【入門】API開発とは?おすすめのプログラミング言語や種類、作成手順について初心者向けに解説!

API開発を始めたいと思っている人の中には「API開発って何がよいのだろう?」と思う人もいるのではないでしょうか。

API開発でサービスを構築できれば、ビジネスを効率化でき、さらなる加速が期待できます

この記事では、API開発の基礎知識からメリット・デメリットなどを解説しています。ほかにも、API開発に便利なツールやAPI開発の手順なども解説しています。

この記事を読んで、API開発をはじめるかどうか検討するための参考にしてください。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

執筆者 workonbox_writer

IT関連の仕事をやっております。 様々な情報をまとめながら、よりよい記事になるよう取り組んでおります。 何卒宜しくお願い致します。

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    API開発の基本概念

    APIの基本概念
    API開発の導入を検討するにあたっては、API開発がどのようなものであるかを知る必要があります。ここでは、以下の項目に分けてAPI開発の基本概念を解説します。

    • API開発とは?
    • APIのメリット・デメリット

    それぞれみていきましょう。

    API開発とは?

    API(Application Programming Interface)開発は、ソフトウェアやアプリケーションとの間で情報をやり取りをするための、プログラムインターフェースを開発するものです。ここでは、以下項目に沿ってAPI開発を解説します。

    • APIの定義と基本的な機能
    • APIのビジネスへの応用

    それぞれ解説します。

    APIでできること

    APIは、通信のためのインターフェースであり、異なるソフトウェアのコンポーネントやサービスが情報をやり取りするための橋渡しとなるための存在です。その基本的な機能は以下のとおりです。

    • データ取得と送信
    • 機能の呼び出し
    • プログラム間の連携
    • 認証とセキュリティの提供
    • エラーハンドリング

    APIは、これら基本機能を有して、各サービスとのデータの橋渡しを行います。
    またビジネスにも広くAPIは応用されており、たとえば以下のような例があります。

    • クラウドサービスとの連携
    • 自社のデータ提供
    • モバイルアプリケーション開発

    このような例は、APIがビジネスにおいて柔軟性・拡張性・相互運用性を提供し、新しいビジネス機会を創出する手段として活用されていることを示しています。

    【メリット】APIのメリット・デメリット

    APIのメリット

    APIを利用するメリットはどのようなものがあるか、一つ一つポイントを見ていきましょう。

    開発効率が上がる

    APIのメリットであげられるのは、ビジネスの効率化です。先述したように、APIはさまざまなビジネスで活用されています。

    たとえば、他社のデータを活用したいと考えた場合、APIを利用しなければ、その会社に問い合わせをしてデータ利用の許可をもらうなどしなければならないでしょう。しかしながら、APIを活用すれば、利用規約に沿った上で他社のデータを簡単に利用できます。

    システム間の連携が取れる

    システム間連携の強化ができるのもメリットです。各社のAPIを活用すれば、各々のシステム間連携が強化され、より良いサービスが提供できます。
    数多くのシステムからデータ連携を取りたい時に、APIを活用すると簡単に操作ができます。また自動的にデータ変換などを行える機能を備えておくと、連携もスムーズに取れることでしょう。

    大規模なシステムを構築する時には、データ連携は非常に重要です。複雑な構造でもAPIを活用しながら、時間をかけずにシステム間の連携を強化しながらサービス向上を目指すことが期待できます。

    サービスを拡張しやすい

    様々なサービスが稼働している中で、APIを使ってサービスの拡張に役立てることができます。データなどを企業間などでAPIによってスムーズに連携することができたり、新たな価値をサービス拡張によって生み出すことができます。
    柔軟に設定できるAPIならば、従来叶わなかった機能を新たに加えることも可能です。また開発中のサービスを再利用することもできるので、APIでしっかりと連携させればコスト削減や開発期間の短縮も期待できます。

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      【デメリット】APIのメリット・デメリット

      APIのデメリット

      メリットがある反面、APIを導入することで生じるデメリットも色々とあります。これらのデメリットを改善していくことによって、より使いやすいAPIを生み出すことができます。
      特にAPIのデメリットは連携先のサービスへ依存してしまうことで、理想通りに稼働しないこともあります。
      ただ他にも改善すべき代表的なデメリットがあるので、いくつか見ていきましょう。

