アクセス解析ツールとは?取得できるデータやメリット、おすすめ5選を紹介

ネットユーザーはWebサイトを読む際に「難しい」「面倒」と感じることが多いものです。

 

しかし、その心理的ハードルを克服し、アクセス数を増やしているサイトも多く存在します。

 

「読まれるサイト」と「読まれないサイト」の違いを把握するのに役立つのが、アクセス解析ツールです。これを活用すれば、ユーザーの属性やデバイス、流入経路を把握し、サイトの改善点を見つけることが出来ます

本記事では、アクセス解析ツールで取得できるデータとメリット、おすすめ5選をご紹介します。

Jiteraでは、要件定義を書くだけでAIが生成するツールで、アプリ・システム開発を行っています。

制作している途中で要件が変更になっても柔軟に修正しながら開発できるので、アプリ開発・システム開発にお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

執筆者 yuuki_writer
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    アクセス解析ツールとは

    アクセス解析ツールとは、ウェブサイトにアクセスするユーザーの行動やサイトのパフォーマンスを分析するためのものです。

    収集したデータは、ユーザーのニーズや興味を理解し、サイトの改善やマーケティング戦略の策定に役立ちます。

    自社サイトのアクセスを解析することは、データに基づいて意思決定を行い、ビジネスを成長させるための必須プロセスです。

    人工知能や機械学習などの技術を活用することで、より高度な分析を可能にする取り組みも始まっています。

    将来的に見ても、アクセス解析ツールはビジネスを成功させるための重要なツールです。

    アクセス解析ツールで取得できる主なデータ

    aiデータとは?

    アクセス解析ツールでは、主に以下のデータを取得できます。

    • トラフィック
    • コンバージョン
    • ユーザー属性
    • 流入経路
    • 離脱率

    いずれも、Webサイトのパフォーマンスを把握するために重要です。それぞれ見ていきましょう。

    トラフィック

    アクセス解析ツールにおけるトラフィックは、Webサイトへの訪問者数や訪問者の行動を分析するためのデータです。

    Webサイトのパフォーマンスを理解し、改善するために重要です。

    トラフィックには、主に次のような種類があります。

    種類 内容
    アクセス数 特定の期間内にウェブサイトに訪問した異なるユーザーの数
    ユニークユーザー数 特定の期間内に閲覧されたページの総数
    平均滞在時間 特定の期間内にウェブサイトに訪問した異なるユーザーの数
    直帰率 特定の期間内に閲覧されたページの総数
    流入経路 ユーザーがウェブサイトにどのようにたどり着いたかを分析。検索エンジンやソーシャルメディア、リファラーサイトなど、各チャネルの貢献度を把握することが可能

    これらのデータを組み合わせることで、より詳細に分析できます。

    例えば、アクセス数が多いのにコンバージョン率が低い場合は、ユーザーが求める情報が提供できていない恐れがあります。

    トラフィックデータを定期的に分析し、問題点を発見することで、ウェブサイトの改善やマーケティング戦略の策定に役立てられます。

    コンバージョン

    アクセス解析ツールにおけるコンバージョンは、サイト訪問者が特定の目標を達成したかどうかを測定するデータです。

    コンバージョンは、サイト運営者がマーケティング活動やサイト設計の成果を測定し、改善点を見つけるうえで重要なデータです。

    種類 内容
    マクロコンバージョン指標 商品購入、資料請求、会員登録など、サイト運営者が最も重要視する目標達成を示すデータ
    マイクロコンバージョン指標 マクロコンバージョンに至る前の、中間的な目標達成を示すデータ。ニュースレター登録、動画視聴、ホワイトペーパーダウンロードなど

    コンバージョン率が高いほど、サイト訪問者が目標達成に至る確率が高いことを示します。

    コンバージョンは、サイト運営者が目標達成のために非常に重要なデータです。正しく理解し分析することで、マーケティング活動やサイト設計を改善し、成果を向上させられます。

