開発は信頼性が高く、セキュリティの強化が容易なため、開発後もシステムの安定性が維持されます。長期にわたり支持される理由は、統合環境と効率的なコマンドセットがあります。これにより、継続的なビジネスニーズに柔軟に対応できます。ただし、デメリットも検討が必要であり、新しいテクノロジーや開発手法との組み合わせが課題となることがあります。自社の基幹システムの特性や目標に応じて利用を検討するべきです。それでは、AS400を利用したときのメリット・デメリットを解説します。
AS400開発のメリット
AS400で開発をして、その後運用でメリットがあれば、プラスアルファがあります。AS400で開発をすることで、その後どのようなメリットがあるのかを解説します。
新しいシリーズへの移植が簡単
AS400はデータベースにDB2を使っていて、新シリーズが出てきても、データはそのまま利用できます。RPGやCOBOLなどの開発言語のコンパイラも共通でサポートしていて、急シリーズのAS400を新シリーズへそのまま移行できるのです。すでに構築されているデータはそのまま利用できるため、表示部分の修正や新規構築を行うだけで運用できます。
また、IBMはシリーズ間の互換性を重視しており、新しいハードウェアやオペレーティングシステムでも従来のAS400向けアプリケーションやデータをサポートしています。これにより、既存のソフトウェアやアプリケーションの移植がスムーズに行えます。AS400から新しいシリーズへの移行をサポートするために、ツールやリソースを提供しています。これらのツールを利用すれば、円滑な移行ができます。
マシントラブルが少ない
AS400の最大の利点は、その高い信頼性にあります。これが継続的に採用されている主な理由の一つです。ウィルス感染のリスクが低く、エラーが発生してもシステムが停止することが少ないため、安定性があります。また、豊富なコマンドが利用可能で、開発者は効率的に作業を進められます。
Windowsを使用する場合、データベースやアプリケーション、開発言語などを別途選択して組み合わせる必要があります。これにより、異なるツールやプラットフォームの統合で問題が発生する可能性があります。対照的に、AS400はハードウェア、アプリケーション、データベース、開発言語がオールインワンで提供されています。連携部分もIBMが統一的にサポートしているため、問題が発生しにくい開発環境が整っています。
AS400開発のデメリット
どのような開発でも言えますが、メリットだけではなくデメリットもあります。AS400で開発を行ってもデメリットがあります。AS400で開発を行った時のデメリットを解説します。
人材確保が難しい
AS400のデメリットの一つにあるのが、人材確保が難しいことです。AS400はデータベース・開発言語・UI部分が統合されていて、全ての連携を理解してから開発しなければいけません。プログラミングができるだけでは、開発は難しいのです。データベースの構築からUI部分との連携まで考えて最適な開発を行わなければいけません。
また、データベースに数百万件ものデータが保存されているケースでは、データのアクセスから画面表示までの処理速度をできるだけ早く行う必要があります。その場合、処理速度をできるだけ高速化できるようなできるようなデータ設計とアクセス操作を考えてプログラミングを行わなければいけません。その場合、AS400の専門的な知識が必要になります。専門知識を持つ技術者を見つけるのが困難になってきています。
IBM i自体の将来性が不安
IBM iは企業の基幹システム開発において有益な環境ですが、現在の技術者不足や将来的なサポート体制への不安、運用要因の高齢化などが懸念されています。中長期的にIBM iで開発したシステムの運用において人材確保が難しくなる可能性があります。さらに、IBM iの将来的なサポート体制に対する不安や、クラウド化の進展に取り残される可能性も検討すべき課題です。
これらの懸念を考慮すると、企業はIBM iでの開発に加えてクラウド化の検討も重要です。将来的な技術者不足に備え、柔軟性を確保するためにはクラウドベースのソリューションが適しているかもしれません。基幹システムの開発を検討する企業は、これらの課題を十分に考慮し、柔軟性や持続可能性を重視した選択を行うことが重要です。基幹システムなどを開発する企業様は、この点を十分に考えて開発して導入をご検討してください。
まとめ
ここまで、AS400とはどういうもので、どのような点で他社との違いがあるのかを解説してきました。AS400が、古くからユーザーに認知されている理由が分かったのではないでしょうか。
AS400を今後もユーザーから指示されるようにするには、いくつかポイントがあります。1つ目が、開発後のサポートとアップデートがどこまでできるかです。新しい技術やセキュリティ対策の実装が進んでいるか確認しましょう。
2つ目は、今後出てくる新技術への対応ができるかどうかで将来の立ち位置が変わってくるでしょう。モダナイゼーションや統合がスムーズに進められるか確認する必要があります。
3つ目が、今後もっと重要になるセキュリティへの対策ができるかです。プラットフォームのセキュリティが確保されていることが不可欠です。データ保護やセキュリティの要件が厳格化している現代において、セキュリティが強化されているか確認しましょう。
今後、自社の基幹システムなど、新規システム開発や、既存システムの改造をお考えの企業様には、Jitera社の相談は非常に有益です。同社は豊富な経験と専門知識を備え、的確なアドバイスを提供してくれます。 Jitera社の協力を得ることで、効率的かつスムーズなシステムの導入が期待できます。