      セキュリティリスクがある

      API利用の際はセキュリティ対策を講じる必要があります。特に外部のAPIを利用する場合、外部通信となってしまうため、情報伝達部分へのセキュリティ対策が重要となります。
      特に昨今では外部攻撃による不正アクセスやデータ漏洩、脆弱性を突いたインジェクション攻撃は防がないといけません。API設計の段階から適切なセキュリティ対策を検討し、開発時に講じていくことも必要です。

      セキュリティリスクは常にAPIでは付きまとっていると、設計段階から意識することが重要です。開発時も徹頭徹尾セキュリティリスクを抑える内容にしながら、様々なテストを行いましょう。

      メンテナンスが複雑な場合がある

      時にAPIが複雑化してしまうと、メンテナンスも複雑になってしまうことがあります。詳細に設計を行って開発を進めていても、データ連携などでメンテナンスを行う際には注意しなければなりません。

      APIを活用してデータ連携などを行う場合、提供されるデータの内容などは連携先のAPIに依存してしまいます。このため、連携先のAPIで仕様変更などが発生し、提供されるデータに変更があった場合、自社での対応が必要となります。

      たとえば、自社で必須項目としているデータをAPIから提供を受けていて、その項目がAPIから提供されなくなった場合は自社での対応を余儀なくされます。APIを利用する際は、連携先サービスへ依存しすぎないことが重要です。

      パフォーマンスが低下する可能性がある

      APIは利便性やサービス拡張ができる反面、高負荷がかかってパフォーマンス低下という点も代表的なデメリットとなっています。あらかじめ状況を把握してからAPIのパフォーマンスについて再検討しながら、適切な対策を講じていきましょう。

      リクエストがユーザーから殺到したりキャッシュが貯まっていくと、APIのパフォーマンスも次第に低下していきます。またログが過剰に出力されると処理に時間がかかってしまい、パフォーマンス低下の一因となってしまいます。

      パフォーマンス低下を避けるために事前にアクセスに適したデータ構造を検討したり、不要なクエリを書き換えたり削除する対策を講じていきましょう。

      APIの種類

      API開発手順

      API開発に用いる言語やツールが理解できたところで、次は、APIの種類をみていきましょう。

      APIにはさまざまな種類があり、用途によって使い分ける必要があります。ここでは、以下の主なAPIの特徴を解説します。

      • Google Calendar API
      • YouTube Data API
      • Amazon API

      それぞれみていきましょう。

      Google Calendar API

      Google Calendar API

      Google Calendar APIは、Googleが提供しているAPIで、日付表示・祝日・休日の設定・色分け設定などが可能です。社内用の退勤管理システムや個人のスケジュール管理などに利用ができます。<
      Googleカレンダーは様々な操作ができますが、イベントの追加や削除などにも対応しています。他のプログラムを開発中にGoogle Calendar APIを活用することによって、プログラム上からGoogleカレンダーを操作することができます。

      ビジネス面でも業務自動化として、Googleカレンダーをプログラム上から操作したいケースも出てきます。Google Calendar APIを活用しながら、スケジュールやタスク管理ができるようにプログラムを充実させていきましょう。

      Google Calendar APIについては、以下のボタンよりアクセスできます。具体的な情報が掲載されているので、チェックして導入していきましょう。

      Google Calendar API

      YouTube Data API

      YouTube Data API
      YoutTube Data APIは、Googleが提供しているAPIで、動画の埋め込み表示・動画再生回数の表示・チャンネル購読の動線作成などが可能です。活用例は、たとえば、企業の紹介動画をWebサイトに掲載したり、まとめサイトなどでの動画紹介をしたりなどがあげられます。
      どうしても理想的な動画をプログラム上に埋め込んでみたいと考えても、コードなどで困ってしまうケースも少なくありません。そこでYoutTube Data APIを使って簡単にコンテンツにアクセスしたり、チャンネル操作などを行うことができます。

      基本的に無料で使えるYoutTube Data APIですが、大規模な時には搭載時に有料となることもあります。また自分が管理していないチャンネルについて、情報収集時にYoutTube Data APIのポリシーに沿って取得するようにしましょう。