    ユーザー属性

    ウェブサイトの訪問者を理解するためには、ユーザー属性の分析が不可欠です。

    ユーザー属性とは、以下のような訪問者の基本的な属性情報を指します。

    • 年齢
    • 性別
    • 地域
    • 言語
    • 興味
    • 関心

    ユーザー属性の分析は、Webサイトの改善やマーケティング活動の成功に不可欠な要素です。

    訪問者をより深く理解するために、ユーザー属性を活用した分析を積極的にする必要があります。

    流入経路

    アクセス解析ツールにおける流入経路とは、ユーザーがWebサイトに訪問する前にどこから来たのかを示すデータです。

    具体的には、ユーザーが最後にクリックしたリンクのURLをもとに、以下に分類されます。

    • 検索エンジン
    • SNS
    • リファラーサイト
    • キャンペーンページ
    • 広告

    例えば、検索エンジンからのアクセスが多い場合、SEO対策を強化することで、さらにアクセス数を増やせます。

    自然検索の流入を増やすと、毎月安定したアクセスを見込めるようになり、集客を安定させることが可能です。

    検索エンジンにプラスして、広告やSNSなどの流入にも力を入れることを検討してください。

    離脱率

    アクセス解析ツールにおける離脱率とは、特定のページから離脱したユーザーの割合を表すデータです。

    例えば、100人のユーザーがページAにアクセスし、そのうち20人がページAのみ閲覧して離脱した場合、ページAの離脱率は20%となります。

    離脱率は、ユーザーのサイトへのエンゲージメントや満足度を測るデータとして重要です。

    離脱率が高いということは、ユーザーが求めている情報を見つけられなかったり、サイトを使いにくいと感じたりしている恐れがあります。

    離脱率を分析することで、以下のようなことが分かります。

    • ユーザーがどのページで離脱しているか
    • どのデバイスからのアクセスで離脱率が高いのか
    • どの時間帯のアクセスで離脱率が高いのか

    これらの情報を分析することで、離脱率が高いページや時間帯、デバイスなどを特定し、改善策を講じることができます。

    定期的に離脱率を分析し、ユーザーのエンゲージメントを高め、ビジネスの成長に繋げられます。

    おすすめのアクセス解析ツール5選を比較

    代表的なウェブアナリティクスツールは以下の通りです。目的や予算に合ったツールを選びましょう。

    ツール名 概要
    Google アナリティクス(GA4)

    Googlega開発/アプリ・ウェブのデータをユーザーベースで解析/個人情報も含めた情報収集が可能
    Adobe Analytics

    専門的かつ高度な知識が必要な分高度な分析が可能
    Piwik PRO

    オープンソースでカスタマイズ性が高い/ユーザーのプライバシーを守ったうえで情報収集可能
    Matomo

    オープンソース/ログ解析に長けている/政府や研究機関からの導入実績が多い
    Crazy Egg

    可視化機能に長けている/サイトデザインの改善におすすめ

    Google アナリティクス(GA4)

    Googleアナリティクス(GA4)は、Googleが提供する無料のウェブ分析ツールです。従来のユニバーサルアナリティクス(UA)に代わる次世代のツールとして2020年10月にリリースされました。

    GA4の主な機能

    • アプリとウェブのデータを統合して分析
    • ユーザー中心のデータ分析
    • 機械学習の活用
    • 多くの新しい機能

    GA4は、従来のUAと異なり、アプリとウェブのデータを統合して分析できる点が特徴です。これにより、ユーザーの行動をより詳細に把握できるようになり、より効果的なマーケティング施策を実行できます。

    また、この新しい分析プラットフォームでは、ユーザー中心のデータ分析が重視されています。従来のUAでは、セッションやページビューといった指標が中心でしたが、GA4ではユーザーの行動をイベントとして記録し、ユーザーの行動全体を分析できます

