Prisma Access(プリズマアクセス)とは、クラウドベースのセキュリティサービスです。
このセキュリティプラットフォームは、企業や組織が、従業員やデバイスに対して安全なネットワーク接続を提供できるように設計されています。
この記事では、Prisma Access(プリズマアクセス)のおもな機能や導入メリットなどを解説しています。
この記事を読んで、Prisma Access(プリズマアクセス)を活用したセキュリティ対策を行うかどうかの参考にしてください。
2014年 大学在学中にソフトウェア開発企業を設立
2016年 新卒でリクルートに入社 SUUMOの開発担当
2017年 開発会社Jiteraを設立
開発AIエージェント「JITERA」を開発
2024年 「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出
Prisma Access(プリズマアクセス)とは
Prisma Access(プリズマアクセス)は、Palo Alto Networksが提供するクラウドベースのセキュリティサービスです。企業や組織が、従業員やデバイスに対して安全な接続を提供可能とするために設計されています。
ここでは、以下の項目に分けて、Prisma Access(プリズマアクセス)の基本概念と、それがクラウドセキュリティにおいてどのように機能するかを解説します。
- Prisma Access(プリズマアクセス)の概要
- Prisma Access(プリズマアクセス)の機能
これらの項目をみながら、Prisma Access(プリズマアクセス)の概要を理解していきましょう。
また、以下の記事では、ゼロトラストセキュリティ構築に関して詳しく解説しているため、参考にしてください。
Prisma Access(プリズマアクセス)の概要
Prisma Access (プリズマアクセス)は、次世代のセキュリティプラットフォームであり、クラウドベースのセキュリティサービスです。
従業員やデバイスが安全な方法でネットワークにアクセスすることを保証し、クラウドサービスを利用する際のセキュリティを強化することを目的としています。
以下は、Prisma Access(プリズマアクセス)のおもな内容です。
- クラウドデリバリーモデル
- セキュアなリモートアクセス
- クラウドセキュリティ
- ネットワークセグメンテーション
- 一元管理
Prisma Access(プリズマアクセス)は、クラウドでホストされており、従来のオンプレミスのセキュリティアーキテクチャとは異なるものです。
このため、柔軟性や拡張性が向上し、セキュリティの管理や保護が容易になります。
また、従業員やリモートワーカーが安全にネットワークにアクセスするための機能を提供します。
このように、Prisma Access(プリズマアクセス)は、従業員や組織が完全にネットワークにアクセスし、クラウドサービスを利用する際のセキュリティを確保するための包括的なソリューションです。
Prisma Access(プリズマアクセス)の機能
Prisma Access(プリズマアクセス)は、幅広い機能を持っており、以下は、そのおもな機能です。
- セキュアなリモートアクセス
- クラウドセキュリティ
- ネットワークセキュリティ
- 一元管理
- ユーザーエクスペリエンスの向上
Prisma Access(プリズマアクセス)は、VPN(Virtual Private Network)接続の提供を行なっているため、従業員やリモートワーカーが安全なネットワークへのアクセスが可能です。
また、ユーザー・デバイス・アプリケーションが信頼されているかどうかを常に検証しており、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。
ほかにも、ユーザーがクラウドベースのアプリケーションに安全にアクセスできたり、トラフィックの監視や制御を行うファイアウォール機能があったりします。
これらの機能を活用すれば、Prisma Access(プリズマアクセス)を利用することで、企業や組織はセキュアな環境で業務を行うことが可能です。
Prisma Access(プリズマアクセス)のメリット
Prisma Access(プリズマアクセス)は、次世代のセキュリティプラットフォームであり、クラウドベースのセキュリティサービスであることがわかりました。
次に、どのようなメリットがあるのかみていきましょう。
ここでは、以下2つのメリットを詳しく解説します。
- セキュリティ機能の充実
- 運用効率の向上とコスト削減
Prisma Access(プリズマアクセス)が提供する独自の機能と、それによるビジネスへのメリットを掘り下げていきましょう。
セキュリティ機能の充実
Prisma Access(プリズマアクセス)はセキュリティ機能が充実しています。
以下は、セキュリティ機能に関するおもなメリットです。
- 包括的な保護
- クラウドセキュリティ
- ネットワークセグメンテーション
- 一元管理
- リアルタイムの監視と分析
Prisma Access(プリズマアクセス)は、VPN接続やゼロトラストセキュリティモデルなど、包括的なセキュリティ機能が利用可能です。これらのセキュリティ機能により、従業員やデバイスはネットワークへ安全にアクセスすることができ、機密データやアプリケーションを保護できます。
また、クラウドネイティブなアプリケーションやサービスを利用する際のセキュリティを強化できることもメリットの1つです。
ほかにも、ネットワークのアクティビティやセキュリティイベントをリアルタイムで監視し、インシデント対応や脅威インテリジェンスに活用することができます。