      YoutTube Data APIについては、以下のボタンよりアクセスできます。具体的な情報が掲載されているので、チェックして導入していきましょう。

      YouTube Data API

      Amazon API

      Amazon APIAmazon APIは、商品管理・支払い情報取得・商品情報表示など、Amazonに掲載されている商品のあらゆる情報を操作することができるAPIです。ECサイトの作成や、企業サイトに商品一覧を表示するなど、利用用途は多岐にわたります。
      物販をAmazonで行いたい企業も増えており、出品時に負担がかかってしまうケースも少なくありません。出品時に時間がかかるリスクも生じてしまいますが、一括でAmazon APIを使って更新や削除などの操作を行って解消を期待できます。

      支払い情報が膨大になってしまう時にもAmazon API を活用したり、提供している商品の最安値など市場調査も簡単に行うことができます。導入時には出品者もしくは開発者用ID、AWSアクセスキーなども必要です。プログラムを実装する前に、Amazon APIを導入するために必要な情報をしっかりと取得しておきましょう。

      Amazon APIについては、以下のボタンよりアクセスできます。具体的な情報が掲載されているので、チェックして導入していきましょう。

      Amazon API

       

      API開発の手順

      API開発の手順

      API開発の手順には基本的な流れがあり、内容を把握しながら進めていきます。流れに沿って開発を進めることによって、より信頼できるAPIが出来上がっていくことでしょう。

      ここでは様々な項目に分けて、API開発の手順について解説していきます。

      目的と要件の定義

      対象のAPIについて何の目的で作成するか、そして要件が何かを明確に事前に定義してからAPI開発がスタートします。これらの内容をAPI開発に携わる関係者全員で共有しながら、具体的な要件を洗い出していきましょう。

      主にAPI開発に関する目的とはデータ連携や機能提供などを設定し、要件としてAPI稼働に必要な機能や性能、セキュリティなどを考えます。それぞれAPIが稼働するうえで満たさないといけない内容をクリアしたところで、次の段階へと進んでいきます。

      ターゲットユーザーの理解

      次に、APIを利用するターゲットユーザーを理解して、APIの使いやすさや提供すべき機能の重要性を把握します。対象ユーザをしっかりと理解しながら、理想的なAPIができるように設計していきましょう。
      時にはユーザが望む機能や操作性、データについてもリサーチすることが必要です。パソコンやスマートフォン、タブレットなど多岐に渡る利用環境も理解しながら設計に反映することも必要です。

      エンドポイントとリクエストの設計

      要件定義やターゲットユーザーを決めたところで、次にエンドポイントやリクエストについて検討します。各APIのエンドポイント(外部のクライアントがAPIと通信を行うための特定のURL)を定義して、リクエストとレスポンスの形成を設計します。

      リソースへのアクセス点となるエンドポイントは明確にして、体系的にも命名規則を活用しながら決めていきましょう。またレスポンスも定義しつつ、アクセス方法や必要な上方となるリクエストもパラメータと含めて忘れずに定義することが必要です。

      データの構造とモデリング

      リクエストとレスポンスの形成を設計したら、次は、APIが取り扱うデータの構造をモデリングです。データの階層構造・リレーションシップ・属性・データのバリデーションなどを設計します。
      丁寧に設計を行うことによって最初に考えた目的や要件を達成しながら、API開発が可能となります。これから利用するユーザーに対して、価値を提供するデータを活用しながらAPI開発に進むことができます。

      API開発のテストの手順

      API開発とテストの流れは、以下のとおりです。

      • 要件定義
      • API設計
      • 実装
      • ユニットテスト
      • 統合テスト
      • 機能テスト
      • パフォーマンステスト
      • セキュリティテスト

      それぞれ開発において重要視されており、API開発では外部とのインターフェースを重視したテストが求められます。
      各観点で必要なポイントを、それぞれ見ていきましょう。

      要件定義

      API開発において、最初は要件定義からスタートします。開発を行う目的を明確にしてから、データ連携やユーザに使ってもらう機能などを具体的に関係者と決めていきます。そこから要件として必要な機能や性能、セキュリティ面での対応策などをAPIが満たさないといけない内容を詳細に決めていきます。

