オフラインでも使えるAI画像生成ツール「Fooocus」とは?使い方や特徴、実際に生成した画像を紹介

AI画像生成ツールの「Fooocus」はオフラインでも使うことができるオープンソースツールであり注目されています。

豊富な機能が搭載されていて、ビジネスで問題なく活用できるツールです。

本記事ではFooocusについて、基本的な機能から料金体系、使い方まで詳しく紹介します。

Fooocusの導入を検討している方は参考にしてください。

Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

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執筆者 rushx1202

WEBライター歴12年です。IT系の記事執筆経験は豊富にあります。

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     Fooocusとは

    FooocusはAI画像生成ツールであり、初心者でも直感的に利用できるのが特徴です。

    クオリティの高い画像の生成が可能であり、細かな設定をすることで理想に近い画像を生み出すことができます。

    以下ではFooocusはどのような特徴のあるツールなのか、どのような機能が備わっているのか詳しく解説します。

    Fooocusの特徴

    Fooocusは高度なAIが搭載された画像生成ツールであり、初心者からクリエイターまで幅広い層に活用されるように設計されています。

    Fooocusはオープンソースのプログラムであり、誰でも無料で気軽に扱えるのが大きな特徴です。

    画面や機能がシンプルであり、具体的に何をすればいいのか直感的に判断できます。

    オフラインでの利用にも対応しており、ローカル環境ですべての機能を利用可能です。

    WindowsだけではなくMacでも使うことができて、高いスペックが要求されないため、手持ちのパソコンで利用できます。

    Fooocusの機能

    FooocusはAI画像生成に特化したツールであり、以下の4つについて細かな設定が可能です。

    • Settings
    • Styles
    • Models
    • Advanced

    Settingsは基本的な設定ができる項目であり、パフォーマンスや画像サイズ、生成枚数、ネガティブプロンプトの設定が可能です。

    Stylesは、「Pebble Art」や「Ads Real Estate」などあらかじめ用意されたスタイルから選べます。

    Modelsは基本モデルとローラの設定ができる項目です。

    Advancedでは輪郭の強調とCFGスケールの設定を行えます。

    以上の4つの設定項目を調整することで、それぞれの目的に合った画像を生み出せるでしょう。

    また、Fooocusはテキストではなく画像をプロンプトとして活用できる機能もあります。

    最大4つの画像を登録してプロンプトとして活用できるため便利です。

    Fooocusの料金体系

    Fooocusはオープンソースのソフトウェアであり、無料で提供されているため、利用するのに料金はかかりません

    完全に無料となっているため、機能に制限がかかることはなく、無料ですべての機能を利用できます

    もしFooocusを利用していて料金が請求された場合は偽サイトの可能性が高いため注意しましょう。

    Fooocusの公式でも偽サイトが存在することについて注意喚起されています。

    料金の請求に関する文面が記載されている場合は偽サイトであると判断して問題ありません。

    偽サイトを利用すると料金を請求されるだけではなく、ウイルスに感染するなどさまざまなトラブルが生じるリスクがあるため気をつけましょう。

    他の画像生成ツールとの比較

    Fooocusの他にも有名なツールとしてStable Diffusion Web UIやMidjourneyがあります。

    以下ではFooocusと、その他の主要なツールについて、さまざまな点を表で比較しました。

    Fooocus Stable Diffusion Web UI Midjourney
    特徴 ・オフラインで作業ができる

    ・SDXLを扱える

    ・初心者でも扱いやすい

    ・オフラインで作業ができる

    ・操作難易度が高い

    ・初心者でも扱いやすい

    ・料金がかかる

    ・Discordのチャットで操作する

    機能 ・画像をプロンプトとして使える

    ・画像の高画質化

    ・LoRAに対応

    ・オリジナルのモデルの生成ができる

    ・画像の高画質化

    ・LoRAに対応

    ・生成した画像の微修正

    ・画像の高画質化

    ・LoRAに非対応

    料金 無料 無料 有料
    最小動作環境 ・IntelCore i5~Core i7、AMD Ryzen 5~7

    ・4GB以上のNvidia GPU
    ・8GB以上のメモリ

    ・IntelCore i5~Core i7、AMD Ryzen 5~7

    ・NVIDIA RTXシリーズのVRAM 16GB以上

    ・16G以上のメモリ

    ハードウェアスペックに依存せず利用できる

    Stable Diffusion Web UIはローカル環境で利用できる無料のツールであり、オリジナルのモデルの生成ができるなど高機能であり、LoRAに対応しています。

    ただし、Stable Diffusion Web UIは高いスペックが要求され、操作難易度が高い点などがデメリットです。

    MidjourneyはDiscordのチャットで操作して利用できるツールであり、ハードウェアスペックに依存せず利用できます

    Midjourneyは有料で提供されていて、LoRAには非対応である点などには注意が必要です。

    Fooocusは無料で利用できてローカル環境でも扱うことができ、LoRAに対応していて、画像をプロンプトとして扱えるといった特徴があります。

    Fooocusは比較的低いスペックでも扱えて、操作難易度が低いため、初心者向けのツールです。

    Fooocusの使い方

    Fooocusの使い方はシンプルであり、プロンプトを入力するだけで画像を得られます。

    さらにAdvanced機能を活用することで、細かな設定を行い、より理想に近い画像が生成できるように調整することも可能です。

    自身のPCにオフラインで利用できる環境を構築することもできます。

    以下では実際にFooocusを使うための方法について詳しく解説します。

    インストール方法

    Fooocusをオンライン上で利用するには、Google Colabを利用します。

    Google ColabとはGoogleのクラウドサーバー上でコードを実行してさまざまなアプリケーションを利用できるプラットフォームです。

    Fooocusの公式サイトにはColabノートへのリンクが掲載されており、リンクをクリックすれば自動的にColabノートにFooocusを使うためのコードが掲載されます。