    さらに、機械学習の活用も進んでおり、ユーザーの行動を予測したり、異常検知を行うことが可能です。

    まだ発展途上のツールでありながらも、多くの新しい機能が追加されており、今後のさらなる進化が期待されています

    GA4の公式サイトへ

    Adobe Analytics

    Adobe Analyticsは、世界中の多くの企業が利用する、高度なウェブアナリティクスツールです。単なるアクセス解析にとどまらず、顧客の行動を深く理解し、より良い顧客体験のためのソリューションを提供。

    Adobe Analyticsの主な機能

    • リアルタイム分析
    • マルチチャネル分析
    • 高度なセグメント化
    • アトリビューション分析
    • AIによる分析
    • 高度なデータ統合

    Adobe Analyticsは、データ分析の専門知識がない方でも、簡単に利用できるように設計されています。また、日本語を含む多言語のサポートも提供されています。

    Adobe Analyticsは、ウェブサイトやモバイルアプリはもちろん、CRM、POS、ソーシャルメディアなど、様々なデータソースを統合できます。これにより、顧客の行動をより包括的に理解することが可能になります。

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    Piwik PRO

    Piwik PROは、オープンソースのウェブアナリティクスプラットフォームです。従来のウェブアナリティクスツールとは異なり、ユーザーのプライバシーとセキュリティを重視した設計になっています。

    • 詳細なトラフィック分析
    • コンバージョン率の向上
    • ユーザー属性分析
    • カスタムレポート作成
    • マルチドメイン管理
    • 高度なセキュリティ
    • オープンソース

    Piwik PROは、ユーザーのプライバシーとデータセキュリティを重視しながら、詳細な分析機能を提供するウェブアナリティクスプラットフォームです。オープンソースなので、自由にカスタマイズできるのも魅力です。

    Piwik PROの公式サイトへ

    Matomo

    Matomoは、オープンソースのウェブ解析プラットフォームです。以前はPiwikと呼ばれていましたが、2018年に改名されました。Matomoは、ユーザーのプライバシーを重視し、柔軟性と拡張性に優れたツールとして知られています。

    Matomoはオープンソースソフトウェアであり、誰でも無料でダウンロード、インストール、使用できます。

    ユーザーのプライバシー保護に重点を置いて開発されているのでユーザーデータを自社サーバーで管理することができ、第三者にデータを渡す必要はありません。

    • リアルタイムトラッキング
    • 詳細な訪問者分析
    • コンバージョン率の分析
    • マルチチャネル分析
    • セグメント分析
    • カスタムレポート
    • A/Bテスト
    • ソーシャルメディア分析
    • Eコマース分析
    • モバイルアプリ分析

    Matomoは、データの所有権、プライバシーの保護、柔軟性、コストパフォーマンスを重視するユーザーにおすすめのウェブ解析ツールです。

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    Crazy Egg

    Crazy Eggは、ウェブサイト訪問者の行動を視覚化することで、ユーザーのニーズを理解し、サイト改善に役立てるツールです。

    従来のアクセス解析ツールとは異なり、ヒートマップやスクロールマップなどの視覚的なデータを用いることで、より直感的にユーザーの行動を把握できます。

    • ヒートマップ
    • スクロールマップ
    • スナップショット
    • A/Bテスト
    • オーバーレイ

    Crazy Eggは、ユーザーの行動を理解し、サイト改善に役立てるツールです。 視覚的なデータを用いることで、直感的にユーザーの行動を把握し、具体的な改善策を検討できます。

    ただし、無料プランでは機能が制限されているため、すべての機能を使うには有料プランが必要となります。

    Crazy Eggの公式サイトへ

     

    アクセス解析ツールを活用するメリット

    アクセス解析ツールを活用することによって、次のような4つのメリットが得られます。

    • Webサイトの改善に役立つ
    • ユーザーエクスペリエンスを最適化できる
    • ユーザーのニーズを把握できる
    • 課題を早期に発見できる

    メリットを明確にすることによって、ツール活用のポイントが見えてきます。

    Webサイトの改善に役立つ

    アクセス解析ツールは、サイトの改善には欠かせません。

    ウェブサイトのデータを収集・分析することで、ユーザーの行動や、サイトのパフォーマンスの実態を把握できるからです。

    以下のデータをもとに、ターゲットユーザーのペルソナを作成し、効果的なWebサイトへの改善が図れます。

    属性情報 行動データ
    • 年齢
    • 性別
    • 地域
    • 利用デバイス
    • 興味・関心
    • アクセス数
    • ページビュー数
    • 滞在時間
    • 離脱率