      要件定義であらかじめ決めた内容で統合テストや機能テストを行うので、定義した要件が正しいかどうかチェックしましょう。これらを満たしているかどうかで、API開発が大きく成功するかどうかも変わってくることでしょう。

      API設計

      本格的に要件定義からAPI設計へと進んでいきますが、リリース前にはテストもしっかりと行わければなりません。APIの全体像だけでなく、テストについてもあらゆる方向から実施できるように設計しなければなりません。

      様々なテストケースを要件定義を確認しながら設計したり、ダミーデータとしてテストで使うデータ作成もAPI設計のフェーズに入ります。そして事前にAPIのテスト用の環境構築も時には必要となります。

      実装

      設計が問題なく終わったところで、いよいよAPIを実装することとなります。あらかじめAPI設計で検討したテストケースから実装していきつつ、安全性などを確認できるテストを行っていきます。

      実装する際には様々なコードを作成することもありますが、関係者間でレビューしながら品質やセキュリティを確認していきます。また潜在的な問題ないかも実際に搭載して確認しつつ、ログなどをチェックしながら確認を進めていきましょう。

      ユニットテスト

      実装を一通り終えたところで、ユニットテストへと進んでいきます。APIにおける様々なモジュールなどを独立させながら、それぞれが問題ないかテストしていきます。

      APIの中へ搭載する様々なモジュールの機能やデータベースをチェックしながら、処理速度などを計測しながら検証していきます。こうして各モジュールの品質や安定性を担保していきながら、それぞれを連携した状態でのAPI開発へ進んでいきます。

      統合テスト

      複数のモジュールがAPIで必要となった時には、統合テストを行います。これで一通りAPIを実行した時に、本当に必要な情報を連携しながら処理できるかどうかチェックしていきます。

      統合テストでは主に複数のモジュールでデータなどの連携を検証しつつ、途中で止まったりデータが正しく連携できるか確認しておきましょう。そしてAPIを搭載するシステム全体が正しく機能して、整合性が取れるかが重要です。

      機能テスト

      仕様書をAPI設計時に作成していれば、その内容に基づいて機能テストを実施します。搭載するAPIの機能が正しく動作するかどうか、テストを通して立証していくことになります。

      ここでは実際にユーザがAPIを使いやすいかどうかもチェックしつつ、操作性やエラー処理などを検証していきます。こうしてAPIがユーザにも使える内容になっているかどうかを、このテストを通して確認していきましょう。

      パフォーマンステスト

      API開発においてパフォーマンステストも重要な要素の一つです。特に、大規模サービスで扱うAPIであった場合には、負荷テストは重要な項目となります。

      このテストではAPIが実際に抱える負荷について、耐久性や処理速度を検証していきます。同時に利用する時や大量のデータなどで負荷がかかっても、API設計で考えていた許容範囲の中で収まるかどうかをチェックしていきましょう。

      セキュリティテスト

      リリース後の外部攻撃対策も含めて、テストの中ではセキュリティテストも必要不可欠です。事前に項目をしっかりと設計してから、セキュリティテストを実施するようにしましょう。

      特にAPI開発では脆弱性やセキュリティリスクについて、テストによって検証していきます。様々な攻撃に対して脆弱でないことを確認しながら、安全かつ信頼できるAPIかどうかチェックしましょう。

      API開発におすすめのプログラミング言語

      API開発ツール
      API開発で扱う言語にはさまざまな言語がありますが、それぞれ特徴があります。ここでは、以下の項目に分けて、API開発言語をみていきます。
      APIの開発で人気な言語は以下のとおりです。

      • Ruby
      • PHP
      • Java

      各言語の特徴(メリット・デメリット)と適用分野は以下の表のとおりです。

      メリット デメリット 適用分野
      Ruby プログラムの実行・確認が簡単 実行速度が遅い 中規模なWebアプリ
      PHP 学習コストが低い プログラミングの自由度が高く、バグを埋め込みやすい ブログ・ECサイト・CMS(WordPress)など
      Java 日本語の情報が多い 学習コストが高い Webサービス・Webアプリケーション・業務用システムなど

       