    あるいは、Colabノートに以下のコードを貼り付ければ、Foocusのインストールが可能です。

    !pip install pygit2==1.12.2
    %cd /content
    !git clone https://github.com/lllyasviel/Fooocus.git
    %cd /content/Fooocus
    !python entry_with_update.py –share –always-high-vram

    Colabノートで上記のコードが入力された状態でコードを実行すればインストールが開始します。

    コードを実行してしばらくするとGradioへのリンクが現れるため、クリックすればFooocusの操作画面にアクセスできます。

    画像の生成方法

    Fooocusの操作画面の下部にプロンプトの入力欄が用意されているため、作成したい画像に関するキーワードを入力しましょう。

    「Generate」をクリックすると画像の自動生成が開始します。

    自動生成が完了すると以下のようにして画像が表示されるため、イメージに近い画像を得られたかどうか確認しましょう。

    何度でも無料で画像生成ができるため、プロンプトを変更して試してみましょう。

    Advanced機能の使用方法

    Fooocusには以下のようにAdvanced機能が用意されています。

    Advanced機能では以下の4つのタブで各種設定を行えます。

    • Setting
    • Style
    • Model
    • Advanced

    Settingタブはサイズや画像枚数、ネガティブプロンプトなどの設定が可能です。

    Styleタブはさまざまな画像スタイルから選択して画像のスタイルを指定できます。

    Modelタブは、SDXL以外のモデルへの切り替えや、LoRAの設定ができる項目です。

    Advancedでは、輪郭の強調やCFGスケールの設定を行えます。

    Advanced機能を活用することで画像を修正していき、より理想の状態に仕上げられます。

    オフラインでの利用方法

    GitHubの公式サイト内にあるFooocusのページにアクセスすると、Downloadの見出しがあります。

    「Click here to download」をクリックすると自動的にダウンロードが開始されます。

    ダウンロードしたZipファイルを解凍し、「run.bat」というバッチファイルを実行すればインストールが始まります。

    初回起動時に自動的にSDXL1.0がダウンロードされるため、自身で画像生成のモデルを用意する必要はありません。

    Fooocusで生成した画像例

    以下では実際にFooocusを用いて生成された画像の事例を紹介します。

    どのようなクオリティの画像が生成されるのか確かめるのに役立つでしょう。

    Advanced機能を利用した画像例やさまざまなスタイルの画像例も紹介するため、参考にしてください。

    基本機能で生成した画像

    以下は「dog in park」というプロンプトを元にして自動生成した画像です。

    入力された情報に従って、犬が公園にいる画像が生成されました。

    プロンプトにさらに詳細な情報を加えることで、目的に近い画像の生成が可能です。

    また、Advanced機能を活用することで、より理想に近い画像を得られます。

    Advanced機能を使って生成した画像

    以下は「Advanced」のタブにある「Guidance Scale」をデフォルトの2から20に、「Image Sharpness」をデフォルトの4から20にした結果です。

    「Guidance Scale」はプロンプトへの忠実さ、「Image Sharpness」は数値が大きいほどシャープな画像になります。

    デフォルトの場合と比較すると、よりシャープな画像になったことがわかります。

    上記は違いがわかりやすくなるように極端に数値を変更しているのですが、実際には少しずつ数値を変えて微調整するのがおすすめです。

    様々なスタイルの画像

    Advanced機能の中で「Styles」のタブからさまざまなスタイルを指定できます。

    以下は、「SAI Pixel Art」のスタイルを選んだ場合に生成された画像です。

    お絵かきソフトSAIで作ったドット絵風の画像になりました。

    以下は、「Ads Fashion Editorial」というスタイルを選んで生成された画像です。

    スタイルを指定した結果、犬に服を着せるユニークな画像に仕上がりました。

    スタイルは複数選択できるため、さまざまな条件を試すことで、理想の画像になる条件を見つけられるでしょう。

    まとめ:Fooocusは簡単に画像生成できる汎用型ツール

    Fooocusは比較的低スペックで動作し、簡単な操作でAIに画像生成をさせられる汎用型ツールです。

    多様な機能が用意されており、さまざまな目的に合った画像の生成ができます。

    Advanced機能を駆使することで、細かな設定や修正を行い、理想に近い画像を実現できるでしょう。

    無料で利用できるツールであり、オフラインでも利用できるため、安心して導入できます。

    実際にFooocusをビジネスに取り入れたいと考えているならば、ぜひともJiteraまでご相談ください。

    JiteraはAIを利用したシステム開発を手掛ける企業で豊富な実績があり、幅広い問題に対処できるノウハウを有しています。

    FooocusやAIを利用したシステム開発に関するお悩みはJiteraまでいつでもお問い合わせください。

    株式会社Jiteraへのお問い合わせはこちら

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