    ユーザーニーズに合ったコンテンツ改善を実行することで、検索エンジンからの流入を増やし、コンバージョン率の向上につなげられます。

    ユーザーエクスペリエンスを最適化できる

    ユーザーエクスペリエンス(UX)を最適化するためには、アクセス解析ツールを用いたデータ分析が不可欠です。

    しかし、データを収集し分析するだけでは不十分であり、得られた洞察に基づいて具体的な行動を起こすことが重要です。

    まず、ユーザーの行動データを分析し、アクセス元、閲覧ページ、滞在時間、離脱ページ、行動パターンなどを把握します。

    次に、離脱率やコンバージョン率の低い箇所や操作性の問題点など、具体的な課題を特定する流れです。

    課題を明確にしたら、ページデザインやコンテンツなどの改善施策を実行し、その効果を測定します。

    このようなデータ分析と施策の実行を繰り返すことで、ユーザーにとって使いやすく満足度の高いサイトを構築できます。

    ユーザーのニーズを把握できる

    アクセス解析ツールを用いることで、ユーザーがどんな情報を欲しているのか、どんなことが悩みなのかなどのニーズを把握できます。

    そもそも、Webの大きなメリットは、ユーザーの行動をすべてデータとして見られる点です。

    そして、そのデータを解析して、はじめて改善点が見つかり、施策の成功と失敗が判断できるようになります。

    したがって、解析を行わなければ、Webの大きなメリットを活かしていないことになります。

    アクセス解析ツールを活用し、ユーザーのニーズに関する客観的な情報を入手しましょう。

    よりユーザーを満足させられる商品・サービスの開発につながります。

    課題を早期に発見できる

    アクセス解析ツールを活用することで、アクセス数やコンバージョン率などの主要な指標だけでなく、ユーザーの行動パターンや属性情報など、さまざまなデータを収集・分析できます。

    これらのデータを分析することで、以下のような潜在的な課題を早期に発見できます。

    課題を早期に発見することで、迅速な対応ができるようになります。問題を切り分けて適切な対処をしましょう。

    アクセス数の減少

    特定のページやコンテンツへのアクセス数が減少していると、ユーザーのニーズに合っていない場合があります。

    コンテンツの内容や構成を見直し、ユーザーが求める情報を提供できているかを確認しましょう。また、サイト内の導線やナビゲーションに問題がないかもチェックが必要です。

    コンバージョン率の低下

    コンバージョン率が低下していると、サイトの使い勝手や導線に問題がある場合があります。

    ユーザーがコンバージョンに至るまでの過程を分析し、問題点を特定しましょう。例えば、購入フローが複雑すぎる、必要な情報が不足している、決済方法の選択肢が少ないなどの問題が考えられます。

    特定ページでの離脱率

    特定のページで離脱率が高いと、そのページに問題がある場合があります。

    ページの内容が不十分である、読みにくい、ページの読み込み速度が遅いなどの原因です。ユーザーの行動を詳細に分析し、離脱の理由を突き止めましょう。

    ユーザー属性の偏り

    ターゲット層と異なるユーザー属性が多いと、マーケティング戦略が適切ではない場合があります。

    サイトを訪問しているユーザーの属性を分析し、ターゲットとするユーザー層に合致しているかを確認することが大切です。必要に応じて、広告配信の条件や訴求方法を見直すことも検討しましょう。