      それぞれ解説していきます。

      Ruby

      API開発で活用されるRubyについては、主に中規模なWebアプリに活用されています。オープンソースのプログラミング言語となっており、無料で使える点も魅力的です。

      Rubyは簡潔かつ読みやすい文法で作成できる点が、他のプログラミング言語と比較してもメリットとなっています。これが他のエンジニアと情報共有しやすいという点から、活用されるケースも徐々に増えています。

      しかしプログラムの実行や確認が非常に簡単な反面、実行速度が遅いため注意が必要です。また昨今リリースされた言語ということもあり、使いこなせる人材がまだ不足しているという点も代表的な問題となっています。

      PHP

      学習コストが低いPHPもAPI開発で活用される言語ですが、個人でもブログやWordpressで活用するケースが多いです。OSも問わず動作するので、選択肢も広い言語と言えるでしょう。

      処理速度が他の言語よりも速いだけでなく、安定した稼働を期待できます。高負荷なAPIでも安定してPHPなら稼働するので、選択するケースも多いです。

      学習しやすい言語なのでAPI開発に応用する人も多いですが、開発を進めていくと自由度が高いためバグが入る確率も高いです。適宜修正すると時間が多くかかってしまうこともあるので、ある程度PHPの知識などを深めてAPI開発に活用するといいでしょう。

      Java

      Webサービスやアプリケーション、業務用システムなどにも活用されるのがJavaです。大規模なシステムでも安定性と信頼性を保てる中で活用されており、金融システムなどでも採用されています。

      JavaはAPIにおいては他のプログラム言語と同じように安定した動作を実現しており、オープンソースとしてリリースされています。セキュリティ面で安心できるだけでなく、API開発で使えるフレームワークも多数リリースされています。

      Javaはコミュニティなどで日本語の情報も多いため、トラブル発生時などで情報をスムーズに仕入れることもできます。ただ他の言語よりも難易度が高かったり、最新化された機能が不足している点が問題視されています。

      API開発におすすめのツール

      API開発におすすめのツール
      API開発には、利用できる便利なツールが多くあります。ここでは、以下の項目で、それぞれのツールを解説します。

      Swagger(API設計ツール)

      Swagger
      Swaggerは、APIの設計・ドキュメンテーション・テストに使用されるツールです。Swagger Editerを使用して、APIのスキーマを設計し、Swagger UIを使用して関節で見やすいAPIドキュメントを作成します。
      導入時にAPIに関する定義を記載する時にSwaggerではYAMLによる記述が可能となっており、一度書くと引用できるようになります。これで何度もダミーデータを作成する必要がなくなり、Swaggerでスムーズに作業が進むことでしょう。またクライアントに引き渡すドキュメントも何度も手書きする必要がなくなり、連携も早くなっていきます。

      反面デメリットとしてSwaggerはツールが非常に多く配置されていますが、初心者はどれを使ったらいいか把握するところからスタートしなければなりません。またREST API定義で作られており、立ち上げ方で迷ってしまうこともあるので注意しなければなりません。

      Swaggerについては、以下のボタンよりアクセスできます。具体的な情報が掲載されているので、チェックして導入していきましょう。

      Swagger

       

      Postman(APIテストツール)

      Postman
      Postmanは、単なるAPI設計ツールだけでなく、豊富なテスト機能を提供しているツールです。テストスクリプトを作成し、異なる環境でのAPIテストが実施できます。
      API開発で必要な工程をPostmanによって支援できるだけでなく、インタフェースも見やすく便利なツールとなっています。多くの企業でAPI開発やテストでPostmanを使っているケースも少なくありません。

      ただしPostmanは現在日本語サポートが十分でないため、困った時には英語で記載されたマニュアルなどをチェックしなければなりません。翻訳関連のツールとともにPostmanについて習熟しながら、API開発を進めることとなります。

      Postmanについては、以下のボタンよりアクセスできます。具体的な情報が掲載されているので、チェックして導入していきましょう。

      Postman

       

