Webディレクションの流れを徹底解説!ディレクターに必要な要素も紹介

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本記事では、Webサイトの制作やプロジェクトにおける指揮監督業務である「Webディレクション」について紹介をします。

下記の通り、Webディレクションの概要から、Webディレクションの流れ、実際に業務を担うWebディレクターの役割などについて詳しく解説します。

  • Webディレクションとは
  • Webディレクションの流れ
  • Webディレクターに必要な5つのスキル
  • まとめ
Nao Yanagisawa
監修者 Jitera代表取締役 柳澤 直

2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立

2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当

2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発

2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出

執筆者 Kyama23_writer

本業でシステムエンジニアをしています。 分かりやすい記事を心がけています。

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    Webディレクションとは

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    Webディレクションは、Webサイトの制作や運営において指揮監督を行うことです。
    クライアントや制作チームとの連携を取りながら、制作スケジュールの管理や工程の指揮を行います。
    クライアントとのコミュニケーションが重要であり、適切な情報伝達が求められます。
    これには管理能力だけではなく、コミュニケーション能力も必要です。

    Webディレクターはプロジェクトの責任者であり、彼らの能力やスキルがサイトの品質に大きく影響します。
    ここでは、Webディレクターの概要から主な業務について紹介をします。

    Webディレクターとは

    Webディレクターは、Webサイトの企画立案から制作、運用まで責任を持つ役割です。
    WebエンジニアやWebデザイナー、ライター、SEO担当者などのプロジェクトチームをまとめ、進行や品質をチェックし、プロジェクトを円滑に進める役割があります。
    主な業務には、クライアントや自社の要望のヒアリング、企画提案、見積もりや予算管理、スケジュール管理、品質管理などがあります。
    所属する組織によって業務範囲が異なり、事業会社ではアクセス解析や更新作業も担当し、制作会社ではクライアントとの折衝も行うことが一般的です。

    Webディレクターの業務

    Webディレクターは、Webサイトの企画、制作、運用における責任者で、チームをまとめ、プロジェクトを成功に導くために指揮を執ります。
    具体的な業務内容には次のような業務があります。

    • クライアントや自社の要望や課題をヒアリングし、それに基づいてWebサイトの企画を立案する
    • チームをまとめ、プロジェクトの進行や品質を管理する
    • 見積もりや予算の管理を行い、プロジェクトのコストを把握する
    • スケジュールの進行管理を行い、タイムリーな成果物の提供を確保する
    • コンテンツの品質管理を行い、サイトの内容が要件を満たしているか確認する
    • チームメンバーの選定や役割分担を行い、各人の能力を最大限に活かす
    • サイトの運用や更新作業のディレクションを行い、継続的なサイトの改善や更新を促進する

    これらの業務を通じて、Webディレクターはプロジェクトの成功に向けて戦略を立案し、プロジェクトチームをリードしていきます。

    Webディレクションの流れ

    ここでは、Webディレクションの流れについて紹介をします。
    大まかな流れは次の通りです。

    1. ヒアリング
    2. 戦略設計・サイトマップ作成
    3. 要件定義書の作成
    4. スケジュール作成
    5. 構成案・ワイヤーフレーム・デザイン作成
    6. デザインディレクション
    7. Webライティング・編集ディレクション
    8. コーディング・システム設計・開発ディレクション
    9. Webサイトの本番公開

    それぞれの工程でどのようなことを行うのか、一つずつ解説していきます。

    ステップ1:ヒアリング

    最初の工程では、クライアントとのヒアリングが重要です。
    クライアントのWebサイト作成の目的や現状の課題、要望、また、提供する商材やサービスの強みや独自性について詳しく聞き取ります。
    さらに、クライアントを取り巻く市場状況や業界の慣習、競合についても把握し、これらの情報をサイト制作に活かします。
    また、Webサイトに関しては、特に訴求したいターゲット層やデザインの方向性、希望されるコンテンツ内容、期待される目標数値なども把握します。
    ヒアリング漏れを防ぐために、事前にヒアリングシートを用意し、効果的な情報収集に臨みます。