このように、Prisma Access(プリズマアクセス)は、企業や組織がセキュアな環境で業務を行うために必要な、高度なセキュリティ機能が利用可能です。
運用効率の向上とコスト削減
Prisma Access(プリズマアクセス)のメリットとして、運用効率の向上とコスト削減が挙げられます。
以下は、運用効率の向上とコスト削減における、おもなポイントです。
- 一元管理と統合
- クラウドベースのアーキテクチャ
- スケーラビリティと柔軟性
- セキュリティ位イベントの自動化
- ライセンスモデルの柔軟性
Prisma Access(プリズマアクセス)は、セキュリティポリシーの一元管理が可能なため、複数の場所やデバイスにわたるセキュリティの一貫性の実現が可能です。この統合されたセキュリティ管理であれば、セキュリティの運用や管理を効率化でき、さらに、人的リソースの効率向上が期待できるでしょう。
また、クラウドサービスであるため、物理的な機器の調達やメンテナンスにかかるコスト削減が可能です。
これらの要素により、Prisma Access(プリズマアクセス)は、運用効率の向上とコスト削減を実現し、企業や組織がセキュアな環境で効率的に業務を行うことを容易にします。
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Prisma Access(プリズマアクセス)の導入プロセス
Prisma Access(プリズマアクセス)には、充実したセキュリティ機能やコスト削減ができるメリットがあることがわかりました。次に、どのように導入していくとよいのかみていきましょう。
ここでは、以下の項目に分けて、Prisma Access(プリズマアクセス)の導入プロセスを解説します。
- 要件定義
- 設計
- 導入
- テスト
- 運用
これらの項目をみながら、Prisma Access(プリズマアクセス)を導入する際のステップと注意すべきポイントを理解していきましょう。
要件定義
Prisma Access(プリズマアクセス)を導入する際の要件定義プロセスでは、以下のようなポイントに注意するとよいでしょう。
- ビジネス目標の理解
- 現状の評価
- 導入範囲の決定
- セキュリティ要件の定義
- ユーザーおよびデバイスの認証と認可
- ネットワーク接続の設計
- パフォーマンスとスケーラビリティの検証
- セキュリティポリシーの設計
まずは、Prisma Access(プリズマアクセス)の導入によって達成したいビジネス目標を明確にしましょう。たとえば、リモートワーカーや分散した拠点からの安全なアクセスを実現したい、などです。
また、現在のネットワークインフラストラクチャやセキュリティ状況を評価することも重要となります。既存のセキュリティポリシーやリモートアクセスの仕組みを把握し、Prisma Access(プリズマアクセス)をどのように統合するかを理解しましょう。
さらに、Prisma Access(プリズマアクセス)をどの範囲で導入するかも重要です。全ての拠点や従業員を対象とするのか、特定の地域や部門に限定するのか、またはクラウドアプリケーションのみに適用するかなどを検討する必要があります。
これらのポイントをおさえて要件定義すれば、Prisma Access(プリズマアクセス)の導入プロセスをスムーズに進行でき、期待した効果が得られるでしょう。
設計
Prisma Access(プリズマアクセス)の導入プロセスにおける設計では、以下のようなポイントを検討するとよいでしょう。
- アーキテクチャの検討
- セキュリティポリシーの設計
- ユーザーとデバイスの認証設計
- ネットワーク接続の設計
- ユーザーグループの定義
- パフォーマンス及びスケーラビリティの検証
- フェーズごとの展開計画
- トラブルシューティング及び監視計画
Prisma Access(プリズマアクセス)をネットワークに統合するためのアーキテクチャを検討する必要があります。これには、Prisma Access(プリズマアクセス)のコンポーネントの配置およびトンネル接続の設計、ネットワークトポロジーの変更が含まれます。
次に、Prisma Access(プリズマアクセス)で運用するセキュリティポリシーの設計も必要です。アプリケーションの制御・アクセス許可の設定・データ暗号化の実装・マルウェア対策の定義などがあります。
また、ユーザーやデバイスの認証メカニズムの設計も必要となるでしょう。具体的には、ユーザー認証のための方法やデバイスの信頼性の検証方法などです。
ほかにも、ネットワーク接続の設計やユーザーグループの定義など、ネットワーク関連の事項についても設計が必要となります。
これらの設計を適切に実施することで、Prisma Access(プリズマアクセス)の効果的な導入と運用が可能となるでしょう。
導入
Prisma Access(プリズマアクセス)の導入にあたって、要件定義と設計が終わったら、次に導入を検討します。導入を検討する際に、おもに以下の事項をポイントとして検討するとよいでしょう。
- アーキテクチャの適合性
- セキュリティポリシーの厳密性
- 適切な認証と認可
Prisma Access(プリズマアクセス)のアーキテクチャを既存のネットワーク環境やセキュリティ要件に適合させることが重要です。ネットワークトポロジーやアプリケーションフローに合わせて適切なトンネル設定やセキュリティポリシーを構築することが必要となります。
また、ネットワークトラフィックやアプリケーションの制御に関するセキュリティポリシーを厳密に設計して構築することが重要です。アクセス制御やデータ保護などのポリシーを細かく設定し、セキュリティの強化を図りましょう。
さらに、ユーザーやデバイスの認証機構を適切に構築することも重要です。適切な認証手法やデバイスの信頼性の検証メカニズムを選択して、不正なアクセスを防止しましょう。