      Slate

      Slate

      APIドキュメント作成ツールは、Slateが便利で使いやすいです。
      Slateは、GitHub上で広く使用されているツールで、Markdownで書かれたAPIドキュメントをWebページに変換できます。マークダウン記法を使っていて、様々なデバイスでAPIドキュメントを見やすくすることができます。シンプルで使いやすい点がSlateのメリットとなっていて、エンジニア初心者でも開発に関するスキルを習得しやすいツールとなっています。

      柔軟に独自のCSSなどを使ってカスタマイズができますが、静的ドキュメントのみを生成する点がデメリットとなっています。APIの動作チェックなどを行う際に、動的な確認を行うには別のツールも必要です。また商用利用とする時には有料版を使わなければならないので、コスト面の検討も必要です。

      Slateについては、以下のボタンよりアクセスできます。具体的な情報が掲載されているので、チェックして導入していきましょう。

      Slate

      API開発でよくある問題点と解決方法

      API開発トラブルシューティング
      ここではAPI開発で生じる、様々な問題点を見ていきます。
      さまざまなサービスに利用できるAPIですが、活用した時に生じる様々な問題点があります。
      問題を回避するためには、各工程での十分な計画・テストを実施して、運用後も適切な監視とメンテナンスが必要となります。

      開発者とのコミュニケーションを欠かさずに行い問題点を改善していきながら、よりよいAPIにして活用していきましょう。

      互換性の問題

      API開発の際は、バージョンと互換性の確認が重要です。

      バージョンアップしたら今まで使えていた機能で、エラーが生じるケースも少なくありません。

      APIを利用する際は、常に最新バージョンを利用するような配慮が必要です。最新バージョンを利用できていない場合、利用しているAPIに脆弱性が含まれている場合もあり、そのまま利用し続けるのはおすすめできません。

      また、バージョン変更にともなう、互換性の確認も行うようにしましょう。バージョン変更によってエンドポイントや、リクエストパラメータの変更が行われていることもあるため注意が必要です。

      ドキュメントが不十分

      API開発においてドキュメントが不十分だと、稼働中に問題が生じることがあります。

      ドキュメントはAPI開発で必要不可欠で、実装時に円滑に作業を進められるかどうかも決まってきます。複雑化する時には同期するか確認したり、不完全な状態で搭載しないように注意しましょう。

      あらかじめメンテナンス方法を理解するとともに、一貫性や整合性をもたせるようにしましょう。最新分までアップデートすることを目指し、コードやメソッドそして言語などを明確かつ簡潔に取りまとめておくと良いでしょう。

      セキュリティの不備

      API開発の際には、セキュリティとパフォーマンスの考慮が必要です。利用するAPIとの通信は外部通信となるため、セキュリティ面に配慮が必要です。開発時に不備が生じてしまうと外部攻撃などでアクセスなどに問題が生じたり、情報漏洩が起こることもあります。

      APIに送信するメッセージの中に、顧客情報など重要な情報を送るケースも少なくありません。このような情報を含んだ通信を行う場合は、暗号化などの処置が必要となります。

      事前にセキュリティ面で不備がないか設計を行い、開発でも適切に搭載するようにしましょう。

      パフォーマンスの問題

      パフォーマンス面では、負荷テストなどの動作保証が重要です。

      大規模システムでAPIを利用する場合、大量のリクエストを送信してしまうと、API側からのアクセス制限を受ける可能性があります。アクセス制限を受けないような、パフォーマンスを考慮した実装が必要となるでしょう。

      不十分なエラーハンドリング

      API開発で生じる問題点の中で、エラーハンドリングが不十分という点があります。エラーハンドリングはAPIにおいて安定かつ信頼性を高めていくために必要で、適切な処理ができるかどうかも決まってきます。

      挙動時にバグが発生したり、正常に処理できない現象をAPI開発では目の当たりにします。その際にスムーズに解消できるように、エラーハンドリングは常に求められます。

      バグ発生や処理遅延などでパターン化しておき、エラーハンドリングが常に適切に行えるように考えておきましょう。

      適切な認証と認可が足りていない

      セキュリティ対策などがAPI開発で求められますが、API認証が適切でないと悪意のある攻撃に晒されてしまうこともあります。ただ認可なども適切に行なっていないと、APIが常に認証や認可を求めたり正常な動作ができないこともあります。