    流入経路の変化

    特定の流入経路からのアクセス数が減少していると、その流入経路の対策が必要になる場合があります。

    検索エンジンからの流入が減少している場合は、SEO対策を見直す必要があるかもしれません。

    SNSからの流入が減少している場合は、SNS上での情報発信や広告出稿の方法を再考する必要があるでしょう。

    アクセス解析ツールを活用する際の注意点

    詳細な分析ができる8アクセス解析ツールですが、以下の点には注意が必要です。

    • 使用目的を明確にする
    • 必要な情報が取得できない場合がある
    • 使い方を覚えなければならない
    • 仕様変更が発生する
    • 有料ツールも存在する

    詳細を確認しましょう。

    使用目的を明確にする

    アクセス解析ツールを使う際は、目的を明確にしてから導入しましょう。

    アクセス解析ツールはツールによって搭載されている機能や得意とすることが異なります。

    導入する目的がはっきりしていないと、欲しい情報が得られなかったり、機能が多すぎて使いにくかったりします。場合によっては機能が足りず、アクセス解析ツールの導入・運用コストがかさばってしまう場合も少なくありません。

    そのため、アクセス解析ツールを導入するなら使用目的をはっきりさせ、目的に合ったものを選ぶことが大切です。

    必要な情報が取得できない場合がある

    アクセス解析ツールによっては必要な情報を得られず、分析できない場合があります。

    アクセス解析ツールで得られる情報は、主に以下の3つです。

    • アクセス情報
    • 属性情報
    • 行動情報

    この中でも特に、どの情報が欲しいのか、それとも3つすべて欲しいのか、それによって導入すべきアクセス解析ツールは変わってきます。

    ただし、欲しい情報が多く、複雑になるほどアクセス解析ツールの導入コストは高額です。

    そのため、アクセス解析ツールを導入するにあたっては、必要な機能を洗い出し、検討しているアクセス解析ツールの各種機能もよく確認したうえで導入しましょう。

    使い方を覚えなければならない

    アクセス解析ツールを使用するには、専門的な知識が必要です。

    用語や機能を理解していない状態で使用しても、今自分が見ているデータはどんなデータなのか、どんな情報が得られるのかわかりません。

    そのため、アクセス解析ツールを利用するには、基本的なマーケティングの知識とアクセス解析に関する知識、操作方法を理解する必要があります。

    多くのアクセス解析ツールには、無料のトレーニングが用意されている場合がほとんどです。

    アクセス解析ツールを業務で使い始める前にトレーニングを一周してある程度の使い方を把握すると良いでしょう。

    仕様変更が発生する

    アクセス解析ツールには、定期的に仕様変更が発生します。

    その理由は、インターネット自体の仕様が、時代ごとに環境の変化に応じて変わるからです。

    それにともない、アクセス解析に必要な手段や情報も変わるので、アクセス解析ツールの仕様変更は避けられません。

    アクセス解析ツールの仕様変更は、小規模なものから大規模なものまでさまざまです。

    大規模な仕様変更の場合、また導入からツールの機能を学び直さなければならない場合もあります。

    過去に、定番のアクセス解析ツールであるGoogle Analyticsが2023年に大規模な仕様変更がありました。

    それにともない、従来のUniversal Analyticsが2023年をもって終了し、多くの業者がGoogle Analytics 4への移行を余儀なくされたのです。

    アクセス解析ツールを導入する際は、仕様変更は避けられないものと想定したうえで導入しましょう。

    有料ツールも存在する

    アクセス解析ツールは、基本的に無料で利用できますが、機能が制限されています。

    ビジネスでアクセス解析を行うなら、機能が充実した有料のツールを使うのが一般的です。

    また、有料のツールの場合、解析対象とするWebサイトの規模や使用したい機能に応じて料金が変動します。

    多くのアクセス解析ツールには無料版・有料版の両方が用意されているので、無料版を実際に使ってみてから選ぶことをおすすめします。

    アクセス解析ツールの活用例

    それでは、ウェブアナリティクスの活用例を具体的に見ていきましょう。

    • 顧客の行動分析
    • コンバージョン率の向上
    • 顧客生涯価値の向上
    • A/Bテスト

    自社のWebサイトの運用でも、活用してみてください。

    顧客の行動分析

    ウェブアナリティクスは、顧客の行動分析に非常に役立ちます

    以下、具体的な活用方法をいくつかご紹介します。

    指標 内容
    アクセス解析 ユーザーがどのページを閲覧しているか、どのキーワードで検索しているかなどを分析することで、顧客のニーズや興味を理解できます。
    ユーザー属性 年齢、性別、地域などのユーザー属性を分析することで、ターゲット層に合わせたコンテンツやキャンペーンを展開が可能です。
    セグメント分析 ユーザーを属性や行動に基づいてグループ分けし、それぞれのグループの特徴や傾向を分析できます。