    ステップ2:戦略設計・サイトマップ作成

    参照:https://www.xserver.ne.jp/bizhp/about-sitemap/

    戦略設計の段階では、サイトが達成すべき目標や課題解決のためにどのようなサイトを作るかを決定します。
    これにはマーケティング戦略の考え方が取り入れられ、ターゲット層やペルソナの設定、そしてそれに基づいたターゲットユーザーの特定が重要です。
    その後、これらの情報を基にサイト全体のコンセプトを立て、上図のようなサイトマップを作成します。
    この計画をクライアントに提案し、承諾を得た後に制作を開始します。

    ステップ3:要件定義書の作成

    制作スタッフへの情報伝達のための資料である「要件定義書」は、サイト制作に関連する重要な情報をまとめたものです。
    この資料には、サイトの制作背景や最終的な数値目標、コンセプトやデザインイメージ、画像やテキストの準備者、撮影や動画、アニメーション、イラストの発注状況、対応言語や実装したい機能、ブラウザやサーバーの要件、公開後の運用方針などが含まれます。
    これらの情報は、エンジニアやデザイナーとの詳細な打ち合わせに活用され、Webディレクターが主導する制作プロセスを円滑に進めるための重要なツールとなります。

    ステップ4:スケジュール作成

    Webディレクターは、サイト制作全体のスケジュールを策定し、制作スタッフとクライアントに共有します。
    このスケジュールには、誰がいつまでに何を作り、いつテストアップして、いつ公開するかが詳細に記されています。
    また、進捗管理も重要であり、個々のメンバーからの提出物や指示確認日を把握し、遅れや問題が発生した場合には迅速に調整します。
    臨機応変で柔軟な管理が求められます。

    ステップ5:構成案・ワイヤーフレーム・デザイン作成


    参照:https://www.xserver.ne.jp/bizhp/about-sitemap/

    構成案は、ページ内にどのようなコンテンツをどのような構成や動線で配置するかを記したものです。
    この段階では、サイトの全体像を把握し、各ページにどのような情報や機能を配置するかを計画しワイヤーフレームを作成します。
    完成した画面設計は、デザイナーやエンジニアと共有され、デザイン制作や開発の指針となります。
    特に重要な工程であり、正確かつ使いやすい画面設計は、最終的なサイトのユーザーエクスペリエンスに大きく影響します。

    ステップ6:デザインディレクション

    Webディレクターは、作成した画面設計と要件定義をもとに、Webデザイナーにデザイン制作を依頼します。
    デザイナーから提案されたデザインをチェックし、修正が必要な箇所があれば指示を出します。
    特に、ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスに焦点を当て、使いやすさや読みやすさ、目立つボタンの配置、目標ユーザーの好みに合ったデザインなどを厳密にチェックします。

    ステップ7:Webライティング・編集ディレクション

    Webディレクターは、制作側でテキストを用意する場合、ライターに原稿作成を依頼します。
    記事の内容や構成、必要な参考資料を指示し、ライターから提供された原稿をチェックして修正や加筆を指示します。
    最終的に納品された原稿はCMSに流し込まれ、必要に応じて文字の装飾やリンクの設定などの編集作業を行います。

    ステップ8:コーディング・システム設計・開発ディレクション

    Webディレクターは、エンジニアにWebサイトのコーディングやシステム設計・プログラム開発を依頼します。
    これには、問い合わせフォームや検索機能などのシステム設計・開発が含まれます。
    提供されたコーディングやプログラミング内容を詳細にチェックし、修正や調整が必要な場合には指示を出します。*コーディングとは何かを解説してください