      APIで必要なキー認証などが適切に行われており、不足がないかチェックしながら開発を進めていきましょう。

      適切なアクセス制限が設けられていない

      セキュリティ面で適切なアクセス制限は重要で、API開発でも常に求められます。システム要件や様々なリスクを考えながらアクセス制限を設けて、不正アクセスなどの回避やAPIキーなどを適切に管理する必要があります。

      適切にアクセス制限をかけていないと、様々なセキュリティ攻撃を食らってしまい正常にAPIが稼働しません。対応策としてアクセスログを解析する仕組みや脆弱性診断を定期的に設けるなど、継続的に適切なアクセス制限ができているかチェックできる体制も用意して開発を進めましょう。

      データの不一致

      データの不一致によってAPI開発では全体の信頼性などを下げてしまう、非常に深刻な問題を引き起こしてしまうので注意が必要です。データの不一致によってシステム障害が生じたり、システム上での不正操作が発生してしまいます。

      主なデータの不一致として複数のシステムで共有または連携するデータが同期に失敗したり、データベースの構造や形式が異なって不一致になるケースがあります。またデータに矛盾や誤りがあっても、不一致が発生してしまいます。

      対応策としてデータ同期が的確に行えるツールを導入したり、事前の設計を徹底するようにしましょう。明確に構造や形式を定義したりテストを様々な観点で行いながら、リリース後もデータの不一致が発生しないようにしましょう。

      依存性の問題

      依存関係はAPI開発において考えなければならない問題の一つで、適切な管理を行わないとバージョン管理が複雑化したり障害時に影響が拡大することがあります。依存中のAPIの障害によって、システム全体に悪影響を及ぼすことも少なくありません。

      開発時にベンダーへ過度に依存したり代替手段を確保できていないと、システム移行や拡張などにも影響が出てきてしまいます。また脆弱性などセキュリティ面でのリスクも露呈し、信頼性や安定性が低下することもあります。

      依存性の問題を解決するには設計時に明確化しながら様々なシステムと結合するには明文化し、ベンダーが対応する範囲などをわかりやすくしておきましょう。また仮想化技術などを駆使しながら、APIを物理面を切り離しながら安定した運用ができるように配慮するといった対策も効果的です。

      API開発の活用例:LINE API

      API開発 LINE

      APIの種類と開発手順をみてきて、API開発のイメージがついてきたのではないでしょうか。

      では次に、API開発の活用例の一つである、「LINE API」を解説します。ここでは、概要や使い方などを以下、解説します。

      • LINE APIとは
      • LINE API開発の目的

      それぞれみていきましょう。

      LINE APIとは

      まず、LINE APIがどのようなものかを知るために、以下の項目に分けて解説します。

      • LINE APIの概要
      • LINE APIを使ったアプリケーション開発

      それぞれ解説します。

      LINE APIの概要

      LINE API は、LINE上で動作するアプリケーションと、メッセージングサービスが連携するためのAPIのことをさします。さまざまな機能を利用してアプリとの連携が可能です。

      LINE APIを使ったアプリケーション開発

      LINE APIを使ったアプリケーション開発では、主に以下のような機能が利用できます。

      • チャットボットの開発
      • メッセージング機能
      • ユーザー情報の取得
      • トークンの発行と認証
      • リッチメニューの設定
      • グループチャットやトークルームの操作

      この中でも特徴的なのは、チャットボットの開発でしょう。チャットボットは、LINEトーク画面上でのユーザーからの反応に対して、あらかじめ用意したメッセージや処理を実行できるものです。たとえば、ある特定のキーワードを検知すると、そのキーワードに応じたメッセージを表示する、などです。

      宅配便の再配達サービスで、「再配達希望」とLINE上でメッセージを打つと、再配達依頼画面が表示される、といったサービスを利用したことがある人は多いのではないでしょうか。この再配達サービス機能は、チャットボットで開発されたものです。
      このように、LINE APIを活用すれば、アイデア次第でさまざまなサービスを開発できるでしょう。

      LINE API開発の目的と実装方法

      LINE API にはさまざまな便利な機能があることが分かりましたが、どのような目的で使われるのでしょうか。
      ここでは、LINE API 開発の目的と、その実装方法をみていきます。