    自社のWebサイトの運用でも、活用してみてください。

    コンバージョン率の向上

    コンバージョン率を向上させるには、顧客の行動を理解しなければいけません

    戦術の顧客の行動分析と重複しますが、まずはユーザーの行動を分析することが大切です。

    • どのページから離脱率が高いのか
    • コンバージョンに至らないユーザーはどこで迷っているのか
    • どのページがユーザーに人気なのか
    • これらの分析から、ユーザーのニーズや課題を特定できます。

    上記の行動分析をもとに、ユーザーのニーズや課題を踏まえて、具体的な改善策を実行しましょう。

    • 離脱率の高いページは、コンテンツの改善やデザインの変更を行う
    • コンバージョンに至らないユーザーには、適切な情報を提供する
    • 人気のあるページは、さらに充実させる

    改善策を実行したら、効果を測定しましょう。コンバージョン率が向上しているか、ユーザーの行動は変化しているかなど、効果測定を行い、必要に応じて改善策を修正します。

    ユーザーが最初に訪れるページであるランディングページは、特に重要です。ウェブアナリティクスで出た数字を参考に、明確なメッセージと行動喚起、魅力的なデザインでコンバージョン率を高めましょう。

    顧客生涯価値の向上

    顧客生涯価値 (LTV) とは、顧客が企業との関係を通じて生み出す収益の総額です。

    LTV を向上させることは、企業にとって重要な課題です。ウェブアナリティクスは、LTV 向上のための強力なツールとなり得ます。

    ウェブアナリティクスを使った以下のような方法でLTVを向上させることができます。

    • 顧客の行動分析
    • 顧客セグメント
    • 顧客エンゲージメントの向上
    • パーソナライズ
    • 顧客ロイヤルティプログラム

    具体的には、顧客の購入履歴に基づいておすすめをすすめるEコマースサイトや、無料トライアルユーザーの行動を分析し有料プランへのアップグレードを促進するSaas企業などが挙げられます。

    A/Bテスト

    A/Bテストは、ウェブサイトの異なる要素を比較し、ユーザーの反応を検証する手法です。ウェブアナリティクスツールと組み合わせることで、より効果的なテストを実施できます。

    ウェブアナリティクスとA/Bテストを組み合わせることで、データに基づいた効果的なサイト改善が可能です。

    詳細は下記の記事をご参照ください。

    関連記事
    A/Bテストとは?意味ないと言われる理由やメリット、4つのやり方を解説
    A/Bテストとは?意味ないと言われる理由やメリット、4つのやり方を解説

    まとめ:自分に合ったアクセス解析ツールを選ぼう

    アクセス解析ツールは、自社が抱えている課題や、必要としている情報に合わせて選ぶことが大切です。

    アクセス解析ツールによって得意とすることがそれぞれ異なるので、情報をよく収集したうえで、自社に適したアクセス解析ツールを導入しましょう。

    アクセス解析ツールの導入や運用でお悩みなら、Jiteraにご相談ください。

    Jiteraでは、要件定義を書くだけでAiがアプリ・システムを開発してくれるプラットフォーム『Jitera』を軸としてアプリ・システム開発を行っています。

    エンジニア、デザイナー、プロダクトデザイナーなど高度な専門知識を持ったDX人材が在籍しており、クライアントが抱えている課題に適したソフトウェア開発に対応しています。

    アクセス解析ツールの導入・運用を含めた開発支援が可能です。

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