    ステップ9:Webサイトの本番公開

    Webサイトの完成後、テストアップや仮アップといった工程を経て、実際のデバイスで動作や機能の確認を行います。
    この段階で、各種ブラウザやスマートフォンから全ページを開いてチェックし、デザインやコーディングの問題を修正します。
    問題が解決されたら、Webサイトを本番環境に公開します。
    公開後はすぐにチェックを行い、エラーがあれば速やかに修正します。
    確認が完了したら、クライアントに公開を連絡し、運用フェーズに移行します。

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    Webディレクターに必要な5つのスキル

    WebディレクターはWeb制作に関する知識はもちろんのこと、プロジェクト全体を管理するにあたり、コミュニケーション能力やマルチタスク能力など様々なスキルが必要です。
    ここでは、Webディレクターに必要な次のスキルについて解説をしていきます。

    • コミュニケーション能力
    • マルチタスクをこなせる人
    • プレゼンテーションスキル
    • Web制作に関する幅広い知識
    • ストレス耐性がある人

    コミュニケーション能力

    Webディレクターの仕事は、クライアントのニーズを理解し、社内チームを指揮してWebサイトを完成させることです。
    コミュニケーション能力やヒアリング能力は欠かせず、クライアントや社内メンバーと円滑に意思疎通を図ることが求められます。
    時にはネガティブな情報も伝えなければなりませんが、それを適切に伝え、調整する能力も必要です。

    マルチタスクをこなせる人

    Webディレクターに向いている人は、マルチタスクが得意であることが重要です。
    複数のプロジェクトを同時に進めることが一般的であり、それぞれの案件の進捗やスケジュールを管理する必要があります。
    そのため、常にどのプロジェクトがどこまで進んでいるか、遅延がないかを把握し、調整する必要があります。
    マルチタスクをこなすためには、タスクを細分化し、優先順位を付けて取り組む能力が必要です。
    一点集中型であるよりも、幅広い分野に興味を持ち、異なるプロジェクトに柔軟に対応できる人材がWebディレクターに向いています。

    プレゼンテーションスキル

    Webディレクターの役割は、現状の問題点を見極め、適切な解決策を提案することから始まります。
    提案がクライアントに受け入れられなければプロジェクトは始まりません。
    そのため、クライアントの課題に対し適切なアプローチを提案し、プレゼンテーションスキルを活かすことが重要です。

    Web制作に関する幅広い知識

    Webディレクターは、クライアントの課題を解決するために最適な方法を見つける責任があります。
    そのためには、幅広い知識が必要であり、デザインやマーケティングなどの領域に精通している必要があります。
    また、作業の工程や日数を指示する立場にあるため、各作業に関する正確な知識が欠かせません。
    適切なスケジュール管理は、作業者の負担を軽減し、トラブルの発生を防ぐためにも重要です。
    結局のところ、適切なタスクの振り分けと効果的なコミュニケーションのためには、幅広い分野に関する知識が不可欠なのです。

    ストレス耐性がある人

    ディレクターの役割は広範で、多岐にわたるスキルが必要です。
    プロジェクトを円滑に進めるためには、多くの人とのコミュニケーションが欠かせません。
    常に時間やプレッシャーに追われ、ストレスがかかる場面も多いです。
    また、他のメンバーの不満や悩みを受け止めながら課題解決に努める役割もありますが、自身の不安や孤独を吐き出す場や時間がないこともあります。
    このような状況を乗り越えるためには、ストレスを上手にコントロールする力が必要です。
    常に自己意識を持ち、ストレス管理に努めることが重要です。

    Webディレクションの流れまとめ

    本記事では、WebディレクションやWebディレクターの業務、業務の流れについて紹介をしました。
    Web制作においてWebディレクターはプロジェクト全体を指揮監督をする重要な役割を担っています。
    スムーズにプロジェクトを進めるためには、各工程の担当者のスキルも重要ですが、Webディレクターのコミュニケーション能力やマルチタスク能力など様々なスキルがサイトの品質に関わってきます。

    Web制作についてのご相談は是非、Jiteraへご相談ください。
    JiteraはAIを使ったシステム開発を得意としています。

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