      • LINE API 開発の目的
      • LINE API 開発の実装方法

      それぞれみていきましょう。

      LINE API開発の目的

      LINE API 開発の主な目的は、以下のとおりです。

      • メッセージのレイアウトを自由に変更する
      • トークルーム内で動作するWebアプリの作成
      • 他サービスのとの連携
      • ユーザーとの双方向通信の実現

      LINE API を活用すれば、トークルームとの連携ができます。テキストを自動で送ったり、ユーザーから取得した情報に応じた内容をテキストで送ったりすることができるでしょう。
      ほかにも、LINEログインを認証機能として利用するために、LINE APIを使用するケースもあります。

      LINE API開発の実装方法

      LINE API 開発を行うためには、以下のステップに従って実装する必要があります。

      • LINE Developers アカウントの作成
      • プロバイダの作成
      • Messaging API チャネルの作成
      • アクセストークンの取得
      • Webhook URL の設定
      • Messageing API の実装
      • アプリケーションのサーバを用意
      • 動作確認を行う

      LINE API 開発を行うためには、まずは各種アカウントの作成が必要です。その後、アクセストークンの取得とメッセージ送信の通知を受け取るためのWebhookを設定し、実装を行います。
      実装が完了したら、そのアプリケーションが動作するためのサーバーに配置して、動作確認を行います。
      具体的な内容は、LINE Developersポータルのドキュメントが参考になります。

      LINE APIを活用すれば、LINEを利用したさまざまなサービスが作れる

      ここまで、API開発の活用例の一つとして、LINE APIをみてきました。
      LINE API は 、LINEサービスのさまざまな機能や情報を活用できるAPIで、アイデア次第でさまざまなサービスが開発できます。
      このように、APIを活用すれば、動的な処理を実装したり、さまざまなデータを提供できたりするメリットがあります。

      API開発をご検討中なら、ぜひ株式会社Jiteraにご相談ください。Jitera

      Jiteraは、APIファーストな開発手法を得意とするベンチャー企業です。お客様のビジネス要件を深く理解し、最適なAPI設計から開発、運用サポートまで、ワンストップでご支援いたします。

      JiteraのAPI開発の特徴

      • 豊富なAPI開発実績と、各種APIプラットフォームに精通したエキスパート集団
      • 独自のAIツールを用いた自動コード生成で、開発スピードは他社の3倍以上
      • マイクロサービスアーキテクチャやサーバーレス基盤にも対応し、スケーラビリティと運用効率を追求
      • API設計の段階からセキュリティとパフォーマンスを重視し、堅牢かつ高速なAPIを実現

      Jiteraでは、APIを核としたエコシステム構築を通じて、お客様のDXを強力に推進します。レガシーシステムの APIラッピングから、モバイルアプリやWebアプリとのシームレスな連携まで、APIの可能性を最大限に引き出します。
      APIファーストな開発で、ビジネスの俊敏性とイノベーションを加速させたい企業様は、ぜひJiteraにご相談ください。AI駆動の高速開発と、アーキテクチャ設計の高い専門性で、他社にはないAPI開発サービスをご提供いたします。
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      まとめ:API開発でビジネスを加速させるならJiteraに相談

      API開発 まとめ

      APIを活用するとビジネス面ではサービス拡張や相互運用、新たな機能を実装するなど様々なメリットが生まれます。データ連携も円滑になるので、様々な情報を的確に活用しながら収益に還元することができます。

      要件定義からAPI設計をスタートして実装し、各テストを一連の流れで行ってリリースとなります。事前に設計段階から様々なリスクをクリアしていく必要があり、構築中もテストを実施しながら安全性や信頼性を確認しなければなりません。

      時間をかけてAPIを理想的な形に仕上げることによって、ユーザーからも愛される内容に仕上がっていくことでしょう。またリリース後も適宜修正しながら、日々変化するセキュリティ対策などを講じることも重要です。

      もしAPI開発において必要な項目などで不明点や困ったこと、質問や相談そして案件や依頼があれば株式会社Jiteraにお気軽にお問い合わせください。

      株式会社Jitera

      どのようにAPI開発を行っていくか、ヒアリングしながら最適な方法をご提案させていただきます。

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