これらのポイントを考慮しながら、Prisma Access(プリズマアクセス)を構築することで、セキュアで効率的なネットワーク環境の実現が可能です。
テスト
Prisma Access(プリズマアクセス)の導入プロセスにおける、テストに関しては、以下のような点を考慮するとよいでしょう。
- 機能テスト
- セキュリティテスト
- パフォーマンステスト
- 統合テスト
- セキュリティインシデントシミュレーション
機能テストで、Prisma Access(プリズマアクセス)の全ての機能が適切に動作しているかを確認するためのテストを実施しましょう。VPN接続・セキュリティポリシーの適用・ユーザー認証など、各機能が期待通りに機能するかを確認するのがポイントです。
セキュリティテストでは、セキュリティポリシーが正しく適用されているかどうかを確認します。アクセス制御・データ保護・マルウェア対策などのセキュリティ機能が有効に機能しているかどうかをテストしましょう。
ほかにも、Prisma Access(プリズマアクセス)が期待通りのパフォーマンスを発揮しているかどうかの確認をするために、負荷テストやスループットテストなどのパフォーマンステストを実施する必要があります。
これらのテストを実施することで、Prisma Access(プリズマアクセス)の導入が適切に行われ、セキュアで信頼性の高いネットワーク環境を構築できるでしょう。
運用
テストが無事に終わった後、リリースを実施しますが、その後は運用フェーズとなります。運用では、以下のようなポイントに注目するとよいでしょう。
- モニタリングとアラート管理
- トラブルシューティング
- パフォーマンスチューニング
- セキュリティポリシーの管理
- ログ管理とレポーティング
- セキュリティインシデントへの対応
- 定期的なレビューと改善
Prisma Access(プリズマアクセス)の運用では、モニタリングツールを使用してネットワークの状態やセキュリティイベントを監視します。異常なトラフィックやセキュリティインシデントなど、重要なイベントに対するアラートを設定し、迅速な対応を行う必要があります。
また、運用中に発生した問題や障害に対して、適切なトラブルシューティングが必要です。ネットワークトラフィックの分析やログの調査などを行い、問題の原因を特定して解決策を実施しましょう。
ほかにも、Prisma Access(プリズマアクセス)のパフォーマンスを最適化するために、必要に応じて設定の調整やアップグレードを行う必要があります。これには、トラフィックの最適化・帯域幅の調整・セキュリティポリシーの最適化などが挙げられます。
これら運用プロセスを適切に実施すれば、Prisma Access(プリズマアクセス)のセキュリティ機能が効果的に適用され、安全かつ信頼性の高いネットワーク環境を維持できるでしょう。
Prisma Access(プリズマアクセス)と他サービスとの比較
ここまで、Prisma Access(プリズマアクセス)の導入プロセスをみてきました。
ここで、ほかサービスとの比較を通じて、その優位性を評価してみましょう。
以下は、Pirsma Access(プリズマアクセス)とその主要なクラウドセキュリティソリューションを比較した一覧表です。
プラットフォーム | 特徴 |
Prisma Access |
|
Zscaler Cloud Security |
|
Netskope Security Cloud |
|
これらのプラットフォームは、それぞれ独自の特徴や利点を持ち、組織がクラウドセキュリティを強化し、ビジネスリスクを最小限に抑えるのに役立つものばかりです。
どのプラットフォームが最適な選択となるかは、組織のニーズや要件によって異なります。
まとめ:Prisma Access(プリズマアクセス)でビジネスのセキュリティを強化
今回は、Prisma Access(プリズマアクセス)に関して、以下のことがわかりました。
- Prisma Access(プリスマアクセス)はクラウドベースのセキュリティサービス
- 企業が従業員やデバイスが安全な方法でネットワークにアクセスすることを保証できる
- Prisma Access(プリズマアクセス)にはVPN接続の提供やファイアウォール機能などがある
- セキュリティ機能が充実しているのがPrisma Access(プリズマアクセス)のメリットの1つ
- 運用フェーズではモニタリングでアラート監視などを行う
Prisma Access(プリズマアクセス)は、クラウドベースのセキュリティサービスです。このセキュリティプラットフォームを利用すれば、企業は、従業員やデバイスを安全な方法でネットワークにアクセスさせることが可能です。
Prisma Access(プリズマアクセス)には、VPN接続の提供やファイアウォール機能など、セキュリティに関する機能が充実しています。
セキュリティ機能の充実や運用効率のコスト削減を実現できるのが、Prisma Access(プリズマアクセス)のメリットです。
Prisma Access(プリズマアクセス)の導入を行う際、運用フェーズでは、モニタリングでアラート監視を行うのがポイントとなります。
セキュリティ機能が充実したPrisma Access(プリズマアクセス)ですが、どのように導入すればよいかわからないこともあるでしょう。導入の際に不明な点やわからないことがあれば、これらに多くの知見を持つ、株式会社Jiteraへご相談ください。
セキュリティに関してどのような悩みを持つのかヒアリングさせていただき、Prisma Access(プリズマアクセス)でどのように解決できるかご提案させていただきます。